オリックス(☆2対1★)ロッテ =リーグ戦9回戦(2023.06.27)・京セラドーム大阪=
このエントリーをはてなブックマークに追加

 123456789
ロッテ
0000000011530
ORIX
010000001X2601
勝利投手:平野 佳寿(1勝1敗11S)
敗戦投手:益田 直也(2勝1敗19S)

本塁打
【オリックス】森 友哉(12号・9回裏ソロ)

  DAZN
チケットぴあ ORIX戦チケット予約 ロッテ戦チケット予約
◆オリックスがサヨナラ勝利。オリックスは2回裏、杉本の安打に相手失策が絡み1点を先制する。同点とされて迎えた9回には、森がソロを放ち、試合を決めた。敗れたロッテは、1点ビハインドの9回2死から山口の適時打で追いつくも、守護神・益田が痛恨の一発を浴びた。

◆ロッテ佐々木朗希投手(21)とオリックス宮城大弥投手(21)の3度目の"仲良し対決"に注目が集まっている。過去の2度の投げ合いは、いずれも佐々木朗が勝利している。1度目は21年10月14日(京セラドーム大阪)で、ロッテが6-1で勝利した。佐々木朗が6回5安打8奪三振無失点の好投で勝利投手に。宮城は初回にレアードとエチェバリアに適時二塁打を浴び3失点し、2回には中村奨、3回にも藤岡に適時打を許すなど5回8安打5失点で敗戦投手となった。2度目は昨年4月10日(ZOZOマリン)で、佐々木朗がプロ野球新の13者連続奪三振、同タイの1試合19奪三振をマークして史上最年少の完全試合達成の歴史的な一戦だ。ロッテが6-0で勝利した。宮城は初回に先制を許すと、6回にはレアードに左翼線適時打二塁打、エチェバリアにタイムリー中前打、松川には走者一掃のフェンス直撃中越え適時三塁打により一挙5失点。5回2/3 8安打6失点で敗れている。前日26日に2人がコメントした。宮城との投げ合いでは15イニング無失点を継続中の佐々木朗は「とにかく良いピッチングができるように、チームの勝利に貢献する投球ができるようにしっかりと頑張りたいと思います」と。宮城も「1度完全試合食らってますので。あれ以上はないですので、なんとか、食らいついていけたらなと思います。今のところ全部負けてますので、なんとか1回ぐらいは勝ちたいなと思います」と雪辱を期す。

◆ロッテ佐々木朗希投手(21)とオリックス宮城大弥投手(21)の3度目の"仲良し対決"に注目だ。2人は今春のWBCで世界一となった侍ジャパンの一員として活躍し、仲良しぶりが広く知れ渡った。宮崎合宿中などから一緒に練習を行ったり、時には佐々木朗がバックハグをするなど、じゃれあう姿もクローズアップ。SNS上では「兄弟」「仲の良いカップルみたい。付き合っている?」「2人のいちゃいちゃに癒やされる」などの声も挙がった。優勝時には2ショット写真を撮影したり、テレビのインタビューなどに答えたり。普段から連絡をとり、時には一緒に食事などにも出かけている。シーズンに入っても、対戦時にはお互いの登板日以外では試合前にグラウンド上であいさつをかわすだけでなく、談笑も。5月17日のロッテ-オリックス戦の試合前には、ZOZOマリンのグラウンドで2人で寄り添って座り込み、西日を浴びながら笑顔で会話する青春ドラマのような場面もあった。2人の仲が深まったのは、19年秋に開催されたU18W杯に出場したU18高校日本代表だった。同春にU18日本代表研修合宿で高校生史上最速163キロをマークした「令和の怪物」大船渡(岩手)佐々木朗と、U15日本代表時代から愛されキャラだった興南(沖縄)宮城。佐々木朗にとっては急激に注目が集まった中、大会前の強化試合で右手にまめが出来て降板するなど戸惑いもあった日の丸生活で、心を和らげてくれたのが宮城だった。合宿中には佐々木朗が仲間の前で「似てない?」と切り出し、「(お笑いトリオ)四千頭身の後藤(拓実)に」と爆笑の渦に。練習でのダッシュでは佐々木朗から「オレとお前の勝負だ」と宣戦布告後、フライング気味に勢い良く飛び出し、宮城が必死に追う姿はチームの雰囲気を盛り上げた。U18W杯本番の19年9月6日、スーパーラウンド第2戦韓国戦では佐々木朗希が先発したが、まめが再発し1回無失点降板。そのあとを4番手でマウンドに上がった宮城も3回2失点(自責0)するなど延長10回サヨナラ負けを喫した悔しさも共有している。プロ入り後、過去2度の投げ合いは、佐々木朗が昨年4月10日の完全試合など、いずれも勝利している。宮城との"対決"ではオリックス打線に15イニング無失点を継続中の佐々木朗は「とにかく良いピッチングができるように、チームの勝利に貢献する投球ができるようにしっかりと頑張りたいと思います」と仲良しコンビの投げ合いに負けるつもりはない。宮城も「本当に世代トップを走ってもらっている、引っ張ってくれている存在。あとは、たまに連絡とったりとか、ご飯に行ったりもして、仲のいい友達という感覚です。チーム同士の戦いになるので、負けないように頑張りたい。チームとしては嫌ですけど、個人としては同級生ですし、うれしいなと思いながら、いい勝負ができたらと願っています」と意気込んだ。

