西武(☆1対0★)日本ハム =リーグ戦12回戦(2023.07.15)・ベルーナドーム=
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日本ハム
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西武
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勝利投手:増田 達至(3勝1敗15S)
敗戦投手:池田 隆英(0勝3敗0S)
  DAZN
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◆西武が4連勝。西武は両軍無得点で迎えた9回裏、1死二塁から中村が適時二塁打を放ち、試合を決めた。投げては、先発・與座が7回4安打無失点の力投。3番手・増田が今季3勝目を挙げた。敗れた日本ハムは、先発・上沢が快投を見せるも、打線が中盤までの好機を生かせなかった。

◆与座対策がピンポーンと当たって連敗ストップとなるか-。日本ハムが試合前に激レアなサブマリン対策を行った。スタメンで出場する清宮幸太郎内野手(24)や万波中正外野手(23)らに対して、八木裕打撃コーチ(58)が下投げで投げたのは卓球で使われるピンポン球。フワリと浮く軌道を見せることで、6月28日に那覇で7回4安打無失点と抑え込まれた与座の投球軌道をイメージさせた。珍イメトレの発案者も八木コーチだ。「イメージづくりだな。(与座の)スライダーのイメージづくり」と狙いを明かしたが、阪神でコーチを務めていた時には「アンダースロー自体が少なくなって、あんまりいないから」と同様の練習を選手にさせたことはなかったそうだ。今回は、ふと思い付いて、すぐに実行に移したという。きっかけは「オレ、苦手じゃないんだよね、アンダースローのスライダーとかカーブとか」と現役時代を振り返ってサブマリンが得意だった理由を考察したことから。「なんでかなぁと思ったら、昔、ピンポン球で野球やってたから。小さい時にピンポン球で野球をやっていたんで、そのイメージが残っている。浮いてくる、フワーって浮いてくる。あれ(ピンポン球は)下から投げるとヒューっと浮いてくるから。昔やってたから(得意だった)」と回想し、珍イメトレの実行を決断した。この日、用意されていたピンポン球を仕入れたのも八木コーチだった。「今日や。今日、買いに行った。ドンキ」と、選手のために奔走。実際に珍イメトレを受けた浅間大基外野手(27)は「意外とリアルでしたよ。軌道がイメージできました」と感想を明かした。与座対策が奏功して7連敗中のチームもピンポン球のようにフワリと上昇気流に乗れるか。注目だ。

◆日本ハムが西武にサヨナラ負けを喫し、8連敗となった。7試合連続の1点差負けで、69年に前進の東映が記録した6試合連続を抜き、球界ワースト記録を更新した。先発の上沢は8回104球を投げ4安打3三振無失点と好投したが、2回2死二塁、4回2死一、三塁、5回1死二、三塁のチャンスで無得点と、打線が援護出来なかった。新庄剛志監督(51)就任後では、昨季の8連敗(1分け挟む)が最長で、現体制ワースト記録に並んだ。

◆/完封リレーが呼び込んだ4連勝\決めたのは来月40歳のベテラン中村剛也自身昨季8月4日以来のサヨナラ??#プロ野球(2023/7/15)??西武×日本ハム??Live on DAZN#DAZNプロ野球#seibulions pic.twitter.com/pA5IY9GnHC

◆日本ハム先発の上沢直之投手が8回まで104球を投げ4安打3奪三振無失点と好投も、打線の援護なく前半戦最後の登板を飾ることができなかった。しっかり役目は果たしたが、7月は3度目の登板で未勝利。悔しい結果にも「何とか勝ちたいと投げていましたけど、うまくいかないときもあるし、みんな一生懸命やっていると思うので、こういうときもある」と前を向いた。

◆この日1軍昇格した日本ハム今川優馬外野手がいきなり「4番指名打者」で先発出場した。左すねに自打球を当て負傷離脱した4月29日ソフトバンク戦以来、約2カ月半ぶりの出場。新庄監督から「頼むよ」と託されたが、4打数無安打2三振に終わった。「僕が入ってもっと盛り上げたいと思っていたんですが何もできなかった。辛抱強く。ここで気持ち切らしたら、なにも生まれない」と雪辱を誓った。

◆今季1勝目はならなかったものの、西武与座海人投手が7回無失点の好投を演じた。チームが勝利し「こうやって勝つことがうれしいので、それに近づけるようにピッチングしたいです」と喜んだ。この日午前には、パナソニックに所属する兄健人投手が都市対抗野球で完封。「僕も刺激を受けましたし、こうやって試合をつくれたのが一番うれしいですね」と話していた。

