広島(☆3対2★)巨人 =リーグ戦12回戦(2023.06.25)・MAZDA Zoom-Zoom スタジアム広島=
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巨人
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広島
02010000X3801
勝利投手:森 翔平(1勝0敗0S)
(セーブ:矢崎 拓也(4勝0敗11S))
敗戦投手:山﨑 伊織(4勝2敗0S)

本塁打
【広島】デビッドソン(7号・2回裏2ラン)

  DAZN
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◆広島は2回裏、デビッドソンの2ランで先制に成功する。その後1点差とされて迎えた4回には、2死二塁から田中の適時二塁打でリードを広げた。投げては、先発・森が5回2失点で今季初勝利。敗れた巨人は、打線が相手を上回る10安打を放つも、つながりを欠いた。

◆巨人中田翔内野手(34)が試合終盤を待たずにグラウンドから姿を消した。4回無死二塁、広島森の前に2打席連続の空振り三振に倒れると、その回の守備はつかずにベンチに退いた。一塁には秋広が入り、右翼には丸が途中出場した。交流戦後のリーグ再開カード広島3連戦は3試合とも先発するも9打数1安打、5三振と精彩を欠いていた。この日の試合前練習は屋外での打撃練習を回避していた。チームでは23日の同カードで攻守の要を担っていた坂本勇人内野手が走塁時に右太ももを痛めて負傷交代のアクシデントに見舞われた。24日早朝に広島から帰京し、精密検査を受けた。診断結果は週明けとなるが、現時点では右太もも裏の肉離れとみられ、前半戦の復帰は絶望的。2カ月前後に及ぶ長期離脱は避けられない情勢となっている。

◆巨人の守護神大勢投手(23)がベンチから外れた。試合前練習は通常通り参加して汗を流していた。23日の同戦で3点差の9回に交流戦明け後初登板。先頭の坂倉にソロを被弾も1回2安打1失点で14セーブ目を記録していた。前日24日の同戦は登板していなかった。今季の対広島は防御率11・25と相性が悪かった。登板4試合全てで失点し、被打率は4割2分1厘だった。原監督は試合後、大勢ベンチ外の理由について「ちょっと疲労困憊(こんぱい)かな。少し時間をあけることがチームにとっても彼にとっても(良い)、という風に考えました」と説明した。

◆巨人が2カード連続の負け越しで、6月11日以来2週間ぶりの4位に転落した。2回に先発山崎伊が広島にデビッドソンに先制2ランを浴び、先手を許した。2点を追う4回1死三塁から、4番岡本和が右中間を深々と破る適時二塁打で反撃ののろしを上げた。4回に1点の追加点を奪われたが、直後の5回に1死二、三塁から吉川の二ゴロで1点を返し、1点差で食らい付いた。しかし、6回以降は広島の継投に封じられた。大道、栗林、島内、矢崎とつながれ、同点にはできなかった。4位広島と0・5ゲーム差で迎えた一戦だった。直接対決で、接戦を落とした。

◆広島が巨人に競り勝ち、11日以来の3位浮上となった。2回にデビッドソンの7号2ランで先制すると、1点を返された4回は2死二塁から田中の適時二塁打で加点した。今季初先発の森が5回2失点でリードを守り、6回以降は大道、栗林、島内とバトンをつなぎ、最後は矢崎が締めた。昨季まで3季連続最下位と鬼門だった交流戦を5割で乗り越え、リーグ戦再開となった最初のカードを勝ち越して勢いを加速させた。

◆巨人中田翔内野手(34)が試合終盤を待たずにグラウンドから姿を消した。4回無死二塁、広島森の前に2打席連続の空振り三振に倒れると、その回の守備は就かずにベンチに退いた。一塁には秋広が入り、右翼には丸が途中出場した。交流戦後のリーグ再開カード広島3連戦は3試合とも先発するも9打数1安打、5三振と精彩を欠いていた。この日の試合前練習は屋外での打撃練習を回避していた。チームでは23日の同カードで攻守の要を担っていた坂本勇人内野手が走塁時に右太ももを痛めて負傷交代のアクシデントに見舞われた。24日早朝に広島から帰京し、精密検査を受けた。診断結果は週明けとなるが、現時点では右太もも裏の肉離れとみられ、前半戦の復帰は絶望的。2カ月前後に及ぶ長期離脱は避けられない情勢となっている。

