1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 計 | 安 | 失 | 本 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
西武 | 0 | 0 | 1 | 0 | 3 | 1 | 0 | 0 | 0 | 5 | 10 | 2 | 2 |
ORIX | 0 | 0 | 7 | 0 | 0 | 4 | 0 | 0 | X | 11 | 11 | 0 | 1 |
勝利投手:宇田川 優希(2勝0敗0S) 敗戦投手:松本 航(3勝7敗0S) 本塁打 |

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◆オリックスは1点を追う3回裏、紅林の適時三塁打やセデーニョの3ランが飛び出すなど、打者一巡の攻撃で7点を挙げ、逆転に成功する。2点差とされて迎えた6回には、セデーニョの適時打などで4点を加え、相手を突き放した。敗れた西武は、先発・松本が試合をつくれなかった。
◆西武栗山巧外野手(39)が反撃の今季2号ソロを放った。3点を追う6回、オリックス2番手の宇田川優希投手(24)の初球149キロを捉えると、打球は右翼席へ飛び込んだ。試合中、球団広報を通じ「感触としてはどうかな、と思ったのですが、しっかり飛んでくれてスタンドに入って良かったです」とコメントを寄せた。宇田川は今季、この日栗山に打たれるまで、打者66人連続で被本塁打なし。プロ22年目のベテランが、見事な技術を見せた。
◆西武松本航投手(26)が打ち込まれた。2回まで無失点で、3回も先頭を斬った。しかし3連打で2点を失うと、さらにセデーニャに3ランを被弾。その後も味方の失策などがあり、一気に7失点した。1イニング7失点は今季チームワースト。松本は試合中、球団広報を通じて「チームに申し訳ないです。それだけです」とコメントした。この日を迎えるまで、今季は先発投手として3勝6敗。登板前日には「白黒の結果も負け越していますし、チームに貢献できているような内容ではないと思っています」と神妙に話していた。交流戦明けからノーワインドアップに戻した。「自分の感覚です。テンポとかもちょっと悪いかなというところもあったので」。同じように、マウンドのプレート位置も変更。ずっと三塁側を踏んでいたのを、一塁側に変えている。一塁側から右打席に立つオリックスの強打者陣の懐を攻めた。慣れない球筋だったか、1巡目はしっかり打ち取ったが、2巡目につかまった。まだ制球が緻密ではない。3回、3番紅林にも内角へ2球攻めたが、いずれもストライクを奪えず。カウントを悪くし、整えに行ったカーブを右中間へ運ばれる悪循環に陥ってしまった。【金子真仁】
◆オリックスが今季最多11得点を挙げ、今季7度目の首位返り咲きとなった。3回に西武栗山のソロ本塁打で先制を許した直後の3回裏、一気に猛攻を仕掛けた。1死から中川圭、宜保が連打で一、二塁の好機をつくると、3番紅林弘太郎内野手(21)が右翼フェンス直撃の2点適時三塁打を放ち逆転。さらに頓宮が四球で出塁し一、三塁から、レアンドロ・セデーニョ内野手(24)が左中間へ3ラン。杉本、野口も二塁打で続き、相手失策もからんでこの回一挙7得点。今季の1イニング最多得点となった。6回には一時2点差まで詰め寄られるも、相手の失策や四死球を逃さず、セデーニョの2点適時打や宗の適時打で一挙4得点で突き放した。
◆西武が8連敗を喫し、借金は18に膨らんだ。7月はまだ白星がない。3回に古賀悠斗捕手(23)のソロで先制。しかし先発した松本航投手(26)が3回1死から3連打を浴び2点を失うと、セデーニョには3ランを浴びるなどで、今季チームワーストとなる1イニング7失点。試合を壊し「チームに申し訳ないです。それだけです」と話した。試合後の松井稼頭央監督(47)は「それは考えないといけない。そこも含めて」と、登録抹消の可能性を示唆した。打線は5番打者に抜てきされた佐藤龍世内野手(26)が5回に2点適時打を放つなどで追撃したが、6回にはその佐藤龍の失策を機に再び4失点。投打、攻守のかみ合いもなく敗れた。
