楽天(★2対5☆)西武 =リーグ戦12回戦(2023.06.25)・楽天モバイルパーク宮城=
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西武
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楽天
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勝利投手:隅田 知一郎(3勝6敗0S)
(セーブ:森脇 亮介(1勝1敗3S))
敗戦投手:早川 隆久(4勝5敗0S)

本塁打
【西武】蛭間 拓哉(1号・2回表3ラン),渡部 健人(3号・3回表2ラン)

  DAZN
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◆西武は2回表、蛭間のプロ初本塁打となる3ランで先制に成功する。続く3回には、渡部の2ランが飛び出し、序盤から試合を優位に進めた。投げては、先発・隅田が5回無失点で今季3勝目。敗れた楽天は、先発・早川が精彩を欠き、打線も再三の好機を生かしきれなかった。

◆西武ドラフト1位の蛭間拓哉外野手(22=早大)が、プロ1号初本塁打を放った。2回二死一、二塁、早大時代の2学年先輩となる楽天早川に対し、フルカウントからの7球目、真ん中高め146キロ直球を右翼席ポール際に放り込む1号3ラン。笑顔でさっそうとダイヤモンドを周回すると、ベンチのナインとハイタッチ。「打った瞬間はファウルになるかも、と思ったのですが、切れないでくれ~と思いながら走っていました。まさか早川さんから打てるとは思ってもいませんでしたし、こんなに早く打てるとは思いませんでした。とにかくうれしいです」と興奮気味に振り返った。蛭間は23日同戦でプロ初先発初出場を果たすと、9回の第4打席で四球を選び「プロ初出塁」。前日24日には、5回に楽天辛島から通算6打席目で「プロ初安打」を放ち、9回には「プロ初犠打」。次々と「プロ初」をクリアしてきた期待のドラ1が、「プロ初本塁打」で「プロ初打点」もクリアした。【動画】本当にプロ1号!? 西武蛭間拓哉の鮮やかすぎるバット投げ 松井稼頭央監督も嬉しそう

◆/綺麗なバット投げが決まった\早稲田大の先輩から蛭間拓哉がプロ初ホームラン?プロ野球(2023/6/25)??楽天×西武??Live on DAZN#DAZNプロ野球#seibulions pic.twitter.com/zy51LUd81t

◆/ベッケンらしい豪快弾\見逃せばボール球?渡部健人が2ランホームラン?プロ野球(2023/6/25)??楽天×西武??Live on DAZN#DAZNプロ野球#seibulions pic.twitter.com/6HUB9PiUDF

◆ドラ1アベック弾!! 体重115キロの「ベッケン」こと西武渡部健人内野手(24)が、3号2ランを放った。3-0の3回無死一塁、楽天早川の4球目、高め145キロ直球を左翼席中段へ。「打った瞬間行ったな~と思いました。蛭間が打ったので自分も打ってやると思って打席に入りました。打てて良かったです」と振り返った。2回には昨年ドラフト1位の蛭間がプロ1号となる先制3ランをマークしていた。その2年前、20年ドラフト1位入団の渡部が、4番の存在感を示した。

◆楽天は今季3度目の5連敗を喫し、借金は今季ワーストタイの12となった。先発早川隆久投手(24)が粘れなかった。2回2死一、二塁で、早大の2学年後輩だった蛭間に右翼へプロ初となる先制3ランを浴びた。フルカウントから高めに決めにいった直球を捉えられた。「パンチ力は大学のときに知っていた。足も速いので、いい選手だなと思います」と悔しさをにじませた。3回無死一塁では、渡部にも左翼へ2ランを浴びた。4回10安打5失点で今季5敗目。「真っすぐの質があまり良くなかったし、自分の思っているコースに投げきれなかった」。投球を見直し、次戦に備える。▽楽天石井監督(早川の投球に)「球威がなかったわけではない。ボールが散らばりすぎた。カウントが浅くても深くなっても、勝負できる球がなかった」

◆西武隅田知一郎投手(23)が、5回を98球、6安打無失点の粘投で、プロ初のビジター勝利となる3勝目を挙げた。21年ドラフト1位入団の左腕は、ホームで通算3勝をマークしているが、ビジターではここまで13試合に登板し、0勝11敗と勝ち星なし。当然、本人も意識にしており、「まだビジターで勝ったことないので。ファンもホームのほうが多いと思うので、勢いづかせたらダメだと思うし、大量失点がダメじゃないかなと思います」と話していた。この日は3者凡退は一度もなし。4イニングで得点圏に走者を背負う苦しい状況が続いたが、要所を粘り強くしのいだ。

