阪神(☆4対1★)ソフトバンク =交流戦1回戦(2023.06.16)・阪神甲子園球場=
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ソフトバンク
1000000001500
阪神
00010300X4501
勝利投手:島本 浩也(2勝0敗0S)
(セーブ:岩崎 優(2勝0敗10S))
敗戦投手:和田 毅(5勝2敗0S)

本塁打
【阪神】佐藤 輝明(9号・6回裏2ラン)

  DAZN
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◆阪神は1点ビハインドの4回裏、1死満塁からミエセスが犠飛を放ち、同点とする。そのまま迎えた6回には、代打・原口の適時二塁打と佐藤輝の2ランで3点を挙げ、勝ち越しに成功した。投げては、2番手・島本が今季2勝目。敗れたソフトバンクは、打線が振るわなかった。

◆ビーズリー、目指せメッセンジャーの再来!阪神のビーズリー投手が、来日初先発する。1軍戦登板11試合はすべて救援。阪神の来日1年目外国人投手が、リリーフ登板を経て初先発した試合で初勝利を挙げれば、10年のメッセンジャー以来だ。この年のメッセンジャーは、今季のビーズリーと全く同じく、開幕から11試合で救援登板を続けた。ところが4月15日巨人戦で坂本勇人に満塁本塁打されるなど、結果を出せずにいた。縦の変化を生かすよう意識し、2軍でフォームを矯正。1軍復帰登板となった7月11日横浜(現DeNA)戦で6回2失点にまとめ、来日初勝利を挙げた。メッセンジャーは同年5勝を挙げ、自信を深めた。そして19年までの実働10年で、実に98勝を挙げる活躍を見せた。今季のビーズリーはファームで3試合に登板し、うち2試合に先発。計9イニングを投げ無失点、被安打1と圧巻の投球を続けてきた。球史に残る名助っ人となったメッセンジャーの、成功物語に続くことができるか。

◆甲子園球場では試合開始前、今月12日に97歳で死去していたことが分かった元中日投手の杉下茂さんをしのび、黙とうを行った。スタンドの観客も、静かに名投手を追悼した。杉下さんは「フォークボールの神様」と呼ばれ、通算215勝を挙げたレジェンド。現役引退後は中日監督や巨人などでコーチを務め、阪神でも64、65年にはコーチ、シーズン途中で退任したが66年には監督を務めている。

◆この日の阪神-ソフトバンク戦は「アニソン」をテーマに音楽と野球観戦を楽しむイベント「トラフェス」として開催され、阪神ナインは普段と違う登場曲を採用した。スタメン選手が採用した楽曲は以下の通り。1番近本 SUPER BEAVER「ひたむき」2番中野 TOKIO「LOVE YOU ONLY」3番ノイジー Barney「I Love You」4番大山 MAN WITH A MISSION「Seven Deadly Sins」5番ミエセス 高橋洋樹「摩訶不思議アドベンチャー」6番佐藤輝 ももいろクローバーZ「『Z』の誓い」7番梅野 Aqua Timez「千の夜をこえて」(奇数打席)「決意の朝に」(偶数打席)8番木浪 Official髭男dism「Cry Baby」9番ビーズリー SiM「The Rumbling」

◆「トラフェスvol.1」として開催されたこの試合は「アニソン」(アニメソング)がテーマ。選手の登場曲もアニソンに変更された。5回裏終了後には、歌手の岩崎良美(62)が登場。名作野球アニメ「タッチ」の主題歌を高らかに歌い上げた。4万人超えの大観衆の中での歌唱に「もうリハーサルの時から興奮してしまって。聖地に立てただけで、もう興奮でした。(阪神は)勝ってほしいな、ちょっとでもエールが送れたらなと思って、そのことだけを考えて歌わせていただきました」と振り返った。今月4日のロッテ戦では、「タッチ」でヒロイン浅倉南を演じた声優の日高のり子(61)が、甲子園のグラウンドに初めて降り立った。アニメ「タッチ」の放映が始まったのは、阪神が日本一になった85年。あれから38年後に、日高のり子、岩崎良美と続けて甲子園の地に立った。

◆/梅ちゃんバズーカの真骨頂??\梅野隆太郎が強肩発動パ盗塁王の周東をドンピシャ送球で刺した?#プロ野球(2023/6/16)??阪神×ソフトバンク??Live on DAZN#DAZNプロ野球#hanshin pic.twitter.com/GUooA4gXdM

◆梅ちゃんバズーカ発動だ!阪神梅野隆太郎捕手(31)が世界の周東を刺した。同点の6回2死、2番手島本がソフトバンク柳町に四球を与えると、すかさず代走周東が登場。WBCでも快足をいかんなく発揮した足のスペシャリストの登場に甲子園が沸いた。7番栗原への2球目だった。周東が二塁へスタート。梅野は遊撃木浪へストライク送球を決め、タッチアウト。二盗を阻止した。試合前時点で、盗塁阻止率1割1分1厘はセ・リーグ最下位。虎の背番号2が意地を見せた。

◆/秘めたる想い、『Z』の誓い\佐藤輝明の9号2ラン?最終カードでついに今季交流戦初HR逆転後、一気に相手を突き放す?#プロ野球(2023/6/16)??阪神×ソフトバンク??Live on DAZN#DAZNプロ野球#hanshin pic.twitter.com/JGOXUeULbI

◆長いトンネルを抜けた。阪神佐藤輝明内野手(24)が、95打席ぶりに本塁打を放った。1点リードの6回、ソフトバンクのベテラン左腕和田から右翼席への9号2ランを放った。この日はアニソンと野球観戦を楽しむイベント「トラフェス」と題し、登場曲を普段から変更。佐藤輝は、今季は採用していなかったももいろクローバーZの楽曲「『Z』の誓い」で打席に入っていた。これに対しネットでは「登場曲ももクロにしたら覚醒するんだからももクロに戻してくれ(笑)」「Zの誓いのおかげでしょ!」など、佐藤輝とももクロについてのコメントが相次いだ。

◆長いトンネルを抜けた。阪神佐藤輝明内野手(24)が、95打席ぶりに本塁打を放った。1点リードの6回、ソフトバンクのベテラン左腕和田から右翼席への9号2ランを放った。「打ったのはチェンジアップ。チャンスの場面でしたし、思い切ってスイングしていきました。追い込まれていましたが、いい感触で捉えることができましたし、大事な追加点を取ることができてよかったです」とコメントした。5月19日の広島戦で8号ソロを放って以降、なかなかアーチが出なかった。約1カ月、この打席まで94打席連続ノーアーチは自己最長ブランクだった。美しい放物線に甲子園が沸き返った。

