巨人(☆4対0★)広島 =リーグ戦13回戦(2023.07.11)・東京ドーム=
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広島
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巨人
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勝利投手:山﨑 伊織(6勝2敗0S)
敗戦投手:床田 寛樹(7勝2敗0S)

本塁打
【巨人】中田 翔(11号・2回裏ソロ),秋広 優人(6号・3回裏ソロ),丸 佳浩(11号・5回裏ソロ)

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◆巨人は2回裏、中田翔のソロで先制に成功する。その後は3回に秋広、5回に丸がそれぞれソロを放ち、試合を優位に進めた。投げては、先発・山崎伊が8回途中無失点の好投。その後は3投手の継投で逃げ切り、山崎伊は今季6勝目を挙げた。敗れた広島は、打線が振るわなかった。

◆通算300本塁打まであと2本の巨人中田翔だが、これまで本塁打を打った投手は199人。プロ野球史上11人目の200人斬りに王手をかけている。今日対戦する広島先発床田とは通算13打席対戦して12打数2安打、5三振、打率1割6分7厘。この2安打はいずれも単打で、本塁打を含む長打を1本も打ったことがない。苦手の床田から初アーチを放って200人斬りを達成できるか。

◆/これぞ大砲、好投手から一発で得点\中田翔の11号ホームランで床田から先制点を奪取通算300号に王手???プロ野球(2023/7/11)??巨人×広島??Live on DAZN#DAZNプロ野球 pic.twitter.com/0nKRpzwkIa

◆/師弟がアベック弾!\中田に続き秋広優人がホームラン??師匠もニッコリ???プロ野球(2023/7/11)??巨人×広島??Live on DAZN#DAZNプロ野球 pic.twitter.com/G5BKRyr8jF

◆巨人が誇る師弟コンビのアベックアーチで主導権を握った。まずは師匠中田翔内野手(34)が手本を見せた。2回先頭、追い込まれながらも内角高めの146キロ直球を引っ張り、左翼席への11号ソロ。広島床田からの1発は初めてで、自身が本塁打を打った200人目の投手となった。"200人斬り"の通算299本塁打目で先制に成功し「何とか塁に出ようと打席に入りました。最高の結果になってよかったです」とうなずいた。身長2メートルの弟子・秋広優人が続いた。3回1死、初球の外角高めのツーシームを振り抜いた。右中間席に飛び込む、6試合ぶりの6号ソロ。「初球から積極的に行こうと思っていた中、ツーシームが浮いてきたので思い切っていきました」と積極姿勢でかっ飛ばした。沖縄・石垣島で2年連続、自主トレで寝食をともにした。秋広がプロ1号を放った4月29日広島戦でも、中田翔が9回の打席前に「手本見せてやるから見とけ」と宣言し、有言実行のサヨナラ弾でアベックアーチを達成していた。それ以来、2度目の"師弟ホームラン"。ダイヤモンドを1周した秋広がベンチに戻ると、師匠中田翔がニンマリした笑みを浮かべて迎え入れた。【小早川宗一郎】

◆巨人中田翔内野手(34)が、11号先制ソロを放ち史上11人目の200人斬りを果たした。2回先頭の打席、カウント2-2から内角高めの146キロ直球ををとらえ、左翼席へ放物線を描いた。「先頭だったので何とか塁に出ようと打席に入りました。最高の結果になってよかったです」。広島床田からの1発は初めてで、中田翔が本塁打を打った200人目の投手。今季直接対決の成績は13打席対戦し12打数2安打、5三振、打率1割6分7厘だったが、14打席目にして攻略した。通算本塁打は299本として、節目の大台に王手をかけた。中田翔が先制の11号。床田からは初の1発となり、これで中田翔が本塁打を打った投手は200人目。本塁打を打った投手数は中村(西武)の260人が最多で、200人以上は11人目になる。中田翔は美馬(ロッテ)からの7本が最も多く、5本以上は5人だけ。200人のうち143人が1本で、この1発はまだ通算299本目。中村の343本目を抜き、最も少ない本塁打数で「200人斬り」を達成した。

