日本ハム(☆6対3★)オリックス =リーグ戦11回戦(2023.07.02)・エスコンフィールド北海道=
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ORIX
1000002003811
日本ハム
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勝利投手:北山 亘基(5勝3敗0S)
(セーブ:田中 正義(2勝1敗14S))
敗戦投手:山岡 泰輔(1勝1敗0S)

本塁打
【オリックス】紅林 弘太郎(5号・1回表ソロ)
【日本ハム】清宮 幸太郎(3号・8回裏ソロ)

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◆日本ハムは1点を追う3回裏、淺間と郡司の連続適時打で4点を奪い、逆転に成功する。5-3となって迎えた8回には、清宮のソロが飛び出し、貴重な追加点を挙げた。投げては、先発・北山が7回途中3失点の好投で今季5勝目。敗れたオリックスは、先発・山岡が試合をつくれなかった。

◆日本ハムは新球場のエスコンフィールドで25本塁打を記録。マルティネスと万波の5本が最も多く、これまで12人が本塁打を打っているが、まだ1発を打っていないのが清宮。エスコンフィールドでは11試合に出場して41打数11安打、打率2割6分8厘で、長打は二塁打が3本だけ。昨年の清宮は札幌ドームでチーム最多の11本塁打を打っているだけに、そろそろ新球場での1発を見たい。

◆日本ハム-オリックスは「THE FIRST ROOF OPEN GAME」として開催され、エスコンフィールドで初めて屋根を開放して試合が行われる。同イベントは1日に開催される予定だったが、天候不順のため延期された。試合前は雲交じりも、日差しが照り付ける好天に恵まれた。球場は開放的な雰囲気だが、屋根を閉めていた時と比べ、風など気候の影響を受けることになる。日本ハム浅間大基外野手(27)は試合前、屋根が開いた球場での守備について「今日はそんなに風は吹いてないと思う。試合中に変わるかもしれないので、そこは確認しながら集中してやっていきたい」と話した。6月30日に今季1軍初昇格。同日オリックス戦(エスコンフィールド)で「3番中堅」で先発出場し、飛球をダイビングキャッチするなど好守備を見せていた。風は本塁から外野方向に吹く傾向があり、風があれば打者にとっては味方になるが、清宮幸太郎内野手(24)は、「あまり吹いてないので」と気にしていない様子。風に乗ったアーチに期待がかかるが、「(本塁打が)出ればいいですけど、勝ちが最優先」と、風向きにかかわらず自分の仕事に徹する。

◆元日本ハムの斎藤佑樹氏(35)と杉谷拳士氏(32)が試合前、グラウンドに登場。同球場では初対面の2人が、軽快なトークで球場を盛り上げた。杉谷氏は万波中正外野手(23)と清宮幸太郎内野手(24)、野村佑希内野手(23)の「若手三人衆」について「4番争いに期待したい」と語った。この日はスタメンから外れている野村については、「野村君、元気ないのでね。活を入れておきましたので、しっかり奪い返してほしいですね」と、エールを送っていた。斎藤氏は、「すばらしい戦力がそろっている。悔いのないように戦ってほしい」と、チームのさらなる奮起に期待した。試合後はエスコンフィールドで斎藤氏と杉谷氏のトークショーが開かれる。

◆左足関節内果骨折で3月に出術を受けた日本ハム浅間大基外野手(27)と、中日とのトレードで移籍した郡司裕也捕手(25)が、それぞれ2打点ずつを挙げた。今カードから1軍昇格した2人のバットが火を吹いた。「6番中堅」で先発出場の浅間は、1点を追う3回2死満塁で、一塁線に2点適時二塁打を放ち、逆転。続く「7番DH」の郡司は、2死二、三塁から左前に2点適時打を放ち、移籍後初打点を挙げた。浅間は「必死に打ちました。ルーフオープン最高です!」、郡司は「初打点が貴重な2打点になり、本当にうれしいです。次も打てるように頑張ります」とコメントした。浅間は2月のオープン戦で負傷し、3月に左足の手術を受けていた。6月30日に今季1軍初昇格。同19日に中日からトレードで移籍した郡司も、浅間と同じ同30日に1軍に昇格した。