◆阪神原口文仁内野手(31)が、今季出場21試合ぶりとなる適時打を放ち、勝ち越しを決めた。1-1の同点の6回、2死一塁から島本の代打で出場。カウント2-2からの5球目、低めの143キロ直球をたたき、左中間を破る適時二塁打。一塁走者の中野が本塁へ気迫のヘッドスライディングで生還し、ベンチの岡田監督も両手を挙げて喜び、満面の笑みを浮かべた。「数少ないチャンスでしたし、なんとか1本と思って打席に立ちました。(中野)拓夢もよく走ってくれたと思います」今季は主に代打で出場を続けていたが、打撃不振から5月末に1度出場選手登録を抹消。その後6月9日に1軍再昇格を果たし、仕事を果たした。

◆阪神がソフトバンクのベテラン左腕和田を攻略し、競り勝った。来日初先発となったジェレミー・ビーズリー投手(27)は、制球の定まらなかった1回に1点を先制され、球数も79球とかさみ、4回4安打1失点で降板。その後は島本、加治屋らでつなぎ、ソフトバンクの攻撃をかわした。打線は4回にミエセスの犠飛で同点とし、6回2死一塁から和田をつかまえた。代打原口文仁内野手(31)の左中間を破る適時二塁打で勝ち越すと、続く6番佐藤輝明内野手(24)が、5月19日広島戦以来となる9号2ランを右翼席へたたき込み、突き放した。最後は、この日出場選手登録を抹消されたストッパー湯浅京己投手(23)に代わり、岩崎優投手(31)が締めくくった。

◆/安定よりも勝る安心感\岩崎優は安定の三凡で今季10セーブ目抹消された湯浅の代理を完璧に務めた??#プロ野球(2023/6/16)??阪神×ソフトバンク??Live on DAZN#DAZNプロ野球#hanshin pic.twitter.com/z19g3Kln1i

◆ソフトバンク牧原大成内野手が先制適時打で気を吐いた。1回2死一、二塁から阪神ビーズリーのフォークを仕留め、右前へはじき返した。「先制のチャンスで絶対にランナーをかえそうと打席に入りました。『気持ち一本!』それだけです」と振り返った。これで2試合連続タイムリーとなり、8試合連続安打だ。交流戦3割9厘と好調をキープしている。

◆阪神がソフトバンクに先勝した。来日初先発のジェレミー・ビーズリー投手が4回1失点。初回は直球の制球が定まらず、四球から失点したが、その後は立て直した。岡田監督は試合後、「初回力んでな。ストレートも上ずっとった。だからスライダーがいいからな、もっとうまく、カウント球にも勝負球にも使えるんで、そのへんを言うたんよ、1回以降な」と配球についてアドバイスを送っていたことを明かした。「もっと慣れたらいいんちゃう? コントロール悪いピッチャー違うからな。そら先発で使う」と先発ローテーションの継続も示唆した。初勝利こそつかめなかったが、可能性を示した投球だった。

◆阪神が6回にソフトバンクのベテラン左腕和田を攻略した。同点の6回2死一塁から代打原口文仁内野手(31)の左中間を破る適時二塁打で勝ち越すと、続く6番佐藤輝明内野手(24)が、5月19日広島戦以来となる9号2ランを右翼席へたたき込み突き放した。試合後の岡田彰布監督(65)の一問一答は以下の通り。【テレビインタビュー】-いい勝利だった「いやいや、もうビーズリーが初先発で力んでねえ、ストライクも...。球数も多かったし。まあ4回まで投げてくれたんで、その後は予定通りだったんで」-6回には代打・原口がよく打った「代打いてるんでね。あそこ(5番)にピッチャー入れとけば、ちょうどいいチャンスでいけるかなあ、と思って。ちょうどいい時に(チャンスが)来たですね」-佐藤輝が5月19日広島戦以来の本塁打「いやいや、まあ、昨日の今日なんでねえ。1点リードというのは、こりゃ、まだまだ後半もつれるなあ、と思ったのが、やっぱり3点差になったんでね。非常に大きいホームランですね。やっぱりね」-初先発のビーズリーは改めてどうだった「もう5回、80球ちょいぐらいでいいと思ったんですけどね。最初ボールがね、特に初回ですけどフォアボールを出して。だからでも、まあ2回以降は変化球をまじえて。最初はストレートで力んでストライクが入らなかったけど、まあ、変化球でストライクが取れる、空振りが取れるんで。初先発としてはまずまずじゃないですか」-5回から島本が2イニング無失点と、よく抑えた「島本も投げる機会がなかったですけど、ずっといいピッチングをしてるんで。あれはもう、(相手打線は)左が7人なんで、左(投手)が4人いってもいいくらいの気持ちでいきましたけどね」-最後は岩崎「最後はもう岩崎しかいないし、その前に岩貞もね、復帰してからすごく内容のいいピッチングをしてくれているんで、あの辺は安定しているところですね」-交流戦も残り少ない。「あと2試合なんでね。明日、明後日は、いいピッチャーを2人(大竹、才木)残しているんで、もうちょっとゆっくりね、あんまりピッチャー交代をしないでいきたいですね」【ペン囲み】-和田は中盤勝負に。「そうや、だから、あれ(和田の投球フォームに)タイミング合わんのよな。それはもう分かってたから、みんなね。1巡目は全然タイミング合ってないなあいうのはあったけど、2巡目からはね、何とか対応できるやろなあと思てた」-4回無死一塁のように近本が塁に出るとエンドランのサインも出せる。「うん、だから、それまで塁出えへんから何にもできひん(笑い)」-2番手で5番に投手を入れたことが結果に。「いやいや、ミエちゃんも犠牲フライなったけどな、あれは力であそこまでいっただけで。やっぱり右が(和田に)差し込まれるんでね。だからまあ、和田が球数からいってねえ、あの5番の打順で次来るかちょっと分からんかったからな。だからまあ、右でも左でも代打いけるように。まあ、1打点でミエちゃん今日仕事終わりよ。そういうことよ。大仕事よ、それは。ハッキリ言って」-4回は無死満塁で4番大山が浅い右飛に打ち取られた後だけに「そうそうそう。やっぱり差される、大山でもなあ。やっぱ捉えてんのが。今年、和田も調子いいから、ストレートの伸びがいいんやろね、やっぱり打席の中では」-勝ち投手は2番手島本。中継ぎに白星がつくのは大きい「いや、もうほんとはね、(島本投入は)4回からでもね、いいぐらいやったよ。はっきり言って。でも(ビーズリーが)バット持って張り切っとったから、1打席くらい立たせてやろかなと(笑い)。まあ、三振するやろなとは思ったけどな(結果は空振り三振)」-ビーズリーは初先発としてはまずまず「いや、だから、初回力んでな、ストレートも上ずっとったけど、まあだから、あのスライダーがいいからな。スライダーをもっとうまく、カウント球にも勝負球にも使えるんで。だからその辺を言うたんよ、1回以降な。だから2回以降、簡単にスライダーで簡単にストライク取れたりな。まあ、真っすぐに強いチームやからね。パ・リーグやし、ソフトバンクもそうだし、な。なんぼ力入れてもね、インコースにズバッといってもファウルで逃げられるから、球数だんだん増えるから、それで緩急使えばいいってことやろな」-夏場以降戦力になりそうな感じ「いやいや、もっと慣れたらいいんちゃう。そんなコントロールの悪いピッチャー違うからな。ホントはな。自分の力みとかで、あんなしてストレートが高めに浮いてしまったけど」-次は同一リーグの対戦となるが、使いどころとしては先発「ああ、先発。そら先発で使う、使う。もう中はちょうどぴったしやわ、今のメンバーでな」-6回2死一塁では梅野が代走周東の盗塁を阻止「ああ、何やったんやろな、あの代走は。別に走られても、あれツーアウトやったやろ。セカンドに走られてもバッター打ち取れば。そんな感じやったけどな」-試合前には杉下さんを悼み黙とうを「いやいや、もう最近はあ んまり会ってなかったけどな。前の03年の時とかはけっこうキャンプも来てたからな、俺がまだコーチの時、サードコーチャーの時はな。あれからあんまり外では会ってないなあ。あんまり出てこなかったやろ」-キャンプに来られた時は投手陣が指導を受けたりも「うん、あの時はなあ。フォークボールという武器があったから(指導をしていた)、うん」

