DeNA(☆3対1★)阪神 =リーグ戦9回戦(2023.06.23)・横浜スタジアム=
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阪神
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DeNA
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勝利投手:今永 昇太(5勝1敗0S)
敗戦投手:ビーズリー(0勝1敗0S)

本塁打
【阪神】大山 悠輔(8号・9回表ソロ)
【DeNA】ソト(5号・6回裏ソロ)

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◆DeNAは3回裏、牧と宮崎の連続適時打で2点を挙げ、先制に成功する。そのまま迎えた6回にはソトのソロが飛び出し、リードを広げた。投げては、先発・今永が9回1失点10奪三振の完投で今季5勝目。敗れた阪神は、打線が最終回に1点を返すも及ばなかった。

◆DeNA今永昇太が本拠地で先発する。横浜スタジアムの今永は通算75試合登板して29勝24敗、防御率3・66。同球場ではプロ入り5年間で19勝22敗と負け越すも、21年以降は10勝2敗の好成績。黒星は昨年6月24日広島戦が最後で、同8月2日広島戦からシーズンをまたいで7連勝中だ。DeNAの投手が横浜スタジアムで8連勝すれば、83年に8連勝、84、85年に10連勝した遠藤、94~96年に8連勝した佐々木に次いで3人、4度目の記録となるが、今永は勝利できるか。

◆ドラフト1位ルーキーのDeNA松尾汐恩捕手(18)が23日、阪神戦(横浜)に臨む1軍に合流した。この日、出場登録される。プロ1年目の今季は、春季キャンプ1軍スタート。イースタン・リーグでは50試合に出場し、打率2割6分3厘、4本塁打、24打点。6月は好調で、4試合で4番で起用されるなど、打率2割9分5厘、2本塁打をマークする。阪神との首位攻防戦を前に、三浦大輔監督は「こういう機会に1軍を経験するっていうことを含めて、今日呼びました。ただ経験を積みに来てるだけじゃなくね、戦力として。でないと呼ばないわけですから。貴重な枠ですからね。バッティングも調子いいって聞いてるんでね。そのあたりも期待して呼びました」と話した。代打で待機することが濃厚。コンタクト率が高く、パンチ力も秘めた打撃に注目が集まる。

◆ドラフト1位ルーキーのDeNA松尾汐恩捕手(18)が合流し、初めて1軍に出場登録された。プロ1年目の今季は、春季キャンプ1軍スタート。イースタン・リーグでは50試合に出場し、打率2割6分3厘、4本塁打、24打点。6月は好調で、4試合で4番で起用されるなど、打率2割9分5厘、2本塁打をマークする。阪神との首位攻防戦を前に、三浦大輔監督は「こういう機会に1軍を経験するっていうことを含めて、今日呼びました。ただ経験を積みに来てるだけじゃなくね、戦力として。でないと呼ばないわけですから。貴重な枠ですからね。バッティングも調子いいって聞いてるんでね。そのあたりも期待して呼びました」と話した。代打で待機することが濃厚。コンタクト率が高く、パンチ力も秘めた打撃に注目が集まる。京都出身、大阪桐蔭OBの松尾にとって阪神は「ちっさいころから見ていたチーム」。「大事な試合に呼んでいただいて、勝利に貢献できるようにと思っています。そんなにチャンスも多くないと思うんで、しっかり自分をアピールしてやっていきたいなと思います」と意気込んだ。

◆/セ・リーグ打点トップの実力\首位攻防戦の先制はベイスターズ牧秀悟が先制タイムリー?プロ野球(2023/6/23)??DeNA×阪神??Live on DAZN#DAZNプロ野球#baystars pic.twitter.com/6FOAa2WtlN

◆阪神梅野隆太郎捕手(31)が、アクシデントに見舞われたが、プレーを続行した。5回2死の宮崎の打席。2番手馬場の142キロが右膝レガース付近に入った。内側のレガースでカバーされていない部分に球が当たったため、もん絶。一度ベンチに戻ったが、数分後にグランドに姿を現して再びマスクをかぶった。また、梅野が手当を受けている最中は、原口文仁内野手(31)が捕手として馬場の球を受けていた。

◆/確信の一発がレフトへ\試合を左右する"次の?1点"はベイスターズソトが第5号ソロホームラン?プロ野球(2023/6/23)??DeNA×阪神??Live on DAZN#DAZNプロ野球#baystars pic.twitter.com/LiGl2cUEir

◆やはり"鬼門"の横浜スタジアムの壁を乗り越えられないのか...。阪神カイル・ケラー投手(30)がDeNAソトから痛恨のソロを浴びた。2点ビハインドの6回。DeNA先頭ソトに152キロの直球を完ぺきにとらえられ、左翼越えのソロ。左翼手ノイジーは1歩も動けない打球だった。これで右腕は18日のソフトバンク戦(甲子園)の1回2失点(自責1)から2試合連続の失点となった。チームは試合前までハマスタ10連敗中と、苦戦している。

◆阪神ジェレミー・ビーズリー投手(27)が3回5安打2失点で降板した。来日2度目となる先発のマウンドはDeNAの中軸に苦しめられた。3回2死からDeNA佐野に右翼フェンス直撃の二塁打で出塁を許すと、4番牧に先制となる中前適時打を打たれて1点を献上。さらに、宮崎にも左中間への適時二塁打で2点目を許すなど、3連打を浴びた。その後2死満塁のピンチを切り抜けたが、そのまま降板となった。「制球に苦しんだ部分もあるし、ピンチで粘れず得点を許してしまい、自分の投球をすることができなかった。先発転向してゲームメークやイニングを重ねていくところを求めらていると思っているし、課題としてやっていきたい」とコメントした。

