ソフトバンク(☆4対3★)日本ハム =リーグ戦14回戦(2023.07.06)・福岡PayPayドーム=
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日本ハム
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ソフトバンク
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勝利投手:甲斐野 央(1勝0敗1S)
(セーブ:オスナ(2勝0敗16S))
敗戦投手:河野 竜生(0勝3敗0S)

本塁打
【日本ハム】江越 大賀(5号・7回表ソロ)
【ソフトバンク】柳田 悠岐(13号・3回裏2ラン),牧原 大成(2号・4回裏ソロ)

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◆ソフトバンクが接戦を制した。ソフトバンクは3回裏、柳田の2ランで先制に成功する。その後3-3となって迎えた8回には、柳田の適時三塁打が飛び出し、再びリードを奪った。投げては、3番手・甲斐野が今季初勝利。敗れた日本ハムは、2番手・河野が精彩を欠いた。

◆日本ハム鈴木健矢投手(25)が先発翌日にベンチ入りし、異例のブルペン待機となった。5日ソフトバンク戦(ペイペイドーム)で先発登板したが、2回途中で5失点し降板していた。5日に2番手で登板して2回2/3、35球を投げた福田俊投手(26)と、3番手で2回42球を投げていた山本拓実投手(23)はこの日はベンチを外れた。

◆日本ハム清宮幸太郎内野手(24)が試合前にパーマをかけた"くりくりヘア"をソフトバンクやロッテでコーチを務めていた鳥越裕介氏(52)にイジられ、またもや照れくさそうに頭を抱えて笑顔を見せた。リーグ戦再開前に「人生で初めて」というパーマをかけて整えた新ヘアは、周囲からも好評。4日には昨季までチームメートだったソフトバンク近藤健介外野手(29)からも即座にイジられていた"くりくりヘア"は不思議と周囲を笑顔にさせている。

◆日本ハム清宮幸太郎内野手(24)が犠打を試みて、場内がどよめいた。「2番三塁」でスタメン出場した清宮は、1回無死一塁で初球にセーフティーバント。ソフトバンク大関の146キロ直球を三塁線に転がそうとしたがファウルとなった。場内のファンも予想外の攻撃に、ざわめきが起きた。ソフトバンクバッテリーも警戒を高め、大関は2球目を投じる前に一塁へけん制。注目の2球目は、清宮はバットを寝かせることなく見送ってボール。3球目は強振したがファウルとなった。カウント1-2から、ソフトバンクバッテリーは再び一塁へけん制して様子をうかがい、4球目を普通に打った清宮は左飛に倒れた。清宮は新庄監督1年目の昨季にプロ初犠打を含む2犠打を記録。今季はまだ犠打を記録していない。

◆/これがギータらしさ\柳田悠岐の13号2ランHRで先制この一発が打率3割復帰弾となった???#プロ野球(2023/7/6)??ソフトバンク×日本ハム??Live on DAZN#DAZNプロ野球#sbhawks pic.twitter.com/POJnjKrWaW

◆ソフトバンク柳田悠岐外野手(34)が攻守で躍動した。まずは0-0の3回の守備だ。先発大関が無死一、二塁のピンチを招き、1番石井は右飛。右翼手の柳田がキャッチすると、タッチアップで三塁進塁を狙った二走の江越をレーザービームで刺した。その後2死二、三塁と再びピンチで今度は松本剛のライト前に落ちそうな打球をランニングキャッチ。1人で3つのアウトを奪った。直後の攻撃では、2死二塁で右翼席に特大の先制13号2ラン。SNSでは「ギーさんマジさいこーすぎる!」「ギーさんやりたい放題やなw」「あっギーさん今ので3割」など称賛の声が飛び交った。

◆/一人で3アウトの独擅場\この回の魅せ場は全て持っていく柳田悠岐が打球めがけて一直線の好守?#プロ野球(2023/7/6)??ソフトバンク×日本ハム??Live on DAZN#DAZNプロ野球#sbhawks pic.twitter.com/0o6gLfPFam

◆日本ハム野村佑希内野手が今季3つ目の犠飛をマークした。4回無死二、三塁で中堅へ、きっちりと飛球を打ち上げた。やや浅めだったが、三塁走者のマルティネスが激走して生還。今カード4打点目となった野村は「グワッチョ(マルティネスの愛称)、ナイスラン! 最低限の仕事ができました」と助っ人捕手に感謝した。

◆/おかえり、心強い助っ人。\福岡に親方が帰ってきた??デスパイネが復帰後初ヒット?#プロ野球(2023/7/6)??ソフトバンク×日本ハム??Live on DAZN#DAZNプロ野球#sbhawks pic.twitter.com/pjvwU4Gf8I

