楽天(☆3対0★)オリックス =リーグ戦13回戦(2023.07.06)・楽天モバイルパーク宮城=
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ORIX
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楽天
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勝利投手:岸 孝之(3勝2敗0S)
(セーブ:松井 裕樹(1勝2敗17S))
敗戦投手:山下 舜平大(7勝2敗0S)
  DAZN
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◆楽天は3回裏、小深田の適時打で1点を先制する。続く4回には、2死満塁から村林の適時打で2点を奪い、リードを広げた。投げては、先発・岸が8回途中無失点の力投。その後は2人の継投でリードを守り、岸は今季3勝目を挙げた。敗れたオリックスは、打線が振るわなかった。

◆プロレスラーの棚橋弘至(46)が、セレモニアルピッチを行った。背番号100のユニホームを着て登場。投球前にはマイクを持ち、「僕は小学校、中学校と野球をやっていました。こうしてプロのマウンドに立てるのを光栄に思います」と意気込んだ。ノーワインドアップから腕を振り、ノーバウンドで捕手太田のミットに収まった。球速は76キロにとどまったが、憧れのマウンドでの投球に笑顔だった。棚橋は高校の大垣西(岐阜)時代も野球部に所属し、外野手だった。球団を通してコメントを発表した。 「4年ぶりにセレモニアルピッチという形で、マウンドに立たせてもらって、本当に、楽天イーグルスのファンの皆様は温かくて、選手は一生懸命やっている、あとは自分達が盛り上げるんだという気持ちを感じました。こうやって、野球もプロレスもこれからどんどん盛り上がっていけばいいですね。練習の時に、インコースに球が流れてしまっていたのを大学の後輩の辰己涼介選手がアドバイスしてくれて、完璧に矯正しましたので、本当に持つべきものは後輩です」笑顔でグラウンドを後にした。

◆オリックス山下舜平大投手(20)は、プロ初勝利の地でリーグ単独トップの8勝目はならなかった。楽天戦は2戦2勝&無失点だったが、6回7安打3失点で今季2敗目。チームも首位ソフトバンクに1・5ゲーム差に広げられた。「調子自体は悪くなかったと思いますが、ランナーを背負った場面で、もっと粘り強く投げたかったです」。3回先頭の西川に154キロ直球を捉えられると、1死二塁から小深田に直球を中前に運ばれ先制点を献上。4回も2死満塁から村林に154キロ直球を左翼へ運ばれ、さらに2点を失った。安打を許したのはすべて直球。3度目の対戦で相手も対策してきたが、山下は冷静だった。「自分の真っすぐも落ちてきていますし、そこでカーブだったりというのは大事になってくるのかなと思います」。もちろん剛速球が武器であることは揺るがない。「真っすぐも打たれても変えずに、もっともっと伸ばしていこうかなと思います」と磨き直すことを誓った。高卒3年目で初めてローテ入りして11試合に先発。夏場で疲れも出てくる時期だ。「最近そんなによくない。1年を通して、こういう時期は絶対ある。踏ん張っていきたいなと思います」。乗り越えて、また一回り大きくなる。【磯綾乃】▽オリックス若月(山下について)「山下もちょっと疲れてきてるかもしれないので。ちょっと(捕手が)頑張らないといけない」

◆高卒8年目の楽天村林一輝内野手が、初めてお立ち台に立った。1点リードの4回2死満塁で、カウント2-1から山下の高め154キロ直球を左前に運んだ。2点適時打で勝利に貢献。試合後は、お立ち台でファンの表情や自身の応援タオルを感慨深げに見渡した。「(ファンの姿が)見えてます。めちゃくちゃうれしいです」としみじみ。初めての経験をかみしめていた。

◆楽天西川遥輝外野手が、1軍合流即得点に貢献した。5月26日以来の出場選手登録となったこの日、「9番左翼」でスタメン出場。3回、先頭で第1打席を迎えると、カウント2-1から山下の直球を中前に運んだ。犠打で二塁に進み、小深田の中前適時打で先制の本塁を踏んだ。「ああいう形で先頭で出られたので、1つ仕事ができたのかなと思います」と手応えをつかんでいた。