◆/緩急の魔術師?????♂?\これが"琉球ジジイ"の風格宮城大弥が急速差約50キロで相手を手玉に取る三者連続三振?#プロ野球(2023/6/27)??オリックス×ロッテ??Live on DAZN#DAZNプロ野球#Bs2023 pic.twitter.com/pT5b3AXixF

◆23年ミス日本グランプリの吉岡恵麻さん(20)が特別始球式に登板し、見事なストライク投球を見せた。背番号3のユニホーム姿でマウンドに上がると、満面の笑み。きれいなフォームからノーバウンド投球でキャッチャーミットに届けた。「すごい緊張したんですけど、温かい拍手で皆さん迎えてくださったので、なんとか落ち着いて、脱力して投げられたかなと思います」。父とキャッチボールを行い、野球部の友達にもアドバイスをもらい、準備を万全に整えた。始球式前にはオリックス石川亮捕手(27)とキャッチボールを行い「落ち着いてやったら大丈夫だと思うよ」とアドバイスをもらったという。「その通りに、言葉を胸に、落ち着いてできました」とホッとした表情を見せた。兵庫県出身の吉岡さんは、今年1月に行われた第55回ミス日本コンテスト2023でグランプリを受賞した。現在関学大3年生で大のオリックスファン。関学高時代は、オリックス戦で君が代斉唱ができるという理由でグリークラブに入部したという。「マウンドに立てる人いいなあと思っていたので、まさか自分がこうなると思っていなかったので、すごく幸せでした」。念願の瞬間をかみしめていた。

◆/01世代の頂上決戦??\若き侍が繰り広げる白熱の投手戦佐々木朗希がこの日10個目の三振でピンチを切り抜ける?#プロ野球(2023/6/27)??オリックス×ロッテ??Live on DAZN#DAZNプロ野球#chibalotte pic.twitter.com/uwJ73OQqQR

◆/土壇場での強さが首位の証\9回2死から山口航輝が同点タイムリー先発の佐々木朗希もこの笑顔??#プロ野球(2023/6/27)??オリックス×ロッテ??Live on DAZN#DAZNプロ野球#chibalotte pic.twitter.com/NMSjoPydkN

