西武(★5対7☆)ソフトバンク =リーグ戦9回戦(2023.07.01)・ベルーナドーム=
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ソフトバンク
220000010271201
西武
00010130005721
勝利投手:オスナ(2勝0敗15S)
(セーブ:甲斐野 央(0勝0敗1S))
敗戦投手:平井 克典(3勝3敗0S)

本塁打
【ソフトバンク】近藤 健介(12号・1回表2ラン)
【西武】渡部 健人(4号・6回裏ソロ)

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◆ソフトバンクは1点を追う8回表、代打・野村大の犠飛で同点とする。そのまま迎えた延長10回には、1死二三塁から上林の適時三塁打が飛び出し、勝ち越しに成功した。投げては、5番手・オスナが今季2勝目。敗れた西武は、一時は4点差を逆転するも、救援陣がリードを守りきれなかった。

◆ソフトバンク先発東浜巨投手の6勝目はならなかった。6回102球を投げ5安打2失点。勝利投手の権利を得て降板したが、7回に中継ぎが3失点。「早い回から野手の方に援護してもらい、本来ならもっとテンポ良く打ち取っていかないといけなかった。先発として6回2失点というところに満足はできないし、7回、8回と投げさせてもらえる投球をしていきたい」と粘投も反省を口にした。

◆/この浅いフライでも?\周東佑京の脚が生きた瞬間判定変わらず同点の犠牲フライに?#プロ野球(2023/7/1)??西武×ソフトバンク??Live on DAZN#DAZNプロ野球#sbhawks pic.twitter.com/vHajjNe9ZD

◆ソフトバンク周東佑京内野手(27)が「神の足」と「神の手」を披露し、今季3度目の4連勝を呼んだ。最大4点差を逆転され、4-5で迎えた8回。1死二、三塁で代打野村大が浅い中飛を放った。周東は三塁から迷うことなくタッチアップからホームへ。西武の中堅手・長谷川はノーバウンドの好返球を見せ、タイミング的にはアウトだった。敵地ベルーナドームには西武ファンの歓声が沸き起こったが、周東はキャッチャーミットの下を左手でかいくぐっていた。松井監督はすかさずリクエストを要求したが、判定は覆ることはなかった。「泥臭い1点を取りたい」。2年目の藤本監督が就任以来掲げてきた通りの得点。一時逆転されて冷や汗をかいていた指揮官も、ベンチでは笑顔で周東を迎え入れた。執念の好走塁が勝機を呼び込んだ。今季5勝2分けと負け知らずだった延長戦へ持ち込み、10回1死二、三塁で上林誠知外野手(27)が勝ち越しの2点適時三塁打。西武の7番手、平井の初球ストレートを右翼線に運んだ。途中出場の男が今季8度目の延長戦に決着をつけた。直後の守りでは甲斐野が0封で締めた。5カード連続の勝ち越し。貯金「13」は2年目となった藤本政権下で最多タイだ。デーゲームで首位オリックスと3位ロッテが勝利する中、ナイター開催の2位ソフトバンクも続いた。執念の勝利だ。【只松憲】

◆ソフトバンクが延長戦を制して4連勝を飾った。5-5で迎えた延長10回。1死二、三塁の好機に上林誠知外野手(27)が右翼線へ2点三塁打を放って勝負を決めた。「みんながつないでくれたチャンス。絶対に打ってやろうと思った。うれしかった。全力で三塁まで行きました」大粒の汗をしたたらせて上林は敵地でのヒーローインタビュ-に応えた。6月18日の阪神戦(甲子園)以来の打点が決勝V打となった。昨年は右アキレス腱(けん)断裂の大けがを負った男が、復調をアピールするとともにチーム7月攻勢へ大きな白星を呼び込んだ。

◆ソフトバンク1番中村晃外野手が6試合ぶりの打点を挙げた。2回1死二塁から高橋の151キロの直球を中堅左へはじき返すタイムリー。「いい流れで打席が回ってきたので、その流れに乗ることができました。(高橋は)いい投手なので、流れがいい時にチャンスを生かすことができて良かったです」。前日6月30日は無安打で9戦連続安打でストップ。意地の一打だった。

