1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | 計 | 安 | 失 | 本 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
日本ハム | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 | 0 | 0 | 2 | 0 | 1 | 4 | 11 | 2 | 2 |
DeNA | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 | 2 | 0 | 0 | 0 | 3 | 9 | 1 | 0 |
勝利投手:田中 正義(2勝1敗11S) (セーブ:玉井 大翔(0勝2敗2S)) 敗戦投手:山﨑 康晃(0勝4敗16S) 本塁打 |

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◆接戦を制した日本ハムが4連勝。日本ハムは1-3で迎えた8回表、マルティネスの2点適時打で同点とする。そのまま迎えた延長10回には、万波が値千金のソロを放ち、勝ち越しに成功した。投げては、6番手・田中正が今季2勝目。敗れたDeNAは、山崎が痛恨の一発を浴びた。
◆交流戦首位打者争い中のDeNA牧秀悟だが、日本ハム戦は相性が良くない。このカードは通算8試合出場して30打数7安打、0本塁打、2打点、打率2割3分3厘。本塁打どころか長打も1本もなく、対戦カード別ではワースト打率。苦手の日本ハムから安打を打って打率をキープできるか。
◆初の交流戦優勝に王手をかけるDeNAは、先発の上茶谷大河投手(26)から細かくつないで、頂点をつかみにいく。試合前に三浦大輔監督(49)が取材に対応。あらためて上茶谷の起用について、「他の先発陣で、という選択肢もある中で、今、状態のいい上茶谷でつないでいこうと」と説明。大事なマウンドに臨む右腕については、「先発というよりも、今までやってきたことを。1人目から全力でいく。長いイニングを考えなくて、今までと一緒の気持ちでマウンドに上がってくれとは伝えました」と明かした。
◆DeNAが、交流戦初優勝をかけ、横浜スタジアムで行われる日本ハム戦に臨む。クリーンアップは不動の3人で、「2番中堅」には蝦名達夫外野手が入って、「8番捕手」には山本祐大捕手が起用された。引き分け以上でDeNAの優勝が決まる。
◆日本ハムのアレン・ハンソン内野手(30)がNPB初盗塁を決めた。この日は「6番二塁」で11日阪神戦(エスコンフィールド)以来のスタメン出場。2回1死の第1打席で中前打を放ち出塁すると、続く谷内の初球でスタートを切り、二盗に成功した。左右両打ちのハンソン。加入時の会見では「1番の特長はコンタクトとスピードが武器」と俊足をアピールポイントに挙げており、加入1カ月で、ようやく自慢の足を披露した。
◆DeNA上茶谷大河投手(26)が、4回3安打無失点の好投で、リリーフ陣にバトンを渡した。2番手には三嶋が上がった。1回、先頭の清宮に安打を浴びたが、後続の松本剛を遊ゴロ併殺。2死から四球を与えたが、4番万波を空振り三振に抑えた。2回は1死からハンソンに安打を浴びたが、谷内、細川を連続三振で無失点。3回はテンポ良く3者凡退に抑えた。4回は1死から万波に安打を浴びたが、左翼の佐野の好返球で二塁タッチアウトにも救われ、無失点に抑えた。
◆2番手でマウンドに上がったDeNA三嶋一輝投手(33)が、日本ハム・ハンソンに先制の3号ソロを浴びた。0-0で迎えた5回無死、カウント2-1からの4球目を右翼席上段に運ばれた。先発上茶谷が4回3安打無失点の好投し、託されたバトンだったが、手痛い先制点を許した。
◆/役割はしっかり果たした\今シーズン初先発上茶谷大河が4回無失点<今日の投球内容>回数:4球数:58安打:3三振:5四球:1失点:0?プロ野球(2023/6/19)??DeNA×日本ハム??Live on DAZN#DAZNプロ野球#baystars pic.twitter.com/ec4gYfP8y5
◆DeNAが「森原の11球」で、無死満塁の大ピンチを脱出した。5回、1点を先制され、なおも無死満塁から森原康平投手(31)が登板。清宮を二直併殺、松本剛を見逃し三振に抑えた。スタンドからは「森原コール」が送られ、大歓声と大きな拍手が送られた。ツイッターでは「ノーアウト満塁」、「森原さん」がトレンド入りした。
