1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 計 | 安 | 失 | 本 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
ソフトバンク | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 5 | 2 | 2 | 9 | 13 | 0 | 0 |
阪神 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 6 | 2 | 0 |
勝利投手:大津 亮介(1勝0敗0S) 敗戦投手:加治屋 蓮(0勝1敗1S) |
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◆ソフトバンクは0-0で迎えた7回表、牧原大が先制打を放つなど、打者一巡の猛攻で一挙5点を奪う。続く8回には、牧原大の適時打と上林の犠飛で2点を挙げ、リードを広げた。投げては、好リリーフを見せた2番手・大津がプロ初勝利。敗れた阪神は救援陣が終盤に崩れ、打線も無得点に終わった。
◆来日1年目の阪神ヨハン・ミエセス外野手(27)が初めて左翼で先発出場する。途中出場した6月9日の日本ハム戦で左翼に就いたが、スタメンでは初となる。シェルドン・ノイジー外野手(28)はベンチスタート。前川右京外野手(20)が3度目となる「3番右翼」に入った。阪神先発は才木浩人投手(24)。ソフトバンクは来日5年目のカーター・スチュワート・ジュニア投手(23)が2年ぶりに1軍先発する。
◆試合前のファーストピッチセレモニーに、野球界の超人こと糸井嘉男球団スペシャルアンバサダー(41、SA)と、お笑い界の超人ハリウッドザコシショウ(49)が登場した。セレモニーでは投手ザコシショウ、打者糸井SAの"超人対決"が実現。ザコシショウは「誇張しすぎたファーストピッチセレモニー」としてマウンド周辺を回りながら近づき投球。近距離からとなったボールに糸井氏はバットが振れず、空振りとなった。試合前には岡田監督もザコシショウの来場を問われ「ハリウッドやろ。裸でやるんか」と返していた。指揮官も認知するお笑い界の超人だった。
◆家族をテーマにした「Family with Tigers Day」として開催され、阪神の選手らは「平穏や安らぎ」を意味するグリーンを主体としたユニホームで戦った。同イベントは「子どもたちとその家族がタイガースの試合をきっかけに笑顔あふれる毎日を送ってもらいたい」という思いで、22年から実施されている。「父の日」であるこの日、多くの家族連れのファンが甲子園に訪れた。
◆試合前のファーストピッチセレモニーに、野球界の超人こと糸井嘉男球団スペシャルアンバサダー(41、SA)と、お笑い界の超人ハリウッドザコシショウ(49)が登場した。セレモニーでは投手ザコシショウ、打者糸井SAの"超人対決"が実現。ザコシショウは「誇張しすぎたファーストピッチセレモニー」としてマウンド周辺を回りながら近づき投球。近距離からとなったボールに糸井氏はバットが振れず、空振りとなった。通常の距離から1回、至近距離から2回投球したザコシショウは「ええやん、前代未聞でええやん!」とお決まりのフレーズを連呼した。試合前には岡田監督もザコシショウの来場を問われ「ハリウッドやろ。裸でやるんか」と返していた。ザコシショウは「さっき記事で見ましたよ、ハリウッドやろ? 裸で投げるんか? ギャグセンス分かってるんだよ、岡田監督」とニヤリ。「岡田監督が言うなら、裸でほんとはやりたかったですけど、コンプラ、大コンプラ時代なんでね」と頭をかいた。
◆阪神近本光司外野手(28)が「甲斐キャノン」をかいくぐって2つの盗塁を決めた。3回2死一塁では2番中野の初球から。中前打で出塁した5回2死一塁では、中野の打席の3球目に二盗を決めた。いずれもソフトバンクの強肩捕手甲斐から決めた。リーグ単独トップとなる12盗塁。虎のスピードスターのエンジンがかかってきた。
◆/丁寧なピッチングで味方の援護を待つ\才木 浩人が力投!球数を使いながらも無失点で打ち取っていく?#プロ野球(2023/6/18)??阪神×ソフトバンク??Live on DAZN#DAZNプロ野球#hanshin pic.twitter.com/cS0KD02fNQ
◆阪神加治屋蓮投手(31)が古巣ソフトバンクに先制点を許し、今季25試合目で初の自責点となった。先頭の8番甲斐に左中間への二塁打を許すなど1死一、三塁。2番牧原大に146キロ直球を捉えられ、先制となる左翼への適時二塁打を許した。今季25試合に登板し防御率0・00を継続していた中、初の自責点を喫した。
◆/鷹の救世主となるかインハイズドンからの咆哮\スチュワート・ジュニア2年ぶりの一軍マウンドで5回を投げ抜く?#プロ野球(2023/6/18)??阪神×ソフトバンク??Live on DAZN#DAZNプロ野球#sbhawks pic.twitter.com/LzXuiIHPg7
◆ソフトバンクのカーター・スチュワート投手(23)が、6回途中2安打無失点の好投を見せた。2年ぶりの1軍登板で今季初先発。初回、1番近本を3球三振。3番前川への5球目にはこの日最速となる160キロを計測し、球場を沸かせた。4回は無死二塁のピンチを背負うも、4番大山、5番佐藤輝、7番梅野を空振り三振で切り抜けた。0-0の6回、1死から大山に右前打、佐藤輝に四球を与えたところで降板した。勝敗は付かなかったが、剛腕ぶりを発揮した。スチュワートは18年に大リーグ・ドラフト1巡目指名を受けたが、入団合意に至らなかった。19年5月にソフトバンクへ入団し、今年が来日5年目。今季は2軍で4試合に先発して0勝0敗、防御率1・17の好成績を残していた。カーター・スチュワート・ジュニア 1999年11月2日、米フロリダ州生まれ。18年ドラフトでブレーブスから1巡目(全体8位)指名されたが交渉難航で合意に至らず。同年秋から東フロリダ州立短大に在籍。19年5月に6年契約でソフトバンク入団。21年4月17日の敵地西武戦で救援で1軍デビュー。故障の和田に代わり、急きょ初先発した8月15日の本拠地日本ハム戦では、1回先頭浅間の死球出塁だけで、5回を無安打無失点9奪三振に抑えた。198センチ、101キロ。右投げ右打ち。愛称は「ジュニア」。背番号は投手では珍しい2。今季推定年俸1億1000万円。代理人はスコット・ボラス氏。
