DeNA(☆3対2★)ヤクルト =リーグ戦12回戦(2023.07.06)・横浜スタジアム=
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ヤクルト
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DeNA
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勝利投手:バウアー(6勝2敗0S)
敗戦投手:石川 雅規(2勝5敗0S)
  DAZN
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◆DeNAが接戦を制した。DeNAは1点を追う5回裏、桑原とソトの適時打で3点を挙げ、逆転に成功する。投げては、先発・バウアーが9回4安打2失点の力投。今季2度目の完投で6勝目をマークした。敗れたヤクルトは、8回に1点差に迫るも反撃は及ばなかった。

◆DeNA石川達也投手(25)と坂本裕哉投手(25)が、1軍の試合前練習に合流した。ともに中継ぎ左腕で、石川は今季11試合に登板し、0勝0敗、防御率2・25。坂本は9試合で0勝0敗、防御率3・46の成績。リリーフ陣に疲労が出てくる時期での合流に、三浦大輔監督は「しっかりとまたブルペン陣、チームのために頑張ってもらいます」と期待を込めた。

◆/物凄いアウトのとりかた\オスナの肩が救うDeNAリクエストも判定変わらず?プロ野球(2023/7/6)??DeNA×ヤクルト??Live on DAZN#DAZNプロ野球#swallows pic.twitter.com/fmz8oXZauB

◆/新リードオフマンとなるか\10試合連続ヒット並木秀尊が先制タイムリー?プロ野球(2023/7/6)??DeNA×ヤクルト??Live on DAZN#DAZNプロ野球#swallows pic.twitter.com/Kc9AKHlNCN

◆球界最年長の男が2シーズンぶりにリリーフでマウンドに上がった。ヤクルト石川雅規投手(43)が1点リードの3回、プロ初先発で2回無失点に抑えた丸山翔大投手(24)をリリーフした。石川の前回の救援は21年11月1日の広島戦(神宮)。3番手として登板し、2回1失点だった。それ以前のリリーフは08年10月12日横浜戦(現DeNA=神宮)までさかのぼる。翌09年4月3日阪神戦(京セラ)から先発登板を続け、21年6月25日巨人戦でDeNA三浦大輔(現監督)の294試合を抜き、リーグ記録の295試合連続先発を達成していた。連続先発記録は、306試合で止まっていた。

◆/珍しいプレー\プロテクターにボールが挟まり走者は1つの進塁審判員の説明付き?プロ野球(2023/7/6)??DeNA×ヤクルト??Live on DAZN#DAZNプロ野球 pic.twitter.com/mowTPLSDuW

◆/渾身の雄叫びがこだまする\最後は156キロのストレートバウアーが三者連続奪三振?プロ野球(2023/7/6)??DeNA×ヤクルト??Live on DAZN#DAZNプロ野球#baystars pic.twitter.com/pBABqGxryq

◆セ・リーグ連続先発記録を持つ球界最年長男が2シーズンぶりにリリーフでマウンドに上がった。ヤクルト石川雅規投手(43)が1点リードの3回、プロ初先発で2回無失点に抑えた丸山翔大投手をリリーフした。混沌(こんとん)の救援マウンドだった。4回1死一、二塁、DeNA大和にカウント2-2から投じたワンバウンドのボールが捕手内山の防具に挟まり「暴投」という珍プレーで走者がそれぞれ進塁。大和には四球で1死満塁のピンチを背負ったが後続を打ち取った。5回は味方失策の連続。1死で楠本の右飛をサンタナが落球し、2死一塁では二飛を武岡が落球した。ともに失点につながり、石川はこの回だけ自責0ながら3失点となった。石川の前回の救援は21年11月1日の広島戦(神宮)。3番手として登板し、2回1失点だった。それ以前のリリーフは08年10月12日横浜戦(神宮)までさかのぼる。翌09年4月3日阪神戦(京セラ)から先発登板を続け、21年6月25日巨人戦で、この日の対戦相手の指揮官、DeNA三浦大輔の294試合を抜き、リーグ記録の295試合連続先発を達成。同11月1日の広島戦でリリーフするまで連続先発記録を306試合まで伸ばしていた。

◆/どよめきと驚きと\8回118球を投げても8回裏の打席に向かうバウアー?プロ野球(2023/7/6)??DeNA×ヤクルト??Live on DAZN#DAZNプロ野球#baystars pic.twitter.com/2fRae6iFhs