◆/一発攻勢で難攻不落の左腕を攻略\丸佳浩がチーム3本目のホームラン???♂?中盤に大きな追加点!?プロ野球(2023/7/11)??巨人×広島??Live on DAZN#DAZNプロ野球 pic.twitter.com/GLuULW6MYm

◆広島西川龍馬外野手(28)が6回裏の守備からベンチに退いた。直前の打席でアクシデントがあったとみられる。西川は22試合続けて、「4番左翼」で先発出場。4回1死一塁では遊併殺に倒れ、6回2死一、三塁の好機では初球をフルスイングするも、左飛に終わった。走りながら顔をしかめた西川はベンチに戻ると、新井監督と会話し、打撃レガースとバットを持ってベンチ裏に引き上げた。代わりに小園が遊撃に入り、遊撃の上本が左翼に回った。西川はこの日、マイナビオールスターゲーム2023(7月19日=バンテリンドーム、同20日=マツダスタジアム)の補充選手としての選出が発表されたばかりだった。

◆/エースは何人いても良い\山﨑伊織が圧巻のピッチング??7回2/3を106球無失点6勝目の権利を持って降板映像は6回に末包を三球三振に切ったシーン???プロ野球(2023/7/11)??巨人×広島??Live on DAZN#DAZNプロ野球 pic.twitter.com/A0OmKqa5Nt

◆広島主力が相次いでアクシデントに見舞われた。6回1死から菊池涼介内野手(33)は山崎伊の142キロを右前腕に死球を受けた。1度ベンチに戻った後にプレーを続けたものの、8回の打席で代打が送られた。同じ6回2死一、三塁では西川龍馬外野手(28)が初球をスイングした際(結果は左飛)に右脇腹を痛め、直後ベンチに退いた。新井監督は両選手について「明日の状態を確認してから」と話すにとどめた。▽広島西川(右脇腹を痛めて交代)「大丈夫です。阪神戦からずっとごまかしてやっていた。ちょっと強くなった感じ。(12日の出場は)朝起きてからですね」

◆広島床田寛樹投手(28)がソロ3被弾に沈んだ。2回は中田翔に左翼へ、3回は秋広に右中間席へ。さらに5回には2死から丸に浮いたチェンジアップを右翼席へ。自身今季最多の被弾に「ソロはOKのつもりで投げていたんですけど、さすがに3発となると重くなってくる」と反省を口にした。今季最短5回降板で2敗目。次回は中5日で前半戦最終戦の17日DeNA戦に先発する。

◆広島が今季9度目のゼロ封負けを喫し、4位巨人に0・5ゲーム差に迫られた。巨人先発山崎伊に8回途中まで無得点に抑えられると、この回に得た2死二、三塁も代打デビッドソンが空振り三振に倒れた。先発床田は3本のソロによる3失点で今季最短5回降板となり、2敗目となった。試合後の新井貴浩監督(46)の談話は以下の通り。-床田投手の投球について新井監督 相手の打線もどんどん初球からスイングして来ていた。(球自体は?)いつもより少し高かったなという感じはありますけど、相手がすごく積極的にスイングして来ていた。でも、トコ(床田)もそういうこともある。-打線はここ4試合で計4得点と、得点できていない新井監督 そこは自分がしっかり考えて、明日に臨んでいきたいなと思います。-積極的だった巨人打線に対し、広島打線は消極的に映った新井監督 相手の投手も低め低めに集めていたと思うので、そこを見極めないと相手の術中にはまる。そこはまた次対戦あるときにどんどん仕掛けていくのか、対策を考えていきたいと思います。-6回に途中交代した西川選手の状態について新井監督 ちょっと(右)脇をスイングのときに少し痛めたように感じたので、代えました。-明日以降は新井監督 明日以降は状態を見てですね。-右前腕に死球に受けた菊池選手も8回に交代新井監督 キク(菊池)もちょっと当たり方がね。自分から(スイングしに)行っているし、全部吸収していたから。キクも明日の様子を見てになると思う。-西川選手はオールスター出場が発表されたばかりのアクシデント新井監督 そこは心配。いずれにせよ、明日の状態を確認してから。今日の段階では何とも言えない。-68球で降板した床田投手は中5日で最終戦に登板するか新井監督 中5で最終戦行ってもらいます。それは結構前に伝えてあるので。また、前半戦最後の登板に期待したいと思います。

