1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 計 | 安 | 失 | 本 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
阪神 | 0 | 0 | 0 | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 | 2 | 3 | 4 | 0 | 1 |
巨人 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 4 | 1 | 0 |
勝利投手:伊藤 将司(3勝2敗0S) (セーブ:岩崎 優(2勝1敗11S)) 敗戦投手:菅野 智之(1勝2敗0S) 本塁打 |
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◆阪神は4回表、大山のソロが飛び出し、先制に成功する。そのまま迎えた9回には、ノイジーの適時二塁打などで貴重な追加点を挙げた。投げては、先発・伊藤将が7回無失点の好投で今季3勝目。敗れた巨人は、先発・菅野が力投を見せるも、打線が援護できなかった。
◆阪神伊藤将司は昨年5月22日から巨人戦に4連勝中。4勝の内容は22年5月22日完封→7月14日完封→8月3日6回1失点→23年4月27日完封と、33イニングを投げてわずか1失点で連勝中の防御率が0・27。昨年8月3日の1失点は吉川のソロアーチによるもので、巨人打者に適時安打を打たれたのは21年7月10日のウィーラー(1回に右安)が最後。現在、巨人戦では39イニング連続で適時安打を許していない。
◆阪神が今季初の「菅野撃ち」へ、スタメンを変更した。糸原健斗内野手(30)が今季初の3番に座る。昨年8月17日ヤクルト戦以来の3番で、巨人先発菅野攻略を目指す。前日3番を務めた前川右京外野手(20)は「6番右翼」。5番にはシェルドン・ノイジー外野手(28)が入った。
◆/7月の大山もクールです\打った瞬間、文句なし大山悠輔が先制ホームラン?プロ野球(2023/7/1)??巨人×阪神??Live on DAZN#DAZNプロ野球#hanshin pic.twitter.com/YRYtVX9DRY
◆阪神大山悠輔内野手(28)が伝統の一戦で先制の10号ソロを放った。両軍無失点の4回2死。相手先発菅野の初球、148キロ直球を捉え、左中間席に運んだ。無失点を続ける、先発伊藤将に応える一打。「(伊藤)将司が頑張ってくれていましたし、なんとか先に点を取ってあげたいと思っていました。甘い球をしっかり1発でしとめることができてよかったです」とコメントした。球団史上10人目、生え抜きでは岡田彰布監督(65)の現役時代以来7人目となる、6年連続2ケタ本塁打となった。
◆巨人菅野智之投手(33)が今季最多の110球を投げるも、打線の援護に恵まれず白星とはならなかった。序盤から変化球を巧みに織り交ぜ、凡打の山を築いた。無安打投球のまま迎えた4回2死だったが、阪神大山への初球148キロ直球を捉えられ、左中間席への先制ソロを被弾した。それでも5回、6回と3者凡退に抑えて1安打投球を続けた。7回には1死から大山へ四球、ノイジーに中前打を浴びて1死一、二塁のピンチを招くも、前川を三飛、梅野を149キロ直球で空振り三振に斬った。グラブをたたき、雄たけびを上げて感情を爆発させた。菅野は7回2安打1失点4奪三振で降板。「丁寧に1人1人という気持ちで投げました。大城と話し合いながら、最少失点で7イニングを投げきれたので、次につながると思います」と振り返った。今季本拠地初白星はお預けで、2番手大江にマウンドを託した。
◆今季3勝目のかかる阪神伊藤将司投手(27)が7回4安打無失点で巨人打線を封じ込め、救援陣にバトンを託した。大山の10号ソロで先制した直後の4回。2死一、三塁のピンチを招いたが、6番ウォーカーを右飛に打ち取った。99球に達した7回の攻撃で、代打が送られた。勝ち投手の権利を持ったまま、1点リードの終盤戦を中継ぎ陣に託した。昨年5月22日から巨人戦に4連勝中。試合前時点で巨人には39イニング連続で適時安打を許しておらず、46イニングに伸ばした。
◆巨人打線が沈黙し、今季7度目の完封負けを喫した。"巨人キラー"の阪神の先発左腕・伊藤将司を相手に7回4安打で無得点に封じられた。今季は16イニング連続無得点。昨季から通算5試合、40イニングでわずか1得点と抑え込まれた。先発の菅野智之投手(33)は今季最多の110球を投げて踏ん張った。序盤から変化球を巧みに織り交ぜ、凡打の山を築いたが4回2死、阪神大山への初球148キロ直球を捉えられ、左中間席へのソロを被弾。それでも7回2安打1失点4奪三振で試合を作り「丁寧に1人1人という気持ちで投げました。大城と話し合いながら、最少失点で7イニングを投げきれたので、次につながると思います」と振り返った。しかし打線が伊藤将、岩貞、岩崎と左腕3投手に無得点に封じられ、菅野を援護できず。貯金1となった。