◆日本ハム投手陣が当たっている。先発の上原健太投手(29)が5回無死一、二塁、2度のバントミスで1ボール2ストライクと追い込まれてからの4球目。DeNA三嶋の142キロ高めフォークをバスターから左前に運び、無死満塁とチャンスを広げた。16日中日戦では、先発上沢が0-1の3回1死一、二塁で左前打を放ち、同点につながるチャンスメーク。17日中日戦(ともにバンテリンドーム)では、先発伊藤が3点を追いかける5回2死一塁で左中間を破る適時二塁打を放ち、逆転への流れを呼び込んだ。交流戦では他にも、4日巨人戦(東京ドーム)で、先発北山が、プロ初打席安打初打点をマークし、勝利につなげている。
◆/これはメジャーリーガー\6月11日以来のスタメン起用ハンソンが先制ソロホームラン?プロ野球(2023/6/19)??DeNA×日本ハム??Live on DAZN#DAZNプロ野球#lovefighters pic.twitter.com/lAMZfMHoLM
◆/完全鎮火\最後は至高のストレート森原康平が無死満塁のピンチを凌ぐ?プロ野球(2023/6/19)??DeNA×日本ハム??Live on DAZN#DAZNプロ野球#baystars pic.twitter.com/NqrSGn3GQu
◆/北の大地は二刀流がよく育つ\上原健太がバスター成功<交流戦の投手成績>北山亘基:2安打上沢直之:1安打伊藤大海:1安打上原健太:1安打※鈴木健矢:1安打(ノーゲーム)?プロ野球(2023/6/19)??DeNA×日本ハム??Live on DAZN#DAZNプロ野球#lovefighters pic.twitter.com/zD5iRbw2Un
◆/ベンチもスタンドも沸いた\得点圏の鬼は今年も健在大和が同点タイムリー?プロ野球(2023/6/19)??DeNA×日本ハム??Live on DAZN#DAZNプロ野球#baystars pic.twitter.com/cCd9SOBIwu
◆/キャプテンは結果で魅せる\左対左なんて関係ない佐野恵太が勝ち越しタイムリー?プロ野球(2023/6/19)??DeNA×日本ハム??Live on DAZN#DAZNプロ野球#baystars pic.twitter.com/NkGqm8xkBj
◆「得点圏の鬼」の本領を発揮した。DeNA大和内野手(35)が、同点の適時打を放った。1点ビハインドの6回2死満塁、日本ハム杉浦の初球の速球を中前にはじき返した。試合前時点で、得点圏打率3割8分9厘の勝負強さを最高の結果で示した。大和は「ファーストストライクから積極的にいこうと決めていました。素直に打ち返すことができ良かったです」とコメントした。
◆これが、「ハマのキャプテン」のバットだ。DeNA佐野恵太外野手(28)が、勝ち越しの2点適時打を放った。同点の7回無死満塁、カウント2-2からの5球目の速球を中前にはじき返し、スタンドが最高潮に盛り上がった。
◆/かっこよすぎる\粘って粘って8球目マルティネスが同点タイムリー?プロ野球(2023/6/19)??DeNA×日本ハム??Live on DAZN#DAZNプロ野球#lovefighters pic.twitter.com/a7QcHAdviW
◆DeNAエドウィン・エスコバー投手(31)が、無死一、三塁の大ピンチを無失点で脱出した。8回、3-3の同点に追いつかれ、なおも無死一、三塁から7番手でマウンドへ。ハンソンを5球で遊飛に仕留めると、谷地を2球で一邪飛。最後は細川を5球で空振り三振に仕留め、マウンドで何度も雄たけび。魂のこもった「エスキーの12球」に、SNSでは「エスコバー流石すぎるわ」「エスコバーの復活は熱い」などの声が上がり、3万2056人が詰めかけたスタンドからは拍手喝采が送られた。
◆/高校時代を過ごした横浜で\レフトへ弾丸ライナー万波中正が第13号ホームラン?プロ野球(2023/6/19)??DeNA×日本ハム??Live on DAZN#DAZNプロ野球#lovefighters pic.twitter.com/IbL1t18z4V
