西武(★1対2☆)日本ハム =リーグ戦10回戦(2023.06.27)・沖縄セルラースタジアム那覇=
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日本ハム
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西武
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勝利投手:伊藤 大海(4勝4敗0S)
(セーブ:田中 正義(2勝1敗13S))
敗戦投手:平良 海馬(5勝3敗0S)

本塁打
【日本ハム】万波 中正(14号・7回表2ラン)

  DAZN
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◆日本ハムが逆転勝ち。日本ハムは1点を先制された直後の7回表、無死一塁から万波の2ランが飛び出し、試合をひっくり返す。投げては、先発・伊藤が7回1失点9奪三振の好投で今季4勝目。敗れた西武は、最終回に一打同点の好機をつくるも、あと1本が出なかった。

◆西武平良海馬が地元沖縄で先発。沖縄セルラー那覇でプロ野球公式戦が開催された10年以降、沖縄県出身の投手が同球場で先発したケースは17年多和田(西武)18年上原(日本ハム)19、22年東浜(ソフトバンク)22年与座(西武)があるが、いずれも勝利投手となれず。平良は凱旋(がいせん)登板を勝利で飾れるか。

◆日本ハム新庄剛志監督(51)が30・2度を記録していた午後4時半ごろに、いつもと変わらないパーカースタイルでグラウンドに登場した。開幕時から愛用する黒基調でフード部分が白く、背中には「SHINJO」とデザインされた、お気に入りの"普段着"だ。もちろん黒いニット帽も被り、マスクも着用した新庄監督は「今日はあまり暑くないですね。あと2枚ぐらい着ようかな。全然、汗が出てこない」。少しだけ腕まくりをして7分袖にマイナーチェンジした"南国仕様"となっていたが、ほぼ暑さを気にしない格好で試合前練習を見守った。実は昨季も真夏の静岡・草薙球場で同様に炎天下の中で厚着をしていた。その際には「汗、出ない。マジで。結構歩いていたんだけど、なんでだろう。体質?4枚ぐらい着てたんだけどね」と苦笑いしていた。

◆日本ハム伊藤大海投手は自称「12球団で一番暑いのに弱い」投手だという。北海道・鹿部町の右腕は、沖縄セルラー那覇で初登板。夜になっても28度前後の暑さの中で、5回まで毎回走者を背負いながらも粘投。5回は無死一塁から3者連続三振とギアを上げて無失点。同じく5回まで無失点だった、ご当地選手の「うちなー」西武平良と「道産子」伊藤で、とても熱い投手戦を繰り広げた。暑さは苦にしても、地方球場は苦にしない。「あいべつ球場が成長させてくれました」。苫小牧駒大時代に戦った北海道6大学リーグで使用した、旭川から車で約45分の愛別町にある球場は「左足が(すねぐらいまで)埋まる」。笑いながら振り返った経験が、どんな環境でも力を発揮できるタフさの源だ。東京五輪やWBCなどの大舞台も踏んできた背番号17が、初登場の那覇でも堂々と投げた。

◆日本ハム万波中正外野手(23)が14号の逆転2ラン本塁打を放った。これでキャリアハイの昨季14本塁打に並んだ。沖縄セルラー那覇では初の本塁打だった。1点を追う7回無死一塁、西武平良の外角への変化球を捉え、左翼席まで運んだ。「打ったのはスライダー。最高です!」とコメントした。

◆西武蛭間拓哉外野手(22)はヒーローまであと1歩だった。9回2死二塁。安打なら同点がありえる。本塁打ならサヨナラ勝ちだ。「他の打席とはまた違う雰囲気だったんですけど、すごい、何て言うんですか、自分の中で"みなぎる"というか、ワクワクするというか、絶対打ってやろうという気持ちで打席に」みなぎる-。この4文字に力を込めた。憧れの栗山が直前で空振り三振に。「なんとか自分が絶対打ってやろうと」。だから、みなぎっていた。スタンドも猛烈に押した。右翼席では「チャンステーマ4」が熱唱されたが、内野席は大音量の指笛に乗って、強烈な手拍子が響いた。ただでさえワクワクの鼓動が、どんどん早くなる。コロナ禍前、早大1年時には浦添でキャンプをしている。沖縄を知っている。「やっぱり、なんかまた他の球場とは違う雰囲気で、沖縄県民の皆さんの温かさをすごく感じたので」しかし。強いゴロだったが、二塁手にうまく止められた。「フォーク来て、若干ゴロになっちゃったっすけど、めちゃくちゃ(打球が)悪いわけではなかったんで、次につながる打席だったかなと思います」。松井稼頭央監督(47)も「攻める気持ちが大事になってくる。抜けてれば最高ですが、内容的にも非常によかったと思います」とドラフト1位ルーキーの気持ちの強さを、あらためてたたえた。1軍に上がって初めての敗戦だった。悔しい。でもシーズンは、プロ野球人生はまだ始まったばかり。「こういう経験ができたということは、自分としてはすごく良かったので。打てなくてすごく悔しいですけど、もう1回ああいう場面で(打席が)来てほしいなという気持ちが強くなりました」前を向いた。「明日は何としても勝ちたいなと思います」沖縄の思いに応えてみせる。【金子真仁】

