1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 計 | 安 | 失 | 本 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
西武 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 | 1 | 1 | 1 | 4 | 12 | 0 | 0 |
ソフトバンク | 0 | 0 | 0 | 0 | 2 | 0 | 0 | 0 | 0 | 2 | 4 | 0 | 0 |
勝利投手:平良 海馬(6勝4敗0S) (セーブ:増田 達至(2勝1敗15S)) 敗戦投手:津森 宥紀(3勝2敗0S) |
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◆西武は1-2で迎えた7回表、1死三塁から源田が適時打を放ち、同点とする。続く8回には長谷川の内野ゴロの間に得点を挙げ、勝ち越しに成功した。投げては、先発・平良が7回2失点の好投で今季6勝目。敗れたソフトバンクは、救援陣が踏ん張りきれなかった。
◆西武先発の平良海馬はソフトバンクに好相性。今季は4月18日の登板(東京ドーム)で6回1失点で勝利投手。昨季までのリリーフでも32試合で防御率0・90と圧倒、このカードではのべ142人の打者と対戦しているが、まだ1本も本塁打を許していない。柳田を被打率2割、中村晃を同1割1分1厘と抑えるなど主軸も料理。先発転向後初となるペイペイドームでも、キラーぶりを発揮するか。
◆西武長谷川信哉内野手(21)がスーパープレーで先制点を阻止した。1回2死一塁、ソフトバンク柳田の飛球は本塁打かという大飛球。内野手登録ながら中堅を守る長谷川は、深めの位置だったこともあり、早々にフェンス手前に着き、タイミングを合わせてジャンプ。最高到達点でボールがグラブに収まった。ソフトバンク藤本監督がリクエストを審判団に要求したものの、場内に映像が流れると左翼席の西武ファンから大きな拍手が起きた。判定は覆らずアウトに。長谷川は笑顔でベンチに戻った。12日に1軍再登録となった長谷川は、同日のソフトバンク戦(北九州)でも前方へのライナーでダイビングキャッチに成功。試合後の松井稼頭央監督(47)も「思い切ったプレーも含めて、めちゃくちゃに思い切りやってもらいたい」と積極的な動きを評価したばかりだった。
◆ソフトバンクが異例の申告敬遠から先制に成功した。場内がどよめいたのは0-0の5回2死一、二塁だ。打席には得点圏打率4割5厘の3番近藤が入る。西武平良は2ボールとなったところで、首脳陣に申告敬遠を要請。すでに一塁は埋まっていたが、2死満塁となり4番柳田との勝負を選んだが、柳田が中前2点適時打を放った。柳田は第1打席にあわやホームランの大飛球をセンターに放っていた。先制打を放った第3打席の前までは、平良と5打数無安打。平良は近藤に対してのカウントや柳田との相性を考慮したものと見られるが、タカの主砲が意地の一振りを見せた。
◆西武中村剛也内野手(39)が8回、死球で出塁した。珍しかったのが、ソフトバンク津森の直球が左腹部をかするように進み、そのままユニホーム内に進入していったこと。中村はかがんで痛そうにしながら、ボールを取り出し、西本球審にそのままボールを渡してから一塁へ。塁上では両手で腹部を押さえながら、ソフトバンク一塁の中村晃に笑いかけていた。中村はマキノンの安打で二塁へ進むと、山野辺が代走に。ベンチ前では右手でグータッチをしながら、左手は腹部にあった。代走山野辺はその後、犠打で三塁に進み、長谷川の投ゴロの間に勝ち越しのホームを踏んだ。
◆西武が2試合続けての逆転勝利で、ソフトバンクに3連勝した。0-0の5回、先発の平良海馬投手(23)が申告敬遠の直後にソフトバンク柳田に先制2点適時打を許した。しかし6回に呉念庭内野手(30)が、7回に源田壮亮内野手(30)がそれぞれ適時打を放ち同点に。8回、9回にも加点した。7回まで投げた平良の後を、8回は平井克典投手(31)が、9回は増田達至投手(35)がゼロに抑え、勝利を飾った。まだ借金は15とかさんでいるものの、Aクラスチームへの同一カード3連勝は今季初めて。しかも大阪、1日置いて北九州、福岡という変則ビジター3連戦の全てに勝利。前半戦の最後に勢いがついてきた。松井稼頭央監督(47)は「オールスターまであと3試合ですから、1試合1試合(の戦い)になりますけど」と次の試合に目を向けた。