◆オリックスが今季6度目の完封負けを喫した。楽天先発の岸を前に、7回まで散発4安打。8回先頭の若月、宜保と初めて連打が出たが、後続がつながらず。前日の1得点に続き、打線が沈黙した。試合後、中嶋聡監督(54)は「あまりそこまで調子がいい選手がいないはいないんですけど、つながり的にどうしても途切れちゃうというところがあるんで」と悩ましげな表情。3カードぶりの負け越しとはなったが、ビジター6試合が終わって8日からは再び本拠地へ。「もう1回意識高く、しっかり後ろにつないで、とやっていかなきゃいけないと思う。それを徹底させて、やっていきます」。相手の脅威となる、つながる打線を取り戻すことを誓った。

◆オリックス山下舜平大投手(20)が6回7安打3失点で2敗目を喫した。「調子自体は悪くなかったと思いますが、ランナーを背負った場面で、もっと粘り強く投げたかったです」。3回1死二塁から小深田に直球を中前に運ばれ先制点を献上。4回も2死満塁から村林に154キロ直球を左翼へ運ばれ、さらに2点を失った。安打を許したのはすべて直球。「自分の真っすぐも落ちてきてますし、そこでカーブだったりというのは大事になってくるのかなと思います」と冷静に受け止めた。中嶋聡監督(54)は「そんなに暴れるボールもなく、そこまで悪くもない感じには見えたんですけど。でもちょっと甘いっちゃ甘いですしね。低いのか、高いのか、中途半端になっちゃったのかなと思います」と振り返った。高卒3年目で初めて先発ローテーションを回り、これが11試合目。リーグ単独トップ8勝目はならずも、最多勝争いを続けている。「1試合ずつ反省して、次のピッチングに生かすだけだと思うので。そこは切り替えてというか、しっかりやっていきたいなと思います」と気持ちを入れ直した。

◆38歳の楽天岸孝之投手が、18歳差対決で投げ勝った。20歳オリックス山下との投げ合い。「この順位から1つでも上に行くには負けるわけにはいかないし、負けたくないから。チームが点を取れるまでは粘れたらという気持ち」と闘志を秘めてマウンドに上がった。丁寧にコーナーを突き、無四球で7回2/3を6安打無失点。今季3勝目を挙げた。これで腰痛からの復帰登板となった6月18日巨人戦の初回に失点して以来、合計18回2/3を無失点。1カ月の離脱期間で体の使い方を見直すことができた。5月11日に出場選手登録を抹消されてから「キャンプみたいなことをやった」。一から鍛え直し、投球と改めて向き合った。2軍戦で3度の先発で最終調整。万全な状態で1軍に戻ってきた。離脱をプラスに変えたベテラン。好投で連勝を呼び込んだ。チームとしては、5日の宮城、この日の山下と好投手から2戦2勝。岸は「勢いに乗っていくしかない」と力を込めた。今季は残り69試合と、まだまだある。巻き返しへ向けて目の前の試合で白星をつかめるように。パワーアップした投球で、流れを呼び込み続けていく。【湯本勝大】▽楽天石井監督(オリックス宮城、山下の先発陣から連勝し)「良かったと思います。チーム的にはみんな集中してやってくれている。明日も試合は続くから、地元のみなさんに喜んでもらえるような試合ができたらいいなと思います」

◆オリックス・山下舜平大投手(20)が6回3失点で降板。今季、楽天に対しては2戦2勝。被安打はわずかに4で、失点は0。4月11日の対戦では5回無失点で初勝利をつかんだ場所。相性がいい数字ばかり並んだが0-1の三回にフランコの右前打を皮切りに2死満塁とされ、1番・村林に2点打を浴び、点差を広げられた。結局、6回7安打3失点。38歳の岸の円熟味のある投球に打線が沈黙。8勝目はならなかった。

