ロッテ(★4対11☆)楽天 =リーグ戦10回戦(2023.07.02)・ZOZOマリンスタジアム=
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楽天
020004023111813
ロッテ
1000000034610
勝利投手:藤井 聖(1勝0敗0S)
敗戦投手:メルセデス(3勝4敗1S)

本塁打
【楽天】浅村 栄斗(12号・6回表ソロ),田中 和基(2号・8回表ソロ),太田 光(3号・8回表ソロ)

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◆楽天は1点を追う2回表、太田が2点適時打を放ち、逆転に成功する。その後は、6回に浅村のソロと村林の適時打で4点を奪うなど得点を重ね、終わってみれば18安打で11得点を挙げた。投げては、先発・藤井が5回1失点と試合をつくり今季初勝利。敗れたロッテは、投手陣が崩壊した。

◆ロッテ岡大海外野手(31)の今季10個目、通算99個目の盗塁が先制点につながった。1番右翼で先発出場。初回、楽天藤井から四球を選ぶと、続く藤岡の4球目で二盗を決めた。藤岡の中飛で三塁に進み、1死三塁。3番中村奨の三ゴロで先制ホームを踏んだ。楽天内野陣は前進していたが、打球が三塁フランコの右横を突き、体勢を崩されフランコは本塁へ投げられなかった。ロッテは岡の足を生かし、ノーヒットで1点を奪った。

◆タレントの菊池柚花(23)が始球式を行った。ロッテの背番号54のレプリカユニホーム姿で登場。大きく振りかぶって投げたボールは、山なりのワンバウンドでミットに達した。「ZOZOマリンは憧れの大舞台だったので、そのマウンドに立てたということがとても幸せでした。一生忘れることのできない貴重な時間となりました。日頃、選手皆さんの全力プレーからパワーをもらっているので、一野球ファンとして皆さんの活躍を応援していきたいと思います。そして、私自身もプロ野球界に何か恩返しできるようにこれから頑張っていきたいと思います」と話した。菊池は、NHK BSのスポーツ情報番組「ワースポ×MLB」でキャスターを務めている。

◆楽天石井一久監督(49)が2回表の時点でリクエストを2度行って連続失敗し、2回裏以降のリクエスト権利が消滅した。1度目は1回無死一塁でロッテ岡の二盗成功に対してリクエスト。遊撃・村林のタッチと岡のスライディングのどちらが早かったか、リプレー検証されたが、判定は覆らなかった。2度目は2回1死一、三塁、三塁走者の太田が本塁でタッチアウトとなったことに対してリクエスト。小深田がセーフティースクイズで投前に転がしたが、打球処理したロッテ先発のメルセデスの反応も良く、本塁でのクロスプレーは微妙なタイミングとなったが、こちらもリプレー検証の結果、判定通りとなった。リクエストは2連続失敗に終わったが、1点を追う2回は7番フランコが3ボールから積極的に打って左前打を放ち、チャンスメーク。8番田中和の四球を挟み、9番太田が中越えへ逆転となる2点適時二塁打を放った。指揮官の積極姿勢がチームにも伝わったかのような攻撃で勝ち越した。リクエストは1試合で2度の行使が認められており、成功すれば残り回数は継続、失敗すると消滅する。延長に入ると新たに1度のリクエスト行使が認められる。

◆楽天浅村栄斗内野手(32)が特大弾を放った。5回先頭、ロッテ・メルセデスが投じた115キロのカーブをジャストミート。打球はバックスクリーンの左にある「セブン-イレブン スタンドデッキ」を飛び越えた。推定飛距離135メートルの12号ソロは、6月14日広島戦(マツダスタジアム)以来15試合ぶりとなった。浅村は球団を通じて「打ったのはカーブ。打ててよかったです。(淡々と)」と、いつものコメントを残した。浅村の特大弾のあとは2死満塁と好機を広げ、1番村林が中越えに走者一掃の適時二塁打を放って、この回に一挙4点を奪った。」

