オリックス(☆10対0★)ロッテ =リーグ戦10回戦(2023.06.28)・京セラドーム大阪=
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ロッテ
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ORIX
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勝利投手:山下 舜平大(7勝1敗0S)
敗戦投手:小島 和哉(5勝3敗0S)

本塁打
【オリックス】杉本 裕太郎(11号・7回裏3ラン),頓宮 裕真(8号・8回裏ソロ)

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◆オリックスは5回裏、ゴンザレスの2点適時打で先制に成功する。そのまま迎えた7回には、杉本のランニングホームランなどで6点を挙げ、相手を突き放した。投げては、先発・山下が6回無失点の好投で今季7勝目。敗れたロッテは、打線が中盤までの好機を生かせなかった。

◆ロッテ佐々木朗希投手(21)とオリックス宮城大弥投手(21)の同学年「仲良しコンビ」が前日の激闘から一夜明け、試合前にグラウンドの隅で談笑した。前夜は3度目の2人の投げ合い。試合は1-2でロッテがサヨナラ負けを喫したが、佐々木朗が7回5安打1失点(自責0)、宮城も8回3安打無失点と好投した。佐々木朗は昨季の完全試合を含み2連勝中だったが、ともに勝ち負けつかず。2人の"対決"は佐々木朗の3戦2勝"1分け"。「昨日の敵」は、ともにストレッチをしながら「今日の友」に戻っていた。

◆/キャッチフレーズに偽りなし\無慈悲なストレートが今日も炸裂山下舜平大は6回無失点5奪三振回数:6球数:96安打:5三振:5四球:4失点:0?プロ野球(2023/6/28)??オリックス×ロッテ??Live on DAZN#DAZNプロ野球#bs2023 pic.twitter.com/mgT0H2IXgg

◆加速した190センチ、104キロの巨体はもう止まらない。ぐるぐる腕を回す梵三塁コーチを見るまでもなく、オリックス杉本裕太郎外野手(32)は大股でホームに突進した。小学生以来だというランニング本塁打。息を荒くしてナインとハイタッチ。仲間の安打で生還した感覚でいたが、ふと気付いた。「あ、やらな」。テンションMAXのまま、あわてて右翼席に向けて右腕を突き上げた。「まさかランニングホームランで『昇天ポーズ』をする日が来るとは思わなかった。いつも監督やコーチに全力疾走するよう言われている。抜かずに走ってよかったです。ストライドが広くなりすぎて、やばい走り方をしていました」7回無死一、三塁。小島の変化球を拾って高々と左翼フェンス際へ。山口は捕球できず、フェンスではね返った打球はカバーに走った中堅藤原もすり抜けて、誰もいない中堅手前に転々とした。「本塁打は本塁打。3点入ってうれしいです」。2-0と追加点がほしい状況で貴重な"1発"になった。21年に本塁打王に輝いた大砲だが、50メートル走は6秒台前半を誇り、走塁意識も高い。初の球宴ファン投票選出が発表された日に、すべて得点に絡む3安打。「投票してくれた人のために頑張ろうと思った」と感謝の全力プレーを見せた。杉本の激走をはさんで、この回は実に7者連続安打で6得点。10-0と投打が完璧にかみ合った。「今日は俺が言うこと、あんまりないよ。選手に聞いてやってよ」と中嶋監督。お祭り騒ぎのベストゲームで12球団最速の40勝目を飾った。【柏原誠】

◆/え、マジで、これはびっくり\杉本裕太郎が第11号"ランニング"ホームラン?プロ野球(2023/6/28)??オリックス×ロッテ??Live on DAZN#DAZNプロ野球#bs2023 pic.twitter.com/HFtrg0RHiu

◆/止まらないオリックス打線\パ・リーグ唯一の3割打者頓宮裕真の第8号ソロホームランで9点目?プロ野球(2023/6/28)??オリックス×ロッテ??Live on DAZN#DAZNプロ野球#bs2023 pic.twitter.com/EgDGicauQ7

