中日(★2対3☆)広島 =リーグ戦13回戦(2023.07.09)・バンテリンドーム=
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広島
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中日
0000101002801
勝利投手:森 翔平(2勝1敗0S)
(セーブ:矢崎 拓也(4勝0敗14S))
敗戦投手:涌井 秀章(3勝9敗0S)

本塁打
【広島】西川 龍馬(8号・3回表3ラン)
【中日】福田 永将(1号・5回裏ソロ)

  DAZN
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◆広島が接戦を制した。広島は3回表、2死一二塁から西川が3ランを放ち、先制に成功する。投げては、先発・森が5回1失点。その後は4人の継投でリードを守り、森は今季2勝目を挙げた。敗れた中日は、最終回に一打同点の好機をつくるも、あと1本が出なかった。

◆試合前に始球式に俳優の伊藤英明(47)と加藤晴彦(48)が登場した。伊藤が投手を、加藤が捕手役を務め、伊藤が75キロの外角低め直球を披露。ファンをわかせた。伊藤にとっては、2度目のプロ野球始球式。「最初は緊張しましたが、みなさんの力を借りて投げられた。気持ちが良かった」と感想を述べた。立浪監督と親交もある加藤は、「2カ月に1度はバンテリンドームに来ている。立浪中日になってから子どもたちが選手の名前を覚えるようになった」と、話した伊藤は岐阜県出身で、9月2日から岐阜放送(ぎふチャン)で30分のバラエティー番組「岐阜英明(ぎふひであき)」の放送が開始する告知も兼ね、ユニホームの背番号は同局のチャンネルに掛け合わせて「8」を背負った。また同日からは、舞台「橋からの眺め」(東京芸術劇場プレイハウス)に出演する。

◆中日福田永将内野手(34)が3点差を追う5回1死走者なしで代打で登場。カウント2-1から広島先発森の145キロ直球を捉え、今季1号ソロを放った。球団通算8999号で、節目の9000号にリーチがかかった。5回3失点で降板した横浜の先輩・涌井の代打で追撃のアーチをかけた福田は、「あまり難しいことを考えないようにして、シンプルにしっかりバットを振ることだけ考えました」と、振り返った。福田にとっては昨年7月20日DeNA戦(バンテリンドーム)以来、約1年ぶりの本塁打になった。

◆広島が中日の反撃をかわして連敗を止め、貯金を再び5とした。3回2死一、二塁から4番西川が中日涌井の高め150キロを振り抜いて、右翼席に運んだ。4番の5戦ぶり1発となる8号先制3ランで試合の主導権を握った。この回先頭でプロ初安打を放ち、自ら先制の起点となった先発森は投げても5回1失点。5回に浴びたソロによる失点のみに抑えて、2勝目を手にした。6回以降は栗林、中崎、島内、矢崎とつなぎ、リードを守り抜いた。

◆中日松山晋也投手が母校八戸学院大の先輩秋山との初対決を制した。1点を追う8回に3番手登板。先頭秋山を直球2球で追い込み、3球目136キロフォークで空振り三振を奪った。今季途中に育成から支配下に昇格した右腕は、1回1安打1四球無失点。「入団時に対戦したい打者で名前を出させていただいた秋山さんから三振を取れて良かった」と感激していた。

◆キラーぶりを発揮した。広島西川龍馬外野手(28)が中日涌井から決勝弾を放ち、チームの連敗を止めた。3回2死一、二塁。フルカウントからの高め150キロを振り抜き、悪い流れを断ち切る先制3ランを右翼席に放り込んだ。「(内角直球で)左が攻められていたので、来るやろうなと。最後はあそこ一本に絞っていた」。配球の傾向を頭に入れ、ひと振りで仕留めた。今季8本塁打のうち涌井から3本目と相性がいい。「前に打てたから、今日も打てるとは思わない。毎日リセットしてる」。切り替えが安定した打撃につながっている。前回対戦でアーチを描いた5月24日はファーストストライクを捉えた積極打法。この日は3打席すべてファーストストライクを見逃した。「追い込まれた方が打てる気がする。初球アウトになるのはもったいない。ある程度、球筋を見て、どこかで仕留められたら」。卓越した打撃技術と、独特な感性で連敗中のチームを救った。○...森が5回1失点で2勝目を手にした。ストライクを先行させる強気な投球でソロによる1失点に抑えた。「どんどん初回からいけたかなと思う。(全球種を)全体的に使って、という感じはありました」。打っては3回、プロ初安打となる左前打で先制点の起点となった。昨季プロ入り初勝利を挙げた同地での2戦2勝に「まだ分からないですけど、いいイメージは持っている」と笑った。▽広島新井監督(決勝弾の4番西川に)「すごく大きかった。技術的なものはもちろん、駆け引きや読みと、素晴らしい打席でした」

