阪神(☆8対0★)中日 =リーグ戦12回戦(2023.06.29)・阪神甲子園球場=
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中日
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阪神
20102030X81401
勝利投手:村上 頌樹(6勝3敗0S)
敗戦投手:松葉 貴大(0勝2敗0S)

本塁打
【阪神】渡邉 諒(2号・5回裏2ラン)

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◆投打のかみ合った阪神が快勝。阪神は初回、前川の適時打などで2点を先制する。その後は3点リードの5回裏に渡邉諒の2ランが飛び出すなど、試合を優位に進めた。投げては、先発・村上が7回5安打無失点の好投で今季6勝目。敗れた中日は、投打ともに振るわなかった。

◆阪神村上頌樹が本拠地の甲子園球場で初勝利を目指す。プロ通算5勝の村上だが、白星はすべてビジターで記録。甲子園球場では今年の5月9日ヤクルト戦、6月13日オリックス戦と2試合登板して2敗。ただし、15回を投げて自責点は2点しかなく、甲子園球場の防御率は1・20。好投しても勝てないのは援護がないからで、今季の援護点を見ると、ビジターで先発した7試合は合計26点あるのに、甲子園球場の2試合は0点。今日の村上に打線の援護はあるか。

◆阪神前川右京外野手(20)が、左腕先発時に初めてスタメンに起用された。「6番右翼」で先発。5試合連続安打と好調な期待の左打者は、今季のウエスタン・リーグでは28打数14安打、打率5割と左投手にめっぽう強かった。中日先発松葉も打ち崩せるか。シェルドン・ノイジー外野手(28)は「5番左翼」で6試合ぶりにスタメン復帰。渡辺諒内野手(28)が「3番三塁」に入った。先発村上頌樹投手(25)は、甲子園初星を狙う。

◆智弁学園の絆! 阪神前川右京外野手(20)が、母校が同じ先発村上頌樹投手(25)を強力援護した。初回、相手失策で先制に成功し、なおも2死一、三塁。中日松葉から中前適時打を放った。「バットの先で当たりは良くなかったのですが、いいところに飛んでくれました。(村上)頌樹さんが投げている試合でも打つことができてよかったです」と喜んだ。今季左腕先発時は初スタメン。初回にいきなり結果を残し、自己最長タイとなる5試合連続安打とした。

◆/若虎がすくすく成長中!\高卒2年目の前川右京外角低めを技ありタイムリー???#プロ野球(2023/6/29)??阪神×中日??Live on DAZN #DAZNプロ野球 #hanshin pic.twitter.com/zVHyDq3R0n

◆阪神大竹耕太郎投手が29日、28歳の誕生日を迎えた。甲子園での練習を終え「誕生日でいろんな人から連絡もらったり、チームメートの皆さんに話しかけていただいて、そういうのがありがたいなって思います」と話した。ソフトバンクから現役ドラフトで移籍し、4、5月は6連勝と破竹の快進撃。だが、6月は勝ち星なしの1敗と苦しんだ。それでも悲観はしていない。「逆にその状況を楽しむというか。むしろ、その勝てない状況の中で、どういう自分でいられるかっていう、試されてるのかなみたいな感覚でいるんで」と独特の視点でとらえている。自分への誕生日プレゼントは「ないですね。物欲とかないんで。普通に帰ってご飯食べる感じです。欲しいものか...考えておきます」と笑った。

◆阪神渡辺諒内野手(28)が、移籍後甲子園初アーチを放った。3点リードの5回1死一塁。中日松葉から中堅左スタンドへと放り込む今季2号2ランを放った。「前の打席で1本出せたので、楽な気持ちで打席に向かえました。高めのまっすぐをしっかり捉えることができました」とコメントした。この日は今季4度目となる3番スタメン出場。岡田監督の期待に応える1発で中日を引き離した。

◆/今日も元気に直球破壊??\3番抜擢の渡邉諒が今季2号弾高め直球をバックスクリーンへ?#プロ野球(2023/6/29)??阪神×中日??Live on DAZN #DAZNプロ野球 #hanshin pic.twitter.com/M62jhjzR5v

◆/指揮官を笑顔にする快投??\村上頌樹が二死満塁のピンチを切り抜ける7回100球を投げて5安打無失点???#プロ野球(2023/6/29)??阪神×中日??Live on DAZN #DAZNプロ野球 #hanshin pic.twitter.com/ragdzIvMKJ

◆阪神村上頌樹投手(25)が、「三度目の正直」の甲子園初星へ、7回5安打無失点の好投でマウンドを降りた。今季3度目となる聖地での先発。2回までパーフェクト投球、4連続三振など抜群の立ち上がりだった。140キロ台中盤から後半の直球、フォーク、スライダー、カーブ交え、中日打線に的を絞らせなかった。5月30日西武戦(ベルーナドーム)以来、約1カ月ぶりの勝利投手の権利を持って降板。規定投球回に再度到達し、防御率1・58は同僚大竹に次ぐリーグ2位だ。正念場は最後にやってきた。7回。四球と安打で2死満塁のピンチをつくった。後藤に対し、フルカウント。ここで、甲子園には自然発生的に拍手が起こった。右腕を後押しするように、虎党が声援を送ってくれた。ちょうど、この日の100球目。最後は149キロ真っすぐで二ゴロに仕留めた。グラブをたたくと、右こぶしを何度も握る。また聖地には大きな拍手が起こった。交流戦後の先発ローテーション再編に伴い、中15日で臨んだマウンド。体力はバッチリ回復していた。「しっかり休ませてもらったので、チームのために投げたいと思っています」。終盤も球威は落ちなかった。智弁学園3年春のセンバツ優勝投手。一方で、夏は2回戦で敗退した。鳴門(徳島)に敗れた。帰りのバスでは爆睡。悔しさも忘れるほど、力を出し切っていた。甲子園は、酸いも甘いも教えてくれた場所。村上にとって原点ともいえる聖地で、タテジマのユニホームで快投してみせた。