◆巨人中田翔内野手(34)が4回裏の守備から途中交代した。4回1死二塁、広島森に2打席連続となる空振り三振に倒れた。そのままベンチに退いた。中田翔は「ただ打てないから代わっただけです」と受け止めた。広島3連戦は9打数1安打の6三振だった。試合前練習は屋外での打撃練習を回避し、室内でバットを振った。「いろいろ考えて、今日は練習で動きました。状態もあまり良くないですし、コンディションなどの部分に関して、気をつけながらやっていくっていうのは、今後も変わらない」と復調の糸口を探していく。

◆巨人が2連敗で4位に転落した。2試合連続で先制を許し、追い上げも及ばず、2カード連続の負け越しを喫した。2ケタ10安打も2得点にとどまり、原監督は「まあまあね。2点というところですね。もう1本出なかったね」と話した。若い力が必死に芽を出そうとしている。遊撃で先発した中山は、23日の同カード初戦で右太もも裏を負傷し、長期離脱が濃厚の坂本の穴を埋めるべく食らいついた。3回に右前打で出塁、走者を置いた6回、9回は追い込まれてからファウルで粘ったが凡退。「どっちかで打ってればまだ分からなかった。悔しい思いもありますし、もっとやらなきゃいけないなという思いです」と言った。この日、ベンチ入りメンバーを外れた大勢について原監督は「少し時間をあけることがチームにとっても彼にとってもいいと考えました」と説明。27日からは秋田、盛岡でヤクルト2連戦に臨む。

◆広島が巨人に競り勝ち、11日以来の3位浮上となった。2回にデビッドソンの7号2ランで先制すると、1点を返された4回は2死二塁から田中の適時二塁打で加点。5回2失点の今季初先発森の後を受けた4投手が無失点リレーでつないだ。試合後の新井貴浩監督(46)の談話は以下の通り。-先発森投手が好投新井監督 森が(今季)初先発。期待通りの投球をしてくれた。がんばってくれた。あとのブルペンもしっかりいい投球をしてくれました。-森投手は以前よりも球威があった新井監督 ファームでも以前より球の強さがいいと推薦をもらった。前回(18日西武戦)、中(継ぎ)で投げて打たれたけど、球自体は良くなってる。期待通りのナイスピッチングでした。-このままローテ定着か新井監督 そこは競争して、勝ち取ってもらいたい。-リリーフ陣も頑張った新井監督 本当によく頑張ってくれた。みんなよく耐えてくれた。素晴らしい投球でした。-走塁ミスがある中でも勝ち切った新井監督 いつも言ってるように、どんどん攻めてほしい。結果は私が受け止めたらいいだけ。どんどん前に、前に行ってもらいたい。-12打席連続無安打の秋山選手の状態について新井監督 取り組む姿勢は、誰もが認めるお手本。調子の波は関係なく、いつも準備している。(調子が)上がってくるのは時間の問題かなと。-6回無死一塁の打席でも犠打のサインはなかった新井監督 信頼していますし、結果は別にしてこちらがサインを出している。それに対する結果は自分がすべて背負ってる。とにかくうまくやってほしい。-打順の変更は新井監督 考えていないです。開幕からずっと頑張ってくれている。アキ(秋山)に何試合も勝たせてもらっている。アキ(秋山)が思うような状態じゃないときに、みんなが助けようと思ってる。それがチームプレー。

◆コイ党でもある俳優の鈴木福(19)がNHKの野球中継にゲスト出演した。試合前の守備位置紹介を担当。試合後は新井監督に取材も「いかがでしたか、今日の試合は?」という逆取材に「僕たち、『ゆる~く!深く(プロ野球)』という番組をやらせていただいているのですが、全然緩くなく、すごく緊張感のある試合」と100点の返答。その後もポイントを押さえた質問でインタビュアーを見事にこなした。

