楽天(★4対5☆)西武 =リーグ戦10回戦(2023.06.23)・楽天モバイルパーク宮城=
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西武
2000001205711
楽天
10001010141010
勝利投手:平井 克典(3勝2敗0S)
(セーブ:増田 達至(2勝1敗10S))
敗戦投手:酒居 知史(0勝2敗1S)

本塁打
【西武】マキノン(8号・7回表ソロ)

  DAZN
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◆西武は2-2で迎えた7回表、マキノンのソロが飛び出し、勝ち越しに成功する。直後に同点とされるも、8回には中村が2点適時二塁打を放ち、再びリードを奪った。投げては、3番手・平井が今季3勝目。敗れた楽天は、打線が9回に1点差とするも及ばなかった。

◆みんなと一丸となって戦う。楽天のリリーフ陣が、自作のTシャツで安楽智大投手(26)を祝福した。21日の中日戦(楽天モバイルパーク)で、通算200登板の節目に到達。23日の試合前練習では、リリーフ陣が思い思いのメッセージを手書きした白色のTシャツを着た。安楽は発案者の松井裕からTシャツを贈られて笑顔。「うれしいですね。陽の当たらないポジションですし。中継ぎは連盟表彰も500までいかないとないような世界なので。そういうふうな気遣いはうれしいですし、仲間とやっぱりいい夢を見たい」と力を込めた。済美(愛媛)から14年ドラフト1位で楽天に入団。昨年までは2年連続で50試合以上に登板するなど、ブルペンを支えている。「仲間でありながらライバルなので、そこで負けないようにチームで一番登板数も投げたい」。これからも大車輪の活躍を目指す。

◆西武ドラフト1位の蛭間拓哉外野手(22=早大)が、1軍に初昇格。「8番右翼」でプロ初先発初出場を果たす。蛭間は2軍戦40試合に出場し、打率2割9分4厘、2本塁打、22打点をマーク。フレッシュオールスターゲーム(7月18日、富山)にも選出されている。また右外腹斜筋損傷で5月27日に登録抹消となっていた主砲の中村剛也内野手(39)もこの日登録され、「5番DH」でスタメンに名を連ねた。

◆台湾プロ野球「楽天モンキーズ」のチアリーダー「Rakuten Girls」が、2年連続で楽天モバイルパークに来場した。YURI(ユリ)、十元(ヒメ/シーユエン)、琳妲(リンダ)の3人が来場。試合前は、ステージでパフォーマンスを行った。ハイタッチイベントも開催され、日本のファンとふれあった。試合は「Rakuten Girls」とともに応援できる「女神シート」も発売。23日から3日間、仙台で楽天の応援を盛り上げる。チームには宋家豪、王彦程の2人の台湾出身投手が在籍。育成4位ルーキーの永田は国立台湾体育運動大からドラフト指名を受け、ゆかりのある選手が多い。

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◆西武ドラフト1位の蛭間拓哉外野手(22=早大)のプロ初打席は、空振り三振だった。この日、1軍に初昇格すると、「8番右翼」でプロ初先発初出場。2-1の2回1死走者なしで迎えた初打席。楽天則本に対し、フルカウントからの7球目、低め128キロチェンジアップに反応したが、バットは空を切った。蛭間は2軍戦では40試合に出場し、打率2割9分4厘、2本塁打、22打点をマーク。フレッシュオールスターゲーム(7月18日、富山)にも選出されている。

◆右脇腹の張りで離脱していた西武中村剛也内野手が1軍復帰し、即打点を挙げた。1回、渡部の適時二塁打で1点を先制し、なお1死二、三塁。則本から中堅へ飛距離十分の犠飛を放ち、「最低限の仕事ができました」と振り返った。今季は開幕から好調も右外腹斜筋損傷で5月27日に登録抹消。その後は2軍戦4試合で12打席に立って調整してきた。

◆楽天は、"魔の8回"で勝ち越しを許し、3連敗を喫した。同点で迎えた8回に酒居が3番手として登板。2死走者なしから、外崎に中前打、渡部に四球を与えて一、二塁のピンチを招いた。5番中村に左中間に2点適時打を浴び、これが決勝点となった。チームはこれで8回に今季合計37失点。イニング別では最も失点が多い。終盤に競り負ける展開が多く、5位と低迷。最下位西武に敗れ、1差に迫られた。この日も打線が2度追いつきながらの敗戦。石井監督は「チームに安定感を出すにはディフェンスだと思います」と投手陣に奮起を求めた。▽楽天則本(6回4安打2失点)「初回の入りがもったいなかったです。そのあとは良かったと思いますけど、でもやっぱり初回ですね」