◆西武栗山巧外野手(39)がオリックス宇田川から今季2号ソロを放った。1-7から5回に3点差に迫っての6回、先頭打者として初球149キロを引っ張ると、右翼席に吸い込まれた。「球速いし、すごくいいフォークを持っているので、ある程度積極的に行こうと。今日はゲームがけっこう動いていたので、ワンチャンスあるかなと思っていました」と快音の場面を振り返った。プロ22年目のシーズンは、チームも借金18と7月にして苦しい状況となっている。「いいところをおのおのが引き続きやっていけるように。絶対いいものはあるはずなんで、それを毎試合毎試合、集中力を切らさずに出していけるか。そこやと思うんですけど」前日8日、地元神戸でのオリックス戦。9回2死でネクスト・バッターズボックスに控えていたものの、代打での出番は巡ってこなかった。しかしゲームセットの直後、栗山はネクストで1度、素振りでフォームを再確認した。これでプロ通算2095安打。「集中力を切らさず出していけるか」。たゆまぬ努力。ベテランの言葉が響く。【金子真仁】
◆オリックスのレアンドロ・セデーニョ内野手(24)が本拠地で初本塁打を放った。3回1死一、三塁、西武松本の145キロ直球を捉えて左中間へ運んだ。「特別なものになったし、今日は奥さんが初めて生で自分のホームランを見てもらえたので、それが一番うれしいよ」。直近5試合で4試合先発出場し、打率は2割8分9厘まで浮上。「機会を与えてもらってることが自信につながって、いい結果が出ている。いい循環になっている」と充実感をにじませた。▽オリックス山岡(先発し5回途中6安打4失点)「チームがいい流れで逆転してくれていただけに、先発の役割を果たせなかったことが悔しいです」
◆西武佐藤龍世内野手(26)は唇をかみしめ、絞り出すように言葉にした。「反省しないと...いけないです」3回裏。すでに6失点した状況で、7失点目につながる失策をした。5回表、オリックス山岡から2点適時打を放ち、こぶしを握った。「自分のミスで失点しまったので、なんとか食らいついた結果が」。再逆転へチームを勢いづけた一打だっただけに、6回裏が痛かった。2死一、二塁。4番手ティノコが紅林に三塁へのゴロを打たせたものの、佐藤龍は二塁へまさかの悪送球。8点目がオリックスに入り、その後さらに3点が加わった。松井稼頭央監督(47)は「龍世は今年はよく最初から最後まで練習をしているし、その姿は十分見せてくれている」と話す。試合前は三塁に加え、チーム編成上、捕手の練習に加わる時もある。打撃練習の量が減らぬよう、試合後、人知れず室内練習場で打ち込んでいる。東京ドームでの交流戦。ナイターの試合後に柘植世那捕手(26)と2人で打ち込むシーンがあった。たまたま気付いた松井監督が、投手役を務めた。打撃の調子も上がり、この日は5番打者に抜てきされた。だからこそ。「本当に期待していただいているのも伝わってきますし、それに応えられない自分が情けないですし。打つ打たないじゃなくて、勝てるためにやらなきゃいけないことができなかったです」失策後には、三塁線の難しいゴロをしっかりアウトにした。体を張ってでも守れるよう、ひざを突くように低い姿勢で強打者たちの打球を待つ。「まず練習...するしかないと思います。練習、頑張ります」悔しい1日を忘れない。【金子真仁】
◆オリックス打線が「つよさ」を手にし、今季最多11得点で7度目の首位再奪取を果たした。勝利への「ぼうけん」の先頭に立ったのは、紅林弘太郎内野手(21)だった。1点を追う3回1死一、二塁、カーブを捉えて右翼へ逆転の2点適時三塁打をゲット。「なんとか後ろにつないでいく意識で打席に入っていました。それが逆転につながってくれてよかったです」。ここから「なかま」たちも続いた。4番頓宮が四球で出塁すると、セデーニョが2号3ラン。杉本、野口も二塁打を放ち、この回一挙7得点。今季1イニング最多得点で、西武先発の松本を「たおした!」