日本ハム(★3対4☆)楽天 =リーグ戦14回戦(2023.07.12)・エスコンフィールド北海道=
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楽天
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日本ハム
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勝利投手:宋 家豪(2勝0敗0S)
(セーブ:松井 裕樹(1勝2敗20S))
敗戦投手:伊藤 大海(5勝5敗0S)

本塁打
【楽天】小郷 裕哉(5号・4回表ソロ),浅村 栄斗(16号・8回表2ラン)

  DAZN
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◆楽天が連勝を7に伸ばした。楽天は1-1で迎えた5回表、村林の適時二塁打で勝ち越しに成功する。その後は同点を許すも、8回に浅村の2ランが飛び出し、再びリードを奪った。投げては、3番手・宋家豪が今季2勝目。敗れた日本ハムは、打線が好機を生かしきれなかった。

◆日本ハム-楽天の試合前、沖縄県名護市の渡具知武豊市長が始球式を務めた。名護にちなみ、75の背番号が入った日本ハムのユニホームを着てマウンドに上がり、大きくふりかぶってワンバウンド投球を披露した。同市は日本ハムの春季キャンプ地。試合は「沖縄へ行こう!名護スペシャルデー」として開催された。

◆日本ハム伊藤大海投手(25)が今季初の2桁奪三振を記録した。6回までに10奪三振。今季最多は6月27日西武戦(沖縄セルラー那覇)と7月4日ソフトバンク戦(エスコンフィールド)での9奪三振。2桁奪三振はプロ1年目の21年4月21日ロッテ戦(ZOZOマリン)以来だった。自身最多は同年4月7日ソフトバンク戦(札幌ドーム)で記録した11奪三振。

◆日本ハム加藤豪将内野手が6月16日中日戦以来、出場13試合ぶりの打点を記録した。2回2死二、三塁で先制の右前適時打。MLBドラフトではオレゴン大の西田陸浮が、13年の自身以来日本人10年ぶりの指名を受けた。米国でプロデビューした"先輩"も気を吐き「最近は先発投手に余裕を持たせてあげられなかったので、何とか先制点を取れてよかった」と振り返った。

◆日本ハムが5試合連続の1点差負けで、今季初の6連敗となった。先発伊藤が同点の8回に2ランを浴び、打線も8回無死二、三塁で1点止まりと精彩を欠いた。新庄剛志監督(51)は「まだ、シーズン半分。明日! 明日!」と切り替えたが、チームは交流戦が終わってから、6カード連続で勝ち越しなし。借金は今季最多11に膨らみ、最下位西武の足音が近づいてきた。

◆楽天は日本ハムとの接戦を制し、7連勝を決めた。7回に同点に追いつかれた直後の8回1死二塁で、浅村栄斗内野手が右中間へ16号2ラン。本塁打リーグトップで並んでいた万波の前で、1歩前に進んだ。8回裏に1失点も、9回は守護神松井裕が日本ハム打線の反撃を断ち切り、20セーブ目を挙げた。これで7月は8勝2敗。18日からオールスターブレークに入るが、前半戦の最終盤で、勢いが止まらない。石井監督は「みんなの頑張りのほかない。苦しいときに誰かが突破口を開いてくれている。今は継続してみんな頑張ってくれている」と選手たちをたたえていた。

◆楽天浅村栄斗内野手が、キング弾で7連勝に導いた。同点で迎えた8回1死二塁で、カウント2-2から、伊藤の高め145キロカットボールを捉えた。右中間席へ運ぶ16号2ラン。本塁打リーグトップで並んでいた万波の頭上を越し、単独1位に躍り出た。「全く気にしていない。1試合1試合勝ちに貢献しようと。その結果だと思う」と表情は変えなかった。打席の直前では、今江打撃コーチから「シンプルに。積極的に打ちにいっていい」と耳打ちされた。ストライクゾーンに入った球はすべてスイング。浅村は「コースなりに打とうと。全方向にしっかりコンタクトしようと思っていた」と、逆らわずにはじき返した。チームはこれで4カード連続の勝ち越しと絶好調。最大13あった借金は、6まで返済。「しっかりとタイミングも取れてきた。自分に関しては消極にならずにいけている」。主砲の打撃も本格化してきた。