◆負の連鎖止められず...。首位阪神が2位DeNAに屈し、今季2度目の3連敗を喫した。これで横浜スタジアムでのシーズンでの対戦は、昨季6月28日から屈辱の11連敗。リーグ戦再開の初戦を落とし、DeNAとの差は1・5ゲーム差に縮まった。来日2度目の先発マウンドに上がったビーズリーが踏ん張れなかった。両軍無得点の3回、2死から佐野、牧、宮崎の強力クリーンアップに長短3連打を許し、2点を先取された。4回からは今季初登板の馬場が2イニングをパーフェクトに抑えたが、3番手K・ケラーが6回先頭のソトに左越えの1発を浴び、リードを広げられた。打線もDeNAエース左腕の今永に丸め込まれた。7回までわずか2安打に封じられ、8回は1死から代打原口、近本が連打でつないでチャンスをつくったが、得点につなげることはできなかった。9回には先頭大山がチーム23イニングぶりの得点となる左越えの8号ソロで一矢報いたが、追い上げは届かなかった。岡田監督は前日22日に「明日絶対勝つ必要もないやんか、別に。負けてもええやんか。向こうの方がもっと(勝ちたい)やん、今永なんやから」と話していたが、現実となった。

◆/弾丸がレフトへ一直線\諦めるわけにはいかない大山悠輔がソロホームラン?プロ野球(2023/6/23)??DeNA×阪神??Live on DAZN#DAZNプロ野球#hanshin pic.twitter.com/X1qo2EnV4t

◆阪神梅野隆太郎捕手がアクシデントに見舞われたが、プレーを続行した。5回2死の宮崎の打席。2番手馬場の142キロが右膝のレガーズ付近に直撃。カバーされていない部分に当たったため、もん絶。一度ベンチに戻ったが、数分後に再びマスクをかぶった。「痛くて力が入らなかった。しっかり自分たちのやるべき野球をやっていくだけですね」と自力で歩いてバスに乗り込んだ。

◆鬼門突破ならず...。首位阪神が2位DeNAに屈し、今季2度目の3連敗を喫した。これで横浜スタジアムでのシーズンでの対戦は、昨季6月28日から屈辱の11連敗。リーグ戦再開の初戦を落とし、DeNAとの差は1・5ゲーム差に縮まった。岡田彰布監督(65)の一問一答は以下の通り。-最後はもう1本のところまでいった「もう1本て、あんだけお前、こっちスイング取られてお前、(3回2死の)佐野(ハーフスイングもボール判定で結果は右越え二塁打)なんか三振で3者凡退やんけ」-最後(ミエセスの空振り三振も)も一塁審判に聞いてほしい「聞いてほしいて、過程があるやないか、そこまでの、あの場面だけやないやないか。見とったら分かるやろ」-今永も簡単なピッチャーじゃない「そらそうやろ、お前、(WBC)決勝で先発したピッチャーやねんから。そんなん当たり前やないか」-調子も良さそうだったか「まあ調子が...1対1で同点やんか。え?」-投手2人で5回2失点は許容範囲?「いや、2失点て0点やん。佐野三振や言うてるやん。3者凡退やで、あんなイニング。(ミエセスは)振ってないよ。1球で変わるよ野球。それぐらい厳しいんよ」

◆阪神ドラフト1位森下翔太外野手(22)が、最終回に意地を見せた。大山の1発で2点差に縮めた9回1死。DeNA今永の外角138キロ変化球を引っ張り、左前に運んだ。「1本出るのと出ないのじゃ、内容がどうであれ違ったと思う。1本出たことに関しては良かった」と納得の表情を浮かべた。前日22日から1軍に合流し、昇格即「6番右翼」でスタメン出場。ファーストストライクからスイングするなど、最後まで積極的な打撃を披露した。ファームでの対左腕打率は4割8分5厘で左腕攻略は得意だった。24日の相手先発も左腕の東。「左ピッチャーは自分の場合だとインコースをどんどん突いてくる。今日やってみて感じるものもあった。明日も左ピッチャーなのでしっかり準備していきたい」。出るか、プロ1号。力強いスイングで地元横浜を沸かせる。

◆阪神原口文仁内野手が代打でチャンスメークした。3点を追う8回1死から代打に立ち、今永の初球外角147キロ直球を捉えて、右前打。続く近本も右前打でつないだが、後続が倒れて無得点。「いつでもヒットを打って出ることはいい結果だと思うので、どんなシチュエーションでも(ヒットを)出せるように、しっかり準備していきたい」と力を込めた。

◆今季初登板の阪神馬場皐輔投手(28)が2回完全投球で存在感を示した。0-2の4回から登板して3人で片付け、5回も佐野、牧、宮崎のクリーンアップを飛球3つで料理。ビハインドを広げることなく、「落ち着いて投げられた。ちょっと硬さはありましたけど、ゾーンで勝負できたのでよかった」と振り返った。

◆交流戦優秀選手の4番が、リーグ戦でも決めた。DeNA牧秀悟内野手が3回2死二塁、阪神ビーズリーの真っすぐ151キロを中前にはじき返して先制に成功。これが決勝点となった。「いいところに落ちてくれました。こういうゲームで初戦を取れたのは今後につながる」。走者なしから3番佐野が二塁打で好機をつくり、牧がかえし、5番宮崎が左中間を割る適時二塁打で続いて2点。中軸が頼もしい。▽DeNAソト(6回に約1カ月ぶりの1発となる5号ソロ)「完璧ではなかったですが、いいスピンをかけることができました。ストライクゾーンに来たボールは積極的にいこうと決めていました」

