1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 計 | 安 | 失 | 本 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
ソフトバンク | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 | 0 | 2 | 0 | 3 | 6 | 9 | 1 | 1 |
阪神 | 0 | 1 | 0 | 3 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 4 | 7 | 1 | 0 |
勝利投手:田浦 文丸(1勝0敗0S) (セーブ:オスナ(0勝0敗13S)) 敗戦投手:岩崎 優(2勝1敗10S) 本塁打 |
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◆ソフトバンクが逆転勝利。ソフトバンクは1-4で迎えた7回表、代打・野村勇の2ランで1点差に迫る。そのまま迎えた9回には、中村晃と今宮の適時打で3点を挙げ、試合をひっくり返した。投げては、6番手・田浦が今季初勝利。敗れた阪神は、4番手・岩崎が踏ん張りきれなかった。
◆ソフトバンク石川柊太投手(31)が4回途中5安打4失点でKOされた。0-0の2回。1死一、三塁のピンチで7番坂本に投手内野安打を許して先制点を献上した。4回は先頭の4番大山に左翼線二塁打、5番佐藤輝に四球、7番坂本に左翼線適時二塁打を浴びた。なお2死満塁で1番近本に2点適時打を打たれたところで降板した。2番手には元阪神のジョー・ガンケル投手(31)が告げられた。石川は前回登板の10日巨人戦でも4回途中7安打6失点の乱調だった。2試合連続での背信投球。ホークスから現役ドラフトで阪神に移籍した大竹との「育成出身対決」だったが、苦い結果に終わった。
◆阪神岡田彰布監督(65)の采配がズバリと的中した。両軍無得点の2回1死一、三塁。坂本誠志郎捕手(29)に命じたのはスクイズだった。きっちりと一塁側へ転がし、これをソフトバンク先発の石川が捕球。一塁も間に合わず、結果的に内野安打で先制に成功した。4回1死一、三塁で再び坂本が打席へ。ここではスクイズのサインはなかった。カウント2-2から変化球を打ち返し、三塁線を破る適時二塁打。スクイズにヒッティングに、指揮官の判断に坂本がきっちりと応えてみせた。
◆そら近本勝負よ! 阪神近本光司外野手(28)が2点適時打でソフトバンクを引き離した。2点リードの4回2死満塁、石川から右前打を放ち、走者2人が生還した。直前、1死満塁で打席に立った9番投手の大竹には、打つ気配がなかった。岡田監督は三振OKの指令を出したのか? 結果は見逃し三振。その分、頼れる1番打者が結果を残した。
◆阪神木浪聖也内野手(29)に、ヒヤリとするシーンがあった。4点リードの5回無死一塁。ソフトバンク栗原の強い当たりが遊撃右へと飛んだ。木浪はこれに飛び込んでキャッチを試みたが、ボールはグラブをはじき中前へ。起き上がるとしばらく動くことができず、トレーナー、平田ヘッドコーチが駆けつける事態となった。左肩を気にするような様子もみられたが、そのままプレーを続行した。
◆阪神先発大竹耕太郎投手(27)が規定投球回に再び到達した。5回を投げ終えた時点で、防御率1・14でリーグトップに躍り出た。5回まで3安打1失点。6三振を奪うなど、安定の立ち上がりを披露した。古巣ソフトバンクとの対戦は初めて。勝てば14日に西勇が達成して以来、史上21人目の全12球団勝利となる。
◆昨季まで阪神でプレーしたソフトバンクのジョー・ガンケル(31)が4回から救援で登板し、虎党からは拍手や声援が送られた。先発石川の後を受け、4回2死一、三塁から登板。元同僚中野を二直に打ち取り、ピンチを脱した。SNSでは愛称の「ガンケル先生」がトレンド入り。「ガンケル先生VS阪神打線」、「おかえりなさい甲子園」、「悔しいけどナイスピッチング」などコメントが寄せられた。
◆/頭脳派プレーで隙を突く??\坂本誠志郎がセーフティスクイズを成功カード勝越しへ幸先よく先制?#プロ野球(2023/6/17)??阪神×ソフトバンク??Live on DAZN#DAZNプロ野球#hanshin pic.twitter.com/QHFR25zP1r
◆/女房役は攻守ともに一級品??\大竹への愛はバットでも見せる坂本誠志郎が2打席連続タイムリー?#プロ野球(2023/6/17)??阪神×ソフトバンク??Live on DAZN#DAZNプロ野球#hanshin pic.twitter.com/DjRl47cZPh
◆阪神先発の大竹耕太郎投手(27)が勝利投手の権利を持って6回4安打1失点(自責0)で降板した。勝てば14日の西勇以来、史上21人目となる全12球団からの勝利。古巣ソフトバンク相手に3回までパーフェクトで抑えるなど、安定の投球。97球を投げ、終盤戦を救援陣に託した。前回登板の10日日本ハム戦では、7回4失点で今季初黒星。「味方が点を取ってくれたのに勝ち越された前回登板を反省・整理してマウンドに上がりました。古巣のチームメートに公式戦で投げるという新鮮さが小学生の時の試合のような感覚で楽しかったです」とコメントした。