◆阪神は今季11度目の完封勝利を飾り、前夜サヨナラ負けの重苦しい雰囲気を吹き飛ばした。両チーム無得点で迎えた4回2死、4番大山悠輔内野手(28)が巨人菅野から先制の中越え10号ソロを決めた。球団史上10人目、生え抜き選手に限れば7人目の6年連続2桁本塁打で、流れを一気に引き寄せた。1点リードの9回2死三塁では5番ノイジーが左中間適時二塁打を放ち、リードを2点に広げた。先発の伊藤将司投手(27)は7回4安打無失点で5月18日中日戦以来の今季3勝目。これで巨人戦は昨年5月22日から5連勝となり、46イニング連続で適時安打を許していない。
◆/この笑顔にこの拍手\岡田彰布監督も大喜びノイジーがタイムリー2ベース?プロ野球(2023/7/1)??巨人×阪神??Live on DAZN#DAZNプロ野球#hanshin pic.twitter.com/yMULwDstso
◆巨人が天敵に屈した。阪神先発の伊藤将司投手の前に7回4安打無得点。今季は16イニング連続無得点で昨季から通算5試合の対戦でわずか1得点と負の連鎖が続く。今季7度目の完封負けに原辰徳監督は「なかなか0点ではね。1本がやっぱりなかなか出なかった」と打線の奮起を促した。一方で菅野智之投手は復調に確かな手応えをつかんだ。中12日でのマウンドは7回2安打1失点。今季最多の110球を投げ抜いた。直球を軸に緩急を織り交ぜて投手戦を挑んだ。4回2死から真ん中に入った148キロ直球を左翼席に運ばれるも「丁寧に1人1人という気持ちで投げました。最少失点で7イニングを投げきれたので、次につながると思います」と収穫が上回った。最終盤の9回に守備がもたつき2点を献上した。劇的サヨナラ勝ちから一夜明けたこの日は打線が沈黙して敗戦。今カード1勝1敗。仕返しの舞台はまだある。
◆阪神は今季11度目の完封勝利を飾り、前夜サヨナラ負けの重苦しい雰囲気を吹き飛ばした。4回2死、4番大山悠輔内野手(28)が巨人菅野から先制の中越え10号ソロ。球団史上10人目、生え抜き選手に限れば7人目の6年連続2桁本塁打で、流れを引き寄せた。先発の伊藤将司投手(27)は7回4安打無失点で5月18日中日戦以来の今季3勝目。これで巨人戦は昨年5月22日から5連勝となり、46イニング連続で適時安打を許していない。岡田彰布監督(65)の一問一答は以下の通り。(テレビインタビュー)-しびれるゲームをモノにしました「そうですね。そういう意味でも9回の2点は大きかったですね、やっぱりね」-ノイジーのタイムリーで岡田監督が喜び爆発させてましたが「いやいや、もう。2点と言わずにあと1点ね。はい。まあこの球場だしね。どういうね。昨日みたいなこともあるんで、だからとにかくもう1点というのでね。堅くバントもいって、うまく先頭で中野も出てね。良かったですね」-チーム初安打が大山の1発「この(今季)初めてね、菅野投手と対戦して、思ったよりもすごくボールも切れていたし、なかなかヒットが出そうな感じじゃなかったんで、あのホームランが大きかったですね」-大山は6年連続2桁アーチ。球団生え抜きでは岡田監督の12年連続以来「ああそうですか。いやいやまだまだ続くでしょう。それは」-4番に据えた大山の活躍は「いや、まあやっぱり打点という部分でね。本人もすごく意識していると思うし、今年は本当にいい時、いい打席というか。タイムリーも多いし。本当、最近までは打点王というか。それにこだわってね。そういうタイトルもね、争ってほしいですね」-伊藤将が久々に勝った「前回もね、2点で援護点なかったし、その前もちょっと9回にやられた部分あったんで。今日は何とか伊藤に勝たしてやろうと。これはもう今日は野手のミーティングの時でも今日点取ってやるというのは言っていたんですけど。なかなか点取れなかったけど、伊藤も我慢強く投げていたと思いますね」-8回の打席での交代は「いやもう流れに逆らわないようにしようとね、ピッチングコーチとね。回ってこなかったらもう1イニングいっていたかも分からないけど、回ってくる打順で。流れに沿って代えましたね」-72試合目でシーズン折り返しになった「うん、まああの選手たちにはまずオールスターまでね。何とか貯金減らさずに頑張ろうということを言っているんですけど、なかなかまだね、ベストなメンバーがそろっていないんで、オールスター明けを目指して、それまでは今いてる選手で何とか1つでも貯金増やしていきたいと思っています」(囲み)-継投のところは流れに沿う方がいいというところは「そうそうそう。打順が回ってこなかったらいってたかも分からんとは安藤(投手コーチ)には言ったんたんだけどね。なあ。まあ、打順が回ってくるし、(走者が)出たらバントのケースだし。まあ、出なかったからミエちゃんいったんやけど。それは、まあ流れやからね。流れに逆らわないように。勝ってるんだからね」-これまでの経験とかが大事にするところですか「いやいや、まあどうかなあ。まあ、その時の状況というか、なんか。あんまりいらんことをしたらダメやろ。やっぱり。まあ流れが。こういう流れで1-0できているわけやから。それに逆らわないでね。もう2人でね。8(回)、9(回)いこうと」-その流れに乗って伊藤が久々に勝てたのは大きい「大きい大きい、それは。2回ぐらい勝てなかったから。前回も打線がゼロやったしね、2点に抑えてんのにDeNA(戦)もね。