日本ハム(★1対5☆)オリックス =リーグ戦9回戦(2023.06.30)・エスコンフィールド北海道=
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ORIX
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日本ハム
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勝利投手:山本 由伸(7勝3敗0S)
敗戦投手:加藤 貴之(5勝6敗0S)

本塁打
【オリックス】大城 滉二(1号・3回表2ラン)

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◆オリックスは3回表、中川圭の適時打と大城の2ランで3点を挙げ、先制に成功する。続く4回には、2死一二塁の好機から中川圭が2点適時二塁打を放ち、リードを広げた。投げては、先発・山本が8回1失点7奪三振の快投で今季7勝目。敗れた日本ハムは、投打ともに精彩を欠いた。

◆オリックス山本由伸が日本ハム戦に今季初登板。プロ通算60勝26敗、勝率6割9分8厘の山本だが、日本ハム戦は通算3勝4敗。山本が負け越しているのは0勝1敗のDeNA戦と日本ハム戦だけ。DeNA戦は19年を最後に登板がないが、日本ハム戦は19年●○●、20年○、21年●、22年○●。投手4冠を獲得した21、22年を見ると、日本ハム戦以外は32勝8敗なのに、日本ハム戦は1勝2敗。なぜか日本ハムに勝てない。

◆札幌ドーム時代の名物企画だった、監督、選手によるウエルカムハイタッチが新球場で復活。日本ハム新庄剛志監督(51)や松本剛外野手(29)、清宮幸太郎内野手(24)ら選手が、各入場ゲートでファンを出迎えた。約30分の"お出迎え"を終えた新庄監督は「コロナが終わって、こういうことも大切。(ファンに)ぬくもりを与えておきました」と、笑顔だった。同企画は、本拠地を東京から北海道に移転した04年本拠地開幕戦で実施。以来、19年まで続けてきたが、新型コロナウイルス感染症の影響で中止となっていた。

◆日本ハム新庄剛志監督(51)が、この日から1軍に合流した新加入の郡司裕也捕手(25)を、早くも「2番DH」でスタメン起用した。いきなりの抜てきに郡司は「打撃の状態はいいと思うので、打席があれば本当、思い切ってバットを振っていきたいと思います」と意気込んだ。試合前練習では、指揮官がブルペンに入り、北山のボールを受ける郡司の動きを入念にチェック。試合前には「結果を恐れずやってほしい」と鼓舞した。DHでのスタメンだが、郡司は「(練習中、外野で守っている間に)『打球を思い切り追いかけろ』みたいな。どういう意図かちょっと分からなかったですけど(笑い)。走らせるためなのか、走る姿を見るためなのか分からなかったですけど」。独特の新庄節に、ちょっぴり戸惑いながらも、新天地での初陣へ、気持ちを高ぶらせていた。

◆俳優の山田杏奈(22)が、試合前に行われたファーストピッチセレモニーに登場した。自身2度目の挑戦だったが、投球はホームベースの手前でバウンドし、ころころと転がって捕手のミットに収まった。「練習したんですけど、難しいなぁと。いつかはノーバンで投げたいです」とリベンジを誓った。試合は「パナソニック エコナイター」として開催。同社名にちなみ「87(パナ)」の背番号のユニホームを着てマウンドに上がった。エスコンフィールドにはパナソニックのLEDスタジアム照明を354台設置されている。山田は同社のTVCM「スポーツソリューション エスコンフィールド北海道」編に出演している。

◆/初球から積極的に?\1軍昇格後即スタメン!郡司裕也が直球を弾き返し移籍後初ヒット??#プロ野球(2023/6/30)??日本ハム×オリックス??Live on DAZN#DAZNプロ野球#lovefighters pic.twitter.com/tvPcdaL8e5

◆日本ハム郡司裕也捕手(25)が、移籍後初打席で初安打を放った。「2番DH」で先発出場。1回1死、オリックス山本の154キロの直球を捉え、中前に運んだ。郡司は中日とのトレードで加入。この日に1軍登録されたばかりだったが、いきなりのスタメン出場で、結果を出した。郡司は試合前、「監督に『結果を恐れずにやってほしい』って言ってもらえたので、思い切ってプレーしたい」と意気込んでいた。