◆日本ハム万波中正外野手(23)の「バズーカ肩」がさく裂した。「4番右翼」で先発出場。7回無死三塁、オリックス杉本の右飛を捕球。三塁走者の頓宮はタッチアップをうかがったが、万波の強肩を恐れてか、進塁を試みなかった。万波は本塁にノーバウンドのストライク返球を見せ、スタンドからはどよめきが沸き起こっていた。万波は1日オリックス戦(エスコンフィールド)でも2度、レーザービームを披露していた。

◆日本ハムの公式チア、ファイターズガールが「フライング」登場で球場を沸かせた。7回2死一、三塁で、オリックス佐野皓が盗塁を試み、判定はアウト。ファイターズガールはラッキーセブンのパフォーマンスのため、グラウンドへ飛び出したが、オリックス中嶋監督が二塁の判定に対してリプレー検証を求めたため、慌てて戻る一幕があった。リプレー検証の結果はセーフとなり、2死二、三塁で試合が再開。オリックス宗が空振り三振に倒れて攻撃が終了。ファイターズガールが満を持して、ファンの歓声を浴びながら登場した。

◆中日とのトレードで移籍した日本ハム郡司裕也捕手(25)が移籍後初の猛打賞を記録した。2回の第1打席で左前にぽとりと落ちる打球を放ち二塁打。3回2死二、三塁で2点適時打を放って、移籍後初打点を挙げた。7回の第4打席でも中前打を放った。郡司は6月19日にトレードで移籍。同30日に1軍昇格していた。同日オリックス戦から3試合連続でスタメン入りし、2日の第4打席までに12打数6安打を記録している。

◆日本ハム清宮幸太郎内野手(24)がダメ押しの一発を放った。2点リードの8回1死、オリックスのワゲスパックの高めに浮いた変化球を捉え、大飛球は右翼席まで到達した。この日は、エスコンフィールドで初めて開閉式屋根が開放されて試合が行われた。清宮は試合前、「(風は)あまり吹いてないので。(本塁打が)出ればいいですけど、勝ちが最優先」と話していた。

◆中日から日本ハムにトレードで移籍した郡司裕也捕手(25)がプロ初の猛打賞を記録した。加藤豪の助言が発奮材料になった。1日オリックス戦で、3球で見逃し三振を喫した後、ベンチで「絶好調なんだからもっとバット振らないと」とアドバイスをもらった。郡司は「自分の中で大きい助言だった」と振り返った。新庄監督は「ベテランの姿にしか見えなかった。頼もしいです」と絶賛していた。

◆日本ハム万波中正外野手(23)が1安打1打点を挙げ、昨季の自己最多に並ぶ40打点をマークした。「さっさと超えたいです。ホームランも打点も足踏みしている感じなので、早く超えて、新しい挑戦がしたい」。シーズン中盤で昨季の打点に追いついた。「今までと比べて悪いなりに仕事したりとか調子の波減ってきたりとか、そういうところが大きい。もっと安定して稼げるように頑張りたいです」と、さらに積み上げていくつもりだ。

◆日本ハム北山亘基投手が今季5勝目をマークした。7回に四球からピンチを招いたが「四球が1個で済んだのは、課題が少しずつ修正できている」。新庄監督は「四球で崩れるのかなっていうところで、立て直して。これから楽しみですね」と及第点を与えた。昨季のお立ち台で飛び出したフレーズ「サイコウキ」は出なかった。北山は「7回ぴしゃっと抑えてからだと思って」と、最高の投球をした時にとっておくつもりだ。

