ロッテ(☆1対0★)西武 =リーグ戦10回戦(2023.07.04)・ZOZOマリンスタジアム=
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西武
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ロッテ
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勝利投手:西村 天裕(1勝0敗0S)
敗戦投手:ティノコ(0勝3敗0S)
  DAZN
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◆ロッテが延長戦を制した。ロッテは両軍無得点で迎えた延長11回裏、1死満塁からポランコが押し出し四球を選び、サヨナラ勝利を収めた。投げては、先発・西野が7回5安打無失点の好投。5番手・西村が今季初勝利を挙げた。敗れた西武は、4番手・ティノコが誤算だった。

◆ロッテ佐々木朗希投手(21)が5日の西武戦(午後6時開始、ZOZO)で先発する。7回5安打1失点(自責0)だった6月27日オリックス戦から中7日での登板に「試合をしっかり作り、チームの勝利に貢献できるように頑張ります」と意気込んだ。西武戦は今季初登板となる。昨季は2試合に登板し、2勝0敗。防御率0・60だった。

◆/幕張のエリア1\起き上がりまでがスムーズ藤原恭大がスライディングキャッチ?プロ野球(2023/7/4)??ロッテ×西武??Live on DAZN#DAZNプロ野球#chibalotte pic.twitter.com/AKhVARu5Jw

◆シーズン折り返し直後の今季73試合目で、西武の自力優勝の可能性が消滅した。西武はこの日サヨナラ負けし、今季はこれで29勝43敗1分けになった。一方で勝利したオリックスは43勝29敗2分けとなった。オリックスが西武との残りの直接対決13試合に全敗しても、それ以外を全勝すると、勝率7割0分2厘となる。西武が残り70試合を全勝しても勝率6割9分7厘となり、オリックスを上回れない。松井稼頭央監督(47)の就任1年目となった今季は、3月のWBCでの故障を治療を最優先させる球団方針のため、源田壮亮内野手(30)が開幕から2カ月近く不在の戦いになった。もう1人のWBCメンバー、不動の4番と期待された山川穂高内野手(31)は開幕から出場するも、打撃不振や故障もありわずか5打点。さらにプライベートの事件で書類送検されている段階にある。得点力不足に悩み、高橋光成投手(26)や平良海馬投手(23)ら先発陣が次々にクオリティースタート(QS=6投球回以上で自責点3以内)をクリアしているにもかかわらず、なかなか白星を積み重ねられない状況が続いている。特に5月は7勝16敗1分けと、大きく負け越した。6月中旬に2度目の4連勝を飾り、少しずつ流れを取り戻しつつあったが、4番を任され始めた渡部健人内野手(24)が2日、左足痛で出場選手登録を抹消されるなど、苦しい状況が続いている。【金子真仁】

◆/この笑顔を守りたい\ポランコがしっかり選んでロッテがサヨナラ勝ち?プロ野球(2023/7/4)??ロッテ×西武??Live on DAZN#DAZNプロ野球#chibalotte pic.twitter.com/V81GrKL8eU

◆ロッテ西村天裕投手(30)が日本ハムからトレード移籍後、初勝利を挙げた。0-0の11回、この日3安打の西武源田を見逃し三振に抑えると、続く外崎も空振り三振。マキノンには左翼線二塁打を許したが、スプリットを低めに集めて後続を封じた。ロッテファンの前で、初のお立ち台。故郷和歌山のJA和歌山が協賛した試合「ココ・カラ。和歌山スペシャルナイター」でもあり「MVP賞」として特産物ショウガを使ったジンジャーエールも受け取った。吉井監督を始め、9回を3人で抑えた益田、東妻ら和歌山にゆかりのある選手は多い。「和歌山が絡んでいる時に勝利投手になれてうれしいです。和歌山は自然が豊かで、食べ物がおいしく、人が優しい。ロッテのため、吉井さんのために優勝に貢献出来る投手になれるように頑張るだけ」。桃も有名だが、西村は太"もも"が好投を導く原動力だ。帝京大時代に膝に重傷を負い、ケガ防止のために鍛え抜いた太さは競輪選手並み。今季は球団記録となる開幕から21試合連続無失点をマークするなど存在感は絶大だ。吉井監督も「ここのところ(救援陣が)やられていたので調子を戻してくれたらいい。おいやん(和歌山弁でオジサンの意味で監督が命名)頑張ったな」。押し出し四球でのサヨナラ勝ちを導いたリリーバーたちをたたえた。【鎌田直秀】ロッテが延長11回でわずか2安打ながら勝利。延長11回以上の勝利チームでは、史上4度目の最少安打となった。過去3度は41年7月3日の大洋2-0南海(14回)、68年5月26日のサンケイ1-0広島(14回サヨナラ)、19年6月30日の中日1-0阪神(11回サヨナラ)で、パ・リーグでは初めて。▽ロッテ藤原(延長11回、先頭で右翼線二塁打を放ち、押し出し四球からサヨナラ生還)「入ってくるストレートを狙って、どんどん振っていこうという気持ちでした。久しぶりのヒットだったのでうれしかった。どんな形でもサヨナラなので、今日勝てたのは大きい」