◆阪神ヨハン・ミエセス外野手が"大仕事"をした。1点を追う4回1死満塁の好機で中堅へ同点犠飛。「どのボールに対しても、しっかり自分のスイングをすることを心がけた。ランナーをかえすことができてよかったね」と納得顔だ。5番に投手を入れた関係で直後に交代となったが、岡田監督も「1打点でミエちゃん今日仕事終わりよ。そういうことよ。大仕事よ、それは」と貴重な一打を高く評価した。

◆ソフトバンク和田毅投手(42)の103球に及ぶ熱投は実らなかった。6回5安打4失点で今季2敗目。連勝は3でストップし、リーグ戦はオリックスに代わって3位に転落した。1-1の6回2死一塁。阪神の代打原口に、この日の92球目、143キロ直球を左中間へ運ばれた。「悪いボールではなかったけど打たれてしまった。自分の力不足です」。決勝の適時二塁打を献上。なお、2死二塁の場面で佐藤輝に、この日の98球目、外角低め131キロチェンジアップを右翼スタンドへ運ばれた。「もしかしたらちょっと甘かったかもしれないですけど、そんなに悪いボールではなかったと思う。打った佐藤君がね、本当に素晴らしいバッティングをしたと思います」と、素直に脱帽。3点差となり、はかなくも試合の行方が決まった。1敗とは引き換えに、ベテランは殻を破った。21年以来2年ぶりの100球超。近年は疲労を考慮して80球前後で降板していたが、この日は6回完了まで投げ切った。「投げていかないと。いつも80球で(マウンドを)降りてしまうと、80球で疲れてしまう体になる。今日は100球を投げていい当たりをされ始めたけど、これに慣れて、もっと抑えられることが増えていければいい」。対阪神は過去2戦2勝で防御率0・00。お得意様だった虎相手に負けたが、和田の飽くなき向上心にさらに火が付いた。「さすがね、(セ・リーグの)首位にいるチームですし。自分が力をつけていかないと、こういう風にやられてしまう。もっと成長できるように頑張りたい」。交流戦最多タイ28勝目は来年以降に持ち越し。和田がこの1敗を糧にする。【只松憲】

◆1軍で来日初先発した阪神ジェレミー・ビーズリー投手は、4回4安打1失点で期待に応えた。「とても興奮していたし、緊張していた」という立ち上がりは制球が定まらず、2四球でピンチを招き先制点を許した。だが2回からは「どんな投球をするのか」と自分に言い聞かせ、カットとスライダーを有効に使うスタイルに変えて無失点に抑えた。岡田監督は「もっと慣れたらいいんちゃう。そら先発で使う、使う」と交流戦明けも先発起用する方針を明かした。

◆長いトンネルを抜けた! 阪神佐藤輝明内野手(24)が、自己最長ブランクの95打席ぶり弾で勝利を呼び込んだ。「日本生命セ・パ交流戦」のソフトバンク戦で1点リードの6回、左腕和田から右翼へ9号2ラン。「フォークの神様」として一時代を築き、阪神監督も務めた杉下茂氏が97歳で亡くなったことが伝えられた日に、復活アーチを天国にささげた。2位DeNAが敗れ、ゲーム差は再び4に拡大。輝のお目覚めで一気の進撃といきたい。初夏の甲子園に花火を打ち上げた。佐藤輝は一塁ベースを蹴ると、小さく右手で合図した。打球は今オフに自主トレをともにした右翼柳田の頭の上を通過。「最高の気分ですね」。今季最多4万2631人が入った甲子園はもう、フェスさながらの大熱狂だった。6回、原口の適時打で1点を勝ち越した直後だ。2死二塁、フルカウントから和田の内角131キロをさばいた。「追い込まれていたので、なんとかして前に飛ばそうと」。必死だった。肘をたたみ、バットを体の内側から繰り出す。技ありの一振りで右翼席へ95打席ぶりのアーチを描いた。「早く打ちたいとは思っていましたけど、焦ってもいいことない。しばらく間が空いてたので、ここからどんどん打っていきたい」 スタメン復帰した14日オリックス戦から3試合連続安打と上昇ムード。この日はアニメソングと野球観戦を楽しむイベント「トラフェス」の一環で、登場曲を変更した。今季初めてももいろクローバーZの楽曲「『Z』の誓い」を採用し、復活ショーを彩った。約1カ月に及んだ94打席連続ノーアーチは自己最長ブランクだったが、ももクロの力も借りて打ち破った。今月12日に97歳で死去していたことが分かった元監督の杉下茂さんをしのび、試合前には佐藤輝らナインが黙とうをささげた。岡田監督は「前の03年の時とかは、キャンプも来てたからな。俺がまだコーチの時な。あれからあんまり外では会ってないなあ」と惜しんだ。阪神投手陣も指導を受けたことがある。「フォークボールという武器があったから、うん」。指揮官も、虎に財産をもたらした故人を思った。先人がいて今がある。佐藤輝らナインの奮闘で、同じタテジマを着た大先輩に白星を届けた。9回に守護神湯浅が2被弾で逆転を許した悪夢の一戦から一夜明け、ベテラン和田を打ち崩して勝った。13年から交流戦で9開催連続で勝ち越しがなく、虎が一番苦手にしているソフトバンクに、まずは先勝。「3つ勝ちます!」。お立ち台で宣言した佐藤輝の言葉を現実にする。【中野椋】阪神時代の杉下氏 投手コーチ時代には、エースの村山実や進境著しい外国人のバッキーを徹底指導。チーム防御率は2年連続リーグ1位の投手王国を築いた。とりわけ実績のなかったバッキーには「失敗しても、必ずそこから何かを学べ」と諭し、29勝で最多勝と沢村賞を取るまでに育て上げた。監督としては途中退任したものの、チームは最終3位。村山は24勝で最多勝に輝いた。阪神はソフトバンク3連戦に先勝。交流戦このカードは通算27勝35敗4分けで8つの借金と、対戦別ワースト。13年の対戦から昨年まで9開催連続勝ち越しがなし(20年は交流戦中止)と、苦戦が続いていた。阪神は交流戦終了時点のリーグ首位が決まった。2位DeNAが交流戦残り3試合で全勝しても、36勝25敗1分けで勝率5割9分。阪神は2連敗でも38勝24敗2分けで6割1分3厘となり、DeNAを上回るため。阪神が交流戦閉幕時点でリーグ首位は、05、08、21年に続き4度目。

