阪神(★0対4☆)DeNA =リーグ戦14回戦(2023.07.13)・阪神甲子園球場=
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DeNA
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阪神
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勝利投手:石田 健大(3勝4敗0S)
敗戦投手:村上 頌樹(6勝5敗0S)

本塁打
【DeNA】牧 秀悟(16号・8回表ソロ)

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◆DeNAは5回表、1死二三塁から石田が適時打を放ち、2点を先制する。その後は6回に京田の適時打で加点すると、8回には牧のソロが飛び出し、リードを広げた。投げては、先発・石田が5回無失点で今季3勝目。敗れた阪神は、打線が9安打無得点とつながりを欠いた。

◆DeNAが、チーム一丸で阪神戦の同一カード3連敗を阻止する。前夜はルーキー森下に同点2ラン&サヨナラ犠飛を浴び、連敗でゲーム差が3に広がった。3連敗阻止に向け、三浦大輔監督(49)は「そこは絶対に避けないといけないです。全員で何とかできるようにやっていきます」と力を込めた。先発は石田健大投手(30)で、昨季は阪神戦4試合に先発し、3勝0敗、防御率1・11と抜群の相性を誇った。交流戦では初優勝を飾ったが、リーグ戦再開後は7勝9敗1分け。オールスターまで4試合を残す。

◆DeNA石田健大投手(30)が13日、同一カード3連敗阻止に向け、阪神との首位攻防戦の第3ラウンドに先発する。現在、9試合連続で白星なしだが、防御率2・98とゲームメーク。チームに流れを呼び込む投球が期待される。阪神とは開幕投手を務めた3月31日以来の対戦で「開幕戦の頃とは違ったチームになっていると思うので、1人1人抑えていくことは変わらずに線にされないような投球をして、しっかり取れるアウトを取って最少失点に抑えたいです」と意気込んだ。3ゲーム差の首位阪神とは前半戦最後の対戦。「毎試合大事な試合ですが、ゲーム差を縮められる可能性のある大事な試合で投げさせてもらえることに喜びを感じながら、自分の投球をしたいです。自分のボールを信じて、キャッチャーのミットを狙って投げ込みたいです」と力を込めた。

◆阪神岡田彰布監督(65)が、ブライアン・ケラー投手(29)が戦力構想から外れたことを認めた。今季新加入し、1軍戦で1度も登板機会がない助っ人右腕について「帰国? そうなると思うよ。(球団に)任してるけど」と明かした。このまま契約解除となる方向で、退団する見込みだ。右肘痛の影響もあり、2軍戦登板もわずか3試合どまり。4月12日の2軍中日戦を最後に実戦から遠ざかっていた。6月中旬には右肘のドクターチェックを受けるために米国へ一時帰国し、同19日には再来日して鳴尾浜でリハビリを行っていた。チームはブルペン陣を補強するべく、新外国人として前ヤンキース3Aのコルテン・ブルワー投手(30)の獲得交渉を進行中で、近日中にも大筋で合意する見込み。両助っ人右腕が入れ替わる形となりそうだ。

◆阪神大竹耕太郎投手(28)が出場選手登録を抹消された。前日12日の同戦で先発し、5回10安打4失点で降板。前半戦の成績は13試合で7勝1敗、防御率1・48となった。球宴は監督推薦で初選出されており、球宴を経て後半戦へ向けて再調整していく。

◆阪神のスタメンが発表された。前夜まで5番を務めていた佐藤輝が「6番三塁」で先発。3番中堅には小野寺が起用された。森下が左翼、ミエセスが右翼に入った。また、前日に「6番左翼」で先発出場していたノイジーが、ベンチ入りメンバーから外れた。試合前には室内練習場で平田ヘッドコーチ、球団トレーナーらと話し込む場面もあった。岡田監督は「キャンプでやってたとこか。足か」と説明。2月の春季キャンプでは左腰の張りで別メニュー調整する期間もあった。アクシデントのため大事をとったとみられる。また、午後5時20分現在、甲子園では雷雨が続いている。

◆甲子園は午後5時35分現在、雨が降り、時折雷が鳴っている。同時刻に「ご覧のような天候ですから、試合開始を遅らせて行う予定でございます」と場内アナウンスが流れると、スタンドのファンから拍手が起こった。ビジョンには「天候不良のため試合開始を遅らせます ご了承くださいませ」と表示された。内野の黒土部分には阪神園芸が全面シートをかぶせている。予定通り午後4時に開門されたものの観客はまばらで、ナイター照明も点灯していない。

◆雨が降り続く甲子園では、阪神園芸が午後5時48分、内野黒土部分の全面シートの撤去を開始した。同5時50分にはナイター照明が点灯。約20分かけ、超巨大なシートの撤去を完了させた。流れるような作業に甲子園には拍手が起こった。同5時35分には、「ご覧のような天候ですから、試合開始を遅らせて行う予定でございます」と場内アナウンスが流れていた。その後、同6時10分には「午後6時40分に試合開始予定」という旨がアナウンスされた。阪神園芸、この日の整備の流れ12日の試合後から内野黒土部分に全面シートをかぶせる午後5時48分 シートの撤去を開始。総勢30人のスタッフでシートを動かす。シートを左翼芝生へ移動させ、水を取り除いた後、折りたたみ作業開始午後6時7分 シートを巨大ローラーに取り込み撤去完了。甲子園に拍手が起こる午後6時8分 遊撃付近にできた小さい水たまりに砂を入れる。阪神の選手がライトでアップ開始午後6時10分 午後6時40分試合開始予定とアナウンスされる