◆阪神村上頌樹投手(24)が「三度目の正直」で甲子園初星をつかんだ。7回5安打無失点の好投。5月30日西武戦(ベルーナドーム)以来、約1カ月ぶりの6勝目を挙げた。今季3度目となる聖地での先発。2回までパーフェクト投球、4連続三振など抜群の立ち上がりだった。140キロ台中盤から後半の直球、フォーク、スライダー、カーブ交え、中日打線に的を絞らせなかった。規定投球回に再度到達し、防御率1・58は同僚大竹に次ぐリーグ2位だ。正念場は最後にやってきた。7回。四球と安打で2死満塁のピンチをつくった。後藤に対し、フルカウント。ここで、甲子園には自然発生的に拍手が起こった。右腕を後押しするように、虎党が声援を送ってくれた。ちょうど、この日の100球目。最後は149キロ真っすぐで二ゴロに仕留めた。グラブをたたくと、右こぶしを何度も握る。また聖地には大きな拍手が起こった。交流戦後の先発ローテーション再編に伴い、中15日で臨んだマウンド。体力はバッチリ回復していた。「しっかり休ませてもらったので、チームのために投げたいと思っています」。終盤も球威は落ちなかった。智弁学園3年春のセンバツ優勝投手。一方で、夏は2回戦で敗退した。鳴門(徳島)に敗れた直後、帰りのバスでは爆睡。悔しさも忘れるほど、力を出し切っていた。酸いも甘いも教えてくれた場所。村上にとって原点ともいえる甲子園で、タテジマのユニホームでつかんだ1勝は格別だ。

◆阪神が中日に完勝し、6カードぶりのカード勝ち越しを決めた。中15日空けて先発した村上頌樹投手(25)が7回5安打無失点と快投。甲子園3度目の先発で、待望の初勝利を手にした。中日戦は3戦3勝とキラーぶりを発揮した。村上は1回から2回にかけて、4者連続の空振り三振と好発進。3回以降は走者を許しながら、丁寧にコーナーを突く投球で得点を許さなかった。7回は2死満塁のピンチを背負ったが、この日最速149キロ直球で後藤を二ゴロに仕留め、窮地を脱した。後を受けたリリーフ陣も踏ん張った。打線も早々に援護点をプレゼントした。初回、1死二、三塁からノイジーの強い遊撃への打球を中日遊撃手の龍空がはじき、阪神が1点を先取。なおも1死一、三塁から前川が中前へのタイムリーを放ち、貴重な追加点を奪った。3回にも1点を加え、5回には3番渡辺諒が移籍後甲子園初アーチとなるバックスクリーン左への2号2ランでリードを拡大。渡辺諒は7回にも1死一塁から右中間への適時二塁打をマーク。4番大山も左翼線を破る適時打でさらに得点を追加した。投打がガチッとかみ合い、快勝を飾った。

◆中日の自力優勝の可能性が消滅した。先発松葉貴大投手(32)が初回に味方の守備の乱れから2失点。5回の渡辺諒に2号2ランを被弾するなど5回9安打5失点で降板した。打線も今季2戦連敗中の阪神先発村上を攻略できず、70試合目で自力Vの可能性を失った。02年からでは20年の62試合、昨季の68試合に次ぐ速さでの自力V消滅。ただし20年は新型コロナウイルスの感染拡大などで開幕が6月にずれ込み、年間120試合で行われていた。また完封負けは今季15度目。昨季は球団記録を更新する26度の完封負けを喫したペースを上回っている。

◆阪急阪神ホールディングス(HD)の角和夫会長(74)が甲子園でHDの役員らと今季初観戦し、8-0の快勝を喜んだ。「いい試合でしたね。こんな試合が毎日続けばいいんですけど。そりゃ無理な話ですけど」と1人乗りつっこみで笑わせた。平日のナイターで、試合中に雨も降ったが、3万8298人の大入り。「よく、本当に来ていただいてありがたいですね」とファンに感謝していた。

◆中日ダヤン・ビシエド内野手(34)が右手首の違和感から阪神12回戦(甲子園)を欠場した。立浪監督は「今日は休ませ、明日(30日)の様子を見る」と説明。

◆阪神シェルドン・ノイジー外野手がマルチ安打で大勝に貢献した。まず、1回2死二、三塁で遊ゴロが相手失策を誘い先制点を呼んだ。「しっかり強いスイングを心がけた。ヒットにはならなかったけどよかったです」。3、7回にはヒットを放ち6月14日オリックス戦以来のマルチ安打で好機を広げた。「ここ数週間、いい感覚で振ることができている。それが正面を突いたり、結果に表れなかったけど、今日は抜けてくれたので良かったかな」と納得の表情だった。

◆阪神大山悠輔内野手がダメ押しタイムリーを放ちながら、自分にダメ出しした。7回に適時二塁打で7点目をたたき出したが、1、3回に三振、併殺打と、4番としてチャンスで結果を出せなかったことを猛省。「今日はもう本当に反省することしかない。チームに助けられたので、しっかり反省して明日に向かいたい」。決意新たに、30日からの巨人3連戦をみすえた。

◆阪神が中日に完勝し、6カードぶりのカード勝ち越しを決めた。中15日空けて先発した村上頌樹投手(25)が7回5安打無失点で6勝目。打っては3番に抜てきした渡辺諒内野手(28)が5回にバックスクリーン左へ2号2ラン。対左で負担軽減のため6番に入れた前川が2打点、左翼は当初ミエセスだったがノイジーに変更し、ノイジーが2安打と岡田采配がズバリと当たった。試合後の一問一答は以下の通り。(テレビインタビュー)-打線が14安打で8得点と奮起した「奮起というか、初回にね、ツーアウトになって、ノイジーのは(記録は)エラーになったんだけど、あの(先制の)1点は大きかったですね。やっぱりね」-相手のミスもあり、6番の前川も適時打「いやいや、今日、(中日先発の松葉が)左だったんでね。あんまりね、もうちょっと楽なところで打たそうと思って、6番にしたんだけど、3番も。まあ、でも最初の打席でね、追加点というかね、2点目も大きかったですね」-3番の渡辺諒が3打点「糸原と2人でね、右左あるんですけど当然ね、最初から。打順もあったんですけど、思い切って渡辺(諒)3番言うてやりましたけどね」-2番中野が4安打「久しぶりじゃないですかね猛打賞というかね、だから一時期のね、悪い、ずっと調子落ちてたんですけど、みんなだいぶね、ちょっと盛り返してきたんで。よくなる傾向にあるんで。おーん。悪いのは短い期間でね、よかったと思いますけどね」-7回無失点の先発村上の投球内容は「球数が少なかったんでね、7回をね、スッといけばと思ってたんですけど、まあ点差もあったし、今回ちょっと(中15日と)間隔あけたんでね。いい時の、そういうボールも戻ってたし、コントロールもそうですけどね、今日はもうあの回でお役御免ですね」-7回2死満塁のピンチを粘った。「いやいや、あそこで抑えるか、打たれるかっていうのは、これからまだまだローテーション投げていかないといけないんですけど、そういう大事なとこでの踏ん張りというかね、そういうのはすごく自信になっていくと思いますね」-明日からの巨人戦(東京ドーム)に向けてひと言。「巨人も久しぶりなんかなあ。交流戦あったけど、ちょっとみんなが上向きになってるんでね、いい勝負したいと思うし、まず明日は西純が久しぶりの先発なんで、すごく良かったんでね、こないだのブルペンも、ちょっと明日はピッチャーの西純に期待したいですね」(ぶら下がり)-村上は「おお、今日はよかったな。ブルペンでも『今日はボール走ってますよ』と言うてたからな」-3番がうまくはまりましたね「何か(スタメンの左翼で)ミエちゃんとか使うていうから『あかん』言うたんよ。レフトにいってバテとんのに。3試合レフト往復したらもうバテてバット振れへんからな。もうハアハア言うてベンチ帰ってきたもんな」-最初はミエセスだったのを監督がノイジーに「オレがノイジーにしたよ。渡辺(諒)は、はじめ(3番)前川やったけど、オレが3番にしたんや」-前川は楽なところで「まだまだ、まだ1か月ちょいやで、1軍上がって。そんな選手にそんな負担かける必要あらへん。他の選手もやらなあかんやついっぱいおるから」-ノイジーの初回の遊失の打球はヒットでも「ヒットになってもええよな。大山の(5回の打球)はエラーでもあれやけど。ノイジーのは、打球もなあ、強襲ヒットという言葉もあるんやから」-ノイジーは打撃内容もよくなっているか「よおなってるから今日いったんや。昨日もそうやしな」-快勝では「おお、ええ点の取り方したからなあ」