◆ロッテ先発小島和哉投手が5回と7回に長短の連打を浴びて3戦連続6失点で降板し、打線も9度目の完封負けを喫した。守備でも杉本の打球で山口と藤原の2人がクッションボールの処理を誤りランニングホームランに。吉井監督は「小島は3回り目の中軸を抑えられる投手になってもらいたい。守備は若い外野手なのでしっかり覚えて」と求めた。6月の負け越しも決まった。

◆オリックス山下舜平大投手が粘りの6回無失点で単独トップに立つ7勝目を挙げた。「全体的にずっとしんどかったです。バランスも全然良くなかったし、直球も全然走らなくて、カーブの制球力も悪かった。苦しかったです」。初回にいきなり1死満塁。福田と岡を150キロ台中盤の速球で凡飛に打ち取り、流れは作った。「毎回毎回、状態がいいわけではない。こういう日もあるんだな、と思って投げていました。0点だったので次につながるかなと思います」と、うなずいた。交流戦ブレークを使って、久しぶりの中10日登板だった。この間、休養と並行してトレーニングは欠かさず体に負荷をかけた。「できる時にやっておかないと、きついので」。6回を5安打無失点、奪った三振は5。苦しみながら残した数字が20歳の成長と、能力の高さを表していた。

◆【日刊スポーツ西日本写真映像チームのとっておき映像プレイバック】ロッテ戦でオリックス杉本裕太郎がランニングホームラン。小学生以来でプロ初。実は50m走6秒前半の俊足を披露し歓喜の昇天ポーズ。お立ち台での「わちゃわちゃ寸劇」も一緒にどうぞ。

◆ロッテの〝出来過ぎ君〟が、好投手に食らいつく活躍を見せている。ドラフト2位の友杉篤輝内野手(22)=天理大=が「2番・遊撃」で先発出場。一回の第1打席に、〝新怪物〟の呼び声高いオリックス・山下が投じた157キロの直球を中前へとはじき返し、出場5試合連続安打をマークした。17日のDeNA戦で大貫から内野安打を記録すると、23日の日本ハム戦では今季5勝の加藤貴から1安打、24日の同戦では6勝の上沢を相手に右前打を放った。27日のオリックス戦では世界一となった今年3月のWBC日本代表である宮城から2安打。併用する形で今季ともに遊撃を守ってきた藤岡が、リーグ戦が再開された23日に特例で抹消され不在の中、底力を示している。島根・立正大淞南高、を経てドラフト2位で入団したルーキーは、開幕から1軍に同行し、ここまで30試合に出場。村田打撃コーチからは「思い切ってやってこい」と送り出されているという。プロの選手の速球に対応するため、バットを最短で出せるようにと、バットを構える位置を耳に近づけるなど自ら工夫。試行錯誤が好結果につながっている。4月22日のソフトバンク戦で立ったプロ初のお立ち台で、この日の出来を問われて「出来過ぎ、友杉です」と声を張り上げたルーキー。22歳がグラウンドで〝出来過ぎ〟な活躍を目指す。(武田千怜)

◆オリックス・杉本裕太郎外野手(32)が左翼フェンスに直撃する第11号3ランがランニング本塁打となった。「外野フライでも1点が入る状況だったので、打った瞬間、1点は入ると思いました。まさかランニングホームランで〝〟昇天ポーズ〟をするとは思いませんでした」2-0の七回、無死一、三塁で打席へ。小島に対し、フルカウントからの6球目、126キロの外角のチェンジアップをすくい上げると、打球は高い弾道で、左翼フェンスを直撃。左中間方向に弾み、左翼手・山口が打球処理をもたつく間にダイヤモンドを激走し、本塁へ生還した。激走後にも疲れた様子を見せずに、一塁ベンチ前では昇天ポーズ。球場を沸かすと、その後、打者一巡の猛攻で一挙6得点のビックイニングとなった。

◆オリックスが3連勝。山下舜平大投手が6回無失点でリーグ単独トップの7勝目を挙げた。救援した3投手も得点を許さなかった。打線は五回に2点を奪い、七回は杉本のランニング本塁打など6得点で突き放した。ロッテは投打に精彩を欠いた。

