広島(☆6対2★)DeNA =リーグ戦11回戦(2023.06.28)・MAZDA Zoom-Zoom スタジアム広島=
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DeNA
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広島
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勝利投手:森下 暢仁(4勝1敗0S)
敗戦投手:石田 健大(2勝4敗0S)

本塁打
【DeNA】牧 秀悟(12号・4回表ソロ)
【広島】デビッドソン(8号・2回裏2ラン),森下 暢仁(1号・5回裏3ラン)

  DAZN
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◆広島は1点を追う2回裏、デビッドソンの2ランで逆転に成功する。その後同点とされるも、5回には森下のプロ初本塁打となる3ランが飛び出し、再びリードを奪った。投げては、先発・森下が7回2失点の力投で今季4勝目。敗れたDeNAは、打線がつながりを欠いた。

◆DeNA京田陽太内野手(29)が、広島戦に「2番一塁」でスタメンに名を連ねた。今季、遊撃、三塁でのスタメン出場はあるが、一塁でのスタメンは初めて。ツイッターでは、「ファースト京田」がトレンド入りした。大和が「7番遊撃」で起用され、中堅には関根が入って、右翼は楠本がスタメン出場する。

◆DeNA関根大気外野手が、28歳の誕生日に「1番中堅」でスタメンに名を連ね、バースデーソングが流れる中で1打席目に入った。球団公式ツイッターでも、関根の笑顔の写真をツイート。「関根くん」「関根選手」「関根大気」などがトレンド入りし、注目度の高さを伺わせた。

◆広島森下暢仁投手(25)が、プロ1号となる勝ち越し3ランを放った。2-2で迎えた5回1死一、二塁、DeNA石田の初球カットボールをフルスイングで捉え、左翼スタンド上段にたたき込んだ。大分商時代は好打の遊撃手としても活躍。プロ1号は打った瞬間にスタンドインとわかるインパクト十分の衝撃弾となった。マツダスタジアムを赤く染めたカープファンはわきあがり、自分で自分を助けた本人はベースを回りながら力強いガッツポーズを決めた。

◆DeNAが広島森下対策のオーダーを組んだ。昨季、5試合の対戦で1勝3敗だった右腕を相手に、昨季の対戦打率が3割3分3厘だった楠本を6番に、同4割2分9厘だった大和を7番に起用。同1割1分1厘だった桑原、同1割6分7厘だったソトをベンチスタートとし、本職が遊撃の京田を一塁でスタメン起用。一塁では初のスタメン起用で、ツイッターでは「ファースト京田」がトレンド入りした。「森下キラー」が、三浦監督の起用に結果で応えた。0-0で迎えた2回、先頭の楠本が二塁打で出塁。大和が「得点圏の鬼」の本領を発揮する先制の中前適時打を放った。1点を追いかける4回には4番牧が、11日のオリックス戦以来となる一時同点の12号ソロをマーク。「先頭だったので、とにかく出塁することを意識していました。いい感触で捉えることができました」とコメントした。

◆DeNA三嶋一輝投手(33)が、死球を与えた広島会沢にマウンドから打席に向かって、謝罪した。4点ビハインドの8回1死、カウント2-2から抜けた変化球が会沢の体に直撃。この日、会沢は石田にも死球を当てられ、2個目の死球だった。一瞬、不穏な空気が流れかけたが、三嶋の謝罪に会沢もしっかりと応じ、会沢は一塁に向かって、プレーが再開した。

◆2位のDeNAが、3位広島に痛恨の連敗を喫し、2・5ゲーム差に迫られた。先発石田が、1点リードの2回にデビッドソンに逆転2ランを浴び、同点の5回には投手の森下に決勝の3ランを許した。打線は森下対策で「森下キラー」の大和、楠本をスタメン起用。2回に楠本、大和の連打で先制し、4回には牧が12号ソロを放ったが、打ち崩せなかった。今季4敗目を喫した石田は「四球、死球で出塁を許してしまった後に本塁打で複数失点という形は良くなかったです。また、ゾーン内で攻めの投球ができず、リズムを悪くしてしまいました」と悔しさをにじませた。

◆DeNA宮崎敏郎内野手(34)が、右足の張りで広島11回戦(マツダスタジアム)の6回の守備から途中交代した。6回の第3打席で、投ゴロで一塁に走った際に違和感を覚え、大事を取る形でベンチに退いた。三浦大輔監督(49)は「走塁の時に足を痛めたので代えた。右足です」と説明した。