◆阪神が智弁学園(奈良)の先輩後輩コンビの活躍でリーグ最速40勝に到達し、がっちり首位を守った。球宴ファン投票の先発部門で1位選出された村上頌樹投手(25)が御礼の7回5安打0封。プロ3度目の甲子園先発で本拠地初勝利の6勝目をマークした。打っては智弁学園で5学年後輩の前川右京外野手(20)がタイムリーで援護。高校時代は村上が春優勝、前川が夏準優勝。甲子園の申し子コンビが"智弁の絆"発動で6カードぶり勝ち越しだ。甲子園は村上の味方だった。7回2死満塁、後藤に対しフルカウント。勝負への覚悟を決めた瞬間、360度から大きな拍手が降り注いだ。「相手の応援よりすごかった。力になりました」。この日最速149キロの真っすぐで二ゴロ。右こぶしを握り、グラブをたたく。スタンドからは、また万雷の拍手だ。智弁学園3年春、センバツ優勝投手になった。夏は一つ勝ったが2回戦で敗退。酸いも甘いも味わった。あれから7年。タテジマを着る今、「本当にいいグラウンドでやらせてもらっているし、投げていて楽しい」と思う。原点ともいえるマウンドで自身約1カ月ぶりの6勝目。プロ3年目、三度目の正直先発で初の甲子園勝利をつかんだ。「緊張した」という聖地初のヒーローインタビュー。「忘れられない1勝になった」とかみしめた。前日28日にノミネート外ながら、球宴セ先発部門のファン投票1位で初出場が決定。7回5安打無失点の御礼快投で感謝を体現した。体は濃厚なスープを欲していた。前回登板から中15日。つかの間のリフレッシュ期間で足を運んだのが、人気ラーメンチェーン店の「天下一品」だった。「ずっと行きたくて。あのドロドロのやつを」。こってりラーメンをほお張った。一時は甲子園近隣の商業施設にある店舗へ食べに行こうかと思案するほど、念願だった。焼き肉やすしではない。「ご飯食べに行くといってもラーメンくらい...」。同じく人気チェーン店の「ラーメン一蘭」も大好き。25日に25歳になったばかりの青年に、ぜいたく思考は一切ない。村上は村上らしく、天下一品の直球で中日打線をねじ伏せた。初回には智弁学園の後輩、前川の援護射撃も受け、"智弁の絆""でチームをリーグ一番乗りの40勝に導いた。「したかった」という2度目の完封は次回に持ち越したが、これで中日戦は3戦3勝だ。岡田監督は「おお、今日はよかったな。ブルペンでも今日はボール走ってますよと言うてたからな」とたたえた。佐々木朗を倒したあのロッテ戦戦から実に約1カ月、6カードぶりのカード勝ち越しで2位DeNAとのゲーム差も1・5に拡大。村上の絶品の100球が、虎を再び加速させる。【中野椋】村上の智弁学園時代 甲子園は1年夏、3年春夏の3度出場。3年時の16年センバツでは、初戦の福井工大福井戦で完封するなど全5試合で完投勝ちを収め、チームを初の全国制覇に導いた。決勝の高松商(香川)戦は、自らサヨナラ打を放つ独り舞台。夏は2回戦で河野竜生(日本ハム)擁する鳴門(徳島)敗れたが甲子園はトータル3大会で8試合に登板して6勝1敗、防御率0・69の好成績を残した。▽阪神馬場(8回に2番手で登板し1イニング無失点)「四球はもったいなかっけど、そんなに暴れている感じではなかったので、しっかり粘れました」▽阪神石井(9回の1イニングをぴしゃり)「今日はどの球でも有利に投げられた。投げるたびに(故障)前以上のコンディションに戻ってきている」

◆中日が自力優勝の可能性を失った。先発松葉貴大投手(32)が初回に味方の守備の乱れから2失点。さらに1点を失い、5回には渡辺諒に今季初被本塁打となる2号2ランを浴び、5回5失点で降板した。打線も2戦連敗中の阪神村上を攻略できず7回無得点。継投の前に今季70試合目で、自力Vの可能性が消滅した。立浪和義監督は「これだけ借金があるから(自力V消滅は)当然。まだ(シーズンは)半分もいっていない。何とか今年、ちょっとは形にしていかないといけない」と肩を落とした。龍空は初回2死二、三塁での遊ゴロファンブルから先制を許し、5回には痛恨のトンネルで1試合2失策を記録した。指揮官は「下手な選手じゃないんで、ああいう大事なところで出るのは。本人とも話したが、もっとひたむきに練習からしっかりさせていかないといけない」と、直接苦言を呈したことも明かした。チームの失策数は両リーグ最多の49。「もっとしっかりした野球ができる試合を増やしていかないと。ミスからの失点とか、明らかに今年は多すぎる」。立浪監督は守備のほころびから落とした敗戦に悔しさをにじませた。自力優勝の可能性が消滅したのは、02年からでは20年の62試合、昨季の68試合に次ぐ速さ。ただし20年は新型コロナウイルスの感染拡大などで開幕が6月にずれ込み、年間120試合で行われていただけに、就任2年連続でシーズン70試合以内で自力Vの可能性を失ったことになる。完封負けも70試合ですでに15度目。球団記録を更新する昨季の年間26試合を上回るペースだ。▽中日松葉(今季初被弾を含む5回5失点)「苦しい投球の中で4回まで何とか粘れたが、5回の本塁打だけは、今日一番反省しなければいけない」