◆/中4日で完投する男\バウアーが圧巻の投球で6勝目三浦大輔監督ともがっちり握手回数:9球数:128安打:4三振:7四球:3失点:2?プロ野球(2023/7/6)??DeNA×ヤクルト??Live on DAZN#DAZNプロ野球#baystars pic.twitter.com/TdRC2XHNtH

◆この日は"クレバウアー"だった。DeNAトレバー・バウアー投手(32)は知的に勝利のマウンドを一人占めした。中4日で臨んだヤクルト戦(横浜)で9回4安打2失点、来日最多となる128球を投げ込んで2度目の完投勝利を収めた。対戦を熱望していた3冠王のヤクルト村上をナックルカーブで2三振を奪うなど完璧に封じた。前回登板は味方の拙守に"キレキレ"だったが、一転して頭脳的な投球を展開。自身5連勝で6勝目を挙げた助っ人の熱投で首位阪神に1・5ゲーム差とした。バウアーが今季2度目の完投勝利で6月3日西武戦から5連勝。DeNAの外国人投手でシーズン5連勝以上は17年に7連勝したウィーランド以来2人目になる。この日は1日中日戦から中4日で先発。バウアーは来日初完投勝利を挙げた6月14日日本ハム戦も9日オリックス戦から中4日。最近は「中4日先発」も「完投勝利」も減り、前回の先発から中4日以内での完投勝利をシーズンに2度記録したのは06年の黒田(広島)と福原(阪神)以来、17年ぶり。DeNAでは00年の三浦監督が7月16日阪神戦と8月20日阪神戦で記録して以来、23年ぶりだ。

◆DeNAトレバー・バウアー投手(32)が、9回を来日最多128球、4安打2失点完投で自身5連勝となる6勝目(2敗)を挙げた。1日の中日戦(横浜)以来、中4日での先発マウンド。前回は6回10安打2失点(自責1)で勝敗つかず。6回2死一、二塁、挟殺プレーでアウトを奪えなかった場面で激怒し、ほえまくる姿が大きな注目を集めた。5日には「あれは決して誰か特定の選手に向けたものではない。そこまでのチームの状況、その日のいろんな要素がある。やっぱり勝ちたい思いが一番強いので、それが思うように行かない時にフラストレーションを感じてしまう。そのエネルギーを表現をした」と、あらためて説明した。この日は気持ちを切り替えて初のヤクルト戦登板。相手4番の村上について「すごく才能のある選手だと感じます。映像で見るのと、実際に対戦するのは違うと思うので、そういった意味でもすごく楽しみ」と対戦を心待ちにしていた。1回を3者凡退に抑えると、2回無死走者なしで迎えた村上の第1打席。5球目の130キロスライダーで中飛に打ち取った。立ち上がりから安定感を見せたサイ・ヤング右腕だったが、3回1死から武岡にこの日初となる安打を浴びると、その後、2死二塁から1番並木に中前適時打を許し、1点を先制された。4回は先頭サンタナに安打を許したが、無死一塁での村上の第2打席は、初球で遊直に仕留めた。味方が3点を奪って逆転した6回には、ギアを1段上げた。先頭山崎に四球を許したが、3番オスナを外角低めスライダー、3度目の対戦となる村上を低めナックルカーブ、5番オスナには高め156キロ直球で、いずれも空振り三振に仕留めて、大きく雄たけび。本拠地ハマスタのファンから大声援を浴びた。その後は8回に1点を失ったが、なお2死二塁のピンチで村上を3球三振に仕留め、またも雄たけびを上げた。

◆セ・リーグ連続先発記録306試合を持つ球界最年長のヤクルト石川雅規投手(43)が2シーズンぶりに救援登板したが、開幕以来のチーム5連勝はならなかった。1点リードの3回、プロ初先発で2回無失点に抑えた丸山翔をリリーフした。混沌(こんとん)の救援だった。4回1死一、二塁、DeNA大和に投じたワンバウンドのボールが捕手内山の防具に挟まり「暴投」という珍プレーで走者が進塁。大和には四球で1死満塁のピンチを背負ったが後続を打ち取った。5回はサンタナ、武岡が飛球を落とし、石川はこの回3失点。5回を投げ自責0で5敗目を喫し「(失策でも)抑えなければならなかった」と悔いた。異例の作戦について伊藤投手コーチは「最近状態があまり良くなかったので石川に違う刺激を与えた。勝てる1番の方法として考えた。先発投手としては難しい入りの中、よく投げた」と語る一方で「そうそう頻繁にはこんな作戦はやらない」と話した。