◆阪神園芸が流れるような作業で試合開始を導いた。この日、雨が降り続いた甲子園では阪神園芸のスタッフが午後5時48分、内野黒土部分の全面シートの撤去を開始した。同5時50分にはナイター照明が点灯。約20分かけ、超巨大なシートの撤去を完了させた。手際のいい作業に甲子園には拍手が起こった。同5時35分には、「ご覧のような天候ですから、試合開始を遅らせて行う予定でございます」と場内アナウンスが流れていた。同6時10分には「午後6時40分に試合開始予定」という旨がアナウンスされた。その後、グラウンド整備、白線引きをスムーズにこなした。シート撤去開始から約50分で、阪神園芸が無事に試合開始を導いた。阪神園芸、この日の整備の流れ12日の試合後から内野黒土部分に全面シートをかぶせる午後5時48分 シートの撤去を開始。総勢30人のスタッフでシートを動かす。シートを左翼芝生へ移動させ、水を取り除いた後、折りたたみ作業開始午後6時7分 シートを巨大ローラーに取り込み撤去完了。甲子園に拍手が起こる午後6時8分 遊撃付近にできた小さい水たまりに砂を入れる。阪神の選手がライトでアップ開始午後6時10分 午後6時40分試合開始予定とアナウンスされる午後6時12分 両チームのスタメンがビジョンとアナウンスで発表される午後6時15分 内野黒土をブラシで整備、最終調整午後6時22分 白線を引き始める午後6時34分 阪神岡田監督、DeNA三浦監督がメンバー表交換午後6時39分 プレーボール

◆/ここで石田のジエンゴ!!\無死一、二塁から山本がバント続く石田健大が鮮やか先制打??三浦監督も喜びのグータッチ??#プロ野球(2023/7/13)??阪神×DeNA??Live on DAZN #DAZNプロ野球 #baystars pic.twitter.com/oykIVMi9xh

◆阪神村上頌樹投手(25)が投手石田からの先制打を浴びるなど、6回7安打3失点で降板した。0-0の5回に京田の左前打などで1死二、三塁と、先制のピンチ。内野手が前進守備を敷く中で9番投手の石田に、詰まりながら遊撃手の頭を越える2点適時左前打を浴びた。6回にも京田に適時打を浴び、3失点。球数は87球に到達し、7回からは2番手及川に交代した。

◆「あぁ...」。阪神が6回無死からチャンスメークするも、3者連続三振で甲子園に大きなため息が漏れた。3点ビハインドの6回。DeNA森原から先頭小野寺が投手への内野安打で出塁。続く大山が左前安打と無死一、二塁と絶好のチャンスがまわったが、ここからつながらなかった。「5番右翼」のヨハン・ミエセス外野手(28)が2球で追い込まれ、その後ボールで粘るも最後は空振り三振。佐藤輝明内野手(24)もこの日2つ目となる空振り三振を食らった。そして、最後は坂本誠志郎捕手(29)が右腕の149キロ直球に反応できず見逃し三振と好機を逃した。続く7回も先頭の木浪が右翼フェンス直撃の二塁打で出塁。だが、その後は代打前川、森下、中野が3者連続三振で好機を逃した。打線は7回終了時点で5度得点圏に走者をためるも後続が続かず、得点を稼げていない。

◆/今日こそは──\連敗ストップへ向けて牧秀悟が執念の16号??後輩・森下の頭上を越える一発?#プロ野球(2023/7/13)??阪神×DeNA??Live on DAZN #DAZNプロ野球 #baystars pic.twitter.com/mxrx5FfQmn

◆DeNAが、阪神との首位攻防戦第3ラウンドに勝利し、阪神との差を2に縮めた。先発石田健大投手(30)が、要所を締める投球で5回無失点。バットでも5回1死二、三塁から先制の2点適時打を放った。6回には京田が貴重な適時打を放ち、8回には牧が2試合連続の16号ソロでリードを4点に広げた。石田は、4月18日の巨人戦以来となる今季3勝目をマーク。チームはビジターでの阪神戦の連敗を8で止めた。石田は「前回登板までいいところに投げようとし過ぎてしまい、苦しい投球になっていたので、ゾーン内に思い切って投げていくことを心がけた。ストレートを両コーナーに投げられ、ゾーン内で勝負できたことはよかったです」とコメントした。

◆阪神がDeNAに敗れ、2ゲーム差に迫られた。先手を取ったのはDeNA。4回、先頭のネフタリ・ソト外野手(34)が四球を選び、京田陽太内野手(29)も安打で続いて無死一、二塁。山本祐大捕手(24)が送って1死二、三塁から石田健大投手(30)が中前に適時打を放ち、2点を挙げた。6回にも2死一、三塁から京田の適時打で3点目を追加。8回に牧秀悟内野手(25)が16号ソロを放ってダメを押した。阪神は3度、先頭打者が二塁打で出塁しながら、得点できず。6回無死一、二塁、7回無死二塁は後続が3者連続三振に倒れる無残な結果で、今季10度目の完封負け。ホームでの対DeNA戦の連勝は8で止まった。援護に恵まれなかったDeNA戦初先発の村上頌樹投手(25)は6回3失点で降板し、5敗目となった。

◆DeNA牧秀悟内野手が、2試合連続の16号ソロを放った。3点リードの8回1死、阪神石井のフォークを左中間席に運んだ。「ケンタさん(石田)になかなか勝ちをつけられてなくて、ああいう形で先制打を打ってくれたので、バッターも何とかしないといけないと思った」。前夜は5回に一時勝ち越しの2ランも、中大の後輩森下に同点の2ラン&サヨナラ犠飛で敗戦したが、先輩の意地を示した。

◆ベンチ入りメンバーから外れたシェルドン・ノイジー外野手(28)の状態について、試合後に岡田監督は「いや分からん。トレーナーに聞いてくれ。オレ医者ちゃうわ」と語るにとどまった。ノイジーは試合前には、室内練習場で平田ヘッドコーチ、球団トレーナーらと話し込む場面があった。指揮官は練習後に「キャンプでやってたとこか。足か」と説明していた。2月の春季キャンプでは左腰の張りで別メニュー調整する期間もあった。アクシデントのため、今試合は大事をとったとみられる。

