ロッテ(☆6対5★)日本ハム =リーグ戦11回戦(2023.06.25)・ZOZOマリンスタジアム=
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日本ハム
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ロッテ
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勝利投手:澤村 拓一(4勝2敗2S)
(セーブ:益田 直也(2勝0敗19S))
敗戦投手:生田目 翼(0勝1敗0S)

本塁打
【日本ハム】清宮 幸太郎(2号・9回表2ラン)
【ロッテ】角中 勝也(2号・2回裏3ラン),中村 奨吾(6号・8回裏ソロ),岡 大海(3号・8回裏ソロ)

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◆ロッテは2回裏、角中の3ランで先制に成功する。その後同点とされるも、7回に相手失策の間に1点を勝ち越すと、8回には中村奨と岡の連続本塁打で2点を追加した。投げては、3番手・澤村が今季4勝目。敗れた日本ハムは、9回に清宮の2ランで1点差とするも及ばなかった。

◆今度は見破られませんよ-。新庄剛志監督(51)が試合前練習中、おもむろに報道陣の方へ、近づいてきた。最初は胸の前で十字をきるようなポーズに見えたが、違った。「スクイズのサイン変えました」。身ぶりを交え笑顔で話すと、再び遠ざかった。24日ロッテ戦は、同点の9回、石井の打席で2度スクイズのサインを出したが、いずれも外され失敗。その裏、エンドランを決められ、最後はサヨナラ負けを喫し「駆け引きというところで負けました。ベンチが悪い。僕が悪い」と反省していた。だが、1度失敗したぐらいでめげる指揮官じゃない。この日はグラウンド上で、林ヘッド、森本、山田コーチらと話し合い"リベンジ"に向け、入念な下準備を整えていた。奇策を出すのか、はたまた出さないのか。勝負どころでの"新庄マジック"に注目だ。

◆日本ハム野村佑希内野手(22)が第3打席までに3安打を放った。2回に中前打、4回に左前打で2安打。1点を追う6回無死一塁で迎えた第3打席、一塁へゴロになる当たりがイレギュラーし、右前打となった。幸運も重なり、今季3度目の猛打賞を記録した。

◆/守備でも魅せた\先程タイムリーの上川畑大悟がファインプレー?プロ野球(2023/6/25)??ロッテ×日本ハム??Live on DAZN#DAZNプロ野球#lovefighters pic.twitter.com/XVklOVF3nC

◆日本ハム上川畑大悟内野手(26)が16試合ぶりの打点を挙げた。2点を追う4回1死二塁、ロッテ西野から中越えの適時二塁打を放った。「序盤から点を取られてしまったので、1点ずつでも取り返していきたいと考えて打席に入りました」とコメントした。守備でも好プレーを見せた。4回2死、ロッテ田村の三遊間への当たりを好捕し、完璧な送球でアウトにした。ツイッター上では「上川畑神守備」「上川畑これはうまい」など、好守を称賛する投稿が見られた。

◆日本ハム上川畑大悟内野手(26)が、ロッテの3投手から安打を放ち、今季2度目の猛打賞を記録した。4回の第2打席、先発した西野から中越えの適時二塁打。6回に2番手坂本から中前適時打、8回に4番手ペルドモから中前安打を放った。第1打席は四球で出塁していた。第4打席までに3打数3安打、2打点を挙げている。猛打賞は5月13日ロッテ戦(エスコンフィールド)以来、今季2度目。

◆/美しい弾道がライトスタンドへ\2試合連続マルチ安打清宮幸太郎が第2号2ランホームラン?プロ野球(2023/6/25)??ロッテ×日本ハム??Live on DAZN#DAZNプロ野球#lovefighters pic.twitter.com/peAsCo2FrO

◆日本ハム清宮幸太郎内野手(24)が復帰後初となる2号2ラン本塁打を放った。3点を追う9回1死三塁、ロッテ益田の149キロの直球を捉え、大飛球を右翼席まで運んだ。本塁打は4月9日オリックス戦(京セラドーム大阪)以来、77日ぶり。左脇腹の肉離れでシーズン序盤に戦線離脱。13日に1軍復帰。17日中日戦(バンテリンドーム)から6試合連続安打を放っている。

◆日本ハム野村佑希内野手(22)が3安打の猛打賞。2回に中前打、4回に左前打。1点を追う6回無死一塁で迎えた第3打席では、一塁へゴロになる当たりがイレギュラーし、右前打となった。漫画「ドカベン」の殿馬一人の"秘打"をほうふつとさせる一打で、リーグ再開後は3試合連続安打。"見下ろし打法"が好調の要因の1つになっているようで「ゆったり大きく振れているかなと思います」と手応えを語った。