◆オリックスが劇的なサヨナラ勝ちで首位に浮上した。1点リードのまま迎えた9回表、守護神の平野佳寿投手(39)が2死三塁から右前適時打を浴びて土壇場で同点に追いつかれた。その直後の9回裏、森友哉捕手(27)が2ボールから、ロッテ益田の148キロ直球を右翼スタンドへ運んで試合を決めた。先発の宮城大弥投手(21)は8回3安打無失点の好投。相手先発で同い年のロッテ佐々木朗希投手(21)とは、これが3度目の投げ合い。白星とはならなかったが、114球の力投で勝利へつないだ。オリックス森が移籍後初のサヨナラ打。森のサヨナラ安打は西武時代の20年6月28日ソフトバンク戦以来、3年ぶり6本目。過去5本は単打1、二塁打4で、サヨナラ本塁打は初めて。オリックス捕手のサヨナラ本塁打は10年6月30日楽天戦の日高以来。

◆/首位奪還も4番の仕事??\森友哉のサヨナラHRで劇的な幕切れ4番の一振りで嫌な流れを一瞬で歓喜に変えた?#プロ野球(2023/6/27)??オリックス×ロッテ??Live on DAZN#DAZNプロ野球#Bs2023 pic.twitter.com/9ifFhYxD39

◆オリックス宮城が8回3安打無失点の好投でサヨナラ勝利を呼び込んだ。初回先頭の友杉に左前打を浴びたが、そこから16者連続凡退。「いい感じで投げられていましたし、しっかり切り替えられたと思う。いいリズムで投げられたのかなと思います」。3回1死では藤原を88キロのカーブで二ゴロに仕留めるなど、要所で緩いボールが生きた。「タイミングを外す意味でも、しっかり森さんと話しながらというか、いいタイミングで出してくれたのかなと思います」。剛速球を持つロッテ佐々木朗との投げ合いで、持ち味の緩急を存分に発揮した。同い年の佐々木朗とは、これが3度目のマッチアップ。「自分自身いいピッチングができて、結局こういうふうに勝てたので、チームとしての勝利だったので良かったなと思います」。白星はつかなかったが、自信につながる一戦となった。

◆ロッテ佐々木朗希投手(21)が、高校時代から一緒に日の丸を胸に戦ってきた同学年の宮城と投げ合い、7回1失点(自責0)と好投した。ライバルでもある"仲良しコンビ"の今季初対戦に「素晴らしいピッチングをしていたので、お互いレベルアップ出来るように競い合っていきたい」。ともに球界を背負っていく覚悟を言葉にした。2回1死二塁から杉本に中前打を浴び、失策絡みで先制された。2人で投げ合った試合では自身初失点。「打たれた場面での変化球の部分だったりを修正出来たので、そこに関してはしっかり反省を生かした投球が出来たのかな。ボールの強さとかフォークも良かった」。この回3連打を浴びた頓宮、杉本、紅林には、次打席にフォークで3者連続三振を奪うなど、計10奪三振で試合をつくった。7回には右足がけいれんしかけたが、冷静な自己判断でベンチに戻り、治療後に続投。「ピンチを背負う場面もあったけれど、ここ最近にしては粘り強く、低めに集めることが出来たと思う」。防御率1・69、96奪三振は、ともにリーグトップだ。【鎌田直秀】▽ロッテ吉井監督(佐々木朗の投球に)「ワイルドピッチはいくつかあったんですけれど、フォークボールを低めに頑張って投げていた。意外に暑くて脱水症状だと思うので、しっかり水分をとって投げてほしいと思います」佐々木朗が2回、6回に各2暴投を記録し、計4暴投。暴投数のゲーム最多記録は08年8月20日西武戦の新垣(ソフトバンク)の5個があり、4個以上は14年8月16日中日戦の新垣(ヤクルト)以来6人、9度目。ロッテでゲーム4暴投は初めて。