◆阪神が珍しい助っ人の"守備固め"を送り込んだ。7回1死二、三塁で左翼をミエセスからノイジーに代えた。直前の1死一、三塁で左中間への打球をミエセスが処理。ただ、単打で止めることができず、二塁打とされピンチが広がっていた。接戦の中で、この後の攻撃面も考えれば、守備に定評もあるノイジーの起用は、ベターなチョイスといえるかもしれない。珍しい助っ人同士の守備交代となった。
◆阪神先発才木浩人投手(24)が5回2安打無失点で降板となった。毎回走者を出しながらも要所を締める投球で無失点。5月28日巨人戦から続く連続無失点イニングを、21回2/3に伸ばした。「序盤から球数を投げてしまいましたが、梅野さんが変化球を使いながらうまくリードしてくれたので、なんとか粘ることができたと思います」。だが相手打線の粘りや、制球を乱す場面もあり、5回で球数は102球に到達。4つの四球を与えた。直後の打席で代打が送られ、交代となった。交流戦では3試合に先発し、全て無失点。史上4人目となる防御率0・00を達成した。3戦を通して「しっかり振ってくる打者が多かったですが、ストレートでファウルがとれたり、フォークで空振りがとれたことは、すごく自信になりました」と振り返った。
◆阪神が今季7度目の完封負けで、交流戦4カード連続負け越しが決定した。2位DeNAに2ゲーム差と迫られた。0ー0の7回に0-0の7回に加治屋蓮投手(30)が登板。ソフトバンク先頭の甲斐に左中間二塁打を打たれるなど、1死二、三塁とピンチ拡大。そして、牧原大に左中間適時二塁打で1点を献上した。その後も及川雅貴投手(22)、浜地真澄投手(25)ら中継ぎ陣が立て続けに打ち込まれた。先発才木浩人投手(24)は5回2安打無失点で力投。交流戦防御率0・00で締めた。打撃では、6回1死二塁の絶好のチャンスがあったが、ミエセスが三併殺打に仕留められるなど、打線がつながらなかった。チームは交流戦全試合を消化し、交流戦は借金3で5カード負け越し。7勝10敗1分の成績となった。23日からDeNAとの3連戦(横浜)に臨む。
◆ソフトバンクのカーター・スチュワート投手が今季初先発で6回途中無失点、8奪三振の好投を見せた。初回には自己最速となる160キロを計測。2年ぶりの1軍登板で剛腕ぶりを発揮した。「全体的に良かったね。とにかく1球1球投げ切ることができました」。来日初勝利は逃したが、約10日前に来日した両親に恩返し。父の日のプレゼントは「これ(好投)がプレゼントです」。藤本監督も「次回もあるでしょう」と高評価だった。
◆ソフトバンク近藤健介外野手は移籍後初の交流戦を打率4割1分3厘で終えた。18試合の中で安打がなかったのは6日DeNA戦のみ。11試合連続安打で締めくくり、18日時点では交流戦の首位打者だ。「ある程度ヒットも出てましたし、良かったと思います」。この日は7回1死二、三塁で左中間に2点適時二塁打を放って勝利に貢献した。
◆阪神が今季7度目の完封負けで、交流戦4カード連続負け越しとなった。2位DeNAに2ゲーム差と迫られた。交流戦は7勝10敗1分けの借金3でフィニッシュした。試合後の岡田彰布監督(65)の一問一答は以下の通り。-先に点を取れたら展開も違っていた「そんなん展開的にもなあ」-足を絡めてというのは想定通り「いやいや、今日は走れると思ったからなあ。うん」-4回、先頭の前川が二塁打を打った後、続かなかった。あそこは痛かった「そら痛いよ。全部ボール球やもんな、3つ、三振はなあ」-才木は球数が多くなってしまった「もう、いっぱいいっぱいと言いよった。自分で。そらもう、打順回ってくるところやったからなあ。どないしょうかなと思ったけど。あと1回(投げてほしい)と思ったけど、もう余力がなかったよ」-才木がしのいだ後に流れがくるかなと「まあなあ。ずうっとしのいで、しのいでやからな。球数もなあ。(カウントが)3-2ばっかりになってたからな。結局は。そらもう、5回100(球)くらい、いくんちゃうかと思ったら、やっぱり100いっとったしな。その間に1点でも取ってたらな。全然そら展開変わってたけどな」-リリーフは誰かが止めてほしかった。「いやいや。そりぁ、現状よ。昨日、おとといと勝ちゲームというか、勝ちゲーム的な感じで、リリーフいっとったけど、現状のピッチャーの力やないか。あんなもん」-交流戦は日程もきつかった。「そらもう、しゃあないわな。雨とかはな」-まずは回復を「まあ、そうやけどなあ、4日間あるから。でもこれ流れ的になあ、それお前、5月出来過ぎの分がちょうどこれ、何かこうなあ、そんなうまくいかんねんから野球て。ちょうどその反動が交流戦に入って、よう、俺は借金3つでよういったと思うよ、はっきり言うて。もっと負けてるよ、普通やったら。しのいで、しのいでな、おーん。そら、今のリリーフも調子悪いもんおるからなあ、そら9回に3回やられたんかなあ。でもそう考えて、(借金)3つじゃあもう御の字よ、今のチーム状況からいったら」-今の時期にあった方が「おん、だから初戦取った時点で、ある程度はな、これは何とかしのいだなとは思ってたけどな」-これから4日間休んで、次は同一リーグのDeNA。交流戦でDeNAは調子を上げている「まあ相手は、今は相手は関係ない、そんなの。だけど、調子がいいとか言っとると、またお前、ドーンと来るで、そんなもん。長いシーズン」-勝ち過ぎてもしんどいと言っていたが、うみが出たというか「うん。まあ、そやな。おお。今、誰が調子いい言うたら、別に、はっきり言って誰もいないような現状やからな。何とかしのいで、しのいでな、ゲームつくって、昨日まではな、ゲームつくって、な。勝てるゲームはな、確実に勝った、その証やと思うよ。(借金)3つで済んだいうのはね。そら9回にやられたけど、そらお前、調子の悪いピッチャーやから、やられただけであって。