◆5月24日以来の白星を目指していたロッテ・小島和哉投手は6回0/3を8安打6失点で3敗目を喫した。ふがいない投球に「すみません。何も言えることはありません」と球団を通じてコメントした。五回に2点を失い、七回は4連打を浴びてKOされた。吉井監督は「まだ力不足。何が足りないかをしっかり考えてやってほしい」と厳しい口調だった。(京セラ)

◆リーグ首位のオリックスは大勝して3連勝。両リーグ最速で40勝に到達し、貯金を今季最多の12とした。体重104キロの巨漢、杉本裕太郎外野手(32)が七回、11号3ランを「少年野球以来」というランニング本塁打で記録。球宴のファン投票での選出が発表された日に、意外な形の本塁打で恩返しした。?オリックス(前身を含む)の両リーグ40勝一番乗り(前後期制だった1973-82年は除く)は71年(同年優勝)、72年(同年優勝)、84年(同年優勝)、2014年(同年2位)に次いで9年ぶり5度目。過去4度のうちリーグ優勝は3度。?杉本が記録したランニング本塁打は4月25日のDeNA・関根大気(対ヤクルト)、同29日の楽天・島内宏明(対西武)に次いで今季3人目。オリックスでは21年10月9日の若月健矢(対ソフトバンク)以来2年ぶり。杉本の体重は104キロ。100キロ以上の選手のランニング本塁打は、近年では1999年7月4日の日本ハム・オバンドー(対西武、100キロ)、04年8月21日のヤクルト・ラミレス(対阪神、100キロ)がいる。

◆投打ともに振るわず、2連敗。6月の負け越しが決まった。先発した小島和哉投手(26)は七回途中6失点で3敗目。三回までは完全投球し、完璧な立ち上がりを見せたが、五回に5番・頓宮からの3連打で2点を失った。六回は3者凡退に抑えたが、4番の森から始まる0-2の七回に、6番・杉本に左翼フェンス直撃のランニング3ランを浴びるなど大崩れした。これで登板3試合連続で6失点で降板。苦しい投球が続いており、吉井理人監督(58)は「3回り目の中軸も小島には抑えてもらいたいので、七回もいってもらったけど、まだ力不足。あそこを抑えられる投手になってほしいという期待がある。何が足りないかしっかり考えてやっていってほしい」と奮起を促した。打線は〝新怪物〟の呼び声高い20歳の山下の前に沈黙し、今季9度目の零封負け。指揮官は「こっちが立てた戦略を実行できているかという意味で、今日の前半はできていたけど、できていないときの方が多い」と指摘。「その辺もできるように練習して、またやり返したい」と巻き返しを誓った。七回に杉本に浴びたランニング3ランの際には、左翼手の山口と中堅手の藤原がクッションボールの処理に手間取る場面があった。吉井監督は「クッションが悪いところにいってしまったけど、あれを(左翼か中堅の)どちらかがバックアップに入ってないといけなかった。その辺は若い外野手なので、これからしっかり覚えていってほしい」と振り返った。

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<パ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
ORIX
40282 0.588
(↑0.006)
-
(-)
73268
(+10)
220
(-)
57
(+2)
27
(-)
0.254
(↑0.002
2.940
(↑0.04)
2
(-)
ソフトバンク
37272 0.578
(↑0.007)
1
(-)
77249
(+3)
219
(+2)
46
(+1)
29
(+1)
0.248
(-)
3.110
(↑0.03)
3
(-)
ロッテ
34274 0.557
(↓0.01)
2.5
(↓1)
78223
(-)
222
(+10)
42
(-)
41
(+2)
0.230
(-)
3.260
(↓0.11)
4
(-)
日本ハム
33380 0.465
(↓0.006)
8.5
(↓1)
72230
(-)
223
(+2)
54
(-)
38
(-)
0.227
(↓0.001)
2.780
(↑0.01)
5
(-)
西武
29391 0.426
(↑0.008)
11
(-)
74193
(+2)
228
(-)
47
(-)
39
(-)
0.230
(-)
3.020
(↑0.04)
6
(-)
楽天
27391 0.409
(↓0.006)
12
(↓1)
76205
(+2)
271
(+3)
51
(-)
49
(+3)
0.223
(↓0.002)
3.530
(↑0.01)