◆売り出し中の男が攻守で光を放った。楽天は「1番・遊撃」で先発出場した村林一輝内野手(25)が試合の流れを引き寄せた。「本当に打ててよかったです。チームの勝利に貢献できるように頑張ります」。1―0の四回2死満塁。ここまで7勝を挙げている山下の4球目、154キロの直球を左前にはじき返した。2者がかえって一塁ベース上で思わずガッツポーズ。好投を続ける先発の岸を援護した。七回先頭の打席でも右前打を放った。3―0の五回の守備でも好プレー。2死二塁のピンチで、遊撃後方に上がったフライを背走しながら好捕して一回転。抜ければ得点を許していただけに、相手の反撃を防いだ。大阪・大塚高から2016年にドラフト7位で入団して8年目。過去7年で通算17安打、6打点。開幕2軍スタートだった今季は6月25日の西武戦から10試合連続でスタメンに名を連ねた。今月2日のロッテ戦(ZOZOマリン)では4安打5打点と暴れた。5日時点で30試合に出場し、打率・357、7打点。持ち味の守備力で、守備固めなどの途中出場が多かったが一転。二、三塁、遊撃を守れるだけに〝万能レギュラー〟の座をつかむ。(広岡浩二)

◆楽天は岸が落ち着いた投球で7回?を無四球、6安打無得点に抑えて3勝目。三回に小深田の中前打で先制した打線は四回は村林の左前打で2点を加えた。オリックスは山下が打たれ、打線は八回無死一、二塁からの代打攻勢が不発。

◆オリックス・山下舜平大投手が今季2戦2勝だった楽天に黒星を付けられた。三回に小深田に先制打を許し、これが楽天戦15イニング目で初めての失点。四回にも2点を失い、6回7安打3失点で降板して2敗目を喫した。「調子自体は悪くなかったと思うが、走者を背負った場面で、もっと粘り強く投げたかった」と反省した。適時打はいずれも速球を打たれており「真っすぐを狙ってくるのは、どの球団、どの打者も同じ。もっともっと真っすぐの力を伸ばしていこうと思う」と言い、自身に言い聞かせるように「一年を通してこういう(打たれる)時期はある。踏ん張っていきたい」と話した。

◆売り出し中の楽天・村林一輝(いつき)内野手(25)が2安打2打点、1犠打と攻守に活躍を見せ、同一カード勝ち越しに貢献した。「初対戦の投手だったので積極的にいきました。結果に結びついてよかったです」。リーグトップの7勝を誇る山下には、2試合続けて無得点に抑えられていた。三回に投前へ犠打を決めて先制点を呼ぶと、1―0の四回2死満塁では154キロの直球を左前へはじき返して2点を追加。山下が降板後も、七回先頭で右前打を放った。3―0の五回2死二塁の遊撃の守備では、後方のフライを背走しながら好捕して一回転。大阪から観戦に駆け付けた父・敦さん(59)、7日が誕生日で59歳になる母・令子さんの前で「少しだけいい姿を見せられて親孝行できたかな。両親は丈夫な体に産んで育ててくれた」と感謝の言葉を口にした。石井監督も「好投手を仕留めて、しっかり送ってくれた」とねぎらった。キリッとした顔立ちは歌舞伎俳優、市川團十郎(45)似。二塁、三塁、遊撃も守れるプロ8年目が〝万能レギュラー〟の座をつかんだ。(広岡浩二)

DAZN

<パ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
ソフトバンク
43282 0.606
(↑0.006)
-
(-)
70283
(+4)
244
(+3)
52
(+2)
33
(+1)
0.251
(-)
3.130
(-)
2
(-)
ORIX
43312 0.581
(↓0.008)
1.5
(↓1)
67289
(-)
244
(+3)
63
(-)
28
(-)
0.255
(↓0.001)
3.020
(-)
3
(-)
ロッテ
38294 0.567
(↑0.006)
3
(-)
72251
(+7)
247
(+6)
47
(+2)
44
(+1)
0.231
(↑0.001)
3.290
(↓0.02)
4
(-)
日本ハム
35420 0.455
(↓0.006)
11
(↓1)
66252
(+3)
246
(+4)
60
(+1)
43
(+1)
0.230
(-)
2.850
(↓0.02)
5
(-)
楽天
31421 0.425
(↑0.008)
13
(-)
69241
(+3)
302
(-)
57
(-)
53
(+2)
0.230
(↑0.001
3.590
(↑0.05)
6
(-)
西武
29451 0.392
(↓0.005)
15.5
(↓1)
68209
(+6)
257
(+7)
51
(+1)
46
(+2)
0.226
(↑0.001)
3.120
(↓0.04)