1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 計 | 安 | 失 | 本 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
巨人 | 0 | 0 | 2 | 0 | 0 | 0 | 0 | 3 | 0 | 5 | 9 | 0 | 2 |
中日 | 0 | 0 | 0 | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 | 6 | 0 | 0 |
勝利投手:山﨑 伊織(5勝2敗0S) 敗戦投手:柳 裕也(2勝6敗0S) 本塁打 |
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◆巨人は3回表、丸が2ランを放ち、先制に成功する。2-1で迎えた8回には、2死一三塁の好機から大城卓の3ランが飛び出し、リードを広げた。投げては、先発・山崎伊が7回4安打1失点の好投で今季5勝目。敗れた中日は、打線が中盤以降の好機を生かせなかった。
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◆ひと振りで決めた。巨人丸佳浩外野手(34)が11年連続2ケタアーチとなる先制10号2ランをかっ飛ばした。」3回1死一塁、中日柳の初球113キロカーブを迷いなく振り抜いた。飛距離110メートルで右翼席中段に飛び込む先制打。ナインと丸ポーズで喜びを分かち合い「久しぶりにいい手応えでした。良い先制点になって良かったです」と振り返った。3週間ぶりの1発だった。6月8日オリックス戦(京セラドーム大阪)で代打満塁ホームランを放ってからは、4戦4発。交流戦では3位タイの5本塁打で打率2割8分1厘、9打点と好成績をマークした。しかし、リーグ戦再開後はこの試合前まで6試合で19打数2安打で打率1割5厘。全143試合に出場した昨季に対して、直近7試合で2度のスタメン落ちを味わった中で迎えた一戦だった。"安定の美学"がある。この1発で広島時代のプロ入り6年目の13年から11年連続となる2ケタ本塁打を達成。高水準の成績を安定して残し続けてきた。5年契約の最終年を迎えた1月には「複数年結んでいるからのんびりやっているわけでもないし、今年最終年だから気合入れてやるってわけでもない。ずっと一緒のモチベーション。変わりはないです」と強調した。軸となる心の持ちようは変わらない。前日3日には同じ外野手の石川が、ロッテへトレード移籍が決定したと発表された。外野手はブレーク中の秋広や外国人助っ人のブリンソン、ウォーカー、けがから復帰した梶谷、5年ぶりに復帰した長野、現役ドラフトで新加入のオコエらがひしめくが、軸になるのは唯一開幕から1軍で出場を続ける丸。ベテランにさしかかったスラッガーが、チームを勢いに乗せる。【小早川宗一郎】
◆巨人が2発で中日を突き放し、勝利した。3回1死一塁から丸佳浩外野手(34)が10号2ランで先手を取った。6月13日西武戦以来、3週間ぶりの1発。「久しぶりにいい手応えでした。良い先制点になって良かったです」と喜んだ。これで丸は6年目の13年から11年連続で2桁本塁打となった。1点差に詰め寄られた8回2死一、三塁では大城卓三捕手(30)が11号3ランで突き放した。カウント3-0から迷わずにフルスイング。甘く入った122キロスライダーを逃さず、右翼席中段に運んだ。投げては先発山崎伊織投手(24)が7回4安打1失点の好投で5勝目をマークした。1点差の7回は1死一、三塁のピンチだったが、一塁けん制でアウトを奪い、高橋周も空振り三振で同点を許さなかった。8回以降はビーディ、鈴木康、菊地とつなぎ、逃げ切った。負ければ、貯金消滅の一戦で白星を飾り、貯金を2とした。