◆阪神がDeNAに敗れ、2ゲーム差に迫られた。今季10度目の0封負け。ホームでの対DeNA戦の連勝は8で止まった。援護に恵まれなかったDeNA戦初先発の村上頌樹投手(25)は6回3失点で降板し、5敗目となった。試合後の岡田監督の一問一答は以下の通り。-三振が多く打線にならなかった「いやあ、今日はもう、ボール球を振りすぎやなあ。ワンバウンドを」-以前もチャンスで見極めの大事さを言っていたが「そういうことよ。だからもう、なあ。ノーアウトで出てもなあ。前に進めへんもんなあ。ランナーが」-チャンスで三振だとガッカリする「いや、だからボール球を振るからやろ」-これだけ打って点が入らないと不思議な感じがする「まあ、だから後ろにつなぐとかなあ。なあ、ランナー出ているときにフォアボールが1個か。ミエセスのなあ、だから、そういう結果になるよなあ。序盤は石田も悪かったからな。そんなにええ事ないと思ったよ。今日は。あんだけチャンスをつぶしたらな。やっぱり。5回で交代やと思っていたからな、今日は」-急きょ出た小野寺がラッキーボーイになりかけた「急きょって、昨日試合が終わってから3番って決めとった。別に急きょじゃない、そんなのお前。5番はノイジーやったけどな」-佐藤は最後に1本出たが、チャンスで空振り三振。どう見た?「いや、もっと早く打ってたら先制点になっているわけやからな。そういうことやろ?」-佐藤輝は最後の1本をきっかけにしてほしい「そらもう本人やんか、俺に言う言葉じゃないよ、もう。そんなのは」-村上は立ち上がりは素晴らしかった「いやいや、あそこもなあ、結局ピッチャーに7番やろ、下位打線でお前、ちょっとバッと力がなあ、入れた時に高め浮いたりするなあ。両方ともそうやもん、いつもやったら普通に投げてたら低めにいってるやつをなあ。低め狙てるのがなあ、2本ともタイムリー高め、投げた瞬間やったもんなあ」-3連戦を勝ち越した「まあなあ、トータルで見たらなあ。そらこういう時もあるけど、そんなもん」-ノイジーは重症ではない?「いや分からん。トレーナーに聞いてくれ。オレ医者ちゃうわ」

◆岡田虎が11残塁の拙攻で今季10度目のゼロ封負けを喫した。チームは9安打を放つも、あと1本が出ず。6度の得点圏で9三振とバットがクルクル回った。6番佐藤輝明内野手(24)は4回、6回と2度の好機で2打席連続の空振り三振。終盤8回に右前打を放つも、5日の再昇格後は打率1割1分5厘と低空飛行だ。2位DeNAとは2ゲーム差。後半戦の再進撃へ。頼むテルよ、はい上がれ!佐藤輝は一塁ベース上で、激しく両手を3度たたいた。3打席凡退で迎えた8回1死一、二塁。追い込まれてからの6球目、甘く浮いたフォークを強振し、打球は猛スピードで一、二塁間を突破して右前へ。自身9打席ぶりのヒットで1死満塁の大チャンスをつくったが、渡辺諒が中飛。2死から木浪が右中間への大飛球を放つも、フェンス手前で右翼手に捕球された。打線は9安打を放つも、再三訪れた好機をモノにできず、今季10度目の完封負けに沈んだ。DeNAの継投に計13三振を奪われ、6度あった得点圏ではまさかの9三振。打球が前に飛ばなかった。岡田監督は「いやあ、今日はもうボール球を振りすぎやなあ。ワンバウンドを。ノーアウトで出てもなあ。前に進めへんもんなあ」と頭を抱えた。佐藤輝も1本こそ出たが、トンネルから抜け出せない。4回1死一、二塁では、石田の外角低めスライダーを振らされ、6回には同場面で森原の外角高め直球を捉えられず、連続の空振り三振。指揮官は「もっと早く打ってたら先制点になっているわけやからな。そういうことやろ?」と苦言を呈した。1本を浮上のきっかけに? との問いには「そらもう本人やんか。俺にいう言葉じゃないよ」と、吐き捨てるように言った。今季は6月25日には不振などにより2年ぶりの2軍降格。近本の故障離脱もあり当初より2日前倒しして最短昇格も、状態は変わらない。再昇格後は7試合で26打数3安打、打率は1割1分5厘と沈黙し、通算打率も2割1分7厘にとどまっている。今カード前の10日には、背番号8の状態を不安視した岡田監督が「終わってしまうか、終わらんかやろ。もっとええ選手で、あかんようになったのいっぱいおるやんか」と厳しいゲキを飛ばしていた。貧打拙攻により、ついに「内弁慶」が崩された。今季DeNA戦は互いにホームで負けなしだったが、阪神の連勝は8でストップ。球宴までの前半戦首位ターンは確定したが、2位DeNAとは2ゲーム差に縮まった。佐藤輝は今後に向けて、「いいときは1球で仕留められるので。そこまで持っていくためにもしっかり調整したい」と引き締めた。上昇気流に乗るには、佐藤輝の復活が欠かせない。このまま「終わる」わけにはいかない。【古財稜明】

◆阪神村上頌樹投手(25)が、6回3失点で5敗目を喫した。両軍無得点の5回1死二、三塁で、DeNA9番投手の石田に中前2点適時打を浴びた。6回2死一、三塁では7番京田に中前適時打。いずれも直球を捉えられた。岡田彰布監督は「結局ピッチャーに7番やろ。下位打線でお前、ちょっとバッと力がなあ、入れた時に高め浮いたりするなあ。両方ともそうやもん」と指摘。「いつもやったら普通に投げてたら低めにいってるやつをなあ。低め狙てるのがなあ、2本ともタイムリー高め、投げた瞬間やったもんなあ」と嘆いた。