◆阪神大竹耕太郎投手(27)の「12球団勝利」がスルリと消えた。1点リードの9回に登板した岩崎優投手(31)が、ソフトバンク中村晃に逆転打を浴びた。2死一、二塁から左中間への打球を打たれ、一塁走者まで生還。岡田監督はリクエストを要求したが、判定は覆らなかった。大竹は6回1失点(自責0)の好投も報われず。大竹に勝ち星がつけば育成ドラフト出身者としては史上初、要した試合数も勝利数も最少での達成となるところだった。
◆阪神が痛恨の逆転負けを喫した。1点リードの9回表2死一、二塁で、3連投の岩崎優投手(31)が中村晃に逆転の適時二塁打を許した。先発大竹耕太郎投手(27)が昨年まで在籍したソフトバンクを相手に、6回1失点の好投。勝てば、12球団勝利となったが、幻に終わった。阪神の懸念材料が噴出した形だ。守護神を務めていた湯浅京己投手(23)が15日のオリックス戦で2被弾を浴び、逆転負けを喫したばかり。湯浅は2軍降格となり、岩崎が代役守護神となった。不安を残すブルペン陣で逃げ切れずに、ソフトバンク戦は1勝1敗。阪神はこれで交流戦7勝9敗1分けで、4年ぶりの交流戦負け越しが決まった。2位DeNAと3ゲーム差に縮まる痛い敗戦だった。
◆/ここぞの場面の信頼感?\中村晃が虎の守護神を打ち崩した終盤の猛攻でホークスが遂に逆転?#プロ野球(2023/6/17)??阪神×ソフトバンク??Live on DAZN#DAZNプロ野球#sbhawks pic.twitter.com/fTlwr9MT32
◆阪神大竹耕太郎投手(27)の「12球団勝利」がスルリと消えた。1点リードの9回に登板した岩崎優投手(31)が、ソフトバンク中村晃に逆転打を浴びた。2死一、二塁から左中間への打球を打たれ、一塁走者まで生還。岡田監督はリクエストを要求したが、判定は覆らなかった。大竹は6回1失点(自責0)の好投も報われず。大竹に勝ち星がつけば育成ドラフト出身者としては史上初、要した試合数も勝利数も最少での達成となるところだった。試合後、古巣との対戦について「ファンのみなさんに、頑張ってますよっていうのを伝えようという気持ちはありました」とコメント。「いい打線だなと。最後まで集中力がすごい」と、かつての同僚たちについて語った。
◆阪神が9回2死一、二塁から痛恨の逆転負けした。岩崎優投手(31)がソフトバンク中村に左中間に逆転2点適時二塁打を許した。1試合を残し交流戦の負け越しが決定。試合後の岡田彰布監督(65)の一問一答は以下の通り。-イメージ通りの継投だったと思うが「あの(7回代打野村勇の)2ランがなあ、余分やったなあ」-及川が2死から四球を出し本塁打「そう。ツーアウトからなあ」-バッテリーには慎重にいってほしかった「わからんけどなあ。やっぱり、風とか考えたらなあ。外に投げんのが、お前なあ。投げミスやろ。やっぱりなあ」-先発の大竹はしっかりと「投げた、投げた。スッといったらな、もう1回と思ってたけどなあ」-岩貞、岩崎の勝ちパターンでいったが、7回は試行錯誤「まあ、(ソフトバンク打線は)左が多いからなあ。やっぱり、どうしても左を行くよな。きのう島本が2イニング行っているからな。今日は最初から及川で行くつもりやったけどな」-9回は不運な当たりから。「うーん、まあ、けっこう相性いいんだよな、(代打で二塁打の)嶺井はな。昨日はアレやったけど」-今まで岩崎はよく投げていた「おーん、なあ、今日も連投になったから。(3連投で)今日までやったから。明日は投げささんって思ってたけど。最後1日、頑張れ言うたんやけど、うーん」-明日はそれ以外のメンバーで9回は「あー、そらいく。明日はな」-攻撃面では8回に追加点が欲しかった「そうやなあ、あと1点なあ。まあな、1点差やからな、延長とかあるからお前、あっこは右の代打いけんかったよ、糸原のとこはな」-交流戦は「あと1試合やな(笑)(明日は)才木に頑張ってもらうわ」
◆やっぱり得点圏の鬼だ。阪神近本光司外野手が、4試合連続安打となる2点適時打を放った。2点リードで迎えた4回2死満塁の第3打席。直前の9番大竹は打つ気配なく見逃し三振となっていた。一塁側の阪神ベンチは、明らかに「近本勝負」と決めていた。「1アウトだったら犠牲フライもあるけど、2アウトだったし、打つだけ。(満塁で)フォアボールもないし、早めにストライクが来るだろうと」集中力マックスだ。カウント2-2、ソフトバンク石川から右前打を放ち走者2人が生還。「打線がつながったいい流れに、自分も乗ることができました。浮いた球をしっかりしとめることができてよかったです」。得点圏打率4割1分5厘はリーグトップ。チャンスの場面では特に、状況を頭でしっかりと把握し、イメージを確立させてから打席に入ることができている。8日楽天戦から21打席連続無安打もあったが、その間も四球や犠飛などで貢献し続けてきた。1度トンネルを抜ければ安心だ。22打席ぶりに安打を放った14日オリックス戦以降は快音を響かせ続けている。チームは逆転負けも、虎のリードオフマンはブレずにバットを振り続ける。【中野椋】
