DeNA(☆2対0★)阪神 =リーグ戦10回戦(2023.06.24)・横浜スタジアム=
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阪神
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DeNA
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勝利投手:東 克樹(7勝2敗0S)
敗戦投手:伊藤 将司(2勝2敗0S)
  DAZN
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◆DeNAが投手戦を制した。DeNAは初回、佐野の適時打で先制する。そのまま迎えた6回裏には、牧の適時二塁打で貴重な追加点を挙げた。投げては、先発・東が9回無失点9奪三振の完封で今季7勝目。敗れた阪神は先発・伊藤将が好投を見せるも、打線が沈黙した。

◆阪神の先発は伊藤将司。甲子園球場で通算13勝3敗と本拠地で強いのは有名な伊藤将だが、実はデーゲームも得意。ナイターは通算11勝10敗で防御率2・92に対し、デーゲームは通算16試合に登板して10勝3敗、防御率1・76。デーゲームは球場に関係なく、甲子園球場が5勝2敗で、ビジターのデーゲームでも7試合で5勝1敗、防御率1・70。横浜スタジアムのデーゲームは2度目の先発になるが、前回の21年5月8日は8回を投げ1失点で白星を挙げている。

◆横浜スタジアムで11連敗中の阪神が、打線のテコ入れを敢行した。前日まで3番を担ったシェルドン・ノイジー外野手(28)、5番の佐藤輝明内野手(24)がスタメンから外れた。前日23日の同戦で2人はともに無安打。主軸を入れ替え、連敗阻止を狙う。「3番三塁」には渡辺諒が入り、「5番左翼」ではミエセスが出場する。

◆/頼れるキャプテン\今日もベイスターズが先制佐野恵太がタイムリーヒット?プロ野球(2023/6/24)??DeNA×阪神??Live on DAZN#DAZNプロ野球#baystars pic.twitter.com/y5kNq2vapC

◆/しっかりフォロー\サードが捕球できずも木浪聖也がナイスカバー?プロ野球(2023/6/24)??DeNA×阪神??Live on DAZN#DAZNプロ野球#hanshin pic.twitter.com/H5NAFVqpa4

◆阪神渡辺諒内野手(28)が、ミスを取り返すダイビングキャッチで追加点を防いだ。1点ビハインドの3回2死三塁。4番牧が捉えた三塁線への低いライナーに、飛びついて捕球。ピンチを脱した。この日渡辺諒は13日オリックス戦以来のスタメン出場。2回には無死一塁からはじく場面もあった中、名誉挽回のファインプレーとなった。

◆阪神先発伊藤将司投手(27)が7回6安打2失点の粘投を見せたが、勝利投手の権利を得ることはできず降板となった。初回に3番佐野に先制打を許すと、6回には4番牧に適時二塁打を浴びた。打線の援護が無く2点ビハインドのまま7回で球数108球に到達。直後の回に代打が送られ降板となった。伊藤将は3戦連続でクオリティースタート(QS=6回以上、自責点3以内)を達成しながらも、勝ち投手の権利を得られていない。

◆阪神が今季初の4連敗で、首位陥落の危機に立たされた。2位DeNAに連敗。横浜スタジアムのシーズンでの対戦は、昨季6月28日から屈辱の12連敗となった。最大6・5あったDeNAとのゲーム差は、ついに0・5差に。25日の同戦も敗れれば、5月12日以来の2位転落となる。「デーゲームの鬼」でも、交流戦で初Vを飾ったDeNAの勢いを止めることはできなかった。先発伊藤将司投手(27)は試合前時点で、ビジターのデーゲームではプロ通算7試合で5勝1敗、防御率1・70。得意な敵地でのデーゲームでも、白星を飾ることができなかった。初回に佐野の適時打を浴び、6回には4番牧に中越えの適時二塁打を浴びた。17年の大学侍ジャパンで同僚だったDeNA先発の東に投げ勝つことができなかった。打線は、その東に封じられた。3回から5回まで3イニング連続で3者凡退。3番を担うシェルドン・ノイジー外野手(28)、5番を担う佐藤輝明内野手(24)がスタメンから外れた一戦。貧打脱出へ岡田彰布監督(65)が動いたが、テコ入れは実らなかった。リーグ戦再開前、岡田監督は「まず1つやて。そんな連敗連敗は嫌や」と、横浜スタジアムでの連敗記録ストップを掲げていた。25日のDeNA予告先発はバウアー。20年サイ・ヤング賞右腕との初対戦が、前半戦の大きな正念場となる。