みんな普通の調子やったらやられてないかもしれんしな」-そんな中、前川という新しい戦力が「新しいって、2年目やからな(笑い)」-これからも戦力には十分になる「そら、なるなる。だから交流戦からな、まあ予定通り。肩のケガとかもあったからなあ。それは予定通りよ、ある程度バッティングはいけるというな」-DHのないリーグ戦でも「いやいや、もう守りもな。全然守ったし、それも全然心配してない。もう、まず右ピッチャーの時はな。どんどん使うよ、それはね。使うって、今一番打ってるやんか」-きょうもよかった「前川だけや、タイミング合うてたの。まあミエセスも合うてたけどな」-150キロ後半をあそこまで飛ばすのは「いやいや、そら力あるからやろうなあ。真っすぐを打てんやつは1軍では無理よ、うーん。打てるということは、ボール球振らんと見極めできてるということやからな、結局は。だから自分のポイントで打てるからボール球を見切れるということやから。速い球に1・2・3でいくからボール球振ってしまうわけやから。そんなんはバッティングの基本的なことやんか」
◆阪神大山悠輔内野手が約2年ぶりに盗塁を決めた。6回に右前打を放つと、投球モーションの大きいスチュワートの隙をついて二盗を決めた。21年9月3日巨人戦以来の盗塁となった。主砲を走らせた岡田監督は「いやいや、今日は走れると思ったからな」と説明。打つだけではない、求められた役割を4番が遂行した。
◆阪神佐藤輝明内野手の交流戦ラストゲームは2四球2三振だった。4回1死三塁の好機で空振り三振に倒れ、5番の仕事を果たせなかった。交流戦では今季初の欠場を味わうなど、17試合で打率1割8分3厘。「切り替えて休んで、しっかり準備したい」。リーグ戦再開までの4日間を、リフレッシュなど有効に使うつもりだ。
◆阪神近本光司外野手が5試合連続安打&2盗塁で交流戦を締めた。3回2死一塁では2番中野の初球から。中前打で出塁した5回2死一塁では、中野の打席の3球目に二盗を決めた。いずれもソフトバンクの強肩甲斐から決めた。リーグ単独トップとなる12盗塁。交流戦打率2割2分5厘だったリードオフマンは「コンディションを整えて、また頑張ります」と前を向いた。
◆阪神先発の才木浩人投手(24)が5回無失点で交流戦の防御率を0・00で終えた。「フォームが自分の中でコントロールできる範囲外のところにあった」と制球に苦しみ、今季最多の4四球。5回で球数102球に達し、直後の攻撃で代打が送られた。だが、その中でも相手打線を2安打に封じ、奪った三振は7つ。「ボールが荒れていて真っすぐもあまり良くなかった。でも梅野さんがうまく配球してくれたおかげで、ピンチも0で切ることができた。粘れたと思う」。毎回走者を出しながらも要所を締め、先制点を与えなかった。5回降板となったが、岡田監督も「ずっとしのいで、しのいでやからな。その間に1点でも取ってたらな。全然そら展開変わってたけどな」と、かばった。交流戦は計3試合に先発し、すべて無失点。史上4人目の交流戦防御率0・00だ。佐々木朗と投げ合った4日ロッテ戦では9回3安打完封。11日日本ハム戦でも7回4安打無失点で白星を挙げ、3連敗中の流れを止めた。それでも才木は首を振る。「強いて言うなら今日。中継ぎがずっと使われてきた中で疲れていると思う。7回とか8回、行けるなら完投行きたかった。交流戦明けからしっかりイニングを稼げるように」。この試合で5月28日巨人戦以降、21回2/3連続無失点。虎のミスターゼロは貪欲にリーグ戦でもゼロを並べる。【波部俊之介】
◆ソフトバンクのドラフト2位ルーキー大津亮介投手(24)が、わずか1球でプロ初勝利を手にした。0-0の6回1死一、二塁から2番手で登板。阪神ミエセスを初球の外角スライダーで三ゴロ併殺打に仕留め、ピンチを脱した。直後の攻撃で打線が5点の"援護"。「1球で初勝利を頂いて、最初は自分でいいのかなって思いましたが...良かったです」と初々しく笑った。新人が1球でプロ初勝利を挙げるのは、14年の横山(楽天)以来9年ぶり2人目。珍しい記録だが、力投の末に勝ち取った勝利だ。26試合に登板し、10ホールド、防御率2・78。満塁のピンチでワンポイント起用に応えるなど、数字以上に貢献度は高い。大津は「もっと多く勝てるように、これから1つ1つ勝っていきたい」。ウイニングボールは父の真一さんに、父の日のプレゼントとして渡す予定だ。1球勝利=大津(ソフトバンク) 18日の阪神3回戦(甲子園)で記録。今年の3月31日勝野(中日)以来でプロ野球47人、48度目。1球でプロ初勝利は16年7月24日島本(阪神)以来8人目となり、大津のように新人が1球でプロ初勝利は14年8月30日横山(楽天)に次いで2人目。
◆そら、使うよ。高卒2年目の阪神前川右京外野手(20)が今季3度目のマルチ安打を放った。初回2死で迎えた1打席目。ソフトバンク・スチュワートの160キロ直球を強振し、遊撃内野安打でチーム初安打を放った。きれいなヒットとはいかなかったが、剛球打ちに「内容としては結構良かった。いい形で結果がでたのは良かったと思います」と納得だ。今季のウエスタン・リーグで右腕とは2打席対戦。三飛と三邪飛に仕留められていた。「(前は)なにもできていなかったので、何かしようと思って入りました」。4回の第2打席では156キロ剛球を、右中間二塁打としてチャンスメーク。しっかりと甲子園初長打とマークし、今季3度目となる3番の役割を果たした。交流戦から1軍に初昇格し、5月30日の西武戦で1軍デビュー。翌月7日楽天戦では、98年浜中以来、高卒2年目でのクリーンアップに抜てきされ、初マルチ安打を放つなど、12試合で打率2割5分6厘と尻上がりに調子を上げた。「初めはどうなるかと思ったけれど、徐々に結果もでてきた。長打も出たので、交流戦は良い形で終えることができたのかなともいます」と収穫たっぷりの期間だった。岡田監督も「ある程度バッティングはいける。守りも全然心配してない。右ピッチャーの時はどんどん使うよ。今、一番打ってるやんか」と絶賛した。本人はそれでも謙虚な姿勢を貫いた。「勉強になることはたくさんある。試合に出たら課題も明確に出るので、ひとつ、ひとつつぶしてレベルアップしていきたい」と表情は崩れない。「いい形で入れる準備をしたい」。頭も体も整えて23日からのDeNA戦(横浜)に臨む。【三宅ひとみ】
