ヤクルト(☆8対5★)中日 =リーグ戦13回戦(2023.07.12)・明治神宮野球場=
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中日
02002100051211
ヤクルト
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勝利投手:大西 広樹(2勝1敗0S)
(セーブ:田口 麗斗(0勝2敗20S))
敗戦投手:祖父江 大輔(3勝5敗0S)

本塁打
【中日】石川 昂弥(9号・5回表ソロ)
【ヤクルト】並木 秀尊(1号・1回裏ソロ),村上 宗隆(13号・6回裏3ラン),村上 宗隆(14号・8回裏ソロ)

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◆ヤクルトがシーソーゲームを制した。ヤクルトは1-2で迎えた2回裏、小川の適時二塁打などで2点を挙げ逆転する。再び1点ビハインドとなって迎えた6回には村上の3ランが飛び出し、リードを奪った。投げては、2番手・大西が今季2勝目。敗れた中日は、投手陣が振るわなかった。

◆/プロ初ホームランは初回先頭打者アーチ\守備だけでなく打撃でも並木秀尊が振り抜くと先制弾に???プロ野球(2023/7/12)??ヤクルト×中日??Live on DAZN#DAZNプロ野球 pic.twitter.com/sDTrmx1PjU

◆ヤクルト並木秀尊外野手(24)がプロ初本塁打を先頭打者先制ソロで飾った。カウント2-2から中日先発福谷の内角高めのスライダーを短めに持ったバットで捉え、ポール際の左翼席へライナーで突き刺した。独協大初のプロ野球選手として21年にドラフト5位で入団。今季は6月23日中日戦(バンテリンドーム)で1番中堅でスタメンに抜てきされてから、この日まで14試合連続出塁を果たしている。プロ初本塁打について「打ったのはスライダー。先頭打者として出塁することを一番に考えていました。追い込まれていたのでゾーンを広くしていました。うまく反応できて振り抜けたと思います」と喜びを語った。

◆悔しさを連発に込めた。ともに打った瞬間の確信弾にも、ヤクルト村上宗隆内野手に笑顔はない。両リーグ最速で100三振を喫し、本来の姿を取り戻せない昨季の3冠王は、2打席連発にも「いろいろ思うこともある。まだまだこれからだぞ」と浮かれることはなかった。1点を追う6回2死一、三塁。中日祖父江の149キロ直球を右翼席中段にたたき込み、決勝の逆転13号3ラン。2発目は8回2死。岡野の131キロスライダーを右翼席へ14号ソロ。5月13日中日戦(神宮)以来となる今季2度目の1試合2発で、連敗を2で止めた。前夜は2点差まで迫った6回1死一、二塁で併殺打に倒れ、この日も3打席目まで無安打2三振。犠飛以外の打点も6試合ぶりで「毎日考えながらやってきたが、いいことばかりではない。結果が出ず、悔しい思いをしてきたが今日はうまくいった」。4番のプライドを取り戻したかった。6月25日中日戦以来、11試合ぶりの1発。神宮のアーチは5月25日阪神戦以来。実に約1カ月半、燕党が待ちわびた主砲の背中だった。

◆「今日、スタメンキッズの子に『どこのファンなの』って聞いたら、まさかの阪神ファンだったので『僕が今日ホームラン打ったらヤクルト応援して』って約束したので、打ててよかったです」2打席連発を放ったヤクルト村上宗隆内野手(23)が、ヒーローインタビューで神宮を沸かせた。1点を追う6回2死一、三塁。カウント1-1から、中日祖父江のど真ん中に来た149キロ直球を右翼席中段にたたき込み、決勝の逆転13号3ラン。2発目は8回2死。岡野の131キロスライダーを右翼席へ14号ソロ。中日にとどめを刺し、連敗を2で止めた。両チームともに2桁安打の接戦を制し「今は目の前の1試合、1試合を勝ちにいって、何とか上位に食い込んでいけるようにと考えてやってる」と村上。神宮でのアーチは5月25日阪神戦以来。本拠地での久々の1発にスワローズファンは沸きに沸いた。本塁打自体も6月25日中日戦(バンテリンドーム)以来、11試合ぶりとなった。前半戦は残り4試合。主砲は「ふがいない前半戦だったので、何とか後半戦は巻き返して、スワローズはまだこんなもんじゃないんで、頑張ります」と巻き返しを誓った。【三須一紀】