◆左足関節内果骨折で3月に出術を受けた日本ハム浅間大基外野手(27)が、復活を印象づけるダイビングキャッチを披露した。この日、1軍に今季初昇格し、「3番中堅」で先発出場。2回2死の守備で、オリックス杉本の中前への鋭い打球に飛び付いて好捕して見せた(中飛)。イニング間、球場内の大型ビジョンでは浅間のリプレー映像が数回映され、観衆からはどよめきと拍手が送られていた。浅間は試合前、初めて公式戦をプレーするエスコンフィールドの外野守備を入念に確認。「フライの伸び方だったり、野外のファームの球場とはだいぶ違ったので。試合でも確認したことを考えながらやっていきたい」と話していた。

◆日本ハムの北海道移転20周年を記念した「HOKKAIDO 20th メモリアルシリーズ」が開幕した。同シリーズは7月13日までのホーム8試合で開催される。期間中、選手はシリーズ限定ユニホームでプレーする。限定ユニホームは左肩に現行ユニホームのカラー、右肩に移転当時のユニホームに使われていた黒色が配されている。新旧ユニホームの配色が採用され、移転後20年の歴史を感じさせるデザインとなっている。

◆不思議な"縁"で結ばれた日本ハムの2選手が、並んでストレッチをしていた。中日からトレードで加入した郡司裕也捕手(25)が、この日から1軍に合流。全体練習前には郡拓也捕手(25)と、談笑しながら体をほぐしていた。郡司と郡。名字は1字違い。郡司の7歳上の兄は慶応高などで野球をやっており、その名前が拓也さん。郡と郡司の兄は、「司」がつかないだけで、ほぼ名前が同じだった。練習を終えた郡は、そのことを郡司に伝えられ「お兄さんが"タクヤさん"というらしく『ひそかに応援していた』と言われました」とニッコリ。学年では郡司が1つ上も、同世代の捕手同士。意外なつながりを持つ若い捕手が切磋琢磨(せっさたくま)しながら、チームをもり立てる。

◆中日から日本ハムにトレード移籍した郡司裕也捕手が、移籍後初打席で初安打を放った。この日、移籍後、初昇格し、いきなり「2番DH」でスタメンに抜てき。1回1死走者なしで迎えた第1打席、オリックス山本の初球、154キロを狙っていたかのように捉えて中前打とした。これには新庄監督も大喜びで、移籍後、初安打の記念ボールを、しっかり確保。頭上に掲げて、ファンへアピールした。19日に2対2のトレードが発表されたばかり。新庄監督からは試合前に「結果を恐れずにやって欲しい」と背中を押された。"売り"は打撃。移籍後、調整のため出場したイースタン・リーグでも15打数6安打1本塁打で打率4割と、打ちまくっていた。「結果を気にせず思い切ってプレーしたい。思い切ってバットを振っていきたい」と話していたが、球界屈指の右腕からの初安打で存在感を示した。

◆中日からトレードで移籍した日本ハム山本拓実投手(23)が、移籍後初登板した。8回に3番手としてマウンドに上がり、1イニングを1安打無失点に抑えた。先頭のオリックス杉本に対し、初球から151キロ、152キロの直球で押し込み連続ファウルを奪ったが、3球目の151キロを捉えられて、中前打を浴びた。それでも続くゴンザレスを併殺、若月を遊ゴロに打ち取り、無失点で切り抜けた。

◆オリックス山本由伸投手(24)が8回7安打1失点の好投で、リーグトップタイ7勝目を挙げた。チームも4連勝で首位をキープした。エスコンフィールドに初見参。初回先頭の石井を3球三振。続く郡司には初球を中前に運ばれたが、浅間、清宮を153キロ直球で連続三振に仕留めた。2回も1死から松本剛に右前打を許すも、後続を危なげなく打ち取ると、直後の3回表に中川圭太外野手(27)の先制適時打、大城滉二内野手(30)の1号2ランで3得点。山本も両手をたたいて喜んだ。その後は安打で出塁を許しながらも、全て単打でピンチはつくらず。8回2死一塁から、浅間に適時三塁打を浴びて1点は失ったが、危なげない投球でマウンドを降りた。これでチームメートの山下舜平大投手(20)とともに7勝目。前回23日ソフトバンク戦(ペイペイドーム)では、今季ワースト6回4失点。1週間で見事に修正し、エースの姿を見せた。