◆ヤクルトは1イニング2落球が響いた。1点リードの5回1死でDeNA楠本の右飛をサンタナが落球し、2死一塁では二飛を武岡が落球した。ともに失点につながりこの回3失点。2番手石川は"5アウト"を取らなければならない状況に。高津監督は「ミスからの失点は痛いですね。一生懸命やってるんでしょうけど、もっともっと練習が必要ということでしょうね」と険しい表情だった。▽ヤクルト村上(DeNAバウアーとの初対戦で4打数無安打2三振)「打ちたかったですけど打てなかった。次打てるように頑張ります」

◆DeNAはハマスタの風を味方に逆転した。0-1の5回1死、楠本の右翼フェンス際の打球をヤクルト・サンタナが落球する間に三塁進塁。桑原の適時打につなげると、2死一塁から牧の右翼前方への打球を背走しながら追い掛けた二塁武岡が落球。2死二、三塁とチャンスが広がり、ソトが決勝の2点適時打。ソトはお立ち台で「連敗止めることが出来てうれしく思ってます。バウアーがすごくいいピッチングをしてくれた」と喜んだ。

◆今夜はクレバウアー!! DeNAトレバー・バウアー投手(32)が、日米通じてキャリア最多となる128球の力投で今季2度目の完投。自身5連勝となる6勝目(2敗)を挙げ、チームの連敗を2で止めた。前回1日の中日戦では6回の守備時に激怒し、感情をあらわにする場面もあった。だが、この日は終始冷静。対戦を楽しみにしていたヤクルト村上宗隆内野手(23)も状況に応じたクレバーな配球で4打数無安打2三振と完全に封じ込めた。冷静と情熱を兼ね備えた完投劇に、ハマスタが沸いた。バウアーがレガーズを付けて8回の打席に向かうと、3万1938人が大歓声。9回をきっちり3者凡退で締めると、さらに大きな声援が上がった。メジャー時代でも「最多で126か127球くらい」という"キャリアハイ"の熱投に「最後まで投げ切れてよかった」と、うなずいた。味方が5回に3点を奪い逆転した直後の6回。先頭山崎を四球で出すと、ギアが1段上がった。サンタナを外角低めスライダー、村上は3球勝負で低めナックルカーブ、オスナには高め156キロ直球で3者連続空振り三振に仕留めて大きく雄たけびを上げた。8回に1点をかえされ、なお2死一塁のピンチでは、村上に2打席連続でナックルカーブで3球勝負。今度はバットすら振らせず見逃し三振に仕留め、またほえた。米国の名門UCLA(カリフォルニア大学ロサンゼルス校)で工学を専攻していた「投げる科学者」。前回登板時とは違った雄たけびに、「6回、8回はゲーム展開がどのボールを投げるかという選択をさせた。自分のベストなボールで勝負して、そういう結果になったと思います」と冷静に振り返った。恒例となった本拠地お立ち台では「ユメカナウマデ、チョウセン!!」と、高校球界の名将、済美(愛媛)上甲正典元監督の名言をさけんだ。米国で最高の実績を積んでも、日本でチームメートから日本語を学ぶなど、常に向上心を持って取り組んでいる。登板翌日、7月7日は「七夕」。もし願いがかなうとしたら? 「これは人に言ってもいいものかと思ったけど、今は『ベイスターズの優勝』にしたいと思います」とクレバーな回答にニヤリ。サイ・ヤング賞右腕の思いも、25年ぶりの頂点を願うファンの思いと重なった。【鈴木正章】▽DeNA三浦監督(バウアーの投球に)「今日はバウアーに任せたと。絶対間違えてはいけないところで絶対間違えない。神経を研ぎ澄ませて投げていた」

◆今夜はクレバウアー!! DeNAトレバー・バウアー投手(32)が、日米通じてキャリア最多128球の力投で今季2度目の完投。自身5連勝となる6勝目(2敗)を挙げ、チームの連敗を2で止めた。前回1日の中日戦では6回の守備時に激怒し、感情をあらわにする場面もあった。だが、この日は終始冷静。対戦を楽しみにしていたヤクルト村上宗隆内野手(23)も状況に応じたクレバーな配球で4打数無安打2三振と完全に封じ込めた。メジャー時代含め最多投球 バウアーは来日最多128球で完投勝利。メジャーでは通算222試合(212先発)の登板で2度の127球が最多。120球以上が9試合あり、インディアンス(現ガーディアンズ)とレッズに所属した19年には、120球以上が5試合あった。メジャーで最後の120球超えは、ドジャース時代の2021年5月21日アストロズ戦(6回3分の1を2安打1失点、11三振を奪って勝利投手)