◆西武がソフトバンクに3連勝した。勝利が決まり、テンションも上がるベンチ裏。金子侑司外野手(33)も笑顔で帰りのバスに向かった。スタメン出場し、連日の一打に「いやいや」と照れる。12日は7回、ソフトバンク甲斐野の初球153キロを完璧に捉え、痛烈にセンター前へ。勝利を決める4点目へのつなぎの一打だった。この日も7回、同じ甲斐野から痛烈な右翼線三塁打で、その後同点のホームイン。9回にも安打で出塁後、源田の適時打でダメ押しのホームを踏んだ。貴重な俊足スイッチヒッター。ここまで出番は限られるものの、毎日、右打席と左打席で丁寧にティー打撃をするところから始めている。「タイミングしっかり合わせて、自分のスイングができるようにということですかね」多くは明かさないものの、技術と準備がこの大事な2勝を呼んでいる。「なんとか、勝ちに貢献できるように頑張ろうと思います」そう、照れながらバスに乗った背番号7。松井稼頭央監督(47)は「下位からのことを考えますと、(金子)侑司が出ると相手のプレッシャーも。今日もいいところでの三塁打も含め、らしさを出してくれています」と好調ぶりを喜んでいた。【金子真仁】
◆ソフトバンク先発大関友久投手がまたも白星を手にできなかった。2点を先制してもらい、6回115球で7安打1失点投球。6日のホーム日本ハム戦に続いて勝ち投手の権利を持って降板したが、救援陣が打たれて逆転負けを喫した。「球数が多くなってしまい、6回までしか投げることができなかったのは反省ですが、チームがリードしている状況でマウンドを降りられたのはよかった」。反省材料を口にしつつ、最少失点での投球には納得していた。
◆オフに先発転向を志願した西武平良海馬投手(23)が、前半戦最後の先発マウンドで異例の"志願"をした。0-0の5回2死一、二塁。ソフトバンク3番近藤に2ボールとすると、ベンチを見た。腕を振り、走るようなしぐさ。何があったのか、慌てるベンチ。豊田投手コーチとトレーナーがマウンドへ。真相は-。「2ボールから勝負して打ち取れる気が全くしなかったので。選球もいいですし、それだったらもう満塁でもいいから柳田さんを0-0から始めたいなという気持ちで」異例の申告敬遠志願。松井監督も思わず苦笑い。柳田に初球を痛烈に打たれ、2者が生還した。「悔しいです」。ただ試合が動き始め、打線が6回以降に1点ずつ取り、自身6勝目も手にした。控えていたイニング間のキャッチボールも「球速ド出てなかったりしたので、ちょっと多めに」とこの日は取り入れた。先発1年目。「いろいろやってみて。でも慣れてきたところではあるので」と頼もしさも増してきた。松井監督も「先発転向して初めは当然、あれだけの出力を出す投手なので(登板の)間を空けながら、というのはありましたけど、リズムもリカバリーも非常に早い対応だった」と"先発平良"を評価した。後半戦も軸の1人だ。Aクラスのソフトバンクに3連勝は元気が出る。「3連勝できて本当に良かったと思います。気持ちよく帰りたいと思います。さようなら!」。お立ち台も平良らしく締めた。【金子真仁】
◆ついに連勝神話も崩壊...。ソフトバンクが2年ぶり、藤本体制で初の6連敗を喫した。5回に柳田の2点打で先制し、大関も6回1失点と好投。だが7回以降リリーフした甲斐野、津森、武田が打たれ逆転負けを喫した。6回終了時にリードしていれば、シーズンをまたいで37連勝1分けだったが、その神話もストップ。左肘関節炎で登録抹消中のモイネロの穴がクローズアップされる形となり、15日からは2・5差で追う首位オリックス3連戦を迎える。5回に柳田が先制の2点打。先発大関は6回1失点。7回表を迎えた時、スコアは2-1だった。あとは盤石のリリーフ陣で逃げ切るだけ。今季は6回終了時点でリードしていれば32連勝1分け。昨季の9月20日の日本ハム戦から数えて37連勝中だった。勝利を確信できるはずのデータは、むなしく途切れた。7回。2番手の甲斐野が源田に同点適時打を浴びる。8回。3番手の津森が長谷川の内野ゴロ間に勝ち越し点を与える。9回。