◆左足関節内果骨折で3月に出術を受けた日本ハム浅間大基外野手(27)が今季初安打初打点を記録した。8回2死一塁、オリックス山本の変化球を捉え、右越えの適時三塁打を放った。イニング間にはファンから「浅間コール」を受け、帽子を取って、3度礼をして、声援に応えていた。この日1軍初昇格を果たし、「3番中堅」で先発出場。2回には守備でオリックス杉本の打球をダイビングキャッチ。攻守での活躍が光った。

◆日本ハムは敗れはしたが、中日からの移籍組2人がアピールに成功した。郡司裕也捕手は移籍後初打席の初球を中前打。しかも、球界屈指の右腕、オリックス山本の154キロを捉えた。4打数1安打も、新庄剛志監督は「アピール完璧。全打席完璧。雰囲気があった。打球の角度もバットの出方もタイミングの取り方も」と大絶賛。3番手で登板した山本拓実投手も150キロ超を連発し、1回1安打無失点で「3人で抑えて良かった」と評価した。

◆日本ハム加藤貴之投手が5回8安打5失点で6敗目を喫した。3回に大城に2ランを浴びるなど3失点。4回にも四球が絡み失点を重ねた。「自分のコントロールの甘さ。キャッチャーの要求に応えられなかった」と悔やんだ。「中継ぎに迷惑をかけてしまった。1人で野球やっているわけではない。そういうところを考えて練習していきたい」と、厳しい言葉を並べた。▽日本ハム伏見(加藤貴をリードも5失点)「打席の立ち位置から、(相手が)対策を練ってきているように思えた。向こうの工夫をバッテリーで上回れなかった」

◆オリックスが4連勝で首位をがっちりキープした。エース山本由伸投手(24)が、8回7安打1失点の好投でリーグトップタイ7勝目。2回までに4失点を喫した前回23日ソフトバンク戦から見事に修正し、中嶋聡監督(54)も「どのピッチャーにも言えることなんですけど、しっかり修正してくれているので、ある程度いいピッチングになっていると思います」と一安心。さらなる好投へ「いやもうもう、ここからどんどん上げてもらわなきゃ、困りますよ」と期待した。これでチームには山本、山下とリーグトップ7勝の投手が2人。山崎福、宮城が6勝で続く。「山本由伸が後輩に負けたらって思うでしょ、うちの若造たちに。それはいいことだと思いますけど」。指揮官ならではの言い回しで、チーム内のハイレベルな争いを大歓迎した。

◆新戦力がそろってデビューし、投打でアピールに成功した。中日からトレードで加入した郡司裕也捕手(25)が、1軍合流即スタメン出場で、初回の第1打席にチーム初安打となる中前打。一緒に加入した山本拓実投手(23)も、8回にマウンドに上がり、移籍後初登板を1回1安打無失点と好投した。チームは連敗も、新戦力を適所に融合させ、巻き返しにつなげる。先にアピールしたのは郡司だ。1回1死の移籍後初打席。オリックス山本の初球に反応した。154キロ直球を捉え中前へ。初対戦の好投手からチーム初安打を放ち「何が何でも初球から振ると決めていた。めちゃくちゃいいピッチャーの真っすぐをとらえられたのは、良かった」と手応えを口にした。山本拓は8回に3番手で登板。先頭の杉本に中前打を許すも、続くゴンザレスを二塁併殺に斬ってとり、この回を3人で抑えた。167センチと小柄ながら、杉本への2球目には152キロを記録。「緊張したけど(捕手の)伏見さんがニコニコ笑顔で迎えにきてくれて落ち着けた。球速もいつも通り出ていたし、良かった」。エスコンフィールドに集まった2万5638人のファンに、コンビで最高の自己紹介を済ませた。新庄監督は試合前、ブルペンで北山の投球を受けていた郡司に、背中越しに、こうささやいた。「きょう4番DHね」。指揮官は「驚いていたから『うそうそ2番』って言ったらホッとしていました」。いきなりの新庄節で気持ちを乗せられた郡司は「あれで落ち着けました」と感謝した。山本拓は那覇での西武戦から同行しており、トレード発表の6月19日から約5800キロを移動。沖縄遠征中は小さなリュックに必要最低限の持ち物だけで動き、大きなスーツケースは千葉・鎌ケ谷から札幌の寮に送った...つもりだったが、手違いで新球場に届いていた。札幌入りした同29日は急きょ寮の近くで服とバスタオルを購入。着替えの"スクランブル"にも「飛行機でぐっすり寝たので体の方は何も問題なかった」と動じず、投球に集中した。新庄監督は「(郡司は)全打席完璧。雰囲気あった。初球にかぽーんって。すごいっすよ。山本くんもね3人できっちり抑えてよかったですよ」。一度で2度おいしい、意義ある1敗となった。【永野高輔】