なんとか今日は」-岩貞がいい投球をした「いや、ずっと、まあ今は岩貞と岩崎の2人ね。確定しているのはこの2イニングだけど、7回までリードしていれば、なんとかうまく逃げ切れる形はあるから」-大山は安定している「短いもんな。打率が物語っているんじゃないんかな。今までよりもけっこう高い打率で来ていると思うし。確実性やな。打率いうのはな。悪いといっても周期が短いよね。でもやっぱりずっと4番だからみんなもその流れにな、そこに回そうっていうかな、チャンスもくるし、打点見てもね、だから多いっていうかな、結果だしてる証拠だよな」-ノイジーに当たりが戻ってした気配がある「昨日家族来たやんか。こないだ家族来た時3割打ってたやんか、んなら今日打つやんか」-今日72試合目で半分「おお、そら、まずはオールスターやで。そこで区切りやん」
◆悪夢のサヨナラ負けから一夜、阪神が投打の柱の活躍で7月白星発進を決めた。先発伊藤将司投手(27)が7回4安打無失点で約1カ月半ぶりの3勝目。自身巨人戦5連勝を決め、チームも巨人先発菅野に3連勝となった。4回に4番大山悠輔内野手(28)が10号ソロで先制し、これが決勝点。サヨナラ負けの次戦は6連勝。雨降って地を固めた虎が、首位をがっちりキープした。ヒーローインタビューを終えた伊藤将が、息を吐くように静かに本音をこぼした。「ホッとしてます」。7回4安打無失点。5月18日の中日戦以来、約1カ月半ぶりの白星で自身巨人戦5連勝を決めた。それも、菅野に投げ勝ってつかんだ今季3勝目だ。「自信にもなります」。今度は声のトーンを上げた。「いい感覚」と自信を持って直球を投げ込んだ。4回2死一、三塁ではウォーカーを145キロで右飛。6回2死二塁では144キロで4番岡本和を中飛に仕留めた。「菅野さんもいいピッチャーなので、ロースコアになると思っていた」。巨人戦では46イニング連続で適時安打を許さず、キラーぶりを発揮した。勝ち星から遠ざかる日々の中、千葉・横芝光町の実家に住む父正宏さん(53)は、試合のたびにLINEを送ってくれた。「負けても勝っても、規定投球回と防御率を見とけばええ」援護点の有無に左右される勝ち負けは自分でコントロールできない。やるべきことをやれば、結果はついてくる-。そんな教えだった。プロ1年目の21年。5月8日DeNA戦で無傷の3勝目を挙げてから3連敗した時も「変化球の時に腕の振りが緩くなってないか?」と、幼少期からプレーする姿を知っているからこそのアドバイスを送ってくれた。今も地元の少年野球チームでコーチを務める父の眼力は衰えていない。返信はだいたい「OK!」だけで多くは返さない。マウンドで躍動する姿が何よりの恩返しになると信じ、腕を振るだけだった。父の教え通りにイニングイーターとしてフル回転。4試合連続7回を消化し、左肩違和感で開幕1カ月を出遅れた男が規定投球回に迫ってきた。サヨナラ負けのショックを振り払う1勝に「ここから勝ち星を増やせたら」。背番号27が再加速する。【中野椋】▽阪神岡田監督(伊藤将について)「前回も援護点なかったし、その前も9回にやられた部分があったんで、今日は何とか伊藤に勝たしてやろうと。これはもう、今日は野手のミーティングの時でも『今日点取ってやる』というのは言っていた。なかなか点取れなかったけど、伊藤も我慢強く投げていた」-【
◆阪神2番手岩貞祐太投手が完封リレーのバトンをつないだ。1点リードの8回に登板。長野、岸田、ブリンソンを3人で片付け、1回を0封だ。これで8試合連続無失点。自主トレをともにした伊藤将司の約1カ月半ぶりの勝利を演出した。「将司がずっといいピッチングしていても勝てなかったので、そういった意味でも気合が入っていた」。兄貴分が仕事を果たした。
◆阪神の守護神岩崎優投手が1回ぴしゃりで伊藤将、岩貞によるオール左腕の完封リレーを完結させた。6月17日のソフトバンク戦で中村晃に逆転打を浴びて以来、約2週間ぶりのセーブ機会となる3点リードの9回に登板。先頭秋広を外角144キロ直球で見逃し三振に斬ると、岡本和はファウルで粘られたが、9球目のチェンジアップで三飛。最後は大城卓を1球で二ゴロに仕留め、同16日以来の11セーブ目を手にした。「(伊藤将に)ずっと勝ちをつけられなかったので、今日は本当によかったと思います」と喜んだ。通算42セーブは古溝克之に並ぶ球団歴代10位となった。
◆阪神岡田彰布監督が東京ドームに観戦に訪れた小学3年生と1年生の2人の男の子の孫に、2戦連続勝利を届けた。監督就任後初めて観戦に訪れたという5月3日の中日戦(甲子園)では、6点差をはね返す大逆転。この日、孫と一緒に球場入りした際には「勝利の使者や」と笑顔で紹介していた。自慢の孫の話題では、おじいちゃんの頬も緩みっ放しになる。
◆阪神が今季72試合目で巨人に勝ち、41勝29敗2分けの首位でシーズンを折り返した。セ・リーグでは、年間143試合になった15年以降(20年はコロナ禍で120試合制のため除く)、折り返し時点で首位だった7チームのうち5チームが優勝している。優勝を逃したのは15、21年の阪神だけで、いずれも2位と2差以内だった。2位DeNAと2差で折り返した今季はどうか?