◆阪神が今季初の4連敗で、首位陥落の危機に立たされた。2位DeNAに連敗。横浜スタジアムのシーズンでの対戦は、昨季6月28日から屈辱の12連敗となった。最大6・5あったDeNAとのゲーム差は、ついに0・5差に。25日の同戦も敗れれば、5月12日以来の2位転落となる。佐藤輝明内野手(24)、シェルドン・ノイジー外野手(28)をスタメンから外したが、打線は湿ったまま。これで今季8度目の完封負けとなった。直近3戦でわずか1得点と打てない。さらには、初戦は今永、この日は東と2試合連続で完投を許す形になった。25日のDeNA予告先発はバウアー。20年サイ・ヤング賞右腕と虎が初めて対戦する。Twitterでは「明日バウアーとか絶望」「カード全部完投見えてきた」など、戦々恐々とするファンのコメントが相次いだ。

◆阪神が今季初の4連敗で、首位陥落の危機に立たされた。2位DeNAに連敗。横浜スタジアムのシーズンでの対戦は、昨季6月28日から屈辱の12連敗となった。最大6・5あったDeNAとのゲーム差は、ついに0・5差に。25日の同戦も敗れれば、5月12日以来の2位転落となる。試合後の岡田監督の一問一答は以下の通り。-東もよかったが、打線のつながりが悪かった「なあ。あの、移動日のイベントの記事からおかしいなった」-この前も言っていたが、個々の調子を上げていくことが大事かなと「そらのう。お前。まあ1点、0点やったら。ホームラン1本では...」-上向く兆しは「見えるか?」-きょうは打線を変えたりしたが「いや、そらお前、見ての通りやんか。えーっ。まあなあ、最初のチャンスだけやんか。なあ、ヒット続いたとき。なあ。(カウント)スリーワンから、(森下は)あんなクソボールを振るからのう」-なかなか四球が選べない「いやいやいや、だから、スリーワンからボール振っとったらフォワーボールならへんやん。最後もボールやろ」-明日は右投手で、また打線に入る選手も変わる「いやいや、打つもんおれへんやん」-投手ががんばっている以上、打線でなんとか「おーん、そら3点、2点やから、ピッチャーはのう、まあ役割を果たしているよ」-しのいでいくしかないと言っていたが。「イベントの記事や。イベントの記事からおかしなった」-DeNAの強さ、勢いを感じるか。「いやいや、そらお前、2人完投するんやからのお。今日の東の方が良かったんちゃうか」-明日は絶対負けられない「勝負に絶対とか使うな」

◆今季3度目となる5番でスタメン出場した阪神ミエセス外野手が、自身2試合ぶりに安打を放った。2回無死一塁でDeNA東から左前打。チャンスを拡大したが、後続は続かなかった。5番を担う佐藤輝の状態が上がらず、今後も左腕先発時はスタメン起用が増えるかもしれない。「しっかり準備はしていましたし、感覚も良かったので打てて良かったです」。貴重な長距離砲は出番に備える。

◆阪神中野拓夢内野手が今季22度目のマルチ安打で意地を見せた。DeNA東から6回に中前打、9回には三塁への内野安打を放った。「今の状態だときれいなヒットが出るイメージも自分の中ではない」と泥くさく結果を残した。チームは今季8度目の完封負けを喫したが、唯一の複数安打で気を吐いた。今季初の4連敗で重苦しいムードが漂うが「明日を機に流れを変えられるように」と前を向いた。

◆阪神森下翔太外野手が2試合連続で安打を放った。7回にDeNA東から左前打。「右中間に飛ばせたら一番良い状態の時だと思う」と理想を掲げた上で「今は引っ張り傾向に出ている。それがヒットになっているので、そのままいきたい」と分析した。25日の相手先発はバウアー。「真っすぐも変化球もトップクラス。追い込まれる前に積極性を出して打っていきたい」と誓った。

◆阪神伊藤将司投手(27)が7回6安打2失点の力投も、援護なしで3勝目はお預けとなった。初回に相手の足技にしてやられた。DeNA先頭の関根に中前打を打たれ、なおも続く1死二塁の佐野の打席で、関根に三盗を決められた。直後に佐野の中前打で先制点を献上した。「盗まれたというのは自分の技術部不足。隙を見せた結果、やられているので、次回はやられないように気をつけたいです」6回に追加点を奪われるも、3戦連続でクオリティースタート(6回以上、自責点3以内)で試合を作った。また、試合前までデーゲーム5戦連続負けなしと持ち味の制球力を生かした投球だった。岡田監督も「そら(失点が)3点、2点やから、ピッチャーはのう。役割を果たしているよ」と合格点を与えた。伊藤将は試合前まで、2試合連続で9回にリリーフが打たれて目前の白星がこぼれ落ちていた。5月18日の中日戦(甲子園)以来、白星が遠ざかるが、「自分が先制されている試合が多いので、そこは先制されないようにしたい」。味方の援護を信じ、粘り強い投球を続ける。【三宅ひとみ】