◆DeNA石田健大投手(30)が、3勝目&V打の活躍で阪神との首位攻防戦3連敗を阻止した。開幕投手を務めた3月31日以来の対戦で、5回3安打無失点。打っては5回1死二、三塁から中前に先制の2点適時打を放ち、決勝点をたたき出した。前半戦最後の直接対決で競り勝ち、対阪神戦のビジターでの連敗を8で止め、再び首位に2ゲーム差に迫った。真っすぐにイメージを合わせ、石田は打席に立った。0-0の5回1死二、三塁。阪神村上の149キロの速球を中堅にはじき返した。今季19打席目で初打点となる先制の2点適時打で自らを援護した。「何とか前に飛んでくれて、安打という最高の結果になって良かった」。盛り上がるベンチに向かって、一塁ベース上で冷静に右手で応えた。リベンジの一打だった。6月28日の広島戦では5回に森下に決勝の1号3ランを被弾。5日のヤクルト戦では小沢の二塁打から勝ち越しを許した。「僕らもそうですけど、投手がヒットを打てば点につながる」。投手のHランプが持つ意味の大きさを知っていたのは石田自身。「何とかしたい思いが強かった」とバットに気持ちを乗せた。もちろん、対村上への投球にも教訓は生かされた。3回は無死一塁から投手の村上の犠打を冷静に処理。先制した直後の5回の2打席目は遊ゴロに抑えた。1回、4回は無死二塁のピンチを背負ったが、後続をピシャリ。3回を含め、無死から3度走者を許しながら、取れるアウトを確実に取って5回無失点と粘った。開幕戦で敗れた阪神にリベンジし、4月18日の巨人戦以来となる3勝目を挙げた。「開幕もやられてますし、まだまだ。やり返せたという気持ちはないです」。防御率2点台と試合をつくりながら、9試合白星がなく「自分から1点を嫌がる投球をして、自分で自分を苦しめた」と振り返るが、山本との今季初バッテリーでゾーン内で攻めた。防御率リーグ3位の好投手からの一打に、「プロ野球投手による安打を放った最多連続年数」のギネス世界記録を持つ三浦監督も目を丸くさせた。「防御率1点台の投手からよく打った。よく踏ん張ったし、ナイスバッティングです」。投打の"二刀流"で輝きを放ち、阪神戦のビジターでの連敗を8で止め、首位との差を2に縮めた。【久保賢吾】石田が5回に先制点となる2点適時打を放ち、4月18日以来の白星。V打はプロ入り初で、殊勲安打も初めてだった。なお、石田はこれが通算105試合目の先発だったが、1度も完投がなく、すべて途中降板。初登板からの連続先発完投なしの記録は16~21年加藤(日本ハム)がマークした105試合で、最長記録に並んだ。

◆阪神村上頌樹投手(25)が、唇をギュッとかんだ。両軍無得点の5回表。DeNA無死一、二塁から「8番捕手」山本が犠打を敢行してきた。次打者が投手石田にもかかわらず、だ。「投手が打者って感覚にはなっていない。普通に、野手が(打席に)立っていると思って投げたので」1死二、三塁。心に隙はなかったが、石田に149キロ直球をはじき返された。中前2点適時打で先制点を献上。「打たれたのは仕方ないけど、そういう場面を作ってしまったのが悪い、そこだけ」と表情にも言葉にも悔しさがにじみ出た。6回2死一、三塁では7番京田に147キロを捉えられ、中前適時打を浴びた。岡田監督は「ピッチャーに7番やろ。下位打線で、バッと力入れた時に高め浮いたりするなあ」と勝負どころでの制球を指摘。「いつも普通に投げてたら低めにいってるやつをなあ。2本ともタイムリーは高め、投げた瞬間やったもんなあ」とぼやいた。DeNA戦は初先発。警戒していた同学年の4番牧は無安打に封じながら、伏兵に痛打された。ただ、6回7安打3失点にまとめ、雷雨により開始が39分遅れたゲームでも集中力は切れていなかった。チームは今季10度目の0封負けで、そのうち村上が先発時は4度ある。打線の援護にも恵まれず、5敗目だ。これで前半戦ラスト登板を終えた。昨季まで0勝右腕が6勝5敗。「そこまで貯金をつくれなかったので、そこは申し訳ないですし、またやり直したい」。自己評価は決して高くないが、一時は「火曜日の男」を任され、虎の先発ローテの柱となった。防御率はセ・リーグ3位の1・97。プロ3年目。ここから真価を問われると分かっている。ファン投票「セ先発部門」1位で初選出された球宴を経て、勝負の後半戦に向かう。【中野椋】

◆両軍のスターティングメンバーが発表され、阪神は小野寺暖外野手(25)が「3番・中堅」で5月10日のヤクルト戦(甲子園)以来となるスタメンに名を連ねた。佐藤輝明内野手(24)は6番で、5番にはミエセスが入った。先発の村上頌樹投手(25)は球宴前最後の登板に臨む。

◆雨天のため、午後6時予定だったプレーボールが遅れることが発表された。午後5時前後から雨が強まり、内野はシートで覆われたままになっている。この日、両チームの選手は主に室内で練習を行った。

◆阪神の先発・村上頌樹投手(25)は0―0の五回に2失点を喫した。この回先頭のソトを四球で歩かせ、続く京田の当たりは直球で詰まらせながらも左前にポトリと落ちる安打。山本が犠打をきっちり決め、1死二、三塁で先発・石田との対戦になった。3球目に投じた直球を捉えられ、打球は中堅手の前で弾む2点適時打。先制を許した。