◆阪神大竹耕太郎投手(27)の全12球団勝利はお預けとなった。5年間在籍した古巣ソフトバンクとの対戦。6回4安打1失点(自責0)で勝ち投手の権利をつかみ、救援陣にバトンを託した。だが、9回2死からまさかの逆転負け。「チームが勝つために投げている。(古巣に成長を示せるとか)そういう感じではない」。大竹は白星が消えた後もベンチで両手を握り、チームの勝利を祈っていた。勝てば史上21人目、通算45試合目で最速となる全12球団からの白星だった。3回までは1人の走者も許さない完璧な立ち上がり。甲斐に適時打を許した5回も後続を仕留め、最少失点で切り抜けた。3点リードをひっくり返されての敗戦。「いい打線だなと。最後まで集中力がすごい」。古巣の粘りを再確認した。前日16日の試合前には、古巣のチームメートにあいさつ。中でも親交の深かった武田とは談笑した。現役ドラフトで移籍し、今季はここまで自己最多の6勝(1敗)。新天地での飛躍に武田も「大竹は頑張っていますよね」と活躍を喜んでいた。大竹も登板直後には「古巣のチームメートに公式戦で投げる新鮮さが、小学生の時の試合のような感覚で楽しかった」と喜びを語っていた。97球の粘投に岡田監督も「(しっかりと)投げた、投げた。スッといったらな、もう1回と思ってたけどなあ」とたたえた。この試合で規定投球回にも到達。防御率1・13で再びセ界トップに浮上した。チームトップ6勝を挙げる左腕が、粘投を次戦につなげる。【波部俊之介】
◆ソフトバンクが「日本生命セ・パ交流戦」の阪神戦(甲子園)で、今季初めて4点差を逆転し、19年以来の交流戦勝ち越しを決めた。1点を追う9回2死一、二塁で、1番中村晃外野手(33)が逆転の2点適時二塁打。藤本博史監督(59)が起用した代走周東、谷川原の好走塁も光り、阪神岩崎を攻略。交流戦9度目の優勝へ望みをつなげた。16日のカード初戦は敗北。負けられない阪神との第2戦で、藤本監督の采配が的中した。特筆すべきは1点を追う9回だ。1死走者なしで、代打嶺井を起用。左腕岩崎から右翼線二塁打を放ちチャンスメークに成功すると、即座に代走のスペシャリスト周東を二塁走者に送る。次打者の甲斐は四球を選び、1死一、二塁。9番野村勇が初球を見逃した後に、今度は甲斐に代走谷川原を送った。指揮官は「(一塁走者は)逆転のランナー。逆転へ勝負をかけた」と、1球悩んだ挙げ句の代走起用を振り返る。リード面で経験豊富な甲斐と嶺井をベンチに下げ、勝負手を打った。野村勇は三振に倒れたが、2死一、二塁で1番中村晃が左中間へ逆転の2点適時二塁打。一走の谷川原はホームまで激走し、間一髪でセーフをもぎとった。殊勲打の中村晃は「一塁ランナーがかえってくるとは思わなかった。谷川原には感謝したいです」。阪神岡田監督のリクエストも判定は覆らず、藤本監督も「良かったですね」とうなずいた。勝利への布石は序盤からあった。先発石川を4回途中4失点で諦めて継投策へ。2番手以降のガンケル、ドラフト5位松本晴、甲斐野、大津、田浦が無失点リレーでつないだ。「松本晴もよう頑張った。良かったね」。逆転に成功した後は絶対的守護神オスナが3人斬りで締めた。1-4の7回2死一塁では、代打野村勇が1点差に詰め寄る今季1号2ランを放った。「嶺井も良く打ったし、野村勇のホームランで『よし、いける』っていう風になった」。最大4点差の逆転は今季初。随所で藤本采配が光った。交流戦は残り1試合を残して10勝7敗。勝率1位だった19年以来の勝ち越しを決めた。18日の最終戦で勝てば、9度目の交流戦優勝に望みがつながる。ソフトバンクが底力を見せた。【只松憲】○...腰の手術から再起した野村勇が、地元の兵庫で今季1号2ランを放った。1-4の7回2死一塁で代打で登場。阪神及川の148キロ直球を左翼スタンドへ運び「とにかく自分らしく思い切ってスイングをすることだけを考えました。長打が欲しい状況で、狙い通りのバッティングができたと思います」とうなずいた。1点差に詰め寄り、9回の逆転劇に貢献。昨季10本塁打を放った右の大砲候補が大仕事を果たした。▽松本晴(5回から3番手で登板し、2回無安打無失点)「甲子園は高校時代も登板したことがなかったので、とても楽しかったです。バッターと対戦というよりは、久しぶりの登板だったので『やっと投げられる。楽しもう』と思って投げました」▽ソフトバンク甲斐(5回2死三塁で元同僚の大竹から左前適時打)「打ったのは真っすぐです。ビハインドの展開ですが、まず1点という思いだけでした」
◆「腰痛」から復活した阪神石井大智投手が、約1カ月ぶりの1軍登板で痛打を浴びた。逆転を許した9回2死三塁で登板。今宮にフォークを捉えられ中前適時打で2点差に広げられた。その後、2つの四球で満塁のピンチを作るも、最後は牧原大をフルカウントから空振り三振。5月11日ヤクルト戦以来、37日ぶりとなる復帰登板はホロ苦い投球となった。
◆虎の守護神問題が解決しない...。阪神が9回2死から痛恨の逆転負けを食らった。「日本生命セ・パ交流戦」ソフトバンク戦で1点リードの9回2死一、二塁から岩崎優投手(31)が中村晃に逆転2点適時二塁打を浴びた。本来のクローザー湯浅が2軍調整中。今季2度目の3連投となったベテラン左腕も打ち込まれた。交流戦は1試合を残し負け越しが決定。2位DeNAが勝ち、3ゲーム差に迫られた。「あと1球! 」コールが悲鳴に変わった。今季最多4万2635人を飲み込んだ甲子園。1点リードの9回2死一、二塁。中村晃にファウルで粘られ、7球目に投げた岩崎のスライダーを左中間に運ばれ逆転を許した。岩崎は今季2度目の3日連続での登板だった。岡田監督は「今日までやったから。『最後1日、頑張れ』言うたけど、うーん」と、頼れるベテランの3連投に託したが、まさかの展開だった。今季初黒星となった岩崎は「しっかりやり返せるようにやります」と唇をかんだ。15日オリックス戦でクローザー湯浅が2被弾で逆転負け。そのまま2軍に降格した。岩崎が代役守護神を任されているが、またも待っていたのは悲劇の結末。交流戦ラストの18日ソフトバンク戦は岩崎の4連投は回避の予定。指揮官は「そら(岩崎以外で)いく。明日はな。あと1試合やな。(先発の)才木に頑張ってもらうわ」と、投手陣の復帰を促した。