◆広島が4番の1発で奪ったリードを守り抜き、連敗を止めた。3回2死一、二塁で西川が中日涌井から先制8号3ランを放った。先発森は5回1失点で2勝目。打撃では3回にプロ初安打で先制点の起点となった。6回以降は栗林、中崎、島内、矢崎とつなぎ、リードを守り抜いた。試合後の新井貴浩監督(46)の談話は以下の通り。-西川選手の1発が大きかった新井監督 本当に、あのホームランは大きかった。連敗できていたので、先制できたあの3ランはすごく大きかったです。技術はもちろん、それにプラスして駆け引きだったり、読みだったりと、素晴らしい打席だったと思います。-どこの打順もできると言われていたが、4番らしくなってきたのでは新井監督 そうですね。もう8本目ですか。僕も現役を一緒にやっていますが、入って来たときの細い体を知っている。年々体も大きくなって、パワーもついていきていると思います。努力のたまものでしょう。頼りになりますね。あとはブルペンも本当に耐えてくれました。(先発した)森も素晴らしかった。投げるたびに力をつけてくれているなと思います。前回(2日ヤクルト戦)の神宮のときも「球自体はいい」と言ったと思うんですけど、それプラス制球面が良かったと思います。本当に投げるたびに成長してくれているなと感じます。それをつないでくれたブルペン陣も苦しかったと思うんですけど、耐えて大きな1勝になったと思います。-森投手は前回と投球パターンを変えていたようにみえた新井監督 そこは、サク(坂倉)のリードも良かったと思います。今日はまたちょっと違った組み立て方をしていた。-7回は中崎投手。最近の投球内容からの起用か新井監督 もちろん、もちろん。ニック(ターリー)が昨日、29(球)かな。30球近く投げていたのもありますし、今日は5回で(森を)代えて、6回栗林、7回ザキ(中崎)というのは決めていました。ザキもずっといいピッチングをしてくれていますし。今日は久しぶりに失点しましたけど、あれは打った打者がすごくうまかった。いいところに投げている。あれはしょうがない。意図したところに意図した球を投げているわけで、あそこは打った打者を褒めるべきだと思います。ザキもあのあと、よく踏ん張ってくれたと思います。-次は巨人戦。順位争いする相手新井監督 順位的なものはまだ気にする必要はないと思うので、カード頭をしっかり取れるように。明日しっかり休んで明後日に備えたいですね。

◆広島・栗林良吏投手が27歳の誕生日を迎えた。「誕生日の誓い」では野球と社会人時代に2年間所属したトヨタ自動車をミックスして鮮やかに切り返してみせた。「無事故無違反。野球も安全運転でお願いします」試合前には家族やナインから祝福を受けた。外野で投手練習を終えて左翼、三塁ファウルゾーンを歩いてベンチに戻る際には観客席から「おめでとう」と声掛けや拍手が起こり、照れくさそうに頭を下げた。愛知出身で地元の愛知黎明高、名城大、トヨタ自動車を経て2021年にドラフト1位で広島入り。プロ3年目の今季は試合前の時点で23試合に登板し1勝6敗、7セーブ、防御率5・40。最近は6試合連続無失点と本領を発揮し始めている。

◆広島が逃げ切り勝ち。三回に西川の3ランで先制し、5投手の継投でリードを守った。森は5回を1失点で2勝目。中日は七回に1点差に迫ったが、九回は無死二塁から無得点に終わった。涌井は一発に泣き、5回を3失点で9敗目。