◆巨人門脇誠内野手(22)が故意落球と見なされ、併殺成立が認められなかった。4点リードの9回1死一塁、打者・広島上本の場面。巨人中川が148キロの直球で詰まらせると、遊撃・門脇は1度は捕球した打球をグラウンドに落とし、二塁送球した。遊-二-一と併殺打に打ち取ったかに思われたが、審判はわざと落球したと判断し「故意落球」と場内アナウンス。上本は遊直と記録され、2死一塁でゲームは再開された。 故意落球は1死のプレーを、故意に落球することで併殺にすることを防止するためのルール。プロ野球でもレアケースの珍事に、場内はざわついた。なお、中川は次打者・田中を打ち取り、巨人が完封リレーで勝利を収めた。

◆巨人が1発攻勢で快勝した。2回に中田翔内野手が、11号先制ソロを放ち史上11人目の200人斬りを果たした。2回先頭の打席、カウント2-2から内角高めの146キロ直球ををとらえ、左翼席へ放物線を描いた。広島床田からの1発は初めてで、中田翔が本塁打を打った200人目の投手。通算本塁打は299本として、節目の大台に王手をかけた。弟分の秋広優人内野手も5人斬りの6号ソロで加勢した。3回1死、広島床田の135キロツーシームを右中間席に運んだ。5回には丸佳浩外野手も11号ソロで続いた。7回、代打梶谷のダメ押し適時打まで効果的に得点を重ねた。原辰徳監督は「我が軍は全員で野球をやってきて、ここに来ているわけだからね。そのスタイルというのはスターティングメンバー9人で戦い、戦いが始まり、戦いが終わるというのは、やってきていないことだしね。だから、全員で戦うという意識を持つことは非常に重要なこと」と振り返った。

◆巨人が中田翔内野手(34)と秋広優人内野手(20)の今季2度目のアベックアーチで快勝した。2回に中田翔が広島床田からプロ野球史上11人目の"200人斬り弾"となる先制11号ソロで先手をとった。3回には秋広も6号ソロで加勢。兄貴分と、伸び盛りの弟分との「令和の師弟」の1発攻勢で3位広島に0・5ゲーム差と肉薄した。中田翔が、ベンチで秋広をニッコリ笑顔で迎え入れた。3回1死、6号ソロを放ってダイヤモンドを1周した弟子とグータッチ。「純粋にうれしかった。アキ(秋広)が一番うれしいと思いますし、チームとしても大きな2点目になった」と、自分のことのように喜んだ。2回先頭で自身が放った左翼席への先制の11号ソロに弟子が続き、アベックアーチが完成した。沖縄・石垣島の自主トレで2年連続、寝食をともにした。過ごした時間が長い分「違う感情が入るのはある」。右太ももの肉離れで離脱中の5月には、1軍で奮闘する秋広とビデオ通話で何度も話した。1軍投手の特徴や攻略法を伝授すれば、弟子から足の状態を心配された。同13日広島戦では、延長12回に同点適時打を放った秋広から、ラインが届いた。「僕の手本を見ましたか?」。秋広が後に、興奮して「ついつい送っちゃいました」と反省した言葉に「あまり調子に乗るなよ?」と苦笑いで大人の対応をした。日本ハムに入団した16年前、稲葉や金子誠、小谷野ら先輩の存在に助けられた恩義は忘れない。「先輩方に比べたらまだまだですけど、(後輩と)いろんなことを話して引き出しを増やしてあげられれば。体が元気であれば10年、20年やりたいけどプロ野球界はそうもいかない。僕は短いプロ野球人生、1年1年全うするだけ」と未来を託す。義理堅い師匠と弟子への期待があるから、14歳差を感じさせない関係があった。広島床田からの初アーチで200人目の投手から本塁打を放ち、通算300号に王手をかけるも「まだまだ通過点」と気に留めない。弟子にカッコいい師匠の背中を示し続ける。【小早川宗一郎】中田翔が先制の11号。床田からは初の1発となり、これで中田翔が本塁打を打った投手は200人目。本塁打を打った投手数は中村(西武)の260人が最多で、200人以上は11人目になる。中田翔は美馬(ロッテ)からの7本が最も多く、5本以上は5人だけ。200人のうち143人が1本で、この1発はまだ通算299本目。中村の343本目を抜き、最も少ない本塁打数で「200人斬り」を達成した。

