ロッテ(☆10対2★)楽天 =リーグ戦9回戦(2023.07.01)・ZOZOマリンスタジアム=
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楽天
2000000002510
ロッテ
30032200X101402
勝利投手:種市 篤暉(5勝3敗0S)
敗戦投手:辛島 航(0勝2敗0S)

本塁打
【ロッテ】岡 大海(4号・4回裏3ラン),山口 航輝(7号・5回裏ソロ)

  DAZN
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◆ロッテは2点を先制された直後の1回裏、安田の適時打などで3点を奪い、逆転に成功する。その後は、4回に岡が3ランを放つと、続く5回には山口のソロなどで2点を加え、試合を優位に進めた。投げては、先発・種市が7回2失点の好投で今季5勝目。敗れた楽天は、投打ともに振るわなかった。

◆楽天マイケル・フランコ内野手(30)が、カメラマン席へ飛び込む珍プレーが起きた。3回1死二塁の守備で、ロッテ・ポランコが放った三塁ファウルゾーンへの飛球を追ったフランコは打球を捕球できず、勢い余って三塁側のカメラマン席へ背中からゴロンと落ちた。大きなアクシデントはなさそうで、転げ落ちた直後に笑顔も見られたフランコは、すぐに三塁守備に戻った。さらに、4回に訪れた第2打席では中前打を放った。

◆ガールズケイリンの柳原真緒(26)が「オッズパークドキドキスペシャル」として開催されたロッテ-楽天戦で始球式を行った。リリーフカーに乗って登場した柳原は一塁線をまたぐ際に一礼し、さっそうとマウンドへ。大きくふりかぶっての投球はストライクゾーンにしっかり決まった。ビジョンに表示された球速は96キロ。場内から大きな歓声があがり、柳原も手を振って応えた。「たくさん声をかけてもらってすごくうれしかった。もう少しスピードを出したかった」と笑顔だった。昨年末のガールズグランプリを制した女王は、小学生時代にソフトボール、中学時代は砲丸投げ、高校ではやり投げを経験している。元ロッテで野球評論家の薮田安彦氏との対談ではボールの握りやフォームをチェックしてもらい、薮田氏から「やり投げの選手はポテンシャルが高い」と太鼓判を押されていた。プロ野球ファンにも、ガールズケイリンをPRできた。「またガールズグランプリを勝って始球式を目指したい。次は105キロを出してガールズケイリンをアピールしたい」と、モチベーションも高まっていた。

◆球団オフィシャルスポンサーのオッズ・パーク冠協賛試合「オッズパークドキドキスペシャルデー」が開催され、ガールズケイリンの柳原真緒、高木佑真、本多優、吉田りんご、塩田日海の計5選手が来場した。試合前には、22年ガールズケイリン最高峰のレース「ガールズグランプリ」で初出場初優勝を果たした柳原真緒選手が始球式を行った。打席に立った和田に対した投球は、捕手役の茶谷が構えたグラブに、球速96キロのストライク。「とても楽しかったです。多くの人に囲まれて投げられたので気持ち良かった。私たちにも温かく、とても一体感を感じました。マリーンズファンは応援が有名だと聞いていましたが、試合前から凄かった」。見事な投球にファンらから大きな拍手を浴びた。「スピードは90キロを目標にしていましたが、96キロと表示されて、『100キロ出したかったな』と思いました。まさか、あんなにストライクがきれいに入るとは。次は105キロ目指します」と次回登板での100キロ超えを誓った。

◆楽天が2桁失点で大敗した。1回に13球粘った村林の四球から2点先行も、その裏に先発辛島航投手が崩れた。1番岡の打ち取った飛球がポテン安打(結果は右二塁打)となったところから一気に逆転された。中継ぎ陣も試合を立て直せず、2回以降は打線も沈黙。石井一久監督は「すごく流れが良く1回表が終われたので、その裏は1点取られたら2、3点目をなるべく防御してほしかった」と振り返った。▽楽天辛島(4回6失点で2敗目)「4回で交代になってしまい申し訳ない」

