楽天(☆6対1★)オリックス =リーグ戦12回戦(2023.07.05)・楽天モバイルパーク宮城=
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ORIX
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楽天
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勝利投手:荘司 康誠(1勝3敗0S)
敗戦投手:宮城 大弥(6勝3敗0S)

本塁打
【オリックス】若月 健矢(1号・7回表ソロ)

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◆楽天は2回裏にフランコ、辰己、小深田の適時打で3点を先制する。その後は5回に小郷の適時打で加点すると、6回にも2本の適時打でリードを広げた。投げては、先発・荘司が6回無失点8奪三振の好投でうれしいプロ初勝利。敗れたオリックスは、投打ともに振るわなかった。

◆おまたせしました! 楽天ドラフト1位荘司康誠投手(22)が、プロ初勝利を挙げた。1回、初球に今季自己最速タイの153キロを計測。自己最多の117球で6回5安打無失点と好投した。デビューから9戦目で念願の1勝。「いざこうなると予想以上にうれしい」と笑顔を見せた。どん底を乗り越えて今がある。立大に入学後に右肩を痛めた。精密検査をしても異常はないが、痛くて投げられない。リーグ戦登板なしで2年秋を迎えた。マネジャーや裏方に転向するか決断を迫られる時期。20年10月20日、トレーナーの北川雄介氏の元へ駆け込んだ。体幹を使った投げ方や、お尻や背中の力の入れ方を学んだ。肩をかばって中指1本でリリースしていたことも改善。1時間の指導で全力投球ができるようになった。「感動した」。投げる喜びを取り戻し、涙を浮かべた。指導2日後には、これまで130キロ台だった直球が、自己最速の142キロを計測。2日後は144キロ、11月に149キロと、劇的に上がっていった。指導をすぐに自身に落とし込み、実践する。北川氏からは「感覚と頭のバランスが非常にいい。言動がすぐに変わっていった選手」と評価される。プロ入り後も先輩たちを観察。横手気味に腕を振り、ボールをしっかり捉えて投げることも試すようになった。荘司は「できないこともうれしい。楽しくやれている」。持ち前ののみ込みの早さで、どんなときも前向きに、誰も予想できない成長曲線を描いていく。【湯本勝大】荘司康誠(しょうじ・こうせい)2000年(平12)10月13日生まれ、新潟市出身。新潟明訓では2年春からベンチ入りも、甲子園出場なし。立大では3年春にリーグ戦デビューし、通算2勝5敗、防御率2・77。22年には大学日本代表にも選出。同年ドラフトでは2球団から1位指名を受け、楽天入団。今季推定年俸1600万円。189センチ、86キロ。右投げ右打ち。

◆/9度目の正直\ドラフト1位ルーキーに春が来た荘司康誠がプロ初勝利回数:6球数:117安打:5三振:8四球:2失点:0?プロ野球(2023/7/5)??楽天×オリックス??Live on DAZN#DAZNプロ野球#rakuteneagles pic.twitter.com/Zojpdg0u5M

◆オリックスは敵地で連勝とはならず、首位を再びソフトバンクに譲った。先発の宮城大弥投手(21)が5回6安打4失点で3敗目。初回は3者凡退と上々の出だしも、2回1死から四球を出すとフランコ、辰巳に連続で長打を浴びるなどこの回3失点。5回も連続三振を奪った後、2連打で1点を失った。「入り自体は良かったと思いますし、ちょっと無駄なフォアボールから始まってますので、なんとか修正したいなと思います」。降りしきる雨には「向こうも同じ条件でやってますし、言い訳で終わりたくないので、なんとか次やり返せるようにしたい」と言い訳しなかった。中嶋聡監督(54)は「そこまで悪くないと思ってたんですけどね。ちょっと連打になったところは、どうしてもちょっと甘くなったのかなと思いますけどね」。今季は苦戦した次の試合でしっかり修正してきているだけに「そこまで不調というわけではなかったと思うんですけど、何が原因なのかですね。そこをしっかり突き詰めなきゃいけないと思います」と話した。前夜に12安打9得点を挙げた打線も、この日は初対戦となった楽天ドラフト1位荘司を前に6回まで5安打に抑え込まれるなど苦戦。「ボール球にボンボンボンボン手を出していたら苦しくなるので、そこを我慢しようという話だったんですけど。なかなかそれができなかったかなと」。一夜明けて、再び猛打を取り戻したい。