◆阪神ジェレミー・ビーズリー投手は3回5安打3四球2失点と、先発の役割を果たせなかった。3回にDeNAの主軸に3連打を浴びるなど2失点。球数は71球に達し、この回限りで降板した。「変化球の精度を上げることが大事。狙ったところに投げられずにカウント不利になると、どうしてもバッター有利でこちらが苦しくなる」と悔やんだ。開幕から中継ぎとして11試合に登板し、5月末から2軍で先発転向。前回登板の16日ソフトバンク戦で初先発し、4回1失点。2度目の先発だったが、来日初黒星となった。

◆交流戦初Vの勢いに乗って好発進だ。DeNAが首位阪神との3連戦初戦を制し、1・5ゲーム差に詰め寄った。今永昇太投手(29)が1失点完投で5勝目。横浜スタジアムで昨年8月から自身8連勝とした。またチームとしても、本拠地での阪神戦は昨年6月から11連勝。決勝適時打は牧秀悟内野手(25)で、4番が打ち、エースが抑えて勝った。完封ペースが途切れても、エースが揺らぐことはなかった。今永は3点リードの9回、先頭の阪神大山にソロを被弾して初失点。この時点で球数は108球を数えた。「最後の1点は余分でしたけど。2点取られても最後に1点勝っていればいい」。後続を断ち、126球で今季2度目の完投を成した。「完封させてやれなくてごめんな」と言った戸柱に「僕もミットを外れた。申し訳ない」と言った。直球が走った。最速は153キロを計測。湿度が味方し、指にかかった。「バランスよく投げられた。理想の球に近いボールを今日は投げられた」。立ち上がりで1回2死一、三塁のピンチを招いたが、佐藤輝を空振り三振に仕留めるとほえた。積み上げた三振は10個にのぼった。この試合の大事さをみなが分かっていた。交流戦を終えて、首位阪神との差は6ゲームから2・5ゲームに縮まった。今カードからオールスター戦までは21試合。うち阪神戦が6試合。三浦監督は練習前、ナインに「最低でも13勝以上を目標にやっていこう」と、貯金5をノルマに課した。「ペナント優勝」という大きな目標に近づくための「短期目標」を共有した。応えたエースは、直近5試合連続で7回以上、自責3以下をマーク。横浜スタジアムでの自身の連勝を8に伸ばした。「球団史上初の連勝記録までいけるように頑張ります」と、11連勝を超えるまで止まるつもりはない。ハマスタで強いのはチームも同じで、昨年6月28日から阪神戦11連勝。本拠地での同一カード連勝記録最多を更新した。これで1・5差。3連勝なら一気にひっくり返せる。三浦監督は「そこは関係ないです。まだまだ。1試合1試合、やるだけです」。次の1試合を、確実に取る。【鎌田良美】今永が完投で今季5勝目。本拠地の横浜スタジアムでは昨年8月2日広島戦から8連勝で通算30勝目。横浜スタジアムの連勝は84~90年斎藤雅(巨人)の11連勝が最多で、8連勝以上は7人、8度目。斎藤雅を含め他球団の投手が4人おり、DeNAの投手では83年に8連勝、84~85年に10連勝の遠藤、94~96年に8連勝の佐々木に次いで3人、4度目。また、同球場の通算勝利数は三浦監督の83勝が最も多く、30勝以上は7人目。

◆阪神が2位DeNAとの首位攻防戦初戦を落とし、1・5ゲーム差に縮まった。敵地の横浜スタジアムで屈辱の11連敗。岡田彰布監督(65)は最後の打者となったヨハン・ミエセス外野手(27)のスイングに判定に怒り心頭。報道陣の囲み取材を今季初めて拒否し、いら立ちを隠せなかった。岡田監督は怒り心頭だった。2点差の9回2死一塁、代打ミエセスが1ボール2ストライクから、今永のチェンジアップに懸命にバットを止めたが、山路球審はスイングと判定。空振り三振でゲームセットとなった。「振っとらんやんか!」指揮官は吐き捨てるようにベンチ裏へ引き揚げると、報道陣の前で立ち止まることはなかった。今季初めて囲み取材に応じず、そのままバスへと歩き出した。あわてて駆け寄った報道陣に対し「(最後に)もう1本て、あんだけお前、こっちスイング取られて、佐野なんか三振で3者凡退やんけ」と、ぶちまけた。ミエセスのハーフスイングをスイングと判定されたことに異を唱えた。続けて指摘したのは3回2死のDeNA佐野の打席。1ボール2ストライクからの内角低めスライダーでのハーフスイングもボールではなく、スイングと判定すべきだと主張した。「1-1で同点やんか。(ビーズリーが)2失点て0点やん。佐野三振や言うてるやん」。佐野が三振なら3者凡退となり、その後の2失点はなかった。「(ミエセスは)振ってないよ。1球で変わるよ野球。それぐらい厳しいんよ」と、言い残しバスへと乗り込んだ。首位攻防3連戦の初戦を落とした。前日22日に、岡田監督は「こっちはもうビーズリーやで。明日、絶対勝つ必要もないやんか、別に。負けてもええやんか」と話していたが、納得のいかない判定に、怒りは収まらない。どんな内容の試合でも囲み取材を続けてきたが、今季65試合目で初の囲み取材を拒否した。それほど悔しい敗戦となった。これで敵地横浜スタジアムで11連敗。2位DeNAに1・5ゲーム差に迫られた。今回のカードは1勝でもすれば、首位は維持できる。2戦目以降は伊藤将、才木と計算の立つ投手が先発だ。この悔しさは横浜で勝って晴らすしかない。【石橋隆雄】