◆中日石川昂弥内野手(22)のプロ初の2試合連続アーチが空砲に終わった。5回に1点差とし、2死から小川にカウント1-2と追い込まれながら左中間へ同点の9号ソロ。前日11日に球団の9000号を含めて初の1試合2発を放っており、2試合で3本塁打とした。「追い込まれたので何とか食らいついた。球の見え方がいいので、打てているのかな」7月は全9試合で安打を刻み、うちマルチ安打は5度、本塁打は4本。月間打率を6月の1割1分3厘から、4割7分2厘と上昇させた。交流戦途中から試合前にグラウンドを走るなど下半身強化を兼ねたミニキャンプに取り組み、成績に結びつきつつある。チームは石川昂の同点アーチから6回に1点を勝ち越したが、直後に4番手の祖父江が村上に逆転3ランを浴びて敗れた。立浪監督は「ディフェンス面、攻撃面も含め相手からもらった点数は多かった。絶好機で点が取れていない。勝負強い選手が増えてこないと」と肩を落とした。7月好調の石川昂については「状態は本当によくなってきた。毎日打ってるわけじゃないが、相手からしたら嫌な存在になってもらいたい」と称賛。敗戦の中の光明に期待を寄せた。【伊東大介】

◆ヤクルト・並木秀尊外野手(25)が一回に左翼席最前列にプロ初本塁打となる先頭打者弾を放った。カウント2―2から中日先発、福谷の内角高めスライダーをはじき返した。「打ったのはスライダー。先頭打者として出塁することを一番に考えていました。追い込まれていたのでゾーンを広くしていました。うまく反応できて振り抜けたと思います」試合前時点で今季は56試合に出場し、打率286、9盗塁。塩見が下半身のコンディション不良で離脱する中、6月23日の中日戦でスタメンに起用されると結果を残し続け、これで14試合連続出塁とした。

◆久しぶりの快音だった。ヤクルト・村上宗隆内野手(23)が4―5の六回2死一、三塁で右翼席中段に11試合ぶりとなる13号3ランを放った。雨が降りしきる神宮にこの日一番の声援が沸き上がる中、打席に立つと、カウント1-1から中日・祖父江の真ん中149キロの直球を一閃。6月25日の中日戦以来となる完璧な一発にバット投げも披露した。

◆先発した小川泰弘投手(33)は4回?を7安打4失点(自責点2)。今季4勝目をつかむことはできなかった。「点をとってもらってリズム良く投げることができず長いイニングを投げれずチームにもリリーフ陣にも負担をかけてしまった」4―2の五回、無死一、三塁でビシエドの遊ゴロ併殺の間に1点を失うと、続く石川昂に同点の左越えソロを被弾。リードを守ることができなかった。

◆思い切って振りぬいた。ヤクルト・並木秀尊外野手(25)がプロ初アーチとなる先頭打者本塁打。笑顔でベンチに戻るとつば九郎から頭をたたかれるなど手荒い祝福を受けた。「先頭打者として出塁することを一番に考えていました。追い込まれていたのでゾーンを広くしていました。うまく反応できて振り抜けた」プロ通算113打席目での一発。カウント2―2から中日先発、福谷の内角高めスライダーをはじき返した。塩見が下半身のコンディション不良で離脱する中、6月23日の中日戦でスタメン起用されると、これで14試合連続出塁とした。ホッと休める時間がある。独協大から入団3年目。定位置ダッシュに向けて一試合も気を抜けない日々が続くが、オフは2週間に一度ほど帰省して、埼玉・草加の実家で飼っている犬と戯れる。マルチーズで名前は「シュウ君」。家族がいなくても、一人で帰っては愛犬と遊び「よく散歩にも行きますし、ソファとかでゴロゴロしているとひょこっと来て脚に乗ってくる。本当にかわいくて癒されています」と目を細める。試合前時点で自己最多の56試合に出場し、打率・286。6月23日にスタメン起用されてからはリードオフマンとして出場を続けて打率・294とアピールする。チームは主砲・村上宗隆の逆転3ラン&駄目押しソロなどで連敗ストップ。オンとオフをうまく切り替えて臨む背番号0の存在感は日に日に増している。(森祥太郎)