◆中日は痛恨のけん制死で同点機をつぶした。1点を追う7回。1死から四球と宇佐見の右前打で一、三塁。ここで宇佐見の一塁代走高松がけん制で刺された。立浪監督は「勝負かけて代走を出したが、結果的には非常に痛いミスになった。本人が一番悔やんでいると思うが出しているこっちの責任」と厳しい表情。先発柳は直後の8回、大城に決定的な3ランを浴びて6敗目を喫し、本拠地では6戦0勝4敗となった。▽中日高松(7回1死一、三塁で代走起用されたがけん制死)「あそこで(一塁)代走として出たからにはアウトになってはいけない。流れが向こうにいってしまった。2度と同じことをしないように反省します」▽中日斎藤(日本ハムから移籍後、9回に初登板。1回を1安打無失点)「中日投手陣はレベルが高い。ラストチャンスと思い、結果にこだわりたい」
◆巨人高梨雄平投手(30)が4日の中日戦の試合後、報道陣の取材に応じ、死球で右肋骨(ろっこつ)骨折し、出場選手登録を抹消された阪神近本へ謝罪した。2日の阪神戦(東京ドーム)の7回先頭、初球が近本の右脇腹付近に当たった。同戦後には社会人野球ENEOS時代の同学年の同僚だった阪神糸原を介して謝罪の連絡を入れた。しかし、2日が経過したこの日、出場選手登録抹消が公示された。「大事な時期ですし、キャリアの中で骨折で離脱させてしまうってのは本当に申し訳ない。骨折の記事が出てからは試合もあったので、連絡が取れてないんですけど...。本当に申し訳ないです」と、重ねて謝罪の言葉を口にした。
◆中日は1点を追う7回1死一、三塁で一塁の代走高松がけん制で刺され、チャンスをつぶした。直後の8回に先発柳が大城に3ランを打たれて勝負が決まった。試合後の立浪監督の一問一答は以下の通り。-7回、代走高松がけん制死立浪監督「1点差なので勝負かけて代走を出したが、結果的には非常に痛いミスになった。本人が一番悔やんでいると思うが、大事なランナーとして使っている。アウトになってはいけないところ。ただ、こっちが出しているので、こっちの責任。チャンスが少なかったところで先に点を取れなかったというところもあります」-先発柳は3回に丸に2ランを許した立浪監督「先に2ランを打たれましたけど、なんとか粘ってくれている間に追いつけなかった」-斎藤が移籍後、初登板立浪監督「初めて実戦を見たが、スライダーのキレはよかった」-欠場が続くビシエドの状態は立浪監督「きょう練習した。あす(状態に)問題なければ(復帰も含めて)決めようと思います」
◆巨人が8回に呪縛を打ち破った。先頭ブリンソンが中前打をはじき返し、この試合6安打目。その勢いで一、三塁の好機に、大城卓三捕手がカウント3-0から「1球待つことなく積極的に打ちにいった」と右越え11号3ランでとどめを刺した。直近4試合連続5安打以下で、5試合連続となれば球団ワースト記録に並ぶ危機だった。坂本が負傷離脱後は、7試合目にして初めて3得点以上をマーク。原監督も「あそこで集中力をもって1球にかけられるというのはすごいですね。少なくても東海大学では彼1人だと思う」と"後輩"に最大級の賛辞を贈った。
◆巨人原辰徳監督(64)が「東海大バッテリー」に賛辞を贈った。先発山崎伊織投手(24)が7回4安打1失点で力投。7回1死一、三塁とピンチを背負った場面では、素早いけん制球で一走・高松を走塁死に陥れた。さらにその直後、高橋周は138キロのフォークで空振り三振に打ち取り、渾身(こんしん)のガッツポーズを決めた。打っては3回にチーム初安打となる左前打でチャンスをつくり、丸の先制2ランに結び付けた。原監督は「非常に力投したという感じがしますね。バッティングは今に始まったわけじゃないしね。バッティングそのものは非常に技術がありますよね」と投打両面で称賛した。さらに女房役の大城卓三捕手(30)も攻守で援護。「伊織は真っすぐが走っていたので、その分変化球も生きた」と好リードした。1点リードの8回には、2死一、三塁の好機でカウント3-0から右翼席へ11号3ランを放ち、とどめを刺した。原監督は「あそこで集中力を持って打席に1球にかけられるというのはすごいですね。なかなかいないと思いますよ。まあ、少なくても東海大学では彼1人だと思う」と、東海大出身の後輩バッテリーが勝利へ導き、指揮官も目尻を下げた。
◆巨人のルイス・ブリンソン外野手(29)が2試合連続で「1番・中堅」で先発する。愛知・中京大中京高出身の中山礼都内野手(20)が「8番・遊撃」で名を連ねた。