◆4番が一矢報いた! 阪神大山悠輔内野手が8号ソロを放ち、気を吐いた。3点ビハインドの9回の先頭の打席。カウント1-0から、DeNA今永の148キロの高め真っすぐを見逃さず、左翼スタンドへ。相手左腕の完封を阻止する意地の本塁打だった。「0点で終わるのと、1点取って終わるのとでは。もちろん、最後まで勝つ気持ちでやっています。結果的に、あそこで1点とれたというのは、明日にもつながると思う」チームは、23イニングぶりの得点。ルーキー森下も左腕から左前打を放つなど、沈黙の虎打線を目覚めさせる1発だった。「うまく流れをつくれるように」と自分の役割を自覚して1試合、1打席に臨んでいる。4番の一振りは明日への希望の光だ。自身も、5日ロッテ戦(甲子園)以来、13試合ぶりのアーチだった。交流戦明けで首位攻防戦となる大事な3連戦。これで、横浜スタジアムで11連敗を喫し、そろそろ止めたいところ。「明日また頑張りたいと思います」。チームトップの40打点に乗せた男が、嫌な雰囲気を一掃する。【三宅ひとみ】

◆阪神のドラフト1位・森下翔太外野手(22)=中大=が、出場選手登録された。9日に今季2度目の2軍降格となったが、ファームで好成績を残し、再び1軍の舞台へ。地元・横浜で今度こそ結果を残す。また、馬場皐輔投手(28)、岡留英貴投手(23)が、揃って今季1軍初昇格した。

◆両軍のスターティングメンバーが発表。阪神はこの日1軍に再昇格したドラフト1位・森下翔太外野手(22)=中大=が「6番・右翼」で即スタメンに座った。9日に今季2度目の2軍落ちを喫したが、ファームで実戦出場を重ね、ウエスタン・リーグでは打率・364と好調を維持。地元・横浜から始まるリーグ戦再開で結果を残し、今度こそ定位置をつかみ取る。また、阪神の先発は新助っ人のジェレミー・ビーズリー投手(27)。前回登板した16日のソフトバンク戦(甲子園)では4回4安打1失点と来日初先発でまずまずの結果を残した。力投で来日初星を狙う。

◆阪神・伊藤将司投手(27)が24日の10回戦に先発する。23日は敵地でキャッチボールやダッシュなどを行い、調整した。「走者を溜めてクリーンアップに回さない方がいいと思う。一人一人、ていねいに投げられたらいいなと思います」。昨季は5度対戦して2勝2敗、防御率1・57だったDeNAとの今季初対決となる。ここまでは先発での全8試合がナイターでの木曜登板だったが、交流戦を終えてのローテ再編で土曜を任され、臨む今季初のデーゲーム。高気温も予想されるが、対策を聞かれると「半袖で投げれば大丈夫だと思います」と普段通りのスタイルでマウンドに向かうことを明かし、笑いを誘った。5月18日の中日戦(バンテリンドーム)を最後に4試合、白星から遠ざかっているなかでも「勝ち負けは仕方ないこと。防御率だったりを見ながら、調子を落とさないようにできたらいい」。変わらず勝ちを呼びこむための投球を披露する。

◆阪神が一回の好機を逃した。1死から2番・中野が左翼線へポトリと落とす二塁打を放つと、ノイジーの二ゴロで三進。大山が四球で2死一、三塁と好機を作った。ここで5番・佐藤輝が打席へ。フルカウントとするも、最後は137キロカットボールにバットが空を切った。DeNAの先発・今永に対し、チャンスを作りながら、先制点とはならなかった。

◆阪神の先発、ジェレミー・ビーズリー投手(27)が二回のピンチを無失点で切り抜けた。先頭の宮崎に中前打を浴びると、ソトは二ゴロで1死二塁。楠本に中前に運ばれ、一、三塁のピンチを背負った。それでも戸柱を151キロ直球で押し込み、浅い中飛で走者を釘付け。最後は今永を左飛に仕留め、先制点を与えなかった。

◆先発した阪神のジェレミー・ビーズリー投手(27)が三回につかまった。関根を二ゴロ、京田を捕ゴロで簡単に2死を奪い、3番・佐野と対峙。しかし右中間フェンス直撃の二塁打を浴びると、続く牧に中前適時打を浴び、先制点を献上。さらに宮崎にも左中間を破られる適時二塁打を放たれ、2点を失った。さらにソト、楠本に連続四球で満塁とピンチは続く。ここは戸柱を見逃し三振で追加点を許さなかったが、痛い2点となった。

◆先発した阪神のジェレミー・ビーズリー投手(27)は3回5安打2失点で降板した。「制球に苦しんだ部分もあるし、ピンチで粘れず得点を許してしまい、自分の投球をすることができなかった。先発転向してゲームメイクやイニングを重ねていくとこを求めらていると思っているし課題としてやっていきたい」。一回は1死から四球を与えるも、佐野、牧を遊飛で無失点の立ち上がり。二回も1死一、三塁のピンチを背負いながら無失点で切り抜けた。しかし三回2死走者なしから3連打で2失点。来日2度目の先発マウンドは課題の残る内容となった。