◆ソフトバンクが「日本生命セ・パ交流戦」の最終阪神戦(甲子園)で、13安打9得点の快勝を飾った。0-0の7回に打者一巡の猛攻で一挙5得点。投手陣も完封リレーで、交流戦は11勝7敗の貯金4で終えた。19年以来9度目の交流戦優勝の可能性も残した。リーグ戦は2位に浮上。23日から再開するリーグ戦は、本拠地で首位オリックスを迎え撃つ。過去8度の交流戦優勝を誇るソフトバンクが、11勝7敗の貯金4で全18試合を終えた。13日ヤクルト戦から始まった今季初のビジター6連戦も、5勝1敗と大きく勝ち越し。踏ん張りどころでの勝ち星量産に、藤本博史監督(59)は「みんなよく頑張ってくれましたね」と、ナインをねぎらった。最終阪神戦は1イニングで試合を決めた。0-0の7回に、先頭の8番甲斐が左中間二塁打で出塁。その後1死一、三塁で、6試合ぶりに2番に起用された牧原大が左中間へ決勝の適時二塁打。「とにかく先制のチャンスで集中することだけでした。『気持ち1本』。そのままの意味です」。3回の第2打席では、左膝に自打球。一時ベンチ裏で治療を受けるなど苦悶(くもん)の表情を見せていた男が、文字通り「気持ち」の一打で勝利に導いた。その後も近藤、代打野村勇、今宮の適時打で一挙5得点。これには藤本監督も「よくつながりましたね」とご満悦だった。8、9回にも2点ずつ奪い、13安打9得点。投手陣も完封リレーで快勝だ。セ・リーグ首位の阪神に勝ち越し、猛虎には10季連続で負け越しなし。甲子園で虎党にため息をつかせた。19年以来9度目の交流戦優勝の可能性も残す。直接対決のないチーム同士や、3球団以上が勝率で並んだ場合は得失点率で順位が決まるため、この日の9-0というスコアは価値がある。指揮官は交流戦前に「上にいかないとパ・リーグのゲーム差が変わってくる。すごく大事な18試合。全力でいきます」と話していたが、有言実行の成績で18試合を終えた。リーグ戦は2位に浮上。23日から再開するリーグ戦は、本拠地で首位オリックスを迎え撃つ。牧原大は「雰囲気はずっといいです」と言う。上昇気流に乗り、宿敵オリックスを倒す。【只松憲】▽ソフトバンク今宮(7回2死一、二塁で左前適時打。2試合連続打点)「いい流れに乗って打つことができたと思います。続いていくことができて良かったです」▽ソフトバンク野村勇(7回2死一、二塁で左前適時打)「得点圏にランナーがいたので、絶対にかえそうと思いました。追い込まれてしまいましたが、思い切った自分のスイングをするという意識を徹底した結果がいい方向につながりました」得失点率差 9回終了の場合、DeNAが19日日本ハム戦に0-1で敗れた時は得失点率差が+・141となり、0-2では+・134。ソフトバンクは+・135(・1349)で終了しており、DeNAは負けても1点差ならばソフトバンクを上回れる。交流戦優勝決定方式 勝率1位を優勝とし、賞金3000万円。同率で並んだ場合は(1)勝利数(2)直接対戦成績(2球団の場合)(3)得失点率差(4)自責点率差(5)チーム打率(6)22年交流戦順位を比較する。
◆自慢のブルペンが崩壊した。岡田阪神が「日本生命セ・パ交流戦」で、失速した。ソフトバンクとの最終戦は今季ワーストの9点差をつけられ、7度目の0封負けと完敗。リリーフした4投手が失点を重ねるなど打ち込まれた。交流戦は7勝10敗1分けと借金3で、この日勝利した2位DeNAに2ゲーム差まで迫られた。チームが不調なまま、23日から敵地横浜でDeNAと首位攻防3連戦を迎える。阪神は交流戦を7勝10敗1分け、勝率4割1分2厘で終えた。交流戦の通算成績は195勝198敗14分け、勝率4割9分6厘。ソフトバンク戦はこれで、13年から10シーズン連続で勝ち越しなし(20年は交流戦開催せず)。05年の交流戦導入後の通算対戦成績は27勝37敗4分けで、勝率4割2分2厘は交流戦の対戦別最低である。0-9での敗戦は今季最大得点差の黒星。交流戦での9失点完封負けは、13年ソフトバンク戦0-12、07年5月28日ロッテ戦0-10に次ぐワースト3位の大敗だ。今季の交流戦でのチーム打率2割1分1厘は、球団史上最低。12球団でも16年中日1割9分5厘、11年広島2割9厘に次ぎ、交流戦チーム打率のワースト3位となることが濃厚である。5本塁打は今季12球団最少。交流戦が年間18試合となった15年以降では、22年広島2本、16年阪神3本に次ぎこちらもワースト3位だ。交流戦での阪神の救援防御率は4・47。リーグ戦での2・06から、大幅に悪化した。防御率0・00だった湯浅が、交流戦では5イニング1/3で自責点7、防御率11・81と大崩れしたのがその象徴である。
◆自慢のブルペンが崩壊した。岡田阪神が「日本生命セ・パ交流戦」で、失速した。ソフトバンクとの最終戦は今季ワーストの9点差をつけられ、7度目の0封負けと完敗。リリーフした4投手が失点を重ねるなど打ち込まれた。交流戦は7勝10敗1分けと借金3で、この日勝利した2位DeNAに2ゲーム差まで迫られた。チームが不調なまま、23日から敵地横浜でDeNAと首位攻防3連戦を迎える。甲子園が静寂に包まれた。出てくる投手が次々と打ち込まれる。なかなか試合が終わらない...。交流戦ラストは4時間23分のロングゲーム、今季最多の4万2640人で埋まった甲子園に空席が目立ち始めた。0-9の大惨敗。最低でも勝率5割を考えていた交流戦は7勝10敗1分けで交流戦が終わった。岡田監督は「(借金)3つじゃ、もう御の字よ」と振り返ったが、深刻なのは投手陣、特に自慢のブルペン陣のぐらつきだ。先発才木が5回無失点と102球を費やしながらも粘ったが、3番手に登板した加治屋が牧原大に適時打を浴びるなど3失点。今季登板25試合目で初めて自責点がついた加治屋は「結果的に後手後手になった」と肩を落とした。その後登板した及川、浜地、K・ケラーもいずれも失点を重ねるサンドバッグ状態。指揮官も「そりゃ、現状の投手の力やないか、あんなもん」と嘆いた。前日17日には3連投となった岩崎が1点リードの9回2死から逆転され敗れた。