◆巨人・丸佳浩外野手(34)が先制の10号2ランを放った。0-0の三回1死一塁。中日先発・柳が投じた初球のカーブを一閃し、右翼席まで運んだ。6月13日の西武戦(東京ドーム)以来の一発で、広島時代の2013年から11年連続の2桁本塁打に到達。節目の一発で先発の山崎伊に援護点をプレゼントした。
◆巨人・大城卓三捕手(30)が11号3ランをたたき込んだ。2-1の八回2死一、三塁。カウント3-0から中日・柳が投じたカーブを一閃。完璧にとらえた打球は右翼席中段に着弾した。五回以降は膠着していた試合の流れを、強打の捕手が価値ある一発で一気に引き寄せた。この試合は大城の東海大の後輩・山崎伊が先発。7回4安打1失点で、今季5勝目の権利を持って降板している。
◆手に残る感触で本塁打を確信した。0-0の三回。2番に入った巨人・丸佳浩外野手(34)が先制の10号2ランを放ち、11年連続の2桁本塁打をマークした。「久しぶりにいい手応えでした。良い先制点になってよかった」失投を逃さなかった。中日先発・柳が投じた初球のカーブを一閃。大きな放物線を描いた打球は、右翼席まで一直線で伸びていった。6月13日の西武戦(東京ドーム)以来の一発で、広島時代の2013年から11年連続で大台に乗せた。悪い流れを断ち切った。三回無死一塁で、2試合連続で1番に座るブリンソンが初球からバントを試みるも2球続けて失敗。最後は見逃し三振に倒れ、走者を進められず。相手先発は、2021年に防御率2・02で最優秀防御率を獲得した好投手の柳とだけあって、嫌な空気も漂ったが、味方のミスを一振りで一掃した。正遊撃手の坂本が右太もも裏の肉離れで離脱する中、原監督からは「完全にリーダー格。もう外様選手ではない。ファンもわれわれも生え抜き選手というつもりで接している。引っ張ってほしいね」と奮起を促されていた。直近5試合は打率・063(16打数1安打)。持ち味の打棒は鳴りを潜めていたが、節目の一発で復調の兆しを見せた。(樋口航)
◆巨人は先発した山崎伊が7回1失点で昨季の自己最多に並ぶ5勝目を挙げた。丸の10号2ランで先制。1点リードの八回に大城卓が値千金の11号3ランを放ち、東海大学の先輩でもある原辰徳監督(64)をうならせた。指揮官の主な一問一答は以下の通り。――山崎伊が7回1失点「非常になんというか、力投したという感じがしますね」――七回のピンチではけん制でアウトを奪った「そうですね。すごくビッグプレーですね」――自ら安打も放った「打撃(のよさ)は今始まったわけじゃないしね。打撃そのものは非常に技術がありますよね」――大城卓が貴重な追加点となる11号3ラン「あそこでやっぱり集中力を持って、打席に急に立てられるのはすごいですね。なかなか...なかなかいないと思いますよ。少なくとも東海大学(出身)では彼一人だと思います(笑)」――丸が大きな先制2ラン「そうですね。あそこ(バントを失敗した三回)で、追加点と言う時にバントをきちっと決められると、彼みたいな人が、いろんなことでお手本になるとチームとして大きいですね」――9安打5得点と打線が活気づいてきた「いやいや(笑)。まあ、久しぶりに。勇人(肉離れで離脱中の坂本)がいなくなってから、3点以上取ったの初めてじゃない? 勇人もホッと胸をなでおろしていると思うよ」
◆中日の斎藤が九回に移籍後初登板し、1回を無失点だった。1死一塁から代打・ウォーカーらを2者連続で空振り三振に仕留め「すごく緊張した。抑えられて良かった」とほっとしたような表情を浮かべた。日本ハムからトレードで加入した左投手。9年目で3球団目となる新天地で「ラストチャンス」と臨む。「どうしてもここで結果を出したい。その気持ちの表れ」と気迫あふれる投球を振り返った。
◆巨人・高梨雄平投手(30)が試合後、自身が投じた死球で右肋骨(ろっこつ)を骨折した阪神・近本光司外野手(28)への思いを明かした。「本当に大事な時期ですし、彼のキャリアの中で骨折で離脱させてしまうのは申し訳ない」2日の阪神戦(東京ドーム)で、対戦した近本への投球が抜けてしまい、近本の右脇腹を直撃。その試合後、高梨は同じJX-ENEOS出身で同級生の阪神・糸原を通じて謝罪の意を伝え、「当日の時点では『大丈夫そうです』ということだったんですけど」とやり取りを振り返ったが、この日、近本が検査を受けた結果が骨折だったと判明した。意図しない死球での故障は野球という競技においてはつきものではあるが、高梨は「骨折の記事が出てからは試合もあったので連絡はできていません。申し訳ないです」とショックを受けている様子だった。