◆次なる大きな頂を目指し、リスタートを切った。DeNAはソフトバンク、オリックス、巨人の3球団と11勝7敗で並び、史上初のTQB(得失点率差)決着で交流戦初優勝を果たした。三浦監督はオールスターまでの21試合でチームにノルマを設定した。「一試合一試合戦っていくだけですし、最低でも13勝以上。そこを目標にやっていこうという話を選手たちにしました」チームは試合前時点で首位阪神を2・5ゲーム差で追う2位。13勝を挙げれば8敗以下となり貯金を5つ以上、上積みする狙いだ。チームは交流戦を終えて35勝26敗1分けと貯金「9」。勝率・574とハイペースで白星を積み上げてきたが、13勝8敗は勝率・615。ハードな道のりを課した。この日を含め首位・阪神との直接対決が6試合。開幕3連戦3連敗を喫するなど今季2勝6敗と分が悪いが、ゲーム差を縮め、逆転するチャンスでもある。横浜スタジアムの阪神戦は試合前まで昨年5月15日から10連勝中。好相性の本拠地で勢いをつけたい。「横浜頂戦」をスローガンに掲げているチームは、12球団で最もリーグ優勝から遠ざかっている。1998年以来、25年ぶりとなる悲願へ、勝負の夏に向かう。(原田優介)

◆阪神は完敗。打線がDeNAの先発・今永に屈した。一回に2死一、三塁の好機を作るも、佐藤輝が空振り三振で無得点。八回にも1死一、二塁の好機を作るも、得点にはつながらなかった。九回に大山が意地の8号ソロを放つにとどまった。 先発したビーズリーは三回2死球走者なしから、DeNAのクリーンアップに3連打を浴びて2失点。3番手のK・ケラーも登板直後にソトに5号ソロを浴びた。 阪神は今季2度目の3連敗。横浜スタジアムでは球団ワーストとなる11連敗と負の連鎖を止められず、2位DeNAに1・5ゲーム差に迫られた。

◆DeNAは今永が6安打1失点で完投。直球に力があり今季5勝目を挙げた。三回に牧の適時打と宮崎の適時二塁打で2点を先制し、六回はソトのソロで加点。阪神はビーズリーが3回2失点で降板。大山のソロによる1点に終わった。

◆阪神が3連敗で2位DeNAに1・5差に迫られた。横浜スタジアムでは昨年6月28日から11連敗となり、球団ワーストを更新した。ジェレミー・ビーズリー投手(27)が三回二死から連打を浴び2失点。六回に登板したカイル・ケラー投手(30)が本塁打を浴びた。攻撃では今永昇太投手(29)から大山悠輔内野手(28)が九回、13試合ぶりの8号ソロを放ち、完封負けは逃れた。佐藤輝明内野手(24)は一回2死一、三塁の先制機で空振り三振を喫するなど無安打2三振。「6番・右翼」のD1位・森下翔太外野手(22)=中大=は九回に左前打を放った。岡田彰布監督(65)の主な一問一答は以下の通り(成績=38勝25敗2分、観衆=3万3206人)。(試合後、岡田監督は報道陣が待ち受けていた場所には寄らず、そのままバスへ。今季初めて囲み取材はなく、歩きながら、ジャッジへの怒りを爆発させた)ーー最後はもう一本のところまでいった「もう1本て、あんだけお前、こっち(ハーフ)スイング取られて、お前。(三回二死無走者でカウント1ー2からの)佐野なんか三振で三者凡退やんけ」(結果は二塁打を浴び、そこから2失点)ーー最後も一塁塁審に聞いてほしい(九回2死一塁で代打・ミエセスがハーフスイングを取られて空振り三振)「聞いてほしいて、過程があるやないか、そこまでの、あの場面だけやないやないか。見とったら分かるやろ」ーー今永も簡単なピッチャーじゃない「そらそうやろ、お前。(WBCの)決勝で先発したピッチャーやねんから。そんなん当たり前やないか」ーー調子も良さそうだったか「まあ調子が...1対1で同点やんか。え?」(六回、DeNA・ソト、九回、大山の本塁打で同点という意味)ーー投手2人で5回2失点は許容範囲?「いや、2失点で0点やん。佐野三振や言うてるやん。三者凡退やで、あんなイニング。(九回二死からのミエセスは)振ってないよ。一球で変わるよ野球。それぐらい厳しいんよ」

◆交流戦初優勝のDeNAがリーグ戦再開後の初戦を制した。?DeNAが阪神に勝利し、本拠地・横浜スタジアムでの阪神戦は昨年6月28日から11連勝。DeNA(前身を含む)が横浜スタジアムで同一カード11連勝したのは、1995年5月-96年4月の中日戦、99年8月-2000年5月の阪神戦の各10連勝を抜く球団新記録となった。同じ球場で同一カード11連勝以上したのは、甲子園での1977年8月-79年4月の阪神戦15連勝(3分けを挟む)、ナゴヤドームでの97年4-8月の中日戦11連勝に次いで3度目。?今永は横浜スタジアムで昨年8月2日の広島戦から8連勝。DeNA(前身を含む)の投手が同球場で8連勝以上したのは、遠藤一彦(83年8連勝、84、85年10連勝)、佐々木主浩(94-96年8連勝)に次いで3人目。

◆DeNAのドラフト1位ルーキーの松尾汐恩捕手が1軍初昇格した。出番はなかったものの、ベンチ入りして1軍の雰囲気を体感した。2軍では打率2割6分3厘、4本塁打、24打点と非凡な力を見せて昇格を勝ち取った。デビューに向け「そんなにチャンスも多くないと思うので、もらったときはしっかり自分をアピールしてやっていきたい」と意気込んだ。(横浜)