◆日本ハムが西武にサヨナラ負けを喫し、8連敗となった。7試合連続の1点差負けで、69年に前身の東映が記録した6試合連続を抜き、球界ワースト記録を更新した。先発の上沢は8回104球を投げ4安打3三振無失点と好投したが、2回2死二塁、4回2死一、三塁、5回1死二、三塁のチャンスで無得点と、打線が援護出来なかった。新庄剛志監督(51)就任後では、昨季の8連敗(1分け挟む)が最長で、現体制ワースト記録に並んだ。指揮官は「チャンスで1本、出ませんなぁ。(1点差負け新記録に)思い出に...。思い出というか、そういう記録もつくったよね、と強くなった時にみんなが言ってくれれば」と話した。。日本ハムが昨年8月16~26日以来の8連敗。6日ソフトバンク戦からは7試合続けて1点差負けで、オール1点差の7連敗は69年東映が8月13~19日に記録した6連敗を抜いて、プロ野球史上初めてだ。今季の日本ハムは3点差以上の試合では20勝13敗も、2点差で6勝10敗、1点差では9勝25敗と、接戦に勝てていない。

◆夏が来た。ベルーナドームも蒸す。5月から6月にかけての虫の到来を「日常茶飯事です」と言う西武中村剛也内野手(39)は、暑さ対策も「我慢です」と実に王道、すがすがしい。我慢、我慢の試合の、最後を決めた。9回1死二塁。日本ハム池田に初球、空振り。「初球を空振りした時はやばいなと。投げっぷりもよくて、いい感じ」。その後カウント1-2になっても、焦らない。ここでも我慢。外野がやや前進守備だった。「決めるなら、ちょっと角度をつけてみるとか、そういう感じで」とイメージし、追い込まれ「届く球をエンドランくらいの気持ちで」と切り替え、カットボールを捉えた。中堅手の頭を抜けていった。もちろん緩めない。二塁走者のホームインを確認するまで、しっかり走った。二塁を過ぎ、勝利を知ると、テンションを上げた増田が寄ってきて水を掛けられた。「あんまり受けたくないですけど。ぬれるから」と言いつつ、顔はやっぱりうれしそうだ。ボールを飛ばす、高く上げる、生粋のスラッガー。球宴ではホームランダービーへの出場も決まった。「何分かも打ちっぱなしっぽいですよね。ちょっと多分体力的に厳しい。何とかうまいことやりたいなと思います」きっと、本当にうまいことやる。仲良しの源田壮亮内野手(30)は「すごく打ちそうだな~と思って見てました。さすがです。めちゃくちゃ頼りになります。自分の間合いでずっと打席に立っているので」。泰然自若、行雲流水。通算2005試合に出場したベテランの落ち着きは、昨日今日のものではない。「ちょっとまだ、借金いっぱいあるし」そう苦笑いしながらも、この4連勝の意味が大きいことは誰よりも知る。暑い夜を熱い夜にし、額や腕には玉のような滴だらけ。増田らに掛けられた水じゃなくて「これ、汗ですよ。急いで帰ってきたので」と我慢しながら、報道陣にも対応した。いま一番したいことは「シャワー。浴びたいです」と即答するのも至極当然のこと。暑い夜は続く。16日、17日は所沢市が最高気温36度の予想。グラウンドはもっと暑くなる。「試合に出たらけっこうDHが多いんで...大丈夫です」うんとうなずきながら、決め顔を見せた。シャワーを浴びて、寝て、また熱くする。【金子真仁】39歳11カ月の中村が22年8月4日オリックス戦以来、自身8本目のサヨナラ安打。サヨナラ安打の年長記録には56年岩本(東映)と13年山崎(中日)の44歳6カ月があるが、西武では67年5月25日近鉄戦で記録したロイの39歳5カ月を抜いて球団最年長となった。

◆9回を無失点で切り抜けた西武増田達至投手(35)の、この日"11球目"は、左腕から投じられた。不慣れなスローに、ペットボトルから出た水がうねる。9回1死二塁、サヨナラ打のヒーロー中村剛也内野手(39)を三塁到達前に、狙った。誰か一緒だと思ったのに「誰もけえへんかったです!! 後ろ向いたら誰も来てない!!」と、ダウアウトに戻ってもハイテンション。まずは先制の一打をお見舞いし「あとで謝ります」と笑った。0-0の9回、しっかり無失点で抑えた。延長戦になっていればホールドが付き、球団歴代最多記録になっていたが、転がり込んできたのは白星。「うれしいですね」とまた笑う。開幕直後は失点がかさみ苦しんだが、これで10登板連続で勝利投手かホールドかセーブが付いている。開幕直後には10点台もあった防御率も、この日で3点台に入った。「いや、もう、ずっと1年間一緒で任されたところを、しっかりと役割を出すってところだけを思ってやってます」4連勝は勢いが付く。守護神が好調だから、なおさらだ。【金子真仁】