◆広島が新井イズム全開で巨人に連勝し、11日以来の3位に浮上した。2回、負傷離脱から実戦復帰初日に指揮官自ら2軍の大野練習場に出向いて直接指導したデビッドソンの2ランで先制。4回は打撃内容を評価して使い続けた田中の適時二塁打で追加点を奪った。1点差を勝ちパターンに固定してきた中継ぎを中心に、最後まで守り抜いた。3季連続最下位から、勝率5割で終えた交流戦が自信となっている。交流戦前のミーティング、新井監督の言葉にナインが沸いた。「小堺一機さんではなく、小島よしおさんでいこう。"何が出るかな"ではなく、"そんなの関係ねぇ"だ」。小堺一機を知らずキョトンとする若手もいたが、指揮官の思いは伝わった。受け身にならず、攻めの姿勢を貫いて、鬼門を突破した。この日も2つのけん制によるアウト(1つの記録は盗塁死)やエンドラン失敗もあった。でも、そんなの関係ねぇ。新井監督は「どんどん攻めてほしい。結果は私が受け止めたらいいだけ。どんどん前に、前に行ってもらいたい」と選手の背中を押し続ける。3位浮上も、首位DeNAとはまだ4・5ゲーム差ある。でも、そんなの関係ねぇ。新井イズム浸透の広島は、勢いだけでは終わらない。【前原淳】広島森(今季初先発初勝利)「初回からどんどん全力で行こうと思っていた。勝てたのはうれしいですけど、イニングを伸ばせるようにやっていきたい」広島デビッドソン(7号決勝2ランに)「しっかりとセンター方向を意識した練習をしている。その成果がちょっと出たかなと思います」

◆広島の新助っ人、マット・デビッドソン内野手(32)=前アスレチックス=が7号ソロを放った。「方向性を意識しながら高めに集中して打ちにいった。うまく良いポイントでとえることができた」0─0の二回2死一塁で巨人・山崎伊の外角変化球を左翼席の上段に運んだ。本塁打は5月3日のDeNA戦以来、6月9日の左肩痛から1軍昇格後初となる。試合前には広島ファンで知られる俳優・鈴木福(19)がマツダスタジアムに来場して広島のスタメンを紹介した。その名の通り〝福〟を呼んだのかもしれない。

◆巨人・中田翔内野手(34)が四回の守りから交代した。「5番・一塁」で先発に名を連ねたが、2打数連続三振と元気がなかった。この日は試合前にグラウンドで練習を行わなかった。

◆広島が巨人と入れ替わって3位浮上。二回にデビッドソンの2点本塁打で先制し、2―1の四回は田中の適時二塁打で加点した。森が5回2失点と粘り、継投も決まって今季初勝利を手にした。巨人は山崎伊が六回途中3失点で2敗目。

◆巨人・中田翔内野手(34)が四回の守備から途中交代した。試合後に中田翔は「ただ打てなかったから代わっただけ」とし、次カードへの出場については「(体は)全然問題ない」と万全を強調した。「5番・一塁」で先発に名を連ねたが2打数連続三振。広島3連戦では打率・111(9打数1安打、6三振)と豪快な打撃は鳴りを潜めた。この日は屋外での試合前練習を行わず、室内でバットを振り込んだ。右太もも裏の肉離れから驚異的なペースが復帰しただけに患部の状態が心配されるが、「気を付けながらやっていくのは変わらない」と話した。

◆広島が1点差で逃げ切った。巨人との3連戦を2勝1敗で勝ち越し3位浮上。試合後の新井貴浩監督(46)の一問一答は次の通り。──森が5回6安打2失点で今季初勝利を挙げた「本当によく頑張った。期待して送り出して期待通りの投球してくれた」──六回以降は大道、栗林、島内、矢崎が無失点リレー。頑張った「本当によく頑張ってくれた。みんなよく耐えてくれた。素晴らしい投球だった」──先発の森、リリーフ陣に声掛けは「信頼して『任した』と送り出している。みんな良い仕事してくれて、自信になったと思う。本当に良いゲームだった」──打線は8安打3得点「(二回に7号先制2ランの)マット(デビッドソン)はバットの少し先だったけど、さすがのパワー。(5月以来となる)久しぶりにホームランが出た。彼もうれしいと思う。(四回に適時二塁打の)広輔(田中)は今日もいいところで勝負強い打撃をしてくれた。頼りになる選手」──秋山は3試合連続無安打。状態をどう見てる「彼の取り組む姿勢は誰もが認める、お手本になる。調子の波は関係なしにいつも準備してる。(調子が)上がってくるのは時間の問題」──チームは3位浮上「選手の頑張りのおかげ。明日1日空く。また火曜日からの試合(DeNA3連戦=マツダ)を頑張ります」

◆巨人・大勢投手(23)がベンチ入りメンバーから外れた。原辰徳監督(64)は試合後に「ちょっと疲労困憊(こんぱい)かな。少し時間を空けることがチームにとっても彼にとってもいいと考えた」と説明した。大勢はここまで24試合に登板し2勝0敗14セーブ、防御率3・00。日本代表の一員として世界一に輝いた3月のワールド・ベースボール・クラシック(WBC)から奮闘しており「コンディションを考慮した休養という形」と語った。