◆阪神島本浩也投手が2回無失点の好投で、今季2勝目を手にした。同点の5回から2番手で登板。2死から近藤をスライダーで見逃し三振に打ち取るなど3人で片付け、6回も難なく切り抜けた。「左は絶対に抑える気持ちでずっとやっているので、いい結果でよかったです」。20年オフの左肘トミー・ジョン手術から復帰後初のお立ち台で「絶好調でした! 最高に気持ちいいです」と笑顔。デビューから連続無敗の球団記録を124試合に更新した。プロ13年目の島本が今季2勝目を挙げ、これでプロ通算124試合に登板して7勝0敗。阪神投手のデビュー7連勝は36~37年景浦の球団記録に並んだ。デビュー7連勝以上は、同じくこの日記録した大江(巨人)を含め14人いるが、プロ入り10年以上かけて記録したのは島本が初めて。

◆新勝利の方程式がいきなり決まった。守護神湯浅が2発を浴びて2軍降格となったショッキングな逆転負けの一夜明け。阪神中継ぎ陣が0封リレーで安心を届けた。9回を締めたのは今季2度目の抑え復帰となった岩崎優投手(31)だ。簡単に2死を奪い、代打嶺井を力ない二飛に仕留めて試合終了。「よかったです。こういう試合を増やしていきたい」。2年連続2桁10セーブにもクールだった。8回の岩貞は近藤、柳田、牧原大と左が並んだクリーンアップを3者凡退。「リリーフ陣で一致団結してやっていくしかない。湯浅も見ていると思うので、しっかり気持ちを入れて勝っていきたい」と湯浅の穴は束になって埋める。岡田監督も「最後は岩崎しかいないし、その前の岩貞もね。あのへんは安定している」と、左腕コンビに勝利の方程式を安心して託す。7回に登場した3番手の加治屋も古巣対決で粘った。7回2死一、二塁のピンチを招いたが、対決を熱望していた今宮を遊ゴロ斬り。「楽しむというところはなく、1発で同点だけはないように。最低限、仕事ができてよかった」とホッと笑顔だ。24試合連続自責0で防御率は0・00。湯浅が抜けても虎には強力ブルペン陣がいる。【三宅ひとみ】岩崎が今季10セーブに到達した。昨季の28セーブに続く2年連続2桁セーブ。阪神ではスアレスの2年連続(20~21年)以来。生え抜き左腕に限ると、山本和行3年(84~86年)田村勤2年(92~93年)に続き3人目。

◆梅ちゃんバズーカ発動だ!阪神梅野隆太郎捕手が世界の周東を刺した。同点の6回2死一塁。代走周東が7番栗原の2球目にスタート。梅野は遊撃木浪の構えたグラブへストライク送球を決め、二盗を阻止した。「どこかで走ってくると思っていた。準備も含めて大きなアウトになった。本当にベストなスローができました」。今季は盗塁阻止率1割5分8厘と苦戦しているが、勝負どころでさすがの送球だった。

◆阪神原口文仁内野手(31)が、今季初の決勝打で逆転勝利の立役者となった。「トラフェス」の一環で、大人気アニメ「ワンピース」のテーマ曲「ウィーアー!」の登場曲をバックに、1-1同点の6回2死一塁から代打で出場。追い込まれたが和田の低め143キロ直球をたたき、左中間最深部を破った。一塁走者中野が快足を飛ばし、気迫のヘッドスライディングで生還。ベンチの岡田監督も満面の笑みで両手を上げて喜び、二塁に到達した原口の殊勲打をたたえた。「なかなかいい場面でヒットが出てなかったですし、そういう中でいい場面で1本出て、少しチームに貢献できたのはよかったです。(中野)拓夢もよく走ってくれたと思います」値千金の勝ち越し二塁打は、開幕カードの4月2日のDeNA戦(京セラドーム大阪)で代打で2ランを放って以来、出場21試合ぶりのタイムリーだった。今季は開幕から代打で出場を続けていたが、不振で5月末に1度出場選手登録を抹消。今月9日に1軍再昇格を果たした。再び代打の切り札として勝負どころの打席を託され、期待に応えてみせた。ファームでは「強く振る」ことを念頭に、練習、打席数を重ねてきた。「(2軍に)下がる前はどうしても打ちたくて、当てにいくフォームだった」。和田2軍監督やファームの打撃コーチの助言をもとに打撃を修正。「(2軍首脳陣と)いろいろ話す中で振り返る時間があった。いい時間でした」。勝負強さを取り戻し、最高の結果を出した。お立ち台では周囲のへの感謝を口にした。「なかなかヒットが出ない中で、やっぱりヒット1本の重みはすごく感じる。多くの人のサポートをいただいて、こういういい1本が出たのはすごくうれしい。このまま出していけたら最高だと思います」。ここから打ちまくる。【古財稜明】○...阪神中野が効果的な2安打でチャンスメークした。4回無死一塁ではエンドランで遊撃の右へ転がし、三遊間を抜く技あり打。ミエセスの同点犠飛を呼んだ。6回は先頭で左前打を放ち、原口の二塁打で勝ち越しホームを踏んだ。「(6回は)なんとか塁に出て、チームに勢いをつけたいなって気持ちはあったので。久々に自分らしいヒットが出たかな」。6日の楽天戦以来9試合ぶりのマルチ安打が勝利を呼び、納得の表情だった。