◆ロッテ福田秀平外野手(34)の今季初出場初先発が打線を勢いづけた。「2番、指名打者、ふくだ、しゅうへ~い」の場内アナウンス。3年前に右肩甲骨を骨折し、昨秋の手術後も周囲の痛みが消えない苦労を知る2万8960人の大歓声と拍手に包まれた。初回に日本ハム先発鈴木のシンカーを捉えて中前安打。「2軍でコーチと(痛い)肩に合った打撃を模索しながら、スタイルを変えた今季なので、まず1本打てて良かった」。力が入らず可動域が小さくても強く振れる新たな打撃フォームで帰ってきた。3回の第2打席でも中前安打を放ち、二盗も決めた。「肩甲を骨折してから3年が立ちますけれど、薬を飲んだり注射うったり。長いリハビリ期間でもダメで、手術でもダメで、何度も心が折れそうになって、もうダメだと何度も思ったんです」と吐露。「そのたびに、ドクターやトレーナーの方、家族とか身近な人は支えてくれたので、今日、1軍でヒットを打つことが出来てすごく良かった」と周囲の感謝を言葉にすると、目を潤ませた。「正直なところ、今日(マリンの)グラウンドに立つのが怖かったんです」。19年11月、4年4億8000万円プラス出来高(金額は推定)でソフトバンクからFA入団した。開幕スタメン出場したが、開幕直前に死球を受けた右肩に骨折が判明。痛みを抱えながらプレーは続けてきたが、他の箇所を含めて、ケガが相次いだ。期待を受けた中で、チームに貢献出来ないもどかしさやふがいなさが募った。今季は2軍で2割8分8厘とアピールしてきた打撃が認められ、1軍昇格。喜び以上に、不安な気持ちも大きかった。「ここに来て3年間、何も出来ていないので、ファンの方にすごく残念な思いをさせてしまっている。SNSなどで叱咤(しった)激励もたくさん受けましたし、応援が今年からあるけれど応援してもらえるのかなと」。だが、ファンからは大歓声で迎えられた。3年前につくられ、コロナ禍によって封印されてきた応援歌も披露された。「実際に声援を受けて最高でしたし、もっともっとこの声援を背に受けて野球がしたいと思いました。活躍して貢献出来るように頑張っていきたい」。心が大きく前を向けた、スタジアムの雰囲気に感謝した。角中勝也外野手(36)が2回に右越え先制3ラン。8回には中村奨吾内野手(31)、岡大海外野手(31)の2者連続弾など、同じ30代の"オーバー30弾"3発で2位に浮上した。首位ソフトバンクを0・5差で追う。吉井理人監督(58)も「福田なんかは2軍が長かったんですけれど、しっかり調整してくれたし、おじさんたちが頑張ってくれて助かりました」と賛辞を送った。【鎌田直秀】▽ロッテ沢村(7回を抑え今季4勝目で復帰後初のマリンお立ち台)「他の球場でヒーローのチャンスがあったんですけれど1発目はマリンだと思って断ってきたので良かった。(髪を金から銀に変えたことには)特にないです」▽ロッテ角中(2回に右越え先制3ラン)「思いきって上からボールをつぶす感覚で振りにいった結果、ホームランになってくれた。インサイドのボールで詰まっていたのですが、力で持っていきました」▽ロッテ中村奨(8回に左越え6号ソロ)「初球から思いきって振っていこうと思った結果です。また大阪でも頑張っていきます」▽ロッテ岡(8回に2者連続となる3号ソロ)「奨吾が前でホームランを打ったので、その勢いに乗って打つことが出来て良かった」

◆ロッテ和田康士朗外野手の俊足が勝利を呼び込んだ。3-3の7回無死一塁に代走で登場。暴投と犠打で1死三塁から安田の二ゴロで迷わずスタート。悪送球を誘発し「当たった瞬間のコンタクトゴー。(送球が)ドンピシャで来なければセーフになると思った。僕が求められる一番の役割を果たせた」。大塚走塁コーチも「ベンチ入り26人を決める時、最初に名前が挙がるのは和田。それくらいの存在。動きながらの一歩は周東より速い」と評価した。