。前日8日に6号2ランを放った紅林は、これで18試合連続安打。「宗さんが一昨年ぐらいに、連続安打が16試合。昨日(の試合前)、打ったら何か買ってやるよと言われたので」。先輩の一言が「じゅもん」となり、バットに力を与えた。この日はスマートフォン向け位置情報ゲーム「ドラゴンクエストウォーク」とのコラボ試合。試合中のビジョンには、猛牛の姿をしたコラボキャラクターの「ヘルバファローズ」が登場。ドラクエでおなじみの音楽も流れ、オリックス戦士たちを「ゆうしゃ」にした。5、6日の楽天戦で計1得点と元気のなかった打線が大爆発。野口やセデーニョら昇格したての選手も奮闘している。中嶋監督は「外された選手というのが奮起すると思いますし、本当にいい競争になる」と激しい「たたかい」を歓迎。パ・リーグを制する旅はまだまだここからだ。【磯綾乃】
◆2年目の西武・古賀悠斗捕手(23)が三回に1号先制ソロ本塁打を放った。両軍無得点で迎えた先頭での打席でオリックス・山岡の真っすぐを捉えた打球は左中間スタンドに吸い込まれた。古賀は「タイミングを意識した練習をしていました。ここ最近の打席の内容は悪くなかったので思い切って振ってみた結果、ホームランになりました。手応えもよかったです」とコメント。今季はこの日まで47試合に出場し打率・150、3打点だった。
◆西武・松本航投手(26)は3回8安打7失点(自責6)で降板。4勝目はならなかった。1点の援護を受けた直後の三回に突然崩れた。1死から3連打で逆転を許すと、なおも一、三塁からセデーニョに左中間に特大3ランを浴びるなど、この回一挙7点を失った。「チームに申し訳ないです。それだけです」と肩を落とした。
◆22年目の西武・栗山巧外外野手(30)が2号ソロをマークした。3点を追う六回先頭でオリックス2番手・宇田川の初球・真っすぐを捉え、右中間スタンドに運んだ。6月7日以来となったスタメン出場で期待に応え、ベテランは「感触としては『どうかな』と思ったのですが、しっかり飛んでくれてスタンドに入って良かったです」とコメントした。
◆オリックスが今季最多の11得点で勝ち首位浮上。0―1の三回に紅林の2点三塁打、セデーニョの2号3ランなどで7点。7―5の六回はセデーニョの2点適時打などで4得点した。宇田川が2勝目。西武は拙守も響き8年ぶりの8連敗。
◆最下位の西武は今季最多に並ぶ11失点で、13連敗した2015年以来の8連敗を喫した。先発の松本は1点の援護をもらった直後の三回、6長短打を浴びるなど7失点でKOされた。制球が定まらずに痛打され「チームに申し訳ない。それだけです」と言葉少なだった。5―7の六回2死一、二塁ではゴロをさばいた三塁手の佐藤龍の二塁送球がそれ、三回に続いて失策で失点。後続にもつながれ、この回4点を奪われた。松井監督は「ミスをした方が当然負けにつながってくるので、練習しかない。切り替えてやってくれたら」と奮起を促した。
◆オリックス・レアンドロ・セデーニョ内野手(24)が来日初の5打点の大暴れ。京セラドームでスポットライトを浴びた。「こんなにたくさんのファンの皆さんの前で打てて気分は最高です」2-1と逆転した三回1死一、三塁だ。カウント2-0から松本の真っすぐを捉え、左中間スタンドへ一直線となる2号3ラン。本拠地で初となるアーチを架けた。後続もつながって一挙7得点の猛攻に、球場のボルテージは最高潮となった。この日は「ドラゴンクエストウォーク」とのコラボ試合。敵を倒しながら、壮大な冒険物語をひもといていくゲームのように、ベネズエラ出身の助っ人も成長を遂げている。今季、育成契約で入団し、5月に支配下登録となった。4日の楽天戦(東京ドーム)では、日米通算194勝の田中将から来日1号を放つなど、着実に力をつけている。「毎日使ってもらって、機会を与えてもらっていることが自信につながって、いい結果が出ているといういい循環になっていると思うよ」と胸を張る。六回2死満塁では中前への2点打を放ち、粘る獅子に引導を渡した。2連勝で貯金を今季最多タイの14とし、首位浮上に貢献。この日は初めて愛妻が球場に足を運び、本塁打を届けた。「これから食事に出かけるよ」と笑った24歳。日々レベルアップしている120キロの大砲がこれからも難敵を倒す。(北池良輔)