◆敗れたDeNAだが、わずか1点差での敗戦だったことで、交流戦初優勝をほぼ手中におさめた。今季初先発だった上茶谷大河投手(26)が4回3安打無失点と好投。1点を追う6回には大和内野手(35)の中前適時打で追いつき、7回に佐野恵太外野手(28)の中前2点適時打で勝ち越した。8回に再び追いつかれ、10回に8番手の守護神・山崎康晃投手(30)が決勝弾を浴びて惜敗。三浦監督は「全員が食らいてやってましたけども。勝ちきれなかったですね」と振り返った。交流戦は11勝7敗で全日程を終了。指揮官は「今日だけじゃないですけど、交流戦を勝ち越すんだと、優勝を意識した中で、今日も最後の最後まで戦って、チームにとっても非常に大きな財産になります。レギュラーシーズンに戻っても、チーム力というのはついてきてると思います」と総括した。交流戦Vの行方は、2試合を残す楽天の結果次第となったが、楽天の逆転優勝の条件は2試合の合計で30点以上の大差をつけての連勝が必要で、DeNAの初優勝が決定的な状況になった。交流戦優勝の行方 優勝の可能性があるのはDeNAと楽天の2球団。どちらが優勝しても初めてになる。上位4球団が11勝7敗で並び全日程終了。同率、同勝利数の場合は得失点率差の比較になり、+・140のDeNAが4球団の最上位となってソフトバンクのVは消滅した。2試合を残す楽天は連勝で11勝7敗となるが、得失点率差でDeNAを上回るためには30点差以上の大差をつけての連勝が必要になる。実質的にDeNA初優勝の可能性が高まった。
◆パ・リーグ本塁打トップの日本ハム万波中正外野手(23)が、思い出のハマスタで、貴重な決勝13号ソロを放った。延長10回1死、カウント2-1から、DeNA8番手山崎の低めスプリットを捉え、ライナーで左翼スタンドに突き刺した。万波にとって横浜スタジアムは、横浜高1年夏の大会でバックスクリーンの看板に直撃する特大弾を放った"伝説"発祥の地。14日のDeNA戦では、バウアーから12号を放っており「青春をささげた場所。打った瞬間、間違いなく入ると思いました。かみしめながらベース1周しました」と振り返った。リーグ2位の楽天浅村に2差をつける豪快な1発を、高校時代を過ごした横浜の夜空にかち上げた。
◆DeNAの交流戦初優勝はお預けとなった。三浦大輔監督(49)が「日本生命セ・パ交流戦」の日本ハム戦で「マシンガン継投」を勝負手に選択。今季初先発だった上茶谷大河投手(26)が4回3安打無失点と好投し、5回からはリリーフ陣を送り込んだ。終盤に追いつかれて延長戦に突入。延長10回に8番手の守護神・山崎康晃投手(30)が決勝弾を浴びて3-4で惜敗。交流戦Vの行方は、2試合を残す楽天の結果次第となった。DeNA三浦監督が、「マシンガン継投」で守備でも攻めた。勝負の一戦で「リリーフデー」を決断。今季、試合前時点で中継ぎで17試合に登板し、1勝0敗1ホールド、防御率1・07と抜群の安定感を誇った先発の上茶谷が4回無失点の好投。58球だったが、当初の予定通りに、5回からは2番手で三嶋を投入。ハンソンに先制ソロを浴び、無死満塁のピンチを背負うと3番手で森原を送って、大ピンチを脱した。攻めの継投は貫き、6回は入江を投入、7回からはウェンデルケンと勝ちパターンの投手を次々とつぎ込んだ。2点を勝ち越した直後の8回は、セットアッパーの伊勢の投入で逃げ切りを図ったが、まさかの乱調で追いつかれると7番手でエスコバーをマウンドに送った。無死一、三塁の大ピンチを防ぐと、9回も続投。ブルペンに残るのは坂本、守護神山崎の2人の中、2イニング目も無失点に抑えた。優勝がかかる大一番に、キャプテン佐野恵太外野手が燃えた。1点を追いかける6回1死。二塁打で出塁し、2死満塁から大和の中前適時打でホームに生還。同点の7回無死満塁では一時勝ち越しの2点適時打を放った。この日3本目の安打をマークし「打ったのはストレートです。必死に食らいついていきました」と大粒の汗をぬぐった。両チームのプライドがぶつかり合った熱戦は、延長戦に突入した。だが延長10回1死、山崎が万波に左翼へ13号ソロを浴びた。熱戦の末、惜敗。自力で初優勝を決めることはできなかった。○...キャプテン佐野が、一時勝ち越しとなる2点適時打を放った。1-1で迎えた7回無死満塁、河野に対しカウント2-2からの5球目、外角147キロ直球を中前にはじき返した。「必死に食らいついていきました」と振り返った。▽DeNA上茶谷(今季初先発で4回3安打無失点)「ストレートの状態は良かったです。力んでコントロールできていないところがありましたが、ユウダイ(山本)のリードに助けられ投げることができた」