◆2位DeNAが中4日で先発したトレバー・バウアー投手(32)の魂の128球完投勝利で連敗を2で止めた。首位阪神が3位広島に敗れ、ゲーム差は1・5に縮まった。広島とは1差で変わらず、試合がなかった4位巨人とは2・5差に広がった。首位阪神が敗れ、2位DeNA、3位広島が勝利し、首位との差がさらに詰まって、4位巨人から首位阪神まで4差で、3位広島と阪神は2・5差。"大混セ"の争いがさらに激しさを増した。

◆ヤクルト・尾仲祐哉投手(28)が6日、1軍本隊に合流した。6月10日に出場選手登録を抹消されて以来の1軍合流となる。代わって、星知弥投手(29)が出場選手登録を抹消される。星は直近5試合で計2回?を投げて計4失点としていた。

◆ヤクルト・並木秀尊外野手(24)が三回2死二塁で先制の中前適時打を放った。「すごい投手なので食らいついて何とかしようという気持ちで打ちました。先制できて良かったです」三回1死から武岡が左前打で出塁し、丸山翔が三塁への犠打を決めて好機を拡大。DeNA先発・バウアーに対し、カウント2―2から、132キロ外角スライダーを捉えて中前へはじき返した。並木はこれで10試合連続安打。「1番・中堅」としてリードオフマンの役割を果たしている。

◆リードオフマンとしての存在感が日に日に増している。「1番・中堅」で先発出場を続けるヤクルト・並木秀尊内野手(24)が、三回2死二塁で先制の中前適時打を放った。「すごい投手なので食らいついて何とかしようという気持ちで打ちました。先制できて良かったです」。DeNA先発は初対戦となるバウアー。2020年に米大リーグでサイ・ヤング賞(最優秀投手賞)を獲得した好投手を相手に、先手を取る一打とした。0―0の三回1死から武岡が左前打で出塁し、丸山翔が犠打を決めて好機を拡大。カウント2―2からの5球目、132キロの外角のスライダーを捉えて中前へはじき返した。並木はこれで6月23日の中日戦(バンテリンドーム)から10試合連続安打と絶好調だ。「どんな形であれ、塁に出ることが自分の役割。そう簡単ではないけど、自分のできることをきっちり試合の中で発揮できるように準備していきたい」と話していた24歳。高津監督も「塁に出ると得点に絡むのは間違いない」とうなずく。昨季チームの切り込み隊長として活躍した塩見が下半身のコンディション不良により2軍調整が続く中、快足自慢の若手が打って走って頭角を現している。三回からマウンドに上がった石川が五回、サンタナ、武岡の失策が絡んで3失点(自責点0)で逆転された。打線は八回にサンタナが汚名挽回の適時打を放つが、バウアーに2失点で完投勝利を許した。連勝は4で止まった。

◆DeNAは中4日で登板したバウアーが128球を投げ4安打2失点で完投し、自身5連勝で6勝目を挙げた。打線は0―1の五回に失策から好機を得て、桑原、ソトの適時打で3点を奪った。ヤクルトは連勝が4で止まった。

◆精神的にも、肉体的にも打たれ強い。DeNAのトレバー・バウアー投手(32)=前ドジャース=が今季2度目となる中4日で先発。6月14日の日本ハム戦以来となる2度目の完投勝利で、今季6勝目(2敗)を挙げた。チームは好相性だった横浜スタジアムで連敗。その上、前夜は延長十二回までもつれた末に白星をつかみ損ねた。気温が上昇し、湿気が首から両腕にかけてまとわりつく。消耗は見えないうちに大きくなり、チーム全体に波及している。「気候による影響で変わることはない。毎日、自分の数字を取っていてそれに対してアジャスト(適応)する。高温が影響したならば、それに対して練習を考えることはあるが、高温が影響で変わるということはない」右腕はどんな環境に置かれても自身を律し、乱されることはない。ピンチになればなるほど青い眼は鋭くなる。集中力が上がり、球威と精度はさらにギアが上がる。三回は並木に先制打を許した。八回にはサンタナの適時打で3―2と1点差にされた。しかし9イニングを通して、150キロ台の直球と豊富な変化球をゾーン内に次々と投げ込み、テンポよくアウトを積み重ねた。米大リーグ時代、2020年に獲得したサイ・ヤング賞(最優秀投手賞)は年間通して活躍した優れた投手が選出される。メジャーリーグの険しい環境でしのぎを削ってきた自負がある。次戦以降も中4日、中5日で先発すればオールスターまでにさらに2度先発可能。DeNAの先発ローテーションでフル回転する。