◆西武・平良海馬投手(23)が5日のロッテ戦に先発する。今季から先発に転向し11試合で5勝3敗、防御率2・15。自身今季初のZOZOマリンでの登板に向け「風が強いので、フライは上げさせたくない」と表情を引き締めた。直近3試合連続で2桁奪三振をマークしている右腕は「いい感じで三振も奪えていますし、あまり外野にも打たせていない投球ができている。引き続き、そういう投球をしていきたい」と力を込めた。

◆巨人からトレードで加入したロッテ・石川慎吾外野手(30)が、本拠地のZOZOマリンスタジアムで入団会見に臨んだ。背番号50のユニホームをまとい、登壇した30歳は「チャンスをいただいたので、しっかりここで男として期待に応えられたら」と目をぎらつかせた。入団会見前にはさっそく試合前練習に参加。フリー打撃を行ったほか、右翼のポジションでシートノックも受け、「すごく雰囲気よく練習しているなと思いました」と新天地の印象を吐露。巨人時代のコーチだった村田打撃コーチと談笑する場面もあり「『こうやるんだよ』と教えてもらっていました」と明かした。今季は1軍出場はなかったが、イースタン・リーグで打率・358、4本塁打と好調。日本ハム時代に2年間、同じチームで過ごした吉井監督は「投手コーチだった日本ハムで一緒だったとき、元気が良くて、よく打つ印象だった。マリーンズでも打撃を生かしてほしい」と期待した。腰痛の岡に代わって出場選手登録された石川慎は「一日でも早くチームの勝利に貢献できるように」と気合十分。18年ぶりのリーグ優勝を狙うチームの〝起爆剤〟となる。(武田千怜)

◆5日の西武戦に先発するロッテ・佐々木朗希投手(21)は、試合前にキャッチボールやノックなどで調整した。今季自身初となる西武戦での通算成績は3試合の登板で2勝0敗、防御率1・35と好相性を誇る。6月11日の広島戦以来となる23日ぶりの6勝目(2敗)へ「試合をしっかりつくり、チームの勝利に貢献できるように頑張ります」と好投を誓った。

◆5月24日以来、41日ぶりの1軍登板となった西武先発の今井達也投手(25)は8回1安打、無失点。リーグ3位のロッテ打線を封じる好投で先発の役割を果たした。5月24日の1軍での前回登板(ZOZOマリン)は同じロッテ相手に今季自己最短の2回で5安打を許し、同ワースト8失点KO。リベンジとなる再戦を前に右腕は「自分の長所は球数を投げても150(キロ)を超える真っすぐを投げるようなところ。そこはどんどん真っすぐで押してもいいのかなと内海(2軍投手)コーチと話した。1イニング、1イニング全力でいった上で、なるべくゼロで行けたらいいと思う」と気合を入れた。その言葉通り、五回までは全64球中、約4割にあたる25球が直球。最速は155キロを計測するなど自慢の直球がうなった。一、二回はいずれも2死三塁のピンチを招いたが後続を斬った。一回はポランコを中飛、二回は田村を遊ゴロ。ともに直球で仕留めた。三~七回は全て三者凡退で5奪三振をマーク。尻上がりに調子を上げていった。豊田投手コーチも四回までの投球を「ストレートに力があり変化球も良く、いつもより(ストライク)ゾーン内に投げることができています」と評価。約1カ月のファーム調整を経て、若き剛腕が本来の力強い投球を取り戻した。開幕から4戦3勝と躍動した今井は4月28日の楽天戦以来の白星を手にすることはできなかったが、復調を十分に印象づける力投だった。(加藤次郎)

◆味方の好プレーにも支えられ、粘り強く投げ抜いた。ロッテ・西野勇士投手(32)が7回5安打無失点の好投。0-0でマウンドを降り、リーグトップタイの7勝目は逃したが、西武・今井との投げ合いでスコアボードに「0」を並べた。「調子自体は悪くなかったかなと思います。野手のみんなが良いプレーで助けてくれて、なんとか七回までゲームをつくれて良かったです」スライダー、フォークボールなどの変化球を駆使して6奪三振。丁寧にコースをつく投球で西武打線を封じた。五回2死からは中堅手の藤原がダイビングキャッチ。七回1死一、三塁のピンチには田村が三塁走者をけん制でアウトにした。仲間の後押しを力に変えた。2020年6月に右肘の内側側副靱帯(じんたい)再建術(通称トミー・ジョン手術)を受けた右腕は、今季から先発に復帰。21歳の佐々木朗、24歳の種市、26歳の小島ら若いメンバーが並ぶ先発投手陣の精神的支柱を担っている。小島は「西野さんが結構、先発を食事に連れていってくれる」と語る。西野本人は「僕はご飯にいく人がいないので、誘っているだけ」と謙遜するが、6歳下の左腕は「野球談議がすごく多くなるので、向上心高くやっていけるのかなと思う」と、その存在の大きさを明かしている。「朗希も、小島も、種市もみんなストイック。みんなでうまくなろうと切磋琢磨(せっさたくま)している」と西野。これからも後輩に負けじとチームのために右腕を振る。(武田千怜)