◆阪神の先発・村上頌樹投手(25)は6回7安打3失点だった。0―0の五回にDeNAの先発・石田に2点適時打を許して先に失点。その後もマウンドに上がったが、六回も2死一、三塁から京田に二塁手の頭上をわずかに越える中前適時打を許して3失点目。打線も石田の投球に苦しめられて無得点で、大竹に並ぶチームトップ7勝目を目指したが、勝ち投手の権利を得ることはできなかった。

◆阪神は0―3の六回にチャンスを作ったが、三者連続三振で無得点に終わった。この回先頭の小野寺が放った当たりはボテボテの投ゴロだったが、2番手でマウンドに上がった森原がグラブの先端に当てて捕球できず。内野安打になって出塁すると、続く大山は左前へ鋭い当たりを飛ばして一、二塁。ここで打順はこの日5番のミエセスに回った。球場はこの日一番のボルテージに包まれたが、150キロ直球に空振り三振。続いて打席に入った佐藤輝も150キロ直球を捉えられず、空振り三振に倒れた。最後は坂本が直球に見逃し三振。この日最大の好機を逃し、甲子園はため息に包まれた。

◆DeNA・関根大気外野手(28)が「2番・中堅」で先発出場。一回の左前打に続き四回の第2打席で中前打を放ち、6月25日の阪神戦(横浜)以来となる1試合複数安打をマークした。一回1死無走者で迎えた第1打席。防御率1点台の好投手、阪神・村上に対して1ストライクからの2球目を振り抜いた。詰まった当たりも何とか遊撃手・木浪の頭上を越え、しぶとい左前打で出塁した。四回先頭では一転、初球の直球を見事に捉え、鋭いゴロで二遊間を破る中前打を放った。この日、プロ10年目で初のオールスター戦出場が決まった。故障による出場辞退者が相次いだため、その補充選手として選出された。その御礼ともいえる久々のマルチ安打といえそうだ。オフにはメキシコリーグで武者修行。迎えたプロ10年目の今季、開幕から大きな飛躍を遂げた。持ち前の相手の隙を突く走塁や粘りを見せる相手にとっていやらしい打撃に確実性が向上し、5月まで打率・350を超えるハイアベレージをマーク。開幕当初の6番から2番、1番と打順を変えながら、チームの攻撃の起点となった。一方で、レギュラーとして試合に出続けるのは今季が初めての経験。どの選手にも疲れが出てくる前半戦終盤の6月末から7月にかけて、関根も序盤の勢いを失い打率も3割を切るようになってきた。不動のレギュラーの座を確立するためにも、ここが正念場。久々の複数安打が再浮上への足掛かりとなるか。

◆阪神は0―4の八回、満塁の好機を作るも無得点に終わった。この回先頭の小野寺がこの日3安打目となる右前打で出塁すると、大山が三振に倒れたのち、ミエセスも右前打で続いて1死一、二塁。さらに佐藤輝も9打席ぶりの安打となる右前打を放ち、満塁にチャンスを広げた。坂本の代打で打席に入ったのは渡辺諒。伊勢の外角フォークにバットを伸ばしたが、力のない中飛に倒れた。2死満塁で打席に入ったのは七回に二塁打を放つなどこの日2安打の木浪。力強く捉えた打球は右翼への大飛球となったが、フェンス際で右翼手のグラブに収まった。満塁とこの日最大の好機でも無得点に終わり、スコアボードには8つ目の0が並んだ。

◆DeNAは石田が5回3安打無失点で、約3カ月ぶりの白星となる3勝目。救援4投手も無失点でつないだ。打線は五回に石田の2点打で先制し、六、八回にも1点ずつ加えた。阪神は再三の好機を生かせず、連勝が3で止まった。

◆阪神は3連勝でストップ。好機に打線が沈黙し、今季のホームゲームで初めてDeNAに敗れた。チャンスであと1本が遠かった。四回は先頭の小野寺が左翼へ二塁打を放ち、1死一、二塁としたが佐藤輝が空振り三振。坂本も遊直に倒れた。六回は小野寺、大山の連打で無死一、二塁とするもミエセス、佐藤輝、坂本が三者連続三振。先頭の木浪が二塁打を放った七回も、続く代打・前川、森下、中野が三者連続三振を喫した。八回も1死満塁としたが、代打・渡辺諒、木浪が凡退。ことごとく好機を逸した。先発の村上頌樹投手(25)は6回7安打3失点。0―0の五回にDeNAの先発・石田に2点適時打を許して先に失点。その後もマウンドに上がったが、六回も2死一、三塁から京田に二塁手の頭上をわずかに越える中前適時打を許して3失点目。大竹に並ぶチームトップ7勝目を目指したが、勝ち投手の権利を得ることはできなかった。直接対決で敗れ、2位DeNAとのゲーム差は2に縮まった。

◆5月10日以来の先発出場となった阪神の小野寺が、今季初の1試合3安打と気を吐いた。「チャンスをもらえて意気に感じた。3本打ててよかった」と胸を張った。けがで離脱した近本に代わって5日に1軍に昇格してからは、8日に代打で適時打を放つなど限られた出場機会でアピールを続けてきた。結果を残し、森下らとのポジション争いに食らいついている。「年下には負けていられない」と意気盛んだ。