岡田監督が一番悔やんだのは7回に2番手及川が代打野村勇に1点差に迫られる2ランを許した場面だった。「あの2ランがなあ、余分やった。投げミスやろ」。2死から四球で走者を出しての1発は、捕手が低めに要求した直球が高めに浮いた。ソフトバンク打線は左が多いため、「今日は最初から及川でいくつもりやった」と話すようにプラン通りの継投策だったが、想定外の1発だった。1試合を残し交流戦の負け越しが決まった。最低限の目標だった交流戦5割は達成できず、この日勝った2位DeNAとの差は3差まで縮まった。交流戦で湯浅が3度、この日の岩崎と4度のセーブ機会で失敗したことが響いている。この日石井が5月11日ヤクルト戦以来の1軍マウンドに帰ってきた。加治屋、岩貞、K・ケラー、浜地ら8人のブルペン陣で、必死に逃げ切るしかない。守護神不在でグラつくブルペン。リーグ戦再開後も、岡田阪神の悩みの種となる可能性がある。【石橋隆雄】▽阪神交流戦での抑え失敗6月8日楽天戦(楽天モバイルパーク)4-3と1点リードで迎えた9回裏。この回から登板の湯浅は、2四球で2死一、二塁のピンチを招く。ここで小深田に、右翼へ逆転サヨナラ3ランを運ばれた。岡田監督は「自滅やんか。かばうようなことはないけどな」と突き放した。同15日オリックス戦(甲子園)2-1と1点リードした9回表に、湯浅を投入した。1死後頓宮に、2死後には杉本にソロ本塁打を打たれ、ひっくり返された。マウンド上でしゃがみ込んだ湯浅に、岡田監督は「これはもう、投げさせられへんよ」と2軍落ちを決定した。阪神救援投手の3日連続登板 今季阪神の3日連続登板は今回が3度目。岩崎が開幕カードの3月31日~4月2日DeNA3連戦に登板。岩崎は1、2戦こそ打者計5人に1被安打無失点だったが、3戦目に打者4人に2被安打1四球と乱れ、2点を許した。また、加治屋は5月12~14日のDeNA3連戦に投げ、計1イニング1/3を無失点。開幕から極端な連投はない。○...木浪に、ヒヤリとするシーンがあった。4点リードの5回無死一塁。ソフトバンク栗原の強い当たりが遊撃右へと飛んだ。飛び込んだが、ボールはグラブをはじき中前へ。起き上がるとしばらく動くことができず、トレーナー、平田ヘッドコーチが駆けつける事態となった。左肩を気にする様子もみられたが、プレーは続行。試合後には「肩は全然大丈夫です」と話した。○...佐藤輝が惜しくも2戦連発を逃した。5回に中堅フェンスぎりぎりの大飛球を放ったが、風の影響もあり、本塁打ならず。それでも8回に右中間への二塁打を放つなどマルチ安打。「(風は)仕方ないです。明日勝てるようにがんばります」。4戦連続安打と調子を上げている。○...坂本が2安打2打点と気を吐いた。2回1死一、三塁でスクイズに成功(記録は内野安打)。4回には左翼線への適時二塁打を放った。しかしチームは逃げ切れずに逆転負け。「1個勝つって大変だなと思います。でも構えたところに投げてくれて打たれたので、僕が悪いと思う」と責任をかぶった。
◆阪神は二回、坂本誠志郎捕手(29)のセーフティースクイズで1点を先制した。先頭の大山が四球を選び、佐藤輝が一、二塁間を鋭く破る右前打で無死一、三塁。前川は見逃し三振に倒れたが、続く坂本がソフトバンクの先発・石川の2球目でセーフティースクイズを敢行。これが投手への内野安打となり、先制に成功した。バッテリーを組む大竹耕太郎投手(27)を援護した。
◆両軍のスターティングメンバーが発表され、阪神は大竹耕太郎投手(27)が昨季までの古巣を相手に12球団勝利に挑戦する。前川右京外野手(20)が「6番・右翼」で2試合ぶりのスタメン。佐藤輝明内野手(24)は2試合ぶりに5番で先発する。
◆阪神・大竹耕太郎投手(27)が昨季まで所属した古巣相手に先発し、一回を三者凡退に切り抜けて発進した。先頭の中村晃は2球で追い込み、外角へのカットボールでハーフスイングを誘って三球三振。続く今宮には粘られながらも、11球目で見逃し三振に抑えた。そして、3番・近藤は一ゴロに料理。甲子園を埋め尽くした虎党から大きな拍手を受けた。
◆阪神・大竹耕太郎投手(27)が昨季まで所属した古巣相手に先発し、四回まで無失点に抑えた。伸びのある直球にツーシームやチェンジアップを織り交ぜて三回までは毎回の5奪三振。二回に援護の1点をもらい、四回2死まで鷹打線を無安打に封じこめた。ここで3番・近藤に初安打となる右中間フェンス直撃の二塁打を許し初めての走者を背負ったが、柳田を外角へのカットボールで空振り三振。一発が出れば試合をひっくり返されるピンチを脱し、雄たけびをあげた。
◆小技の次は快音を響かせた。阪神・坂本誠志郎捕手(29)が2打席連続のタイムリーでリードを広げた。四回、先頭の4番・大山が左翼線二塁打で出塁し、佐藤輝は四球を選んで無死一、二塁。前川の右邪飛で一、三塁と好機を拡大し、前の打席で先制スクイズ(記録は内野安打)を成功させている坂本が打席に立った。2打席連続でのスクイズを相手バッテリーに警戒されるなかで先発・石川のカットボールに反応。三塁線を破る適時二塁打で追加点を挙げた。坂本が打点を記録したのは5月16日の中日戦(豊橋)以来、1カ月ぶり。その後、申告敬遠などで2死満塁とし、近本の2点打で石川をノックアウトした。
◆阪神・大竹耕太郎投手(27)が昨季まで所属した古巣相手に先発し、五回に1点を返された。3点の援護をもらって4―0となった直後の投球は、先頭の牧原大を味方の失策で出塁させ、続く栗原には二遊間を破られて無死一、二塁のピンチを背負った。だが、柳町にはカウント2―2から5球連続ファウルと粘られながら、10球目で二ゴロ併殺に抑えて2死三塁。甲斐に左前に運ばれて1点を返されるも、代打・野村大は遊直に仕留め、最少失点で切り抜けた。