◆現役時代は阪神、南海で活躍し、引退後は阪神で投手コーチやフロントでも尽力したサンケイスポーツ専属評論家の上田二朗氏(75)は①なぜ先発がビーズリーだったのか②22日の指揮官の発言の真意はーの2つの〝疑問〟を阪神・岡田彰布監督(65)に投げかけた。いくつもの疑問が残る敗戦だ。単なる1敗で終わってくれればいいが、そうならない可能性もある。最初の疑問は何故、先発がビーズリーなのか? 岡田監督ならではの考え方があるのは承知している。「こんな戦い方があるのか?」と感心させられるケースも多々あった。ただDeNAが猛烈な勢いで追いかけている状況で迎えた交流戦明けの初戦。私は、ただの1試合ではなく、「後半戦スタート」の大事な試合だと考えていた。初戦でDeNAを退ければ、今後の戦いは一気に有利になる。だからエース級の投手を投入して勝ちに行くのが普通の考え方ではないか。チーム内の事情は分からない。今永相手に点が取れないことも予想される。岡田監督なら、すべて想定内だろう。ビーズリーを先発させ、ブルペン陣を総動員してつないで、つないでの継投を考えていたと推測できる。しかし制球がアバウトでコーナーワークが使えない、変化球が決まらない投手に、DeNA打線は厳しい。狭い横浜スタジアムで抑えるのは至難だ。2つ目の疑問は、戦う前に岡田監督が「負けてもいい」という趣旨の発言をしたこと。これも「岡田流」の独特の言い回しなのだろう。でも「そんな考え方があるの?」と感じてしまった。私は監督経験はないが、選手として、コーチとして、監督の言葉を注意深く聞いてきた。その立場から言わせてもらえれば「その言葉で本当に選手を鼓舞できるのだろうか?」と思ってしまうのだ。(発言の詳細は【虎将トーク】阪神・岡田彰布監督は自然体強調? 「こっちは、もうビーズリーやで、明日。ガーンと行こと思てるか?」23日からDeNA3連戦)結果的に負けてしまった。一回に立ち上がり不安の今永を崩せなかったことがすべて。しかも、完敗だ。九回の大山の本塁打は焼け石に水。「ひとつ勝てれば...」という考え方で臨んだ3連戦が、3連敗の可能性が出てきてしまった。選手はどう受け止めているだろうか。DeNAの勢いを止めるどころか、勢いを呼び込んでしまった配戦。巨人も状態を上げてきている。ここまで2位以下を引き離してきたが、この先、順位をひっくり返されると、バタバタするのは想像に難くない。もちろん、選手の力はあるし、経験豊富な岡田監督の采配があるから、激しい争いになるだろう。24日の2戦目に注目だ。

◆DeNAのドラフト1位・松尾汐恩捕手(18)=大阪桐蔭高=が1軍初昇格を果たした。強肩強打の捕手はイースタン・リーグで打率・263、4本塁打、24打点と結果を残し、「ここを目指してずっとやってきた。しっかりアピールしてずっと1軍にいられるように頑張りたい」と意気込みを語った。出場はなかったものの、ベンチ入りして1軍の雰囲気を体感した。

◆DeNAは三回に3番・佐野が右越えの二塁打で出塁すると、4番・牧秀悟内野手(25)が中前適時打を放ち先制した。「佐野さんが2死からチャンスをつくってくれた。何としても先制点をと思っていた」と大粒の汗をぬぐった。5番・宮崎も中堅へ適時二塁打を放つなどクリーンアップがそろい踏み。エースの好投に応える活躍を見せた。

◆今季初めて1軍選手登録された馬場が、ビーズリーに代わって四回からマウンドへ。2回を無失点に抑えた。五回は佐野、牧、宮崎のクリーンアップをいずれもフライアウトに打ち取り「だいたいデータも入っていたので、自分の投球ができた」と納得。1軍定着へ「指にかかったボールを意識して、低目に丁寧に投げていけるようにしたい」と誓った。

◆ビーズリーは3回5安打2失点の早い降板で、来日初黒星を喫した。「制球に苦しんだ部分もあるし、ピンチで粘れず得点を許してしまい、自分の投球をすることができなかった」。2死から3連打で失点した三回はスライダーの制球に苦しむシーンも目立った。右腕の今後について安藤投手コーチは「終わったばかりなので、これから(岡田)監督と話し合う」と話した。

◆「3番・左翼」で2試合ぶりに先発出場したノイジーだったが、4打数無安打に終わった。八回2死一、二塁の第4打席は、今永の151キロ直球を逆方向へはじき返すも、右翼・楠本のジャンピングキャッチに阻まれ、惜しくも右飛。悔しさを爆発させたN砲は「まだ(リーグ戦が再開して)1試合なので」と口数少なく球場を後にした。

◆セ・リーグ2位のDeNAは23日、首位・阪神との9回戦(横浜)に3―1で勝利。1・5ゲーム差に接近した。今永昇太投手(29)が6安打1失点、10奪三振の完投で5勝目(1敗)をマーク。本拠地では球団3人目となる8連勝を飾った。首位攻防3連戦の初戦を制したチームは、本拠地での阪神戦に11連勝。同一カードの連勝で球団最長記録となった。興奮のるつぼと化した横浜スタジアムが阪神を飲み込んだ。今永が126球を投げて6安打、10奪三振で1失点完投。相手打線に仁王立ちし、最後までマウンドを譲らなかった。「この試合の意味は分かっているつもりだった。最後に1点を勝っていればいいと(九回の)マウンドに上がった。何とかチームが勝てて安心しています」交流戦初優勝を飾り、迎えた首位攻防3連戦の初戦を託された。29歳の左腕はプレッシャーを感じながらも「逃げずに立ち向かう姿を若い選手に見せないといけない」と自身を鼓舞。一回2死一、三塁のピンチでギアを最大に上げた。佐藤輝をカットボールで空振り三振に仕留め、ほえた。九回、大山にソロを被弾。完封こそ逃したが、自身3連勝となる5勝目を手にした。