◆阪神がDeNAとの首位攻防3連戦で同一カード3連勝を逃した。村上頌樹投手(25)が五回1死二、三塁で先発・石田健大投手(30)に浴びた先制中前2点打が決勝点となった。13三振&11残塁で10度目の零敗を喫したチームはDeNAとは2差。6月16日のソフトバンク戦(甲子園)以来の6番に下がった佐藤輝明内野手(24)は四回、六回の1死一、二塁で空振り三振を喫し、八回1死一、二塁では右前打を放ち、復帰7試合は26打数3安打。シェルドン・ノイジー外野手(28)はベンチ外。連勝が「3」で止まった岡田彰布監督(65)の主な一問一答は以下の通り(成績=45勝33敗3分、観衆=4万2552人)。ーー三振が多かった「今日はボール球を振りすぎやなあ。ワンバウンドを」ーーチャンスで見極めが大事だと「そういうことよ。ノーアウトで出てもなあ。前に進めへんもんなあ。ランナーが」ーーチャンスで三振だとガッカリする「いや、だからボール球を振るからやろ」ーーこれだけ打って点が入らないと不思議な感じがする「まあ、だから後ろにつなぐとかなあ。ランナー出ている時にフォアボールが1個か。ミエセスのなあ、だからそういう結果になるよなあ。序盤は石田も悪かったからな。そんなにエエことないと思ったよ。今日は。あんだけチャンスをつぶしたらな。やっぱり。五回で交代やと思っていたからな、今日は」ーー急きょ出た小野寺がラッキーボーイになりかけた「急きょって、昨日試合が終わってから3番って決めとった。別に急きょじゃない、そんなのお前。5番はノイジーやったけどな」ーー佐藤輝は最後に1本出たが、チャンスで空振り三振。どう見た?「もっと早く打ってたら先制点になっているわけやからな。そういうことやろ?」ーー最後の一本をきっかけに「本人やんか、俺に言う言葉じゃないよ、もう。そんなのは」ーー村上は立ち上がりは素晴らしかった「下位打線で力入れた時に高め浮いたりするなあ。両方ともそうやもん、いつもやったら普通に投げてたら低めに行ってるヤツをな。低め狙てるのが2本ともタイムリー高め、投げた瞬間やったもんなあ」ーー3連戦は勝ち越し「トータルで見たらな。そらこういう時もあるけど、あるけど、そんなもん」ーーノイジーは重症ではない?「いや分からん。トレーナーに聞いてくれ。俺医者ちゃうわ」

◆阪神・村上は6回7安打3失点で5敗目。五回1死二、三塁で投手の石田に先制の中前2点打を許した。「打たれたのは仕方ないが、そういう場面を作ってしまったのが悪い」。回の先頭に与えた四球がきっかけとなった失点を反省した。前半戦は6勝5敗。「そこまで貯金を作れなかったので、そこは申し訳ない。またやり直したい」と後半戦での修正を誓った。

◆DeNA・牧が八回に左翼席へ、2試合連発の16号ソロを放ち「しっかり自分のスイングで捉えることができた。投手陣がピンチを抑えて良い流れを作ってくれたので、追加点を取ることができてよかった」と拳を握った。疲れのたまる夏場の対策として、先端がくりぬかれたバットを用意。使用を始めた9日の巨人戦から4試合で3発に「大事なところで打てているので継続していきたい」と語った。

◆この日28歳の誕生日を迎えた阪神・ミエセスは「5番・右翼」で先発し、二回の第1打席でスタンドのファンから「ハッピーバースデー」の合唱で祝われた。六回無死一、二塁のチャンスでは空振り三振に倒れ悔しさいっぱいの表情でベンチへ退いたが、八回に右前打を放って3打数1安打。「1本で出てよかったですし、みんなに祝福してもらったのですごく感謝しています」。次こそ声援に応える大活躍を果たす。

◆前を向け!! 阪神はDeNAに0-4で零封負けを喫し、連勝が3でストップした。「6番・三塁」で出場した佐藤輝明内野手(24)が八回1死一、二塁で目の覚めるような右前打。チャンスで2打席連続空振り三振するなど、無安打で迎えた最後の打席で希望の一打を放った。ただの安打にしない。サトテルは立ち上がって戦い続ける。同じ過ちを3度繰り返していれば、立ち直れなかったかもしれない。最後の最後で踏みとどまった。0-4で迎えた八回1死一、二塁。フルスイングした打球は一、二塁間を強いライナーで抜けた。佐藤輝が放った9打席ぶりの安打は、次につながる一本だった。「そうですね。(次に)つなげられるように頑張ります」カウント2-2からの6球目、伊勢のフォークを強振した。手応えたっぷりの一打に一塁ベース上でガッツポーズ。1死満塁とチャンスは拡大するも代打・渡辺諒は浅い中飛、木浪も右飛に倒れて無得点に終わったが、佐藤輝には良い感触が残っていた。それまでは散々だった。0-0の四回1死一、二塁の先制機。石田の投じた1-2からの4球目のカットボールにバットは空を切った。外角低めのボール球だった。甲子園のスタンドからは虎党の大きなため息。3点を追う六回1死一、二塁のチャンスでも2番手・森原の高めの150キロ直球に空振り三振。明らかに力負けだった。

◆〝内弁慶シリーズ〟に終止符を打った。DeNAは13日、阪神14回戦(甲子園)に4―0で勝利。今季全敗だった敵地での阪神戦で、9試合目にして初勝利を挙げた。石田健大投手(30)が5回3安打無失点の好投。五回には自ら決勝の2点打も放ち、4月18日以来3カ月ぶりの3勝目を飾った。昨季の対阪神で4戦3勝無敗の〝虎キラー〟が本領を発揮し、首位・阪神に再び2ゲーム差に迫った。長かった。左腕にも、チームにとっても待望の白星。自身3カ月ぶりとなるウイニングボールを手にした石田は「とりあえず一つ抜けられてよかった。なかなか長い道のりでしたけど、今後に生かしていきたい」と胸をなでおろした。試合前から降り続いた雨の影響で開始が39分遅れた一戦。一回先頭の森下に二塁打を浴び、いきなり1死一、二塁のピンチを招いたが4番の大山を遊ゴロ併殺打に仕留めて波に乗った。内、外角に投げ分けて三、四回のピンチも切り抜け、課題だった得点直後の五回も無安打斬り。無失点で救援陣にバトンをつないだ。バットでも魅せた。0―0の五回1死二、三塁で迎えた第2打席。カウント1―1から防御率1点台の村上の直球を捉え、中前に値千金の2点打を放った。「僕も投手に打たれる試合が続いていて、ダメージが大きいのは投げていても感じていたので、何とかしたい気持ちは強かった」。6月28日の広島戦では相手先発の森下に決勝の3ランを浴びていた。自らの失敗を力に変え「何とか前に飛んで、最高の結果になってよかった」と振り返った。