◆初の交流戦優勝に王手をかけたDeNAは、延長戦の末に敗れ、交流戦の日程を終えた。10回に山﨑康晃投手が日本ハム万波に決勝弾を浴びた。日本ハムは4連勝。優勝の可能性があるのはDeNAと、2試合残す楽天の2球団となった。だが、楽天の逆転優勝の条件は2試合の合計で30点以上の大差をつけての連勝が必要で、DeNAの初優勝が決定的な状況になった。どちらが優勝しても初めてになる。交流戦優勝の行方 優勝の可能性があるのはDeNAと楽天の2球団。どちらが優勝しても初めてになる。上位4球団が11勝7敗で並び全日程終了。同率、同勝利数の場合は得失点率差の比較になり、+・140のDeNAが4球団の最上位となってソフトバンクのVは消滅した。2試合を残す楽天は連勝で11勝7敗となるが、得失点率差でDeNAを上回るためには、2試合の合計で30点以上の大差をつけての連勝が必要になる。実質的にDeNA初優勝の可能性が高まった。
◆日本ハム万波中正外野手(23)が、「日本生命セ・パ交流戦」DeNA戦の10回、相手守護神の山崎康晃投手(30)からリーグ単独トップの13号決勝弾を左翼席へ運んだ。4連勝で交流戦を締めたチームは、18年以来、5年ぶりの交流戦勝ち越し。23日のリーグ戦再開へ向けて、弾みをつけた。敵も味方も、ない。万波にとって「ハマスタ」は敵地でありながら、ホームだった。相手は、交流戦優勝がかかるDeNA。3-3で決着は延長戦へ。10回1死。マウンドには山崎康がいた。「狙い球をしっかり絞って、落ちる球メインで待っていた」。カウント2-1からの4球目。狙い通り、落ち球をフルスイングで捉えた。「相手チームのクローザーから打つって価値があることだと思うので、すごくうれしい」。左翼席に着弾した弾丸ライナーに、新庄監督も「ああいう場面で打てるっていうことは、実力があるってこと」と満足そうだ。東京生まれだが、野球ファンにとっては「横浜高の万波」の方が、なじみ深い。高校時代の公式戦第1号も、ここ「ハマスタ」だった。高1の夏に電光掲示板下の看板を直撃する推定135メートル弾を放ち、一躍、高校球界注目のスラッガーになった。この日、勝ち越し弾の後、右翼の守備位置に就くと「なんか、めちゃめちゃ話しかけてくれて。ライトスタンドから」と、ニコニコ。「めちゃめちゃバッティングを褒めてくれたりして。皆さん、笑顔で手を振ってくれます。温かいな~と。僕1人だけアウェー感をあまり感じずに出来ました」。「耳割れしそうになるくらい」だった相手の応援も、心地よかった。新庄監督から「4番だね。ヨシ、行くぞ!!」と言われた万波は、もちろん「意気に感じた。プレッシャーと同時に高揚感も感じて、毎日、試合に臨めている」。成長中の4番の1発で、チームは最終戦で交流戦勝ち越しを決めた。新庄監督は「こういう戦い方をしていけば、だんだん(上位3チームとの)差が縮まっていく。今日は(選手の)背中が大きく見えました」とパ4位からの巻き返しへ、自信を深めた。【中島宙恵】
◆日本ハム上原が投打二刀流で奮闘も2勝目はつかめなかった。5回無死一、二塁でバスターから左前に今季初安打。無死満塁と好機を広げたが得点にはつながらず、6回1死からDeNA佐野に二塁打を打たれたところで降板した。5回1/3を4安打1失点。「6回は上位打線で長打を警戒しなければいけない場面で、長打を打たれてしまい、そこはしっかり反省したい」と振り返った。■マルティネス「神様のおかげ」マルティネスが2点を追う8回無死満塁で、同点の右前2点適時打を放った。交流戦ラスト3戦6打点と好調で「やりました。神様のおかげ。強い気持ちで打席に立てました」。カウント1-2から4球ファウルで粘っての一打に、新庄監督も「ファウル、ファウルっていって合わせながら詰まって向こうに持っていく技術は、素晴らしい」とたたえた。■パが勝ち越し日本ハムが勝ち、今季の交流戦はパ・リーグの通算54勝50敗2分け。2試合を残し、19年以来(20年は中止)3開催ぶりにパの勝ち越しが確定した。
◆DeNAは交流戦最終戦となる日本ハム戦に臨む。引き分け以上で交流戦初優勝が決まる一戦には、上茶谷大河投手(26)が今季初先発する。右腕は今季17試合の登板で1勝0敗、防御率1・07と救援として安定感を見せており、先発経験も買われ抜擢(ばってき)された。
◆今季初先発となったDeNA・上茶谷大河投手(26)が4回3安打無失点、5奪三振の好投を見せた。一、二、四回は安打を許したが、いずれも単打。140キロ台後半の直球を軸にスライダー、カットボール、チェンジアップを慎重に散らした。4イニングを無失点でベンチへ戻ると、三浦監督と拳を合わせ、ねぎらいと降板を告げられた。右腕は今季試合前時点で救援として17試合に登板。1勝0敗、防御率1・07と安定感を見せていた。昨季までの先発経験も買われて抜擢(ばってき)された。チームは引き分け以上で交流戦初優勝が決まる一戦。両軍ゼロ行進の序盤4イニングで、上茶谷は十分に役割を果たし、五回から救援リレーに入った。