4番手の武田が源田にダメ押し打を与える。リリーフ3人がそろって失点。いずれも先頭打者を出塁させてピンチを広げ、痛恨の逆転負けを喫した。左肘関節炎で8日に出場選手登録を抹消されたモイネロがいれば...。中継ぎエースの不在が響いた。藤本博史監督(59)はナインをかばった。藤本監督 モイネロがいない中、7回は甲斐野、8回は津森。これはシミュレーションで決まってるので。6回は松本。大津と田浦は周りを助ける。(甲斐野は)7回を任せてるんだから、それはしょうがないことです。6連敗。藤本政権下では初で、2年ぶりの屈辱になった。7日からの敵地楽天戦で3連敗。最下位に沈む西武にもホームで3連敗は想定外だろう。それでもまだ前半戦。残りは64試合ある。「流れ悪いね。まぁでもね、ちょっと連敗中やからそういう風に見えるかもしれないけど、『俺が俺が』っていうぐらい1人1人が強い気持ちを持ってやっていかないと。ほんとこのままズルズルいくんでね」。指揮官が言う通り、上を向くしかない。14日はペイペイドームで全体練習を行う。気持ちを一新し、15日からの首位オリックスとの本拠地3連戦に向かう。ゲーム差は2・5。3連勝なら首位奪還もある。「明日は1日空く。いいリフレッシュの練習をして、オールスターまでの3つ、なんとか全員で全力で頑張りましょう」。藤本ホークスが、前半戦最後で踏ん張りどころを迎えた。【只松憲】
◆3連勝に西武源田壮亮内野手(30)が貢献した。この日は2打席連続三振でスタートし「あそこがもっと違えば、チームの序盤の内容も変わっていたかも」と反省したものの、第3打席から3打席連続で安打を重ねた。7回、9回の安打は適時打に。4-2で勝利しただけに、価値も大きい。今季2度目の3安打となり、打率も2割5分まで上げてきた。「いい形で、ちょっとずつバットは出ているかな」。ファウルで球数を投げさせるケースも目立ち、相手投手攻略に大きく貢献している。「ずっと前向きにチームとしても戦っている中で3連勝できたのは、すごく大きいかなと。雰囲気としてはずっと悪い感じじゃなかったので。こういう試合が続いていけば」ほっともっと神戸、京セラドーム大阪、北九州、ペイペイドーム...と5試合で4つの球場を使う変則日程ながら、自慢の遊撃守備でアウトに絡むこと、25度。何度となく投手を救った。夏が本格化する中、軽やかなキャプテンが頼もしい。【金子真仁】
◆「4番・右翼」で先発したソフトバンク・柳田悠岐外野手(34)が0―0の五回、均衡を破る2点タイムリーを放った。連打と敬遠で2死満塁となった好機に打順が回ってくると、西武先発・平良の初球を一閃、中前へ運んだ。柳田は広報を通じて「打ったのはカットボールです。良いところに飛んでくれました。大関が頑張っていたので、先制できてよかったです。何とか勝てるように頑張ります」とコメントした。チームは今季ワーストタイの5連敗中だが、連敗脱出へ頼れるキャプテンが気を吐いた。
◆西武・源田壮亮内野手(30)が七回に同点適時打を放った。1死三塁の好機で2番手・甲斐野のスライダーを中前にはじき返し「追いつけてよかったです」と振り返った。西武は同点の八回1死二、三塁の好機から長谷川の二ゴロの間に三走が生還。3-2と勝ち越しに成功した。
◆西武・平良海馬投手(23)は先制を許しながらも、持ち前のテンポのいい投球で試合を作った。立ち上がりの一回、2死から近藤に死球を与えたが、柳田のセンター後方への大飛球を中堅・長谷川がフェンス際でジャンピングキャッチ。味方の好捕に救われた。その後は四回まで無失点で切り抜けたが、五回2死から捕まった。中村晃、牧原大に連打を浴びて一、二塁。続く近藤にカウント2ボールとなったところで、平良は自軍ベンチに手を挙げて合図を送った。駆けつけた豊田投手コーチに申告敬遠を要求。ベンチも応じて満塁策を選んだが、柳田に初球を中前に運ばれ2点を奪われた。先発に転向した今季はこの日まで12試合に先発し5勝4敗、防御率2・19をマーク。中継ぎだった昨季に比べ、変化球を多用し打たせて取るピッチングスタイルに変えた。だが最近は最速160キロの真っすぐの割合を徐々に増やし始め「だんだん先発に慣れて、平均球速も少し上がってきた。やっぱり1、2キロ変わるだけでストレートで空振りが取れるっていうところで、少し増えてきた」と手応えを口にする。チームは最下位に低迷するが10、12日(11日は移動日)とソフトバンクに連勝し、5カードぶりの3連戦カードの勝ち越しを決めた。打線は六、七回に1点ずつ加えて同点に。試合を振り出しに戻した。八回には3―2と勝ち越した。平良は7回4安打2失点。6勝目の権利を持ってその後の戦況を見つめた。