◆日本ハム江越大賀外野手(30)が2点を追う7回に5号ソロを放った。6月9日阪神戦(エスコンフィールド)以来となるアーチに日本ハムファンも沸いたが、SNS上では広島相手に無得点が続いていた阪神ファンも大きく反応。「江越打ってるやん やのになんで阪神0点なんや?」「阪神打てんなほんとに 近本おらんし江越また打っとるで帰ってきてもらおや」「江越ホームラン打ったの ちょっと阪神に貸して」「江越のホームラン、阪神の点になりませんか?」「江越が打ったからもう阪神の勝ちでよくない?」など切実な声であふれた。

◆日本ハム新庄剛志監督(51)が、ソフトバンク藤本博史監督(59)に異例の称賛を送った。4-3でソフトバンクが勝利。試合後に藤本監督の会見が始まると、インタビューの序盤で新庄監督が会見場に姿を現し、無言だったが笑顔で藤本監督に拍手を送った。相手指揮官の予想外の動きに表情を変えなかった藤本監督だが「おめでとうっていうことなんかな」と苦笑い。「日本ハムは本当に強いチームですよね。あなどれない。これからもっと強くなると思います」と話した。藤本監督は以前「現役で最後オリックス行ったときにね、(新庄監督と)マンション一緒やったんですよ。いつも出る時間一緒やって、ぼくが出るのを待ってくれてた。礼儀正しい子ですよ」と意外な縁を明かしていた。

◆ソフトバンク先発大関友久投手が5勝目を手にすることはできなかった。犠飛で1点を失ったものの6回107球を投げ最少失点で切り抜けた。中継ぎ陣が2点を追いつかれ勝ち星を逃したが「前回の登板よりも、いいボールは多くなってきたと思います。1失点という結果も良かった。でも中継ぎの方への負担を考えると、もっと長いイニングを投げないといけない」と反省も忘れなかった。

◆ソフトバンク牧原大成内野手が貴重な追加点を挙げた。2-1と1点差に迫られた4回、先頭で加藤貴のスライダーを完璧に捉え右翼席中段に運び去った。「とにかく集中力を高めて打席に入りました。『気持ち1本』。流れ的にも1点返された後に、すぐに取り返すことができて良かった」。5月27日のロッテ戦以来の2号ソロ。打席に立つ前から狙い球を絞り思惑通り仕留めた会心弾だけに笑顔だった。

◆日本ハムが1点差を詰め切れずに敗れ、カード負け越しとなった。8回にアリエル・マルティネス捕手(27)の適時打で同点としたが、その裏、2番手としてマウンドに上がった河野竜生投手(25)がソフトバンク柳田に決勝点となる適時三塁打を浴びた。新庄剛志監督(51)は試合後の取材で接戦に、「負けはしましたけど、いい試合」と、前向きなコメントが目立った。新庄監督の一問一答は以下の通り。新庄監督 まぁ、負けはしましたけどね、本当追いついて、いい試合でしたね。河野君は、ここまでずっといいピッチングをしていて、こういう時もあるということで。いいボールでしたけどね、柳田君の時も。低めをね、うまく打たれて。-(8回は)ウエストして盗塁された新庄監督 あれ、外してくださいって言ったんですよ。もうそろそろ来そうだなと思って。あれは何とか捕ってほしかったけどね。-初回、清宮にバント新庄監督 セーフティー、セーフティー、うん。1回くらいやらせとこうと思って。惜しかったけどね。-それで2球目以降は打たせた新庄監督 そうそう。-3回に上川畑がバントの構えで、江越が盗塁した場面は新庄監督 あれはちょっとね、うちの作戦と違う。ちょっとミスですね。ああいうやり方ではない。-本来は?新庄監督 言えないでしょ(笑い)。-単独スチールではない新庄監督 じゃない。もう1回、エスコン帰って反省。反省練習。-守備重視で五十幡、江越新庄監督 いやいやもう、今日使おうと思って。レフト、(8回裏にソフトバンクの)野村君の、あれが大事なんですよ。一塁で止めるっていう。てか、怖いですね、でも。左中間に飛ぶと(五十幡と江越が)ぶつかりそうで。スピードありすぎるから。まあでも、試合前に練習の時に話し合って、センターが声を出したら、全部江越君が捕るって。-江越がホームラン新庄監督 どうした? どうした?(笑い) レフト1歩も動かず、ハハハハ(笑い)。びっくりしたね。最後も期待しましたけどね。浅間君も打ったし。激しい争いを下からね。-今日は柳田の守備にやられた新庄監督 やられたっていうか、まぁまぁあれは、意外とね、ああいうふうにイージーのフライ、江越君がセカンドランナーで。走ってこないだろうっていうところで、送球のコントロールの悪さっていうところが出てくるのであれは別に責める走塁ではない。あれは俺はいいと思う。ちょっとしたことなんで。ま、今日は、そんな反省点はないかなというところですね。OK?