◆ロッテの「柿の種バッテリー」が、チームの「味」もピリッと変えた。種市篤暉投手(24)と柿沼友哉捕手(30)が、20年8月1日の楽天戦以来となるコンビを組んだ。初回は適時打と犠飛で2失点したが、種市は「体も大きいので的も大きく投げやすいのが一番。他にももっとありますけどね」と2回以降は無失点。今季初スタメンマスクだった柿沼の安心感あふれる"うまさ"を信頼して7回まで投げきった。春季キャンプ中からブルペンで受けてもらい、今回の直前2日間もミットを構えてもらうなど、コミュニケーション工程も仕上がりは良かった。柿沼は「自分にとってはやっときたチャンス。なんとか種市に良いピッチングをしてもらって、次につなげようと」。試合中もフォークの精度や、シュート回転していた直球などを助言。「修正能力の高さは(トミー・ジョン手術前よりも)レベルアップしていた」。自身も今季安打を放ち「ひと安心しました」と、岡の3ランによる援護につなげた。前夜の試合後には吉井監督が若手選手を集め"ピリ辛"ミーティングを行ったことも刺激となった。出場機会が増えるにつれて目立ち始めた、全力疾走を含めた緩慢な行動に対して「優しいカツを入れました」と指揮官が明かした。バックスクリーン右への今季7号ソロを放った山口も「試合開始から(守備に)ダッシュでいきました。野球は心が一番大事」と背筋を伸ばした。安田も初回に逆転の中前2点適時打で勢いづけるなど、今季チーム最多14安打で快勝した。「柿の種」はピーナツとの黄金比率が「7対3」だが、「10対2」と得点も増量した。6月は今季初の月間負け越しとなったが、7月初戦は「柿の種バッテリー」で連敗を3で止めた。オールスターまで残り12試合。夏季の再躍進で、ペナントレースはハッピーターンとなるか。【鎌田直秀】▽ロッテ吉井監督(今季3度目の2ケタ得点勝利に)「初回がなかったら4回の3点もなかったかもしれない。山口と安田がしっかり打って、点をとられたあとにとりかえしてくれたことが良かったと思います」▽ロッテ安田(初回の中前適時打など猛打賞)「昨日はスタメンを外れてすごく悔しい気持ちはありましたし、何とか1本出したいと打席に立ちました。ここからガンガン打っていきたい」▽ロッテ山口(今季初となる右方向への本塁打に)「右方向に強い打球を打てるようにティーからやっていたところだったので、あそこ(バックスクリーン右)に入るのは一番の理想。久々に良いホームランだと思います」▽ロッテ岡(4回に左翼に4号3ラン)「完璧だと思ったんですけれど、思いのほか風で戻ったので不安にはなりました。レギュラーではないので結果を残さないといけない立場」

◆ロッテ「柿の種バッテリー」が、20年8月1日の楽天戦以来となる先発コンビ復活だ。種市篤暉投手(24)と柿沼友哉捕手(30)は初回、楽天辰己を空振り三振で発進。だが、四球と安打後、浅村に中前適時打で先制を許すと、鈴木の左犠飛で加点された。その裏には安田の中前2点適時打などで一挙3得点し、逆転。4回には2死から柿沼の左前安打を皮切りに、岡が左越え4号3ランを放ち6-2とリードを広げた。「柿の種バッテリー」は過去16試合で10勝6敗。20年7月25日の西武戦では種市が初完封も達成するなど"味わい深き"バッテリーだ。チームの連敗阻止の期待がかかる。

◆ロッテの「柿の種バッテリー」が、チームの「味」もピリッと変えた。種市篤暉投手(24)と柿沼友哉捕手(30)が、20年8月1日の楽天戦以来となるコンビを組んだ。菓子の「柿の種(かきのたね)」 日本生まれの米菓で色や形が柿の木の種に似ていることにちなむ。あられ、かき餅の一種。唐辛子の辛味を利かせたしょうゆ味と楕円(だえん)形が特徴。ピーナッツと組み合わせたものは「柿ピー」の名前で親しまれている。

◆ロッテの佐々木朗希投手(21)に勝利の使者が訪れた。WBCで侍ジャパン佐々木朗が先発し、対戦したチェコのマルチン・トムチョ駐日特命全権大使が楽天戦を観戦。試合前には同大使を選手ロッカールーム近くでユニホーム姿で出迎え、サインなどをプレゼントしたほか、高坂俊介社長を含む3人で並び、記念撮影も行った。高坂社長は「WBCでの縁で『佐々木朗希投手の所属するチームの試合を見てみたい』とおっしゃっていただいたので、招待させていただきました」と説明。佐々木朗の登板日ではなくマウンドに立つ姿を披露することは出来なかったが、今季チーム最多14安打の快勝を届けた。チェコ大使館の公式ツイッターでは面会の様子をツイートした。「記憶に新しいWBCでのチェコ対日本の試合では両チームによる敬意あふれる熱戦が繰り広げられ、両国の選手同士の交流も話題になりました。同試合の象徴的な選手の一人であった佐々木投手との面会が今回実現し、今後も野球を通して両国の関係を深めていく相互協力の可能性についてお話できました」。10-2の完勝に「天気の心配をよそに見事に勝利を収めたロッテのみなさん、おめでとうございます。佐々木選手の今後のご活躍と、日本球界のますますのご飛躍をお祈りしています。チェコにも、いつかきっといらしてくださいね!」とメッセージを送った。佐々木朗は今年3月11日の1次ラウンド・チェコ戦(東京ドーム)で4回途中2安打1失点と好投したが、162キロの直球が「7番左翼」エスカラ外野手の左膝付近に直撃する死球を与えた場面もあった。その後、休養日だった同13日に「コアラのマーチ」「パイの実」「ガーナミルクチョコレート」などロッテのお菓子を自身で購入し、チェコの宿舎へ謝罪に出向いたことも話題となった。