◆/どこまで飛ぶのか?\浅村栄斗がバックスクリーンへ豪快弾?#プロ野球(2023/7/2)??ロッテ×楽天??Live on DAZN#DAZNプロ野球#RakutenEagles pic.twitter.com/VDZxGRG8Y9

◆楽天鈴木大地内野手(33)が史上204人目となる通算1500試合出場を古巣の本拠地で達成した。7回の守備から途中出場し、節目に到達。7回終了時に記念ボードを持ってスタンドに一礼すると、両チームのファンから大きな拍手が送られた。初出場はロッテ時代の12年6月2日の中日3回戦(QVCマリン)。

◆ロッテは、ともに今季ワーストとなる18被安打、11失点で大敗した。今季最多14安打で10点を奪い快勝した翌日にやられ、今カードを負け越した。先発のメルセデスが5回2/3、8安打5失点。立ち上がりが不安定で、2回に2点を失った。3回から立ち直りかけたが、6回に先頭浅村にソロを打たれ、安打、四球で走者をためて降板。後を受けた岩下、坂本、横山も流れを止められず、失点を重ねた。打線は楽天先発の藤井を攻めあぐねた。3回以外は毎回走者を出したが、初回にノーヒットで奪った1点のみで、5回まで2安打1点に抑えられた。大量10点差がついた9回に3点を返しただけだった。吉井理人監督(58)は「(メルセデスは)尻上がりに良くなって、こっちが代え時を失敗した。CC(メルセデス)は頑張ったと思います。去年も、このピッチャー(藤井)にやられていた。同じピッチャーにやられたっていうのは、こっちの対策の立て方が悪かった。本当に選手たちは頑張ってくれたんですけど、こちらの責任です」と冷静に振り返った。

◆ロッテはツキがなかった。1-2の5回1死一塁、田村がカウント1ボールからの2球目でセーフティーを敢行。三塁フランコの前に転がした。捕球したフランコは一塁へ悪送球。ボールが右翼ファウルゾーンを転がる間に、一塁走者は三塁へ到達。田村も二塁を狙った(記録は安打と失策)。ところが、ファウルゾーンを転がったボールはフェンスに当たると、勢いよく跳ね返ってきた。ベースカバーから、そのままボールを追いかけていた二塁小深田のグラブにスッポリ収まった。そのため、田村は二塁に到達できず、一、二塁間に挟まれアウト。2死三塁となった。その後、2四球で塁を埋めたが、得点ならず。藤井に5回を投げきられた。すると、ロッテは6回に4点を失い、試合の流れは一気に決まった。敵失から同点、逆転のチャンスをつかみ損ねた。吉井理人監督(58)は「彼(田村)も一生懸命やってるので。ただ、自分のとこの球場なので、悪送球になったら(フェンスに当たって)どんな風に返ってくるかは知っておいてほしかったですね」と、単なる不運では済まさなかった。