◆阪神近本光司外野手(28)が、先制の起点となる二塁打を放った。初回先頭で左中間へかっ飛ばした。「あれで先制で2点取ったんで。村上やし、まあ後はどうにかなるやろうと」先発は村上頌樹投手(25)。兵庫・淡路島の同郷の後輩に全幅の信頼を寄せるコメントだった。

◆阪神が智弁学園(奈良)の先輩後輩コンビの活躍でリーグ最速40勝に到達し、がっちり首位を守った。球宴ファン投票の先発部門で1位選出された村上頌樹投手(25)が御礼の7回5安打0封。プロ3度目の甲子園先発で本拠地初勝利の6勝目をマークした。打っては智弁学園で5学年後輩の前川右京外野手(20)がタイムリーで援護。高校時代は村上が春優勝、前川が夏準優勝。甲子園の申し子コンビが"智弁の絆"発動で6カードぶり勝ち越しだ。阪神がセ・リーグ最速で40勝に到達した。球団11度目で、56、64、72、74、79、03、05、06、08、21年に次ぐ。このうち優勝したのは64、03、05年の3度。ただし、直近の3度はいずれもV逸。このうち08年は最大13ゲーム差を、21年は同じく7ゲーム差を覆された。負の連鎖を断ち切る年にできるか。

◆阪神が智弁学園(奈良)の先輩後輩コンビの活躍でリーグ最速40勝に到達し、がっちり首位を守った。球宴ファン投票の先発部門で1位選出された村上頌樹投手(25)が御礼の7回5安打0封。プロ3度目の甲子園先発で本拠地初勝利の6勝目をマークした。打っては智弁学園で5学年後輩の前川右京外野手(20)がタイムリーで援護。高校時代は村上が春優勝、前川が夏準優勝。甲子園の申し子コンビが"智弁の絆"発動で6カードぶり勝ち越しだ。○...智弁学園・小坂将商監督(45)も教え子2人の活躍を喜んだ。3年目のブレークで球宴のファン投票1位で選出された村上については「本当に阪神ファンのおかげですよ。本当にすごい。(マークシートに)名前が載ってないところからの1位ですから」と感激。「来年は前川と2人でオールスターに出てもらいたいですね」と期待した。

◆阪神近本光司外野手が登場曲にこの日解散する6人組ガールズグループ「BiSH」の曲を使用した。1打席目にはC&Kの「ドラマ」で打席に入るが、BiSHの「beautifulさ」を使用。淡路島の後輩・村上に先制点をプレゼントする起点の二塁打を放ち、チャンスメークした。「「あれで先制で2点取ったんで。村上やし、まあ後はどうにかなるやろうと」その後も同曲で打席へ。大阪桐蔭吹奏楽部とBiSHが出演するテレビ番組を見て感動したといい「メジャーな曲しか知りませんけど」と、粋なチョイスをしたようだ。

◆先輩やりました!阪神高卒2年目の前川右京外野手(20)が、1安打2打点の活躍で、智弁学園で5学年先輩村上の甲子園初勝利をアシストした。好調ぶりを買われ、相手先発の左腕時では初スタメンの「6番右翼」。1点を先取した直後の初回2死一、三塁のチャンスで、中日松葉の外角スライダーに食らいついてセンター前へ。貴重な追加点をたたき出してにっこりだ。「(村上)ショウキさんが投げている試合でも打つことができてよかった。智弁の先輩なので、ちょっとは助けられたかなと思います」試合前に先輩からゲキを飛ばされていた。村上が先発した試合で、前川は3戦8打数1安打に終わっていた。この日タイムリーを放った直後にもベンチで「もうちょい打てよ」とプレッシャーをかけられていた。前川は「1本出たんでいいじゃないですか。あの2点目大きいですよ」と笑顔で"反論"したという。7回に併殺崩れの間に1点を追加しており、村上も「投げやすくしてもらったのでよかったです」と笑った。村上先輩が果たした16年のセンバツVが鮮明に焼きついている。当時は中学へ進学したばかりだったが、「覚えています」ときっぱり。「開幕ゲームの1球目を投げて、最後サヨナラを打った人なので。今でもとても尊敬しています」。プロ入り後もチームでは唯一の同門ということもあり、「めっちゃ仲良くしてくれるので、とても話しやすいです」と感謝は尽きない。打順を3番から6番に下げた岡田監督はにんまり言った。「まだ1軍に上がって1カ月ちょいやで。そんな選手に負担かける必要あらへん」。若手のホープへの配慮も見事にハマった。前川は自己最長タイの5試合連続ヒットで打率3割9厘。6カードぶりのカード勝ち越しに貢献し、自信を深めた。「ベンチの雰囲気もめちゃくちゃいい。東京に行っても、チーム一丸となって戦っていきたい」。弱冠二十歳の背番号58が、今度は初の伝統の一戦で暴れ回る。【古財稜明】前川の智弁学園時代 甲子園は1年夏と3年春夏に3度出場した。3年夏の21年に全国準優勝。同大会は2回戦横浜(神奈川)戦、3回戦日本航空(山梨)戦で2本塁打を放つなど打線を引っ張った。甲子園通算は出場10試合で2本塁打、12打点、打率3割7分8厘。コロナ禍のため、2年夏の20年8月に行われた交流試合・中京大中京戦(愛知)にも出場し、高橋宏斗(中日)から1安打を放った。

◆阪神が完封勝利で、6カードぶりのカード勝ち越しを決めた。試合後、ヒーローには7回無失点の先発村上頌樹投手(24)、本塁打を含む4打数3安打の渡辺諒内野手(28)、自身3度目の4安打を記録した中野拓夢内野手(26)が選出された。村上と渡辺諒にとっては初となった甲子園のお立ち台。村上が「緊張しています」と語ると、渡辺諒も「僕もすごく緊張しています」と口にした。この日は3万8298人が駆けつけた満員の甲子園。投打のヒーローすら圧倒する虎党の熱気だった。