◆阪神・大竹耕太郎投手(27)が先発し、6回4安打1失点(自責0)と好投した。真っすぐにツーシーム、チェンジアップを織り交ぜて、1点リードの四回2死まで無安打投球。近藤に初安打となる右中間フェンス直撃の二塁打を浴びて柳田と対した最初のピンチでは外角へのカットボールでバットの空を切らせて脱し、雄たけびをあげた。リードが4点に広がった直後の五回に味方の失策をきっかけとして1点を返されたが、ここを最少失点で切り抜けると、2死から四球と安打で招いた六回一、三塁でも牧原大を遊ゴロに抑えてガッツポーズ。六回に代打を送られて交代となったが、先発の役目を務めあげた。昨年12月の現役ドラフトで阪神に移籍し、古巣相手の初マウンド。12球団勝利達成の権利を手にし、リリーフ陣に後を託した。
◆阪神は4―3の1点リードで九回を迎え、岩崎が登板するも、逆転を許した。1死から代打・嶺井の右翼線ギリギリの二塁打で出塁され、甲斐を四球で歩かせて一、二塁。二塁に周東、一塁に谷河原の代走勢を背負い、野村勇を見逃し三振に抑えて2死までこぎつけたが、1番・中村晃にフルカウントからはじき返された打球は左中間方向へ。周東に続いて一走・谷河原も本塁に突入し、左翼のノイジーから遊撃の木浪へと中継してホームにボールが渡ったが、クロスプレーは間一髪間に合わず、セーフ。岡田監督はすかさずリクエストを要求してリプレー検証に入ったが、判定は覆らず、勝利まであと1球というところから試合をひっくり返された。さらに、2死三塁となおも続くピンチで5番手・石井にスイッチしたが、今宮に中前打を打たれて6点目。1点リードの九回に湯浅がソロ2発を浴びて逆転負けを喫した15日のオリックス戦(甲子園)に続き、魔の九回となった。
◆ソフトバンクが逆転勝ち。七回に代打野村勇の2ランで追い上げ、3―4の九回に中村晃の2点二塁打などで3点を奪った。救援陣が無失点でつなぎ、6番手の田浦が2季ぶりの白星。阪神は九回に岩崎が崩れ、今季初黒星を喫した。
◆阪神は九回に逆転を許し、交流戦負け越しが決定した。先発の大竹耕太郎投手(27)が6回1失点の好投。直球にツーシーム、チェンジアップを織り交ぜ、四回2死まで無安打投球。近藤に初安打となる二塁打を浴びたが、続く柳田を空振り三振に抑えて雄たけびをあげた。五回に1点を失ったが、その後は無失点で後続にマウンドを託した。2番手の及川が2ランを浴びたがなんとかリードを保ち、八回は岩貞が無失点で締めたが、九回のマウンドに上がった岩崎が捕まった。2死一、二塁で中村に左翼へ2点打を浴び逆転を許した。打線は二回1死一、三塁で坂本誠志郎捕手(29)がスクイズを敢行。これが投前内野安打となり、1点を先制。坂本は四回1死一、三塁では三塁線を破る適時二塁打を放ち、バッテリーを組む大竹を強力援護した。四回はなお2死満塁の好機で、1番・近本が右前へ2点打。リードを広げたが、逆転を許した直後の九回は無得点で終わった。チームは交流戦の成績を7勝9敗1分けとし、1試合を残して負け越しが決定した。
◆阪神が逆転負け。交流戦は7勝9敗1分となり、2019年以来の負け越しが決まった。1点リードの九回2死一、二塁、岩崎優投手(31)が中村晃外野手(33)に2点二塁打を浴びて、逆転を許した。一走の生還に岡田彰布監督(65)がリクエストを要求したが、リプレー検証の結果、判定は覆らず。さらに石井大智投手(25)が今宮健太内野手(31)に中前打を許して、この回3点を奪われた。6回1失点(自責0)の大竹耕太郎投手(27)は12球団勝利を逃した。観衆は今季最多を更新する4万2635人。DeNAに3差に迫られた岡田監督の一問一答は以下の通り(成績=38勝23敗2分、観衆=4万2635人)。ーーイメージ通りの継投だった「あの2ランがなあ、余分やったなあ」(七回、2番手で登板した及川が2死から四球を与えて、野村勇に2ラン浴びる)ーー四球から本塁打「そう。ツーアウトからなあ」ーー慎重に行ってほしかった「わからんけどなあ。やっぱり、風とか考えたらなあ。外に投げんのが、お前なあ。投げミスやろ。やっぱりなあ」ーー大竹はしっかりと「投げた、投げた。スッと行ったらな、もう一回と思ってたけどなあ」ーー岩貞、岩崎の勝ちパターンでいったが、七回は試行錯誤「左が多いからなあ。どうしても左を行くよな。昨日、島本が2イニング行っているからな。今日は最初から及川で行くつもりやったけどな」ーー九回は不運な当たりから(嶺井の右翼線に落ちる二塁打)「結構、相性いいんだよな、嶺井はな。おーん。昨日はアレやったけど」ーー今まで岩崎はよく投げていた「今日も連投になったから。今日までやったから。明日は投げささんって思ってたけど。最後一日、頑張れ言うたんやけど、うーん」ーー18日はそれ以外のメンバーで九回は「あー、そら行く。明日はな」ーー攻撃面では八回に追加点が欲しかった(無死二塁で得点できず)「あと1点な。まあ1点差やからな、延長とかあるからお前、あっこは(八回2死一、二塁)、右の代打いけんかったよ、糸原のとこはな」ーー交流戦は「あと1試合やな(笑)。(明日は)才木に頑張ってもらうわ」
◆ソフトバンクの23歳、サウスポーの田浦が好救援でプロ初勝利だった2021年4月以来の白星を手にした。3―4の八回2死一、二塁で登板し、無得点に抑え、逆転を呼び込んだ。「野手に感謝したい」と屈託のない笑みを浮かべた。代打糸原に対し、暴投で走者を進めてしまったが「自分の球を投げよう」と切り替えた。切れのある変化球で二ゴロに仕留め、ピンチを脱した。熊本・秀岳館高から2018年にドラフト5位で入団。6年目の今季は自己最多の22試合で投げ、失点はわずか1。「自信はある程度ついてきた」と手応えをにじませた。