◆DeNAが連敗を2でストップ。トレバー・バウアー投手(32)が中4日で先発し、来日最多の128球を投げて9回4安打2失点。来日2度目の完投で6勝目を挙げた。バウアーの試合後の一問一答は以下の通り。--歓声を聞いて「(日本語で)アリガトウゴザイマシタ。ユメカナウマデチョウセン」--どんな思いでマウンドに「とにかく連敗を止めたかったので、何が何でも勝ちたいという気持ちでマウンドに上がりました」--最後まで投げ抜いた「とにかく行けるところまで行きたいと思っていました。終盤スピードもあがっていましたし、コントロールも良くなっていたと思うので、最後まで投げ切れてよかったです」--六回は先頭を出すも3者連続三振「先頭を出したくなかったけど、そこから幸運にもすべて三振を取ることができたました」--村上との対戦は完ぺきに抑えた「すばらしいバッターなので、リスクの高い勝負でした。でもすごく楽しい対戦でした」--きょうは通訳の誕生日「今夜は彼がヒーローだと思う。誕生日おめでとう」--自身5連勝。これからに向けて「グラウンドでの成功は皆さんの声援のおかげだと思う。本当に素晴らしい光景です。いつも応援ありがとうございます」

◆ヤクルト・石川雅規投手は2021年11月以来となる救援で1点リードの三回から登板したが、味方の2失策に足を引っ張られて逆転を許した。自責点は0ながら、5回3失点で5敗目を喫し「粘れなかったのが残念だった。抑えないといけない。カバーしないと」と悔しそうだった。1―0の五回1死無走者で楠本のフェンス際への当たりを右翼手のサンタナが落とし、続く桑原に同点の適時打を浴びた。2死からは平凡な飛球を二塁手の武岡が落球。二、三塁とピンチが広がり、ソトに勝ち越し2点打を許した。ミスが重なりチームの連勝は4でストップ。高津監督は「もっと練習が必要ということ」と嘆いた。

◆低調さが続くDeNA打線にとって希望の光だった。0―1の五回に3得点を奪い逆転。6月18日のロッテ戦(横浜)以来となる1イニング3得点以上に、三浦大輔監督(49)はホッとした表情を浮かべた。「しっかり(得点を)取れたというのはよかった。ここのところそれができていなかった。あそこで一気に3点つながったのはよかった」五回は1死から楠本が放った打球が右失となり三塁まで進塁。続く桑原が「ひと振りで捉えることができよかった」と左前適時打を放ち同点とすると、2死二、三塁からはソトの左前2点打で逆転した。一回は無死二、三塁の好機でクリーンアップを迎えたが無得点だった。「流れ的にも嫌な感じだったが、バウアーが最少失点で投げてくれた。そこ(五回)で相手のミスがあって乗っかっていけた」と三浦監督。バウアーの投球が呼び込んだ攻撃だったと称えた。(横山尚杜)

◆セ・リーグ2位のDeNAは6日、ヤクルト12回戦(横浜)に3―2で勝ち、連敗を2で止めた。今季2度目となる中4日で先発したトレバー・バウアー投手(32)=前ドジャース=が米大リーグ時代を通じて最多となる128球を投げ、4安打2失点で完投。今季6勝目(2敗)をマークした。タフな助っ人は自身5連勝。首位・阪神とのゲーム差を1・5に縮めた。タフという言葉がぴったり似合う。バウアーの充実する精神、肉体は揺らぐどころか、ビクともしない。今季2度目となった中4日の先発で9回を4安打2失点。キャリア最多の128球を投げ、来日2度目の完投勝利を飾った。「ユメカナウマデ、チョウセン! とにかく連敗を止めたかった。何が何でも勝ちたいという思いでマウンドに上がった」愛媛県の高校野球の強豪、宇和島東高と済美高で甲子園通算25勝を挙げた故上甲正典監督の信条「夢叶うまで挑戦」を同僚から教わり引用。日本球界に順応する投球と同様、恒例となったお立ち台での日本語フレーズも洗練されてきた。最速157キロの直球と多彩な変化球は自由自在。恐れずにストライクゾーン内に投げ込み、27個のアウトを積み上げた。四回までは珍しく三振はゼロ。尻上がりに精度を上げ、五回以降に7三振を奪った。自身5連勝で今季6勝目。「ベストピッチ」と自賛したのは昨季の三冠王、村上との勝負だ。六回は打者の手元で落ちるスプリットチェンジ、直球で追い込むと、ナックルカーブで空振り三振に。1点差に迫られた後の八回2死一塁では直球、スプリットチェンジで追い込み、外角のボールゾーンからストライクゾーンに入る「バックドア」のナックルカーブが外角低めに決まった。今度は見逃し三振。同じ決め球で2度、3球三振に仕留め、サイ・ヤング賞(米大リーグ最優秀投手賞)右腕の矜持を示した。前回1日の登板は納得いかない投球に味方の拙守が重なり、怒りをあらわにしたが、今回は仲間の守備をたたえる場面が何度もあった。この日、横浜市の最高気温は32・1度で今年一番の暑さ。梅雨の時期は湿度も高く、日々の消耗度は見えない間に大きくなっていくが、バウアーは気にも留めない。