◆/低めをすくい上げた\犠牲フライでもいい場面牧秀悟がセンターオーバーのタイムリー2ベース?プロ野球(2023/6/24)??DeNA×阪神??Live on DAZN#DAZNプロ野球#baystars pic.twitter.com/Fp1HYIMJwi

◆阪神2番手加治屋蓮投手が1イニングを無失点に抑えた。8回に登板。先頭に出塁を許したものの、1死一塁からソトを併殺打に仕留めた。4番牧から始まる打順を切り抜けた。前回18日のソフトバンク戦で3失点していたが、挽回をアピール。「強い気持ちを持って、結果的にはよかった。自分の中でモヤモヤは晴れたかなと思います」とうなずいた。

◆3連勝で一気に捉える。DeNAが阪神との首位攻防戦に連勝し、0・5ゲーム差に迫った。東克樹投手(27)が5安打無四球で今季2度目の完封。前夜1失点で投げ抜いた今永昇太投手(29)に続き、2日連続の完投でチームトップの7勝目を挙げた。横浜スタジアムでの阪神戦連勝は12に伸びた。5月13日以来の首位浮上へ、25日はサイ・ヤング賞右腕のトレバー・バウアー投手(32)で勝負に出る。試合後の取材に現れた東は第一声、流れるように語り出した。「意識しないでおこうと言ったにもかかわらず、昨日今永さんが完投して、対阪神何連勝とか、(本拠地の)デーゲームも負けてない、そういったことがSNS上に、それがどうしても目に入り、昨日の夜からずっと緊張して、なかなか寝付けず、本日を迎えました」。97球で中日を封じた4月30日以来、今季2度目の完封劇は、思わぬ緊張との戦いだった。腹をくくったのは7回の打席に立った時。「これは最後までいくんだな」。6回までは山本が、後手に回らないよう強気にリードしてくれた。覚悟を決めるとアドレナリンが増した。低めに集めた。最後の打者は前夜9回に、ソロで今永の完封を阻止した大山。3ボールからでも攻め、直球で中飛に仕留めた。天を仰いで手をたたき、山本と抱き合う。四死球はゼロ。ここまでの10試合で6個に抑える制球力も光った。首位攻防戦ではあるが、楽しみにしていた。相手先発の伊藤将はかつて、大学日本代表の同僚だった。1週間前から投げ合いを予期し「将司はいい投手。ロースコアになると思っていました」。接戦を勝ちきり、白星を「遅めの自分への、父の日のプレゼント」にした。と言っても、2歳の長女からはきちんと父の日に、絵の具のアートを贈られているのだが。126球完投の今永から受け取ったバトンを、116球完封でバウアーにつないだ。並の投手ならプレッシャーに感じるかもしれない。だが「ないと思うんですよね、あの方は(笑い)。メンタルがすごい強いと思うので」。5月13日以来の首位浮上は目前。カード3戦目を交流戦3戦3勝のサイ・ヤング賞右腕に託し、最短で仕留める。【鎌田良美】▽DeNA三浦監督(東の完封に)「走者が出た後の攻め方も、変化球を打たれてストライクをそろえすぎたところで球を散らしながら、うまく攻めたと思います。完封は投手だけでできるものではないですから、バッテリーの呼吸が非常によかった」

◆/ついに0.5差\首位攻防戦でDeNAが2連勝東克樹が今季2度目の完封勝利回数:9球数:116安打:5三振:9四球:0失点:0?プロ野球(2023/6/24)??DeNA×阪神??Live on DAZN#DAZNプロ野球#baystars pic.twitter.com/2uvBy5E8mc