◆阪神シェルドン・ノイジー外野手(28)が勝利を決定づけた。1点リードの9回2死三塁。「甘いところを狙った」と、3番手右腕菊地が投じた高めの147キロ直球をフルスイング。左中間を真っ二つに割った。「昨日は得点圏で打てなくてチームを助けることができなかった。本当にうれしい」。4回大山の先制ソロ以降は0行進だっただけに、岡田監督も今季最大級のガッツポーズで喜ぶ大きな2点目になった。7回にも中前打を放ち、今季17度目のマルチ安打を記録。5番起用にしっかり応えた。近くで声援を送ってくれる家族が大きな力をくれる。2人の子どもを持つ一家の大黒柱。「家族が全てですね。野球選手の前に父親として、家族が全てです」と存在が最大のモチベーションと明かす。家族は5月下旬に帰国したが、6月末に再来日。岡田監督も「こないだ家族来た時、3割打ってたやんか、ほんなら今日打つやんか」と笑顔でハッスルの要因を分析した。6月は月間打率1割5分2厘と苦しんだ。この日のタイムリーは6月14日のオリックス戦(甲子園)以来、出場12試合で39打席ぶりだった。出場69試合中58試合で3番を担ってきた中、前川の台頭などで直近3試合は5番で出場。11打数4安打と復調の兆しを見せている。「どこになっても自分の役割は変わらず、やっていくだけ。ああいう若い選手がチームを助けているのがうれしい」。前川らの若虎に刺激をもらい、家族にはパワーをもらう。さあノイジーも7月反攻だ。【波部俊之介】
◆阪神が4番の特大弾に導かれ、前夜のサヨナラ負けから立ち直った。敵地巨人戦で0-0の4回、大山悠輔内野手(28)が巨人先発の菅野から先制決勝の10号ソロ。生え抜きでは85年岡田彰布以来、38年ぶりの6年連続2桁弾で伊藤将の3勝目を援護した。シーズン折り返しの72試合目は投打がっちりの快勝。2位DeNAとのゲーム差を2に広げ、虎が再び勢いづく。4番大山が左かかとを起点にクルリと体を回転させた。中堅左への大飛球は角度、速度ともに申し分なし。気持ちよさそうに両腕を前方へ解き放った。マウンド上の巨人菅野はボールの行方を追うことなく、両手を腰に当てて苦笑いするしかなかった。「(伊藤)将司が頑張ってくれていたし、なんとか先に点を取ってあげたいと思っていた」両チーム無得点で迎えた4回2死。無安打投球を続けていた菅野の初球を逃さなかった。外角を狙った148キロ直球が真ん中に吸い込まれると、迷わず強振。決勝10号ソロをバックスクリーン左横の中段席まで届かせた。「なかなか長打は打てるものじゃない。まずは出塁だとしっかり頭の中で整理して打席に入れたのが良かった」前夜サヨナラ負けの重苦しい雰囲気を吹き飛ばす1発。岡田監督も「なかなかヒットが出そうな感じじゃなかった。あのホームランが大きかった」と納得のアーチで勝利を呼び込んだ。28歳。今、地道に体をいじめ抜いている。「30歳を超えたらガタッとくる、という話も先輩方からよく聞く。長くプレーするためにも...。自分との戦い、ですね」今季は練習前のルーティンにウエートトレを導入。「キレを出すために」練習中のショートダッシュも継続している。一塁守備位置への往復時もスピードを緩めない。勝負どころの夏場以降へ、全身にため込んだ"貯金"が頼もしい。6年連続2ケタ本塁打は球団史上10人目。生え抜き選手に限れば、岡田監督の現役時以来7人目の記録だ。指揮官は「まだまだ続くでしょう」と予告した上で「打点王というか、それにこだわってね。そういうタイトルも争ってほしい」と大きな期待値を隠さない。これでリーグトップのDeNA牧に2点差まで迫る46打点。チームはシーズン折り返し地点の72試合目を白星で飾り、7月を好発進した。試合後、主砲は「必死にやっているだけです」とサラリ。虎が地に足をつけて、首位ロードを丁寧に進んでいる。【佐井陽介】
◆阪神梅野隆太郎捕手が先発伊藤将の快投をたたえた。「バッターのいろんな動きを見ながら、しっかり投げ込んでくれた。狭い球場で7回を0に抑えて後ろにつないでくれて。本当に頑張ってくれた」と感謝。打撃は無安打に終わったが、9回2死一、二塁から岡本和の失策を誘う当たりで3点目をもたらすなど勝利に貢献した。
◆阪神・才木浩人投手(24)が先発予定の2日の巨人戦に向け、キャッチボールなどで調整した。「(巨人打線は)うまくかわそうとするとタイミングがすごい合っちゃいそうな感じなんで。真っすぐとかフォークでしっかり押し切れるかどうかがすごい大事かなと思う」とポイントを挙げた。巨人とは今季、5月28日に甲子園で対戦し、7回2/3を投げて1失点で白星。東京ドームでは昨年8月21日に6回1/3、1失点で勝利しており、「ちょっと狭いんで。その辺だけ、ちょっと頭に入れながら。あとはあまり臆せずにいきたい」と気合をみなぎらせた。
◆両軍のスターティングメンバーが発表され、阪神は伊藤将司投手(27)が先発する。巨人戦は昨年5月22日から4連勝中と相性のいい左腕が連敗阻止に向けて腕を振る。「3番・三塁」には糸原健斗内野手(30)が入った。