◆「6番・三塁」で先発出場したロッテ・安田尚憲内野手(24)が一回、2点適時打をマークした。2点を先制された直後の一回、無死一、三塁から3番・中村奨の犠飛で1点差。なお2死一塁から5番・山口の三塁線への二塁打で二、三塁とすると、続く安田が辛島の直球を中前へはじき返した。逆転の2点打に「先制されましたが、すぐに逆転のチャンスが来たので、思い切って打ちにいきました。逆転することができて良かったです」とコメントした。4-5で敗れた前日6月30日の楽天戦では、一時同点とする2点打をマークしており、勝負強さを連日発揮した。

◆ロッテが今季最多の14安打で10得点し、連敗を3で止めた。0―2の一回に中村奨の犠飛と安田の2点打で逆転し、四回は岡が4号3ラン。その後も山口の7号ソロなどで加点した。種市は7回2失点で5勝目。楽天は辛島が崩れた。

◆楽天は投手陣が崩れた。一回に2点を先行。しかしその裏、辛島が4安打を浴びてあっさり逆転を許すと、四回は岡に特大の3ランを食らった。この回限りで降板し「4回で交代して申し訳ない」と肩を落とした。2番手の弓削も五、六回と2点ずつを失い、大敗。石井監督は「こういう登板機会でうまくやらないとステップアップできない」と苦言を呈した。

◆楽天は借金が今季ワーストタイの13に戻った。辛島航投手(32)が先発し、4回7安打6失点で今季初勝利ならず2敗目。「申し訳ないです」と猛省した。味方が一回に2点を先制したその裏に、左腕は4長短打などで3失点。石井監督は逆転を許した場面を「常に無失点に抑えることはできないが、2、3点目は防御してほしかった」と振り返った。

◆ロッテは連敗を「3」でストップ。一回に2点を先制される不穏な展開だったが、その後に14安打10得点と打線が爆発した。「1番・右翼」の岡大海外野手(31)が3安打3打点の大活躍。今季5勝目の種市、一回逆転打など3安打3打点の安田と並んだお立ち台で「ホント、できすぎだと思います」とファンの歓声にこたえた。0―2の一回は高々と打ち上げた打球が右翼の前に落ちる幸運な二塁打で、このあと中村奨の犠飛、安田の逆転の2点打につなげた。3―2の四回は2死無走者から下位打線が作った好機で4号3ランを放ち、8―2の六回先頭の左前打はダメ押しとなる2点を呼び込んだ。「(四回は)ツーアウトからチャンスができたので、ここで打てば流れがくるかな...という思いで打席に。月が替わって新たな気持ちで試合に臨んだ結果がよかった」。6月は8勝12敗2分けと苦しんだが、7月は今季3度目となる2桁得点で好スタートを切った。

◆ロッテは社会貢献プロジェクト「MARINES LINKS」の活動の一環であるパラ支援プロジェクトとして、千葉県立印旛特別支援学校さくら分校の生徒計45人を招待した。試合前には美馬と小島が生徒にキッズキャップをプレゼント。写真撮影などの交流も行った。ラ支援プロジェクトは、球場へ来場する機会の少ない子供たちに、現地観戦の迫力や野球の楽しさを味わってもらい、野球やスポーツを知る、好きになってもらうきっかけを創出するという目的のもと、実施している。生徒と交流した美馬は「すごく喜んでもらえてよかったです! また明日から頑張ろうと思える元気をもらえました」とコメント。小島は「こうやって子供たちと触れ合える機会が最近は増えてきて、改めて初心に立ち返って一つ一つのことを頑張って、見つめなおして、皆さんに応援してもらえるような選手になれるよう頑張らないとなと思わされました」と話した。