◆阪神・及川は七回に2番手で登板。6日の広島戦(マツダ)以来、1週間ぶりのマウンドで先頭の桑原を中前打で出塁させたが、1死一塁から関根を一ゴロ併殺に仕留めて1イニングを4球でゼロに抑えた。登板4試合ぶりの無失点投球にも「意図した抑え方じゃない。まだまだ状態を上げていかないといけない」と反省を忘れなかった。

◆いきなり飛び出した強烈な二塁打は、勝利へのサインとはならなかった。阪神・森下は2度の出塁もチームは悔しいゼロ行進。リードオフマンにふさわしい初回の輝きも得点に結びつかなかった。「1番の役割というか、最初の打席でしっかりチャンスメークすることができてよかった」この日は「1番・左翼」に入り、一回に早速持ち味を出した。石田の3球目直球を捉え、左翼線まで一直線に飛ばすライナーで二塁打。その後1死一、二塁となったが、大山が遊ゴロ併殺に倒れて先制の好機を逃した。五回2死では強烈な引っ張りの打球で三塁手の失策を誘うなど、手応え十分の打球を次々飛ばした。同点2ランとサヨナラ犠飛を放ち、3打点でヒーローになった12日から一夜。同じく前夜1本塁打3打点だった中大の先輩、DeNA・牧に「次は自分の方が打って、勝ちたい」と対抗心も持って臨んだ。初めて甲子園で左翼の守備に就いたが、八回にその森下の頭上を越える牧の16号ソロ。懸命に打球を追ったが、駄目押し弾を見送るしかなかった。1死二塁で迎えた七回は前日サヨナラ犠飛を放ったウェンデルケンの前に空振り三振。九回1死では左飛に倒れたが、フェンスオーバーまであとわずかという打球を放ち、「ちょっと角度が足りなかったのと、若干(ボールに)押されたところで伸びなかった」と悔しさをにじませた。プロ1号を放った9日から、4試合連続で長打を放って好調をキープ。中堅から試合途中に右翼に移ってプレーしたここ4試合と違い、この日は最後まで左翼の守備に就いた。ノイジーが試合前練習中の負傷でベンチを外れた中、その穴まで埋める大奮闘。まさに〝元気印〟としてチームを引っ張るルーキーには、15日から中日と争う球宴前最後の3連戦(甲子園)でも活躍に期待がかかる。「いい形では打てているので、(やり方は)変えずに、ピッチャーを研究してやりたいなと思います」切り替えて次戦を見据えた。次こそ自らの一打で打線に刺激を与え、勝利に導いてみせる。(邨田直人)

◆2試合連続のベンチ外を経て、2カ月ぶりのスタメン抜てき。心を燃やした小野寺が2021年10月10日のヤクルト戦(神宮)以来、2年ぶり2度目の猛打賞と暴れまわった。「2日間ベンチを外れて、テレビの前で応援することしかできなかった。3連勝していて、何とかいい流れをつなげられるように頑張ろうと思っていた」「3番・中堅」で出場すると、まずは四回。左前にはじき返し、打球がぬれた芝で失速するのを見て猛然と二塁にすべり込んだ。その後も、投手のグラブを弾く内野安打と右前打で3安打。一回の四球と合わせて全4打席出塁と塁上をにぎわした。出場機会が限られるなかでも「打席の感覚がないとかは言っていられない立場。何とかバットに当てて前に飛ばして、食らいついていくことだけを考えている」。巡ってくると信じる出番に向けて汗を流し続けてきた。「3本出たのは良かったけど、4連勝、5連勝と目指してやっていたので悔しい部分はある」近本の離脱で巡ったチャンス。森下、島田ら中堅ライバルに食らいつき、これからはテレビの向こうで輝き続ける。(須藤佳裕)

◆村神様を普通の村上さんに格下げして、どないすんねん貧打の虎打線!! 6回3失点は決して先発投手のせいやないでー!!ホンマ頼むわ...。9安打で零封負けって...。とりわけ6番の佐藤輝。四回、六回にともに一、二塁のチャンスで、同じように空振り三振はないやろー!!あのね...。ストレートに差し込まれる、変化球に突っ込む!! 両方駄目じゃん!! カーッ、あまりにも頭に血が上っているから、今岡打撃コーチに対して無礼千万なのは分かっているけど、俺がコーチしたるわ!! ズバリ『元阪急の大4番打者・長池徳士になれ!!』。投手の球を呼び込むトップの形ができていないのだ!! だったら長池さんのように、投手側の肩の上に顎を乗せ、最初からトップをつくってストレートに合わせとったらええんじゃー!! えっ、変化球はどーするって? アホ!! ストレートを打てる自信ができたら、自然に余裕ができて変化球をさばけるようになるもんやー!! 森下、前川、小野寺らに食われてから泣き言を言っても知らんでェ!! それがプロ野球の世界なんだから...。