◆打者森下が、投手森下の4勝目をアシストした。広島森下暢仁投手(25)が同点の5回1死一、二塁、9番打者としてDeNA石田からプロ1号となる決勝3ラン。投手がプロ初本塁打で試合を決めたのは、球団では01年4月8日巨人戦の高橋建以来22年ぶりだ。投げても7回2失点と好投。投打の活躍でチームを4連勝に導き、貯金は今季最多の5に。首位阪神とのゲーム差を3に縮めた。二塁走者だったデビッドソンも「あんなホームランを見るのは本当に楽しい」と飛距離に舌を巻いたほどの特大弾。左翼席上段に会心の一撃をたたき込んだ。「ゾーンに来たら思い切って振ろうと思っていた。難しいことはできないんで、思い切って振ろうと思って。そしたら、ちょうどかみましたね。最初、何が起こったか分からなかった」。自身の一振りが招いた結果に一瞬ぼうぜんとし、われに返ってガッツポーズだ。アーチは好打の遊撃手としても鳴らした大分商以来。今季初の対DeNAカード勝ち越しを決め「優勝争いするために大事な一戦だと思った。本当に良い勝ち方だった」と喜びをかみしめた。新井監督が「最高のバッティングでしたね。打って良し、投げて良し」とねぎらった投打の大仕事。7回の攻撃開始を彩った赤いバルーンが、試合終了の瞬間も夜空に舞って勝利を祝福した。【堀まどか】

◆広島栗林良吏投手(26)が4点リードの9回に登板した。先頭の楠本を空振り三振、大和を左飛、代打の桑原を二塁ゴロに打ち取り、3人できっちり締めた。栗林がリードの状態で9回に登板するのは4月22日DeNA戦以来。「もう集中というか、緊張もすごいしましたし、そういう気持ちの上がり方っていうか、(6月15日)楽天戦の時の(7-9の)9回と違うなと。どうにかして抑えたいなと思いました」。桑原を二ゴロに仕留めたウイニングショットはフォーク。「あの1球しか投げてないですけど、まだ空振りが取れてないというのが良くないのかなと思いますし、自分では満足した1球ではないです。フォークはまだまだかなと思います」と課題もあげた。ただ、見守った新井貴浩監督(46)は「前回の登板も良かったし、彼本来の真っすぐで空振りを取れている。前回も取れているし、彼も手応えあるんじゃないかな。今日もそういうボールを投げていましたね」と納得顔。守護神復帰については「ニック(・ターリー)、矢崎、栗林、島内で、うまく疲労も軽減しながら起用していきたいなと思っている」と、まだ固定しない方針を示した。

◆広島が今日からジェットバルーンでの応援を復活させた。来場者の入場時にスカイジェットバルーン2本と専用空気入れポンプ1本をセットにして配布。7回のDeNAの攻撃中から、ふくらんだバルーンを手にしたファンでスタンドは真っ赤に。DeNAの攻撃が終わり、ラッキーセブンの攻撃開始と同時に、バルーンを夜空に舞い上がらせた。夜空を赤いバルーンが彩る懐かしい光景が、4シーズンぶりにマツダスタジアムによみがえった。新型コロナの感染対策で、3年間中止に。復活に際し、飛沫(ひまつ)拡散を抑えるためにバルーンをふくらませるポンプをつける対策を立てた。新井監督は「スタンドの盛り上がりはベンチにいても伝わりました。何万人ものファンの方々が共同作業を久しぶりにできて、盛り上がった。良かったです」と語った。また、29日からスカイジェットバルーンと専用の空気入れポンプを球場のグッズショップで販売する。

◆DeNAが3位広島に連敗し、2・5差に迫られた。先発石田が2回にデビッドソンに逆転2ランを浴び、同点の5回には投手の森下に決勝の3ランを許した。三浦監督は「投手の3ランというのは、ダメージが大きかったですね」と指摘。打線は「森下キラー」の大和、楠本を先発起用し、京田も初めて一塁でスタメン起用したが、7回2失点に抑え込まれた。