◆長いトンネルを抜けた! 阪神佐藤輝明内野手(24)が、自己最長ブランクの95打席ぶり弾で勝利を呼び込んだ。「日本生命セ・パ交流戦」のソフトバンク戦で1点リードの6回、左腕和田から右翼へ9号2ラン。「フォークの神様」として一時代を築き、阪神監督も務めた杉下茂氏が97歳で亡くなったことが伝えられた日に、復活アーチを天国にささげた。2位DeNAが敗れ、ゲーム差は再び4に拡大。輝のお目覚めで一気の進撃といきたい。佐藤輝とミエセスが、ひそかに温めていたホームランパフォーマンスを披露した。佐藤輝が本塁を踏んでベンチへ戻ると、2人が片手を合わせて上下に手をフリフリ。そして、天に向かって指にふっと息を吹きかけるパフォーマンスだ。佐藤輝はなかなかアーチを描けず、うずうずしていた。「2人で甲子園でもできるように練習していたんですけど、どっちもホームランを打っていないので(笑い)。あれは...アレポーズです!」と笑った。ミエセスは「2人で楽しく何かできたらと思って考えたよ」と説明。「打者として良い仕事をしたね」と互いへの敬意を込めたポーズを佐藤輝に提案したという。「2人とも満足できるように、アレに近づけたら良いなと思う」と笑った。そんな2人がアベック打点で勝利に貢献。お次はともに「実現したい」と願うアベック弾が待ち遠しい。【阪神担当=三宅ひとみ】

◆阪神・大竹耕太郎投手(27)が17日の2回戦に先発する。キャッチボールやダッシュで調整し、練習後にはソフトバンクの選手と談笑した。「普通に勝ちたいです。チームの勝利に貢献したい。僕も知ってるし向こうも知ってるので、投げづらさは感じない」。ソフトバンクには2018年に育成選手として入団し5年間在籍。現役ドラフトで今季から阪神に加入し、9試合に先発し6勝1敗、防御率1.24の活躍を見せている。大竹は11球団から勝利を挙げており、17日に勝利すれば12球団制覇となる。14日のオリックス戦(甲子園)で12球団勝利を達成した西勇に続く史上21人目の快挙に挑む。

◆両軍のスターティングメンバーが発表。阪神は新助っ人のジェレミー・ビーズリー投手(27)が来日初先発する。今季は4月2日に1軍昇格し、中継ぎとして11試合に登板して、防御率2・25。先発調整のため、5月22日に登録抹消され、以降はウエスタン2試合に登板した。6月4日のオリックス戦(高槻萩谷)では5回無安打無失点と好投し、1軍登板のチャンスをつかんだ。15日は守護神・湯浅が2被弾でまさかの逆転負け。負のムードを払しょくする快投をみせる。

◆試合開始に先立って、肺炎のため12日に亡くなった杉下茂さん(享年97)の冥福を祈り、両軍選手と首脳陣、スタンドのファンが黙とうをささげた。杉下さんは中日のエースとして沢村賞など、数々のタイトルを獲得。引退後は阪神で1軍投手コーチ兼ヘッドコーチに就任し、1966年には阪神の監督も務めた。

◆先発した阪神の新助っ人、ジェレミー・ビーズリー投手(27)が立ち上がりに苦しみ、一回に失点した。先頭の中村晃には直球が4球連続で外れ四球。続く今宮は3球三振。最後は130キロスライダーで空振りを奪った。3番・近藤は3-0からフルカウントとするも、最後はカットボールが外れて四球。1死一、二塁とピンチを背負う。柳田をこの日最速タイの155キロ直球で右飛に仕留めるも、牧原大に138キロスプリットを右前に運ばれ、先制点を許した。柳町は二ゴロに仕留め、何とか最少失点でしのいだが、来日初先発の緊張感からか、制球に苦しんだ。

◆「5番・二塁」で先発したソフトバンク・牧原大成内野手(30)が一回2死一、二塁で先制タイムリーを放った。今季初先発の阪神・ビーズリーの3球目、変化球を右前へはじき返した。15日はヤクルト戦(神宮)で4時間47分の激闘を制し、甲子園に乗り込んできたチームは現在3連勝中。牧原大は広報を通じて「打ったのはフォークです。先制のチャンスで絶対にランナーをかえそうと打席に入りました。『気持ち一本!』それだけです。大事な先制点を取ることができて良かったです」とコメントした。

◆阪神が追いついた。近本光司外野手(28)が先陣を切った。3回まで完璧に抑えられていたソフトバンクの先発・和田に対して、四回先頭で7球目を中前にはじき返してチーム初安打をマークした。続く中野の打席では走者を警戒し、2度、けん制球。カウント2ー2から5球目。近本がスタート。中野が137キロカットボールに食らいついた。ベースカバーに走った遊撃・今宮の定位置付近に打球を転がし、そのまま左翼外野芝生へ。スタートを切っていた近本が一気に三塁まで進み、無死一、三塁の絶好機を演出した。続くノイジーはファウルで粘って四球をもぎ取り、無死満塁の大チャンス。4番・大山が打席に向かった。しかし、浅い右飛に倒れて三走・近本は動けず。それでも、5番・ミエセスが飛距離十分の中犠飛を放って同点に追いついた。続く佐藤輝はとらえた打球も一直。逆転とはならなかった。

◆先発した阪神の新助っ人、ジェレミー・ビーズリー投手(27)は4回4安打1失点で降板した。一回先頭の中村晃に四球を与えると、1死から近藤にも四球で一、二塁のピンチ。2死としたが牧原大に右前適時打を浴びていきなり失点した。三回も1死一、二塁のピンチを背負ったが、柳田を一ゴロ、牧原大を空振り三振でしのぐ。四回1死二塁のピンチでは甲斐を三直、和田を見逃し三振とした。来日初先発の緊張感からか、球数がかさんで4回79球で降板した右腕だが、最速156キロの直球と曲がり幅の大きなスライダー。140キロ台のカットボールにスプリットを駆使するなど、先発として次回登板にも期待の持てる内容だった。