◆オリックスは連勝とはならず、首位を再びソフトバンクに譲った。先発の宮城大弥投手が5回6安打4失点で3敗目。「入り自体は良かったと思いますし、ちょっと無駄なフォアボールから始まってますので、なんとか修正したい」。2回1死から四球を出すとフランコ、辰己に連続で長打を浴びるなどこの回3失点。追い込んでから安打を許す場面もあり、悔しい投球となった。降りしきる雨には「向こうも同じ条件でやってますし、言い訳で終わりたくないので、なんとか次やり返せるようにしたい」ときっぱり。中嶋監督は「そこまで不調というわけではなかったと思うんですけど、何が原因なのかですね。そこをしっかり突き詰めなきゃいけない」と話した。前夜に12安打9得点を挙げた打線も、この日は楽天荘司を前に6回まで5安打と苦戦。次戦は再び猛打を取り戻したい。

◆楽天ドラフト1位荘司康誠投手(22)が、プロ初勝利を挙げた。1回、初球に今季自己最速タイの153キロを計測。自己最多の117球で6回5安打無失点と好投した。デビューから9戦目で念願の1勝。「いざこうなると予想以上にうれしい」と笑顔を見せた。どんな場面でも慌てず、冷静な表情を貫く荘司について、父・聡さん(60)は「もうちょっとやんちゃなままでも良かったんじゃないかなと。今思えばですよ」と目を細めた。幼少期は「絵に描いたようなやんちゃ坊主」と表す。小2で野球を始めると息子は少しずつ変わっていった。「世間を知って。良いのか悪いのか、子どもらしさというか、おとなしくなったところはある」と振り返る。礼儀を学び、荘司は野球がうまくなるため、徹底的に考えるようになっていった。「合理的に物事を進めたいタイプ」と自己分析。目標に向かって淡々と努力を重ね、ドラフト1位指名を受けるまで上りつめた。聡さんも元高校球児。新潟南3年夏は、3番一塁で県4強まで進んだ。経験者だからこそ、思わず口だししてしまうこともある。「今でも調子が悪かったりすると、言ってしまうんですよね。ドラフト1位の投手にどの口が言ってるんだということでしょうけど」と照れくさげに笑った。仕事の合間を縫い、息子が投げる試合は現地観戦。この日もお立ち台からの「(ウイニングボールは)両親にすぐ渡したい。感謝の気持ちと、もっとボールを渡せるように頑張りますと伝えたい」と言葉を直接聞いた。自身も憧れた世界で飛躍する自慢の息子の姿を、優しく見守り続けていく。【楽天担当 湯本勝大】

◆楽天のフランコが0―0の二回1死一塁から適時二塁打を放ち、6月1日以来の打点をマークした。2球で簡単に追い込まれたが、3球目の外寄りのチェンジアップを長いリーチで捉えて左中間を破り「いい形で先制点を取ることができてよかった」と話した。米大リーグ通算130本塁打の実績を持って今季加入したが、期待された長打を量産できず、6月中旬から下旬にかけては2軍での調整も経験。同月末の1軍復帰後で初の長打になった。勢いづいた打線は辰己や小深田にもタイムリーが出て、前回対戦で完封を許した宮城から二回に3点を先取した。

◆楽天は二回にフランコ、辰己の連続適時二塁打と小深田の適時打で3点先制。小深田は六回にも適時打を放った。新人の荘司が6回無失点でプロ初勝利。オリックスは2位に後退。宮城が誤算で、打線も1点にとどまった。