◆日本ハムが新球場初のルーフオープン試合で勝利。12安打と打線がつながり連敗を3で止めた新庄監督は「気持ち良かった。昨日の"どよん"とした空気を取り除きたかった」と、満足そうだ。試合後には、選手、監督らが整列し、球場へ来てくれたファンに向かってあいさつした。今後については、天候状況などを考慮しながら、屋根の開閉を検討して試合を実施していくという。

◆この日1軍に合流したオリックスT-岡田外野手(35)が、昇格即タイムリーを放った。5-1から7回に1点をかえし、なおも2死一、二塁で1番茶野の代打で打席へ。日本ハム3番手宮西の2球目、126キロスライダーを振り抜き右翼へ運ぶと笑顔でガッツポーズ。2点差とし、反撃ののろしを上げた。この日、前日1日の試合中に負傷した森友哉捕手(27)が左ハムストリングスの筋損傷で出場選手登録を抹消。T-岡田は同日に甲子園で行われた2軍戦に出場予定だったが、急きょ札幌入り。この日、約1カ月半ぶりに出場選手登録された。勝利とはならなかったが、昇格して即仕事を果たした。「みんなでカバーするところだと思うので、しっかり自分のできることをやるだけです。今日は今日で良かったので、またしっかり切り替えて次にいいものを出せるように、頑張ります」と力を込めた。

◆逆転二塁打で完全復活を宣言した。日本ハムの浅間大基外野手(27)が、1点を追う3回2死満塁で、右翼線に逆転の2点適時二塁打を放ち、4試合ぶりの勝利を引き寄せた。春季キャンプ中に負った左足の骨折から復帰した6月30日のオリックス戦から3戦連続安打で、この日は初のマルチ安打も記録。昨夏からコロナ禍と負傷が続き戦列を離れていた男が、ここからチームを勢いづける。長らくお待たせしいたしました-。新球場初のお立ち台に上がった浅間は、隣の郡司が披露したおちゃめな「両手マイク」ポーズを拝借。2万9779人の大観衆の笑いを誘うと「お久しぶりでーす」。昨年は7月にコロナ禍の影響で離脱し8月に右足を負傷。今季はキャンプ中に離脱しており「そろそろ忘れられてるんじゃないかと。早くここに来たかったでーす」と声を上げ、大喝采を浴びた。鋭いスイングで復活を強くアピールした。3回2死満塁、オリックス先発山岡のチェンジアップを捉えた。「結構、焦ってましたけど、もう打つしかないなと心を決めて、1本出しました」。走者2人を返す貴重な逆転打になった。不思議なやりとりが"お膳立て"になった。試合前の新庄監督の構想は「1番中堅」。練習時に指揮官から「1番は嫌い?」と質問された浅間は素直に「好きではないですね」とこたえた。出てきたオーダーは「6番中堅」。「昔から1番が多くて。投手の調子とか分からないので、あんまり好きじゃなかった。でも6番だったので、みんなの感じを見ながらやれて良かった」と感謝した。鎌ケ谷でともに汗してきた仲間を、少しでも鼓舞したかった。2軍調整中は清水、今川、石川直、山田、宮内ら同学年4人と「俺たちの年代がもっと盛り上げないと」と、歯を食いしばり状態を上げてきた。「こんなところで終わっていい選手たちではない。まず僕が先にここにきたので、活躍しているところを見せて、みんなが早く上がってくるのを待ちたい。一緒に頑張りたい」と呼びかけた。4日からのソフトバンク3連戦では背番号8を受け継いだ近藤と再会する。「やっと背番号をエスコンで見せられて良かった。近藤さんにも、ちゃんとやってるぞっていうところを見せられるように」。どんどん活躍して「8番浅間」のイメージを、ファンに焼き付ける。【永野高輔】

◆日本ハムの本拠地で新球場のエスコンフィールド北海道で初めて開閉式屋根を開いて公式戦が行われる。前日1日に屋根を開いて試合を開催する予定だったが強風のため延期されていた。この試合ではドラフト3位・加藤豪将内野手(28)=メッツ3A=が10試合ぶりに1番で先発出場する。