2軍降格した湯浅は交流戦で9回に3度セーブ失敗し、5回1/3で自責7、防御率11・81と炎上した。リーグ戦で2・06を誇った救援防御率は、交流戦で4・47。守護神不在と疲労の見えるブルペン陣の再編が急務だ。打線も交流戦で4度目の0封負け。交流戦チーム打率2割1分1厘は球団史上最低となった。岡田監督は野手についても「(入れ替えの動きは)あるよ」と、テコ入れする。「5月できすぎの反動が、ちょうど交流戦に入って(来た)。もっと負けてるよ、普通やったら。しのいで、しのいでな。今、誰が調子いい言うたら、はっきり言って誰もいないような現状やからな」と、月間19勝を挙げた5月と違い、チーム全体が沈んでいると話した。この日セで唯一勝った2位DeNAとは、5月23日以来の2ゲーム差に迫られた。DeNAは19日も試合があり、1・5差でリーグ再開の23日からの横浜での3連戦を迎える可能性もある。交流戦6カードのうちロッテをのぞく5カード、4連続で負け越した。ここまで首位を快走してきた岡田阪神にとって試練の交流戦となった。【石橋隆雄】
◆両軍のスターティングメンバーが発表され、阪神は登板4連勝中の才木浩人投手(24)が自己最多タイとなる6勝目を目指してマウンドに上がる。右翼に入った前川右京外野手(20)が9日の日本ハム戦(エスコン)以来、今季3度目となる「3番」で先発する。
◆阪神・近本光司外野手(28)が今季11個目の盗塁を成功させた。三回1死一塁で二ゴロに倒れて、一塁走者として塁に残ると、続く中野の初球で先発・スチュワート・ジュニアのタイミングを盗んで、悠々と二塁に到達。リーグトップを独走する今季11個目の盗塁をマークして好機を広げたが、得点は生まれなかった。
◆阪神の先発・才木浩人投手(24)は5回2安打無失点で降板した。苦しみながら要所で踏ん張った。一回は2死から四球と失策で一、二塁のピンチを招くも、栗原を一飛に打ち取り無失点で発進。四回は2四球で2死一、二塁としたが、甲斐を外角低めに落ちるフォークで空振り三振に打ち取った。五回は1死から1番・中村晃に四球を許し、続く牧原も右前打で一、二塁。それでも近藤を空振り三振、柳田を右飛に抑えた。裏の攻撃で代打を送られ、102球で降板。4四球を出すなど制球に苦しんだが、先に失点は許さず役割を果たした。
◆阪神打線は三回以降、毎回得点圏に走者を進めたが、ホームが遠かった。六回には1死で4番・大山が右前打で出塁すると、直後に二盗を成功させて今季初盗塁を記録。佐藤輝は四球を選んで一、二塁と好機を拡大したが、ミエセスが2番手・大津の外角のスライダーを引っ掛けて三ゴロ併殺に終わった。三回以降は得点圏のチャンスを作るも、ことごとく凡退。拙攻が続き、試合は無得点のまま終盤戦へ突入。5回零封と力投した先発の才木ら投手陣を援護できなかった。
◆3番手で登板した阪神・加治屋蓮投手(31)が牧原大に左中間への適時二塁打を許して先制点を献上した。七回、先頭の甲斐に左中間二塁打されると、続く代打・三森の二ゴロで三進。中村晃には四球を与えて一、三塁とされ、牧原大にカットボールを左中間へはじき返されて先制された。試合前まで防御率0・00をキープしていた加治屋が今季25試合目で初めて自責点を記録。抜群の安定感でブルペンを支えていた右腕が古巣のソフトバンクに打ち崩されて終盤でリードを奪われた。牧原大に打たれたところで阪神ベンチが動き、4番手・及川にスイッチ。なおも1死二、三塁で近藤に左中間へ2点二塁打。その後、野村勇にもタイムリーを浴びて4点差とされた。
◆阪神は2日続けて救援陣が崩れ、2連敗で交流戦を終えた。 先発の才木は4四球を出しながら5回無失点と奮闘。六回を投げた島本も無失点で締めたが、七回にソフトバンクの猛攻を受けた。3番手で登板した加治屋が1死一、三塁から牧原に左翼へ適時二塁打を浴び、今季初の自責点を喫したところで降板。続く及川も2本の適時打を浴び、4点差とされた。代わった浜地も適時打を許し、この回5失点。勢いを止められなかった。八回、九回にも浜地、K・ケラーが続けて失点を喫した。 打線はソフトバンクの先発・スチュワートの前に五回まで無得点。六回1死一、二塁の好機を作ってスチュワートを降板させたが、ミエセスが代わった大津の前に1球で三併に打ち取られて先制できなかった。その後もソフトバンクのリリーフの前に1点が遠かった。 連敗した阪神は7勝10敗1分けで交流戦を終了。2位DeNAとは2差に縮まり、23日に再開するリーグ戦で直接対決の3連戦を迎える。
◆ソフトバンクは七回に牧原大の適時二塁打と近藤の2点二塁打などで5点を先制。八、九回も加点した。先発スチュワートは六回途中まで無失点と粘り、2番手の新人大津がプロ初勝利。阪神は救援陣が崩れ、4カード連続の負け越し。
◆7度目の完封負けを喫した阪神は4カード連続負け越し。7日時点で6・5差だった2位DeNAに5月23日以来の2差に迫られた。両軍無得点の七回1死一、三塁で3番手の加治屋蓮投手(31)が今季初自責点となる適時打を浴びると、及川雅貴投手(22)、浜地真澄投手(25)も連打を許して、5点を失った。才木浩人投手(24)は5回無失点で交流戦では3試合21回を投げ、2015年のメッセンジャー、昨年の青柳(ともに阪神)、加藤貴(日本ハム)に次いで4人目の防御率0・00となった。観衆は3戦連続で今季最多を更新。交流戦を7勝10敗1分で終えたチームは23日の敵地でのDeNA戦からリーグ戦を再開する。岡田彰布監督(65)の主な一問一答は以下の通り(成績=38勝24敗2分、観衆4万2640人)。ーー四回、先頭の前川の二塁打の後、続かなかった「そら痛いよ。全部ボール球やもんな、(大山、佐藤、梅野の)3つ、三振はなあ」ーー才木は球数が多くなった(5回102球)「いっぱい、いっぱいと言いよった。自分で。打順回ってくるところやったからなあ。どないしょうかなと思ったけど。あと1回(投げてほしい)と思ったけど、余力がなかったよ」ーー才木がしのいだ後流れが来るかと「ずっとしのいで、しのいでやからな。球数もなあ。3ー2ばっかりになってた。5回100くらい行くんちゃうかと思ったら、やっぱり100行っとったしな。その間に1点でも取ってたらな。