◆脇腹の張りで離脱していた西武中村剛也内野手(39)が1軍復帰。3打点を挙げて通算1321打点とし、川上哲治(巨人)を抜いて歴代単独14位に浮上した。「5番DH」で先発出場。1回、渡部の適時二塁打で1点を先制し、なお1死二、三塁。楽天則本から中堅へ飛距離十分の犠飛を放ち、「最低限の仕事ができました」と振り返った。3-3で迎えた8回2死一、二塁の第4打席では、楽天酒居の初球132キロスライダーを捉え、中堅フェンス直撃の勝ち越し2点適時打をマーク。塁上でガッツポーズで喜んだ。今季は開幕から好調も右外腹斜筋損傷で5月27日に登録抹消。その後は2軍戦4試合で12打席に立って調整。頼れる主砲が、復帰戦から存在感を示した。▽西武松井監督(中村の活躍に)「ほんと頼りになりますし。ここぞいうところの集中力。さすがだなと思いました」▽西武渡部(中村復帰も4番に座り、先制打と四球で貢献)「後ろに中村さんがいる安心感。つなげれば何とかしてくれるという思いで打席に立てる」▽西武松本(先発で5回5安打2失点)「先制点を取ってもらった後に、チームに勢いをつける投球をしなければいけないところで、バタバタしてしまいました」▽西武マキノン(7回に一時勝ち越しとなる8号ソロ)「久しぶりにホームランが打てて良かったよ」

◆シーズン65試合目にして、西武のドラフト1位、蛭間拓哉外野手(22)がついに1軍デビューした。2軍でずいぶんと日焼けし、精悍(せいかん)な顔つきだ。6月下旬の1軍昇格とはいえ、表情や所作は落ち着いている。宮崎・南郷での春季キャンプ中、2月14日のこと。蛭間への単独インタビューを申請した。部屋にやって来た蛭間が座り、私は球団広報担当者と十数秒ほど打ち合わせをする。振り返ると、蛭間が固まっていた。猫背気味で、視線が虚空にある。心ここにあらず、のよう。その間3秒ほど。ごめんなさい、疲れていますよね-。「いえ、全然大丈夫です!」背筋をしゃんと伸ばして、15分間ほどのインタビューが始まった。あれから4カ月。初の1軍昇格が正式に決まり、あらためてキャンプ当時のことを尋ねた。「疲れてましたね。はい。練習量は別にめちゃくちゃきついことをやってるってわけじゃなかったんですけど、精神的にも余裕がなくて」厳しかった浦和学院(埼玉)の寮生活でも初日からぐっすり寝たのに、プロではペースがつかめない。キャンプ中の就寝時、日向灘の心地よい波の音でさえ、好きな音楽で耳からシャットアウトした。少しでも自分だけの時間を。それほど疲れていた。ドラフト1位、注目度も高かった。「周りの目もある程度あったと思いますけど、次に何をやるのかっていう要領とか(が分からなくて)。全部100でやってたので、持たないっすよね」開幕スタメンの有力候補と期待されていた。疲労を残したまま練習試合、オープン戦に入り、チームで一番打席に立った。悩める日々に終わりが来ない。「右も左も分からない状態で結果を出さなきゃという感じだったので、自分に余裕がなかったなというのはすごく感じます」そして3月半ばに1軍から姿を消した。松井稼頭央監督(47)が振り返る。「開幕1軍という可能性もあるんじゃないかというところも含めて、試合になるべく出続けるようにとは思っていましたけどね。一度あそこでファームの方に行って、課題も含めて取り組んでいくことがいいんじゃないかと判断をして」2軍行きが決まり、決して強烈なショックを受けたわけではない。「ドラフト1位で入らせていただいたんですけど、それなりの実力は自分にはないって、もともと指名された時から思っていました。周りは周り、自分は自分と思っていたので」体力強化、直球への対応強化、などなど。3カ月間でやるべきことをやって、いよいよやって来た。描いていたプロ野球、実際のプロ野球。将来のスター候補として足を踏み入れ、感じたギャップは。「ギャップですか? う~ん、『苦しい』ですかね。練習が苦しいとかじゃなくて、常に結果を出さなきゃいけない世界ですし、野球が楽しいと感じたことはまだあんまり。やっぱ、職業なんで。それなりに結果が必要なんで」それでも夢や目標があるから必死に頑張る。2軍でともに過ごす時間が長く、球団内でも話題の「2軍のビッグイニング」をともに作り上げてきた山野辺翔内野手(29)が証言する。「蛭間がけっこう(ベンチを)盛り上げてくれてたんで」場に慣れて、プロ野球界の輪郭が見えてくれば、あとは1位指名にふさわしい存在感を徐々に出していくだけ。もう立派な獅子の一員だ。【金子真仁】