◆価値ある〝夏1勝〟だ。セ・リーグ4位の巨人は4日、中日12回戦(バンテリンドーム)に5-1で勝利。先発した山崎伊織投手(24)が7回101球、4安打1失点の力投で6月1日以来1カ月ぶりの5勝目(2敗)を手にした。自主トレから師事する菅野智之投手(33)に助言を受け、暑さ対策のサプリメントを摂取して体調を管理する3年目右腕が、前半戦で昨季の勝ち星に並んだ。感情を爆発させた。1点リードの七回2死三塁。この日投じた101球目となるフォークボールで高橋周を空振り三振に仕留め、ほえた。山崎伊が7回4安打1失点で、昨季に並ぶ5勝目をマークした。「1カ月、なかなか勝てずにようやく去年(の勝ち星)に並べた。ここからは一勝一勝を全力で頑張りたい」勝負どころでの巧みな投球術が効いた。2-1の七回1死一、三塁で一塁走者を素早いけん制で刺した。流れを呼び込むプレーに「大きいアウトだった」。最速152キロの直球とフォークボールを操り最少失点にまとめ、打っては三回に先制点を演出する左前打を放つなど、投打で輝いた。万全な暑さ対策が実った。体力の消耗が激しい夏を乗り切るため、東海大時代から疲労回復の効果があるといわれるクエン酸入りの梅漬けを口にしてきた。さらに、先輩の菅野から助言を受け、体重維持のために脂肪の吸収をおだやかにするデキストリンのサプリを摂取するなど、体調管理に努めた。「夏に勝てないと駄目」と価値ある〝夏1勝〟を挙げた。リーグ戦再開後、8試合目にしてようやく先発投手に白星がついた。役割を全うした山崎伊に原監督は「非常に力投したという感じがする。(七回のけん制は)ビッグプレーですね」とたたえた。暑さに屈しない右腕が、真夏の逆襲へとチームを導く。(樋口航)
<セ・リーグ順位表推移>
順位 | チーム名 | 勝数 | 負数 | 引分 | 勝率 | 首位差 | 残試合 | 得点 | 失点 | 本塁打 | 盗塁 | 打率 | 防御率 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 (-) |
阪神 |
41 | 30 | 3 | 0.577 (↓0.009) | - (-) |
69 | 279 (+1) | 227 (+9) | 37 (+1) | 39 (-) |
0.239 (↑0.001) | 2.830 (↓0.09) |
2 (-) |
DeNA |
39 | 31 | 2 | 0.557 (↓0.008) | 1.5 (-) |
71 | 284 (+3) | 253 (+4) | 52 (-) | 17 (-) |
0.258 (-) | 3.300 (↓0.01) |
3 (-) |
広島 |
40 | 34 | 0 | 0.541 (↑0.007) | 2.5 (↑1) |
69 | 270 (+9) | 255 (+1) | 49 (+2) | 37 (-) |
0.250 (↑0.002) | 3.160 (↑0.03) |
4 (-) |
巨人 |
37 | 35 | 1 | 0.514 (↑0.007) | 4.5 (↑1) |
70 | 266 (+5) | 272 (+1) | 84 (+2) | 22 (-) |
0.250 (-) | 3.610 (↑0.04) |
5 (-) |
ヤクルト |
29 | 42 | 2 | 0.408 (↑0.008) | 12 (↑1) |
70 | 252 (+4) | 283 (+3) | 61 (-) | 34 (+1) |
0.233 (↑0.001) | 3.660 (↑0.03) |
6 (-) |
中日 |
28 | 44 | 2 | 0.389 (↓0.005) | 13.5 (-) |
69 | 199 (+1) | 245 (+5) | 31 (-) | 22 (-) |
0.235 (↓0.001) | 2.910 (↓0.03) |
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