DeNA(★4対5☆)ヤクルト =リーグ戦11回戦(2023.07.05)・横浜スタジアム=
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ヤクルト
0210100000015900
DeNA
2001010000004600
勝利投手:今野 龍太(1勝0敗0S)
(セーブ:田口 麗斗(0勝2敗18S))
敗戦投手:入江 大生(1勝1敗0S)
  DAZN
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◆ヤクルトが接戦を制した。ヤクルトは3-3で迎えた5回表、並木の適時打でリードを奪う。その後は同点を許すも、延長12回に相手の捕逸の間に1点を挙げ、勝ち越しに成功した。投げては、7番手・今野が今季初勝利。敗れたDeNAは、打線が8回以降は無安打と振るわなかった。

◆DeNA戸柱恭孝捕手(33)が、自身28打席ぶりの安打となる同点の適時打を放った。1点を追いかける4回2死一、二塁、2ストライクからヤクルト小沢の129キロのフォークを中前に運んだ。「打ったのは落ち球です。とにかく必死に食らいついていきました! 守備のほうも頑張ります」トンネルを抜ける執念の一打に、一塁ベース上でベンチに向かって、深々と頭を下げた。

◆DeNAが、延長12回の熱戦の末にヤクルトに競り負け、連敗で首位阪神との差が2・5に広がった。同点の延長12回、2イニング目の入江大生投手(24)が2死一、三塁のピンチを背負って、伊藤の捕逸で勝ち越し点を奪われた。1回に牧の三ゴロ、宮崎の適時打で2点を先取。2回に同点に追いつかれ、3回に勝ち越されたが、4回に戸柱の適時打で同点。5回に再び勝ち越されたが、6回にソトの適時打で同点とした。7回以降は、両チームのリリーフ陣が好投。4時間半を超えるロングゲームの末、延長12回に思わぬ形で決着がついた。三浦大輔監督(49)は「(点を)取って取られてというところで、最後まで食らいついて、追いついたんですけどね。(決勝点は)打たれてないんで、ちょっともったいないなと思います」と振り返った。救援陣が好投したその一方、打線は8回から5イニング連続で3者凡退に終わった。三浦監督は「んー...。まぁ、そうですね...。何とかしたかったんですけどね」と唇をかんだ。チームは6月25日に首位に浮上したが、同27日の広島戦に敗れ、2日で2位に転落。同戦から8試合で1勝6敗1分けと苦しい戦いが続く。

◆/試合時間4時間37分\延長12回、雨中の決戦最後は田口麗斗が締めヤクルトが4連勝?プロ野球(2023/7/5)??DeNA×ヤクルト??Live on DAZN#DAZNプロ野球#swallows pic.twitter.com/BMAKMMr2KN

◆7月攻勢ヤ!! ヤクルトは延長12回、4時間37分の総力戦に競り勝ち、7月は無傷の4連勝を飾った。12回2死一、三塁、オスナに対するDeNA入江の2球目を伊藤が捕逸。勝ち越し点が転がり込むと、その裏を田口が無失点でしのいだ。初回に2点を先制されながら、投打で粘り強さを見せ、敵地で連夜の接戦をものにした。高津監督は「ベンチに入っている全員、スタッフ、みんなで粘って何とかしようという気持ちが、最後勝ちにつながった」と納得の表情で振り返った。

◆DeNAエドウィン・エスコバー投手(31)が、激高しながら、ベンチに引き揚げ、グラウンド内に一瞬不穏な空気が流れた。同点の延長10回に登板。1死から村上、2死二塁からオスナに四球を与えたが、中村を右飛で無失点に抑えた。その直後、エスコバーがベンチに戻りながら声を荒らげる姿が見られ、捕手の伊藤光になだめられた。試合は延長12回の末、ヤクルトに競り負け、連敗で首位阪神との差が2・5に広がった。

◆2位DeNAが5位ヤクルトに競り負け、連敗で首位阪神との差が2・5に広がった。6月25日の阪神戦で3連勝を飾って、首位に浮上。一気に勢いに乗るかと思われたが、同27日の広島戦に敗れ、2日で2位に転落した。同27日の広島戦から4連敗を喫するなど、8試合で1勝6敗1分けと苦戦。現在、最下位の中日に1勝1敗1分け、現在5位のヤクルトに連敗を喫した。振り返れば、3位広島とは1ゲーム差で、4位巨人とは2ゲーム差。4位巨人から首位阪神まで4・5ゲーム差で、"大混セ"の様相を呈する。