◆阪神・大山悠輔内野手(28)が0―0の四回、中堅へソロ本塁打を放って先制に成功した。これまで無安打だった巨人の先発・菅野から、主砲が一振りで決めた。真ん中付近に来た初球の直球を強振すると、打った瞬間にスタンドインと分かる当たりをバックスクリーン左にかっ飛ばした。6月27日の中日戦(甲子園)以来となる10号ソロで6年連続2桁本塁打を達成。リードを奪った。
◆先発の阪神・伊藤将司投手(27)が7回4安打無失点と好投した。四回に2本の安打で2死一、三塁と初めてピンチを招いたが、ウォーカーを直球で右飛に仕留めた。1―0の六回にもブリンソンの中越え二塁打を許すも、秋広を遊飛、4番・岡本和を中飛に打ち取ってリードを死守した。八回の攻撃で代打が送られて、7回99球を投げて4安打無失点で降板。巨人戦は昨季から負けなしの4連勝中と好相性の左腕がこの日も本領を発揮した。5月18日の中日戦(バンテリンドーム)以来の3勝目の権利を得て、ベンチで戦況を見守った。
◆阪神は1―0の九回、シェルドン・ノイジー外野手(28)の適時二塁打などで2点を追加した。この回先頭の中野が中前打で出塁し、熊谷が犠打を成功させて1死二塁。ここで四回に先制のソロ本塁打を放った大山に打順が回ったが、二ゴロに倒れて2死三塁となった。ノイジーは菊地の2球目147キロ直球を捉え、打球を左中間に運んだ。ノイジーは6月14日のオリックス戦(甲子園)以来となる打点で、貴重な追加点を奪った。なおも代わった横川から前川が四球を選ぶと、2死一、二塁で梅野が三塁に放ったゴロを岡本が捕球できず。三失で二走のノイジーが生還し、リードを3点に広げた。
◆阪神は投打の軸が奮闘し、接戦をものにした。打線は巨人の先発・菅野の前に無安打に抑え込まれていた四回2死、大山悠輔内野手(28)の10号ソロ本塁打で先制。真ん中付近に来た初球の直球を振り抜き、バックスクリーン左に運んだ。主砲の6年連続2桁本塁打でリードを奪うと、九回2死二塁でシェルドン・ノイジー外野手(28)が左中間へ適時二塁打。失策なども絡んでこの回2点を追加した。投げては先発の伊藤将司投手(27)が圧巻の投球を披露した。直球、変化球の精度が共に冴え、7回4安打無失点。八回を岩貞、九回を岩崎の両左腕が無失点で締め、0封リレーを完結させた。3勝目を挙げた伊藤将は、昨年5月22日から続く巨人戦の連勝を5に伸ばした。
◆巨人・菅野智之投手(33)が7回2安打1失点の力投を見せたが、2敗目を喫した。6月18日の楽天戦(東京ドーム)以来、中12日の登板。立ち上がりから変化球を駆使した投球で阪神打線を翻弄した。だが、無安打投球を続けていた四回2死に警戒していた4番・大山に痛恨の先制ソロを被弾。その後も三塁を踏ませない粘りの投球で最少失点に封じた。今季最多110球の熱投にエースは「丁寧に一人一人という気持ちで投げた。大城(卓)と話し合いながら最少失点で7回を投げきれたので、次につながる」と振り返った。
◆巨人は〝難敵〟を前に打線が沈黙し、今季7度目の零封負けを喫した。阪神先発は、昨季から4連敗中と封じ込まれている左腕の伊藤将。この日も散発4安打と封じ込まれ、7回1失点と力投を続けた菅野を援護することができなかった。原監督は「まあ、1本がなかなか出なかったというところ。0点では難しい」と唇をかんだ。
◆阪神が今季11度目の完封勝利。四回、大山悠輔内野手(28)が巨人・菅野智之投手(33)から放った10号本塁打と九回のシェルドン・ノイジー外野手(28)の適時二塁打、敵失で挙げた3点を、七回4安打の伊藤将司投手(28)、岩貞祐太投手(31)、岩崎優投手(32)のリレーで守り抜いた。大山は入団2年目の2018年から6年連続2桁本塁打。生え抜き選手では80年から91年まで12連続の岡田彰布以来。3勝目(2敗)の伊藤将は昨年5月22日の一戦(甲子園)から巨人戦は40回1失点で5連勝。貯金12で折り返し、シーズン後半戦に突入する岡田彰布監督(65)の主な一問一答は以下の通り(成績=41勝29敗2分、観衆=4万1007人)。★テレビインタビュー編ーー大山は6年連続2桁本塁打。球団生え抜きでは岡田監督の12年連続以来「ああそうですか。まだまだ続くでしょう。それは」ーー伊藤将が久々に勝った(5月18日の中日戦以来の勝利)「今日は伊藤に勝たしてやろうと。野手のミーティングの時でも、点取ってやると言っていたんですけど。点取れなかったけど、我慢強く投げていたと思いますね」ーー八回の打席での交代は「流れに逆らわないようにしようとね、ピッチングコーチとね。回って来なかったら、もう1イニング行ってたかも分からないけど、回って来る打順で。流れに沿って代えました」ーーシーズン折り返し「選手たちにはまずオールスターまで、貯金減らさずに頑張ろうということを言っているんですけど、ベストなメンバーが揃っていないんで、オールスター明けを目指して、それまでは今いてる選手で一つでも貯金増やして行きたいと思っています」★囲み取材編ーー継投で流れに沿う方がいい「打順が回ってこなかったら、行ってたかもわからんとは安藤(投手コーチ)には言ったんだけどね。打順が回ってくるし、(走者が)出たらバントのケースだし。出なかったから、ミエちゃん行ったんやけど。