◆ヤクルトは打線が奮起し、連敗ストップ。1点を追う六回にヤクルト・村上宗隆内野手(23)が11試合ぶりとなる逆転3ランで試合をひっくり返すと、八回も村上が2打席連発となる14号ソロをたたきこみ、中日を突き放した。村上のヒーローインタビューは以下の通り。--今の気分は「今日スタメンキッズの人に『どこのファンなの?』って聞いたらまさかの阪神ファンだったので、僕が今日ホームラン打ったらヤクルト応援してっていう約束をしたので、打てて良かったです」--点を奪い合う接戦を制した「今は目の前の試合を1試合1試合勝っていって、なんとか上位に食い込んでいけるようにと考えてやってるので、とにかく今日勝てて良かったです」--六回の打席に入る際はどんなことを考えていた「いつもオスナが僕の後ろを打ってくれるときはいつもカバーしてくれますし、今日はフライで終わったので、なんとか今日は僕がカバーしようというふうに気合を入れて打席に立ちました」--打った感触は「インコースの真っ直ぐだったんですけど、少し甘く入ったところをしっかり捉えたので良かったです」--昨日は六回のチャンスで併殺に倒れた「昨日だけに限らず最近全然打ててない。なんとかいいきっかけをと毎日毎日試行錯誤してるんですけど、なかなか上手くいかないことばかりだったんですけど、今日は上手くいって良かったです。明日も頑張ります」--八回の打席を振り返って「前の打席のいい感覚を自分の中で打ち終わった後に確認して、これなら打てるなと打席に立った。結果としてホームランになったので、良かったです」--前半戦は残り4試合「不甲斐ない前半戦だったので、なんとか後半戦は巻き返して。スワローズまだまだこんなもんじゃないので、もっともっと勝てるように頑張ります。応援よろしくお願いします」

◆ヤクルトは4―5の六回に村上宗隆内野手(23)に逆転の3点本塁打が飛び出し、勝利をつかんだ。村上は八回2死でも右越えソロを放ち、今季初の2打席連発。主砲のお目覚めを予感させた。試合後の高津臣吾監督(54)の主な一問一答は以下の通り。――村上が2本塁打「少し気分的にもすっきりしてくれて明日の試合に臨んでくれたらと思いますけどね。まさに2本とも彼らしい打球の速いすばらしいバッティングだったと思います」――ここぞという場面で「(六回は)逆転と(八回は)3点差に広がる(本塁打)。非常に八回の1点というのは後ろで投げるピッチャーも、田口の心情を考えても、すごく大きな1点だったと思います」――救援陣が踏ん張った「勝っているゲームは惜しみなくといったらあれですけど、体調と前回登板のイニングと球数等々を考えながら、ちょっと頼りにしすぎちゃっていますね」――元山が3安打「同じような当たりを3本センターに。(山田)哲人が(けがで)いなくなってチャンスだと思っているでしょうし、こうやって結果が出たら、また次また次というふうに、まあ考えています」――並木はプロ初アーチの先頭打者本塁打「うーん、どうですかね、ちょっとびっくりしましたね。本人もびっくりしたんじゃないですか。ベンチみんなびっくりしました」――劣勢の試合をこうやって勝ったのはチームに大きい

