ヤクルト(★0対6☆)オリックス =交流戦3回戦(2023.06.18)・明治神宮野球場=
このエントリーをはてなブックマークに追加

 123456789
ORIX
0000006006702
ヤクルト
0000000000800
勝利投手:宮城 大弥(6勝2敗0S)
敗戦投手:星 知弥(1勝2敗0S)

本塁打
【オリックス】頓宮 裕真(7号・7回表ソロ),ゴンザレス(9号・7回表満塁)

  DAZN
チケットぴあ ヤクルト戦チケット予約 ORIX戦チケット予約
◆オリックスが4連勝。オリックスは0-0で迎えた7回表、頓宮のソロで先制に成功する。さらに2死満塁から福田が押し出し四球を選ぶと、続くゴンザレスがグランドスラムを放ち、相手を突き放した。投げては、先発・宮城が6回無失点の好投で今季6勝目。敗れたヤクルトは、打線がつながりを欠いた。

◆ヤクルト先発の小沢怜史投手(25)が躍動した。6回97球を投げ3安打無四球無失点と好投。オリックス打線に二塁すら踏ませなかった。伊藤投手コーチは「腕もしっかり振れていてボールにも力がある」と評価した。しかし援護がなかった。ヤクルト打線は6回まで7安打。4イニングで得点圏に走者を置いたが、あと1本が出なかった。小沢は連勝中だったが3勝目はお預けとなった。小沢が降板後、7回からリリーフした星知弥投手(29)が代わりばなの初球、151キロ直球をオリックス4番頓宮に左中間席に運ばれ、1-0とリードを許した。

◆オリックスが今季初の同一カード3連勝で、交流戦を4連勝で締めくくった。先発の宮城大弥投手(21)が、6回7安打無失点で今季6勝目。4回以外は毎回の安打を許しながらも要所を抑え、粘りの投球を見せた。左腕の力投に打線が応えたのは7回。先頭の頓宮裕真捕手(26)が左中間スタンドへ先制の7号ソロを放つと、相手の四死球もからんで打線がつながり2死満塁から福田が押し出し四球を選んで追加点。さらに続くゴンザレスが右翼へ9号満塁本塁打を放ち、一気にリードを奪った。オリックスは交流戦を11勝7敗の勝ち越しで締めた。

◆先発の小沢怜史投手(25)の力投もむなしく、ヤクルトは6連敗を喫した。小沢は6回97球を投げ3安打無四球無失点と好投。オリックス打線に二塁すら踏ませず「状態が良くてどんどんストライクで勝負出来たので良かった」と納得の表情だった。中継ぎとしてやってきた小沢だが、ここ3試合は先発に転向し、2勝を挙げている。高津監督は「急造先発投手としては100点だった。良く制球もされ、真っすぐも走っているように見えた」と褒めちぎった。しかし援護がなかった。ヤクルト打線は8安打を放ち、5イニングで得点圏に走者を置いたが、あと1本が出なかった。チームの得点圏打率は2割と12球団ワースト2位。高津監督は前日にアベック弾を放ち調子を上げているオスナ、サンタナの両助っ人を、4番村上をはさむように3、5番に起用するもこの日はともに無安打。「昨日打った人が今日全く打たないというね。ランナーが出るとバットが出ない、見逃してしまう、打ってもファウルと1本が出ない。何が原因かはよく分からない。初回に1本、ここで1本というところが何度もあった。今日は先頭がよく出たのでチャンスがなかったわけではないんですけどね」と悩ましかった。そして小沢が降板後、7回にリリーフした星が代わりばなの初球、151キロ直球をオリックス4番頓宮に左中間席に運ばれ先制を許すと、丸山、今野と救援陣が崩れ6失点し、試合が決まってしまった。それでも「リリーフ陣は責められないか」と問われた高津監督は「そうですね。相当疲れてますよ」と擁護した。20日楽天戦(神宮)が交流戦最終戦。連敗を止めてリーグ戦に戻りたいところだが「毎日そう思っているんですけどね。なかなかうまくいかない」と苦しい胸の内を明かしつつ「もちろん火曜日に勝って交流戦を締めくくりたい」と必死に前を向いた。【三須一紀】▽ヤクルト村上(5月25日阪神戦以来、今季3度目の猛打賞。逆方向に2本の二塁打が出て)「自分のスイングももちろん、ピッチャー(宮城)にしっかり入っていけるように意識した」