◆楽天村林一輝内野手(25)が、1年ぶりの先発起用に応えた。「9番遊撃」で昨年5月10日ロッテ戦以来で先発。6回2死一塁で迎えた第3打席は、中越え二塁打。続く8回1死一塁の場面では、中前打を放った。チームは敗れたが、3打数2安打と気を吐いた。今季これまで22試合で出場しているが、代走や守備固めでの出場だった。「甘い球を仕掛けていこうということで、いい結果につながった。チームは負けましたけど、そこは良かった」と手応えをつかんだ。この日の試合までは、今季全試合で山崎が遊撃で先発。レギュラー奪取へ、一喜一憂せずに貪欲に取り組んでいく。「野球選手である以上、レギュラーを目指している。与えられたところで仕事をするというのはもちろんなんですけど、そこで満足したことはないので、そこは毎日準備している」と静かに闘志を燃やしていた。

◆西武ドラフト1位の蛭間拓哉外野手(22=早大)が、先輩からプロ初本塁打を放った。2回2死一、二塁、早大の2学年上となる楽天早川隆久投手(24)から右翼ポール際へ先制の決勝3ラン。23日同戦でのプロ初先発初出場から9打席目での快音が起爆剤となり、チームは今季2度目の先発全員安打で初の同一カード3連勝。今季最長タイとなる4連勝を飾った。記念すべき第1号を先輩から決めた。蛭間は2回2死一、二塁、早川の真ん中高め146キロ直球を捉えると、滞空時間の長い放物線が右翼ポール際に着弾。日焼けした肌に白い歯を輝かせてダイヤモンドを周回し「まさか早川さんから打てると思っていなかった。何とか次につなごうという意識で。それでホームランになったのでよかった」と素直に喜んだ。敵地で上がったプロ初のお立ち台。「大学の時はコテンパンにやられたので。プロになって対戦して、打てるようになった。これからも早川さんはじめとする先輩方、打てるように頑張りたいと思います」と力強く宣言した。早大時代の早川はエースで主将の絶対的存在。自身が2年秋の東京6大学リーグ最終盤の早慶戦で、9回に逆転2ランを放ち、早川がリリーフで優勝を決めた思い出もある。当時はシート打撃などで対戦しても「1回も打てたことなかったです。ほとんど三振」と振り返る。明るく元気な若獅子は、地道に努力を重ねてきた。「常に結果を出さなきゃいけない世界ですし。野球が楽しいと感じたことはあんまり。大学時代、高校時代もそうでしたけど、やっぱ職業なんで。それなりに結果が必要なので」。たゆまぬ努力を続けられたのも「夢だったり目標があるからですかね」と言う。「ドラ1」の金看板にも自分を見失うことはない。「その実力は自分にはないって指名された時から思っていた。とにかく周りは周りで自分は自分。同級生とかが活躍しても自分は自分というのを変えずにやっていこうと思いました」と誓う。開幕から3カ月で芽を出した期待のドラ1。大事なホームランボールは「両親に渡したいと思います」とニッコリ。大目標の通算2000安打まで"残り1998本"とし、「積み重ねて頑張りたいと思います」と先を見据えた。【鈴木正章】<蛭間拓哉(ひるま・たくや)>生まれ 2000年(平12)9月8日生まれ、群馬県桐生市出身。球歴 小学6年時にライオンズジュニアに所属。浦和学院では主将として渡辺勇太朗(現西武)らと3年夏の甲子園に出場し、8強進出。早大では3年春にベストナイン。22年ハーレム・ベースボール・ウイークで大学日本代表。バット 大学時代はミズノ社の長さ84・5センチ、重さ860~870グラムのDeNA宮崎モデルを使用。プロ入り後に一時はヤクルト村上モデルも試したが、現在は大学時代のモデルを使用する。サウナー サウナ好きで3セットをこなして「追い込む」ことも。1人でいくこともあれば、同期のドラフト4位青山を誘うことも。最近は「前に比べれば入ってないです」。2軍戦 イースタン・リーグでは40試合で打率2割9分7厘、2本塁打、22打点。3盗塁もマーク。サイズ・投打 177センチ、87キロ。左投げ左打ち。年俸 推定1600万円。▽西武松井監督(蛭間のプロ1号に)「選球眼はいいと思うので、その中で待望の1発だったと思います。まず「1」がついたということが、次「2」になってくるでしょうし、ほんとにナイスバッティング」20年11月8日の早慶戦VTR 東京6大学野球秋季リーグ戦の最終週、早大対慶大の第2戦。両チームともに優勝の可能性を残し、早大が勝つか引き分けで10季ぶり46回目の優勝が決まる一戦だった。早大は1点を追う8回2死一、二塁で、前日完投した主将・早川が登板。左飛でピンチをしのいだ。直後の9回2死一塁で、2年生の蛭間がバックスクリーンへ逆転2ラン。9回裏を早川が無失点で切り抜け、優勝を決めた。劇的な勝利に、早川や小宮山悟監督は涙を流し、歓喜に浸った。○...4番渡部が3号2ランで貴重な追加点をもたらした。3-0の3回無死一塁、楽天早川の高め145キロ直球を左翼席中段へ。蛭間の2学年上、20年ドラフト1位入団の愛称「ベッケン」は、「打った瞬間行ったな~、と思いました。蛭間が打ったので自分も打ってやると思って打席に入りました。打てて良かったです」と振り返った。