◆DeNAは3番手で登板した森原康平投手(31)が大ピンチを抑えた。五回は2番手・三嶋がマウンドに上がったが、ハンソンに先制ソロを許すと、その後は捕失と2安打で無死満塁。引き分け以上で球団初の交流戦優勝が決まる中、三浦監督は3番手で森原を投入した。森原は無死満塁から清宮を二直に打ち取ると、飛び出した一走が戻り切れずに併殺。2死満塁となり、昨季のパ・リーグ首位打者・松本剛は外角低めの直球で見逃し三振に斬った。DeNA敗れた場合も同勝率チームが3球団並んだ場合、得失点率差(TQB)=(得点÷攻撃イニング)―(失点÷守備イニング)で争う可能性があり、優勝するためには失点を最小失点にとどめる必要がある。
◆今季初先発となったDeNA・上茶谷大河投手(26)が4回3安打無失点、5奪三振と好投。「直球の状態は良かった。その中で力んでしまい制球できていないところがありましたが、祐大(山本)のリードに助けられ投げることができました」と相棒に感謝した。右腕は今季試合前時点で救援として17試合に登板。1勝0敗、防御率1・07と安定感を見せており、昨季までの先発経験も買われて抜擢(ばってき)された。チームは五回から救援リレーに入り、右腕はベンチからナインに声援を送った。
◆DeNA・大和内野手(35)が0―1の六回2死満塁で中前適時打を放ち同点とした。日本ハム2番手・杉浦が投じた153キロ直球に詰まりながらもヒットコースに運んだ。五回まで無得点だった打線は1死から佐野が右翼線二塁打で出塁。牧は三直に倒れたが、宮崎が申告敬遠、続くソトの代打・楠本が四球を選び満塁。試合前時点で通算打率・252に対し、通算得点圏打率・287と好機で勝負強さを発揮してきたベテランが、引き分け以上で交流戦初優勝が決まる一戦で結果を残した。
◆「6番・二塁」で先発出場の日本ハム・ハンソンが五回、先制の3号ソロ。今月2日の巨人戦(東京ドーム)以来、自身9試合ぶりの一発を放ち、悠々とダイヤモンドを一周した。「打ったのはスライダー。2球続いたので絶対に打つと決めていました」。第1打席は先発右腕、上茶谷から中前打をマーク。直後に盗塁を決めるなど幸先の良い滑り出しを見せた。第2打席は五回の先頭打者。この回から2番手としてマウンドに上がった右腕、三嶋の代わり端を捉えた。2ボールから140キロのスライダーを見逃し、カウントは2-1。4球目、相手バッテリーが続けた139キロのスライダーを振り抜いた。甘く入った変化球を右翼席に運び「しっかりと捉えることができてよかったです」とうなずいた。シーズン途中の5月8日にBCリーグ・茨城から加入した俊足好打の両打ち内野手。米大リーグでは通算261試合に出場し、打率・232、12本塁打、55打点を挙げるなど経験も豊富だ。そんな新助っ人が最も大切にしているのが「準備」。清宮、野村、ドラフト3位・加藤豪(メッツ3A)ら内野陣との兼ね合いで出場機会は少ないが「毎日努力を継続するということ。自分にも課題があるので、それに取り組む。あとは新庄監督が誰をどこで使うかを決断するので、自分が呼ばれたときに向けて準備するだけ」と汗を流してきた。DeNAの交流戦初優勝がかかった一戦。目の前の胴上げは阻止したい。日本ハムにとっても交流戦を9勝8敗で迎えたこの試合で、10勝8敗と貯金を作って終えられるか、9勝9敗の5割で終わってしまうかの瀬戸際。6試合ぶりのスタメン起用にハンソンがバットで応えた。
◆DeNA・佐野恵太外野手(28)が1―1の七回無死満塁で勝ち越しとなる2点中前打を放った。カウント2―2から147キロ直球を運び、超満員の横浜スタジアムは最高潮の熱気に包まれた。この回は先頭の伊藤が中前打で出塁すると、続く関根の投前へのバントを日本ハム・河野が二塁へ悪送球。無死二、三塁となり、蝦名は死球で好機が拡大していった。DeNAは引き分け以上で球団初となる交流戦優勝が決まる一戦。2点リードして終盤の八回を迎えた。
◆日本ハム先発の上原健太投手(29)は5回1/3を投げ4安打1失点。今季2勝目はお預けとなった。「全体的には良かったと思います」。立ち上がりは2死から3連打で満塁のピンチ。それでも6番・ソトを遊ゴロに打ち取り、先制点は与えなかった。二-五回は無安打投球。六回1死で3番・佐野に右翼線二塁打を浴び、73球でマウンドを降りた。その後、満塁となり2番手・杉浦が大和に中前適時打を許し、佐野に同点のホームを踏まれた。「六回は上位打線で長打を警戒しなければいけない場面で長打を打たれてしまい、そこはしっかり反省したい」。2018年の交流戦では本塁打を放つなど打撃も得意な左腕。五回無死一、二塁ではバスターで左前打を放った。