◆オリックス頓宮裕真捕手(26)が、父の日に「ありがとう」のアーチをかけた。「小さい時からずっと野球を教えてもらっていたので。いい日に打てたかなと思います」。0-0の7回、ヤクルト星の直球を迷わずフルスイングした。「ストレートが強い投手だと思っていたので。初球からいけてよかったです」。2戦連発の7号ソロで打線を活気づけ、今季初の同一カード3連勝へ導いた。フルスイングの土台は父と作り上げたもの。社会人軟式チームで投手だった父哲也さんが、駐車場に大きなネットを張ったお手製の打撃練習場。長い時は約1時間、二人三脚で打ちこんだ。時折けんかしながらもずっと付き合って、今も毎試合見てくれる父に、感謝の気持ちは尽きない。今では自身も父になった。2歳の娘は最愛の存在だ。「もうだいぶ、しゃべります」。家に帰れば「パパ」と呼んでくれる。最近は野球も見るようになった。「まだ何がいいとかは分かってないですけど。良かったです」。プロ野球選手とはまだ認識できていないが、かっこよく活躍した姿を喜んでいるはずだ。リーグ唯一の3割となる、打率3割4分4厘で首位打者に君臨。さらに6月に入って6本塁打と長打力も増し、7日以来のリーグ首位返り咲きに大きく貢献した。見守ってくれる家族のためにも、まだまだここから打ちまくる。【磯綾乃】

◆オリックス宮城が6回7安打無失点でリーグトップタイ6勝目を挙げた。「打たれはしましたけど、その中で攻めることはできました」。4回以外は毎回安打を許しながら、家族が見守る前で白星。6回には交流戦2本目となる中前打。チームでは山本、山下と並ぶ6勝。「最近、みんな『山』がつく人が持っていくんで。次は『宮』が持っていけるように頑張ります」と静かに闘志を燃やした。

◆オリックスが頓宮裕真捕手(26)が2試合連発の7号ソロで先制。パ・リーグ首位打者の一打で、均衡を破った。「打ったのは真っすぐです。少し打球が上がり過ぎたかなと思いましたが、うまく風にも乗ってくれたと思います。宮城が頑張って投げていたので、なんとか先制点になってくれてよかったです!」0-0の七回。先頭として、2番手・星に対し、初球の直球を捉えると、高く上がった打球が風に乗り、左中間フェンスを越えた。9日のDeNA戦(京セラ)で2号ソロが飛び出してから9試合で6発と量産態勢。試合前で打率・346とリーグで唯一の3割打者が投手戦に風穴を開けた。

◆ヤクルト・小沢怜史投手(25)が6回3安打無失点の好投をみせた。打線の援護がなく、3勝目とはならなかったが、今季最多の98球を投げて力を発揮した。緩急を上手く使い、オリックス打線を翻弄した。最速146キロの直球と100キロ台のカーブやスライダー、フォークボールなどを上手く使いながら打たせて取る投球。六回は先頭の宮城に中前打を浴びたが、福田を二ゴロ、ゴンザレスを左飛、森を空振り三振と落ち着いて対処した。今季は救援として開幕1軍入りを果たし、チーム事情もあって昨季は担っていた先発に転向。今季初先発した4日の楽天戦(神宮)では5回1失点で今季初勝利を挙げ、11日の西武戦(ベルーナ)も6回1失点で2勝目を手にした。オリックス打線について横手投げ右腕は「いいバッターがそろっているので、その前にランナーを出さないようにしていきたい。最初から飛ばしていきたい」と意気込み、登板3試合続けて安定感のある投球をみせた。

◆オリックスが、新外国人、マーウィン・ゴンザレス内野手(34)=前ヤンキース=の9号満塁弾でヤクルトを突き放した。「打ったのは真っすぐだと思う。いい感触で打つことができたね! ライナー性の当たりだったし、なんとかスタンドまで届いてくれてよかったよ!」頓宮のソロ、福田が押し出しを選び、2-0の七回2死満塁。相手は丸山翔から4番手・今野に代わったが集中力を研ぎ澄ました。カウント1-1からの3球目、甘く入った速球を弾きかえすと、打球は前進守備の外野手の頭を越し、右翼スタンドにギリギリに着弾した。チームはこの回、大量6得点を挙げた。交流戦は、最終戦を迎え10勝7敗でソフトバンクと並び3位。首位・巨人、2位のDeNAの勝敗次第では、優勝の可能性は残っている。落とせない一戦で、新助っ人の一打が勢いをもたらした。