◆ミスミス自滅点...。日本ハムは3点差を追いつく粘りを見せたが、7回に守備の乱れから勝ち越しを許し、1点差で競り負けた。3位ロッテとの直接対決は1勝2敗で負け越し。痛恨の2連敗で借金は5となり、Aクラスとの差は再び7・5ゲーム差に離れた。27日からの沖縄・那覇での西武2連戦で、勢いを取り戻す。2日連続で、悔しい1点差負けとなった。競り合いで勝敗を分けるのは、ちょっとしたほころび。新庄剛志監督(51)は「急に強くなるっていうのは難しいので、ミスを減らしていく努力はね、練習でもしているんですけど。実力の問題なのか、心の問題なのか」と、声を絞り出した。同点で迎えた7回だ。3番手生田目が先頭の角中を四球で歩かせると、代走は前日サヨナラの生還を許した和田。続く田村の初球に暴投で無死二塁とされ、送りバントで1死三塁のピンチを招くと、打席には安田がいた。まるで1日前の再現のようなシチュエーション。フルカウントからの8球目、安田の打球は今度は左翼でなく二塁へ飛んだ。決して鋭い打球ではなかったが、捕球した石井が本塁へ悪送球。勝ち越しを許した。「バッテリーが打ち取った打球に対してアウトにするだけだった。本当に自分の責任」。指揮官も「やっぱりああいう場面、緊張はすると思うんですけど、そこでプロとして、やっぱりファンのみんなにすごいプレーを見せられるように努力してもらいたいですよね」。前日は駆け引き、今度はミスから好機を与え、結果的に2日連続で和田の足にかき回された。カード負け越しは痛いが、粘り強さは確実に出てきている。交流戦前は1点差ゲームで4勝11敗と黒星が大幅に上回っていたが、交流戦以降は4勝7敗。この日も3点差をじわじわ追い上げ指揮官は「よく追いついて。1点ずつ1点ずつ取り返そうやっていう話をしてて。徐々に1点ずつ取っていって」。勝負どころのワンプレーに磨きをかけていけば、おのずと白星は増えてくる。【永野高輔】○...上川畑大悟内野手が、ロッテの3投手から安打を放ち、今季2度目の猛打賞をマークした。4回に西野から中越えの適時二塁打、6回に坂本から中前適時打、8回にペルドモから中前打と、3打数3安打2打点。最高の結果だったが、「継続できないと意味がないので」と満足はしていない。打率は1割9分6厘となり、「2割には乗せたい。とりあえずそこを目標に」と結果を積み重ねる。▽日本ハム鈴木(5回途中3失点降板。7勝目を逃す)「不用意な1球でホームランを打たれてしまいました。しっかり反省したい」

◆「6番・右翼」で先発出場したロッテ・角中勝也外野手(36)が今季2号となる先制3ランをマークした。0-0の二回、無死一、二塁で左打席に入ると、下手投げ右腕の鈴木が投じた初球を一閃。内角高めの直球をたたいてロッテの応援団が陣取る右翼席に運び、「最近は進塁打を打とうなど自分の中で少し考えすぎて打席に入っていたので、思い切って上からボールを潰す感覚で振りにいった結果、ホームランになってくれたので良かったです。インサイドのボールで詰まっていたのですが、力で持っていきました」とコメントした。

◆日本ハムは追い上げ及ばず連敗を喫した。試合後の新庄剛志監督(51)の一問一答は以下の通り。--同点の七回1死三塁で石井が前進守備を敷きながら本塁へ悪送球「何やろ、セカンドゴロのホーム(悪)送球は。緊張なのか、実力なのか...。ファインプレーをしてくれとは言っていないわけで、普通のプレーを普通にしてもらえるだけでいい。ああいうプレーはもったいないですよ。ああいうプレーが増えていくと、レギュラー(の座も)も離れていく」-―牽制(けんせい)死、暴投などミスが続いた「急に強くなるっていうのは難しいので、ミスを減らしていく努力はね、練習でもしているんですけど...。実力の問題なのか、心の問題なのか」--前日24日の2度のスクイズ失敗を受けて、スクイズのサインは変えた「変えた、変えた。向こうがサインを分かっている、分かってないは別にして、2つとも完璧に外されたら疑わないと。やることはやって、(サインの見破りを)防いでいくっていうこと」--相手チームに昨年まで(日本ハムに)いた人(金子誠戦略コーチ)もいる「(サインはその時点で)変えてますからね。トレード(成立)でも変えるし、エンドランとか外しにきて〝ちょっと怪しいな〟と思ったら、変えようというのはすぐしますね。(コーチ、選手は)大変でしょうけど。していかないとね。それにしても、昨日は不思議だったね。フルカウントからね。(自軍の)ピッチャーにもいろいろ聞いたんだけど、あれは外しようがない。(あの場面でウエストボールは)頭の中にはない、ピッチャーからしたらね。これだけはシーズンが終わってから(ロッテ側に)聞いてみたい」--27日からは沖縄で西武と2連戦「まぁ、(九回に)清宮君の良いホームランを見られたので、これで乗っていける。沖縄そばを食って、(気持ちを)切り替えましょう」