◆交流戦最終戦、しっかりと期待に応えた。今季初先発のDeNA・上茶谷大河投手(26)が4回3安打無失点、5奪三振。序盤から飛ばして堂々の58球だった。一回は先頭の清宮にいきなり右前打を許すも、続く昨季パ・リーグ首位打者の松本剛には得意のカットボールを3球続けて遊ゴロ併殺打。野村には四球を与えたが、4番・万波を空振り三振に仕留めて無失点で試合をスタートさせた。二回はハンソンの安打と二盗で1死二塁のピンチを背負ったが、谷内、細川を連続三振で無失点。三回は三者凡退、四回も万波の走塁死があり打者3人で片付けた。球団初の交流戦優勝がかかったマウンドで、絶対に先に点は与えなかった。2019年に東洋大からドラフト1位で入団し5年目の右腕は今季、春季キャンプから開幕ローテの座を争っていたが、シーズン開幕からは救援陣の一角を担い、ロングリリーフからピンチでのリリーフなど幅広い役目をこなした。場面を問わず17試合に救援登板し、1勝0敗、防御率1・07の好成績を残した。15日の日本ハム戦(横浜)が雨天中止で流れ、巡ってきた先発登板。20日から3日間は試合がないため、指揮官が「長いイニングは考えていない。どんどんつぎ込んでいく」というゲームプランのもとで送り込んだ上茶谷が役目を全うした。打線は0―1の六回、大和の中前適時打でまず同点。七回は無死満塁とし、佐野の中前2点打でリードを奪った。しかし、八回に6番手・伊勢が安打と2四球で無死満塁のピンチを招く。ここでマルティネスに右前2点打を許して3―3の同点に。試合は延長に突入。十回にマウンドに上がった8番手・山崎が、1死から万波に左翼へソロを被弾した。交流戦初Vは最終戦に勝って決められなかった(11勝7敗)。交流戦を2試合残す9勝7敗の楽天が、2連勝した場合に得失点率差の争いとなる。
◆DeNA・山崎康晃投手(30)が3―3の延長十回に登板し、日本ハム・万波に左翼席へ決勝ソロを許した。カウント2―1から投じたスプリットを捉えられた。DeNAは引き分け以上で球団初となる交流戦優勝が決まる一戦。七回に佐野が勝ち越しの2点打を放ち八回を迎えたが、伊勢が無死満塁からマルティネスに右前へ2点打を浴び同点。その後は両軍無得点で延長戦に突入した。交流戦優勝の行方は11勝7敗で日程を終えたDeNA、9勝7敗で2試合を残す楽天の2チームに絞られた。楽天が2連勝した場合のみ、得失点率差で決まることになった。
◆日本ハムが競り勝って4連勝とした。1―3の八回にマルティネスの2点打で追い付き、延長十回に万波のソロ本塁打で勝ち越した。田中正が2勝目で、玉井が2セーブ目。DeNAは伊勢が誤算で、十回は山崎が痛打された。
◆上茶谷が今季初先発し、4回無失点、5奪三振。「直球の状態は良かった。祐大(山本)のリードに助けられた」と相棒に感謝した。右腕は今季救援として17試合に登板し、1勝0敗、防御率1・07。昨季までの先発経験を買われて先発を託され、十分に役割を果たした。
◆佐野が七回、一時勝ち越しとなる2点打を放った。カウント2―2から147キロの直球を中前に運び、「必死に食らいついていきました」と振り返った。一回に右前打。四球を挟み、六回は右翼線二塁打で出塁。5月21日以来の1試合3安打をマークした。だが、八回2死満塁で捕邪飛に倒れ、得点機を生かせなかった。
◆交流戦の優勝決定は20日以降に持ち越された。19日、DeNAは日本ハム3回戦(横浜)に勝つか引き分ければ初優勝が決まったが、3―4で敗れた。優勝の可能性は11勝7敗で日程を終えた4チームの中で得失点率差(1イニング当たりの得点率と失点率の差=TQB)でトップのDeNAと、2試合を残して9勝7敗の楽天の2チームに絞られた。楽天が逆転優勝するには20、21日の2試合に連勝して最低でも合計30得点する必要があり、初優勝へDeNAが極めて優位な立場になった。雨天中止の振り替え試合で、月曜日のナイターとしては異例の3万2056人が詰めかけたハマスタ。期待された球団初の交流戦Vの瞬間を届けることはできなかったが、延長十回、4時間15分の激闘で優勝へ歩を進めた三浦監督は「いつもと違う空気の中で最後まで戦い抜き、もちろん負けたのは悔しいけど、チームとして大きな財産になった」と語った。ベンチ入り26人中23人を起用する総力戦だった。「ブルペンデー」で臨んだ一戦。今季初先発の上茶谷が一回から飛ばし、4回無失点と好投した。2番手・三嶋が捕まるも、無死満塁で投入した森原が無失点で火消し。2点リードの八回は6番手・伊勢がマルティネスに同点打を浴びたが、なお無死一、三塁を代わったエスコバーが無失点で切り抜けた。