◆24日に34歳の誕生日を迎えた広島・野村祐輔が今季初先発する29日のDeNA戦に向けキャッチボールなどで汗を流した。「いよいよだなという感じ。チャンスをもらったからにはベストを尽くすだけ。先頭(打者)を取って自分のリズムにしていくことが一番大事」DeNAとの対戦は2021年4月4日(横浜)以来でその時は4回6安打2失点で黒星を喫している。22年は0勝、昨季は2勝とここ2年は苦しんでいるが、2016年には16勝を挙げ最多勝のタイトルを獲得した実力者。プロ初登板から202試合連続先発登板は日本記録となっている。

◆広島・森下暢仁投手(25)がプロ初本塁打となる勝ち越し3ランを放った。2─2の五回1死一、二塁で左腕石田の初球の変化球を左翼席上段まで運んだ。野手顔負けの一発にマツダスタジアムがどよめく中、笑顔でダイヤモンドを一周。送りバントが想定できるケースで強硬策に出た新井監督もうれしそうな表情を浮かべた。森下は明大時代から打撃が得意としており、プロ1年目からコンスタントに安打を重ねている。昨季はセ・リーグ投手最多の11安打をマーク。プロ4年目、通算185打席目で飛び出した記念すべき1号で自らを援護した。

◆4番の意地を見せた。DeNA・牧秀悟内野手(25)が1点を追う四回、中堅バックスクリーン左へと運ぶ12号ソロを放ち「先頭だったので、とにかく出塁することを意識していた。良い感触で捉えることができた」と拳を握った。1―2の四回、大学日本代表でともにプレーした広島先発の森下に対し、カウント1―1からの3球目、低めのチェンジアップを力強く振り抜いた。放物線を描いた打球は、そのままスタンドへと飛び込んだ。ダイヤモンドを一周し、広島でも右肘を突き出し拳を握る本塁打パフォーマンス「デスターシャ」を披露した。待望の一本だった。マツダスタジアムでは今季、試合前の時点で17打席で無安打、1四球、4三振と相性は最悪。前日28日の試合でも5打数無安打で敗戦した。七、九回と2度の得点機で凡退し、最後の打者となった。この日も一回1死二、三塁での第1打席で空振り三振に倒れた。苦しみながら迎えた今季19打席目で記録した初安打が、意地の本塁打となった。やられたままでは終わらない。〝魔境〟の敵地で、牧がまず一つ「H」のランプを灯した。(浜浦日向)

◆4シーズンぶりに「ジェット風船」が野球場に帰ってきた。プロ野球広島が28日、DeNA11回戦が行われた広島市のマツダスタジアムで、来場者に特製風船と専用の空気入れポンプを配布。七回の広島の攻撃前、赤い風船が夜空に舞い上がると打線が呼応するように得点し、2万7千人弱が入った球場は快勝に大きく盛り上がった。新型コロナウイルス禍では、口で膨らませた風船を飛ばす行為は衛生面の問題で禁じられた。今回配布されたのは口元に特別なふたを付けて口では膨らませない仕様で、専用の手動ポンプが必要。29日以降は販売されるという。新井貴浩監督は「久しぶりに何万人ものファンが共同作業で盛り上がり、よかったと思う」とコロナ前の日常の復活を歓迎した。

◆広島が4連勝で貯金を今季最多の5とした。森下が投打に渡る活躍で4勝目。7回で8安打2失点と粘り、五回にプロ初本塁打となる勝ち越し3ランを放った。七回は秋山の適時打で加点。DeNAの石田は要所で精彩を欠いた。

◆DeNA・宮崎敏郎内野手(34)が六回の第3打席で投ゴロに倒れ、その裏の守備から退いた。三浦監督は試合後に「走塁で右脚を痛めた。張りが強くなったので無理をせず代えました」と説明した。宮崎はここまで、リーグトップの打率・369をマーク。開幕から体調を見て休養を挟みながら出場を続けている。9日に診断を受けた「右肋骨肋間筋の炎症」の影響で2試合を欠場したが、11日以降は全試合にスタメン出場していた。

◆DeNAの石田が本塁打2発に沈み4敗目。1―0の二回はデビッドソンに2ランを浴び、同点の五回は1死一、二塁から投手の森下に左翼席上段まで運ばれた。ともに走者を置いた場面で甘く入った変化球を捉えられ、今季最多の5失点。「四球、死球で出塁を許した後に本塁打で複数失点という形は、良くなかった」と悔やんだ。4月18日に2勝目を挙げた後は8戦白星なし。この試合まで被本塁打はわずか2本だったが、今季初の地元広島での登板は珍しく細心さを欠いた。三浦監督は「投手に3ランはダメージが大きい。ああいう点はなかなか返ってこない」と手厳しかった。(マツダ)