◆オリックス山本由伸投手(24)が8回7安打1失点の好投で、リーグトップタイ7勝目を挙げた。チームも4連勝で首位をキープした。「良かったり悪かったりはある程度あったんですけど、なんとか、最後は点を取られましたけど、そこまでは0でいけてたんで。とにかく試合に勝てたことが一番良かったです」。初回先頭の石井を3球三振。続く郡司には初球を中前に運ばれたが、浅間、清宮を153キロ直球で連続三振に仕留めた。丁寧に立ち上がると、7回まで連打を許さず無失点。8回2死一塁から、浅間に適時三塁打を浴びて1点は失ったが、最少失点で守護神平野佳につないだ。これでチームには山本、山下とリーグトップ7勝の投手が2人。山崎福、宮城が6勝で続く。存在が刺激になっているかと聞かれると、少しいたずらっぽく笑った。「みんなでいい雰囲気でいい関係性でできている。でもいま多分、宮城が一番悔しがっている。それが一番うれしいです。ぼくと舜平大(山下)が上で宮城が一個下なので。あいつが一番競ってきているので、いま一番うれしいです」いじることができるのも、チームの雰囲気の良さの証し。ハイレベルな争いとともに、まだまだチームは上昇する。

◆オリックスの1、2番が一気にたたみかけた。3回2死三塁で、中川圭が加藤のチェンジアップを捉えて先制の左前適時打。「自分も後ろにつないでいく意識で打席に入っていましたし、それがいい結果につながってくれた」。さらに2死一塁で、今季4度目の先発となった大城が1号2ラン。起用に応える活躍に中嶋監督も「行けると思って使ってますんで、良かったです」と振り返った。

◆春季キャンプ中に負った左足の骨折から復帰した日本ハム浅間大基外野手が、今季初昇格で即スタメン。「1、2打席目と大パニック起こしていたので...直球に(バットが)当たらなくて」。8回2死一塁の第4打席で、粘った末に10球目を右翼線への適時三塁打とし、オリックス山本に一矢報いた。中堅守備でも2回に安打性の打球をダイビングキャッチ。初の新球場に「アドレナリンが出ていた」と、うなずいた。

◆新球場でもエースは強かった。オリックス山本由伸投手(24)が8回7安打1失点の好投でリーグトップタイ7勝目を挙げた。「ランナーを出しながらにはなりましたけど、ところどころいいボールと感じる、いい感覚がありましたし。まあまあです」。初回1死から安打を許すも、丁寧に投げ分けて、浅間、清宮を連続三振。「いつもより丁寧にというか、いろいろと意識しながらの立ち上がりになりました」。前回23日ソフトバンク戦では2回までに4失点を喫した。序盤をきっちり乗り越えると、7回まで連打を許さず無失点。1週間で見事に立て直した。立ち返る場所があるからぶれない。「僕は基礎というか、基本の練習しかしていないので」。大切にしている練習の1つが、投手の基礎でもある遠投。試合前のグラウンドでは、1球1球、確かめるように大切にキャッチボールを行う。どんどんと距離を伸ばしていき、最後には左翼から右翼にいる相手まで、ボールは失速することなくきれいな軌道で届く。「体が伸びていたりしたら軌道がずれたり、高くなったりする。ボールがシュートしていたらうまく伸びないんです」。基本の大切さを知るからこそ、いつでも自身を見つめることができる。初のエスコンフィールドでは、打球の勢いが弱まる芝の特性も生かし、ここ2試合使わなかったスライダーや、カットボールを多投。修正力と対応力で、チームメートの山下とともに最多勝。防御率も1・89で2冠となった。「みんなでいい雰囲気でいい関係性でできている。でもいま多分、宮城が一番悔しがっている。それが一番うれしいです」。仲のいい6勝の宮城をいじる"トーク力"もばっちり。エースがチームを4連勝に導き、首位をがっちりキープした。【磯綾乃】