◆巨人・中田翔内野手(34)が先制の11号ソロを放ち、通算300本塁打に王手をかけた。二回先頭で内角の直球を捉え、左翼席中段に運んだ。試合前時点で防御率1・73の床田からの一発。「先頭だったので何とか塁に出ようと打席に入った。最高の結果になってよかった」と振り返った。

◆巨人・秋広優人内野手(20)が6号ソロを放った。1-0の三回1死。広島先発左腕・床田の投じた高めのツーシームを一閃。2日の阪神戦以来となる一発を右中間席に突き刺した。二回には〝師匠〟の中田翔が先制の11号ソロをマーク。プロ初アーチとなった4月29日の広島戦(東京ドーム)以来、2度目の師弟アベック弾で先発・山崎伊に援護点をプレゼントした。

◆巨人・中田翔内野手(34)が今季11号本塁打を放ち、通算300号にあと1本。広島・床田からは初本塁打で、本塁打を打った投手が通算200人目となった。200人の投手から本塁打をマークしたのは、2017年6月7日(メットライフ)に西武・中村剛也(巨人・西村健太朗から。通算260人=プロ野球記録)が達成して以来、6年ぶり11人目。平成生まれの選手では初めて。

◆ビジター9連戦。バンテリンドームのある愛知から移動日を挟み、巨人の本拠地・東京ドームにやってきた。勝てば前半戦勝ち越しが確定する一戦。広島・床田が今季初めて東京ドームのマウンドに上がった。「(今季の目標は)2桁(勝利)と規定(投球回)の2点。今は(投手3冠は)考えていない」前回4日の阪神戦(マツダ)は7回7安打1失点で白星を挙げた。プロ7年目の今季は試合前の時点で12試合に登板し7勝1敗、防御率1・73。最多勝、最優秀防御率、最高勝率の3冠を狙える位置に付ける〝左のエース〟だが、この日はチーム本塁打数が両リーグ最多の巨人打線が得意とする一発攻勢に沈んだ。0─0の二回先頭で中田翔を3球で追い込んだが5球目の内角高めの直球を捉えられ、左翼へ先制ソロを許した。三回1死は秋広に右中間へ、五回2死では元広島の丸に右越えにそれぞれソロを被弾。新井監督は3点を追う六回先頭の打席で代打を告げ、床田は5安打3失点、今季最短の5回で降板となった。床田にとって東京ドームが〝鬼門〟となっている。2017年4月12日の巨人戦でプロ初勝利を挙げた思い出のマウンドでもあるが、昨季は2試合に登板し0勝2敗。最後にこの地で巨人戦に勝利したのは19年5月24日までさかのぼる。勢いに乗ってG打線に立ち向かったが、またしても勝てなかった。(柏村翔)

◆セ・パ両リーグで数々の好投手を打ち砕いてきたスラッガーが、新たな勲章を手に入れた。巨人・中田翔外野手(34)が二回に先制の11号ソロを放ち、史上11人目の〝200人斬り〟を達成した。「何とか塁に出ようと打席に入った。最高の結果になってよかった」。カウント2-2から広島先発左腕・床田の投じた高めの直球を一閃。打った瞬間に本塁打を確信する完璧な当たりは左翼席に着弾。8日のDeNA戦以来、2試合ぶりの一発で、本塁打を放った投手は床田で200人目となった。さらにこの一撃は、自身の通算299号。中田翔は「上にはたくさん、すごい方々がいらっしゃいますし、別に自分自身300号がすごいものだとも思っていない」と語っていたが、史上45人目の通算300本塁打に王手をかけた。大砲の一発に〝弟子〟が続いた。三回には、自主トレをともに行う秋広が6試合ぶりの6号ソロを右中間席にかっ飛ばした。3番打者に定着して活躍するまな弟子の姿に師匠は「全然(予想)できるレベルじゃないですか。それぐらいポテンシャルが高いと思う。もっともっと打てると思う」と目を細めていた。4月29日の広島戦(東京ドーム)以来、今季2度目の師弟アベック弾で先発の山崎伊に貴重な援護点をプレゼントした。五回には丸も右翼席へ11号ソロをマーク。試合前までで12球団トップの87本塁打を記録している超重量打線が、得意の一発攻勢でたたみ掛けた。