◆116球の熱投も勝利にはつながらなかった。チームトップタイ6勝目を狙った日本ハム伊藤大海投手(25)は、今季最長の7回1/3を投げたが、8安打4失点で5敗目を喫した。今季最多の10奪三振も、同点に追い付いてもらった直後の8回1死二塁で、楽天浅村に決勝2ランを浴びた。チームは今季初の6連敗。借金は同最多の11となった。痛恨の1発となった。2-2に追いついた直後の8回1死二塁。カウント2-2から伊藤が投じた145キロカットボールは、わずかに上ずった。浅村に捉えられた打球は、高く舞い上がり、右中間スタンドへ吸い込まれた。「高さのミス。低めに行ってたら...」と悔しがった。内容は悪くなかった。6回まで毎回の10奪三振。6回2死二塁では辰己に4球ファウルで粘られたが、最後はスプリットを2球続け空振り三振に斬った。1年目の21年4月21日ロッテ戦以来の2ケタ奪三振。それでも勝利には届かず「スプリットは良かった。でも調子がいいがゆえの選択ミスも多かった。そういうところでの集中力が、足りなかった」と課題を挙げた。前半戦はこれが最後の登板。自身4連勝をかけての登板だったが、白星で中締めすることはできなかった。三振は奪えたが1試合2被弾は今季初。本塁打リーグトップの浅村への被弾を振り返り「簡単にいってはいけないバッターがいる。2ストライク目をゾーンで取るのではなくボール球を振らせるとか、1球みせる余裕なく、いってしまった」と反省した。志願して8回もマウンドに上がり、116球。効率良くアウトを重ね、状態も確実に上向いている。建山投手コーチは「彼にとって8回は大きな課題。成長するにはあそこを乗り越えないと」。敗戦から学んだ糧を、後半戦に生かす。【永野高輔】

◆楽天村林一輝内野手(25)の勢いが止まらない! 日本ハム戦の同点で迎えた5回2死二塁で、1ボールから伊藤の甘く入った132キロスライダーを左翼線へ運んだ。一時勝ち越しとなる適時二塁打。塁上で、両手を強くたたき、ベンチに向かって両手を掲げた。それでも、4打数1安打に終わったことを反省。「その後の打席もあった。勝てたので良かったです」と淡々と振り返った。例年オフ期間はソフトバンク今宮と自主トレを行っている。同じ右の遊撃手。「(今に生きていることは)全部です」と力を込める。昨オフは例年以上にバットを振り込み。打率3割3分8厘と、猛アピールで定位置をつかみかけている。6月25日西武戦で今季初先発をしてから、先発15試合は10勝5敗。自身の勢いがチームと呼応している。「そこは特に思わないです。自分ができることをやるだけ。その上でチームが勝てば」。目の前の仕事に集中していく。【湯本勝大】

◆日本ハムは今季初の6連敗。借金は同最多の11となった。松本剛が2安打し、3試合連続となるマルチ安打を記録した。チームは今季最長の6連敗。あと1本が出ないもどかしい試合が続いているが、「けっこうチャンスが出てきたし、そこで1本出るか出ないかはピッチャーとの勝負になるので」と前向きに語った。「泥くさく1本っていう気持ちを持って、何でもいいので点につながる打席を多く送れれば」と、しぶとく点を重ねて連敗脱出につなげるつもりだ。加藤豪が2回に先制の右前適時打を放つなど2打点を挙げ、出場13試合ぶりの打点を記録した。勝利にはつながらず、チームは6連敗も「いいところで打てたらいいなっていう状況になってきている。1人が打ったら波に乗れる。野球の神様がそれを誰にするのかが楽しみ」と前を向いた。1点差に詰め寄る、執念の適時内野安打だった。8回2死二、三塁で、代打浅間がボテボテの打球で頭から一塁へ突っ込み、投手内野安打をもぎ取った。打った瞬間は「しまった」と思ったが「日ごろの行いかな」。春季キャンプ中に痛めた左足首の故障から復帰したばかりで、まだ万全とは言えないが「走者をかえそうと力が入った」と体を張った。