◆阪神中野拓夢内野手(27)が1日遅れのバースデーを4安打4得点の大暴れで祝った。「前日の誕生日はノーヒットだったので、次の日ですけど絶対打ってやろうと思っていました」。二塁部門での球宴ファン選出にも1日遅れで応えた。1回に左前打で先制点のお膳立てをすると、3回、5回、7回と全て中前へ運び、全てホームにかえってきた。1試合4安打は昨年7月13日の巨人戦以来3度目。4安打&4得点は昨年5月14日DeNA戦以来だった。日大山形では13年の高2夏に「2番二塁」で出場した甲子園。準決勝の前橋育英(群馬)戦で高橋光成(西武)からヒットを放つなど山形勢初の4強に貢献した。原点の球場で再び2番二塁で躍動している。思い切って打撃を変えたことが奏功した。3割1分を超えていた打率も試合前時点で2割8分3厘まで下降。「何かを変えなければ」とバットを出す角度を変え、体を少し開き気味にした。「最近は開きが早くなって(ボールを)引っかけることが多かった。自分の中で両目でボールを見る感覚でいったら、素直にバットも出るようになった」。30日からは敵地で巨人3連戦。「明日の試合が大事。この勢いで勝てるように、自分の役割をしっかりとやりたい」。本来の打撃を取り戻した背番号51がG倒の先陣を切る。【高垣誠】

◆タテジマでの甲子園1号をかみしめた。阪神渡辺諒内野手(28)はゆっくりとダイヤモンドを回った。「本当に一番気持ち良いホームランでしたし、うれしかったです」。3点リードの5回1死一塁。「直球破壊王子」の異名通り、得意球を逃さなかった。松葉が高めに投じた137キロを捉え、中堅フェンスを越える2号2ラン。ナインの手荒い祝福に、クールな表情が少し緩んだ。4試合ぶりの「3番三塁」でスタメン。当初は前川が3番に座る予定だったが、岡田監督が「オレが3番にしたんや」と直前に変更した。買われたプロ10年目の技に結果で応え、7回にも適時二塁打を放つなど移籍後初の猛打賞。3打点で8-0大勝に一役買った。昨年10月に江越らとの交換で日本ハムから移籍。東海大甲府(山梨)では2年夏の12年に出場した甲子園が本拠地になった。「1番遊撃」で活躍。2回戦の龍谷大平安(京都)戦で本塁打を放つなど4強入りに貢献した。プロ入り後は、同年の「熱闘甲子園」などで使用された高校野球応援ソング、GReeeeNの「pride」を登場曲に使用。今回の移籍により、11年前と同じ甲子園で同じ曲を聞きながら打席に向かっている。「運命的ですよね。阪神に移籍してこないとなかったことなので」。当時と大きく異なるのは360度の大応援団。「超満員の中で1周できたことはすごく気持ちよかった」と会心だった。本拠地初のお立ち台ではあらためて虎党に自己紹介。背番号25が、原点の聖地をもっともっと沸かせる。【波部俊之介】

◆阪神・大竹耕太郎投手が試合前練習でキャッチボールや軽めのランニングなどで汗を流した。この日、28歳の誕生日を迎えた左腕は「誕生日でいろんな人から連絡をもらったり、チームメートのみなさんにもたくさん話しかけていただいて、ありがたいです」と笑顔で語った。28日の中日戦(甲子園)では7回2失点の好投も、勝ち負けはつかず。5月までで6勝をマークした大竹だったが、6月は4試合の先発で防御率2・73と好投を続けたがが、0勝1敗と白星に恵まれなかった。それでも「別に負けがついたからダメみたいのもないし、むしろ勝てない状況のなかでどういう自分でいられるかを試されているのかなと思う。そういうときこそ周りに感謝の気持ちを持って、基本的なところをちゃんとしておけば、これから5失点、6失点する試合があっても勝てたりすることも出てくると思う」と前向きだった。誕生日への自分へのプレゼントがあるかと問われた大竹は「ないですね。物欲とかないので」と苦笑い。〝無欲〟の男がこれからも自分の投球を貫き、虎に貢献していく。

◆阪神・西純矢投手(21)が30日の巨人戦(東京ドーム)に先発する。この日は甲子園での1軍練習に参加し、キャッチボールなどで調整した。「またこうやってチャンスをもらったのでしっかりと、前半にチームに迷惑をかけた分、ここから巻き返していけるように、チームに貢献できたらいいなと思います」救援経験を挟み、5月14日のDeNA戦(甲子園)以来、今季5度目の先発登板となる。東京ドームでは通算2戦2勝と好相性。注意点は「ホームランが入りやすい球場なので、一発に気をつけながら。あとは走者を溜めないこと」と話し、戸郷との投げ合いには「侍ジャパンに入っていましたし、すごい投手だと思う。(だが、)投手と対戦するのではなく打者と対戦するので、自分の投球をしていって、負けないようにしていきたい」と意気込んだ。

◆両軍のスターティングメンバーが発表され、「マイナビオールスターゲーム2023」のセ・リーグの先発投手部門で〝ノミネート外〟から初選出となった村上頌樹投手(25)が先発登板する。今季、甲子園では2試合に先発し、防御率1・20ながら、0勝2敗と白星なし、3度目の正直で甲子園初勝利をつかむ。打線では出場4試合連続安打中の前川右京外野手(20)が「6番・右翼」でスタメン出場。中日の先発は左腕・松葉で、相手先発が左腕の試合で初めて先発することになった。

◆阪神が幸先よく2点を奪い、リードを奪った。一回、先頭の近本の左中間二塁打で出塁すると、中野も左前打で続き、いきなり無死一、三塁の好機を作る。続く渡辺諒は一塁ゴロで三走が挟殺となり、なおも1死二、三塁で打席に立った4番・大山は空振り三振に倒れた。それでも、5試合ぶりにスタメン復帰したノイジーの遊ゴロを中日の遊撃手・龍空がファンブルし、適時失策。ラッキーな形で点を奪うと、前川が中前への適時打を放ち、追加点を挙げた。

◆阪神打線がつながりを見せ、リードを広げた。三回、中野が中前打で出塁し、すぐに二盗を成功させると、渡辺諒の左前打で一、三塁。ここで前の打席で空振り三振に倒れている大山が三ゴロ併殺に打ち取られたが、その間に三走がかえり、3点目を奪った。

◆阪神・渡辺諒内野手(28)が今季初めて本拠地甲子園で本塁打を放った。「前の打席で1本出せたので、楽な気持ちで打席に向かえました。高めの真っすぐをしっかり捉えることができました」3―0の五回1死一塁で先発・松葉の4球目、高めの直球をバックスクリーンへ運び、4月13日の巨人戦(東京ドーム)以来となる2号2ランとした。甲子園で本塁打を放つのは日本ハム時代の2019年6月8日以来、4年ぶり。移籍後は初の一発で甲子園は大歓声に包まれた。