◆楽天は二回にフランコ、辰己の連続適時二塁打と小深田の適時打で3点先制。小深田大翔内野手(27)は六回にも適時打を放った。新人の荘司が6回無失点でプロ初勝利。雨の舞う杜の都で、貴重な追加点を挙げた。小深田が二回、チーム3点目となる右前適時打を放った。「もう1点欲しかったですからね。必死でくらいついていきました」2点を先制した二回、なおも2死三塁。好投手・宮城の4球目、127キロのスライダーを引っ張った。9度目の登板で、プロ初勝利を狙うドラフト1位・荘司(立大)を援護した。試合前には、3年連続でオールスターに選出された。全パ・リーグを指揮するオリックス・中嶋監督による監督推薦で、その指揮官の前で〝お礼打〟となった。球宴で対戦したい投手にDeNA・東を指名した。近大時代に、立命大時代の東と関西学生野球リーグで何度も対戦してきた仲。今季の6月1日の交流戦(楽天モバイルパーク)で対戦し、2三振を喫した。「打ち取られたので、もう一回対戦したい」と力を込めた。石井監督は、「やはりチームに欠かせない存在だと思う。盗塁(15盗塁は4日時点でパ・リーグ2位タイ)の技術なども上がっている」と評価。指揮官は「こぶちゃん」と呼ぶほどお気に入りで、オールスター戦での活躍を期待した。(広岡浩二)

◆リーグトップに並ぶ7勝目を狙ったオリックスの宮城は、5回4失点で3敗目を喫した。14イニング連続無失点の充実ぶりを引っ提げて臨んだ試合。一回は3人で片付けたが、二回に3点を奪われ「無駄な四球から始まった。修正したい」と悔しさをかみ殺すように話した。降り続く雨で足元が悪かった点は「気にはなったが、相手も同じ条件だから」と言い訳にはせず「やり返せるように頑張りたい」と気持ちを切り替えた。

◆楽天のドラフト1位・荘司康誠投手(22)=立大=が先発し、6回5安打8奪三振、無失点と好投。9度目の先発登板で、待望のプロ初勝利をつかんだ。「ホームで勝てたのがなおさらうれしいです。きょうで勝てない日を終わらせようと意気込んで、先週から準備してきました」最速153キロの直球を軸に、フォークボールを効果的に操った。0-0、二回2死一、二塁のピンチ。若月に11球も粘られたが、最後は渾身の直球で右飛に仕留めて波に乗った。試合途中から雨が降る杜の都で、6勝の宮城との投げ合いを制した。今季最多の熱投117球。ここまで、何度も勝利投手の権利を得たが、するりと消えた。最速157キロ右腕が、大器の片りんをみせつけた。〝9度目の正直〟でメモリアル勝利。石井監督は「荘司は投球の際によく帽子を飛ばすから、僕が手作りであごひもを作ってプレゼントします」といじったが、高級ブランド「エルメス」のサンダル(推定15万円)を贈るという。家族愛が原動力。父・聡さん(60)、母・裕子さん(53)は、この日も応援に駆け付けた。息子の登板日を生観戦しなかったのは北海道、広島での2試合のみ。右腕は記念球を「いつも新潟から応援に来てくれる両親に、いますぐ渡したい」と感謝した。新人が、負ければ自力優勝の可能性が消滅する危機を救った。指揮官は「ここからがスタート。素晴らしい野球人生を送ってほしい」。荘司はプロ初勝利を起点に白星を積み上げる。(広岡浩二)

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<パ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(1↑)
ソフトバンク
42282 0.600
(↑0.006)
-
(↓0.5)
71279
(+5)
241
(+1)
50
(-)
32
(-)
0.251
(↑0.002)
3.130
(↑0.03)
2
(1↓)
ORIX
43302 0.589
(↓0.008)
0.5
(↑0.5)
68289
(+1)
241
(+6)
63
(+1)
28
(-)
0.256
(-)
3.020
(↓0.05)
3
(-)
ロッテ
37294 0.561
(↑0.007)
3
(↑0.5)
73244
(+2)
241
(+1)
45
(+1)
43
(-)
0.230
(-)
3.270
(↑0.03)
4
(-)
日本ハム
35410 0.461
(↓0.006)
10
(↓0.5)
67249
(+1)
242
(+5)
59
(-)
42
(-)
0.230
(↓0.001)
2.830
(↓0.01)
5
(-)
楽天
30421 0.417
(↑0.009)
13
(↑0.5)
70238
(+6)
302
(+1)
57
(-)
51
(-)
0.229
(↑0.001
3.640
(↑0.04)
6
(-)
西武
29441 0.397
(↓0.006)
14.5
(↓0.5)
69203
(+1)
250
(+2)
50
(-)
44
(+1)
0.225
(↓0.001)
3.080
(↑0.01)