◆ヤクルトは手痛いミスが重なり、連勝が4でストップした。五回に2失策が絡んで逆転を許し、高津臣吾監督(54)は険しい表情だった。「失点は痛いですね。それもミスから。一生懸命やっているんでしょうけど、もっと練習が必要ということでしょうね」1―0の五回1死無走者で楠本のフェンス際への当たりを右翼手のサンタナが落球し、三塁まで進塁を許した。続く桑原に同点打を浴びると、2死一塁からは平凡な飛球を二塁手の武岡が落球...。二、三塁のピンチを招き、ソトに勝ち越しの2点打を許した。打線は八回に1点を返したが、初対戦のバウアーに完投を許す悔しい内容。指揮官は「いい投手なので、なかなかチャンスもなかった。高めの直球と低めのボール球の変化球を振らされてというパターンでやられた」と嘆き節だった。(箭内桃子)

◆バウアーの完投には、正直なところ、驚いた。中4日登板。八回終了時の投球数は118。まず本人に強い意思があり、三浦監督も体力面、投球内容とも問題なしと判断したのだろう。普通に考えたら、先を見据えて、説得してでも交代させるケース。そこをあえて続投。三浦監督に一種の思惑があったからかもしれない。バウアーのファイティングスピリットが、他の選手に火をつけ、チームの停滞ムードを変え、優勝へのターニングポイントにもなりえる-と。実際、バウアーは終盤になればなるほど、速球で押してはほえるパフォーマンスを連発。冷静さも持ち合わせ、変化球を曲げたり落としたり。打ち取る術と、勝てる術を見せつけ、「これは自分のゲームだ」といわんばかりに投げ切った。メジャーリーガーというより、昭和の投手の香りを感じたのは私だけか。いや、スタンドの反応を見れば、ファンの心もわしづかみにしたことが、よく分かる。優勝への分岐点になったかどうかは、今後の成り行きを待つとして...。少なくとも、バウアーの登板日は大いに盛り上がり、声援も増すことで、チームに好影響をもたらすという期待は、持てそうだ。(サンケイスポーツ専属評論家)

DAZN

<セ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
阪神
42313 0.575
(↓0.008)
-
(-)
67281
(-)
231
(+4)
38
(-)
39
(-)
0.237
(↓0.001)
2.810
(↓0.02)
2
(-)
DeNA
40322 0.556
(↑0.007)
1.5
(↑1)
69291
(+3)
260
(+2)
52
(-)
17
(-)
0.255
(↓0.001)
3.280
(↑0.02)
3
(-)
広島
41350 0.539
(↑0.006)
2.5
(↑1)
67274
(+4)
257
(-)
50
(+1)
38
(+1)
0.248
(↓0.001)
3.090
(↑0.04)
4
(-)
巨人
38351 0.521
(-)
4
(↑0.5)
69273
(-)
278
(-)
85
(-)
23
(-)
0.251
(-)
3.620
(-)
5
(-)
ヤクルト
30432 0.411
(↓0.006)
12
(-)
68259
(+2)
290
(+3)
61
(-)
38
(+2)
0.231
(↓0.002)
3.610
(↑0.04)
6
(-)
中日
28452 0.384
(-)
14
(↑0.5)
68205
(-)
252
(-)
32
(-)
22
(-)
0.236
(-)
2.950
(-)