◆阪神・原口文仁内野手(31)が六回に値千金の勝ち越し打を放った。1-1で迎えた六回。先頭の中野が左前打で出塁するも、ノイジー、大山が倒れて2死一塁。代打・原口がコールされた。カウント2ー2から6球目。和田の143キロ直球を捉えると、打球は左中間最深部に弾む。一走・中野がヘッドスライディングで勝ち越しのホームへとかえってきた。原口の打点は4月30日のヤクルト戦(神宮)以来で、これが今季初タイムリー。2軍で実戦機会を積み、帰ってきた男が頼もしい一打を放った。

◆阪神・佐藤輝明内野手(24)が六回にリードを広げる9号2ランを放った。六回、原口の一打で勝ち越し、なおも1死二塁の好機。和田の131キロチェンジアップを捉えた。打った瞬間、スタンドインを確信した打球は虎党の待つ右翼席へ。5月19日の広島戦(甲子園)で放った8号ソロを最後に、自己ワーストの94打席連続ノーアーチだったが、目覚めの一発でソフトバンクを突き放した。和田とはルーキーイヤーの2021年も対戦し、3打数無安打。3打席連続三振とプロの洗礼を食らった相手だ。この日も第1打席は三振、第2打席はとらえた打球も一直に倒れていたが、豪快弾で3年目の進化を証明した。

◆来日初先発の阪神のジェレミー・ビーズリー投手(27)が4回4安打6三振2四球1失点で降板した。「初めての先発登板にとても緊張してしまったよ。甲子園スタジアムの雰囲気も緊張感も自分にとって、とてもいい経験になったし、いい感覚のボールで三振も取ることができたから、次回に生かせていけたらいいね」。立ち上がり2四球で2死一、二塁のピンチで5番・牧原大に右前適時打で先制を許した。それでも以降は落ち着きを取り戻し、試合を作った。

◆3番手で七回のマウンドに上がった阪神・加治屋蓮投手(31)が古巣のソフトバンク相手に1回を無失点でしのいだ。先頭の栗林に死球を与えたが、甲斐を三ゴロで1死二塁。代打・上林を空振り三振に斬った。中村晃に四球で2死一、二塁とし、迎えたのは今宮。試合前、「右(打者)なら今宮ですね。同学年なので」と対戦を心待ちにしていた打者と対峙した。ピンチの場面も、最後は150キロ直球で押し込み、遊ゴロに。「気持ちでは負けないようにしたい」と語っていた通り、リードを守り切った。

◆阪神・佐藤輝明内野手(24)が六回にリードを広げる9号2ランを放った。六回、原口の一打で勝ち越し、なおも1死二塁の好機。和田の131キロチェンジアップを捉えた。打った瞬間、スタンドインを確信した打球は虎党の待つ右翼席へ。5月19日の広島戦(甲子園)で放った8号ソロを最後に、自己ワーストの94打席連続ノーアーチだったが、目覚めの一発でソフトバンクを突き放した。和田とはルーキーイヤーの2021年も対戦し、3打数無安打。3打席連続三振とプロの洗礼を食らった相手だ。この日も第1打席は三振、第2打席はとらえた打球も一直に倒れていたが、豪快弾で3年目の進化を証明した。「チャンスの場面でしたし、思い切ってスイングしていきました。追い込まれていましたが、いい感触でとらえることができましたし、大事な追加点を取ることができてよかった」とコメントした。

◆阪神が逆転勝ち。打線が効果的に得点をあげた。0-1の四回は近本&中野の1、2番コンビが足を絡めて好機を作ると、満塁でミエセスが中犠飛を放って同点。六回2死一塁で代打・原口が勝ち越しの適時二塁打を放つと、続く佐藤輝が95打席ぶりとなる9号2ランを放ってリードを広げた。 来日初先発となったビーズリーは、一回に2四球などで、先制点を献上するも、なんとかしのいで、4回4安打1失点。島本、加冶屋、岩貞とつなぎ、湯浅が不在となった守護神は岩崎が務めた。 前夜の9回に2被弾で逆転負けを喫した悪夢を吹き飛ばす快勝。貯金は16となった。

◆阪神が快勝。六回2死一塁で代打・原口文仁内野手(31)が左中間に勝ち越し二塁打。さらに2死二塁から佐藤輝明内野手(24)が9号2ランを放った。5月19日の広島戦(甲子園)の第3打席から95打席ぶりのアーチで、自己最長にピリオドを打った。先発のジェレミー・ビーズリー投手(27)は4回1失点。2番手の島本浩也投手(30)が今季2勝目。最後は岩崎優投手(31)が締め、10セーブ目をマークした。観衆4万2631人は今季最多を更新。DeNAとは4差。交流戦は7勝8敗1分とした岡田彰布監督(65)の主な一問一答は以下の通り(成績=38勝22敗2分、観衆=4万2631人)。★テレビインタビュー(抜粋)ーー原口がよく打ちましたね「代打いてるんでね。あそこ(5番)にピッチャー入れとけば、ちょうどいいチャンスでいけるかなあ、と思って」ーー佐藤輝が5月19日以来のホームラン「まあ、昨日の今日なんでねえ。1点リードというのは、こりゃ、まだまだ後半もつれるなあ、と思ったのが、やっぱり3点差になったんでね。非常に大きいホームランですね。やっぱりね」★ペン囲み取材ーーソフトバンク・和田とは中盤勝負に「タイミング合わんのよな。それは分かってたから。1巡目は全然合ってないのはあったけど、2巡目から、対応できるやろと思てた」ーー近本が出るとエンドランのサインも出せる「うん、だから、それまで塁出えへんから何にもできひん(笑)」ーー5番にピッチャーを入れたことが結果に(四回、同点犠飛を放ったミエセスに代わって、投手が入り、9番に右翼・島田。六回、投手の代打に原口が登場し、勝ち越し打)「ミエちゃんも犠牲フライなったけどな、あれは力であそこまで行っただけで。和田が球数からいって、5番の打順で次来るか分からんかったからな。右でも左でも代打いけるように。1打点でミエちゃん今日仕事終わりよ。そういうことよ。大仕事よ、それは。ハッキリ言って」ーーミエセスの犠飛は大山が打ち取られた後「やっぱり差される、大山でも。和田も調子いいから、ストレートの伸びがいいんやろね」ーー中継ぎに白星がつくのは大きい「ホントはね、(投手交代は)四回からでもいいぐらいやったよ。ハッキリ言って。でも(ビーズリーが)バット持って張り切っとったから、1打席くらい立たせてやろかなと(笑)。三振するやろなとは思ったけどな(結果は空振り三振)」ーー初先発としては「初回力んでな、ストレートも上ずっとったけど、スライダーがいいからな。スライダーをもっとうまく、カウント球にも勝負球にも使えるんで。だからその辺を言うたんよ、一回以降な。だから二回以降、簡単にスライダーでストライク取れた」ーー夏場以降戦力になる「もっと慣れたらいいんちゃう? コントロールの悪いピッチャー違うからな」ーー次も先発「そら先発で使う、使う。中はちょうど、ぴったしやわ、今のメンバーでな」ーー梅野の盗塁阻止(六回2死一塁で代走周東の二盗阻止)「何やったんやろな、あの代走は。別に走られても、ツーアウトやったやろ。セカンドに走られてもバッター打ち取れば。そんな感じやったけどな」ーー杉下さんを悼み黙とうを「もう最近はあんまり会ってなかったけどな。2003年の時とかは、結構キャンプも来てたからな、俺がまだコーチの時、サードコーチャーの時はな。あれからあんまり外では会ってないなあ。あんまり出てこなかったやろ」ーーキャンプでは投手陣が指導を受けた「あの時はなあ。フォークボールという武器があったから、うん」