◆しびれる試合を制した日本ハム新庄剛志監督は「『いいな~、出てぇ~』って思うような試合でした」と興奮気味。7回、逆転2ランを放った万波の場面で、実は送りバントのサインを出そうか迷った。「(後ろを打つ)KG(加藤豪)の方が合っていたから。1球、取りあえず打たせてみたら...打っちゃったー!みたいな(笑い)」。ハッピーエンドに声が弾んだ。

◆西武平良海馬投手(23)に正念場が訪れた。7回に日本ハム万波の2ランで逆転され、なおも2死満塁。次の1点はかなり重い。その時だ。一塁側スタンドの上の方で、黒い野球帽と赤いTシャツの少年が、立ち上がった。数秒間、笑顔でもじもじしながら、最後は前を向いた。「平良、頑張れ~!!」両手をメガホンにして、思いの丈を叫んだ。振り絞った勇気に、周囲の大人たちが拍手と声で加勢した。その拍手がやがて、一塁側全体を包んでいった。空気は当然、マウンドにも伝わっている。「楽器が聞こえないくらい、声だけの応援というか、そういう感じがしました」三振で切り抜けた。割れんばかりの拍手と、それさえもかき消すような指笛が響く。沖縄・石垣島出身。平良はヒーローだ。序盤から155キロ、156キロと球速がかなり出ていた。「今シーズンで一番いい状態だったので」と基本的には自画自賛した。だからこそ、1球が悔やまれた。万波の2ラン。スライダーだった。「コースは良かったと思うんですけど、ホームラン王なので。相手もすごい打者なので、しょうがないかなという感じですね」コースよりも。「選択は間違ってないかなという気はしますけど、もう少し変化量が曲がっているかとか、そういうのをあとでチェックしたいなと思いますね」トップクラスの投手と、トップクラスの打者の対決。数センチの差で勝敗が決まることを身に染みている。もちろん、ファンも。1球に泣いたが、平良海馬の存在が沖縄の中でまた大きくなった。【金子真仁】

◆27日の西武戦(沖縄セルラースタジアム那覇)に先発予定の日本ハム・伊藤大海投手(25)は北海道出身者らしく、「自称、12球団で一番ダメ、一番暑いのに弱い」と苦笑した。27日のナイター開始時の午後6時30分は気温29度と予想されている。一方で、沖縄・那覇にはこれまで駒大苫小牧高時代の修学旅行で訪れたことがあるぐらいで、同球場のマウンドはもちろん初めて。それでも「印象がないので、逆にあまり何も気にしなくていい。フレッシュな気持ちで入れる。地方の試合の雰囲気もすごい好き。地域をあげてやっている〝お祭り〟のような雰囲気が好きなので、そういう中で投げられるのはうれしい」と心待ちの様子。今季は熊本・リブワーク藤崎台で開催された5月9日のソフトバンク戦にも先発し、7回無失点と好投している。地方球場を苦にしない3年目右腕。「(北海道上川郡愛別町の)あいべつ球場が僕を成長させてくれました。あいべつ球場(のマウンド)は左足が(すねぐらいまで)埋まる(笑)」。苫小牧駒大(現・北洋大)時代に北海道六大学リーグで全道各地のマウンドを経験したことは今も生きている。(東山貴実)

◆日本ハムが逆転勝ちした。0―1の七回に万波がシーズン自己最多に並ぶ14号2ランを放った。伊藤は7回1失点で4勝目、田中正が13セーブ目を挙げた。西武は連勝が4でストップ。平良は7回2失点、11三振の力投が実らなかった。

◆凱旋登板で躍動した。沖縄・石垣島出身の西武・平良海馬投手(23)が先発転向後初となる地元での登板を果たし、粘りの投球を披露した。気温28度、湿度80%。梅雨明けの沖縄・那覇で開催されたナイター。スタンドの大歓声を背にマウンドに上がった平良は一回、いきなりピンチを背負う。先頭・石井に2球目のスプリットを捉えられ、右翼へ三塁打を浴びた。だが、上川畑を遊直に仕留めると、3番・野村、4番・清宮をともにスプリットで空振り三振に斬って無失点で切り抜けた。二、三回も走者を背負ったものの、尻上がりに調子を上げると六回までに10個の三振を奪った。昨オフの契約更改で、かねて希望していた先発転向を直訴。開幕からローテ入りすると、この日まで10試合登板でチームトップに並ぶ5勝(2敗)、防御率2・11をマークした。前回18日の広島戦では7回3失点で白星を挙げ、規定投球回に到達。一時は防御率でリーグトップに躍り出たが「あまり意識はせず、点数を取られない中で長い回を投げられるように続けていきたい」と浮かれることはなかった。しかし、1―0の七回に落とし穴。先頭の清宮に中前打を許した後、万波に初球を左翼席に運ばれた。この回限りでマウンドを降りた平良は、7回5安打2失点で11奪三振。今季6勝目はならず3敗目を喫した。