◆オリックスが今季4度目の劇的なサヨナラ勝ちで、5日ぶりの首位に浮上した。同点に追いつかれた直後の9回裏、森友哉捕手(27)がロッテ守護神益田から12号ソロを右越えに運んだ。プロ10年目の主砲にとって、これが初のサヨナラ本塁打。ロッテ佐々木朗希投手(21)との投げ合いで、力投を続けていた宮城大弥投手(21)にも報いた。「気持ちいいですね。やりきった感がすごくありました」。野球人生で初めての経験。森の表情に充実感がにじんだ。1-1で迎えた9回、益田の外角低めの直球を力強く振り抜いた。「おそらく真っすぐが来るだろうなということで、しっかりスイングしようと思いました」。ベースを1周すると、大喜びの仲間たちが待っていた。先発の宮城が8回まで力投。9回は守護神平野佳がマウンドに上がったが、この日はリードを守り切ることができなかった。「なんとか次の回に、絶対逆転したいという思いがありました」。女房役の責任感が突き動かした。宮城ら後輩投手にアドバイスを惜しまないが、強調するのは共同作業。「バッテリーでひとつの作業をする。お互い助け合ってやっています」と即答した。今年オリックスに加入し、主軸として欠かせない存在になった。新たなチームにもなじんでいるように見えるが、素顔をのぞかせる。「まだちょっと猫かぶってますよ。まだよそ行きですね。まだ隠してます」。それでも、手荒くウオーターシャワーをかけた福田には「言うといてください、アクエリいっぱいかけてきたんで。ベタついてます」とちゃめっ気たっぷりに笑った。中嶋監督も「しっかり決めてくれた。素晴らしいと思います」と絶賛する仕事ぶり。周囲はもう、その存在感を認めている。【磯綾乃】

◆オリックス・宮城大弥投手(21)が26日、先発登板する27日のロッテ戦(京セラ)へ向け意気込みを語った。世界一に輝いた3月のワールド・ベースボール・クラシック(WBC)でもチームメートとして過ごし、公私で親交がある同学年の佐々木朗希投手(21)との投げ合いを、今度こそ制する。口調は控えめでも、引き下がるつもりはない。宮城は〝三度目の正直〟で、今度こそ佐々木朗に投げ勝つ。「今のところ全部負けてますので、何とか1回ぐらいは勝ちたいなと思います」これまでの直接対決は2戦2敗。完全試合を達成された、昨年4月10日(ZOZOマリン)以来の顔合わせだ。「あれ以上はないですので。なんとか食いついていけたら」と胸を借りて挑む。U-18日本代表時代からの縁で、WBCでも仲むつまじいようすが注目を集めた。「(佐々木朗が)引っ張ってくれている世代ですので。あとはたまに連絡を取ったり、ご飯にいったりもして、仲のいい友達ぐらいの感覚です」と語るように、マウンドを降りれば最高の関係だ。チームは「マイナス0・5ゲーム差」でロッテを追い、ソフトバンクも含め激しい上位争いを繰り広げる。ここで宮城が投げ勝ち、リーグトップタイの6勝(2敗)から白星を上積みできれば、この上なく大きい。「チームとしては(佐々木朗が相手なのは)嫌ですけど、個人としてはうれしいなと思いながら、いい勝負ができたらとは願ってます」パ・リーグの今後を占う、21歳同士の熱い投げ合いになる。

◆28日のロッテ戦に先発するオリックス・山下舜平大投手(20)が、キャッチボールなどで体を動かした。リーグ戦再開後、初登板となるが「また1からというか、準備したので、それを試合で出すだけかなと思います」。5回3失点でリーグトップタイの6勝目を手にした17日のヤクルト戦(神宮)から間隔が空いたが、「結構、疲労もかなり抜けて、いい感じで臨めそうです」と状態は良好な様子。ロッテとは初対戦。上位争いを繰り広げる相手にも、「毎回、毎試合変わらないんですけど、自分の投球をするだけかなと思います」と力を込めた。

◆オリックスが今季4度目のサヨナラ勝ちで首位浮上。1―1の九回に森友哉捕手が12号ソロを放った。先発の宮城が8回無失点と好投し、平野佳が初白星を挙げた。ロッテは九回に山口の適時打で追い付いたが、抑えの益田が痛打された。