◆豪快なひと振りで勝利を呼び込んだ。日本ハムの4番打者、万波中正外野手(23)が3-3の延長十回、リーグトップを走る決勝の13号ソロ。悠々とダイヤモンドを一周し、ベンチに戻るとナインから手荒い祝福を受けた。「連打は難しいと思っていた。何とか長打で塁に出られるようにと思っていました。相手のクローザーから打ったことは価値があると思う」DeNAの守護神、山崎のスプリットを一閃。横浜高時代に慣れ親しんだ横浜スタジアムの左翼席に弾丸ライナーで突き刺し「打った瞬間、間違いなく入ると思った。本当に最高です」と笑顔。昨季に記録したシーズン自己最多の14本塁打まで1本とした。チームは交流戦で10勝8敗。2018年以来5年ぶりの勝ち越しに貢献した若き主砲は「打った後でもライトスタンドの(DeNA)ファンが声を掛けてくれた。僕一人だけはアウェーじゃなかった」と笑った。(加藤次郎)
<交流戦順位表推移>
順位 | チーム名 | 勝数 | 負数 | 引分 | 勝率 | 首位差 | 残試合 | 得点 | 失点 | 本塁打 | 盗塁 | 打率 | 防御率 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 (1↑) |
ソフトバンク |
11 | 7 | 0 | 0.611 (-) | - (↓0.5) |
0 | 86 (-) | 65 (-) | 16 (-) | 6 (-) |
0.266 (-) | 3.300 (-) |
1 (-) |
DeNA |
11 | 7 | 0 | 0.611 (↓0.036) | 0 (-) |
0 | 80 (+3) | 59 (+4) | 8 (-) | 5 (+1) |
0.258 (↓0.003) | 2.930 (↓0.04) |
1 (1↑) |
ORIX |
11 | 7 | 0 | 0.611 (-) | 0 (↓0.5) |
0 | 66 (-) | 56 (-) | 15 (-) | 7 (-) |
0.232 (-) | 2.750 (-) |
1 (1↑) |
巨人 |
11 | 7 | 0 | 0.611 (-) | 0 (↓0.5) |
0 | 72 (-) | 55 (-) | 25 (-) | 9 (-) |
0.274 (-) | 3.000 (-) |
5 (-) |
楽天 |
9 | 7 | 0 | 0.563 (-) | 1 (↑0.5) |
2 | 63 (-) | 71 (-) | 14 (-) | 8 (-) |
0.277 (-) | 3.910 (-) |
6 (-) |
日本ハム |
10 | 8 | 0 | 0.556 (↑0.027) | 1 (↑1) |
0 | 59 (+4) | 45 (+3) | 19 (+2) | 10 (+2) |
0.238 (↑0.003) | 2.240 (↑0.02) |
7 (-) |
広島 |
9 | 9 | 0 | 0.500 (-) | 2 (↑0.5) |
0 | 61 (-) | 76 (-) | 7 (-) | 13 (-) |
0.238 (-) | 3.870 (-) |
8 (-) |
ロッテ |
7 | 9 | 2 | 0.438 (-) | 3 (↑0.5) |
0 | 55 (-) | 77 (-) | 13 (-) | 13 (-) |
0.215 (-) | 4.080 (-) |
9 (-) |
阪神 |
7 | 10 | 1 | 0.412 (-) | 3.5 (↑0.5) |
0 | 58 (-) | 66 (-) | 5 (-) | 13 (-) |
0.210 (-) | 3.230 (-) |
10 (-) |
中日 |
6 | 10 | 1 | 0.375 (-) | 4 (↑0.5) |
1 | 49 (-) | 56 (-) | 9 (-) | 11 (-) |
0.227 (-) | 2.970 (-) |
11 (-) |
ヤクルト |
6 | 11 | 0 | 0.353 (-) | 4.5 (↑0.5) |
1 | 56 (-) | 65 (-) | 11 (-) | 3 (-) |