◆西武が3連勝した。1―2の七回に源田の適時打で追い付き、八回は長谷川の遊ゴロで1点を勝ち越し。九回は源田の適時二塁打で加点した。平良が7回2失点で6勝目。ソフトバンクは救援陣が崩れ、今季ワーストの6連敗。
◆西武・平良海馬投手(23)が7回4安打2失点でチームトップタイの6勝目(4敗)をマークした。 「今日はまっすぐが走っていなくて三振が取れなくて苦しかった。いろいろ危ない場面もあったがなんとかまとまってよかったです」唯一の失点は0―0の五回。中村晃、牧原大に連打を浴びて一、二塁とされた後、近藤に対してカウント2―0になったところでベンチに合図をして自ら申告敬遠を要求して、満塁策を要求。柳田との勝負に臨んだが初球を中前に運ばれ2点の先制を許した。右腕は「2ボールで近藤さんだったのでちょっと怖かった。柳田さんで勝負したんですけどしっかり打たれました」と反省。それでも、その後は打線が六回から毎回1点ずつ積み重ねてくれた。逆転勝ちでチームの3連勝に貢献した。
◆西武・平良海馬投手は6戦連続で7回を投げ、4安打2失点でチーム勝ち頭の6勝目を挙げた。0―0の五回2死一、二塁で近藤に2ボールとなり「勝負して打ち取れる気が全くしない」と自ら直訴して申告敬遠を選択。直後の柳田に初球を2点適時打とされたが、六、七回は引きずることはなかった。「何とか試合をつくれたのは大きい」と息をついた。先発転向1年目の今季は13試合に登板し、全て自責点2以下で防御率は2・22。剛速球に頼りすぎず変化球も駆使し、最短降板は5回と安定感が光る。前半戦を「仕事はしっかりできている」と満足げに総括した。
<パ・リーグ順位表推移>
順位 | チーム名 | 勝数 | 負数 | 引分 | 勝率 | 首位差 | 残試合 | 得点 | 失点 | 本塁打 | 盗塁 | 打率 | 防御率 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 (-) |
ORIX |
46 | 32 | 2 | 0.590 (-) | - (-) |
63 | 312 (-) | 258 (-) | 66 (-) | 28 (-) |
0.256 (-) | 3.050 (-) |
2 (-) |
ロッテ |
41 | 30 | 4 | 0.577 (-) | 1.5 (-) |
68 | 265 (-) | 258 (-) | 50 (-) | 46 (-) |
0.232 (-) | 3.270 (-) |
3 (-) |
ソフトバンク |
43 | 34 | 2 | 0.558 (↓0.008) | 2.5 (↓0.5) |
64 | 295 (+2) | 273 (+4) | 55 (-) | 35 (+1) |
0.248 (↓0.001) | 3.210 (↓0.01) |
4 (-) |
楽天 |
37 | 42 | 1 | 0.468 (↑0.006) | 9.5 (↑0.5) |
63 | 270 (+3) | 316 (+2) | 65 (+1) | 60 (+4) |
0.234 (↑0.002) | 3.490 (↑0.02) |
5 (-) |
日本ハム |
35 | 47 | 0 | 0.427 (↓0.005) | 13 (↓0.5) |
61 | 263 (+2) | 262 (+3) | 62 (+1) | 48 (+1) |
0.230 (↑0.001) | 2.870 (-) |
6 (-) |
西武 |
32 | 47 | 1 | 0.405 (↑0.008) | 14.5 (↑0.5) |
63 | 225 (+4) | 278 (+2) | 53 (-) | 49 (-) |
0.229 (↑0.002) | 3.130 (↑0.02) |
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