◆阪神は前夜15日に打ち込まれた抑えの湯浅が2軍で再調整となっても、新しい勝ちパターンが機能した。八回は岩貞、九回はセットアッパーだった岩崎が任され、ともに三者凡退で締めた。岩貞は「湯浅も見ていると思うので、気持ちを入れた。リリーフ一丸となって頑張る」と力強く言った。昨季の守護神で、今季湯浅が負傷離脱していた間も抑えを任されていた岩崎は10セーブ目。防御率0・39と安定感は抜群だ。「湯浅がどうとかは関係なく、マウンドではしっかり自分のことをやるだけ。こういう試合を増やしていきたい」と頼もしかった。(甲子園)

◆阪神で1994年に新人王に輝き、米大リーグのアスレチックス、ジャイアンツ、楽天と渡り歩き、日米通算91勝をマークしたサンケイスポーツ専属評論家の藪恵壹氏(54)は勝利のポイントとして五回からの2回を無失点に抑え、2勝目を挙げた島本浩也投手(30)の存在だと指摘した。湯浅で痛恨の逆転負けから一夜明け、初先発のビーズリーにベンチも長いイニングは期待していなかったはず。継投が注目された試合だった。最大の功労者は島本だ。五回からマウンドに上がり、六回までゼロに抑えた。この「2回ゼロ封」が大きい。五回2死から近藤を見逃し三振に仕留めた外角低めのスライダーは見事。ストライク先行で簡単にカウントを整え、真っすぐもキレがあった。六回2死から周東の二盗を阻止した梅野の助けも見逃せない。あの盗塁が決まっていたら、打者は怖い栗原。どう展開していたか、わからない。島本が2回を投げたことで、残る投手起用が一気に楽になった。湯浅に代わる九回は岩崎で問題ないだろう。表情を変えることなく投げられる岩崎は抑えに向いている。八回には左打者が並ぶことから岩貞が起用されたが、今後は相手によって臨機応変になるのではないか。現在は勝ちパターン、負けパターンの両方で投げる加治屋に負担がかかっているが、石井が昇格してきたことで、その負担も軽減できる。試合ごとに、どういう組み合わせで臨むのか、岡田監督、安藤投手コーチの手腕が問われることになる。5月には湯浅不在で快進撃している。救援陣の層の厚さは変わっておらず、阪神としては先行逃げ切りの今まで通りの戦い方を突き進めればいい。

◆阪神2番手の島本が同点の五回から登板し、2回1安打無失点と好投して今季2勝目を手にした。左打ちの好打者がそろう打線を抑え、「左は絶対に抑えるという気持ちでずっとやっているのでよかった」と声を弾ませた。この日は同じ左腕の高橋の手術が発表。自身も2020年にトミー・ジョン手術などを経験しただけに、「連絡をくれるので、僕も手術が終わったときは連絡して」。仲間の思いも背負い、ゼロを並べる。

◆七回に登板した阪神・加治屋が1回無失点。「ゼロで帰ってこられて、後ろにつなぐという最低限の仕事はできた」。制球に苦しみ、2つの四死球を出して2死一、二塁を招くも、最後は同学年の今宮を遊ゴロに抑えて切り抜けた。ソフトバンクに2020年まで7年間在籍しており、試合前には多くの選手と談笑する姿も。これで開幕から25試合登板で防御率は0・00をキープ。古巣を相手に成長した姿を見せた。

◆阪神・中野が四回無死一塁で、和田の137キロカットボールに食らいつき左前打。エンドランを仕掛けた一走・近本を三塁まで進め、同点を演出した。六回は先頭で左前打を放つと、原口の一打でホームに激走。ヘッドスライディングで勝ち越しのホームにタッチした。「打った瞬間、ホームにかえる気持ちで走りました。うまく滑れたと思います」。9試合ぶりの複数安打に足でも魅せた。

◆阪神・梅野が持ち前の強肩でパ・リーグトップの15盗塁を誇る周東を刺し、勝利への流れを引き寄せた。1-1の六回2死からヒットで出塁した柳町の代走で出場した韋駄天が続く栗原の2球目にスタートを切るも、滑り込んだ足と二塁ベースの間にドンピシャ送球でアウトにした。「スペシャリストなので、12球団1位くらいの。いい仕事ができた」と胸を張った。正捕手としても湯浅不在の危機に5投手をリードし勝利に導いた。