◆痛恨の逆転負けの遠因は、ソフトバンクに傾いていく流れを止められなかったから-。西武、ダイエー、阪神の3球団でヘッドコーチを務めた黒田正宏氏(75)=本紙専属評論家=は七回の及川の2死からの被弾、八回の小野寺の送りバント失敗を敗因にあげた。トドメを刺せず、相手に「まだ行ける」と思わせてしまったプレーに猛省を促した。野球は流れを大事にしなければいけないスポーツだ。いかに、流れを自分の方に向けるかの勝負と言ってもいい。確かに九回の逆転されたシーンに目が行ってしまうが、私に言わせれば敗因は四回に3点を追加して以降に、ソフトバンクに傾いていった流れを止められなかったことだろう。一番痛かったのは八回の攻撃。1点差に迫られた状況で佐藤輝が二塁打で出塁。ベンチは小野寺に送りバントを命じた。絶対に決めなければいけない、決めてもらいたいバント。ところが失敗。1点取ればトドメを刺せた場面で、相手に「まだ行けるぞ」の思いを抱かせてしまった。小野寺個人を責めるつもりはない。チーム全体が、ここ一番のバントの重要性を改めて確認してもらいたい。五回、中野の失策から1点を返された時点から、試合の流れは怪しくなっていた。追加点が取れればよかったのだが、それができない。ならば、投手が踏ん張らなければいけないのだが...。先発・大竹は文句なしの好投だった。でも、及川の2死からの失点は、猛省が必要だ。2死走者なし。3点のリード。大胆に攻めの投球ができる状況。ところが甲斐に対して外角ばかりの投球で歩かせてしまう。迎えた代打の野村勇は長打要警戒の打者。今度は繊細に攻めてもらいたいのに、1球目高めにスライダーが外れると、2球目は高めに真っすぐで打たれた。長打のある打者への注意力が足りなかった。流れが一気にソフトバンクに傾いた被弾だった。及川は前回登板(14日)も2死から安打を浴びた。勝ちパターンで起用されている投手。失敗を次に生かしてもらいたい。岩崎は調子は決して悪くはなかった。1死から二塁打を打たれた直後の四球がもったいなかった。経験のある投手。岩崎を心配していては切りがない。次回のリベンジ投球を期待している。
◆古巣を最後のピースとして完成させかけていた12球団勝利は、「あと1球」で手のひらからこぼれ落ちていった。それでも虎戦士として鷹打線に向かい、見せつけたたくましい姿は色あせない。阪神・大竹耕太郎投手(27)の投球が、両軍ファンの心を熱くさせた。「古巣のチームメートに公式戦で投げるという新鮮さが、小学生のときの試合のような感覚で楽しかった」ピッカピカの虎1年生は一回から飛ばしていった。中村晃&今宮の1、2番コンビから連続三振を奪って発進し、四回2死までパーフェクト。近藤に二塁打を浴び初めて走者を背負ったが、外角へのカットボールで4番・柳田にバットの空を切らせ、最初のピンチを断った。4―0の五回、味方の失策をきっかけに甲斐の左前適時打で1点を返されたが、追加点は許さず。六回は2死から四球と安打で一、三塁を招くも、牧原大に遊ゴロに打たせて乗り切り、力強くガッツポーズを作って役目を終えた。昨年12月の現役ドラフトで虎入りし、チームトップの6勝(1敗)と才能を開花させた。だが、すべては鷹で過ごした日々があったからだ。「緊迫したシーズンを送ってきたからこそ、動じることなく(投球)できるというのはある。5年間ちゃんとやってきたというのは、自信になっています」。育成を含め約120人、投手に絞っても60人という大所帯の中、厳しい競争に常に身をさらし続けてきた経験が、いま強気でマウンドに立てるベースにある。「阪神でも頑張っていますよ、というのを伝えようという気持ちはありました」と鷹党への気持ちもボールに込めた。6回4安打1失点(自責0)の好投で、また規定投球回に到達。防御率1・13とし、もはや〝指定席〟となりつつあるリーグトップに再び座った。元同僚たちに記念星を打ち砕かれたが、誰よりその力を知るからこそ「いい打線。最後まで集中力がすごい」と受け止め、ロッカーへと戻っていった。恩返しの白星は、もっともっと高く飛躍した先でつかみ取る。(須藤佳裕)
◆阪神・木浪聖也内野手(29)が気迫あふれるプレーでナインを鼓舞した。五回無死一塁で栗原の二遊間を抜けそうな打球に横っ飛びで捕球を試みたが、グラブをかすめて中前へ。着地時に左肩付近を痛めてしばらくしゃがみ込んだが、そのままプレーを続行した。試合後は「全然大丈夫です」と問題なしを強調。打では2打数無安打、2四球だったが「いい形で終われるように頑張ります」と交流戦最終戦の必勝を誓った。
◆また、魔の九回だ。阪神は1点リードの九回に3点を奪われ、ソフトバンクに4-6で逆転負け。交流戦は7勝9敗1分けとなり、2019年以来の負け越しが決まった。今季最多を更新する4万2635人の「あと1球」コールが響く中、岩崎優投手(31)が逆転打を許し、交流戦だけで5度目の逆転負け。九回の失点が止まらず、2位のDeNAに3ゲーム差に迫られた。あと1アウトでゲームセットという期待感は、またも打ち砕かれた。交流戦勝率5割以上という皮算用は、岩崎までもが痛恨の逆転タイムリーを浴び、最終回の安定感とともに崩れ去った。岡田監督は淡々とした口調の中に悩ましい思いをにじませた。「きょうも(岩崎が)連投になったから。きょうまでやったから。あした(18日の交流戦最終戦)は投げさせんって思ってた。(この日の登板前に)最後一日頑張れ言うたんやけど、うーん」4-3の九回。2軍調整中の湯浅に代わってクローザーを務める岩崎を、3連投にはなったが背中を押してマウンドへ送った。先頭の栗原からは三振を奪ったが、代打・嶺井に右翼線二塁打を浴びた。続く甲斐は四球。野村勇は見逃し三振に斬り意地は見せたが、今季最多4万2635人の大観衆から「あと1球」コールが響く中、2死一、二塁で中村晃にスライダーを左中間へ弾き返された。一走も生還。すべてひっくり返った。