流れやからね。流れに逆らわないように。勝ってるんだからね。おーん」ーーこれまでの経験上、大事な部分か「どうかなあ。その時の状況というか、何か、あんまりいらんことをしたらダメやろ。やっぱり。1ー0で来ているわけやから。それに逆らわないでね。(岩貞と岩崎の)2人で八、九回行こうと」ーー伊藤将が久々に勝てたのは大きい「大きい大きい。2回ぐらい勝てなかったから。前回も打線がゼロやったしね、2点に抑えてんのにDeNA(戦)もね。なんとか今日は」ーー岩貞がいい投球「今は岩貞と岩崎の2人ね。確定しているのはこの2イニングだけど、七回までリードしていれば、何とかうまく逃げ切れる形はあるから」ーー大山は安定している「打率が物語っているんじゃないんかな。今までよりも結構高い打率で来ていると思うし。確実性やな。打率いうのはな。悪いといっても周期が短いよね。ずっと4番だから、みんなも、流れにな、そこに回そうっていうかな、チャンスも来るし、打点見てもね。多いっていうかな、結果出している証拠だよな。ーーノイジーに当たりが戻って来た気配は「昨日(6月30日)、家族来たやんか。こないだ家族来た時3割打ってたやんか、なら今日打つやんか」。ーー72試合目で半分「まずはオールスターやで。そこで区切りやん」ーーお孫さんが来た時に勝った「...」
◆まずは阪神の伊藤将と巨人の菅野、両先発がさすがのピッチングを見せて、非常に締まった投手戦となった。阪神OBとして、投手出身として、見応えのある伝統の一戦を楽しませてもらった。とかく乱打戦、空中戦になりやすい東京ドームだが、伊藤将はひと言で言えば、一球一球が非常に丁寧だった。特に変化球は低めに集め、1球ずつ微妙にフォームを変えて、相手のタイミングをズラしていた。一方で真っすぐは大胆に投げ込んでおり、メリハリが利いた投球だった。7回を99球。文句なしだ。球数からしても普通に続投できただろうし、さらに完投、完封もいけたかもしれない。球威も落ちてはいなかったし、球が抜けてもいなかった。それでも、八回の打席で代打(ミエセス)が送られたのは、点をとるために尽きる。この岡田監督の判断は、理解できる。狭い東京ドーム。1-0では、何が起きるかわからない。とにかく、追加点を奪うことを選んだ。そして監督がそういう選択が出来るのも、岩崎、岩貞ら信頼できる投手が後ろにいるからだ。もちろん、野手にはもっと点をとって欲しいが、ある意味、敗れた前日(6月30日)も含めて、阪神らしい試合だといえる。なかなか点が取れない中で、投手陣が踏ん張ってロースコアの接戦に持ち込むのが、タイガースのパターンだ。この日は4番が先制本塁打を放ち、5番が貴重な追加点を挙げた。得点は少なくても、打つべき人が打ち、勝ったのは、いい流れだ。2日の3戦目も〝阪神の野球〟に持ち込み、勝ちきって欲しい。
◆阪神・岩崎が6月16日のソフトバンク戦(甲子園)以来となる11セーブ目を挙げた。クリーンアップとの対戦になったが、秋広を見逃し三振、岡本和を三飛に打ち取り、大城卓はスライダー1球で二ゴロに仕留めた。危なげない投球で伊藤将に約1カ月ぶりの勝利をもたらし「勝ちをつけられていなかったので良かった」と胸を張った。
◆阪神・岩貞が2番手で八回を三者凡退に抑え、セットアッパーの役割を全うした。先頭の長野を遊ゴロに打ち取り、前日6月30日にサヨナラ本塁打を放った代打・岸田は直球で右飛。ブリンソンも空振り三振に斬った。これで8試合連続無失点の左腕は「将司がずっといいピッチングをして勝てていなかったので、そういう意味でも気合が入っていました」と先発の伊藤将の投球を力に変えて結果につなげた。
◆「6番・右翼」で先発した阪神・前川は7試合ぶりの無安打に終わった。二回は外角の変化球に中飛に倒れ、五回はカーブに一ゴロ。それでも「1打席目も2打席目も悪くなかった」と菅野相手でも好感触を残したようだ。九回は2死二塁で横川から四球を選び、3点目となった梅野の三失につなげる働き。「1試合ヒットが出なかっただけ。また切り替えて頑張ります」と前を向いた。
◆伊藤将をリードした阪神・梅野は、ストライクゾーンを目いっぱい使って持ち味を生かす投球に「ピンチのところでもしっかり、丁寧に投げていかないといけないピッチャー。それが本当に発揮できた」と手応えを口にした。伊藤将とコンビを組んで今季4戦目で初白星。3投手の無失点リレーに「投手陣が頑張ってくれて、なんとかチームとして0に抑えられたのでよかった」と語った。
◆菅野撃ちG倒弾!! 阪神は巨人に3-0で零封勝ちした。0-0の四回に大山悠輔内野手(28)が10号ソロ。6年連続の2桁本塁打は、球団の生え抜きでは現監督の岡田彰布(1980~91年)以来となった。72試合を消化したチームは貯金12でシーズン折り返し。6月は負け越し6つに終わったが、7月白星スタートから再び勢いに乗っていく。前夜のサヨナラ負けの悪夢を吹き飛ばした。0-0で迎えた四回2死。大山が放った打球は虎党が待つ左中間席へ一直線。先制の10号ソロでチームに流れを引き寄せ、7月白星スタートをもたらした。「(伊藤)将司が頑張ってくれていたし、なんとか先に点を取ってあげたいと思っていた。甘い球をしっかり一発で仕留めることができてよかった」打線は巨人の先発・菅野に無安打に抑えられていたが、頼れる4番は初球の高めの148キロ直球を狙い澄ましたかのようにフルスイング。「自分の中で、(配球を)整理して打席に入れたので」と自画自賛の完ぺきな当たりだった。これでプロ2年目の2018年から6年連続で2桁に到達。虎の生え抜きでは岡田彰布以来だ。