◆同学年コンビが手に汗握る投手戦を演じた。ロッテ・佐々木朗希投手(21)が、オリックス・宮城大弥投手(21)と今季初の投げ合い。「チームの勝利に貢献する投球ができるようにしっかりと頑張りたい」と意気込んでいた右腕が、敵地で気迫の投球を見せた。宮城とは岩手・大船渡高3年時に高校日本代表で一緒にプレー。3月のワールド・ベースボール・クラシック(WBC)でもチームメートとなり、ともに世界一に貢献した。シーズンに入れば、チームが対戦する度に試合前の練習中に談笑する仲だが、投球スタイルは全く異なる。164キロの剛速球を投げ込む佐々木朗に対し、宮城は94キロのスローカーブを駆使する。それぞれが投じる速球、遅球に球場のファンがどよめく中、先につかまったのは佐々木朗だった。二回1死から5番・頓宮に三遊間を破る左前打に許す。暴投で1死二塁とされ、続く杉本に中前打を浴びた。中堅・藤原の失策が絡み1点を失った。宮城との対戦は史上最年少で完全試合を達成した昨年4月10日のオリックス戦(ZOZOマリン)以来3度目。過去2度はともに佐々木朗が無失点で勝ち星をマークしており、初の失点となった。六回は2死から二、三塁のピンチをつくったが、杉本を空振り三振に斬って切り抜けた。7回107球を投げ、5安打1失点(自責点0)で10奪三振。〝令和の怪物〟が首位攻防戦で粘りの投球を貫いた。一方、宮城は8回3安打無失点。最大のピンチとなった六回2死満塁はポランコを三飛に抑えて切り抜けた。佐々木朗との投げ合いで初勝利、今季7勝目の権利を持って降板した。しかし、九回に抑えの平野が同点打を許して、2人に勝ち負けはつかなかった。試合はオリックスが九回裏、森の12号ソロでサヨナラ勝ちした。

◆三度目の正直の思いだった。ここまで2戦2敗だが、今度こそ佐々木朗に投げ勝つ。オリックス・宮城は、胸に秘めた闘志を燃やしてマウンドに上がった。「今のところ全部負けてますので、何とか1回ぐらいは勝ちたいなと思います」昨年の4月10日(ZOZOマリン)以来の直接対決となった。目の前で完全試合を達成した剛腕右腕に対し、宮城は六回途中6失点。ともに2020年ドラフト1位の同学年だ。どの投手よりも負けたくない気持ちを常に持ち続けていた。ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)日本代表でチームメートとなり、同級生として仲むつまじい姿を見せた。「たまに連絡をとったりとか、ご飯にいったりもして、仲のいい友達ぐらいの感覚です」。ただ勝負となると別だ。序盤から持ち味を存分に発揮。速球に90キロ台のカーブを交え、スライダー、チェンジアップも駆使してゼロを並べた。160キロ超の直球を投げ込むライバルに対して、自らのスタイルを貫いた。一回に先頭のD2位・友杉(天理大)にいきなり左前打を許したが、その後は五回まで打者15人連続で凡退に抑えた。六回に2安打と1四球で招いた二死満塁のピンチでは、ポランコに粘られながらも、最後は142キロの真っすぐで三飛に仕留めてしのいだ。8回を投げ3安打無失点。結果的に勝敗はつかなかったが、〝剛〟の佐々木朗に対し、宮城は飄々と自分の色をマウンド上で出し続けた。(北池良輔)

◆オリックス・森友哉捕手(27)が1―1の九回、先頭で右中間へ12号のサヨナラ弾を放った。?オリックス・森が自身初のサヨナラ本塁打。サヨナラ安打は西武在籍時の2020年6月28日のソフトバンク戦(九回に単打)以来3年ぶり6本目。オリックス選手のサヨナラ弾は5月24日の紅林弘太郎(対楽天、4-5の九回に2ラン)に次いで今季2本目。オリックスで同一シーズンに複数の選手がサヨナラ弾を放ったのは、11年の李承燁(8月14日の西武戦)とバルディリス(9月13日の楽天戦)以来12年ぶり。?オリックスの捕手によるサヨナラ弾は、10年6月30日の日高剛(対楽天、1-2の九回に2ラン)以来13年ぶり。・