◆日本ハム・新庄剛志監督(51)や選手会長の松本剛外野手(29)ら、ナインが試合前にファンを出迎える「ウエルカムハイタッチ」に参加。約20分間、ファンと握手やハイタッチを交わした。「ウエルカムハイタッチ」はチームの北海道移転初年度、2004年4月2日のホーム開幕戦で開催。19年まで続けられてきた名物企画だったがコロナ禍の影響もあり、中止されていた。新球場・エスコンでの同企画は初。ファンとの交流を終えた新庄監督は「こういうことも大切なこと。(握手したファンに)ぬくもりを与えておきました」と白い歯をこぼした。

◆日本ハム・上沢直之投手(29)が7月1日のオリックス戦に先発する。今季ここまで12試合の登板で6勝4敗、リーグ5位の防御率3・00をマーク。4月8日のオリックスとの前回対戦では5回7安打2失点で今季初勝利を挙げたが「たまたますごく点を取ってくれているだけ。特に相性がいいイメージはない」と冷静に分析。12年目右腕は「自分の仕事をしてチームの勝利に貢献できるようにしたい」と語気を強めた。

◆オリックス・大城滉二内野手(30)の1号2ランで追加点を挙げた。「打ったのはカットボールだと思います。感触も悪くなかったので、なんとかスタンドまで届いてくれてよかったですし、追加点になってくれてよかったです!」。17日のヤクルト戦(神宮)以来の「2番・二塁」で出場。三回、中川圭の先制打から続く、2死一塁の好機。左腕・加藤貴に対し、カウント1-2の4球目、内角の129キロを捉えると、左中間スタンドまで飛び込んだ。昨年5月20日の楽天戦(楽天生命パーク)以来、プロ通算13本目の本塁打。層が厚く、途中出場が多いが、与えられたチャンスでもしっかり役割を果たした。

◆リーグ3位の防御率2・19(試合前時点)を誇る日本ハム先発の加藤貴之投手(31)は0-0の三回、一挙3点を奪われた。続く四回にも2点を奪われ、今季自己ワーストタイの5失点。今季自己最短の5回8安打5失点でマウンドを降りた。「このような結果でチームに申し訳ないです。長いイニングも投げることができず、プルペンにも迷惑をかけました。本当に悔しいです」一、二回はいずれも三者凡退と上々のスタートを切ったが三回に暗転した。先頭の7番・ゴンザレスに左翼線二塁打を許し、続く若月の犠打で1死三塁。広岡は三ゴロに打ち取り2死までこぎつけたが、1番・中川圭に先制の左前適時打を許した。勢いを止めることはできず、なおも2死一塁で2番・大城に1号2ランを被弾した。建山投手コーチは三回を終え「逆球や制球ミスがいつもより多くなっている印象。走者を気にして一発を浴びたけど、ここからはいつものように丁寧に低く投げて凡打を築いていってもらいたい」と左腕を鼓舞。ただ続く四回も2死一、二塁で中川圭に2点二塁打をを浴び、投球を立て直せなかった。前回6月23日のロッテ戦(ZOZOマリン)では5勝目をつかみながらも「先頭に長打を打たれた。いい流れを切ってしまった」と反省していた加藤貴。しかし、この日も三回先頭、ゴンザレスの二塁打から相手に流れが傾いた。(加藤次郎)