◆オリックスが4連勝。0―0の七回に頓宮の7号ソロ、福田の押し出し四球、ゴンザレスの満塁本塁打で6点を奪った。宮城が要所を締め、6回無失点でリーグトップに並ぶ6勝目。ヤクルトは決定打を欠き6連敗。

◆オリックスの宮城は6回で7安打を浴びながら無失点でリーグトップに並ぶ6勝目。一回は先頭からいきなり連打されたが村上を見逃し三振に仕留めるなど、クリーンアップを抑えた。その後もたびたび得点圏に走者を背負ったが粘り、「なんとか精いっぱい投げた」と息をついた。前回先発した11日は自己ワーストの8失点で敗戦投手となり「力で投げようとして強引になっていた」と反省。この日も序盤は力みがあったというが、試合中に修正した。「そこは前回と違う部分」と納得の表情だった。

◆昨季限りで現役を引退した坂口智隆氏(38)が18日、試合後にグラウンドでトークショーを開催した。初の自著「逃げてもええねん」が6月21日にベースボールマガジン社から発売されるのを記念して1時間ほど行われた。試合後の球場には多くのファンが残り、一塁側ベンチでは〝グッチ推し〟の球団マスコット「つばみ」が身を乗り出すように聞いていた。元同僚のヤクルト・山崎と川端から本の発売を記念してメッセージをもらう場面も。また、ファンからの質疑応答に答えたり、子供に捕球の仕方を教えたりするなど濃密な時間となった。

◆今季3度目の先発登板だったヤクルト・小沢怜史投手(25)は、6回無失点も打線の援護がなく、3勝目とはならなかった。打たせて取る投球で相手に二塁すら踏ませず「ゾーン内でどんどん勝負することができた」とうなずいた。開幕当初は救援だったが、チーム事情もあって4日の楽天戦から先発に転向。高津監督は「急造の先発としては100点。いろんな球種をスピード差をつけて投げていくのは、先発としてはまっている」と評価した。

◆今季3度目の先発登板だった小沢は、6回無失点も打線の援護がなく3勝目とはならなかった。打たせて取る投球で相手に二塁すら踏ませず「ゾーン内でどんどん勝負することができた」とうなずいた。開幕当初は救援だったが、チーム事情もあって先発転向。高津監督は「急造の先発としては100点」と評価した。また、連敗中は先発投手陣が打ち込まれる展開が続く中、19日の先発練習から6年目右腕の金久保が合流する。

◆歯車がかみ合わない。ヤクルトは9残塁とあと一本が出ず、今季6度目の零封負けで6連敗。つながらない打線に、高津臣吾監督(54)は頭を抱えた。「走者が出るとバットが出ない。見逃してしまう。打ってもファウル。ここで一本(出れば)というのが何度もあった」一回は先頭の山田、青木と連打で無死一、二塁としたが、村上が見逃し三振に倒れるなど得点できず。計5度も先頭打者は出塁したが、無得点に終わった。最後は0―0の七回に、2番手・星が頓宮にソロ、4番手・今野がゴンザレスに満塁弾を浴びるなど一挙6失点し、救援陣が踏ん張れなかった。それでも村上が3安打するなど好材料もある。「ムネ(村上)が打てば自然にチャンスができて得点も入ると思っています」と指揮官。主砲の状態とともにチームも上がっていきたい。(森祥太郎)