◆首位阪神が2位DeNAに連敗し0・5ゲーム差に迫られた。岡田彰布監督(65)はノイジー、佐藤輝を打線から外し、打線をテコ入れしたが、今季初対戦のDeNA左腕東に完封された。0封負けは今季8度目で、今季初の4連敗。敵地横浜では12連敗となった。25日に負ければ首位陥落だけに指揮官のイライラも爆発寸前だ。矛先は思わぬ所に向いた。2日続けて岡田監督は囲み会見を行わなかった。バスへ向かい歩く3分弱の間に「あのイベントの記事からおかしなった」と2度もらした。敵地に乗り込む22日に横浜スタジアムでのDeNAの強さを問われ「イベントの時間が長いから、ちょっと拍子抜けするよな」と話していた指揮官。たまりにたまったイライラが、報道陣にも向かった。交流戦優勝の勢いのまま満員のファンで盛り上がる敵地横浜にのみ込まれた。「そら、2人完投するんやからのお。今日の東の方がよかったんちゃうか」と、前日1失点完投の今永、この日完封の東をほめるしかなかった。今季初の4連敗。ここ3試合でわずか1得点と打線の湿り具合は深刻だ。この日は不調のノイジー、佐藤輝を外し、渡辺諒を4月14日巨人戦以来今季3度目の3番に起用し、5番左翼にはミエセスを入れた。だが、渡辺諒は4打数無安打に守りでも失策するなどチャンスをいかせず「何とかしたかったんですけど」と肩を落とした。1点を追う2回に大山、ミエセスの連打で無死一、二塁のチャンスをつくったが、森下は詰まった右飛。岡田監督は「最初のチャンスだけやんか。(カウント)3-1から、あんなクソボール振るから」と、5球目の高めボール球のカットボールを空振りしたことを指摘した。今季は四球を選ぶことを高評価する方針でここまでやってきた。何とかしようとボール球に手を出す森下の姿が打線の現状を表している。横浜では12連敗でセ本拠地ワーストの99年から00年のナゴヤドーム(現バンテリンドーム)での13連敗にあと1つと迫った。6月は6勝11敗1分けで、6月のセ最下位となった。25日の相手は交流戦3戦3勝のサイ・ヤング賞右腕バウアー。絶対に負けられないと問われた岡田監督は「勝負に絶対とか使うな」と言い残しバスへ乗り込んだ。何が起きるか分からないからこそ、持っている戦力をつぎ込み同一カード3連敗、首位陥落は阻止する。【石橋隆雄】阪神の4連敗は今季初で、昨年閉幕間際の9月17日巨人戦~同21日広島戦4連敗以来。なお完封負けは今季8度目。横浜でのDeNA戦で阪神は、昨年6月28日から12連敗となった。同一球場での球団最長連敗は札幌円山の16連敗だが、他球団の本拠地に限るとナゴヤドーム(現バンテリンドーム)で99~00年に記録した13連敗。25日も敗れるとこれに並ぶ。DeNAの先発投手に、23日今永、24日東と2試合連続で完投勝利を許した。これは18年8月24日巨人戦でメルセデス、25日同戦の菅野以来、球団5年ぶり。DeNA戦では、前身横浜時代の00年5月2日斎藤隆、3日小宮山以来、23年ぶりの屈辱だ。

◆DeNAトレバー・バウアー投手はむしろ、重圧を歓迎している。先発する25日の阪神戦を前に「重要な試合であればあるほど、力を発揮できるタイプ。すべての試合がワールドシリーズのような試合だったらいいのにと思っている」と、ひょうひょうと答えた。交流戦は3戦3勝で初優勝に貢献した。14日の日本ハム戦では「一番慣れている」中4日調整で、来日初の完投勝利をマーク。20日の2軍戦を挟み、今回も中4日で登板する。阪神とは初対戦になる。今永、東と左腕が2試合連続で完投勝ちしたのを受け「左で投げてみるのもいいかな」と真顔でジョークを飛ばした。ツイッターで自身へのオールスター戦ファン投票を呼びかけていたが、19日の最終中間発表では先発部門3位。1位は阪神村上だった。「阪神の選手にファン投票で勝つのはなかなか難しいなと感じた。ぜひグラウンド上では勝ちたい」と首位奪還を宣言した。【鎌田良美】

◆DeNAは攻撃が始まって、わずか12球で決勝点をもぎ取った。1回1死二塁、1番関根が阪神伊藤将から三盗を決める。3番佐野恵太外野手が中前適時打で先制に成功した。「大気(関根)が三盗を決めてくれて、すごく楽に打席に立てた。走者三塁だったので、何とか事を起こそうと。打球が前に飛んでよかった」。主将は3回と6回にも進塁打で、チーム打撃に徹した。