◆ギータ大暴れ。ソフトバンク柳田悠岐外野手(34)が先制2ランを含む3安打3打点の活躍で、6カード連続の勝ち越しを導いた。0-0の3回2死二塁で、日本ハム加藤貴から右翼席中段に特大13号。3-3の8回1死二塁では右中間に決勝の適時三塁打を放った。3回の守備では好守連発。打って、守って、キャプテンが連勝を呼び、2位オリックスに1・5ゲーム差をつけた。柳田がチームに"休養"を与えた。3-3の8回1死二塁。「明日は移動ゲームですから。朝早いので。絶対ここで決める、試合を終わらすという気持ちで行きました」。凡退すれば、延長戦に突入する可能性もあった。7日は午前中の空路便で仙台入りして楽天戦。疲労困憊(こんぱい)の状況だけは避けたい。チームを思い、キャプテンが右中間に決勝の適時三塁打を放った。「もう1点欲しいと思ったので、サードまで本気で走りました」。プロ2年目の12年から12年連続で三塁打を記録。34歳は息を切らしながら「(外野が)前だったので、当てたら越えるかなと思ったので良かったです」と殊勲の一打を振り返った。0-0の3回2死二塁では、日本ハム加藤から右翼席中段に特大の13号2ラン。打った瞬間にバットを高く突き上げ、左にクルリと1回転。7試合ぶりのアーチは確信弾で「甘い球を仕留められて良かったです」とクールに振り返った。第1打席には中前打。柳田で始まり、柳田で終わる。4番に座った主砲が3安打3打点の活躍で、チームを6カード連続の勝ち越しへと導いた。久々のギータ節もさく裂した。3回の右翼守備では、レーザービームとランニングキャッチで好守連発。1イニング3つのアウトを1人で奪った。「今日、若返ったような。8歳くらい若返った気がします」と、お立ち台でおどけた。この日は再加入したデスパイネが「5番DH」で復帰後初スタメン。DHと併用されていた柳田は右翼スタメンの機会が増える可能性があり、首脳陣を安心させる好守だった。打って、守って、ギータが大暴れ。2位オリックスが敗れたため、1・5ゲーム差と突き放した。打率3割1厘、13本塁打はチーム2冠。「明日から仙台に行きますけど、チーム一丸で頑張ります」。ソフトバンクの主砲は、まだまだ若々しい。【只松憲】

◆アルフレド・デスパイネ外野手が再加入後初安打を放った。「5番DH」で今季初スタメン。6回の第3打席で日本ハム加藤貴から中前打を放った。親方の愛称で親しまれる助っ人の快音に、球場は大盛り上がり。「今日はチームが勝つことができたことが何よりだよ。自身もスタメンで出場し、ヒットを打つことができて良かった。いいスイングができたと思うよ」と上機嫌で球場を後にした。

◆日本ハムのアリエル・マルティネス捕手が「4番捕手」で先発出場し、1点を追う8回に適時打を放ち、4番起用に応えた。「大事な打席なので、絶対仕留めてやろうと臨んだ」。8回無死、ソフトバンク周東を一塁に置いた場面では、ウエストしたところで周東が二盗。盗塁を予期した好判断ではあったが、送球はワンバウンドし、阻止には至らなかった。「走る確率が高いランナーだっていうのは頭にあった。結果的にああいう送球になった」と悔しがった。

◆日本ハム浅間大基外野手が1点を追う9回2死、代打で打席に入り、ソフトバンクのオスナから右中間を破る二塁打を放った。絶対的な守護神からの一打に、「スーパーピッチャーなので、頭の中でいろいろ整理しながら狙い球を絞っていた。追い込まれてからですけど、うまく打てた」と振り返った。最終回に3者凡退を阻止。「簡単に終わらないことがいつも大事だと思うので、次につながる1本になった」と前向きに語った。