◆長かった。この瞬間を今か、今かと待ちわびていた。勝利が決まると、阪神・伊藤将が表情を緩めた。好投を続けながらも、白星に恵まれなかった1カ月半。耐え続けた末に3勝目をつかみ、少しだけ心も体も軽くなった気がした。「(勝てて)ほっとしています。菅野さんもいい投手なのでロースコアになると思っていた。大山さんの1点でなんとか粘ることができてよかった」1点を争う緊迫した投手戦でも最後まで集中を切らさなかった。正念場を迎えたのは六回だ。1死からブリンソンに中越え二塁打を許したが、ここから粘った。秋広を遊直に打ち取ると、最後は4番・岡本和を外角直球で中飛に仕留めて1点のリードを死守。「しっかり抑えられたのはよかった」と胸をなでおろした。7回99球、4安打無失点で5月18日の中日戦(バンテリンドーム)以来、1カ月半ぶりの白星をゲット。これで左腕は昨年から巨人戦5連勝となり、「阪神と巨人は盛り上がる試合。勝てたのはよかった」と充実感をにじませた。6月は試合を作りながらも、ブルペン陣の救援失敗や、打線の援護に恵まれなかったこともあり、勝利から遠ざかった。そんな状況の中で迎えた一戦でようやく勝ちがつき、岡田監督も「今日は何とか伊藤に勝たしてやろうと。野手のミーティングの時でも『今日は点を取ってやる』と言っていた。伊藤も我慢強く投げていた」とねぎらった。1勝の重み、価値を身を持って知っているからこそ、後輩の節目を自分のことのように喜べる。5月末にプロ初勝利を挙げた桐敷にお祝いとしてナイキの人気スニーカー、ジョーダンをプレゼント。「初めての1軍での白星なので、祝いたかった」。自身も1年目の初勝利の後に西勇や秋山らから祝福してもらった喜びは忘れることはない。今度は伊藤将が、先輩から受けてきた恩や心遣いを、後輩たちにしてあげる番だ。「ここからどんどん勝ち星を増やせたら」チームには勝利に導く投球を続けて貢献する。苦しんで手にしたこの1勝をきっかけに、再加速していく。(織原祥平)伊藤将の最近3試合VTR★6月8日 楽天戦(楽天モバイルパーク)で7回3失点も、4ー3の九回に湯浅が小深田に逆転サヨナラ3ランを浴びた。★6月15日 オリックス戦(甲子園)で7回1失点も、2ー1の九回に湯浅が2本のソロを浴びて逆転負け。★6月24日 DeNA戦(横浜)で7回2失点も、打線が無得点で黒星を喫した。
◆次の1点が勝敗を左右する。そんなヒリヒリするような場面でノイジーが大仕事を果たした。リードを2点に広げる貴重なタイムリーを放ち、勝利をたぐり寄せた。「昨日は得点圏で打つことができなくてチームの助けになれなかったので、今日はしっかりと打点をあげて、いい打球を打つことができて本当にうれしい」いつもクールな助っ人が表情を緩めた。1-0の九回。ヒットと犠打で1死二塁とし、四回にソロを放っていた大山は二ゴロに倒れ、得点機はしぼみかけた。だが、凡打の間に三進し、2死三塁からN砲が菊地の高め147キロを捉え、左中間真っ二つの適時二塁打を放った。タイムリーも打点をあげるのも、6月14日のオリックス戦(甲子園)以来、出場12試合ぶり。ベンチで大喜びした岡田監督も「2点と言わずにあと1点ね。この球場だしね。(サヨナラ負けした)昨日みたいなこともあるんで、とにかくもう1点というのでね」とたたえ、活躍の秘訣(ひけつ)を笑顔で明かした。「昨日(6月30日)、家族来たやんか。こないだ家族来たとき、3割打ってたやんか。んなら今日打つやんか」シーズン開幕からケイデンス夫人、長男のスローンくん、次男のストラトンくんはホームで声援を送り、遠征先にも帯同してパパは力をもらった。5月16日の中日戦(豊橋)で4安打をマークしたときも一緒だった。最高の応援団は一度米国に帰国し、6月30日に再来日。テレビ電話での会話で寂しさを埋めた〝単身赴任〟は終了し、家族パワーみなぎるN砲の活躍は必然だった。ノイジーは「家族がすべてですね。野球選手の前に、父親として家族がすべてです」と声を弾ませた。チームを勝たせる一打で、家族と虎党を何度も何度も喜ばせる。(新里公章)
◆またしても天敵を攻略できなかった。七回まで伊藤将に封じ込まれた巨人は、4安打にとどまり今季7度目の零敗。原辰徳監督(64)は「なかなか0点ではね」と言葉少なだった。伊藤将の巨人戦のここ2年間の防御率は、試合前時点で0・27。大久保打撃チーフコーチは「打者から見て非常に嫌な間を持っている投手なので、体を前に出されないようにしていきたい」と対策を立てて臨んだ。だが、打線は巧みに押し引きする左腕の投球術に苦戦。先頭の中田翔が四球を選んだ五回は、先発に抜擢(ばってき)された続く北村拓が二ゴロ併殺打に倒れ、付け入ることができなかった。伊藤将には4月に完封負けを許しており、これで昨季から5連敗。後半戦での勝負に備え、さらに策を練る必要がある。(鈴木智紘)