◆大学の先輩からプロ初アーチをマークした。「9番・右翼」で先発した西武のドラフト1位・蛭間拓哉外野手(22)=早大=が先制1号3ランを放った。「打った瞬間はファウルになるかもと思ったのですが、切れないでくれ~と思いながら走っていました。まさか早川さんから打てるとは思ってもいませんでしたし、こんなに早く打てるとは思いませんでした。とにかくうれしいです」0-0の二回2死一、二塁で迎えた第1打席。早大でともにプレーした2学年先輩の楽天・早川との初対決で、フルカウントからの7球目・真っすぐを強振した打球は高々と舞い上がって右翼席ポール際中段に飛び込む記念すべき一発となった。リーグ戦再開となった23日に1軍初昇格を果たし、前日24日の同カードでプロ初安打を放った。

◆西武が今季2度目の4連勝。二回にルーキー蛭間のプロ1号となる3ランで先制し、三回には渡部の3号2ランで加点した。隅田は5回無失点で3勝目を挙げた。楽天は14残塁の拙攻で5連敗。早川が4回5失点で5敗目を喫した。

◆楽天は今季3度目の5連敗で借金が今季ワーストタイの12に膨らんだ。早川が先発し、4回10安打5失点で5敗目。2四球を与えて94球を費やし「自分の思っているコースに投げ切れなかった」と反省した。打線は11安打したが、14残塁。石井監督は「三回までに5点を取られて、勝つために6点取るのは難しかった」と振り返った。

◆西武の隅田は五回まで毎回走者を背負いながらも6安打無失点で、敵地での自身初勝利を挙げた。4球団競合の末にドラフト1位で入団した昨季から敵地は11連敗中だっただけに「長かった」と胸をなで下ろした。0―0の一回無死二、三塁から3番小郷を低めの曲がり球で空振り三振に仕留めると、4番浅村もこの球種で投ゴロに打ち取り「そんなに割合の多い球ではない。うまく使えたのが良かった」。続く岡島も抑えてピンチを切り抜け、その後も粘りの投球でチームの4連勝に貢献した

◆憧れの先輩からプロ初本塁打を放った。西武のドラフト1位・蛭間(ひるま)拓哉外野手(22)=早大=が二回に1号3ラン。早大で2学年先輩の楽天・早川からの一発に驚きを隠せなかった。「まさか早川さんからホームランを打てると思っていなかった」0-0の二回2死一、二塁。「成長した姿を見せられるように」と臨んだ初対戦で、フルカウントからの直球を右翼ポール際に運んだ。早大時代、主将でエースの早川とはシート打撃で対戦があったが「一回も打てたことがなかった」。記念の3ランにベンチで雄たけびを上げた。群馬・桐生市出身。走攻守の三拍子がそろった即戦力と期待されたが、2軍で開幕を迎えた。同期入団のD4位・青山(亜大)らが1軍で活躍する姿にも「自分のペースで課題をつぶせるように」と速球への対応を改善。23日に1軍初昇格し、24日にはプロ初安打を放った。チームは今季初の同一カード3連勝で、連勝を4にのばした。松井監督は「非常に大きい3ラン。待望の一発が出た」と目を細めた。

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<パ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
ソフトバンク
36262 0.581
(↓0.009)
-
(-)
79245
(+2)
214
(+4)
44
(+1)
28
(-)
0.249
(↓0.002)
3.140
(↓0.01)
2
(1↑)
ロッテ
34254 0.576
(↑0.007)
0.5
(↓1)
80222
(+6)
210
(+5)
42
(+3)
39
(+1)
0.232
(↑0.001)
3.180
(↓0.03)
3
(1↓)
ORIX
38282 0.576
(↑0.006)
0
(↓1)
75256
(+4)
219
(+2)
54
(-)
26
(+1)
0.253
(-)
3.010
(↑0.01)
4
(-)
日本ハム
32370 0.464
(↓0.007)
7.5
(-)
74228
(+5)
220
(+6)
53
(+1)
38
(-)
0.229
(↑0.002)
2.820
(↓0.04)
5
(-)
西武
28381 0.424
(↑0.009)
10
(↑1)
76190
(+5)
226
(+2)
47
(+2)
39
(+1)
0.229
(↑0.002
3.080
(↑0.02)
6
(-)
楽天
26381 0.406
(↓0.007)
11
(-)
78200
(+2)
267
(+5)
51
(-)
45
(-)
0.225
(↑0.001
3.580
(↓0.03)