◆楽天が連勝を7に伸ばした。0―1の四回に小郷が5号ソロ。2―2の八回には浅村がリーグトップの16号2ランを放った。3番手の宋家豪に2勝目がつき、松井裕が3年連続20セーブに到達。日本ハムは今季初の6連敗で借金11。

◆日本ハムが主催41試合目で観客動員数が100万人を突破したと発表した。この日の観衆は2万5936人だった。昨季100万人に達したのは主催62試合目で、新球場効果がうかがえる。

◆日本ハムは5試合連続、今季23度目の1点差負け。連敗が今季最長の「6」に伸びた。先発の伊藤は今季自己最多の10奪三振をマークしたが、八回、浅村に勝ち越しの16号2ランを被弾。八回途中8安打4失点で5敗目(5勝)を喫し「調子がいいがゆえの選択ミスが多かった。そういうところの集中力はもったいなかった」と唇をかんだ。これで借金は今季ワーストの「11」に増えた。新庄監督は球団を通じ「まだシーズン半分。明日!明日!」とコメント。「下は向かないよ」と言い残し、足早に球場を後にした。

◆「1番・一塁」で先発出場の日本ハムのドラフト3位・加豪将内野手(28)=前メッツ3A=が0-0の二回、右前適時打。連敗中で苦しむチームに先制点をもたらし「最近は先発投手に余裕を持たせてあげられなかったので、何とか先制点を取れてよかったです」と振り返った。二回2死一、二塁で左打席に立った。楽天先発右腕のD1位・荘司(立大)の暴投で二、三塁と好機が拡大。カウント2-1から甘く入った直球を右前にはじき返した。5試合ぶりの1番起用で6月16日の中日戦(バンテリンドーム)以来、自身13試合ぶりの打点をマークしたが「RBI(打点)とかは、こっち(日本)ではすごくデータ的に見ますけどアメリカでは全然見ないので」と淡々と語った。チームは逆転負けで今季最長の6連敗を喫し、借金は今季ワーストの11。それでも〝逆輸入ルーキー〟は「野球の神様は誰に打たせるか決めていない。ひとりが打ったら、絶対にそこからまたどんどん波に乗れる。野球の神様が誰をピック(決める)するのかが一番楽しみです」と前を向いた。

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<パ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
ORIX
46322 0.590
(↓0.007)
-
(-)
63312
(+3)
258
(+5)
66
(-)
28
(-)
0.256
(↓0.001)
3.050
(↓0.03)
2
(1↑)
ロッテ
41304 0.577
(↑0.006)
1.5
(↑1)
68265
(+5)
258
(+3)
50
(+1)
46
(-)
0.232
(↑0.001)
3.270
(-)
3
(1↓)
ソフトバンク
43332 0.566
(↓0.007)
2
(-)
65293
(+2)
269
(+4)
55
(-)
34
(-)
0.249
(↓0.001)
3.200
(↓0.01)
4
(-)
楽天
36421 0.462
(↑0.007)
10
(↑1)
64267
(+4)
314
(+3)
64
(+2)
56
(+1)
0.232
(↑0.001
3.510
(↑0.01)
5
(-)
日本ハム
35460 0.432
(↓0.006)
12.5
(-)
62261
(+3)
259
(+4)
61
(-)
47
(+1)
0.229
(-)
2.870
(↓0.02)
6
(-)
西武
31471 0.397
(↑0.007)
15
(↑1)
64221
(+4)
276
(+2)
53
(-)
49
(-)
0.227
(-)
3.150
(↑0.01)