◆昭和を代表する漫画界の巨匠、藤子・F・不二雄先生の『パーマン』に登場するコピーロボットが欲し~い!! 一瞬にして同じ人間(?)を出現させるあれで、伊藤将をコピーするのだ。昨年の5月から対巨人戦5連勝(完封2)、本日のマウンドも7回99球4安打無失点!! 永遠のライバル、憎っくき巨人を涼しげに斬る、巨人キラー伊藤将のコピーを切望するのだ!!そして大山悠輔、4番の仕事お見事!! ノムさん(野村克也氏)から聞いたあの言葉が蘇った四回の10号アーチでした。「4番はやなぁ...相手のエースを一振りで沈めるバッターや...ボソボソ...」故障明けとはいえ、さすが球界のエース菅野...とうならせる7回2安打のピッチング。しかし、その菅野から価値ある一発をほうり込んだ大山は真の4番打者になったということでいいですよねェ!?そーだ、本日から7月です。5月は19勝5敗の快進撃、6月は8勝14敗1分けと後退したけれど、月が変わったらツキも変わる!!ということで7月は球団新記録の20勝や!! あ、球宴もあり22試合しかないから負けは2つだけかぁ...ええねー。
◆ニッコニコ。え、岡田監督ですよね? 思わず聞きたくなるほど〝別人〟だったそうだ。東京ドームについたらサンスポ軍団はチームの到着を待つ。虎番キャップ・三木建次が転がって?いると、岡田監督が現れた。そして小学生2人がまるで監督付広報のように近くにいた。虎将は「勝利の使者や」とニヤッ。まさかのお孫さんと球場入り!ビヤ樽三木は「お孫さんたちは大山と近本のレプリカユニホームを着て、ベンチ前で選手と交流していたよ。岡田監督はもうデレデレや」と報告してきた。厳しい勝負の世界。普段はコーチに「?※★ッ!」と怒鳴りつけることばかりでも「じいじ」と呼ばれると、でれぇ~~なのだ。前サッカー担当で虎番1年目の邨田直人は野球の取材で東京ドームにくるのは初めて。岡田じいじを眺めながら、母方の祖父を思い出していた。「僕が高校生のときに亡くなってしまったのですが、母の実家が新大阪駅の近くにあって、祖父とよく電車を見にいきました。止まっている電車の種類を教えてもらってプラレールを買ってもらったり」。グスッ...泣かせるじゃないか。岡田監督のお孫さんもいい思い出になっただろう。思い出といえば編集局近くのなんばパークスキャニオンコートで「鷹の祭典2023 in大阪」が2日まで開催されている(詳細4面)。ソフトバンクの球団創設85周年とドーム開業30周年にちなみ、歴代の祭典ユニホームを展示したり、藤本監督の巨大モニュメント「BIGFACE藤本」も登場。そこに文化報道部長の大澤謙一郎と庶務の熱狂的鷹党トクコさん、新人の中屋友那が駆けつけた。
<セ・リーグ順位表推移>
順位 | チーム名 | 勝数 | 負数 | 引分 | 勝率 | 首位差 | 残試合 | 得点 | 失点 | 本塁打 | 盗塁 | 打率 | 防御率 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 (-) |
阪神 |
41 | 29 | 2 | 0.586 (↑0.006) | - (-) |
71 | 276 (+3) | 216 (-) | 36 (+1) | 39 (-) |
0.240 (↓0.001) | 2.770 (↑0.03) |
2 (-) |
DeNA |
38 | 30 | 2 | 0.559 (-) | 2 (↓0.5) |
73 | 278 (+2) | 247 (+2) | 52 (-) | 17 (+1) |
0.259 (↓0.001) | 3.310 (↑0.05) |
3 (-) |
広島 |
39 | 33 | 0 | 0.542 (↓0.007) | 3 (↓1) |
71 | 259 (+2) | 250 (+3) | 47 (-) | 37 (+2) |
0.249 (-) | 3.170 (-) |
4 (-) |
巨人 |
36 | 35 | 0 | 0.507 (↓0.007) | 5.5 (↓1) |
72 | 259 (-) | 269 (+3) | 80 (-) | 21 (-) |
0.252 (↓0.001) | 3.690 (↑0.02) |
5 (-) |
中日 |
28 | 42 | 2 | 0.400 (-) | 13 (↓0.5) |
71 | 196 (+2) | 237 (+2) | 30 (-) | 22 (-) |
0.236 (-) | 2.870 (↑0.03) |
6 (-) |
ヤクルト |
27 | 42 | 2 | 0.391 (↑0.009) | 13.5 (-) |
72 | 244 (+3) | 278 (+2) | 60 (+1) | 33 (-) |
0.232 (↓0.001) | 3.710 (↑0.02) |
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