◆日本ハム加藤貴之投手が粘り切れず、今季6勝目を逃した。ソフトバンク柳田と牧原大に浴びた2本塁打が痛手となった。「粘り強く投げないといけなかった。打たれたのは仕方ないんですけど、何とか粘れるように、もっと練習します」。先制点を献上する試合が目立っているだけに、「防げるミスはあると思うので、先に点をやらないように頑張っていきたい」と次戦を見据え語った。

◆5日に先発した日本ハム鈴木健矢投手が異例のベンチ入りでブルペン待機した。代わりに5日に2番手で2回1/3を投げた福田俊がベンチ入りから外れた。建山投手コーチは「どうしても福田俊は2連投目が、ああいう形でしたし、(鈴木)健矢には入ってもらいました。ブルペンに入るのは今日(6日)までで、ちょっと先発の調整に戻ります」と話した。

◆日本ハムは勝負どころで守備が乱れた。同点の8回1死一塁。代走周東が二盗を仕かけたタイミングでバッテリーはウエスト。捕手マルティネスも二塁へ好送球したが、カバーに入った上川畑が捕球できなかった。直後に柳田に決勝打を許して連敗。新庄剛志監督は「あれ、外してくださいって言ったんですよ。もうそろそろ(二盗が)来そうだなと思って。あれは捕ってほしかった」と振り返った。▽日本ハム建山投手コーチ(8回1死二塁、柳田に決勝打を浴びた河野に)「河野は信頼している投手なので、そういう選択肢(申告四球)もありながら勝負にいった結果。次に生かしてもらいたい」

◆日本ハム江越大賀外野手(30)が約1カ月ぶりのアーチを放った。2点を追う7回にソフトバンク大津から左翼スタンドへ5号ソロを運んだ。観戦に訪れていた両親の前で、1軍では初めて本塁打を披露した長崎出身の未完の大砲。チームは連敗で2カード連続負け越しとなったが、故障者が続々と復帰しており、激しさを増す外野レギュラー争いの中で大きなアピール弾となった。魅力いっぱいの放物線を描いた。江越は「感触は良かったです」と普通な感じで振り返ったが、左翼のソフトバンク近藤は全く足を動かさなかった。あふれんばかりの勢いで打球はペイペイドームの左翼席へ着弾。6月9日阪神戦以来となるアーチは推定飛距離124メートル。新庄監督も「どうした、どうした(笑い)。レフト1歩も動かず...ハハハハ。びっくりしたね」と驚くほど飛んだが、江越は「そうですね」と、ひと言。ただ、どうしても打ちたい理由が2つあった。江越 最近スタメンで出られなくて(浅間)大基が結果を残していたので、何とか結果を残したかった。両親も来ていたので、何とか結果を残したかった。6月28日西武戦以来のスタメン出場だった。その間に外野レギュラーを争うライバルたちが戦列に戻ってきた。故障離脱していた浅間、五十幡が相次いで1軍復帰。今川も2軍で実戦復帰し、この日は2軍戦で故障明け初のフル出場で2安打2打点。江越も負けていられなかった。そして、長崎出身の九州男児は両親にも活躍を見せたかった。ホームランを打つ姿を見せるのは「1軍では初めて」と親孝行ぶりも発揮した。ただ、反省点もあった。3回に二塁からタッチアップも右翼の柳田からの好送球で走塁死。「僕が外野手だったら『なめるなよ』となる。僕の中ではミスです」。9回は1発が出れば逆転という場面でオスナの前に3球三振。「もうちょっと対応の仕方が...あれだけ速い真っすぐを投げる投手なので」と反省した。そんなミスも次に生かしてチームを勝利に導けるのがレギュラー。本格覚醒への糧にする。【木下大輔】

◆「4番・右翼」で出場したソフトバンク・柳田悠岐外野手(34)が三回、先制の13号2ランを放った。2死二塁の好機で加藤貴のスライダーをとらえた打球は、大きな弧を描いて右翼席中段へ突き刺さった。〝打った瞬間〟の一撃に「いいスイングができました。大関が踏ん張っている中で、先制することができて良かったです」とコメント。5日の13回戦で3安打を放った4番が特大の一発。タカの主砲が勝負の夏をさらにアツくする。