◆またまたまたまたまたまたまた...1点に泣いた。日本ハムが今季8度目のサヨナラ負けで今季ワーストの8連敗となった。スコアは0-1で7試合連続の1点差負け。前身球団の69年東映の6試合連続を上回る、プロ野球ワースト記録を更新した。打線は気分転換を兼ねたピンポン球トレーニングで難敵のサブマリン与座の攻略を狙ったが、不発に終わって今季8度目の完封負け。勝利につながる1点が遠い。試合後にグラウンドではゾンビ鬼ごっこが行われたベルーナドームだが、日本ハムにとっては身の毛がよだつ? 真夏の怪談のようなサヨナラ負けだ。9回に1点を奪われて昨年8月以来となる8連敗。しかも、またも1点差負けは7試合連続となり、不名誉なプロ野球新記録となった。ベルーナ名物の長い階段を息を切らしながら上ってきた新庄監督は、ゾッとするような記録更新となった負の連鎖に「思い出に...というか、『そういう記録をつくったよね』って強くなった時にみんなが言ってくれると思う」。苦しい時も、いつか大きな成長につながると信じて前を向いた。1点差負けに縛られているチームも、脱出へ向けて試行錯誤はしている。試合前には八木打撃コーチの発案で西武与座対策も講じられていた。前回対戦で打ち崩せなかった右腕に対して、現役時代に下手投げの投手が得意だった同コーチは「小さい時にピンポン球で野球をやっていたイメージが残っているから」と仮説を立て、即実行した。この日の球場入り前に「ドンキで」ピンポン球を購入し、自ら清宮、万波らに下手投げして与座の球筋をイメージさせたが、実らず。同コーチは「気分転換も含めてだけど、成果は出てないんやから、ダメやった」と振り返ったが、勝つために、どんな地道なことでも出来ることを積み重ねていくしかない。新庄監督も「大丈夫、大丈夫。この戦いはなかなかできないから。ここで勝ったら一回り大きくなって...」。秋に笑って振り返るためにも、早く相手より1点多く取りたい。【木下大輔】日本ハムが昨年8月16~26日以来の8連敗。6日ソフトバンク戦からは7試合続けて1点差負けで、オール1点差の7連敗は69年東映が8月13~19日に記録した6連敗を抜いて、プロ野球史上初めてだ。今季の日本ハムは3点差以上の試合では20勝13敗も、2点差で6勝10敗、1点差では9勝25敗と、接戦に勝てていない。

◆先発した西武・与座海人投手(27)は7回4安打無失点で好投も初勝利はならなかった。「たくさんランナーを背負ってしまいましたが何とかゼロで抑えることができた。リードを許さず後続の投手につなぐことができて良かった」序盤は走者を背負いながらも粘りの投球でゼロで切り抜けると、尻上がりに調子を上げ六、七回は3者凡退に打ち取ってマウンドを降りた。

◆西武がサヨナラで4連勝。0―0の九回に源田の安打から1死二塁の好機をつくり、中村が適時二塁打を放って試合を決めた。3番手の増田が3勝目を挙げた。日本ハムは打線が沈黙して上沢を援護できず、連敗が8に伸びた。

◆日本ハムがサヨナラ負けを喫し、プロ野球史上初となる7試合連続の1点差負け。5日のソフトバンク戦からの連敗は「8」に伸びた。五回1死二、三塁の先制機に清宮、万波が凡退するなど、好機に1本が出ない打線。新庄剛志監督(51)は「プレッシャーでの弱さでしょ。チャンスの時こそ、力を抜いて、狙い球を絞って、バットの真芯に当てて、いい打球を打ってほしいね。プレッシャーに強くなっていかない、強いチームはできていかない」と評した。また、左脛骨骨挫傷から復帰即4番に起用した今川も4打数無安打に終わり、「(チームの)流れを変えてくれる一人として期待しましたけど...」と無念の表情を浮かべた。試合前には今季初対戦となった6月28日(沖縄)に7回3安打無失点に抑えられた西武・与座対策として、八木打撃コーチがピンポン球を使っての打撃練習を提案。下手投げの与座の浮き上がってくるようなボールの軌道を疑似体験させたが、同コーチは「成果が出てないんやから、駄目やった。チャンスで打てないのは、もうずっとやん。チャンスで打てないのは実力がないってこと」と渋面を作った。不名誉なプロ野球記録について、新庄監督は「負けているので良くはないんだけど、僅差の戦いをずっとね、これはなかなかできない。この経験、この緊張感はものすごくプラスになると思うから」と話した上で、「思い出と言うか、『そういう記録も作ったよね』って、強くなったときにみんなが言ってくれると思うので」と今後への糧と捉えた。(東山貴実)