◆巨人は二回に中田翔、三回に秋広、五回に丸がソロを放って主導権を握り、七回は代打梶谷の適時打で加点した。山崎伊が7回2/3を無失点で自己最多の6勝目。広島は床田が3本塁打に沈み、打線は好機であと一打が出なかった。

◆広島の床田は3本のソロを浴び、2敗目を喫した。5回で降板となり「カードの初戦、それも週の初めを任されたんだから、何とか長いイニングを投げようと思っていた。相手投手の出来を考えたら交代は仕方ないが、悔しい」と、ため息をついた。今季この試合を迎えるまで83回?で本塁打は5本に抑えていたが、この夜は5回で3被弾。「ソロならOKのつもりで投げていたが、さすがに3発となると重い。調子は悪くなかった。力負けした感じかな」と力なく振り返った。

◆巨人・山崎伊織投手(24)が7回2/3を5安打無失点と好投し、3年目で自己最多の6勝目(2敗)を挙げた。お立ち台で大歓声を浴び「真っすぐがしっかり投げられて変化球が生きた。一つ一つアウトを取り、何とか投げ切ることができた」と汗を拭った。前回6月25日は六回途中7安打3失点で黒星を喫した広島との対戦。左右の揺さぶりを得意とする右腕はフォークボールを効果的に使い、的を絞らせなかった。「去年と違ってフォークを使えている。今は自信を持って投げられている」と胸を張った。4点リードの八回は2死一塁で降板。球数は106に達していたが「九回まで投げるぞという気持ちだった。いずれは九回を投げられるように」とさらなる高みを見据えた。

◆4位巨人が快勝し、3位広島とのゲーム差を0・5に縮めた。3本のソロで主導権を握り、原辰徳監督(64)は「いいところでポン、ポン、ポンと出てくれましたね」と打線をたたえた。二回に中田翔が先制の左越え11号を放つと、三回に秋広が右中間席への6号で続き、五回には丸が右越え11号を放った。試合前時点で防御率1・73だった相手左腕の床田を一発攻勢で攻略。指揮官は「主導権を取って戦えるというのは、非常に大きいこと」とうなずいた。

◆広島は今季9度目の零敗で4位・巨人にゲーム差0・5に迫られた。先発の床田が巨人の一発攻勢に沈み、打線も相手先発の山崎伊に八回途中5安打無失点の好投を許した。試合後の新井貴浩監督(46)の一問一答は次の通り。──床田は3被弾を浴びるなど5回5安打3失点で2敗目(7勝)「相手の打線もどんどん初球からスイングしてきていた。そういう日もありますよ。いつもより少し高かったという感じはあるけど、相手が積極的にスイングをしてきていた」──68球で降板。中5日なら17日のDeNAとの前半戦最終戦(横浜)に先発可能「中5日で最終戦にいってもらうよ。それは前に伝えてある。また前半戦最後の登板に期待したいと思います」──1点ビハインドの三回2死では二走・上本が三盗成功「いつも通り隙あればどんどん次の塁を狙っていくという形かな」──直近4試合で計4得点「また自分がしっかり考えて明日臨んでいきたいと思います」──広島打線は待ちの姿勢が目立った「相手投手は低め低めにすべての球種を集めていたと思う。見極めないと相手の術中にはまる。また次対戦があるときにどんどん仕掛けていくのか、どうしていくのか、対策を考えたいと思います」──西川が3点を追う六回2死一、三塁の打席で左飛に倒れた直後に交代「(右脇を)スイングの時に少し痛めた感じなので途中で代えました。明日の状態を見て」──この日、球宴の補充選手として初出場決定が発表されたばかり「そこは心配。いずれにせよ、明日の状態を確認してから何らかのアクションが出ると思う」──菊池も六回1死の打席でスイングの際に右腕に死球を受け、八回の打席で途中交代した「全部吸収していた。明日の様子を見てになると思う」