◆毎回走者を出す苦しい投球だった。中日先発の松葉貴大投手(32)は5回9安打5失点と振るわず、0-5とビハインドの展開で降板。今季7度目の登板でも初勝利をつかむことはできなかった。2021年9月1日の阪神戦以来となる甲子園のマウンド。まだ勝ち星のない左腕が、トレードで加入した宇佐見と初めてバッテリーを組んで試合に臨んだが、立ち上がりから重苦しい投球になった。一回先頭、近本に右中間二塁打を浴びると、続く中野に左前打を許して一、三塁のピンチを招く。続く渡辺諒は一ゴロに抑えて、三走の近本を本塁タッチアウトとして1死二、三塁。大山からは空振り三振を奪い、ピンチ脱出まであと1死としたが、ここから粘りきれなかった。5番ノイジーの当たりは打ち取った遊撃正面へのゴロとなったが、龍空が打球をファンブルするエラー。踏ん張れず1点先制を許した。なお一、三塁で、続く前川には1ストライクから外のカットボールを拾われて中前へのタイムリーを許し、もう1点を追加された。以降も好調時の球の切れが影を潜めた。三回は中野、渡辺諒の連打を許すなどして招いた無死一、三塁から大山の三ゴロ併殺打の間に0―3。五回には1死一塁で渡辺諒にバックスクリーンへの2ランを献上し、六回の打席で代打を送られた。本拠地・バンテリンドームでの5イニングという限定された起用が多い左腕だが、中日に移籍した2020年から昨季までの3シーズンで阪神戦の通算成績は3勝2敗、防御率2・16と好相性だった。しかし、今季の初対戦では阪神打線を圧倒することはできなかった。(上阪正人)

◆阪神は渡辺諒内野手(28)、大山悠輔内野手(28)の3、4番コンビが躍動した。七回1死で中野が中前打で出塁。渡辺諒が2番手・植田の外角高めの直球をとらえて右中間へ適時二塁打。前の打席で2ランを放った勢いそのままにこの日3打点目をマーク。なおも1死二塁で3打席凡退の大山が甘く入ったカットボールに反応して左翼線適時二塁打とした。その後も、ノイジーが中前打でつなぐと、前川の併殺崩れの間に三走が8点目のホームを踏み、大差をつけた。

◆先発の阪神・村上頌樹投手(25)は7回5安打無失点で勝利投手の権利を保持したまま降板した。最大のピンチは5―0の七回だ。2死から四球と連打で満塁のピンチを招いた。打席には後藤を迎え、フルカウントまで粘られるも、最後は直球で二ゴロに仕留めた。村上は試合前時点で、甲子園では未勝利。今季は防御率1・20ながら2戦2敗と白星に恵まれていなかったが、三度目の正直で本拠地初勝利を手中に収めた。

◆阪神は投打がかみ合い、大勝した。 打線は一回に相手の適時失策と前川のタイムリーなどで2点を先制。五回には渡辺諒が4年ぶりに甲子園で本塁打をマークしてリードを広げた。終盤まで勢いは止まらず、七回も渡辺諒、大山の3、4番コンビの連続タイムリーで8点差をつけた。 先発の村上は七回に2死満塁のピンチをしのいで、7回零封で今季6勝目。4試合目の先発で、甲子園初勝利を記録した。これでチームの5カード連続負け越しはストップ。6カードぶりにカード勝ち越し決めた。

◆阪神が快勝し、6カードぶりの勝ち越しを決めた。一回、敵失で先制し、さらに2死一、三塁から前川右京外野手(20)の中前打で加点。三回にも追加点を奪い、五回には渡辺諒内野手(28)の2号2ラン、七回の3点で突き放した。7回無失点の村上頌樹投手(25)は甲子園初勝利で、6勝目(3敗)。2位DeNAが敗れたため、1・5差となった。今季10度目の完封勝利で、リーグ最速40勝に到達した岡田彰布監督(65)の主な一問一答は以下の通り(成績=40勝28敗2分、観衆=3万8298人)。★テレビインタビュー編ーー6番・前川もタイムリー「今日(相手先発は)左だったんで、楽なところで打たそうと思って、6番にしたんだけど。最初の打席で追加点というか、2点目も大きかったですね」ーー中野が4安打「久しぶりじゃないですかね猛打賞(6日の楽天戦以来)。一時期の悪い、ずっと調子落ちてたんですけど、みんな盛り返してきたんで。良くなる傾向にあるんで。悪いのは短い期間で良かったと思いますけどね」ーー村上は七回2死満塁のピンチを切り抜けた「抑えるか、打たれるかは、これからローテーション投げていかないといけないんですけど、大事なとこでの踏ん張りは、自信になっていくと思いますね」ーー30日に向けて「巨人も久しぶりなんかなあ(4月27日以来)。交流戦あったけど、みんなが上向きになってるんでね、いい勝負したいと思うし、まず明日は西純が久しぶりの先発なんで、すごく良かったんでね、こないだのブルペンも。西純に期待したいですね」★ぶら下がり編ーー村上は「今日はよかったな。ブルペンでも、ボール走ってますよと言うてたからな」ーー3番がハマった「何かミエちゃんとか使うて言うから『アカン』言うたんよ。レフトに行ってバテとんのに。3試合レフト往復したらもうバテてバット振れへんからな。もうハアハア言うてベンチ帰ってきたもんな」ーー最初はミエセスだったがノイジーに「俺がノイジーにしたよ。渡辺は、はじめ前川やったけど、俺が3番にしたんや」ーー楽なところで「まだ1カ月ちょいやで、1軍上がって。そんな選手に負担かける必要あらへん。他の選手もやらなアカンヤツいっぱいおるから」ーーノイジーの初回はヒットでも(2死二、三塁での遊撃強襲のゴロが失策に)「ヒットになってもエエよな。大山のはエラーでもアレやけど。ノイジーのは、打球もなあ、強襲ヒットという言葉もあるんやから」ーー打撃内容も良くなっているか「よおなってるから今日行ったんや。昨日もそうやしな」ーー快勝では「おお、エエ点の取り方したからなあ」