◆2位DeNAが5位ヤクルトに競り負け、水曜日の横浜スタジアムでの「不敗神話」が止まった。今季、ビジターでの水曜日の試合は1勝5敗だが、ハマスタでは5戦5勝と無双だった。今季、ホームでは土曜日も5勝0敗1分け、日曜日も6勝0敗1分けと無敗を誇る。曜日別では、日曜日が10勝2敗1分けと最も勝率が良く、月曜日が0勝2敗、火曜日が5勝8敗。DeNAの曜日別の勝敗は以下の通り。DeNAの今季の曜日別勝敗表(5日時点)月曜日=0勝2敗(ホーム=0勝2敗)火曜日=5勝8敗(ホーム=2勝5敗、ビジター=3勝3敗)水曜日=6勝6敗(ホーム=5勝1敗、ビジター=1勝5敗)木曜日=6勝3敗(ホーム=4勝1敗、ビジター=2勝2敗)金曜日=5勝6敗(ホーム=2勝2敗、ビジター=3勝4敗)土曜日=7勝5敗1分け(ホーム=5勝0敗1分け、ビジター=2勝5敗)日曜日=10勝2敗1分け(ホーム=6勝0敗1分け、ビジター=4勝2敗)

◆ヤクルト・中村悠平捕手(33)が二回1死一、二塁で左翼へ適時二塁打を放った。2点を先制された直後の二回。DeNA先発・石田に対し、初球143キロ直球を捉えて左翼へ。1点を返し、反撃を開始した。なおも二、三塁では続く長岡が二ゴロを放ち、1点を追加。同点に追いついた。

◆まさか、だった。ヤクルトの公式ダンスチーム「Passion」が、リレー対決で惜敗した前日4日に続いて敵地・横浜スタジアムに〝燕征〟し、四回裏終了後にDeNAの公式ダンスチーム「diana」と再び相まみえた。この日は、アンカーに俊足のRUNAを投入し必勝態勢を整えたが...。1走・RINAから2走・RINへバトンをつなぐ際にバトンを落としてしまう、まさかのミス。2連敗を喫した。ただ、負け続けるわけにはいかない。スワローズが浮上を目指す中、次こそはやり返す。

◆ヤクルトが競り勝って4連勝。4―4の延長十二回に2死一、三塁の好機をつくり、捕逸で勝ち越した。7番手の今野が今季初勝利を挙げた。DeNAは六回に追い付いた勢いを生かせず、十二回は入江が招いたピンチでミスが出た。

◆ヤクルトが延長戦を制して4連勝。4-4の同点で迎えた延長十二回、二死一、三塁の好機を作ると、相手の捕逸の間に三走・浜田太貴外野手(22)が生還。勝ち越しに成功した。投手陣は8投手のリレーでつなぎ、最後は田口麗斗投手(27)が三者凡退に打ち取って試合を締めた。田口のヒーローインタビューは以下の通り。--ブルペンではどんな思いで準備をしていた「九回表の攻撃から毎イニングキャッチボールしていたので、どっかで絶対(点を)取ってくれると信じて準備してました」--延長十二回に勝ち越し点が入った。あのあたりでスイッチが入ったか「ずっとスイッチは入ってたんですけど、最後ちょっとヘトヘトだったんですけど、なんとか試合に集中できて良かったです」--月曜日は移動日だったが、これで4連投「10連投したことあるので大丈夫です」--こういうゲームをものにするのはチームにとって大きいのでは「そうですね。苦しい試合で、野手もずっと守ってますし、出ずっぱりなので、なんとかピッチャーが助けて勝てて良かったかなと思います」--オールスターに監督推薦された「高津監督、ありがとうございます」--明日のゲームはどんな思いで臨むか「昨日も今日も苦しい試合だったんですけど、チーム全員で戦うっていうことは、どのチームも変わりないので、最後まで諦めず戦っていきます」

◆DeNAは連日の1点差負け。3―4の六回にソトの適時打で追い付き、さらに1死二、三塁としたが、大和、楠本と立て続けに送った代打が凡退。宮崎、ソトに代走を送って勝負をかけた場面で勝ち越せず、以降は好機すらつくれなかった。三浦監督は「何とかしたかった。(勢いに)乗れそうで乗れないのが続いている」と首をかしげた。守備では延長十二回の2死から伊藤の捕逸で勝ち越し点を献上。4時間半を超える試合で黒星を喫し、監督は「打たれていないのでもったいない」と疲労感たっぷりに言った。