◆西武がサヨナラで今季2度目の4連勝。0―0の九回1死二塁から22年目の中村剛也内野手(39)が適時二塁打を放って試合を決めた。以下、試合後の松井稼頭央監督(47)の主な一問一答。--中村がサヨナラ打「もう見事ですね。ここっていうところでさすがだと思います」--ベテランの勝負強さが光った「勝負強さもそうですけど、やっぱりここっていうときの集中力も含めてね」--与座は7回2失点の好投も勝ちはつかず「本当に我慢強く、タイミングを外しながら与座らしいいい投球をしてくれた。こういう投球を続けてれば勝ちというのにつながってくると思います」--増田も連投「状態もいいですしね。あそこ(0-0の九回)にしっかりといてくれるというのは大きいですよね」

◆プロ野球史上初となる7試合連続の1点差負けで、8連敗となった。五回1死二、三塁で清宮、万波が凡退するなど好機に1本が出ない打線に、新庄監督は「プレッシャーの弱さでしょ。プレッシャーに強くなっていかないと、強いチームはできていかない」。不名誉なプロ野球記録については、「僅差の戦いをずっとね、これはなかなかできない。この経験、この緊張感は(今後に)ものすごくプラスになると思うから」と話した。

◆39歳11カ月、22年目の西武・中村剛也内野手が球団最年長記録となるサヨナラ安打を放った。祝福の水をかけられるのを嫌がってグラウンドを逃げ回り「うまいこと打てた。何とか自分で決めようと思った」と笑みをこぼした。0-0の九回1死二塁で池田が投じた初球の真っすぐを空振り。「ちょっとやばいな」と気持ちを切り替え、「届く球を打つ。エンドランくらいの気持ち」と4球目の外角に逃げるカットボールに食らいつき、中越えへ二塁打。今季初、自身8度目のサヨナラ打でチームを4連勝に導いた。今季は3&4月に打率・364、7本塁打、14打点で3度目の月間MVPを受賞。2年ぶりに選出された球宴ではホームラン競争にも参加が決定した。「いい形でオールスターを迎えられるように」。現役最多462本塁打を誇る大砲はまだまだ健在だ。(石井孝尚)?39歳11カ月の西武・中村が九回にサヨナラ二塁打。西武(前身を含む)で39歳11カ月でのサヨナラ安打は、1967年5月25日のロイの39歳5カ月(単打、対近鉄)を抜く球団最年長記録となった。?サヨナラ安打は昨年8月4日のオリックス戦(本塁打)以来、通算8本目。球団でサヨナラ安打8本は清原和博の11本に次ぐ、豊田泰光、栗山巧と並ぶ歴代2位。

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<パ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
ORIX
47322 0.595
(↑0.005)
-
(-)
62315
(+3)
260
(+2)
67
(+1)
28
(-)
0.256
(-)
3.030
(↑0.02)
2
(-)
ロッテ
42304 0.583
(↑0.006)
1.5
(-)
67274
(+9)
265
(+7)
51
(+1)
46
(-)
0.232
(-)
3.300
(↓0.03)
3
(-)
ソフトバンク
43352 0.551
(↓0.007)
3.5
(↓1)
63297
(+2)
276
(+3)
56
(+1)
35
(-)
0.248
(-)
3.210
(-)
4
(-)
楽天
37431 0.463
(↓0.005)
10.5
(↓1)
62277
(+7)
325
(+9)
66
(+1)
61
(+1)
0.235
(↑0.001)
3.570
(↓0.08)
5
(-)
日本ハム
35480 0.422
(↓0.005)
14
(↓1)
60263
(-)
263
(+1)
62
(-)
48
(-)
0.229
(↓0.001)
2.850
(↑0.02)
6
(-)
西武
33471 0.413
(↑0.008)
14.5
(-)
62226
(+1)
278
(-)
53
(-)
49
(-)
0.229
(-)
3.090
(↑0.04)