◆ロッテは0―0の延長十一回1死満塁から、ポランコが押し出し四球を選びサヨナラ勝ちした。5投手が無失点でつなぎ、西村が日本ハム時代の2019年以来の白星。西武は4連敗を喫し、自力優勝の可能性が消滅した。

◆ロッテは0―0の延長十一回、チームとして2安打目となる藤原の二塁打を足掛かりに1死満塁とし、ポランコが押し出し四球を選んでサヨナラ勝ちした。吉井監督は「(先発の)西野もリリーフもよく頑張った。でも、もっといっぱい点が取れるように考えていきたい。これではいけない」と話した。5番手の西村が日本ハム時代の2019年以来となる白星をつかんだ。トレードで加入した今季は、防御率0点台とチームに不可欠な存在になっている。「これからも任せられた場面を抑え、優勝に貢献したい」と自信に満ちた表情をみせた。

◆西武は今季11度目の零封負けで4連敗を喫し、自力優勝の可能性が消滅した。それでも松井稼頭央監督(47)は「試合はもちろん残っていますし、一試合一試合しっかり戦っていきたい。それだけだと思います」と前を向いた。5月24日のロッテ戦(ZOZOマリン)以来、中40日での先発となった今井は8回1安打無失点の好投も打線の援護なく、4月28日以来の4勝目はお預けとなった。この日の直球は最速155キロを計測し、5奪三振をマーク。右腕は「古市がよくリードしてくれた。次の相手を考えながら今日からしっかり準備していくだけ」と次回登板に気持ちを切り替えた。指揮官は「内容的にも球自体もそうでしたけど素晴らしい出来だった」と目を細めた。打線は得点圏に走者を置くも、あと一本が出ず。松井監督は「次はね、今井が投げたときは打線が援護できるようにやっていきたい」と語った。

◆〝和歌山パワー〟で勝ち星を手繰り寄せた。ロッテは延長十一回1死満塁からポランコが押し出し四球を選んでサヨナラ勝ち。5番手でマウンドに上がり、1回を1安打無失点に抑えた和歌山出身の西村天裕(たかひろ)投手(30)が移籍後初白星をマークした。偶然にもJAグループ和歌山の協賛試合「ココ・カラ。和歌山スペシャルナイター」として行われた一戦でお立ち台に上がり、「和歌山が絡んでいる日に勝利投手になれてうれしい」と笑った。和歌山出身の吉井監督の下、同県出身の益田も九回を三者凡退。指揮官はおじさんを意味する和歌山の方言を用い、「〝おいやん〟頑張ったな」とたたえた。打線はわずか2安打に終わったが、救援陣が踏ん張った。4カードぶりにカード初戦で白星をつかみ、首位オリックスを3・5ゲーム差で追う。今季日本ハムから加入した西村は「吉井監督のためにも結果を出して、優勝に貢献できるようにやるだけ」。新天地で欠かせない戦力になった右腕が、フル回転でチームを支える。(武田千怜)

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<パ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(1↑)
ORIX
43292 0.597
(↑0.005)
-
(↓0.5)
69288
(+9)
235
(+7)
62
(+3)
28
(-)
0.256
(↑0.001)
2.970
(↓0.05)
2
(1↓)
ソフトバンク
41282 0.594
(↓0.009)
0.5
(↑0.5)
72274
(+3)
240
(+10)
50
(+1)
32
(-)
0.249
(↓0.002)
3.160
(↓0.08)
3
(-)
ロッテ
36294 0.554
(↑0.007)
3.5
(↑0.5)
74242
(+1)
240
(-)
44
(-)
43
(+1)
0.230
(↓0.002)
3.300
(↑0.06)
4
(-)
日本ハム
35400 0.467
(↑0.008)
9.5
(↑0.5)
68248
(+10)
237
(+3)
59
(+4)
42
(+2)
0.231
(↑0.002)
2.820
(-)
5
(-)
楽天
29421 0.408
(↓0.006)
13.5
(↓0.5)
71232
(+7)
301
(+9)
57
(+1)
51
(-)
0.228
(↑0.001)
3.680
(↓0.07)
6
(-)
西武
29431 0.403
(↓0.005)
14
(↓0.5)
70202
(-)
248
(+1)
50
(-)
43
(+1)
0.226
(-)
3.090
(↑0.04)