◆ダルビッシュが所属するパドレスと、野茂英雄ら数多くの日本人プレーヤーが在籍したドジャースが来年、韓国で開幕戦を行うことが発表されていた。そういえば、鈴木誠也のカブスと、ヌートバーのカージナルスも先日、ロンドンで戦っていた。MLBの市場拡大の動きは活発だ。日本には来ないんだなぁと思いながら、ふと思い出したのが、幻のTG開幕戦inUSA。あれは2013年だった。「2014年に、巨人と阪神が米西海岸で開幕戦を行うことが内定した」というニュースが一気に流れた。スポーツ紙だけでなく一般紙まで大きく取り上げていたから、それなりに衝撃度が高い。現デスク・阿部祐亮は「ボクはトラ番でした。当時のコミッショナーが海外開催に熱心で、阪神の球団社長がすでにエンゼルスのスタジアムを視察していたことが判明したりして、ボクもその気になりましたね」と懐かしんだ。あの時、虎ソナ筆者も一瞬、ワクワクしたもんだ。「そうか。来年の3月はロサンゼルスかサンフランシスコで開幕戦の取材かぁ。試合の前後、1週間ぐらい滞在かなぁ。そうそう、パスポート(の有効期限)は切れてないよな。確認しておかないと」マジで渡米する気満々だった。普段は仕事に積極性のカケラも見せないのに、「野球の和製英語の特集をしましょう」「おいしいお店のガイド記事を企画しよう」と指示もないのに勝手に盛り上がった。が、まもなくして話は消滅。まさに「幻の開幕戦」になってしまった。

◆典型的な拙攻-。阪神など3球団でヘッドコーチを務めた黒田正宏氏(75)=サンケイスポーツ専属評論家=は序盤の逸機を嘆いた。特に一回に併殺、四回に見逃し三振に倒れた大山には「4番の仕事をしてほしい」と注文。早い回の援護がないと、「先発陣が追い詰められていく」と、今後の不安も指摘した。典型的な拙攻だ。三者凡退に終わったのが2イニングだけ。先頭打者の出塁が6度。5、6点入っていても不思議ではない試合だった。こういう展開で大事なのは、言いふるされているが先制点。先に点を取っていれば、すんなり勝てた試合だっただろう。そういう意味では一回無死二塁から、2番・中野が走者を進められなかったのが最初のつまずき。何とか進めようという意識は伝わってきたが、結果として進塁打を打てなかったのは悔やまれる。そして大山だ。1死一、二塁から初球を打って併殺打。当たりは悪くなかったが、打ち損じだ。もっと狙い球を絞って打ってもらいたかった。四回無死二塁からの大山の打席も残念だ。見逃し三振は寂しすぎる。追い込まれたら進塁打でもいいのだ。4番打者が4番の仕事をしてくれないと、やはりチームは苦しくなる。先に点を取れないから、先発投手は「1点もやれない」という追い込まれた心境になってしまうもの。村上は決して悪い内容ではなかったが、援護がない五回に、焦りから失投が生まれる。それが投手・石田に打たれた2点適時打だ。2球目にワンバウンドのボール球を振らせた。ならば、さらに慎重に投げていれば良かったのに、真っすぐが高めに甘く入った。最もバットを合わせやすい球だ。本人は大いに反省しているだろうが、経験値としてはまだまだ浅い投手。捕手がもっともっと慎重さを求めるリードをしてほしかった。先発投手は「次は球宴後」だが、打線は球宴前にまだ3試合を残している。この負け方が尾を引かないようにするためにも、次の試合が重要。集中して、早い回に点を取れるように。序盤の援護がないと、自慢の先発陣に負担がかかり過ぎる。(サンケイスポーツ専属評論家)

◆阪神のシェルドン・ノイジー外野手(28)がDeNA戦でベンチを外れた。この日室内で行われた試合前練習で負傷したとみられ、打撃練習をこなしたのみで練習場を後にした。ここまで77試合で打率・237、5本塁打、30打点。岡田監督は試合後「5番はノイジー(の予定)やったけどな」と明かし、負傷の程度については「分からん。トレーナーに聞いてくれ」と語るにとどめた。

◆阪神・木浪聖也内野手(29)が2安打と躍動した。七回には右越え二塁打を放ち、「思いっきりいけた。(スタンドまで)あとちょっとだったが(後ろに)つなげて、先頭で出られたのでよかった」。0―4の八回2死満塁では大飛球がフェンス手前で失速して右飛となり、「もうひと押しできたら、とは思いましたけど...」と悔しがったが、「チャンスメークやそういう形ではできている。いいことは継続してやっていきたい」と前を向いた。

◆九回に登板した阪神・浜地真澄投手(25)は山本と関根から空振り三振を奪うなど1安打無失点。「負けている状況でしたし、テンポよく行こうと思っていた。ヒットを打たれましたけど少しずつ力になれるかなと思っています」と感触をつかんできた。8日のヤクルト戦(甲子園)から3試合連続で無失点。「悪くても絶対にゼロでとは思っているので、それは良かったと思います」とうなずいた。

DAZN

<セ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
阪神
45333 0.577
(↓0.007)
-
(-)
62296
(-)
244
(+4)
40
(-)
40
(-)
0.237
(-)
2.800
(↓0.01)
2
(-)
DeNA
43352 0.551
(↑0.006)
2
(↑1)
63304
(+4)
279
(-)
57
(+1)
18
(-)
0.254
(↑0.001
3.200
(↑0.04)
3
(-)
広島
44380 0.537
(↑0.006)
3
(↑1)
61286
(+6)
277
(+1)
52
(-)
41
(+1)
0.246
(-)
3.110
(↑0.04)
4
(-)
巨人
40391 0.506
(↓0.007)
5.5
(-)
63285
(+1)
289
(+6)
90
(-)
25
(+1)
0.248
(↓0.002)
3.460
(↓0.02)
5
(-)
ヤクルト
32462 0.410
(↓0.006)
13
(-)
63274
(+2)
307
(+4)
66
(+2)
43
(+1)
0.232
(↓0.001)
3.570
(-)
6
(-)
中日
32472 0.405
(↑0.008)
13.5
(↑1)
62234
(+4)
268
(+2)
38
(+1)
24
(-)
0.240
(-)
2.930
(↑0.01)