◆高卒8年目の楽天村林一輝内野手(25)が、キャリアハイの1試合4安打5打点で最下位脱出に貢献した。「いや、あんまりないですね。はい、珍しいです」。シーズン通算でも21年の6安打4打点が最多だった背番号66は、1日にして過去の自分を塗り替えるような大活躍。「よかったです」と控えめに喜んだ。この日は2年ぶりに1番打者でスタメン起用された。「いつも自分ができることを精いっぱい準備してやるっていうのは心がけている」と、6回に満塁走者一掃の適時二塁打。9回には左前へダメ押しの2点適時打などチームの今季最多18安打、同タイの11得点を挙げた攻撃をけん引した。ついにブレークチャンスが訪れた。大塚(大阪)から15年ドラフト7位で入団して以降、1軍では守備固めや代走での出場が続いたが、今季初スタメンとなった6月25日西武戦で2安打1四球。チャンスをつかんで7試合連続でスタメン出場となり、この間は25打数11安打で打率4割4分、6打点。石井監督も「今の村林は、こん棒の太さの(バットを持っている)感じにバッターボックスで見える」と評価。最初は9番や8番だった打順も2番、そして1番と上がってきた。昨オフの契約更改では約1時間半のロング交渉で自分への評価などについて聞いた村林は「来年、レギュラーを取るために頑張ります。レギュラー取りたいんで」。そんな思いを常に口にしてきた苦節8年目。レギュラー奪取へ「やることは一緒で。頑張ります」。堅守に加えて地道に磨いてきた打力で壁を突き破る。【木下大輔】村林一輝(むらばやし・いつき)1997年(平9)10月6日生まれ、大阪府出身。大塚では1年夏からベンチ入りも甲子園出場なし。15年ドラフト7位で楽天入団。17年10月10日ロッテ戦で1軍デビュー。21年5月4日ソフトバンク戦で初本塁打。同年は代走、守備固めなどで自身最多の79試合に出場。今季推定年俸1000万円。180センチ、73キロ。右投げ右打ち。▽楽天藤井(今季初登板初先発で5回1失点と粘投し、今季初勝利)「失うものはないぐらいでやっている。バッターに思いきり向かっていくだけだったので、それが抑えられた要因」▽楽天浅村(6回に中堅へ推定135メートルの特大12号ソロ)「打ったのはカーブ。打ててよかったです」

◆楽天藤井聖投手(26)が今季初登板初先発で初勝利を挙げた。5回2安打1失点の粘投。昨季はプロ初勝利を挙げたZOZOマリンでプロ2勝目も、試合後は反省と喜びが半々。「いやもう最悪なんですけど、四球を出さない目標でやっていた中で5個出して...。けど、最後の1本打たれなかったのが一番よかった」。最後の最後は踏ん張った。1点リードの5回は2四球が絡んで2死満塁の大ピンチを背負った。ここで藤岡に対して2ボールとなったが、3球目は「失うものないぐらいでやっているんで。気持ちで負けないっていう開き直りで投げました」。こん身の144キロ直球で二ゴロに抑えて試合の主導権を明け渡さなかった。事前準備も勝負どころで生きた。コロナ禍の21年に入団した藤井にとって、声出し応援解禁後に1軍登板するのは初めて。そこで今カード初戦の6月30日に「球場の雰囲気を試合中に感じておいた」ことが功を奏した。5回のピンチでも体感済みの熱狂的な大声援に押しつぶされなかった。「最初にアレだったら、のまれちゃったかも」と予習の成果も発揮して、ようやくつかんだ今季初白星となった。【木下大輔】】

◆楽天・浅村栄斗内野手(32)が「4番・DH」で先発出場し、貴重な追加点となる12号ソロをバックスクリーン左に放った。2-1の六回無死走者なしの場面で先発・メルセデスの2球目を仕留め、打球は上段で弾んだ。球団広報を通じて、「打ったのはカーブ。打ててよかったです」とコメントした。

◆楽天が今季最多18安打で11点を奪った。二回に太田の2点二塁打で逆転し、六回は浅村の一発と村林の3点二塁打で加点。終盤も攻撃の手を緩めなかった。今季初登板先発の藤井が5回1失点で白星。ロッテはメルセデスが4敗目。