◆得点を重ねるごとにレベルアップの音が流れた。今は〝にげる〟選択肢はない。立ちふさがる敵を倒し、リーグ3連覇に向けて〝ダッシュ〟あるのみだ。オリックス・セデーニョ(前ダイヤモンドバックス傘下)が、来日初の5打点の大暴れ。京セラドームでスポットライトを浴びた。「こんなにたくさんのファンの皆さんの前で打てて気分は最高です」2-1と逆転した三回1死一、三塁だ。カウント2-0から松本の真っすぐを捉え、左中間スタンドへ一直線となる2号3ラン。本拠地で初となるアーチを架けた。後続もつながって一挙7得点の猛攻に、球場のボルテージは最高潮となった。この日は「ドラゴンクエストウォーク」とのコラボ試合。敵を倒しながら、壮大な冒険物語をひもといていくゲームのように、ベネズエラ出身の助っ人も成長を遂げている。今季、育成契約で入団し、5月に支配下登録となった。4日の楽天戦(東京ドーム)では、日米通算194勝の田中将から来日1号を放つなど、着実に力をつけている。「毎日使ってもらって、機会を与えてもらっていることが自信につながって、いい結果が出ているといういい循環になっていると思うよ」と胸を張る。六回2死満塁では中前への2点打を放ち、粘る獅子に引導を渡した。2連勝で貯金を今季最多タイの14とし、し烈な首位争いでまた一歩リードを奪った。この日は初めて愛妻が球場に足を運び、本塁打を届けた。「これから食事に出かけるよ」と笑った24歳。日々レベルアップしている120キロの大砲がこれからも難敵を倒す。(北池良輔)
<パ・リーグ順位表推移>
順位 | チーム名 | 勝数 | 負数 | 引分 | 勝率 | 首位差 | 残試合 | 得点 | 失点 | 本塁打 | 盗塁 | 打率 | 防御率 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 (1↑) |
ORIX |
45 | 31 | 2 | 0.592 (↑0.005) | - (-) |
65 | 305 (+11) | 250 (+5) | 65 (+1) | 28 (-) |
0.256 (↑0.001) | 3.020 (↓0.02) |
2 (1↓) |
ソフトバンク |
43 | 31 | 2 | 0.581 (↓0.008) | 1 (↓1) |
67 | 290 (+1) | 263 (+5) | 54 (-) | 33 (-) |
0.251 (-) | 3.210 (↑0.02) |
3 (-) |
ロッテ |
40 | 29 | 4 | 0.580 (↑0.006) | 1.5 (-) |
70 | 257 (+3) | 251 (+2) | 49 (+1) | 46 (+1) |
0.231 (-) | 3.260 (↑0.01) |
4 (1↑) |
楽天 |
34 | 42 | 1 | 0.447 (↑0.007) | 11 (-) |
66 | 260 (+5) | 309 (+1) | 61 (+2) | 54 (-) |
0.231 (↓0.001) | 3.540 (↑0.03) |
5 (1↓) |
日本ハム |
35 | 44 | 0 | 0.443 (↓0.006) | 11.5 (↓1) |
64 | 256 (+2) | 252 (+3) | 61 (-) | 45 (+2) |
0.228 (-) | 2.850 (-) |
6 (-) |
西武 |
29 | 47 | 1 | 0.382 (↓0.005) | 16 (↓1) |
66 | 215 (+5) | 273 (+11) | 53 (+2) | 46 (-) |
0.226 (↑0.001) | 3.190 (↓0.04) |
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