◆日本ハム・加藤貴之投手(31)が中5日で先発マウンドを託された。前日5日に監督推薦でプロ8年目で球宴に初選出された左腕は「オールスターはお酒を飲みながらテレビを観て楽しむものだと思っていたので、〝まさか〟ですけどうれしい」と照れた。そして「人見知りなので、ベンチの隅っこの方で静かにしています。対戦したい打者? 基本的にいいバッターとは対戦したくないので...」と真顔で〝らしさ〟全開。さらに、全球ストレートでの真っ向勝負がもてはやされる昨今の球宴の風潮に、「力勝負は僕はできないので、変化球も混ぜながら、シーズン通りのピッチングがしたい」と続けた。しかし、この日の投球は〝らしく〟なかった。建山投手コーチが「いつもと比べたら、コントロールがアバウトな印象」と評したように、序盤から特に低めへの制球が精度を欠き、三回は柳田に先制2ラン、四回は牧原大にソロを右翼席に運ばれた。4日に4本塁打で今季最多タイの10得点を挙げた打線は5日は1得点。この日も五回まで野村の犠飛による1点だけに抑えられた。同じく10得点で大勝した6月4日の巨人戦後の試合も2得点に終わり、新庄監督は前日「何なんでしょうね、これ。不思議やわ。昨日(4日)のね、半分を今日(5日)に持ってきたいぐらい」とボヤいていたが、この日も大振りが目立った。加藤貴は7回7安打3失点。3―3の同点で八回から2番手の河野にマウンドを譲った。勝ち負けつかず。6月23日のロッテ戦以来となる6勝目(6敗)はならなかった。

◆ソフトバンクが競り勝って貯金を今季最多の15とした。4番の柳田が三回に先制の13号2ラン、同点の八回には勝ち越しの適時三塁打を放って3打点の活躍。3番手の甲斐野に今季初白星がついた。日本ハムは2番手河野がつかまった。

◆日本ハムは同点に追いついた直後の八回に2番手・河野竜生投手(25)が決勝点を許した。5日に先発して二回途中5失点でKOされた鈴木健矢投手(25)をブルペン待機させていた中での惜敗となった。交流戦を10勝8敗で終えながら、リーグ戦再開後は4カード連続勝ち越しなし。それでも新庄剛志監督(51)は「負けはしたけど、いい試合でしたね。河野君はずっといい投球をしていて、こういう時もある。今日は(チームとして)そんなに反省点はないかなというところ」とサバサバした表情で振り返った。

◆日本ハムは終盤の粘りが実らず競り負けた。悔やまれるのは同点の八回の守り。1死一塁で代走周東の盗塁を読み、投球を外してマルティネスが二塁へ送球。タイミングはアウトだったが、遊撃手の上川畑がタッチを焦ったか捕球できなかった。直後に決勝打を浴び、新庄監督は「あれは何とか捕ってほしかった」と唇をかんだ。交流戦は4連勝で締めくくったが、その後の4カードでまだ勝ち越しがなく、借金は7となった。

◆日本ハム・江越大賀外野手(30)が「8番・中堅」で先発出場し、1-3の七回に左翼席中段に5号ソロを放った。「最近はスタメンで出られなくて、さらに今日は両親が(長崎から)観戦に来ていたので、何とか結果を残したかった」。ただ一方で、一打同点の九回2死二塁で空振り三振。また、三回無死一、二塁では二走として石井の浅めの右飛でタッチアップを試みたが、ソフトバンク・柳田の送球に刺された。新庄監督は「意外とね、イージーのフライで、〝走ってこないだろう〟ってところで、送球のコントロールの悪さが出たりするのでね。俺はいいと思う。責める走塁ではない」と〝積極走塁〟との評価。しかし、江越自身は「あれは僕の中ではミス。外野手だったら、『なめるなよ』となる」と話していた。

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<パ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
ソフトバンク
43282 0.606
(↑0.006)
-
(-)
70283
(+4)
244
(+3)
52
(+2)
33
(+1)
0.251
(-)
3.130
(-)
2
(-)
ORIX
43312 0.581
(↓0.008)
1.5
(↓1)
67289
(-)
244
(+3)
63
(-)
28
(-)
0.255
(↓0.001)
3.020
(-)
3
(-)
ロッテ
38294 0.567
(↑0.006)
3
(-)
72251
(+7)
247
(+6)
47
(+2)
44
(+1)
0.231
(↑0.001)
3.290
(↓0.02)
4
(-)
日本ハム
35420 0.455
(↓0.006)
11
(↓1)
66252
(+3)
246
(+4)
60
(+1)
43
(+1)
0.230
(-)
2.850
(↓0.02)
5
(-)
楽天
31421 0.425
(↑0.008)
13
(-)
69241
(+3)
302
(-)
57
(-)
53
(+2)
0.230
(↑0.001)
3.590
(↑0.05)
6
(-)
西武
29451 0.392
(↓0.005)
15.5
(↓1)
68209
(+6)
257
(+7)
51
(+1)
46
(+2)
0.226
(↑0.001)
3.120
(↓0.04)