1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 計 | 安 | 失 | 本 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
広島 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 3 | 0 | 0 |
中日 | 2 | 0 | 0 | 3 | 2 | 1 | 0 | 0 | X | 8 | 13 | 0 | 0 |
勝利投手:小笠原 慎之介(5勝5敗0S) 敗戦投手:九里 亜蓮(6勝4敗0S) |
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◆中日は初回、細川の適時打で幸先良く2点を先制する。その後は4回裏に龍空と大島の適時打で3点を加え、リードを広げた。投げては、先発・小笠原が9回3安打無失点の快投。自身5年ぶりの完封で今季5勝目を挙げた。敗れた広島は先発・九里が振るわず、打線も沈黙した。
◆広島は最下位中日に完敗し、試合のなかった阪神とのゲーム差は3に広がった。21年5月8日から対中日7連勝だった九里亜蓮投手が5回7失点で降板。「今日の試合に関しては本当に悔しい。その気持ちは忘れることはないですし、しっかりやりたいと思う」と心に刻んだ。打線も今季初対戦の小笠原に散発3安打に封じられ、今季8度目の完封負け。新井監督は「こういう試合の次の日はより大事だと思う」と切り替えを求めた。
◆中日小笠原慎之介投手(25)が5年ぶりの完封を決めた。初回先頭菊池に二塁打を許したが、野間のバントを三塁でアウトに。最大のピンチを切り抜けると9回まで要所を締めて102球、3安打で5勝目を手にした。「球宴までに100イニングを目標にしてきたのが見えてきた」。監督選抜で初選出された球宴出場までの自己ノルマ達成まであと4イニングとし、笑みがあふれた。
◆3位広島が最下位中日に完敗し、試合のなかった阪神とのゲーム差は3に広がった。先発の九里亜蓮投手(32)は21年5月8日から3シーズンにわたって中日に7連勝中だったが、5回7失点と崩れた。初回2死無走者からビシエドにファウルで粘られ、10球目を三塁前の内野安打にされたのがつまずきの始まり。そこから2点を失い「先に点を与えて、さらに追加点を与えてしまったので、そこですね」と悔やんだ。今季もここまで中日戦は4試合で3勝、防御率0・92と無類の強さを誇ってきたが、「今日の試合に関しては本当に悔しい。その(悔しい)気持ちは忘れることはないですし、しっかりやりたいと思う」と心に刻んだ。打線も今季初対戦の小笠原に散発3安打に封じられ、今季8度目の完封負け。6年前の17年の七夕は、ヤクルト戦(神宮)の9回に5点ビハインドをひっくり返した。その試合で、代打逆転3ランを放って劇的勝利の立役者になったのは、当時40歳で現監督の新井貴浩。40代の代打アーチは球団史上初の快挙だった。この日は8点差を逆転することはかなわなかったが、新井監督は「こういう試合の次の日はより大事だと思う」と、ナインに切り替えを求めた。【堀まどか】
◆中日は12球団で一番、七夕に強い。この日の勝利で、2リーグ分立後の7月7日の成績は、通算29勝16敗3分けで勝率6割4分4厘。2位は「オリ姫」で注目されるオリックスで31勝18敗4分け、勝率6割3分3厘。オリックスはこの日試合がなく、中日が1位を守った形だ。リーグ戦は最下位に低迷するが、"七夕の竜"は堂々と胸を張れる。5年ぶりの完封を決めた先発の小笠原慎之介投手(25)は「野手に助けられて自分のペースで投げられた」と感謝。七夕の願いは「みんなが幸せに。(自分は)ゆっくり寝られますように」と笑わせた。
◆「七夕神話」は健在だった。中日小笠原慎之介投手(25)が5年ぶりの完封勝利を挙げた。初回いきなり無死二塁のピンチも、送りバントを軽快に処理し三塁で走者を刺した。9回102球、3安打の省エネ投球で5勝目を手にした。打線も13安打8点の猛攻。2リーグ分裂後、7月7日の中日は12球団トップの勝率6割4分4厘。投打がかみ合った七夕の竜が、3連敗を止めた。5年ぶりの完封を目前にして、小笠原が苦笑いを見せた。9回1死走者なし。カウント1-1から途中出場の羽月への145キロ直球、98球目をファウルされた瞬間だった。100球未満の完封勝利で手にする「マダックス」がなくなった瞬間。ベンチを見ながら、白い歯をこぼした。「ベンチからすごいプレッシャーをかけられた。7回終了時であと24球しかないぞ、と。100球を超えたら代えるぞと言われた」。それでも99球目のカーブで二ゴロに打ち取った。最後の野間も追い込んでからのカーブで遊ゴロ。要所で3つの併殺打でピンチを切り抜け、9回102球3安打で、2度目の完封勝利を完成させた。「首脳陣が信頼して送り出してくれて、結果で恩返しできた。変化球でカウントが取れているのが一番。ダブルプレーが大きかったかな。野手に助けられて自分のペースで投げられた」。もう1つの勲章を取りこぼしても、18年7月28日巨人戦以来の完封勝利に、試合後は笑いが止まらなかった。19年から2年間は左肘、左肩の故障でつまずいた。エース大野雄に弟子入りし、2年連続で規定投球回に到達。チームの3連敗も止めた完封で、リーグ2位の96投球回に到達した。「オールスターまでに何とか100イニングという目標を立てていた。少しずつ見えているのかな。踏んだり蹴ったりの5年間だけど、少しずつ階段を上っているので、良しとします」。監督選抜で初選出された球宴までの中間目標を射程圏に入れたことが、喜びを倍増させた。七夕での短冊に記したいことを聞かれると「ゆっくり寝られますように」。七夕の強竜を打線とともに完封で体現した左腕は、最高の眠りを手に入れた。【伊東大介】