DAZN

<交流戦順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(1↑)
DeNA
1160 0.647
(↑0.022)
-
(↓0.5)
177
(+6)
55
(+1)
8
(+1)
4
(+1)
0.261
(↑0.004)
2.890
(↑0.12)
2
(1↑)
ソフトバンク
1170 0.611
(↑0.023)
0.5
(↓0.5)
086
(+9)
65
(-)
16
(-)
6
(-)
0.266
(↑0.004)
3.300
(↑0.19)
2
(1↑)
ORIX
1170 0.611
(↑0.023)
0.5
(↓0.5)
066
(+6)
56
(-)
15
(+2)
7
(-)
0.232
(↓0.002)
2.750
(↑0.16)
2
(1↓)
巨人
1170 0.611
(↓0.036)
0.5
(↑0.5)
072
(+1)
55
(+2)
25
(-)
9
(-)
0.274
(↓0.001)
3.000
(↑0.12)
5
(-)
楽天
970 0.563
(↑0.03)
1.5
(↑0.5)
263
(+2)
71
(+1)
14
(+1)
8
(+2)
0.277
(↓0.005)
3.910
(↑0.2)
6
(1↑)
日本ハム
980 0.529
(↑0.029)
2
(↑0.5)
155
(+4)
42
(-)
17
(-)
8
(+1)
0.235
(↓0.001)
2.260
(↑0.15)
7
(1↓)
広島
990 0.500
(↓0.029)
2.5
(↓0.5)
061
(+4)
76
(+11)
7
(-)
13
(-)
0.238
(↑0.002)
3.870
(↓0.19)
8
(-)
ロッテ
792 0.438
(↓0.029)
3.5
(↓0.5)
055
(+1)
77
(+6)
13
(+1)
13
(+1)
0.215
(↓0.005)
4.080
(↓0.13)
9
(-)
阪神
7101 0.412
(↓0.026)
4
(↓0.5)
058
(-)
66
(+9)
5
(-)
13
(+3)
0.210
(↓0.001)
3.230
(↓0.28)
10
(-)
中日
6101 0.375
(↓0.025)
4.5
(↓0.5)
149
(-)
56
(+4)
9
(-)
11
(-)
0.227
(↓0.009)
2.970
(↓0.06)
11
(-)
ヤクルト
6110 0.353
(↓0.022)
5
(↓0.5)
156
(-)
65
(+6)
11
(-)
3
(-)
0.243
(-)
3.740
(↓0.14)
12
(-)
西武
6120 0.333
(↑0.039)
5.5
(↑0.5)
048
(+11)
62
(+4)
11
(+4)
8
(-)
0.212
(↑0.003)
3.170
(↑0.01)

<セ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
阪神
38242 0.613
(↓0.01)
-
(-)
79247
(-)
197
(+9)
31
(-)
36
(+3)
0.241
(↓0.001)
2.810
(↓0.08)
2
(-)
DeNA
35251 0.583
(↑0.007)
2
(↑1)
82255
(+6)
221
(+1)
49
(+1)
12
(+1)
0.262
(↑0.001)
3.400
(↑0.04)
3
(-)
巨人
34310 0.523
(↓0.008)
5.5
(-)
78249
(+1)
250
(+2)
77
(-)
20
(-)
0.256
(-)
3.730
(↑0.04)
4
(-)
広島
33310 0.516
(↓0.008)
6
(-)
79226
(+4)
232
(+11)
40
(-)
33
(-)
0.246
(↑0.001)
3.300
(↓0.06)
5
(-)
ヤクルト
23392 0.371
(↓0.006)
15
(-)
79216
(-)
260
(+6)
54
(-)
30
(-)
0.233
(↑0.001
3.800
(↓0.03)
5
(-)
中日
23391 0.371
(↓0.006)
15
(-)
80172
(-)
205
(+4)
27
(-)
21
(-)
0.236
(↓0.002)
2.860
(↓0.01)

<パ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(1↑)
ORIX
37262 0.587
(↑0.006)
-
(↑0.5)
78249
(+6)
207
(-)
53
(+2)
25
(-)
0.255
(-)
2.960
(↑0.04)
2
(1↑)
ソフトバンク
34252 0.576
(↑0.007)
1
(↓0.5)
82233
(+9)
207
(-)
43
(-)
27
(-)
0.248
(↑0.002)
3.180
(↑0.05)
3
(2↓)
ロッテ
32244 0.571
(↓0.011)
1.5
(↓1.5)
83208
(+1)
196
(+6)
37
(+1)
38
(+1)
0.230
(↓0.002)
3.100
(↓0.05)
4
(-)
日本ハム
30350 0.462
(↑0.009)
8
(↓0.5)
78210
(+4)
203
(-)
49
(-)
34
(+1)
0.224
(-)
2.770
(↑0.04)
5
(-)
楽天
26331 0.441
(↑0.01)
9
(↓0.5)
83192
(+2)
238
(+1)
51
(+1)
44
(+2)
0.228
(-)
3.450
(↑0.04)
6
(-)
西武
25381 0.397
(↑0.01)
12
(↓0.5)
79179
(+11)
220
(+4)
43
(+4)
36
(-)
0.227
(-)
3.130
(-)