◆八回1死で代打出場した原口が今永の初球147キロ直球を捉え、右前打を放った。「ひと振りでヒットになったのはよかった。いつでもヒットがでることはいい傾向」。出場2試合ぶりの安打と、徐々に調子も上向き。右の代打の切り札は「出た場面はどんなシチュエーションでも結果を出せるように準備したい」と頼もしかった。

◆リーグ戦が再開し、セ首位の阪神は2位のDeNAに1-3で完敗。首位攻防3連戦の初戦を落とし、1・5ゲーム差に迫られた。阪神・岡田彰布監督(65)は試合後も怒りが収まらなかった。3点を追う九回、大山のソロアーチで1点を返し、さらに2死一塁。一発出れば同点のチャンスで、代打・ミエセスがカウント1-2から低めのボール球をハーフスイング。山路球審の判定は空振りで三振だった。「どこ見とんや。(山路球審は)逃げるように帰っていったわ」岡田監督は怒りに声を震わせてベンチ裏の監督室へ。報道陣が待機していた会見場には姿を見せず、今季初めて〝囲み取材〟を拒否。ホテルへ帰るバスに向かって一目散に歩きながら、怒りもあらわにまくし立てた。横浜スタジアムでは今季3戦3敗。昨季からは球団ワーストを更新する11連敗となった。敗因は今永を打ち崩せなかったことに尽きる。一回2死一、三塁の先制機で佐藤輝が空振り三振に倒れると、二回以降は150キロ超の速球とキレのある変化球に翻弄された。岡田監督は「(WBCの)決勝で先発したピッチャーやねんから。そんなん(打てないのは)当たり前やないか」と吐き捨てると、怒りの矛先を審判に向けた。「あんだけ、こっち(ハーフ)スイング取られて。(三回2死無走者でカウント1-2からの)佐野なんか三振で三者凡退やんけ」三回2死。先発のビーズリーが佐野をカウント1-2に追い込んだ直後の4球目だ。ワンバウンドしたスライダーにバットが反応したが、球審の判定は「ボール」。この後、右中間フェンス直撃の二塁打を許すと、牧、宮崎の連続適時打で2点を先制された。「1対1で同点やんか。え?」佐野が三振ならチェンジで無得点。六回のソトのソロと大山のソロで1-1というのが〝オカダの言い分〟だ。前日22日の甲子園での練習後、岡田監督は先発投手を比べて「明日、絶対勝つ必要もないやんか。負けてもええやんか。向こうの方がもっと(勝ちたい)やん、今永なんやから」と話していたが、負ければ腹が立つ。打てない、抑えきれない。七回には京田の遊ゴロを木浪がファンブル。失点にはつながらなかったが、守りのミスも。交流戦で優勝したDeNAとの勢いの差が出てしまった。今季2度目の3連敗で、今月7日には最大「6・5」あった2位DeNAとのゲーム差は「1・5」となった。3タテを食らえば、首位陥落となる岡田虎。まずはハマスタの悪夢を振り払うことが先決だ。(三木建次)

◆佐藤輝は4打数無安打に終わった。一回2死一、三塁の先制機では今永の137キロカットボールにバットが空を切り、三振。「直球もいいし、いい形で投げられました」と脱帽した。ただ、セ・リーグの戦いは再開したばかり。24日に先発予定のDeNA・東との対戦に向け、「いい投手だと思うので、しっかり振っていって打ちたい」と前を向いた。

◆「7番・捕手」で出場した梅野は三回の失点を悔やんだ。「ゼロでいければよかったけど、2アウトからというところが悔しい」。ビーズリーから始まって4投手を懸命にリードし、五回には好投した今永からチーム2本目の安打。直後の守備での2死走者なしで馬場のワンバウンド投球が右膝に直撃したシーンは「痛かったし、力入らんかった」と振り返ったが、フル出場した。

◆やられっぱなしでは終われない。意地がこもった大山の当たりは、虎党が待ち構える左翼ポール際へ伸びていく。完封目前だったDeNA・今永の顔をゆがませる一発を放ち、表情を変えずダイヤモンドを一周した。「ゼロで終わるのと、1点取って終わるのとでは(違う)。もちろん最後まで勝つつもりで、やっていますけど」なんとか見せ場をつくったのは、0―3の九回、先頭で迎えた第4打席。高めに浮いた148キロ速球を、ステップしながら勢いよく振り抜いた。鮮やかなアーチを描いた本塁打は5日のロッテ戦(甲子園)以来13試合、58打席ぶり。8号ソロで辛くもスコアボードに「1」を刻み、チームの連続イニング無得点も「22」で食い止めた。鬼門の横浜スタジアムで、今永に苦しめられた。第1打席は2死三塁で四球を選んだが、続く佐藤輝が空振り三振。以降の2打席は空振り三振、捕邪飛と侍ジャパン左腕を捉えきれなかった。それでも最終打席で一発を放ち、4番のプライドを示した。不動のリードオフマンである近本と2人だけ、開幕から全試合同じ打順の4番でフル出場を続ける。6月初旬は3割を超えていた打率も下がり始め、交流戦最後の6試合は打率・150(20打数3安打)、1打点と苦しんだ。チームは交流戦を終え、19、20日と野手は全休。つかの間の休息で心機一転して挑んだ首位攻防3連戦の初戦で敗れ、横浜スタジアム11連敗も喫したものの、主砲が次戦につながる一撃を放って希望を見せた。「あそこで1点というのはあしたにもつながると思う。あしたまた頑張りたいと思います」足早に球場を去るその目は、次の白星を見据えていた。次こそ自らのバットで鬼門ハマスタ攻略を導いてみせる。(邨田直人)