◆阪神・近本光司外野手(28)は2―0の四回2死満塁で右前2点打。今季の満塁での成績を打率・667(6打数4安打)、8打点とした。変化球が4球続いてカウント2―2となったところから「ストレートをどこにどう打つか考えた」と狙い澄ましてバットを一閃。得意にしている直球をはじき返し、ソフトバンクの先発・石川をノックアウトした。4試合連続無安打から抜け出した14日のオリックス戦(甲子園)から4試合連続安打となった。
◆あとひと伸びが足りなかった。高々と舞い上がった阪神・佐藤輝明内野手(24)の打球は、バックスクリーンの手前で風に押し戻された。フェンスに背中をついた中堅手のグラブに収まり、2戦連続の本塁打はならず。一、二塁間で悔しさを叫び、膝に手をついた。「まあ、入るかなと思ったんですけどね。風が逆なので、しゃーないです」4―1で迎えた五回2死の第3打席。松本晴のスライダーを強振した。手応えは十分だったが、風だけが味方してくれなかった。二回の第1打席は鋭く一、二塁間を破る右前打で先制点を呼び込み、八回は右中間へ二塁打。交流戦中は2試合スタメンを外れるなど苦しい時期もあったが、4試合連続の安打で復調を印象付けた。前夜17日のソフトバンク戦(甲子園)で放った95打席ぶりのアーチに続く一発こそならなかったが、悔しい負けを取り返す準備はできている。「あした、勝って締めたいと思います」交流戦ラストゲームに向け、切り替えて気合を込めた。次こそ完璧な柵越えの一打で、勝利に導いてみせる。(邨田直人)
◆「7番・捕手」で先発した阪神・坂本誠志郎捕手(29)は2安打2打点と躍動するも、逆転負けを「構えたところに投げてくれたので僕が悪い」と重く受け止めた。0―0の二回1死一、三塁ではスクイズを試み、これが内野安打となって5月16日の中日戦(豊橋)以来、1カ月ぶりの打点を記録した。四回には1死一、三塁から三塁線を破る適時二塁打。試合前まで打点を挙げればチームは5勝0敗だったが、まさかの敗戦となってしまった。
◆「きょう、変わったことといえば、岡田監督が初めて半袖になったことですね」トラ番サブキャップ・新里公章が報告してきた。こういう〝どうでもいい話〟が虎のソナタは大好きだ。それぐらい心地よいデーゲームだった。雲ひとつない青空。まさに野球観戦日和。記者席にいても爽やかだったこと。半袖の指揮官は試合前の練習中も楽しそうだった。タテジマの後輩、金子誠一氏の訪問を受け、ずっと話し込んでいた。覚えてますか? 和製カンセコ! メジャーのスーパーヒーロー、カンセコの日本(阪神?)版として期待された選手。現役時代の岡田選手がこよなくかわいがった後輩です。熱烈虎党なら、懐かしいでしょう。だが、そんなハッピーな日が、試合後には暗転してしまった。中村晃の打球が左中間に弾み、ホークスの代走コンビが次々とホームイン。その瞬間、大竹の12球団勝利は来年に持ち越しになってしまった。もったいないなぁ!不思議な記録ではある。実力はもちろん必要なのだが、2球団以上に在籍するという条件が欠かせない。昔に比べればこの記録、達成しやすくなっている。交流戦が導入されたため、セパ1球団ずつに属すれば、最低条件は満たす。ホークスからやってきた大竹は移籍1年目、大ブレークしてセ相手に勝ち星を重ね、一気に「あとは古巣だけ」となっていた。でも、交流戦が始まる前の時代は大変だった。セパで2球団ずつに所属しなければいけなかったから。つまり、3度移籍して初めて可能になる珍記録だったのだ。日本で初めて12球団勝利を達成したのは野村収さん。大洋-ロッテ-日本ハム-大洋-阪神と渡り歩いた。4度交換トレードを経験し、5球団に在籍。1985年阪神日本一にも貢献している偉大なタテジマOBだ。タイガースの投手コーチ時代に珍記録第1号の話を尋ねたことがある。「何でも1番は気持ちがいいもんだぞ」そう言ったあと、この記録が難しかったことをうかがわせる話をしてくれた。
◆カチーン! 猛暑の日本列島だったのに、その瞬間、全国の虎党は北極にワープしたように凍りついたのだった...。わが阪神、4-3と1点リードの九回2死、あと一人、いやあと一球で勝利のはずが...。岩崎が中村晃に逆転の2点タイムリーツーベースを許す真昼の悪夢に...。それは同時に今年の交流戦の勝ち越しを消し、さらには先発大竹の12球団白星制覇も幻にする痛い痛~い、例えば渾身(こんしん)の力でサッカーのシュートのまねごとをしていたら、タンスの角に足の小指をぶつけたくらいにウギャー! モウガメジヌジヌ(もう駄目死ぬ死ぬ)状態となったのだ。かといってクローザーの湯浅の不調で急きょその役目を任された岩崎を責めるのは酷と分かっているだけに、岡田さんも猛虎軍団もそして日本中の虎党もみんなつらいんだよ~(涙) 虎のクローザー問題はどうすりゃいいの? 分かったNPBさん、好評の現役ドラフト第2弾を急きょ実施してくださいな! やっぱり無理? 中継ぎ陣、自力で踏ん張ってくれ!!