◆日本ハム・伊藤大海投手(25)は毎回出塁を許したが、7回6安打1失点で今季4勝目(4敗)を手にした。チームが春季キャンプを張る南国・沖縄での一戦を前に、北海道鹿部町出身の右腕は「沖縄はできれば旅行でいきたい。(暑いのは)得意じゃない。12球団で一番、暑さに弱い」と苦笑い。その上で「やるしかない。暑さを忘れるくらい集中して投げます」と意気込みを示していた。走者を背負っても焦ることはなかった。一回は1番・源田に左前打。犠打で1死二塁とされたものの、外崎を三飛、渡部を得意のスライダーで空振り三振に仕留めた。二回は先頭の中村に死球を与えたが、後続をシャットアウト。三回はD1位の9番・蛭間(早大)に痛烈な右前打を許し、無死一塁。ただ源田を併殺打、鈴木を空振り三振に斬った。六回についに外崎に先制打を許したが、七回に万波の逆転2ランが飛び出す。「お祭りみたいな、地域をあげてやっている地方試合の雰囲気はすごく好き」と地方球場好きを公言する伊藤。沖縄の地で3年目の道産子右腕の笑顔が弾けた。

◆一発に泣いた。凱旋登板に臨んだ沖縄・石垣島出身の西武・平良海馬投手(23)は7回5安打2失点で3敗目(5勝)を喫した。「今日は三振も多く取れましたし、全体的に良かったのですが、七回に万波選手の(2ランを浴びた)1球だけ悔やまれます」走者を背負いながらも要所を締める投球で11三振を奪う好投を見せたが、1点リードの七回無死一塁から迎えた万波に初球のスライダーを左翼席に運ばれる逆転2ランを浴びた。

◆日本ハムは27日、西武10回戦(那覇)に2-1で勝利し、連敗を2で止めた。万波中正外野手(23)が「5番・右翼」で出場し、0-1の七回にリーグトップの逆転14号2ランを放った。出場68試合目で昨季の自己最多に並び、目標に掲げる30本塁打にまた一歩近づいた。沖縄の夜空にアーチを描いた。1点を先制された直後の七回、日本ハムの万波が逆転の14号2ラン。球場に響く指笛を聞き入るようにダイヤモンドを一周した。「なかなかチャンスがない中で、本当に最高の形になった。最高です!」地元登板で気合が入る沖縄出身の西武・平良を前に六回まで1安打10三振という劣勢を、主砲がひと振りで覆した。前の打席は154キロの直球を打って「紙一重」の中飛。相手バッテリーの心理を読み、初球のスライダーを狙った。逆風をものともせず、左翼フェンス奥の防球ネット上部に突き刺さし「あんなに飛んだのはちょっと驚き」と目を丸くした。本塁打でリーグトップを快走する若き大砲。今季出場68試合目で、昨季マークした自己最多の14本塁打に並んだ。これでシーズン29発ペースとし「30本は必ず達成できるように」とシーズン前に掲げていた目標にまた一歩近づいた。接戦を制した新庄監督は「『こんな展開で出ている選手は幸せだな。(自分も)出てぇー』って思うような試合だった」とうなずいた。競争心をあおる監督の狙いもあり、万波は5月末から担っていた4番の座を清宮に明け渡している。「今までは別に何とも思わなかったけど、やっぱり4番を打ちたい」。欲とともに風格も出てきた大器がチームをけん引する。

DAZN

<パ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(1↑)
ORIX
39282 0.582
(↑0.006)
-
(↑0.5)
74258
(+2)
220
(+1)
55
(+1)
27
(+1)
0.252
(↓0.001)
2.980
(↑0.03)
2
(1↑)
ソフトバンク
36272 0.571
(-)
1
(↓1)
78246
(-)
217
(-)
45
(-)
28
(-)
0.248
(-)
3.140
(-)
3
(2↓)
ロッテ
34264 0.567
(↓0.009)
1.5
(↓1.5)
79223
(+1)
212
(+2)
42
(-)
39
(-)
0.230
(↓0.002)
3.150
(↑0.03)
4
(-)
日本ハム
33370 0.471
(↑0.007)
7.5
(↓0.5)
73230
(+2)
221
(+1)
54
(+1)
38
(-)
0.228
(↓0.001)
2.790
(↑0.03)
5
(-)
西武
28391 0.418
(↓0.006)
11
(↓1.5)
75191
(+1)
228
(+2)
47
(-)
39
(-)
0.230
(↑0.001
3.060
(↑0.02)
6
(-)
楽天
27381 0.415
(-)
11
(↓1)
77203
(-)
268
(-)
51
(-)
46
(-)
0.225
(-)
3.540
(-)