◆広島が4連勝で貯金を今季最多の5に伸ばした。先発の森下が打ってはプロ1号となる3ラン、投げては7回2失点で今季4勝目。試合後の新井貴浩監督(46)のテレビインタビューは次の通り。──2─2の五回1死一、二塁で森下が左越えに1号3ラン「元々バッティングがいい。ホームランというのは予想以上の結果でした。ナイスバッティングでした」──投げては7回8安打2失点で4勝目。二刀流の活躍「ナイスピッチングだったと思う。序盤から(捕手の)アツ(会沢の愛称)あまりないリードをしてすごく良かったと思います。ナイスピッチングでしたし、ナイスバッティングでした」──1点を追う二回にはデビッドソンが8号2ラン。大きかった「本当に彼らしい、大きなホームランでした」──七回には秋山が適時打を放った「良いヒットでした。素晴らしい活躍でした」──七回には4年ぶりに「スカイジェットバルーン」が復活「風船を準備している段階で、スタンドの盛り上がりはベンチにいても伝わりました。なかなかコロナでできなかったですけど、こうして何万人(2万6857人)ものファンの方が一斉に共同作業といいますか、久しぶりにできて、見に来られているファンの方も、すごく盛り上がったんではないかと思う。良かったです」

◆野手顔負けの一撃に大歓声とどよめきが起きた。広島・森下がプロ初本塁打となる3ランで試合を決めた。「最高でした。(明大や大分商高時代を含め)公式戦で(本塁打を)打った記憶がない」2─2の五回1死一、二塁で左腕石田の初球の変化球を左翼席上段まで運んだ。プロ4年目、通算185打席目の一発に「無意識」でガッツポーズ。球団の投手弾は2020年の大瀬良以来3年ぶりだ。投げては7回8安打2失点の活躍で今季4勝目を挙げた。新井監督は「打ってよし、投げてよし」と絶賛。チームは4連勝で貯金は新井政権で最多の5とし、2位DeNAに2・5ゲーム差。4年ぶりに復活したジェット風船のように、ぐんぐんと上に向かっている。(柏村翔)

◆痛恨の2発に沈んだ。DeNAの先発、石田健大投手(30)は5回5安打5失点で4敗目。7奪三振の力投も、4月18日から2カ月以上、白星から遠ざかり「ゾーン内で攻めの投球ができずリズムを悪くしてしまった」と肩を落とした。二回に味方が1点を先取したが、その裏にデビッドソンに逆転2ランを被弾。同点に追いつき迎えた五回は1死一、二塁から、9番の投手・森下に初球の変化球を左翼席まで運ばれ、まさかの決勝3ランを浴びた。三浦監督も「見た通り。先制したすぐ後に本塁打。投手の3ラン。初球にコントロールミスで、ダメージは大きかった。ああいう点はなかなか返ってこない」と厳しく言及。敵地で連敗を喫し「ミスを減らしていかないと」と引き締めた。(浜浦日向)

DAZN

<セ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
阪神
39282 0.582
(↓0.009)
-
(-)
74264
(+2)
214
(+4)
33
(-)
38
(+1)
0.240
(-)
2.860
(↓0.01)
2
(-)
DeNA
38281 0.576
(↓0.009)
0.5
(-)
76272
(+2)
238
(+6)
51
(+1)
15
(-)
0.261
(-)
3.350
(↓0.05)
3
(-)
広島
37320 0.536
(↑0.007)
3
(↑1)
74244
(+6)
244
(+2)
45
(+2)
34
(-)
0.246
(-)
3.240
(↑0.02)
4
(-)
巨人
35340 0.507
(↓0.008)
5
(-)
74257
(-)
265
(+6)
79
(-)
21
(-)
0.255
(↓0.001)
3.760
(↓0.05)
5
(-)
中日
27411 0.397
(↑0.009)
12.5
(↑1)
74192
(+4)
226
(+2)
30
(-)
22
(-)
0.238
(-)
2.880
(↑0.01)
6
(-)
ヤクルト
26412 0.388
(↑0.009)
13
(↑1)
74241
(+6)
268
(-)
59
(+2)
33
(-)
0.234
(↑0.001)
3.670
(↑0.04)