◆首位攻防戦で、同学年の2人が白熱の投手戦を演じた。ロッテ・佐々木朗希投手(21)がオリックス・宮城と今季初めて投げ合い、7回1失点(自責点0)、10奪三振。勝敗はつかなかったが、七回途中に右脚がつりかけるアクシデントに見舞われながら続投するなど気迫の投球を貫いた。「ピンチを背負う場面もあったけど、ここ最近にしては粘り強く、低めに集める投球ができた」4暴投は球団ワースト。二回1死一塁から暴投で二進を許し、杉本の中前打と中堅手・藤原の失策で1点を失った。それでも大崩れはしない。なお1死一、三塁から福田、安達を2者連続三振に斬った。最速164キロを計測した直球とフォークボールが光って、8回無失点だった宮城とハイレベルな投手戦を繰り広げ「ボールの強さ、フォークも良かった」と振り返った。世界一に輝いたWBCで共闘した宮城との対戦は3戦2勝負けなし。「(宮城は)素晴らしい投球をしていた。お互いレベルアップできるように競い合っていきたい」。チームはサヨナラ負けを喫し、首位陥落。令和の怪物が経験を重ねて進化し、18年ぶりのリーグ優勝を目指す。(武田千怜)

◆ロッテ・佐々木朗希投手(21)は7回5安打1失点で10奪三振をマークした。しかし、4暴投に2失策と乱れる場面も。今季6勝目はならなかった。?ロッテ・佐々木朗は開幕から10試合の登板で両リーグ最多の96奪三振。昨季は開幕から10登板で計100奪三振だった。開幕10試合の合計奪三振数で2年以上続けて計90三振以上を奪ったのは、1990-92年の近鉄・野茂英雄(3年=102→94→95)、2010、11年の日本ハム・ダルビッシュ有(2年=90→93)に次いで3人目。?開幕10試合の登板で2桁奪三振を6度記録したのは、17年の楽天・則本昂大(8度)以来6年ぶり。ロッテ(前身を含む)では1994年の伊良部秀輝と昨季の自身の各5度を抜いて最多。?1試合4暴投は2014年8月16日のヤクルト・新垣渚(4暴投、対中日)以来9年ぶり。球団では04年5月15日の小林雅英(対ダイエー)らの3暴投を上回る球団ワースト。

◆乾いた打球音とともに響いたファンの大歓声が、勝利の大きさを物語った。まさに会心の一撃。オリックス・森が、プロ初となる劇的なアーチを架けて今季4度目のサヨナラ勝ち。手に残る感触の余韻に浸った。「もう会心ですごい気持ち良かったです。なんかやりきった感がすごいありました」佐々木朗から奪った1点のリードを、九回に守護神・平野佳で追い付かれた直後だった。「塁に出ることだけを考えて」と先頭打者で迎えた打席。抑えの益田が投じた2ボールからの3球目、外角の148キロの速球をフルスイングすると、白球は右中間スタンドへ一直線。自身6度目のサヨナラ打ながら、本塁打は初めて。仲間から祝福のスポーツドリンクを浴びると「ベタついてます」と笑った。宮城vs佐々木朗。ワールド・ベースボール・クラシック日本代表で同級生同士の投げ合いとなった一戦。捕手として、直接対決で2戦2敗を喫している左腕に白星をつかんでほしかった。「100点満点のピッチングをしてくれたと思います」。互いに助け合うのがバッテリー。だからこそ、何としても打ちたかった。今季、西武からFAで移籍し、プロ10年目を故郷の大阪で過ごしているが、「まだちょっと猫かぶってますよ。まだよそ行きですね。まだ隠してます」と話す。それでもグラウンドでは実力を隠すことなく、チーム最多の12本塁打、38打点で大黒柱となっている。「1位争いもしっかりできてますし、チームも一丸でやっているので。充実はすごいしているなと思います。あすも必ず勝ちます」ロッテとの首位攻防戦を制し、22日以来の首位に再浮上。リーグ3連覇を果たすために、森のバットが快音を奏で続ける。(北池良輔)?...オリックス・森が自身初のサヨナラ本塁打。サヨナラ安打は西武在籍時の2020年6月28日のソフトバンク戦(九回に単打)以来3年ぶり6本目。オリックス選手のサヨナラ弾は5月24日の紅林弘太郎(対楽天、4―5の九回に2ラン)に次いで今季2本目。オリックスで同一シーズンに複数の選手がサヨナラ弾を放ったのは、11年の李承燁(8月14日の西武戦)とバルディリス(9月13日の楽天戦)以来12年ぶり?...オリックスの捕手によるサヨナラ弾は10年6月30日の日高剛(対楽天、1―2の九回に2ラン)以来13年ぶり