◆「4番・一塁」で先発した西武・渡部健人内野手(24)が先制適時二塁打を放った。0-0の一回1死一、二塁から、則本の真っすぐを捉えて中越えの二塁打とし「初回からチャンスでまわってきたので、ランナーを返すことだけ考えていました。先制点が取れてよかったです」と振り返った。チームはなおも1死一、二塁からこの日復帰した中村の犠飛でこの回2点を先制した。

◆「4番」の役割を果たした。西武の3年目、渡部健人内野手(24)が先制二塁打。リーグ再開初戦でチームに貴重な先制点をもたらした。「打ったのはまっすぐです。初回からチャンスでまわってきたので、ランナーをかえすことだけ考えていました。先制点が取れてよかったです」0-0の一回1死一、二塁の好機で迎えた第1打席。1ストライクからの2球目を強振した打球はセンターの頭上を越え、一走が一気に生還。なおも1死二塁、三塁で、この日右外腹斜筋損傷の負傷から復帰した中村の犠飛でチームは2点を先取した。渡部は5月27日に出場選手登録を抹消された中村に代わって、2年ぶりに1軍に昇格。以来「4番」を任されることも多く、18日の広島戦(マツダ)では同点の五回に決勝の2号2ランを放ってチームの連敗ストップに貢献。この日まで19試合で打率・273、2本塁打、8打点と徐々に調子を上げており、中村が復帰したこの日も「4番」に座った。チームは交流戦を終え25勝38敗の最下位に低迷。リーグ戦再開のこの日は中村だけでなく、ドラフト1位・蛭間(早大)と呉念庭もチームに合流した。松井監督が「チーム内でいい競争ができたらいい」と期待する中、体重115キロの長距離砲がバットで応えた。

◆西武が競り勝った。2度追い付かれたが、3―3の八回に中村が2点二塁打。けがからの復帰戦で一回の犠飛と合わせて3打点をマークした。3番手の平井が3勝目。楽天は3連敗。則本が試合をつくったが、救援陣が粘れなかった。

◆楽天は五、七回に追い付き、3―5の九回は浅村が適時打を放ったが、反撃もそこまでだった。石井監督は「(打線は)粘りも出てきたが、どうしても守りで常にビハインドの状況をつくってしまう」と嘆いた。則本は一回に2点先制され、宋家豪、酒居が勝ち越しを許した。監督は「チームに安定感を出すには、やはりディフェンス」と、交流戦で12球団ワーストの防御率だった投手陣を課題に挙げた。(楽天モバイルパーク)

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<パ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(1↑)
ソフトバンク
35252 0.583
(↑0.007)
-
(↓1)
81240
(+7)
208
(+1)
43
(-)
27
(-)
0.249
(↑0.001)
3.150
(↑0.03)
2
(1↓)
ORIX
37272 0.578
(↓0.009)
0
(-)
77250
(+1)
214
(+7)
54
(+1)
25
(-)
0.253
(↓0.002)
3.020
(↓0.06)
3
(-)
ロッテ
32254 0.561
(↓0.01)
1.5
(-)
82211
(+3)
201
(+5)
37
(-)
38
(-)
0.231
(↑0.001)
3.130
(↓0.03)
4
(-)
日本ハム
32350 0.478
(↑0.008)
6.5
(↑1)
76219
(+5)
209
(+3)
52
(+1)
37
(+1)
0.226
(↑0.001)
2.760
(↓0.01)
5
(-)
楽天
26361 0.419
(↓0.007)
10
(-)
80198
(+4)
261
(+5)
51
(-)
45
(+1)
0.225
(↑0.001
3.590
(↓0.02)
6
(-)
西武
26381 0.406
(↑0.009)
11
(↑1)
78184
(+5)
224
(+4)
44
(+1)
37
(+1)
0.227
(-)
3.150
(↓0.02)