◆「福くん」が〝福〟を呼んだ。鯉ファンで知られる俳優・鈴木福がマツダスタジアムでスタメン紹介などをした一戦。広島・森が自身初のG倒でチームを3位浮上に導いた。「巨人に勝てたのは大きい」5回6安打2失点で今季初勝利をマツダ初白星で飾った。三回1死まで一人の走者も許さず5奪三振。六回以降は中継ぎ陣が1点のリードを守り切った。関大、三菱重工Westを経て昨年ドラフト2位で広島入り。1年目にプロ初勝利、2年目の今季は開幕ローテ入りは逃したが、今月17日に初昇格。1試合の中継ぎ登板を経て先発起用した25歳の左腕の粘投を、新井監督も「期待通りの投球」とたたえた。2連勝で貯金3。2位に転落した阪神を4ゲーム差で追う。(柏村翔)

◆交流戦で弾みをつけた巨人だったが、リーグ戦が再開したカードでつまずいた。相手を上回る10安打を放ちながら畳みかけられず、負け越しで4位に後退。原辰徳監督(64)は「もう一本出なかったね」と淡々と振り返った。1点を追う九回は先頭の大城卓が右前打を放った。続く中山に出たのは「打て」のサイン。首脳陣はバットが振れているとみて強攻策で好機拡大を狙ったが、中山は8球粘った末に二ゴロ併殺打に倒れた。右太もも裏を痛めて離脱した坂本の代わりに遊撃を守る21歳は、六回の好機では右飛に終わった。「どっちかで一本打っていれば(勝負は)分からなかった。もっとやらなきゃいけない」と自らに言い聞かせた。大黒柱の坂本を欠く中、負の連鎖が生じた。守護神の大勢が試合前練習でノースロー調整を行い、ベンチ入りメンバーから外れた。自身で「コンディションを考慮した休養という形」と説明したが、世界一に貢献した3月のWBCから腕を振り続けてきただけに、状態が気がかりだ。(鈴木智紘)

◆巨人には転んでもただでは起きないという、先をにらんだ戦い方をしてほしかったね。先発の山崎伊が六回2死後、4番・西川を迎えたところで降板。なぜもっと投げさせなかったのかな。何とか5、6回くらい、試合をつくって...というレベルでは物足りない。スタミナと体の強さをつけさせて、骨太の投手に育て上げる、絶好のシチュエーションだったと思うよ。継投ではそれなりの成果があったにせよ、あのまま追いつけずに負けることはエモトの目には明らかだった。坂本が離脱した途端、打線の〝格落ち〟感が充満しているのだから。しかも原監督やデーブ(大久保打撃チーフコーチ)と話した感触では、坂本復帰には時間がかかりそう。それだけに強い投手を1人でも増やさないことには今後、ますます厳しくなるわけだ。何しろDeNAはバウアーの補強によって、投打がうまく回っている。このチームにありがちな連敗グセも、先発陣の充実で防ぎたいところだろう。阪神にしても、今は疲労が出ているだけ。先発陣が我慢できれば、大崩れはしないはず。青柳が復活でもすれば、大きなプラス材料にもなる。したがって、なおさら巨人が上位にすがりついていくカギも、先発完投型の強い投手というわけだ。(サンケイスポーツ専属評論家)

DAZN

<セ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(1↑)
DeNA
38261 0.594
(↑0.007)
-
(↓0.5)
78268
(+5)
229
(+3)
50
(-)
15
(-)
0.261
(↑0.001)
3.300
(↑0.01)
2
(1↓)
阪神
38272 0.585
(↓0.009)
0.5
(↑0.5)
76251
(+3)
207
(+5)
32
(-)
36
(-)
0.239
(-)
2.850
(↓0.04)
3
(1↑)
広島
35320 0.522
(↑0.007)
4.5
(↑0.5)
76235
(+3)
240
(+2)
43
(+1)
34
(-)
0.246
(↑0.001
3.270
(↑0.02)
4
(1↓)
巨人
35330 0.515
(↓0.007)
5
(↓0.5)
75257
(+2)
259
(+3)
79
(-)
21
(-)
0.256
(↑0.001
3.710
(-)
5
(-)
中日
26401 0.394
(↑0.009)
13
(↑0.5)
76185
(+5)
213
(+1)
29
(-)
22
(+1)
0.238
(↑0.002)
2.780
(↑0.03)
6
(1↓)
ヤクルト
25412 0.379
(↓0.006)
14
(↓0.5)
75235
(+1)
268
(+5)
57
(+1)
33
(-)
0.233
(-)
3.710
(↓0.03)