0.243 (-) | 3.740 (-) |
12 (-) |
西武 |
6 | 12 | 0 | 0.333 (-) | 5 (↑0.5) |
0 | 48 (-) | 62 (-) | 11 (-) | 8 (-) |
0.212 (-) | 3.170 (-) |
<セ・リーグ順位表推移>
順位 | チーム名 | 勝数 | 負数 | 引分 | 勝率 | 首位差 | 残試合 | 得点 | 失点 | 本塁打 | 盗塁 | 打率 | 防御率 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 (-) |
阪神 |
38 | 24 | 2 | 0.613 (-) | - (-) |
79 | 247 (-) | 197 (-) | 31 (-) | 36 (-) |
0.241 (-) | 2.810 (-) |
2 (-) |
DeNA |
35 | 26 | 1 | 0.574 (↓0.009) | 2.5 (↓0.5) |
81 | 258 (+3) | 225 (+4) | 49 (-) | 13 (+1) |
0.261 (↓0.001) | 3.400 (-) |
3 (-) |
巨人 |
34 | 31 | 0 | 0.523 (-) | 5.5 (-) |
78 | 249 (-) | 250 (-) | 77 (-) | 20 (-) |
0.256 (-) | 3.730 (-) |
4 (-) |
広島 |
33 | 31 | 0 | 0.516 (-) | 6 (-) |
79 | 226 (-) | 232 (-) | 40 (-) | 33 (-) |
0.246 (-) | 3.300 (-) |
5 (-) |
ヤクルト |
23 | 39 | 2 | 0.371 (-) | 15 (-) |
79 | 216 (-) | 260 (-) | 54 (-) | 30 (-) |
0.233 (-) | 3.800 (-) |
5 (-) |
中日 |
23 | 39 | 1 | 0.371 (-) | 15 (-) |
80 | 172 (-) | 205 (-) | 27 (-) | 21 (-) |
0.236 (-) | 2.860 (-) |
<パ・リーグ順位表推移>
順位 | チーム名 | 勝数 | 負数 | 引分 | 勝率 | 首位差 | 残試合 | 得点 | 失点 | 本塁打 | 盗塁 | 打率 | 防御率 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 (-) |
ORIX |
37 | 26 | 2 | 0.587 (-) | - (-) |
78 | 249 (-) | 207 (-) | 53 (-) | 25 (-) |
0.255 (-) | 2.960 (-) |
2 (-) |
ソフトバンク |
34 | 25 | 2 | 0.576 (-) | 1 (-) |
82 | 233 (-) | 207 (-) | 43 (-) | 27 (-) |
0.248 (-) | 3.180 (-) |
3 (-) |
ロッテ |
32 | 24 | 4 | 0.571 (-) | 1.5 (-) |
83 | 208 (-) | 196 (-) | 37 (-) | 38 (-) |
0.230 (-) | 3.100 (-) |
4 (-) |
日本ハム |
31 | 35 | 0 | 0.470 (↑0.008) | 7.5 (↑0.5) |
77 | 214 (+4) | 206 (+3) | 51 (+2) | 36 (+2) |
0.225 (↑0.001) | 2.750 (↑0.02) |
5 (-) |
楽天 |
26 | 33 | 1 | 0.441 (-) | 9 (-) |
83 | 192 (-) | 238 (-) | 51 (-) | 44 (-) |
0.228 (-) | 3.450 (-) |
6 (-) |
西武 |
25 | 38 | 1 | 0.397 (-) | 12 (-) |
79 | 179 (-) | 220 (-) | 43 (-) | 36 (-) |
0.227 (-) | 3.130 (-) |
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