◆ヤクルト・並木秀尊(ひでたか)外野手(24)がプロ初本塁打となる初回先頭打者弾を放った。カウント2―2から、福谷が投じた内角高めのスライダーを一閃。左翼ポール際最前列に運び「プロ野球人生の中で打てるかどうかくらいに考えていた。びっくり」と笑顔を見せた。独協大から入団3年目。快足自慢の伏兵の一発に、高津監督が口を開けて驚いた表情を見せるなどベンチは大盛り上がりだった。6月23日の中日戦(バンテリンドーム)から14試合連続出塁。下半身のコンディション不良で2軍調整中の塩見に代わり、「1番・中堅」で好結果を重ねている。「最低限のことをできていない部分も多い。レギュラーを取るために積み重ねていきたい」と意気込んだ。(箭内桃子)

◆苦しむ主砲が目を覚ました。ヤクルト・村上宗隆内野手(23)が12日、中日13回戦(神宮)で2打席連続本塁打を放ち、8―5の逆転勝利に貢献。1点を追う六回に11試合ぶりの一発となる13号3ランを右翼席中段に放ち、八回には14号ソロを右翼ポール際に運んだ。1試合複数本塁打は通算21度目となり、球団の日本選手では山田哲人内野手(30)を抜いて最多となった。手に残る感触をかみしめながら豪快にバットをほうり投げた。村上が1点を勝ち越された直後の六回2死一、三塁から、右翼席中段に突き刺さる逆転の13号3ラン。6月25日の中日戦(バンテリンドーム)以来となる11試合ぶりの一発に、表情を崩すことなくダイヤモンドを回った。「毎日、毎日考えながらやっていましたし、本当にいいことばかりではない。なかなか結果が出ずに悔しい思いをしていたので、もっともっと勝てるように頑張りたい」目が覚めるような当たりだった。カウント1-1から祖父江の149キロの直球を捉えた。神宮では5月25日の阪神戦以来となるアーチに、雨が降りしきる球場全体が沸いた。

◆ヤクルトは4―5の六回に村上宗隆内野手(23)に逆転の3点本塁打が飛び出し、勝利をつかんだ。村上は八回2死でも右越えソロを放ち、今季初の2打席連発。?ヤクルト・村上の1試合複数本塁打は5月13日の中日戦(神宮)以来今季2度目、通算21度目。ヤクルト(前身を含む)で通算21度記録したのはバレンティンの34度、ラミレスの23度に次ぐ歴代3位で、山田哲人の20度を抜いて球団の日本選手最多となった。?村上の勝利打点は6月23日の中日戦(バンテリンドーム)以来、今季11度目。DeNA・牧秀悟と並ぶ両リーグ最多。?並木が記録したプロ初本塁打が初回先頭打者本塁打は、5日の阪神・島田海吏(対広島、マツダ)に次いで史上47人目(セ19人目、パ22人、1リーグ時代6人)。ヤクルト(前身を含む)では1968年10月12日の大塚徹(対広島、川崎)、89年10月7日の橋上秀樹(対中日、ナゴヤ)に次いで34年ぶり3人目。

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<セ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
阪神
45323 0.584
(↑0.005)
-
(-)
63296
(+5)
240
(+4)
40
(+1)
40
(+1)
0.237
(-)
2.790
(↓0.02)
2
(-)
DeNA
42352 0.545
(↓0.008)
3
(↓1)
64300
(+4)
279
(+5)
56
(+2)
18
(+1)
0.253
(-)
3.240
(↓0.01)
3
(-)
広島
43380 0.531
(↑0.006)
4
(-)
62280
(+2)
276
(-)
52
(+1)
40
(-)
0.246
(↓0.001)
3.150
(↑0.04)
4
(-)
巨人
40381 0.513
(↓0.006)
5.5
(↓1)
64284
(-)
283
(+2)
90
(-)
24
(-)
0.250
(↑0.001)
3.440
(↑0.02)
5
(-)
ヤクルト
32452 0.416
(↑0.008)
13
(-)
64272
(+8)
303
(+5)
64
(+3)
42
(+1)
0.233
(↑0.001
3.570
(-)
6
(-)
中日
31472 0.397
(↓0.006)
14.5
(↓1)
63230
(+5)
266
(+8)
37
(+1)
24
(+2)
0.240
(↑0.002
2.940
(↓0.06)