展開変わったけどな」ーーリリーフは誰かが止めてほしかった「そりぁ今の現状よ。昨日、一昨日と勝ちゲームというか、勝ちゲーム的な感じで、リリーフ行っとったけど、現状のピッチャーの力やないか。あんなもん」ーー交流戦は日程もきつかった「しゃあないわな。雨とかはな」ーーまずは回復「そうやけどな、4日間あるから。でも5月出来過ぎの分が、ちょうどこれ、何かこうなあ...そんなうまくいかんねんから野球て。反動が交流戦に入って、よう、俺は借金3つで行ったと思うよ。はっきり言うて。もっと負けてるよ、普通やったら。今のリリーフも調子悪いもんおるからなあ、そう考えて、3つじゃあ、もう御の字よ、今のチーム状況からいったら」ーー今の時期にあった方が「初戦取った時点で、ある程度は、何とかしのいだなとは思ってたけどな」ーー4日間休んでDeNA戦。交流戦で調子を上げている「今は相手は関係ない、そんなの。だけど、調子がいいとか言っとると、またお前、ドーンと来るで、そんなもん。長いシーズン」ーー勝ち過ぎてもきついと言っていたが、ウミが出たというか「今、誰が調子いい言うたら、はっきり言って誰もいないような現状やからな。勝てるゲームは確実に勝った、その証やと思うよ。3つで済んだのは。九回にやられたけど、調子の悪いピッチャーやから、やられただけであって。みんな普通の調子やったら、やられてないかもしれんしな」ーー前川という新しい戦力が「新しいって、2年目やからな(笑い)」ーー戦力になる「まあ予定通り。肩のけがとかもあったからな。ある程度バッティングはいけるというな」ーーDHのないリーグ戦でも「守りも全然心配してない。まず右ピッチャーの時はな。どんどん使うよ。使うって、今一番打ってるやんか。前川だけや、タイミング合うてたの。まあミエセスも合うてたけどな」ーー150キロ後半をあそこまで飛ばすのは「力あるからやろうなあ。真っすぐを打てんヤツは1軍では無理よ。打てるということは、ボール球振らんと見極め出来ているということやからな。自分のポイントで打てるからボール球を見切れるということやから。速い球にイチ・ニ・サンで行くからボール球振ってしまうわけやから。バッティングの基本的なことやんか」
◆中日、阪神、西武で通算1560安打を放ち、楽天初代監督を務めたサンケイスポーツ専属評論家の田尾安志氏(69)は中継ぎ陣の不振が目立つからこそ、阪神の先発陣に奮起を求めた。非常に寂しい内容で交流戦が終わった。4カード連続の負け越し。失速の最大の要因は救援陣の不振だ。開幕からチームの快進撃を支える原動力が、疲れからか、軒並み調子を落としている。先頭打者を出してしまうなど、救援投手としては不合格。調子がいい時は抑え、悪い時は打たれる投手が多すぎる気がする。大きな山場を迎えている。この窮地をどう乗り切るか。まずは先発投手に少しでも長いイニングを投げてもらうことを考えたい。伊藤将、大竹、村上、西勇、才木と、試合を作れて、長いイニングの投球が可能な投手は揃っている。現状は100球をメドにしている投手も、リーグ戦再開からしばらくは120球をメドに投げるなど、ひと踏ん張りしてもらう時期が来ているのではないか。23日からは調子が上がってきているDeNAとの対決。強力打線のチームが本領を発揮している。投手陣も充実しているが、打線を止めることが対DeNAのポイント。そういう意味でも、先発陣の頑張りに期待したい。阪神にとってツキを感じるのは、19日から4日間、試合がないこと。プロは4日あれば、状態は上げられるはず。2位との差が縮まったとはいえ、上位にいる方が有利に決まっている。腰を据えて戦ってもらいたい。
◆9日の日本ハム戦(エスコン)以来、今季3度目の「3番」に入った阪神・前川右京外野手(20)が遊撃内野安打と右中間を破る二塁打のマルチ安打で交流戦を終えた。「初めはどうなるかと思ったんですけど、徐々に結果も出てきて、長打も出たので。交流戦はいい形で終われたかなと思います」とコメント。39打数10安打2打点の打率・256で23日のDeNA戦(横浜)から再開されるリーグ戦に挑むが「火曜日に鳴尾浜の試合に出させてもらうので、また違った考え方で、東京にいい形で入れるように準備したいと思います」。20日のウエスタン・オリックス戦(鳴尾浜)に出場する意向を示した。
◆ソフトバンクの新人、大津がわずか1球でプロ初勝利を挙げた。0―0の六回1死一、二塁で登板し、ミエセスをスライダーで三ゴロ併殺打に仕留めた。七回に打線が得点して白星となり「うれしすぎて、何も言葉が出ない」と笑みを浮かべた。福岡・九産大九州高―帝京大、日本製鉄鹿島を経て入団した24歳の右投手。ルーキーながらチーム2位の26試合に登板し、10ホールドと存在感を示している。この日は父の日。ウイニングボールは両親に渡すといい「喜んでもらえたらうれしい」と声を弾ませた。
◆来日5年目の23歳、ソフトバンクのスチュワートは初勝利を逃したが、六回途中無失点と好投。2季ぶりの登板で、剛腕ぶりを発揮し「緊張はしたが、悔いのないように投げ切れた」と納得顔だった。一回には内野安打とされたが、自己最速となる160キロをマーク。0―0の四回無死二塁のピンチでは3三振で切り抜け、雄たけびを上げた。2018年に米ドラフトで1巡目指名を受けたが身体検査で入団に至らず、19年に6年契約を結んだ。昨季は制球難で2軍暮らしが続いたが結果を示し「満足のいく球を投げられた」とうれしそうだった。
◆阪神・加治屋蓮投手(31)が両軍無得点の七回に登板し、1死一、三塁から今季初自責点となる適時打を浴びて、今季初黒星を喫した。「投げたボールを後悔しているというよりは、もっと先頭からやれることがあったのかなと思いますね」とコメント。先頭の甲斐拓也捕手(30)に許した二塁打からの投球を猛省。「交流戦終わって、またセ・リーグのチームと当たって、そこにしっかりと調整して、また信頼していただけるような成績をおさめていきたいと思います」と自分に言い聞かせるように話した。