◆日本ハム・清宮幸太郎内野手(24)が九回に右翼席に2号2ランを放った。4月9日のオリックス戦以来の本塁打に「風もあったので、〝いったかな〟と思った」。三回2死満塁で二塁へボテボテの適時内野安打を放った際には「次こそ会心の当たりを打ちます!」とコメントしていただけに有言実行の一撃。計3打点にも「もっと大事な場面で打ちたい」と貪欲だった。

◆ロッテ・和田が2試合連続で決勝のホームを踏んだ。24日にサヨナラ犠飛で生還した韋駄天は、この日は同点の七回無死一塁で代走で登場。暴投と犠打で三進すると、安田の二ゴロで好スタートを切り、石井の本塁悪送球を誘った。ヘッドスライディングで生還し、「僕が求められている一番の役割を果たせてよかった」と胸をなで下ろした。二回に先制の2号3ランを放ったロッテ・角中 「上からボールをつぶす感覚で振りにいった。内角の球で詰まったが、力で持っていった」八回に3号ソロのロッテ・岡 「奨吾がホームランを打ったので、その勢いに乗って打席に入った」右肩のけがから305日ぶりに1軍復帰。2安打を放ったロッテ・福田 「試合前は吐きそうなくらい緊張した。この声援を背にもっと野球がしたい」

◆30歳を超えるベテラン勢の底力が幕張に光った。4-3の八回、ロッテの主将を担う31歳の中村奨吾内野手が、左越えに6号ソロ。勝負を決定付ける一発に観衆2万8960人が沸き上がった。「初球から思い切っていこうと思った結果がいい結果になった」ZOZOマリンのざわめきが収まらない中、7月15日に32歳の誕生日を迎える次打者の岡も続く。カウント2-0から直球をたたいて左中間席へ運び、2者連続となるアーチで突き放した。火付け役を担ったのもベテランだ。二回無死一、二塁から36歳の角中が右翼席へ先制3ラン。30代トリオが放った3発が勝利につながり、吉井監督は「打撃陣は〝おじさん〟たちが頑張ってくれたので助かりました」と笑った。高卒6年目の安田、同5年目の山口、藤原ら年間を通して戦った経験の少ない若手選手が多くスタメンに名を連ねる。春先は好調だったチームも、交流戦は7勝9敗2分け。苦しい戦いが続く中、中村奨らベテラン勢は「若い選手が思い切ってプレーできるように、カバーしていかないと」と声をそろえ、指揮官も「チーム力を上げるのにはすごく必要なこと」と感謝しきり。2連勝でチームは勝率でオリックスを上回り、マイナス0・5ゲーム差で2位に浮上。首位ソフトバンクを0・5ゲーム差で追う。「責任感を持ってやっていきたい」と中村奨。経験豊富な〝おじさんズ〟が土台を支える。(武田千怜)

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<パ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
ソフトバンク
36262 0.581
(↓0.009)
-
(-)
79245
(+2)
214
(+4)
44
(+1)
28
(-)
0.249
(↓0.002)
3.140
(↓0.01)
2
(1↑)
ロッテ
34254 0.576
(↑0.007)
0.5
(↓1)
80222
(+6)
210
(+5)
42
(+3)
39
(+1)
0.232
(↑0.001
3.180
(↓0.03)
3
(1↓)
ORIX
38282 0.576
(↑0.006)
0
(↓1)
75256
(+4)
219
(+2)
54
(-)
26
(+1)
0.253
(-)
3.010
(↑0.01)
4
(-)
日本ハム
32370 0.464
(↓0.007)
7.5
(-)
74228
(+5)
220
(+6)
53
(+1)
38
(-)
0.229
(↑0.002
2.820
(↓0.04)
5
(-)
西武
28381 0.424
(↑0.009)
10
(↑1)
76190
(+5)
226
(+2)
47
(+2)
39
(+1)
0.229
(↑0.002)
3.080
(↑0.02)
6
(-)
楽天
26381 0.406
(↓0.007)
11
(-)
78200
(+2)
267
(+5)
51
(-)
45
(-)
0.225
(↑0.001)
3.580
(↓0.03)