◆師弟コンビで鯉を撃破した。巨人・中田翔内野手(34)が二回に先制の11号ソロ、秋広優人内野手(20)が三回に6号ソロをマーク。4月29日以来、今季2度目のアベック弾で快勝に導いた。「純粋にうれしかった。アキ(秋広)が一番うれしいと思いますし、チームとしても大きな2点目になったと思う」弟子との共演に中田翔が笑顔で振り返った。二回先頭。試合前時点で防御率1・73の左腕、床田が投じた直球を一閃。左翼席に突き刺す一発で史上45人目の通算300本塁打に王手をかけた。「通過点」と泰然自若としていたが、本塁打を放った投手は200人目。プロ野球11人目の記録で、平成生まれの選手では初の〝大台〟だ。一方の秋広は左投手から初めてのアーチ。「手本を見せてもらったので、負けていられないという思いで打席に立った」と自らを発奮させた。昨年1月、沖縄・石垣島での自主トレから始まった強固な関係はシーズン中も不変だ。休養日だった前日10日に食事に行くなどオフも時間を共有。秋広は、大切にしている先輩の助言がある。「結果が出ているときこそ映像の確認、打撃の振り返りはやりなさい」。金言を胸に、プロ3年目ながら巨人の3番打者として奮闘する。チームは3位・広島に0・5ゲーム差と肉薄。名コンビのバットがチームを上位に浮上させる。(樋口航)

◆好調な投手を崩す一打。巨人打線の中で、誰がそれを見せたのか。中田翔の二回の本塁打も確かに効果的だったけど、エモトがそれ以前に目をつけたのは一回1死。丸の左前打だ。広島の左腕・床田は今季7勝1敗、試合前まで防御率1・73と安定。当然、マークすべき最大の相手は4番の岡本和で、その前に走者を出さなければ、大けがはしない。しかも丸は左打者。まず抑えられるだろう-。そう踏んでいたはず。その途端の安打は、まさに落とし穴でガクッときた。ただでさえ、圧倒的に有利とみられがちな「左対左」の対戦で打たれると、微妙に気持ちを引きずるものだ。コンピューターが狂い、プランが崩れ、同じく左の秋広、そして丸に本塁打を浴びたとみるね。おかげで巨人は主導権を手渡すことなく勝った。それも、打線が投手陣を引っ張るというめったにない形で。問題は、これを勢いにつなげられるかどうか。上位を狙うには目の上のタンコブ、広島をたたく必要がある。12、13日の2試合が肝心だよ。(サンケイスポーツ専属評論家)

DAZN

<セ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
阪神
44323 0.579
(↑0.006)
-
(-)
64291
(+7)
236
(+2)
39
(-)
39
(-)
0.237
(↑0.001)
2.770
(↑0.01)
2
(-)
DeNA
42342 0.553
(↓0.007)
2
(↓1)
65296
(+2)
274
(+7)
54
(-)
17
(-)
0.253
(-)
3.230
(↓0.01)
3
(-)
広島
42380 0.525
(↓0.007)
4
(↓1)
63278
(-)
276
(+4)
51
(-)
40
(+1)
0.247
(-)
3.190
(↓0.02)
4
(-)
巨人
40371 0.519
(↑0.006)
4.5
(-)
65284
(+4)
281
(-)
90
(+3)
24
(-)
0.249
(↓0.001)
3.460
(↑0.05)
5
(-)
ヤクルト
31452 0.408
(↓0.005)
13
(↓1)
65264
(+2)
298
(+5)
61
(-)
41
(-)
0.232
(-)
3.570
(↓0.01)
6
(-)
中日
31462 0.403
(↑0.008)
13.5
(-)
64225
(+5)
258
(+2)
36
(+3)
22
(-)
0.238
(↓0.001)
2.880
(↑0.01)