◆阪神・佐藤輝明内野手(24)は2四球2三振で無安打。四回には前川が二塁打でチャンスを作ったが、大山に続いて三振を喫した。スタメンに復帰した14日のオリックス戦(甲子園)から続いていた連続試合安打は「4」でストップ。今季5打数2安打と相性のいい横浜スタジアムでのリーグ戦再開に向け、「しっかり休んで、しっかり準備して頑張りたいです」と力を込めた。
◆阪神・浜地真澄投手(25)は4点を奪われた七回2死一、二塁で登板するも、適時打を浴び、八回にも3安打を許し、2点を失った。悔しい内容に「仕事はできなかった。次(の機会)があるかわからないけど、それに向けてやるしかない」と話した。
◆阪神・才木浩人投手(24)は4四球と制球に苦しみ、無失点ながら5回で降板した。序盤からピンチを切り抜け、五回1死一、二塁で近藤をフォークで空振り三振、柳田はスライダーで右飛に打ち取った。「中継ぎをずっと使ってきてる中で、完投とかいきたかった。交流戦明けからしっかりイニングを稼げるように」と反省。3戦2勝無敗。防御率0・00で交流戦フィニッシュを決め、リーグ再開後も虎投を引っ張る。
◆阪神・近本光司外野手(28)は4打数1安打。「甲斐キャノン」を相手に2つの盗塁を決めた。三回に併殺崩れで出塁すると、初球から走って二盗に成功。五回はスチュワートの直球を中前にはじき返して5試合連続安打とし、続く中野の3球目に再び二盗を決めた。これで盗塁数は「12」となり、2位の中日・岡林に4差をつけた。「しっかりコンディションを整えて、次の試合に向けて頑張ります」と意気込んだ。
◆次は〝セ界〟相手に暴れてくれ! 阪神は0-9でソフトバンクに大敗し、交流戦を7勝10敗1分けで終えた。連日の救援陣崩壊で失速気味の中、8試合ぶりに3番で起用された前川右京外野手(20)がただひとりマルチ安打締め。この交流戦で1軍デビューした若虎が勢いを持って、23日からのリーグ戦再開で、2ゲーム差に迫ってきたDeNAとの首位攻防3連戦に向かう。目を覆いたくなる敗戦の中で、前川がキラリと光る打撃を見せた。甲子園を貫くライナーが、フェンスまで一直線に伸びていく。悠々と二塁ベースに到達し、右手を掲げた。交流戦ラストゲームで大敗を喫した中、フルスイングで今季最多4万6240人を沸かせた。「内容が結構よかったので、それがいい形で結果に出てよかったと思います」四回の先頭で迎えた第2打席だ。攻めあぐねていた先発右腕スチュワートの156キロ直球をはじき返し、打球は中堅手の後方へ。二塁打で先制の好機を作った。続く大山、佐藤輝が連続三振に倒れ、ミエセスが申告敬遠ののち梅野も空振り三振。得点は奪えなかったが、9日の日本ハム戦(エスコン)以来8試合ぶり、3度目の3番起用に応えた。一回2死では160キロ直球を捉えて遊撃へ内野安打を放ち、今季3度目のマルチ安打を全て3番で記録。岡田監督は「前川だけや、タイミング合うてたの」とうなずき、「(右翼守備も)全然守ったし、全然心配してない。まず右ピッチャーのときはどんどん使うよ。今一番打ってるやんか」と交流戦後の継続起用も明言した。「はじめはどうなるかと思ったんですけど、徐々に結果も出てきて、長打も出たので。交流戦はいい形で終われたかなと思います」前川は今回の交流戦が初陣だった。5月30日に1軍初昇格を果たし、全18試合を戦い抜いた。1週間のビジター遠征に9連戦と6連戦を経験。「遠征先では体を休めることに専念していた。簡単には疲れが取れないと思った」と振り返るタフな日々の中、プロ初安打を含む39打数10安打(打率・256)、2打点をマーク。二塁打2本と三塁打1本も放った。
◆申し訳ないが「今季最低」と言わせていただく。七回以降は楽しくなかった。当然、面白くもなんともない。翌日に試合があったら、監督も、選手も、ファンも、われわれマスコミも、尾を引きそうなボロ負けだ。九回表が終わると、隣の川藤OB会長がスコアブックを閉じてカバンにしまい込んだ。「ことし、最後までスコアをつけない試合は初めてや」まあ、そういうことだ。もちろん、長くタイガースを見てきたから、これよりひどい戦いを100試合以上見たと思うが、2023岡田阪神に限っては、あまりにも快調にシーズンを過ごしてきたから、ひどい試合が全くなかった。だから、ショックなのだ。観衆は4万2640人。今季最多記録を更新した。17日より5人増。ちなみに、この3連戦は毎日、今季最多を更新した。左翼席上部を埋めたホークスファン以外は、ガッカリしながらの帰宅になったことだろう。終わってみれば...。試合前のハリウッドザコシショウのファーストピッチが一番盛り上がった1日になってしまった。甲子園球場は超スーパースターもやってきて始球式やセレモニーを行うから、少々の有名人が来ても、あまりびっくりしない。でも、今回は球場内の関係者用通路ですれ違った人物に気づいて、思わず足を止めてしまった。えっ、ハダカや!ハリウッドザコシショウ、その人だった。帽子をかぶったハダカはそのまま、球場の外へ向かっていくではないか。やじ馬精神は人並外れている。追いかけた。ちょうど阪神ファンがプレーボールに間に合うように、大挙、球場に向かっている時間帯。そこへ、上半身ハダカの男が...。突如、出現した目の前のハダカに、一瞬、驚愕の表情の女性ファン。そして叫んだ!「キャー、安村や!」「アホか! ザコシショウやないか!」連れの男性ファンが即訂正していた。
◆「どないなってんねん!! 1球で勝ち投手って!?」「大竹さん、何キレてるんですか?」「お~才木、ソフトバンクの大津がわずか1球で勝利投手やねん! オレが昨日、6回97球1失点の好投で勝てへんなんておかしいやろ~!?」「ボクなんて本日、5回102球放って無失点ですよ! なのに勝利投手じゃないってどないなってるんですか!?」さあ、この後二人が肩を抱き合い号泣したのか? 援護なしの虎打線にクレームを申し入れたのか? 猛虎勝利が目標の虎党なのに、七回から9失点した中継ぎ陣には父の日だから父親として怒るでェ!!(オイオイ、お前父親じゃねーだろ!!)加治屋は開幕から自責点0で疲れが溜まってるだろうからともかく、及川、浜地、K・ケラーは父ちゃん情けないわ~。でも、中継ぎが頑張らないとアレはないのだ!! 及川は力を抜く! 浜地は打者の間に合わせない! 詳しくはYouTube『ダンカン虎輪書』でネチネチと吠えまくるので是非ご覧あれ!!