<交流戦順位表推移>
順位 | チーム名 | 勝数 | 負数 | 引分 | 勝率 | 首位差 | 残試合 | 得点 | 失点 | 本塁打 | 盗塁 | 打率 | 防御率 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 (-) |
巨人 |
11 | 6 | 0 | 0.647 (↓0.041) | - (-) |
1 | 71 (+1) | 53 (+2) | 25 (+1) | 9 (-) |
0.275 (↓0.004) | 3.120 (↑0.07) |
2 (-) |
DeNA |
10 | 6 | 0 | 0.625 (↑0.025) | 0.5 (↓1) |
2 | 71 (+10) | 54 (+1) | 7 (+1) | 3 (-) |
0.257 (↑0.004) | 3.010 (↑0.13) |
3 (-) |
ソフトバンク |
10 | 7 | 0 | 0.588 (↑0.025) | 1 (↑1) |
1 | 77 (+6) | 65 (+4) | 16 (+1) | 6 (-) |
0.262 (↓0.001) | 3.490 (↓0.03) |
3 (-) |
ORIX |
10 | 7 | 0 | 0.588 (↑0.025) | 1 (↑1) |
1 | 60 (+8) | 56 (+5) | 13 (+3) | 7 (+2) |
0.234 (↑0.009) | 2.910 (↓0.13) |
5 (1↑) |
楽天 |
8 | 7 | 0 | 0.533 (↑0.033) | 2 (↑1) |
3 | 61 (+2) | 70 (+1) | 13 (+1) | 6 (-) |
0.282 (↑0.002) | 4.110 (↑0.23) |
6 (1↓) |
広島 |
9 | 8 | 0 | 0.529 (↑0.029) | 2 (↑1) |
1 | 57 (+6) | 65 (+4) | 7 (-) | 13 (+2) |
0.236 (↑0.008) | 3.680 (↓0.02) |
7 (1↑) |
日本ハム |
8 | 8 | 0 | 0.500 (↑0.033) | 2.5 (↑1) |
2 | 51 (+6) | 42 (+3) | 17 (+1) | 7 (-) |
0.236 (-) | 2.410 (↓0.04) |
8 (2↓) |
ロッテ |
7 | 8 | 2 | 0.467 (↓0.033) | 3 (-) |
1 | 54 (+1) | 71 (+10) | 12 (-) | 12 (-) |
0.220 (↓0.001) | 3.950 (↓0.33) |
9 (1↓) |
阪神 |
7 | 9 | 1 | 0.438 (↓0.029) | 3.5 (-) |
1 | 58 (+4) | 57 (+6) | 5 (-) | 10 (-) |
0.211 (↓0.001) | 2.950 (↓0.13) |
10 (-) |
中日 |
6 | 9 | 1 | 0.400 (↓0.029) | 4 (-) |
2 | 49 (+3) | 52 (+6) | 9 (-) | 11 (-) |
0.236 (↓0.001) | 2.910 (↓0.2) |
11 (-) |
ヤクルト |
6 | 10 | 0 | 0.375 (↓0.025) | 4.5 (-) |
2 | 56 (+5) | 59 (+8) | 11 (+3) | 3 (-) |
0.243 (↑0.004) | 3.600 (↓0.23) |
12 (-) |
西武 |
5 | 12 | 0 | 0.294 (↓0.019) | 6 (-) |
1 | 37 (+4) | 58 (+6) | 7 (-) | 8 (-) |
0.209 (↑0.006) | 3.180 (↓0.14) |
<セ・リーグ順位表推移>
順位 | チーム名 | 勝数 | 負数 | 引分 | 勝率 | 首位差 | 残試合 | 得点 | 失点 | 本塁打 | 盗塁 | 打率 | 防御率 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 (-) |
阪神 |
38 | 23 | 2 | 0.623 (↓0.01) | - (-) |
80 | 247 (+4) | 188 (+6) | 31 (-) | 33 (-) |
0.242 (-) | 2.730 (↓0.04) |
2 (-) |
DeNA |
34 | 25 | 1 | 0.576 (↑0.007) | 3 (↑1) |
83 | 249 (+10) | 220 (+1) | 48 (+1) | 11 (-) |
0.261 (↑0.001) | 3.440 (↑0.04) |
3 (-) |
巨人 |
34 | 30 | 0 | 0.531 (↓0.009) | 5.5 (-) |
79 | 248 (+1) | 248 (+2) | 77 (+1) | 20 (-) |
0.256 (↓0.001) | 3.770 (↑0.03) |
4 (-) |
広島 |
33 | 30 | 0 | 0.524 (↑0.008) | 6 (↑1) |
80 | 222 (+6) | 221 (+4) | 40 (-) | 33 (+2) |
0.245 (↑0.002) | 3.240 (↓0.01) |
5 (-) |
ヤクルト |
23 | 38 | 2 | 0.377 (↓0.006) | 15 (-) |
80 | 216 (+5) | 254 (+8) | 54 (+3) | 30 (-) |
0.232 (↑0.001) | 3.770 (↓0.06) |
5 (-) |
中日 |
23 | 38 | 1 | 0.377 (↓0.006) | 15 (-) |
81 | 172 (+3) | 201 (+6) | 27 (-) | 21 (-) |
0.238 (↓0.001) | 2.850 (↓0.06) |
<パ・リーグ順位表推移>
順位 | チーム名 | 勝数 | 負数 | 引分 | 勝率 | 首位差 | 残試合 | 得点 | 失点 | 本塁打 | 盗塁 | 打率 | 防御率 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 (-) |
ロッテ |
32 | 23 | 4 | 0.582 (↓0.011) | - (-) |
84 | 207 (+1) | 190 (+10) | 36 (-) | 37 (-) |
0.232 (↓0.001) | 3.050 (↓0.11) |
2 (-) |
ORIX |
36 | 26 | 2 | 0.581 (↑0.007) | -0.5 (↓1) |
79 | 243 (+8) | 207 (+5) | 51 (+3) | 25 (+2) |
0.255 (↑0.001) | 3.000 (↓0.03) |
3 (-) |
ソフトバンク |
33 | 25 | 2 | 0.569 (↑0.008) | 0.5 (↓1) |
83 | 224 (+6) | 207 (+4) | 43 (+1) | 27 (-) |
0.246 (-) | 3.230 (↓0.01) |
4 (-) |
日本ハム |
29 | 35 | 0 | 0.453 (↑0.009) | 7.5 (↑1) |
79 | 206 (+6) | 203 (+3) | 49 (+1) | 33 (-) |
0.224 (-) | 2.810 (-) |
5 (-) |
楽天 |
25 | 33 | 1 | 0.431 (↑0.01) | 8.5 (↑1) |
84 | 190 (+2) | 237 (+1) | 50 (+1) | 42 (-) |
0.228 (↑0.001) | 3.490 (↑0.04) |
6 (-) |
西武 |
24 | 38 | 1 | 0.387 (↓0.006) | 11.5 (-) |
80 | 168 (+4) | 216 (+6) | 39 (-) | 36 (-) |
0.227 (↑0.001) | 3.130 (↓0.03) |
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