◆ロッテが今季ワーストの18安打、11失点で2カード連続の負け越しを喫した。先制直後の二回に太田に逆転2点適時二塁打、六回に浅村の12号ソロ、八回には田中和、太田に連続ソロを浴びた。九回に山口、佐藤都の適時打を含む4安打で3点を返したが、反撃が遅く及ばなかった。吉井理人監督(58)の主な一問一答は以下の通り。――今季ワーストの18安打11失点で大敗「やられてしまいました」――メルセデスは立ち上がりは不安だったが、立て直した「ジャイアンツの頃も立ち上がりが悪い投手と聞いていたので、ああいうことはあるかなと思っていた。前回からちょっとそういう感じが出ました。ただ、尻上がりによくなって、こっちが替え時を失敗したので、CC(メルセデス)は頑張ったと思います」――投手交代は迷った「いや、初回の太田の対応とデータ(を見た)。右と左どっちが合っているのかっていうのと、ゴロピッチャーなのにフライ、ライナーが上がり出したので、交代だと思ったんですけど...こちらのミスです」――打線は九回に奮起して3点「去年もこのピッチャーにやられていた。同じピッチャーにやられたっていうのは、こっちの対策の立て方が悪かった。本当に選手たちは頑張ってくれたんですけど、こちらの責任です」――五回に田村がセーフティーバントに成功。相手の悪送球の間に二塁を狙ったが、アウトになった「彼も一生懸命やってる。ただ、自分のところの球場なので、悪送球になったらどんなふうに返ってくるかは知っておいてほしかったですね」――この1週間で益田、ぺルドモに負けがつくなど、今日も救援陣が崩れた「まあ、長いシーズンこういうことはあるし、リリーバーはほんと大変な仕事なので。彼らはずっと頑張ってくれていますし、信頼って意味では何も変わらないです。ただ状態悪い選手は、2軍にもいい選手はいるので、入れ替えていかなきゃいけないっていうのはあると思います」

◆楽天の3年目サウスポー藤井が今季初登板先発。5四球と荒れながら5回2安打1失点で白星を挙げた。一回先頭の岡を四球で出し、無安打で先制を許した。しかしその後は踏ん張り「失うものはないので、どんどん勝負していった。うれしい」と笑顔を見せた。2―1の五回は2死満塁を背負い、藤岡に対して2ボールとなってから速球で二ゴロ。「開き直って投げた。四球なくどんどん攻めるのが課題だったので悔しさもあるが、粘ることができたのは良かった」と振り返った。

◆目指せ、千両役者! 楽天・村林一輝(いつき)内野手(25)がプロ初の4安打を放って5打点をマーク。最下位脱出に貢献した。「いい結果につながって良かったです」。六回2死満塁で中越えに走者一掃の二塁打。九回は左前に2点打。観衆2万3051人の前で輝きを放った。大阪府立大塚高から2016年にドラフト7位で入団して8年目。過去7年で通算17安打、同6打点。開幕2軍スタートだった今季は6月25日の西武戦から7試合連続でスタメンに名を連ね、その7試合で打率・440、6打点と勢いに乗っている。

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<パ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(1↑)
ソフトバンク
41272 0.603
(↑0.006)
-
(↓0.5)
73271
(+9)
230
(+3)
49
(+1)
32
(+1)
0.251
(↑0.002)
3.080
(-)
2
(1↓)
ORIX
42292 0.592
(↓0.008)
0.5
(↑0.5)
70279
(+3)
228
(+6)
59
(+1)
28
(+1)
0.255
(-)
2.920
(↓0.04)
3
(-)
ロッテ
35294 0.547
(↓0.009)
4
(↓0.5)
75241
(+4)
240
(+11)
44
(-)
42
(+1)
0.232
(-)
3.360
(↓0.09)
4
(-)
日本ハム
34400 0.459
(↑0.007)
10
(↑0.5)
69238
(+6)
234
(+3)
55
(+1)
40
(+1)
0.229
(↑0.001)
2.820
(-)
5
(1↑)
楽天
29411 0.414
(↑0.008)
13
(↑0.5)
72225
(+11)
292
(+4)
56
(+3)
51
(-)
0.227
(↑0.004
3.610
(-)
6
(1↓)
西武
29421 0.408
(↓0.006)
13.5
(↓0.5)
71202
(+3)
247
(+9)
50
(+1)
42
(+3)
0.226
(↓0.001)
3.130
(↓0.09)