◆西武は延長戦の末に敗れたが、今季初めて4点以上のビハインドを一時的にひっくり返した。若き4番渡部健人内野手の3打点は光明だ。6回の4号ソロに続き、7回には2点適時打。途中交代したが、松井稼頭央監督も「4番として本当に1つずつですけど成長していっている、そういうふうにはもちろん感じます」と話した。ただ2日も敗れれば、首位オリックスの結果次第で自力優勝の可能性が消滅する。

◆ソフトバンクは7回の3失点で1度は逆転を許したものの、最終盤のブルペン陣の強さが勝利に導いた。8回に同点とした直後、リバン・モイネロ投手を投入。きっちり3人で切ると、9回は守護神ロベルト・オスナ投手も3者凡退。2死から外崎を3球三振に切るなど圧巻の投球ぶり。延長10回に打線が2点を挙げ、助っ人右腕は2勝目を手にした。最後は甲斐野央投手が四球を与えたものの、きっちり締め2年ぶりのセーブを挙げた。

◆ソフトバンクが選手層の厚みを示し、今季3度目の4連勝を決めた。4―5の8回に代走の周東佑京内野手(27)がタッチアップから「神の足」と「神の手」で同点の生還。延長10回に途中出場の上林誠知外野手(27)が決勝の2点三塁打を放った。西武に最大4点差を逆転されたが、ベンチスタート組で再逆転し、今季延長は6勝2分けと負け知らず。首位オリックスとの0・5ゲーム差を保った。ソフトバンクの執念が実を結んだ。5-5の延長10回1死二、三塁で上林が西武平井の初球ストレートを引っ張り、右翼線ぎりぎりに運んだ。「みんながつないでくれたチャンスだったので絶対に打ってやろうと打席に立ちました。うれしかったです。全力で三塁まで行きました」途中出場した男が勝ち越し、決勝の2点適時三塁打を放ち、チームは4時間37分の激闘を制した。スピードスターの「神の足」と「神の手」も劇的勝利へのシナリオを生んだ。最大4点差を逆転された直後、4-5で迎えた8回だ。代走に送られた周東は安打と犠打で三塁に進んだ。1死二、三塁から代打野村大の放った中飛は浅かったが、周東は「浅かったけど勝負にいくしかない」と迷わずタッチアップ。快足を飛ばして頭からホームに滑り込んだ。西武の中堅手・長谷川はノーバウンドの好返球を見せたが、キャッチャーミットの下を左手でかいくぐっていた。「点を取るために(代走で)行ってるので。引いちゃいけない。攻めて、攻めてです」松井監督はすかさずリクエストを要求したが、判定は覆らなかった。「セーフだと思いました。自信はありました」。WBCでも世界を驚かせた走塁技術は、相手の懸命の守りを無効化し、同点とした。藤本監督は「よく走ってくれましたね。周東は足で本当に貢献してくれている」と最敬礼だった。先発、控えが高いパフォーマンスを見せ、今季の延長戦はこれで6勝2分けと負けなし。今季3度目の4連勝で、5カード連続の勝ち越しとなった。貯金「13」は2年目を迎えた藤本政権で最多タイ。デーゲームで首位オリックスと3位ロッテが勝利する中、ナイター開催の2位ソフトバンクも劇勝で続いた。ヒーローの上林は「終盤戦に強いチームが最終的にトップにいると思う。明日の試合も最後まで頑張ります」と、息の切れた声で引き締めた。【只松憲】

◆ソフトバンク近藤がプロ12年目で自己最多となる12号2ランを放った。0-0の1回1死一塁で、西武高橋の内角低めの直球を右中間席へ。「完璧にとらえることができました」と自画自賛の1発。高橋には今季3度目の顔合わせ、それまで計14イニング無得点と苦しんでいたが、15イニング目で風穴をあけた。6月は打率3割4分2厘、6本塁打、17打点と好調のバットマンが、7月も好スタートだ。

◆近藤健介外野手(29)が一回に先制の12号2ランを放った。1死一塁で、カウント2-2から西武先発・高橋の149キロを一閃。豪快に右中間席に放り込んだ。自身2試合ぶりの一発。広報を通じて「打ったのは真っすぐです。とにかく自分のバッティングをすること考えて打席に入りました。完璧に捉えることができました。大事な先制の一本になって良かったです」とコメントした。