◆「6番・中堅」で先発出場の日本ハム・浅間大基外野手(27)が0-1の四回、逆転の2点二塁打を放った。「必死に打ちました」第1打席は一ゴロ。第2打席は2死満塁の好機で左打席に立った。2ストライクから相手先発右腕、山岡のチェンジアップに食らい付き、右翼線へ運んだ。この試合は「ファースルーフオープンゲーム」と銘打たれた新球場・エスコンフィールド北海道で初めて開閉式屋根が開かれて行われた一戦。背番号8は「ルーフオープン最高です」と声を弾ませた。

◆日本ハムが連敗を3で止めた。0―1の三回に浅間と郡司の連続タイムリーで4得点。四回は万波の適時打、八回は清宮の一発で加点した。北山が七回途中3失点で5勝目。山岡がKOされたオリックスは連勝が5で止まり、首位陥落。

◆オリックスは今季初の6連勝とはいかず、ソフトバンクにかわされて2位に後退した。山岡が今季最短3回?、ワースト5失点。5四死球と制球に苦しんで初黒星を喫し「粘り強く投げたかったが、修正できなかった」と責任を背負った。主軸の森が左脚のけがで離脱となった中、序盤から劣勢になっても打線は七回に2点を返すなど食らいつく姿勢は見せた。中嶋監督は「それは絶対やっていかないといけないこと」と、今後も森の不在を全員でカバーしていくことを求めた。

◆日本ハムの清宮が八回に3号ソロを放った。新球場での初アーチは、初めて屋根を開けて行われた試合。清宮らしい高々とした放物線で右翼席に放り込み「こんなにも気持ちいいものかと胸をふるわせて戦いました」と笑った。その他の打席も四球、単打2本、進塁打と2番打者の役目をしっかり果たした。三塁の守備も無難にこなし「毎日ひやひやだけど、しっかり練習している。その積み重ねかな」と充実感をのぞかせた。

◆日本ハムは、エスコンフィールド北海道で初めて開閉式屋根を開けて公式戦を行い、逆転勝ち。連敗を3で止めた。清宮幸太郎内野手(24)が八回にエスコン初アーチとなる右越え3号ソロを放ち、勝利に貢献。3安打で今季2度目の猛打賞(1試合3安打以上)もマークした。北海道の空に高い放物線を描いた。エスコンフィールド北海道で初めて屋根を開けて行われた試合。清宮が5-3の八回、本拠地37試合目で勝利を手繰り寄せるエスコン初本塁打を放った。「そのうち出るだろうとは思っていた。僕自身、ここで初めて打った本塁打だったので本当に気持ち良かった」

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<パ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(1↑)
ソフトバンク
41272 0.603
(↑0.006)
-
(↓0.5)
73271
(+9)
230
(+3)
49
(+1)
32
(+1)
0.251
(↑0.002)
3.080
(-)
2
(1↓)
ORIX
42292 0.592
(↓0.008)
0.5
(↑0.5)
70279
(+3)
228
(+6)
59
(+1)
28
(+1)
0.255
(-)
2.920
(↓0.04)
3
(-)
ロッテ
35294 0.547
(↓0.009)
4
(↓0.5)
75241
(+4)
240
(+11)
44
(-)
42
(+1)
0.232
(-)
3.360
(↓0.09)
4
(-)
日本ハム
34400 0.459
(↑0.007)
10
(↑0.5)
69238
(+6)
234
(+3)
55
(+1)
40
(+1)
0.229
(↑0.001
2.820
(-)
5
(1↑)
楽天
29411 0.414
(↑0.008)
13
(↑0.5)
72225
(+11)
292
(+4)
56
(+3)
51
(-)
0.227
(↑0.004)
3.610
(-)
6
(1↓)
西武
29421 0.408
(↓0.006)
13.5
(↓0.5)
71202
(+3)
247
(+9)
50
(+1)
42
(+3)
0.226
(↓0.001)
3.130
(↓0.09)