◆広島の西川が三回に8号3ランを放った。フルカウントで涌井の内角高めの直球を右越えに運び、これが決勝点に。「それまで左打者が内角を攻められていたので自分にも来ると思った。そこに絞っていた」と狙い澄ましたひと振りを誇った。4番打者の仕事を果たし、同一カード3連戦3連敗を阻止した。「1点差で勝ち切ったのは次につながる」と手応えを口にした。

◆広島・西川龍馬外野手(28)が同一カード3連敗を阻止する8号3ラン。「1点差を勝ち切ったのは次につながる。勝てたのはデカイ!!」。0─0の三回2死一、二塁で高めの直球を引きつけて振り抜いた。力強い打球は広いバンテリンドームの右翼席に着弾した。一回2死一塁では左前打。安打数を両リーグ最多の99とし、自身通算5度目となる100安打にリーチをかけた。不振で2軍調整中のマクブルームや松山に代わり、交流戦終盤の6月13日の楽天戦から4番を務める。値千金の一発に新井監督は「本当に大きかったね」と実感を込めた。西川は「次は巨人。勝ち越して差を広げたい」と力強く言い切った。チームは連敗を2で止めて3位で踏ん張った。広島で新たな歴史を作るため、リョーマがゆく。(柏村翔)

◆広島は1点差勝利で連敗を2で止めた。0─0の三回に西川の8号3ランで得た3点のリードを先発の森が5回1失点、六回以降は栗林、中崎、島内、矢崎が1回ずつ投げ、逃げ切った。試合後の新井貴浩監督(46)の一問一答は次の通り。ーー三回に西川が右越えに8号3ラン「大きかったねえ。連敗で来ていたんで、先制出来た、あの3ランというのはすごい大きかった。技術的なものはもちろん、プラス、彼の駆け引きや読みがあった。素晴らしい打席だったと思います」ーー4番らしさも出てきている「4番らしさも振る力もある。8本目!! 彼とは現役時代に一緒にやってますし、入団してきたときは本当に細かった。年々体も大きくなってパワーも付いてきていると思う。彼の努力のたまものでしょうね。ジム(アスリート)も一緒だったし頼りになります」(続けて)「(5回1失点で2勝目の)森も素晴らしかった。投げるたびに力を付けてくれているなと思いますね。前回の神宮(4回3失点、黒星)もボール自体はいいと言ったと思いますけど、それプラス今日は制球面が前回より良かった。投げるたびに成長してくれていると感じますね」(さらに続けて)「あとはブルペン。なかなか追加点が取れなくて本当に苦しかったと思うんですけど、本当に耐えてくれて大きな1勝になったと思います」ーー11日から巨人戦(東京ドーム)「順位的なものはまだまだ気にする必要はないと思う。カード頭をしっかり取れるように明日しっかり休んで明後日に備えたい」

DAZN

<セ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
阪神
43323 0.573
(↑0.005)
-
(-)
65284
(+1)
234
(-)
39
(+1)
39
(-)
0.236
(↓0.001)
2.780
(↑0.04)
2
(-)
DeNA
42332 0.560
(↑0.006)
1
(-)
66294
(+1)
267
(-)
54
(+1)
17
(-)
0.253
(↓0.001)
3.220
(↑0.06)
3
(-)
広島
42370 0.532
(↑0.006)
3
(-)
64278
(+3)
272
(+2)
51
(+1)
39
(+1)
0.247
(-)
3.170
(↑0.02)
4
(-)
巨人
39371 0.513
(↓0.007)
4.5
(↓1)
66280
(-)
281
(+1)
87
(-)
24
(-)
0.250
(↓0.002)
3.510
(↑0.04)
5
(-)
ヤクルト
31442 0.413
(↓0.006)
12
(↓1)
66262
(-)
293
(+1)
61
(-)
41
(+1)
0.232
(-)
3.560
(↑0.02)
6
(-)
中日
30462 0.395
(↓0.005)
13.5
(↓1)
65220
(+2)
256
(+3)
33
(+1)
22
(-)
0.239
(-)
2.890
(-)