◆阪神佐藤輝明内野手(24)が24日DeNA戦の試合後に2軍降格となった。岡田新体制で不動の5番・三塁として期待されてきたが、6月は打率1割7分9厘と低迷。この日は今季5度目のベンチスタートで2度目の欠場となった。25日からは2軍中日戦(ナゴヤ)に合流する。チームは5カード連続負け越しとドロ沼から抜け出せず。今季初対戦のDeNA東に完封され、今季初の4連敗。敵地横浜では12連敗となった。ゲーム差は0・5差に迫られ、25日に負ければ首位から転がり落ちる。2年ぶりの2軍降格となった。佐藤輝はベンチからDeNA左腕東の完封を見届けるだけで、出番はなかった。リーグ戦再開となった前日23日の同戦では定位置の5番・三塁でスタメン出場したが、左腕今永の前に4打数無安打2三振。9回の打席は5球すべて直球勝負で空振り三振するなど、岡田監督が課題にあげる直球をとらえることができていない状態で、再調整が決定。指揮官も、もう我慢できなかった。不動の5番と期待された佐藤輝だが、6月は打率1割7分9厘、1本塁打、8打点と不振を極めている。チームは今季初の4連敗で8度目の0封負けとなった。試合後、連日で囲み取材を拒否し、帰りのバスへ歩きながら対応した岡田監督は「見ての通りやんか。打つもんおれへんやん」とボヤキ節全開。ノイジー、佐藤輝を今季初めて同時にスタメンから外したが、テコ入れも実らず。3試合でわずか1点と深刻だ。交流戦優勝のDeNAに連敗し0・5ゲーム差まで迫られた。敵地横浜では12連敗とトンネルに入ったまま。矛先は報道陣にも向かった。指揮官は帰り際に「あのイベントの記事からおかしなった」と2度繰り返した。敵地に乗り込む22日に横浜スタジアムでのDeNAの強さを問われ「イベントの時間が長いから、ちょっと拍子抜けするよな」と話していた指揮官。満員の敵地にナインがのみ込まれるように連敗し、まさかの八つ当たり? たまりにたまったイライラが、報道陣にも向かった。6月は6勝11敗1分けで、6月のセ最下位となった。25日の相手は交流戦3戦3勝のサイ・ヤング賞右腕バウアー。絶対に負けられないと問われた岡田監督は「勝負に絶対とか使うな」と言い残し最後までイライラモードでバスへ乗り込んだ。佐藤輝は25日から2軍中日戦(ナゴヤ)に合流し、ファームで実戦を重ね状態を上げる。今日負ければ、5月13日から座り続ける首位の座を明け渡すことになる。追い込まれた虎。岡田監督に笑顔は戻るか。【石橋隆雄】

◆阪神・才木浩人投手(24)が25日のDeNA戦(横浜)に先発する。この日は敵地でキャッチボールなどを行って調整した。「要所要所、締めるところは締めるというか、球数を使って投げるときだったり、思い切って大胆に勝負を3球で決めにいくときとか、メリハリのある投球ができたらいいかなと思います」DeNA打線は23日の今カード初戦で、同点の三回に2死から中軸の3連打で得点。交流戦で12球団トップとなる27安打を放って初優勝に大きく貢献した4番・牧をはじめ、首位打者の宮崎、佐野など「打つべきときに打つべき人が打っている」と警戒を強め、強力打線を抑えるために工夫を凝らす。右腕自身も交流戦では3試合に登板して2勝0敗、全21イニング無失点での防御率0・00と好投を続ける中で「どんどん攻めていけたらいいんじゃないかなと思います」とスタイルは崩さず、真っ向勝負する。

◆両軍のスターティングメンバーが発表。阪神は佐藤輝明内野手(24)が今季5度目のスタメン落ちとなった。ベンチスタートは13日のオリックス戦(甲子園)以来。代わって三塁には渡辺諒内野手(28)が入り、3番に座った。また、ノイジーに代わってミエセスが「5番・左翼」で先発。大幅にメンバーを入れ替えて横浜スタジアムでの連敗ストップに挑む。

◆先発した阪神・伊藤将司投手(27)が一回にあっさりと先制点を献上した。先頭の関根に中前打を許すと、続く大田の打席で関根がスタート。遊ゴロが進塁打となり、1死二塁のピンチを背負った。さらに、佐野の打席の2球目に関根が三盗。無警戒のバッテリーは動揺を隠せず、佐野の打球は前進守備の二遊間を破り、中前に弾んだ。後続を断って最少失点でしのいだ伊藤将だったが、ハマスタで現在11連敗中と鬼門の地で、1点は重くのしかかった。