◆ロッテ・安田尚憲内野手(24)が3安打3打点。同じく3安打3打点の岡、今季5勝目の種市とともにお立ち台に上がった。「きのうはスタメン外れて悔しい気持ちがありましたし、1打席目からすごいチャンスでまわしてもらったので、何とか1本出したいと思って打席に立ちました」前日6月30日はスタメンを外れ、2試合ぶりの先発出場。一回にいきなり2点を先制され、その裏の第1打席は1点を返してなおも2死二、三塁というチャンス。ここで中前に逆転の2点打を放った。五回には追加点の足掛かりとなる二塁打、六回には左前にダメ押しの適時打もマークした。スタメンを外れた前日も、試合には敗れたが、代打で一時は同点に追いつく2点打を放っていた。「ホントに6月は全然ダメでしたし、自分自身も苦しんだんですけど、月も替わっていいスタートが切れたと思うので、またここからガンガン打っていきたい」開幕から好調を維持してきたが、交流戦に入ると打撃不振に。しかし、徐々に快音を取り戻してきた。連敗を「3」でストップ。首位オリックスと2位ソフトバンクに食らいついていく。

◆ロッテが連敗を「3」で止めた。山口航輝外野手(22)は今季2度目の猛打賞をマークした。五回の7号ソロなど3安打2打点。「(前日、吉井監督から)初心に戻ってやらないといけないと言われた。監督を怒らせないように頑張っていきたい」と浮かれた様子はなかった。

◆ロッテは1日、楽天9回戦(ZOZOマリン)に10-2で快勝した。プロ7年目の種市篤暉投手(24)が、今季初めてスタメンに名を連ねた柿沼友哉捕手(30)と、約3年ぶりに1軍でバッテリーを組み、7回4安打2失点で5勝目(3敗)をマーク。復活した〝柿の種バッテリー〟の活躍で、連敗を3でストップした。柿の種のあられとピーナッツのような絶妙なコンビネーションで、負の連鎖を断ち切った。種市が2020年8月1日の楽天戦以来、約3年ぶりに柿沼とバッテリーを組み、5勝目をマーク。ストライク先行のテンポのいい投球で白星を呼び込み、顔をほころばせた。「19、20年はずっと(柿沼と)組んでいたので不安はなかった。体が大きいので、的が大きくて、投げやすいです」柿沼と今季初めてバッテリーを組んだ効果は、決め球の配球に表れた。6回2失点で3敗目を喫した6月23日の日本ハム戦と比べ、2ストライクからの決め球としてスライダーを選択する割合が、22・5%から30・2%に増加した。6点リードの六回無死一、三塁では、4番の浅村に対し「犠牲フライも打たれたくなかった」と全球変化球で勝負。決め球はフォークボールだが、カウント1-2から選択したのはスライダーだった。低めに制球し、空振り三振に抑えた。種市は今季、主に佐藤都と組んできたが、吉井監督は佐藤都の疲労を考慮し、ここまでスタメン出場のなかった柿沼を起用。「柿沼は元々、種市とバッテリーを組んでいたので、いってみようとなった」と説明した。種市がプロ初完封を記録した20年7月25日の西武戦でマスクを被るなど相性の良さを買われ、期待に応えた柿沼は「(以前と比べて)修正能力、タフさが増した」と相棒の進化をたたえた。これで種市は柿沼と組んだ17試合で7勝4敗。チームは連敗を3で止め、首位オリックスを3・5ゲーム差で追う。「まだ優勝を狙える位置」と種市。復活した〝柿の種バッテリー〟で白星を重ねる。(武田千怜)

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<パ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
ORIX
42282 0.600
(↑0.006)
-
(-)
71276
(+3)
222
(+1)
58
(-)
27
(-)
0.255
(↑0.001)
2.880
(↑0.03)
2
(-)
ソフトバンク
40272 0.597
(↑0.006)
0.5
(-)
74262
(+7)
227
(+5)
48
(+1)
31
(+2)
0.249
(↑0.001)
3.080
(↓0.02)
3
(-)
ロッテ
35284 0.556
(↑0.008)
3.5
(-)
76237
(+10)
229
(+2)
44
(+2)
41
(-)
0.232
(↑0.002
3.270
(↑0.01)
4
(-)
日本ハム
33400 0.452
(↓0.006)
10.5
(↓1)
70232
(+1)
231
(+3)
54
(-)
39
(-)
0.228
(↑0.001)
2.820
(↓0.01)
5
(-)
西武
29411 0.414
(↓0.006)
13
(↓1)
72199
(+5)
238
(+7)
49
(+1)
39
(-)
0.227
(↓0.001)
3.040
(↓0.04)
6
(-)
楽天
28411 0.406
(↓0.006)
13.5
(↓1)
73214
(+2)
288
(+10)
53
(-)
51
(-)
0.223
(↓0.001)
3.610
(↓0.09)