◆広島・大瀬良大地投手(32)が試合前練習に参加し、バンテリンドームでは今季初先発となる8日の12回戦に向けて意気込みを語った。「オープン戦で投げて以来。マウンドが硬くて傾斜が高いイメージがある。球場が広いので攻めるところは大胆にいきたい」。前回登板の1日のヤクルト戦(神宮)は5回3安打3失点で黒星を喫したが、プロ初盗塁をマークするなど執念をみせた。5年連続で開幕投手を務めた今季は11試合に先発し3勝6敗と黒星先行しているが、防御率3・20と踏ん張っている。
◆中日が連敗を3で止めた。小笠原は緩急を使って散発3安打に抑え、5年ぶりの完封で5勝目を挙げた。打線は細川の2本の適時打、龍空の2点打などで五回までに7点を奪った。広島は九里が5回を7失点と崩れ、打線も沈黙した。
◆中日の細川が適時打2本を含む3安打をマークした。一回2死満塁で初球を振り抜いて中前に2点打を運ぶと、四回は中前打、五回は2死二塁から左翼線二塁打で走者をかえした。1本目の適時打に「先制点を取ることができて良かった」と塁上でほっとしたような表情を浮かべた。4月から打線をけん引し球宴メンバーに初選出されるなど順調だったが、6月終わりから不振に陥りこの日は6番に降格。中軸を外れたのは4月22日以来だった。7月6日は全体練習の後、追加で個別練習を実施。和田打撃コーチから助言を受けてバットを振り込んだ成果がさっそく出た。
◆広島の九里が5回を9安打7失点と打ち込まれ、4敗目を喫した。一昨年からの中日戦の連勝が7で止まり「打たれているので、悔しい」と唇をかんだ。一回2死満塁で細川に高めに浮いた速球を2点打とされ、四回1死二、三塁では龍空に初球の速球を狙い打たれて2点を失った。前回6月30日のヤクルト戦で今季2度目の完封をマーク。安定した投球を続けてきたが、得意の相手に苦杯をなめ「しっかりやらないと」と責任感を口にした。
◆広島は投打ともに振るわず最下位の中日に完敗した。投手陣は13被安打8失点、打線も中日・小笠原に3安打の完封負け。試合後の新井貴浩監督(46)の一問一答は次の通り。ーー九里が5回9安打7失点で4敗目(6勝)「今まで良いピッチングしてくれている。こういう日もあります。今日は九里の日じゃなかった。またしっかり切り替えて次の登板に備えてもらいたい」ーー一回に先制できていれば展開は変わった「それはタラレバになる。各自わかっていると思う。またしっかりと明日の試合に備えてほしい」ーー一回無死二塁で野間が犠打。珍しい「相手もいい投手だし、こっちもいい投手。ゲームプランはロースコア。初回からあの形にしました」ーー5日の阪神・大竹に続き、小笠原に完封勝利を許した。ともに左腕「そこは気にならない。今日はヒット3本。かなり、捉えた当たりがたくさんあった。過剰に意識する必要はない。ヒット3本だったけど、内容的には捉えた当たりがかなり良かった。そういうふうに見ています」ーー一、四回は西川、七回には秋山が併殺打。打球方向次第では安打「それも野球。そういうときもある。またこういう試合の後、明日の試合が大事。反省するところ反省して、しっかり切り替えて明日の試合に臨んでいきたい。こういう試合の次の日はより大事だと思う」ーー上本を5番起用「打線のつながり。いろいろと仕掛けて動いていける。チャンスにも強い。ヒットはなかったけど、良かったと思う。どの打席も内容的に良かった」
<セ・リーグ順位表推移>
順位 | チーム名 | 勝数 | 負数 | 引分 | 勝率 | 首位差 | 残試合 | 得点 | 失点 | 本塁打 | 盗塁 | 打率 | 防御率 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 (-) |
阪神 |
42 | 31 | 3 | 0.575 (-) | - (-) |
67 | 281 (-) | 231 (-) | 38 (-) | 39 (-) |
0.237 (-) | 2.810 (-) |
2 (-) |
DeNA |
41 | 32 | 2 | 0.562 (↑0.006) | 1 (↑0.5) |
68 | 293 (+2) | 261 (+1) | 53 (+1) | 17 (-) |
0.255 (-) | 3.250 (↑0.03) |
3 (-) |
広島 |
41 | 36 | 0 | 0.532 (↓0.007) | 3 (↓0.5) |
66 | 274 (-) | 265 (+8) | 50 (-) | 38 (-) |
0.247 (↓0.001) | 3.160 (↓0.07) |
4 (-) |
巨人 |
38 | 36 | 1 | 0.514 (↓0.007) | 4.5 (↓0.5) |
68 | 274 (+1) | 280 (+2) | 86 (+1) | 23 (-) |
0.250 (↓0.001) | 3.600 (↑0.02) |
5 (-) |
ヤクルト |
30 | 43 | 2 | 0.411 (-) | 12 (-) |
68 | 259 (-) | 290 (-) | 61 (-) | 38 (-) |
0.231 (-) | 3.610 (-) |
6 (-) |
中日 |
29 | 45 | 2 | 0.392 (↑0.008) | 13.5 (↑0.5) |
67 | 213 (+8) | 252 (-) | 32 (-) | 22 (-) |
0.238 (↑0.002) | 2.910 (↑0.04) |
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