◆「3番・三塁」で出場した阪神・渡部諒内野手(28)が守備で魅せた。0-1の三回、先発の伊藤将が先頭の関根に死球を与え、3イニング連続で先頭に出塁を許す。1死から、関根は二盗。阪神ベンチがリプレー検証を要求も判定は覆らなかった。佐野は二ゴロで2死三塁。4番・牧が打席へ向かった。3球目、痛烈な打球が三塁線を襲うも、渡辺諒が横っ飛び! 白球をもぎ取り、追加点を許さなかった。

◆阪神先発の伊藤将司投手(27)が六回に追加点を与えた。一回に先制の1点を許して以降は、二回から五回まで2四死球のみで無安打と好投を続け、1点ビハインドを保ってきた。しかし、六回は先頭の大田に左翼への二塁打を浴びると、佐野の当たりの弱い遊ゴロの間に走者を進められて1死三塁。ここで4番・牧にボールゾーンに沈めたチェンジアップを中堅方向に運ばれ、近本がフェンス際で懸命にジャンプするも、捕球できず。粘り続けていたなかで次なる1点を許した。

◆阪神・伊藤将司投手(27)が先発し、7回6安打2失点と粘投した。一回に1番・関根の中前打をきっかけとして、エンドラン、三盗と機動力を発揮され、佐野の中前中前打で先制点こそ許したが、四死球で走者を背負った二、三回を粘りきると、四、五回はともに三者凡退。緩急ともにコースにを突く投球で、DeNA・東との投手戦を演じた。1点ビハインドを保ち続けてきた中での六回は先頭の大田に左翼への二塁打を浴びると、佐野の内野ゴロで1死三塁。4番・牧に低めのチェンジアップを捉えられ中堅へ大飛球、近本のフェンス際でのジャンプも及ばず適時二塁打とされ、2点目を刻まれた。それでも続く2死一、二塁のピンチを断つと、七回も2死から連打で招いた一、二塁も佐野を左飛に仕留めて乗り越えた。援護なく勝ち投手の権利は得られなかったが、クオリティースタート(先発で6回以上、自責3以内)達成は9度目の先発で3登板連続8度目。さらにハイクオリティースタート(先発で7回以上、自責2以内)も2登板連続4度目と、先発の役目をしっかりと果たすマウンドだった。

◆阪神はDeNAに連敗を喫し、鬼門の横浜スタジアムで昨年6月から12連敗となった。打線がDeNAの先発・東の前に沈黙した。二回に大山、ミエセスが連続安打を放って無死一、二塁の好機を作るも、森下と梅野が右飛、木浪が二ゴロに倒れて無得点。三回から九回まではわずか3安打に抑え込まれた。ノイジー、佐藤輝をスタメンから外して渡辺諒、ミエセスを起用したが機能せず、完封負けを喫した。先発した伊藤将司投手(27)は7回を投げ2失点。一回先頭の関根に中前打を許すと、1死二塁から佐野の打席の2球目に関根が三盗。佐野の打球は前進守備の二遊間を破り、中前に弾んで先制を許した。その後は粘りの投球を続けたが、六回1死三塁で牧に中越えの適時二塁打を許し2失点目を喫した。3戦続けて7回を3失点以内で投げ抜くも、5月18日の中日戦(バンテリン)以来となる白星はお預けとなった。連敗の阪神は2位DeNAとの差が0・5に縮まり、あす25日にも首位陥落の可能性が出てきた。

◆DeNAが今季最多の貯金11。先発の東は制球力が光り、9奪三振。5安打に抑えて、今季2度目の完封で7勝目を挙げた。打線は一回に佐野の適時打で先制。六回は牧が適時二塁打を放った。阪神は今季初の4連敗。伊藤将は2敗目。