◆近鉄、西武で主砲として465本塁打&2452安打をマークし、西武コーチ時代には清原和博らを育てたサンケイスポーツ専属評論家・土井正博氏(79)は「6番・右翼」で1安打2打点の前川右京外野手(20)を絶賛した。「一流に育ててほしい選手」だと思いながら、前川の打席を見ている。左腕先発ということから岡田監督が6番に下げたが、第1打席でカットボールをしっかり捉えて中前適時打。2打席目の三直もいい当たりだった。左腕に対して体が開かない。調子の良さも加わっているのだろうが、体が開かず、下半身で打てている限り、投手の左右は関係ない打者だ。我々は「沈んで打てる」と表現するのだが、スイングの際に絶対に打席で浮き上がらない。森(オリックス)と実によく似ている。浮き上がると目線が球から切れて、ボール球を振ってしまうが、現状の前川はその心配がない。相手は情報の少ない新戦力ということで、安全策の配球で攻めてきている。だから今は戸惑うことなく打てているし、結果も残せている。そろそろ相手が内角を徹底的に攻めてくることも予想される。おそらく苦労するだろうが、その試練を乗り越えれば、本当に森クラスの打者になれる。球界全体を見渡すと、変化球には対応できるが、真っすぐに弱い打者が非常に増えている。阪神でも顕著。前川を見ていると、エース級の速い球に振り負けないスイングをしている。変化球は慣れれば打てるが、真っすぐは慣れだけでは打てない。前川のスイングを見ていると大丈夫だ。困るのは、日によってスタメンだったり控えだったりすることだが、岡田監督からは「育てよう」という思いが伝わってくる。試合に出られることに感謝して、経験を積んでいけばいい。

◆阪神・ノイジーは「5番・左翼」で5試合ぶりの先発で2安打を放った。一回2死二、三塁から遊撃への痛烈なゴロを相手がはじく間に先制点をもたらした。三回には左前、七回には中前に運び、14日のオリックス戦(甲子園)以来となる複数安打を記録。「なかなか結果に表れなかったが、今日は抜けてくれてよかった。個人だけでなく、チームとしても大きな勝利だった」とうなずいた。

◆絶好調の若虎は、左腕との対戦でも止まらなかった。外角低めに食らいついた前川の打球が中前で弾む。三塁走者の渡辺諒の生還を見届けて、一塁ベース上で右手を突き上げた。智弁学園高の先輩・村上を援護する適時打で勝利に貢献した。「『もう1点取れたら楽やな』と思って打席に入った。初球のイメージがあった中で打ててよかったです。先輩をちょっとは助けられたかな」1点を先制した直後の一回2死一、三塁。気負うことなく、きっちり狙い球を見極めた。松葉の初球の変化球を見逃した後の2球目。ほぼ同じところに投じられたカットボールを振り抜いて、曇り空の甲子園を沸かせる追加点を奪った。今季15試合目の先発出場で、初めて相手先発が左投手の試合でスタメンに名を連ねた。これまでほぼ対右腕で起用され、この日の第1打席が対左投手3打席目(過去2打数1安打)。左右に関わらず出場するレギュラー定着に向けて期待を込めて送り出され、1打席目から適時打で応えた。岡田監督は「もうちょっと楽なところで打たそう」と試合前に当初の3番から6番起用に変更したことを明かし、「最初の打席でね、追加点というか、2点目も大きかった」とたたえた。「打ってくれよ」試合前。前川は村上から声を掛けられた。智弁学園高の5学年先輩である村上は、16年の選抜大会を一人で投げ抜き、自身のサヨナラ打で優勝。その姿を目に焼き付けて同校に進学にした前川は「とても尊敬しています」と語る。先輩の指令にきっちり応え、甲子園初勝利をアシストする2点目をたたき出した。ただ、さらに村上からおかわりを求められると「1本打てたんでいいじゃないですか。あの1点大きいですよ」と応じたという。そんな強心臓ぶりも一戦ごとに存在感を増す20歳の魅力だ。村上は「投げやすくなりました」と、頼もしい後輩の一打に感謝した。「ベンチの雰囲気もめちゃくちゃいい。東京でもチーム一丸となって頑張りたい」甲子園で大きな収穫を得て、前川にとって初めて伝統の一戦に臨む。リーグ戦再開後は打率・438(16打数7安打)、4打点の勢いそのままに、東京ドームでも暴れる。(邨田直人)

◆若きエースに乾杯!! 阪神は中日に8―0で快勝し、6カードぶりに同一カード3連戦で勝ち越した。立役者となった村上頌樹投手(25)は7回5安打無失点で6勝目を挙げ、本拠地甲子園での初白星を飾った。28日に発表された球宴のファン投票選出に応える好投でセ・リーグ40勝一番乗りとし、がっちりと首位をキープ。ここから猛虎の再進撃が始まるでー!!その右腕で果たした〝三度目の正直〟-。苦節3年、村上が智弁学園高時代に選抜優勝を果たした甲子園で、待望の初勝利をつかんだ。竜打線を沈める7回5安打零封で巻き起こした熱狂の渦。その中で勝利の輪に加わる瞬間は、これまでとひと味もふた味もちがう、格別の時間だった。「やっと甲子園で勝利できたので、よかったです。忘れない1勝になったと思います!!」13日のオリックス戦後は、交流戦休みを使った〝リフレッシュ抹消〟。この日に再登録されて先発マウンドに上がった。中15日のブランクを感じさせず、序盤からテンポ良く腕を振った。二回に中軸の細川、石川昂、高橋周のバットの空を切らせるなど4者連続奪三振。七回に2死から四球と連打で満塁と、最大のピンチを迎える。フルカウントになったが「相手の応援よりも大きかったので力になった」と360度から拍手で後押しを受け、さらに奮い立った。後藤をこの日最速タイの149キロ直球で二ゴロに料理。ジャスト100球で7つのゼロを並べ、こぶしを握った。5月30日の西武戦(ベルーナ)以来、1カ月ぶりの白星は、大竹に並ぶチームトップの6勝目。岡田監督も「大事なとこでの踏ん張りというかね、そういうのはすごく自信になっていくと思いますね」とたたえた。28日に発表された「マイナビオールスターゲーム2023」のファン投票では28万1990票を集め、セ先発部門1位で球宴初出場が決定。ノミネート外からトップ選出に押し上げてくれたファンへ「みなさんに手間をかけて投票していただいたので、本当にありがとうございます!」と、自身初の甲子園でのお立ち台の上から、言葉でも感謝の思いを伝えた。

◆阪神・近本は一回に松葉の直球を捉えて左中間への二塁打を放った。いつもとは異なり、この日東京ドームで解散を迎えた6人組ガールズグループ『BiSH』の楽曲を登場曲に使用し、先制点の口火を切った。「二塁打から2点取れて、あとは村上なのでどうにかなるだろうと思っていました」と、同じ淡路島出身の後輩への信頼を語った。