◆オリックスは4連勝。山本が8回1失点でリーグトップに並ぶ7勝目を挙げた。三回に中川圭の適時打と大城の2ランで3点を先制。中川圭は四回にも2点二塁打を放った。日本ハムは加藤貴が5点を失い、今季最短の5回で降板した。

◆左足首の骨折で離脱していた日本ハム・浅間大基外野手(27)が「3番・中堅」で1軍昇格即スタメン出場。0-5の八回、オリックス先発の山本から一矢報いる適時三塁打を放った。「久しぶりにあんなに速い球を見たなっていう感じだった。その中で4打席目にヒットにつなげられたのはひとつよかった」山本の前に連続空振り三振、中飛で迎えた八回2死三塁での第4打席。フルカウントから124キロのカーブを振り抜いた。右翼線へ、今季初安打を運び「3タコ(3打数無安打)してからの一本なので、だいぶ気持ちの面では楽になった」と胸をなで下ろした。中堅でもダイビングキャッチなどの好守で存在感を示した背番号8。「アドレナリンが出ていた。多分、ファームのときよりも守備の動きもよかったのかな」と振り返り「いいものは続けていきたい」と力を込めた。

◆新球場エスコンフィールドの空気を存分に味わった。オリックス・山本は今季初の顔合わせとなった日本ハムを8回7安打1失点に抑え、チームメートの山下に並ぶリーグトップの7勝目。緑豊かな天然芝の上でスポットライトを浴びた。「来る前からすごく楽しみにしていたので、すごくうれしいです」この試合まで通算60勝を挙げてきた右腕だが、日本ハムには3勝4敗の難敵だった。一回、1死から中日からトレードで加入した郡司に初安打を許したが、アウト全てを三振で奪った。四回まで5点の援護をもらい、「いい余裕を持って、思い切って投げることができた」。カットボールなど動く球やカーブ、フォークと多彩な変化球も駆使。5-0の八回には浅間の適時三塁打で失点するも、最少失点に留め、今季最多タイの112球を投げ切った。シーズンも折り返しに近づいてきた。過去2年、数々のタイトルを総なめにしてきた右腕だが、リーグ戦再開となった前回6月23日のソフトバンク戦(ペイペイドーム)では、6回4失点で自身の連勝は5でストップ。ただ、「シーズンは長いので、いい時もあれば、悪い時もある」と一喜一憂はしない。今では、勝利数(7勝)、防御率(1・89)とともにリーグトップの〝指定席〟にしっかり座っている。チームは4連勝で6月を締め、今季最多の貯金を13で首位を堅持。山本と20歳の山下が7勝、6勝で宮城、山崎福が続く。「チーム全体がすごくいい雰囲気でできていますし、首位でいるので、とにかく全員で必死でやっていきたいと思います」。強固な先発陣を束ねる背番号「18」は頼もしかった。

DAZN

<パ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
ORIX
41282 0.594
(↑0.006)
-
(-)
72273
(+5)
221
(+1)
58
(+1)
27
(-)
0.254
(-)
2.910
(↑0.03)
2
(-)
ソフトバンク
39272 0.591
(↑0.006)
0.5
(-)
75255
(+3)
222
(+1)
47
(-)
29
(-)
0.248
(↑0.001)
3.060
(↑0.03)
3
(-)
ロッテ
34284 0.548
(↓0.009)
3.5
(↓1)
77227
(+4)
227
(+5)
42
(-)
41
(-)
0.230
(-)
3.280
(↓0.02)
4
(-)
日本ハム
33390 0.458
(↓0.007)
9.5
(↓1)
71231
(+1)
228
(+5)
54
(-)
39
(+1)
0.227
(-)
2.810
(↓0.03)
5
(-)
西武
29401 0.420
(↓0.006)
12
(↓1)
73194
(+1)
231
(+3)
48
(+1)
39
(-)
0.228
(↓0.002)
3.000
(↑0.02)
6
(-)
楽天
28401 0.412
(↑0.009)
12.5
(-)
74212
(+5)
278
(+4)
53
(+2)
51
(-)
0.224
(↑0.001)
3.520
(↑0.01)