◆阪神が今季初の4連敗で5カード連続負け越し。横浜スタジアムで12連敗を喫し、DeNAと0・5差に迫られた。東克樹投手(27)の前に今季8度目の完封負けを喫し、17日のソフトバンク戦(甲子園)の五回からの32回で本塁打による1得点のみ。佐藤輝明内野手(24)は今季5度目のスタメン落ちで出番はなかった。7回2失点の伊藤将司投手(28)は自身2連敗で2勝2敗。チームは25日の11回戦も落とせば、5月12日以来の2位となる。岡田彰布監督(65)の主な一問一答は以下の通り(成績=38勝26敗2分、観衆=3万3190人)。ーー東もよかったが、打線のつながりが悪かった「なあ。あの、移動日(22日)のイベントの記事からおかしいなった」(詳細は22日の発言を要約した【虎将トーク】阪神・岡田彰布監督は自然体強調? 「こっちは、もうビーズリーやで、明日。ガーンと行こと思てるか?」23日からDeNA3連戦)ーーこの前も言っていたが、個々の調子を上げていくことが大事かなと「そらのう。お前。(得点が)1点、0点やったら。ホームラン一本では...」ーー上向く兆しは「見えるか?」ーー打線を変えたが「いや、そらお前、見ての通りやんか。えーっ。まあなあ、最初のチャンスだけやんか。なあ、ヒット続いた時(1点を追う二回無死一、二塁)。(カウント)スリーワンから、(森下は)あんなクソボールを振るからのう(空振りして、フルカウントから右飛)」ーー四球が選べない「いやいやいや、だから、スリーワンからボール振っとったらフォワーボールならへんやん。最後もボールやろ」ーー25日は右投手(バウアー)で打線も変わる「いやいや、打つもんおれへんやん」ーー投手が踏ん張っている以上、打線で何とかしたい「おーん、(失点は)そら3点、2点やから、ピッチャーは役割を果たしているよ」ーーしのぐしかないと言っていた「イベントの記事や。イベントの記事からおかしなった」ーーDeNAの強さ、勢いを感じるか「そらお前、2人完投するんやからのお。今日の東の方が良かったんちゃうか」ーー25日は絶対負けられない「勝負に絶対とか使うな」

◆阪神・中野拓夢内野手(26)が六回に中前打、九回に三塁内野安打を放ち、4試合ぶりのマルチ安打と気を吐いた。「納得のいく打席を送れているわけではないけど、プラスに考えて。ポジティブな気持ちでやっていきたい」。いずれもクリーンヒットではなかったが、執念でHランプを灯した。チームは4連敗。負ければ首位陥落となる25日に向けては「何とかあした(25日)を機にチームの流れを変えられるようにやっていきたい」と力を込めた。

◆阪神・近本光司外野手(28)はDeNA・東の前に4打数無安打と抑えられた。一回は外角低めのスライダーに3球三振。八回の第4打席は内角のツーシームで遊ゴロとコース、緩急とも抜群の左腕に「狙いを外した」と完敗を認めた。7試合ぶりのノーヒットで「ゾーンの中でしっかり真っすぐも変化球も投げられたので、そんな簡単に打てるボール、打てる投手じゃない」と振り返った。

◆阪神・渡辺諒内野手(28)が4月14日のDeNA戦(横浜)以来となる「3番・三塁」で出場。0―2の九回無死一塁で遊ゴロ併殺打に倒れるなど、4打数無安打だった。「(九回は)なんとかしたかったですけど...」。守備では三回2死三塁で三塁線の打球を横っ飛びで好捕した一方で、八回にはゴロを処理した後、一塁へ悪送球。パ・リーグ出身で慣れない球場であることについては「言い訳になるので」と、消え入るような声で球場を去った。

◆0―2の八回を任された阪神・加治屋蓮投手(31)がきっちりと無失点で切り抜けた。「1点もあげられない(展開)。中軸でいい打者もそろっていたので、強い気持ちを持って(投球した)」。牧を三失で出塁させるも、ソトを遊ゴロ併殺打に斬るなどした。前回登板した18日の古巣ソフトバンク戦(甲子園)では今季初の自責点(3)を喫して敗戦投手となっていた。チームは4連敗を喫したが「自分の中でも、少しモヤモヤが晴れた」と自信を深めた。

◆DeNAは4番・牧秀悟内野手(25)が、1―0の六回1死三塁で中越えの適時二塁打。伊藤将の低めに沈むチェンジアップを捉えた。打点45はセ・リーグ単独トップ。三浦監督は「4番が(走者を)かえしてくれて、追加点が取れたのは大きかった」と目を細めた。交流戦で優秀選手賞に輝くなど好調を維持。チームの主軸として責任を果たしている。