◆4時間37分の総力戦を制し、執念の白星をつかんだ。ヤクルトはDeNAに延長十二回の末、5―4で勝利。7月は無傷の4連勝とし、高津臣吾監督(54)は集中力を切らさずに戦い抜いた選手をたたえた。「みんなで粘って何とかという気持ちが最後、勝ちにつながった。踏ん張るところと行くところ、粘るところと、すごくよくできたゲーム」際立ったのは若手の奮闘だ。3―3の五回1死二塁では「1番・中堅」で出場が続いている並木が、中前へ一時勝ち越しの適時打。9試合連続安打とした3年目の24歳は「小沢さんが(直前に二塁打で)チャンスメークしてくれて、何とかしようと気持ちが入った」と振り返った。塩見が下半身のコンディション不良で2軍調整が続く中、快足自慢の並木が打率・302と頭角を現している。延長十二回に勝ち越し機を演出したのは、高卒4年目の武岡だった。2死一塁からバットを折りながらも右前打を放って一、三塁とし、捕逸で勝ち越した。主将の山田が右脚の故障で3日に登録抹消となる中、ここぞの場面で存在感を発揮。指揮官は「ああいうのは若い選手には勉強になる」と称賛した。これでチームは今季3度目の4連勝。高津監督は「こういう雰囲気をつくって、さあ追いかけていくという感じになっていけばいい」とうなずいた。無敗の7月から、上昇気流に乗る。(箭内桃子)

◆時間を追うごとに強まる雨の中で声援を送った本拠地のファンに、白星を届けることはできなかった。セ・リーグ2位のDeNAは延長十二回2死から、痛恨の捕逸で連敗。三浦大輔監督(49)は「最後打たれていないのでね。もったいなかった」と唇をかんだ。4-4の同点に追いついた六回、宮崎、ソトに代走を送り、1死二、三塁から切り札の大和、楠本を立て続けに代打で送る勝負に出るも勝ち越せず。迫力を欠いた打線は、七回以降1人しか走者を出せず無得点に封じ込められた。首位阪神が勝利したため、ゲーム差は2・5に広がった。「何とか一つ勝っていけるように」と指揮官は、2度目の中4日で先発するバウアーに連敗ストップを託した。(浜浦日向)

◆捕逸という意外な結末ながら、ヤクルトが粘りのある戦いをみせていることは間違いない。山田の離脱で打線が不安視された中、若手野手陣から、何とかしようという意欲が感じ取れる。1番・並木は俊足を生かそうと、軽打に徹し、選球眼もよい。2戦で2安打、3四球。盗塁も2つ決めた。セーフティーバントの構えを再三みせて、相手バッテリーを揺さぶる姿も印象的だ。2番・山崎も2戦で3安打、1盗塁と持ち味をアピール。山田の代役、3番・二塁の宮本は、打力を買われてスタメン。二塁の守備固めには武岡。それぞれ、臆することも気負うこともなく、いい経験を積んでいる。山田、そして塩見が復帰した場合、彼らがプラスアルファの戦力として稼働すれば、チームの底上げにつながる。災い転じて福となす。巻き返しへの〝元気印〟になるかもしれない。上位チームには、連覇したヤクルトがこのまま終わるとは思っていないだろうし、手ごわいイメージも残っているはず。まずは上位いじめ。さらにAクラスへ。まだまだ、あきらめる時期ではない。(サンケイスポーツ専属評論家)

DAZN

<セ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
阪神
42303 0.583
(↑0.006)
-
(-)
68281
(+2)
227
(-)
38
(+1)
39
(-)
0.238
(↓0.001)
2.790
(↑0.04)
2
(-)
DeNA
39322 0.549
(↓0.008)
2.5
(↓1)
70288
(+4)
258
(+5)
52
(-)
17
(-)
0.256
(↓0.002)
3.300
(-)
3
(-)
広島
40350 0.533
(↓0.008)
3.5
(↓1)
68270
(-)
257
(+2)
49
(-)
37
(-)
0.249
(↓0.001)
3.130
(↑0.03)
4
(-)
巨人
38351 0.521
(↑0.007)
4.5
(-)
69273
(+7)
278
(+6)
85
(+1)
23
(+1)
0.251
(↑0.001)
3.620
(↓0.01)
5
(-)
ヤクルト
30422 0.417
(↑0.009)
12
(-)
69257
(+5)
287
(+4)
61
(-)
36
(+2)
0.233
(-)
3.650
(↑0.01)
6
(-)
中日
28452 0.384
(↓0.005)
14.5
(↓1)
68205
(+6)
252
(+7)
32
(+1)
22
(-)
0.236
(↑0.001)
2.950
(↓0.04)