◆西武の高橋は精彩を欠いた序盤の投球が悔やまれた。今季ソフトバンクには2戦で計14イニングを無失点と相性が良かったが、一回から近藤に2ランを浴びる。二回には2死二塁から2球連続の暴投で4点目を失った。その後は立て直したものの、109球に達した5回限りで降板した。「調子は良かった。ただ、先制点を与えてしまったことが悔やまれる」と振り返った。好投しても援護に恵まれない登板が続いていたが、この日は打線の奮起で黒星を免れた。(ベルーナ)

◆新型特急「Laview(ラビュー)」をモチーフとしたユニホームを西武ナインが着用しての西武特急シリーズ第2戦。先発マウンドにはオリックス・山本に次ぐリーグ2位の防御率1・92を誇る高橋光成投手(26)が上がったが、一回1死一塁から近藤に右中間スタンドに運ばれて、いきなりの2失点。二回にも2死二塁から自らの2球連続暴投などで再び2点を失った。前カードの沖縄遠征には帯同せず、埼玉・所沢市の球団施設で調整を重ねてきた。ただ、暑さはベルーナドームも負けてはいない。特に7、8月の試合は「サウナドーム」と揶揄(やゆ)されるぐらいに蒸し暑い。それでも、高橋は「師匠と一緒に風呂に入って、暑さというか、熱さに慣れてきました。風呂場の湿気がヤバいので、そこでも耐えるというか」。師匠と呼ぶのは9歳年上の守護神・増田。入団3、4年目からのルーティンで試合約1時間前に43~44度の熱湯風呂に入る。水風呂との交代浴で約30分。増田は「みんな僕が入っていると、恐る恐る入ってきます(苦笑)。自分では普通に、スラムダンク(の漫画を)読みながら入ってるんですけどね」。これに対し、高橋は「増田さん、体だって真っ赤ですもん。マジ、熱いっス。忍耐力を鍛える感じですね」と笑った。三回以降はその〝忍耐力〟で、安打を許しながらも追加点は与えなかったが、5回109球、8安打4失点で無念の降板となった。リードを許したままマウンドを降り、今季6勝目はならなかった。試合は七回までに渡部の4号ソロと同点の2点打、さらに呉の勝ち越し打で4点のビハインドをひっくり返した。だが、救援陣が八回に追いつかれ、5―5の延長十回に2点を勝ち越され、4時間30分を超える死闘に敗れた。

◆ソフトバンクが戦力の厚みを示して4連勝。4―5の八回に代打野村大の犠飛で代走周東が生還し同点。延長十回に途中出場の上林の2点三塁打で勝ち越した。オスナが2勝目、甲斐野が2季ぶりセーブ。西武は平井が3敗目を喫した。

◆西武の松井監督が相手の代走で出てきた周東の脚力をたたえた。5―4の八回は1死二、三塁で前進守備を敷き、打者に浅い中飛を打たせた。強肩の長谷川がノーバウンドで好返球したが、周東の手が一瞬速く、ホームベースに触れ同点に。打線の奮起で逆転した直後の回だったが、この走塁で流れを引き戻された。現役時代にスピード自慢だった監督も「トップスピードに乗るのが速い。(守備は)いっぱいのプレーだった。周東の足が上回った」と白旗を掲げた。(ベルーナ)

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<パ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
ORIX
42282 0.600
(↑0.006)
-
(-)
71276
(+3)
222
(+1)
58
(-)
27
(-)
0.255
(↑0.001)
2.880
(↑0.03)
2
(-)
ソフトバンク
40272 0.597
(↑0.006)
0.5
(-)
74262
(+7)
227
(+5)
48
(+1)
31
(+2)
0.249
(↑0.001
3.080
(↓0.02)
3
(-)
ロッテ
35284 0.556
(↑0.008)
3.5
(-)
76237
(+10)
229
(+2)
44
(+2)
41
(-)
0.232
(↑0.002)
3.270
(↑0.01)
4
(-)
日本ハム
33400 0.452
(↓0.006)
10.5
(↓1)
70232
(+1)
231
(+3)
54
(-)
39
(-)
0.228
(↑0.001)
2.820
(↓0.01)
5
(-)
西武
29411 0.414
(↓0.006)
13
(↓1)
72199
(+5)
238
(+7)
49
(+1)
39
(-)
0.227
(↓0.001)
3.040
(↓0.04)
6
(-)
楽天
28411 0.406
(↓0.006)
13.5
(↓1)
73214
(+2)
288
(+10)
53
(-)
51
(-)
0.223
(↓0.001)
3.610
(↓0.09)