◆阪神・中野は今季初の1試合4安打を放ち、盗塁も1つ決めて4得点と大暴れ。一回無死二塁で左前打を放って先制点につなげると、その後は中前打を3本。逆らわずに打ち返す打撃が奏功し「最近、少し引っ掛けのゴロなどが多かったので、自分の中でもう一度センター中心に打っていこうという感じで打席に入った」と胸を張った。

◆阪神・大山は七回、渡辺諒の適時二塁打に続いて1死二塁で左翼線へ適時二塁打。リードを7点に広げた。2試合ぶりの打点でリーグ打点ランキング2位タイの45打点目。それでも一回1死二、三塁は空振り三振、三回無死一、三塁は三ゴロ併殺に倒れており「きょうは反省するところしかない。チームに助けてもらった。またあした頑張ります」と言葉少なだった。

◆セ・リーグ2位のDeNAは雨中の一戦に競り負け、痛恨の同一カード3連戦3連敗。首位・阪神とのゲーム差は1・5に広がり、3位の広島にも1・5ゲーム差に迫られた。三浦大輔監督(49)は「この3連戦、点を取った後すぐに取られてリズムをつくれなかった」と唇をかんだ。今季初先発の野村を打ちあぐねるも、2点を追う七回に2番手・ターリーを攻め、1死二、三塁から右脚の張りでスタメンを外れた宮崎が代打で右犠飛。続く代打・大和が中前適時打を放ち同点に追いついたが、その裏に3番手・エスコバーが1死しか取れずに2失点と誤算だった。これでビジターは今季勝率・412と苦しむが、30日からは驚異の勝率・767を記録している本拠地、横浜スタジアムで中日との3連戦を迎える。「ホームに帰ってやり直します。ここで(連敗を)止められるように」と指揮官。23―25日の阪神との首位攻防3連戦で3連勝に導いた今永、バウアー、東の先発3本柱を投入し、巻き返しを図る。(浜浦日向)

◆阪急阪神ホールディングス代表取締役会長兼グループCEOの角和夫氏が、他の役員メンバーらと甲子園で今季初観戦。阪神の大勝を見届け「いい試合でしたね。こんな楽な試合がねえ、毎日続けばね、いいんですけどね」と満面の笑みで振り返った。雨天の平日ながら3万8298人の観客が詰めかけたことにも触れ「よくもう、本当に来ていただいて、ありがたいですね」と、阪神ファンの熱い応援に感じ入った様子だった。

◆新人記者・中屋友那にとって、生涯忘れられない日になった。早朝の金沢駅。えっ、まさか...。呆然(ぼうぜん)と立ち尽くした。事前に指定席を購入していた特急サンダーバードが運行中止。前夜から北陸方面を襲った豪雨の影響だった。ヤバい。これでは鳴尾浜球場のファームの練習に間に合わない...。顔面蒼白(そうはく)でサブキャップ・新里公章のスマホを鳴らした。「そういう事情なら、ゆっくり帰ってきたらいいよ。大丈夫!」沖縄出身。心優しいノンビリ屋。怒りの感情など持ち合わせない。人生のすべての瞬間をゆっくりと歩んできた男は、遅刻には特に寛容だ。すぐに鳴尾浜球場へはトラ番・邨田直人を配するなどテキパキと指揮して、ルーキー記者が〝穴を開けかけた〟仕事をカバーした。甲子園に到着したのが午後3時過ぎになった中屋は、先輩記者たちに感謝しつつ、2軍戦で金沢、高岡を転戦してきた取材の土産話を披露。「社会人になって初出張だったのですが、すごくいい思い出がいっぱいできました」太平洋を望む高知・四万十市で生まれたルーキー君。カツオを食って育ったから、今度は日本海のサカナにも興味津々。取材の合間に〝北陸の台所〟かの有名な近江町市場に向かった。「海鮮丼を頼んだら、思ったより早く出てきて食べ終わったので、もう1件寄って、今度はマグロ丼を食べました」うらやましい食欲だ。横で聞いていた先輩トラ番・織原祥平が経験談を披露。「1人の出張はノビノビできるからいいよな。先輩と一緒だと、気を使うから。良かったな」そんな織原に初出張の思い出を聞いてみた。

◆皆の者、村神様、甲子園初降臨でございまするぞ!! 7回無失点ピッタリ100球で甲子園初勝利! そして、虎にセ・リーグ40勝一番乗りを与えるとともに、6カードぶりの勝ち越しをもたらせてくださったのだ。ありがたや~、ありがたや~!! さあ、全国の虎党の皆さんご一緒に!! クィ、クィ、パン、パン、クィ(2礼2拍手1礼)打ってはホームランを含む3安打3打点の渡辺諒が本来のパワーを発揮すれば、令和のくせ者中野が4安打!! 高卒2年目ピチピチの前川もタイムリーに2打点と、村神様の後光を浴びて、猛虎が前半の勢い再びの予感ヒシヒシなのだ!!で、ここでプロ野球ファンの皆さまに緊急発表でーす!! マイナビオールスターゲーム2023のファン投票で全9部門でトップを独占した副賞として、現在野球ファンが最も見たい前川を特別選出することが決定しましたー!! てのはウソ! ウソ!!(60歳過ぎて小学生級のウソつくか~!?) でも、夢舞台で前川見たくありませ~ん?!

DAZN

<セ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
阪神
40282 0.588
(↑0.006)
-
(-)
73272
(+8)
214
(-)
34
(+1)
39
(+1)
0.242
(↑0.002
2.820
(↑0.04)
2
(-)
DeNA
38291 0.567
(↓0.009)
1.5
(↓1)
75275
(+3)
243
(+5)
52
(+1)
15
(-)
0.260
(↓0.001)
3.380
(↓0.03)
3
(-)
広島
38320 0.543
(↑0.007)
3
(-)
73249
(+5)
247
(+3)
45
(-)
35
(+1)
0.248
(↑0.002)
3.220
(↑0.02)
4
(-)
巨人
35340 0.507
(-)
5.5
(↓0.5)
74257
(-)
265
(-)
79
(-)
21
(-)
0.255
(-)
3.760
(-)
5
(-)
中日
27421 0.391
(↓0.006)
13.5
(↓1)
73192
(-)
234
(+8)
30
(-)
22
(-)
0.237
(↓0.001)
2.930
(↓0.05)
6
(-)
ヤクルト
26412 0.388
(-)
13.5
(↓0.5)
74241
(-)
268
(-)
59
(-)
33
(-)
0.234
(-)
3.670
(-)