◆中野は一回に左翼線へポトリと落とす二塁打で先制機を作った。しかし、八回1死一、二塁の好機では今永のスライダーに空振り三振。「浮いてきた球を打とうと思っていて、迷って手を出してしまった」と反省が口をついた。直近3試合は13打数1安打と停滞気味。「自分の状態もよくはないので、もう一回状態を上げていけるようにやっていきたい」と力を込めた。

◆八回を任された石井は1回無失点と好投した。「なんとか流れを持ってこられるように、3人で終われるように心がけた」。楠本を三球三振に抑えると、戸柱は1球で二ゴロに仕留め、今永からも三振を奪って9球で役目を終えた。前回登板した16日のソフトバンク戦(甲子園)では逆転された九回途中でバトンを受けて1安打2四球と悔しい結果だったが、頼もしい姿を取り戻した。

◆交流戦明け、とはいえ一応「開幕戦」だった。勝って勢いをつけたいから特別な試合、143分の1ではない!それとも単なる1試合、143分の1!おそらく前者がDeNA・三浦監督。だからエース今永が先発だった。後者が阪神・岡田監督。だから(?)ビーズリーが先発。ちなみに、巨人・原監督は後者なんだろう。オリックス・中嶋監督は間違いなく前者。あくまで先発の人選からの推測だが。「まあ、先発投手を比較したら、どう考えても勝利確率は一気に下がりましたよね。阪神の勝利を願ってはいますが、こっちも仕事ですから。負けたときだって新聞は作らなければいけないんです。心の準備ってものが必要。その点、本日はプレーボールのはるか以前から、社内でも『負けたとき』の備えができてるヤツがいっぱいいましたよ」誰の発言かは、明かさない。そんな〝非国民〟がサンスポにはいるのか?! と叱られそうだから。でも、社内に〝非国民〟はいっぱいいたようで。ファンである前に仕事なんですよ。試合前のこと。サンスポ運動部がいろいろ準備する表の中に「交流戦明け初戦の成績」というのがあった。過去10年を遡(さかのぼ)って調べてみたらしい。チラッとのぞいた。交流戦が中止だった2020年を除いて、13年からの勝敗は3勝5敗1分。全く良くない。ならば、虎のソナタが救いのデータを求めて、交流戦明け2戦目の過去10年を調べてみた。2勝7敗。ガクッ。では3戦目は?1勝7敗1分-。調べないほうがよかった。つまり、交流戦明けのスタートダッシュは、望まない方がいいのだ。そこに加えてビーズリー先発。まあ、これも岡田監督の深慮遠謀ということか。

◆さすが知将岡田はんや~!! ペナントレースを熟知してはるわ~!! 143試合終了してどっちが上かが、本日の采配なのだ!!DeNAの先発が一級左腕の今永となれば、貧打の虎打線で打ち崩すのは至難の技...。となれば、村神様や虎の精密機械・伊藤将の選択もあったのに、第2、3戦に勝つべく、助っ人とは名ばかりのビーズリー先発で『マグレで好投したらもうけもんやろ! 打線もマグレで打つかもしれんでェ!!』のWマグレ期待采配...。ま、敗れても想定内てか、ハマスタでの連敗がこのまま続くのは数学的にもないし~いいんじゃね~の。だけど、交流戦から5日待ってこの情けない敗戦には、一方的無礼講で吠えさせてー!!ビーズリーもそーだけど、ノイジー、一発浴びるK・ケラー、ゲームセットの三振のミエセス、助っ人の前に「相手チームの」を付けたるわー!!巨人はまた、また、新外国人を取ったぞー!! 阪神も負けとったらアカンやろー! アレのためにあと3人、いや5、6人獲得に走れー!! 左投手でも前川見てー!! 佐藤輝は楽に8番起用を進言いたします。

DAZN

<セ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
阪神
38252 0.603
(↓0.01)
-
(-)
78248
(+1)
200
(+3)
32
(+1)
36
(-)
0.240
(↓0.001)
2.820
(↓0.01)
2
(-)
DeNA
36261 0.581
(↑0.007)
1.5
(↑1)
80261
(+3)
226
(+1)
50
(+1)
13
(-)
0.261
(-)
3.360
(↑0.04)
3
(-)
巨人
35310 0.530
(↑0.007)
4.5
(↑1)
77254
(+5)
253
(+3)
79
(+2)
20
(-)
0.256
(-)
3.710
(↑0.02)
4
(-)
広島
33320 0.508
(↓0.008)
6
(-)
78229
(+3)
237
(+5)
41
(+1)
33
(-)
0.246
(-)
3.330
(↓0.03)
5
(-)
ヤクルト
25392 0.391
(↑0.01)
13.5
(↑1)
77233
(+4)
260
(-)
56
(-)
32
(-)
0.235
(-)
3.690
(↑0.05)
6
(1↓)
中日
24401 0.375
(↓0.006)
14.5
(-)
78177
(-)
211
(+4)
28
(-)
21
(-)
0.237
(-)
2.840
(↓0.02)