<交流戦順位表推移>
順位 | チーム名 | 勝数 | 負数 | 引分 | 勝率 | 首位差 | 残試合 | 得点 | 失点 | 本塁打 | 盗塁 | 打率 | 防御率 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 (1↑) |
DeNA |
11 | 6 | 0 | 0.647 (↑0.022) | - (↓0.5) |
1 | 77 (+6) | 55 (+1) | 8 (+1) | 4 (+1) |
0.261 (↑0.004) | 2.890 (↑0.12) |
2 (1↑) |
ソフトバンク |
11 | 7 | 0 | 0.611 (↑0.023) | 0.5 (↓0.5) |
0 | 86 (+9) | 65 (-) | 16 (-) | 6 (-) |
0.266 (↑0.004) | 3.300 (↑0.19) |
2 (1↑) |
ORIX |
11 | 7 | 0 | 0.611 (↑0.023) | 0.5 (↓0.5) |
0 | 66 (+6) | 56 (-) | 15 (+2) | 7 (-) |
0.232 (↓0.002) | 2.750 (↑0.16) |
2 (1↓) |
巨人 |
11 | 7 | 0 | 0.611 (↓0.036) | 0.5 (↑0.5) |
0 | 72 (+1) | 55 (+2) | 25 (-) | 9 (-) |
0.274 (↓0.001) | 3.000 (↑0.12) |
5 (-) |
楽天 |
9 | 7 | 0 | 0.563 (↑0.03) | 1.5 (↑0.5) |
2 | 63 (+2) | 71 (+1) | 14 (+1) | 8 (+2) |
0.277 (↓0.005) | 3.910 (↑0.2) |
6 (1↑) |
日本ハム |
9 | 8 | 0 | 0.529 (↑0.029) | 2 (↑0.5) |
1 | 55 (+4) | 42 (-) | 17 (-) | 8 (+1) |
0.235 (↓0.001) | 2.260 (↑0.15) |
7 (1↓) |
広島 |
9 | 9 | 0 | 0.500 (↓0.029) | 2.5 (↓0.5) |
0 | 61 (+4) | 76 (+11) | 7 (-) | 13 (-) |
0.238 (↑0.002) | 3.870 (↓0.19) |
8 (-) |
ロッテ |
7 | 9 | 2 | 0.438 (↓0.029) | 3.5 (↓0.5) |
0 | 55 (+1) | 77 (+6) | 13 (+1) | 13 (+1) |
0.215 (↓0.005) | 4.080 (↓0.13) |
9 (-) |
阪神 |
7 | 10 | 1 | 0.412 (↓0.026) | 4 (↓0.5) |
0 | 58 (-) | 66 (+9) | 5 (-) | 13 (+3) |
0.210 (↓0.001) | 3.230 (↓0.28) |
10 (-) |
中日 |
6 | 10 | 1 | 0.375 (↓0.025) | 4.5 (↓0.5) |
1 | 49 (-) | 56 (+4) | 9 (-) | 11 (-) |
0.227 (↓0.009) | 2.970 (↓0.06) |
11 (-) |
ヤクルト |
6 | 11 | 0 | 0.353 (↓0.022) | 5 (↓0.5) |
1 | 56 (-) | 65 (+6) | 11 (-) | 3 (-) |
0.243 (-) | 3.740 (↓0.14) |
12 (-) |
西武 |
6 | 12 | 0 | 0.333 (↑0.039) | 5.5 (↑0.5) |
0 | 48 (+11) | 62 (+4) | 11 (+4) | 8 (-) |
0.212 (↑0.003) | 3.170 (↑0.01) |
<セ・リーグ順位表推移>
順位 | チーム名 | 勝数 | 負数 | 引分 | 勝率 | 首位差 | 残試合 | 得点 | 失点 | 本塁打 | 盗塁 | 打率 | 防御率 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 (-) |
阪神 |
38 | 24 | 2 | 0.613 (↓0.01) | - (-) |
79 | 247 (-) | 197 (+9) | 31 (-) | 36 (+3) |
0.241 (↓0.001) | 2.810 (↓0.08) |
2 (-) |
DeNA |
35 | 25 | 1 | 0.583 (↑0.007) | 2 (↑1) |
82 | 255 (+6) | 221 (+1) | 49 (+1) | 12 (+1) |
0.262 (↑0.001) | 3.400 (↑0.04) |
3 (-) |
巨人 |
34 | 31 | 0 | 0.523 (↓0.008) | 5.5 (-) |
78 | 249 (+1) | 250 (+2) | 77 (-) | 20 (-) |
0.256 (-) | 3.730 (↑0.04) |
4 (-) |
広島 |
33 | 31 | 0 | 0.516 (↓0.008) | 6 (-) |
79 | 226 (+4) | 232 (+11) | 40 (-) | 33 (-) |
0.246 (↑0.001) | 3.300 (↓0.06) |
5 (-) |
ヤクルト |
23 | 39 | 2 | 0.371 (↓0.006) | 15 (-) |
79 | 216 (-) | 260 (+6) | 54 (-) | 30 (-) |
0.233 (↑0.001) | 3.800 (↓0.03) |
5 (-) |
中日 |
23 | 39 | 1 | 0.371 (↓0.006) | 15 (-) |
80 | 172 (-) | 205 (+4) | 27 (-) | 21 (-) |
0.236 (↓0.002) | 2.860 (↓0.01) |
<パ・リーグ順位表推移>
順位 | チーム名 | 勝数 | 負数 | 引分 | 勝率 | 首位差 | 残試合 | 得点 | 失点 | 本塁打 | 盗塁 | 打率 | 防御率 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 (1↑) |
ORIX |
37 | 26 | 2 | 0.587 (↑0.006) | - (↑0.5) |
78 | 249 (+6) | 207 (-) | 53 (+2) | 25 (-) |
0.255 (-) | 2.960 (↑0.04) |
2 (1↑) |
ソフトバンク |
34 | 25 | 2 | 0.576 (↑0.007) | 1 (↓0.5) |
82 | 233 (+9) | 207 (-) | 43 (-) | 27 (-) |
0.248 (↑0.002) | 3.180 (↑0.05) |
3 (2↓) |
ロッテ |
32 | 24 | 4 | 0.571 (↓0.011) | 1.5 (↓1.5) |
83 | 208 (+1) | 196 (+6) | 37 (+1) | 38 (+1) |
0.230 (↓0.002) | 3.100 (↓0.05) |
4 (-) |
日本ハム |
30 | 35 | 0 | 0.462 (↑0.009) | 8 (↓0.5) |
78 | 210 (+4) | 203 (-) | 49 (-) | 34 (+1) |
0.224 (-) | 2.770 (↑0.04) |
5 (-) |
楽天 |
26 | 33 | 1 | 0.441 (↑0.01) | 9 (↓0.5) |
83 | 192 (+2) | 238 (+1) | 51 (+1) | 44 (+2) |
0.228 (-) | 3.450 (↑0.04) |
6 (-) |
西武 |
25 | 38 | 1 | 0.397 (↑0.01) | 12 (↓0.5) |
79 | 179 (+11) | 220 (+4) | 43 (+4) | 36 (-) |
0.227 (-) | 3.130 (-) |
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