◆オリックスの先発宮城は8回を3安打無失点。同級生の佐々木朗と息詰まる投手戦を演じた。「全体的にいい感覚で投げることができました」。1-0の六回に2死満塁のピンチでポランコを三飛に仕留めると、珍しくガッツポーズ。九回に追い付かれ、過去2戦2敗だった剛腕との直接対決での勝利はお預けとなったが、「またあしたからの練習、忘れないように一生懸命やりたいなと思います」と前を向いた。(京セラ)

◆佐々木朗に成長の跡がはっきり見えた。やはり、簡単に攻略される投手ではない。160キロ台の強い速球を100球を超えてなお、投げられるところがシンプルにすごい。4つの暴投を記録するなど変化球は外れるケースが多く、全体的な調子としてはもうひとつ。さらに、自らの一塁送球エラーでピンチも招いた。それでも崩れない。おそらく送球が苦手だと重々、自覚している分、動じることもないのだろう。七回には無死一塁とされたあと、まめの影響か、1度ベンチへ下がった。投球数は99。そのまま交代となってもおかしくないところで、マウンドへ戻り後続を抑えた。走者を残してリリーフに託すのではなく、イニングを投げ切り、責任を全うする。これだけでも、チームからの信頼感は増すというものだ。同学年の投げ合いも見応えがあった。宮城はほとんどの球で、ストライクゾーンで勝負ができる。なにより、先にマウンドを譲れないという、互いの強烈な意地が感じられた。この日のように、どちらに転ぶかわからない投手戦を、今後何年も演じてもらいたい。(サンケイスポーツ専属評論家)

DAZN

<パ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(1↑)
ORIX
39282 0.582
(↑0.006)
-
(↑0.5)
74258
(+2)
220
(+1)
55
(+1)
27
(+1)
0.252
(↓0.001)
2.980
(↑0.03)
2
(1↑)
ソフトバンク
36272 0.571
(-)
1
(↓1)
78246
(-)
217
(-)
45
(-)
28
(-)
0.248
(-)
3.140
(-)
3
(2↓)
ロッテ
34264 0.567
(↓0.009)
1.5
(↓1.5)
79223
(+1)
212
(+2)
42
(-)
39
(-)
0.230
(↓0.002)
3.150
(↑0.03)
4
(-)
日本ハム
33370 0.471
(↑0.007)
7.5
(↓0.5)
73230
(+2)
221
(+1)
54
(+1)
38
(-)
0.228
(↓0.001)
2.790
(↑0.03)
5
(-)
西武
28391 0.418
(↓0.006)
11
(↓1.5)
75191
(+1)
228
(+2)
47
(-)
39
(-)
0.230
(↑0.001)
3.060
(↑0.02)
6
(-)
楽天
27381 0.415
(-)
11
(↓1)
77203
(-)
268
(-)
51
(-)
46
(-)
0.225
(-)
3.540
(-)