◆セ・リーグ2位のDeNAは首位阪神に勝ち2連勝。先発した東克樹投手(27)が9回5安打無四球9奪三振の完封で7勝目(2敗)をマークした。本拠地での阪神戦に12連勝。?DeNAが37勝26敗1分けで今季最多の貯金11となった。DeNAとなった2012年以降、貯金11は15年(5月16日=26勝15敗)、22年(8月24日=58勝47敗2分け)と並ぶ最多記録。貯金12以上に増やすと、リーグ優勝した1998年(同年最多貯金は27)以来となる。?本拠地・横浜スタジアムでの阪神戦は昨年6月28日から12連勝となり、同球場での同一カード最多連勝記録を更新。同一球場での同一カードの最多連勝記録は、54-56年に南海が後楽園でマークした対大映21連勝。?東が4月30日の中日戦(バンテリンドーム)以来、今季2度目の完封勝利で、いずれも無四死球。DeNA(前身を含む)投手が1シーズンに無四死球完封を複数回記録したのは、2000年の小宮山悟(2度)以来23年ぶり。左投手では1991年の野村弘樹(2度)以来32年ぶり。

◆あれは確か小学5年の冬だった。いや、4年か6年だったかもしれない。ただ、そのときの光景は今でもはっきりと覚えている。下校中、見晴らしのいい坂道を下っていると、南西の空に赤く光る物体が突然現れた。何だろう-。足を止め、様子をうかがった。その物体は夕焼けを楽しむようにしばらくその場にたたずむと、次の瞬間、消えた。飛行機でも流れ星でもなかった。あれは絶対、UFOだったに違いない。今でもそう信じている。6月24日は「UFOの日」だった。1947年のこの日、米国の実業家が自家用機で飛行中に空飛ぶ円盤を目撃。米国空軍が未確認飛行物体=UFOと名付けたことが由来となっているらしい。日本でもピンク・レディーの曲になったり、UFO研究家の矢追純一さんのテレビ番組が放送されたり、UFOブームがあった。番組では大槻教授がUFOの存在を否定されていたけれど、〝目撃者〟のひとりとしては、矢追さんの説明を聞いてロマンを感じてしまう。ビヤ樽こと虎番キャップ三木建次も〝UFO肯定派〟だ。「僕はUFOを見たことも、宇宙人に会ったこともないけど、地球以外で別の生き物がいると信じてるねん。宇宙にはあれだけ多くの星があるんやから、違う世界には何かおると思うわ。宇宙人に連れ去られた人の話とか耳にするけど、ホンマかもしれんな」。ちなみに「幽霊は信じていないねんけどな」と付け加えた。

◆「いきなりクイズ~! さあ、問題です! 誰もがやってみたいけど、絶対にやってはいけないモノは何?」「ええ? もしかして広末涼子さんが関係あります?」「ブブ~! 関係な~い! 正解は阪神の監督でーす!!」そうなんですよ。このDeNA戦の連敗に象徴されるように、勝てると思ったら裏切られる...。まさにこれが阪神の歴史なんです。かつて、この阪神の監督という、魅惑の魔物に手をのばしたノムさんが、ダンディー真弓さんが、アニキ金本が、そしてガッツ矢野が産卵後のサケのごとくズタボロになっていったんです...。そんな『背信の虎』を60年近く見続けているから「何で第1戦ビーズリーで逃げてるんや!!」「打てないなら采配でどないかせーや!!」と単純に叫べないのだ。岡田はんは悪くない!!これは虎の呪縛、運命(さだめ)なんだよ。ハ~ア、ハマスタ12連敗で阪神にまた一つ新たな呪いが...。『毒を食らわば虎まで』。それでも虎を信じようぜ!!

DAZN

<セ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
阪神
38262 0.594
(↓0.009)
-
(-)
77248
(-)
202
(+2)
32
(-)
36
(-)
0.239
(↓0.001)
2.810
(↑0.01)
2
(-)
DeNA
37261 0.587
(↑0.006)
0.5
(↓1)
79263
(+2)
226
(-)
50
(-)
15
(+2)
0.260
(↓0.001)
3.310
(↑0.05)
3
(-)
巨人
35320 0.522
(↓0.008)
4.5
(-)
76255
(+1)
256
(+3)
79
(-)
21
(+1)
0.255
(↓0.001)
3.710
(-)
4
(-)
広島
34320 0.515
(↑0.007)
5
(↑1)
77232
(+3)
238
(+1)
42
(+1)
34
(+1)
0.245
(↓0.001)
3.290
(↑0.04)
5
(-)
ヤクルト
25402 0.385
(↓0.006)
13.5
(-)
76234
(+1)
263
(+3)
56
(-)
33
(+1)
0.233
(↓0.002)
3.680
(↑0.01)
5
(1↑)
中日
25401 0.385
(↑0.01)
13.5
(↑1)
77180
(+3)
212
(+1)
29
(+1)
21
(-)
0.236
(↓0.001)
2.810
(↑0.03)