◆ふーっと2度息を吐いて、原口が鋭い目でマウンドを見つめる。3球続いて目に焼き付けた直球を、4度目は逃さなかった。両腕を伸ばし、振り抜いた打球が一直線に伸びていく。チームを勝利に導く勝ち越しの適時二塁打は、愛妻を祝福する一打にもなった。「なかなかいい場面でヒットが出ていなかったですし、いい場面で一本出て、少しチームに貢献できてよかった」1―1で迎えた六回。先頭の中野が左前打で出塁したが、ノイジー、大山が凡退し2死一塁。打ちあぐねていたソフトバンクの先発・和田の攻略が代打・原口に託された。1―1の3球目から直球が続き、追い込まれてからの6球目。一閃したバットが白球を捉え、中堅手の頭上を越えた。一塁から激走する中野がホームベースに頭から突っ込む。それを二塁ベース上で確認した原口は、小さくうなずいた。今季は代打での出場が続く中、5月29日に出場登録を抹消。ウエスタンで6試合25打席に立ち、打撃を見直した。「(2軍に)下がる前はどうしても打ちたくて、当てにいく方だったり、そういったフォームの見直しができた」。再昇格後、初出場となった9日の日本ハム戦(エスコン)で1安打。「降格する前よりはるかに状態は良くなっている」と手応えを感じていた。前日15日は、愛する妻の誕生日。昨年は6月13日に新型コロナウイルスの陽性判定を受け、自宅内で隔離生活を強いられた最中のバースデーだった。「家族にうつさなかったことだけが救いでした」。グラウンドに立てず、家族とも離れざるを得なかった日々から1年。会心の一打で、1日遅れのプレゼントを届けた。「本当に大事な一打席が今、続いているので。数多く結果が出ればいいですけど、出ない日も切り替えて次にという気持ちでいつもやっている。それがきょう、つながってよかったと思います」前夜の暗いムードを吹き飛ばす大仕事で、特大の存在感を放った。大声援を受けた原口の背中が聖地で大きく輝いた。(邨田直人)

◆阪神・岩貞が八回から登板して1回無安打無失点と仕事を果たした。先頭の近藤は中飛、柳田は134キロスライダーで空振り三振、牧原大もスライダーで投ゴロに仕留めた。左打者を完璧に抑え、湯浅不在を中継ぎ陣が一丸となってカバーした。「(湯浅は)この輪に入りたい、入らなければという気持ちも、もちろんあると思う。焦らずにといいたいですけど、焦りながらやってもらいたい」とエールを送った。

◆「5番・右翼」で2試合ぶりに先発出場した阪神・ミエセスが0-1の四回1死満塁から同点となる中犠飛を放った。「しっかり自分のスイングをすることを心掛けた。ランナーをかえすことができてよかった」。直後の五回、2番手の島本が5番に入り、途中交代するとベンチで声出しに奮闘した。岡田監督は「ミエちゃんは1打席で、きょうの仕事は終わり。大仕事(をした)よ」とねぎらった。

◆お待たせ!! 阪神はソフトバンクに4-1で勝利し、2位DeNAとのゲーム差を「4」に広げた。六回に佐藤輝明内野手(24)が95打席ぶりの本塁打となる9号2ランを放った。94打席連続ノーアーチで自己ワーストを更新していたが、ようやく飛び出した待望の一発。今季最多4万2631人が詰めかけた甲子園でお目覚めだ!!悪夢を払拭し、進化の証しを示す放物線が架かる。今季最多4万2631人の観衆が揺れた。〝師匠〟の頭上を越えて突き刺した95打席ぶりのアーチを噛み締めるように、佐藤輝はゆっくりとダイヤモンドを一周した。「追い込まれていたので、何とかして前に飛ばそうと思っていました。本当に大きい追加点になったのでよかった」原口の一打で勝ち越した直後、六回2死二塁の好機だった。フルカウントから、この打席まで5打数無安打4三振と苦しめられてきた42歳の難敵・和田の131キロチェンジアップを振り抜く。弾丸ライナーの打球に、自主トレをともにした右翼手・柳田は追うのをやめた。聞こえてきた大歓声。「本当に最高の気分でした」と笑みがこぼれた。予兆もあった。四回2死一、三塁の第2打席は、内角低め142キロ直球を捉えるも、打球は一塁手の真正面に。ただ、「いいコースを引っ張れたので、同じ感じでいった」と頭に刻んだイメージを忘れない。勝利を大きくたぐり寄せた9号2ランは5月19日の広島戦(甲子園)以来の一発だ。自己ワーストの94打席連続ノーアーチの最中も「早く打ちたいと思っていましたけど、焦ってもいいことはない」。耐え抜いた先に待っていた会心の一撃は格別だった。

◆悪夢の逆転負けから一夜。4投手の継投でつなぎ、九回を任されたのは岩崎だった。守護神・湯浅が2軍降格となった中、前日のショックを払拭する投球を見せた。「良かったです。こういう試合を増やしていきたい」先発ビーズリーは4回1失点で降板。そこから島本、加治屋、岩貞とつなぎ4―1とリードして迎えた九回。背番号13がコールされると、大きな歓声が沸き上がった。5月26日の巨人戦(甲子園)以来となるセーブシチュエーションの登板にも、左腕は落ち着いていた。先頭の代打・野村大をチェンジアップで空振り三振。続く栗原は投ゴロ、最後は代打・嶺井を二飛とわずか12球で抑えた。危なげない投球で10セーブ目を挙げ、昨年に続く2桁セーブとなった。今季25試合登板で許した失点はわずか「2」。開幕から湯浅、石井、岩貞らが故障で戦列を離れる中でも、救援陣の軸として安定した投球を続けている。湯浅が前回抹消された際には「しっかり治してくれれば。みんなで頑張るので」と気遣っていた。岡田監督は「最後は岩崎しかいない。あそこは安定してるんで」と全幅の信頼を寄せている。湯浅が帰ってくるまで、九回は岩崎が守り続ける。(中屋友那)

◆ジメジメジメ...何や~前日の湯浅が九回に浴びた2アーチをひきづるようなこの梅雨のごとき序盤は...。来日初先発のビーズリーは「あんたはバブルヘッド人形かァ!!」と思わず突っ込みたくなるくらいに梅野のリードに首を振り、間が悪い上に四球だヒットだで、いつゲームがぶち壊れてもおかしくないマウンドだし...。一方、鷹の先発42歳の和田は三回まで虎打線をパーフェクト...アカン本日はあきらめましたァ!! と白旗をパタパタ振ったら(内心は全くあきらめてなかったけどね)四回ミエセスの犠牲フライで同点!!すると、岡田はんに全国の虎党の気持ちが届いたー!! ビーズリーをキッパリと四回であきらめての島本投入!! 伏兵の好投に応えたのは頼れる伏兵原口の代打逆転2ベース! そして勝利投手は島本って...。ジワ~いい物語やないの(涙)。〝ビックリ箱〟佐藤輝の1カ月ぶりの9号アーチもおおきにな、けど本日はワキ役だったのだ。に、しても...強烈若虎の前川見て~な~!! 同じダメなら中途半端な外国人選手より前川の将来のための失敗を見たいー!!

DAZN

<交流戦順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
巨人
1150 0.688
(↑0.021)
-
(-)
270
(+6)
51
(+5)
24
(+3)
9
(+1)
0.279
(↑0.007)
3.190
(↓0.12)
2
(-)
DeNA
960 0.600
(↓0.043)
1.5
(↓1)
361
(+2)
53
(+5)
6
(-)
3
(-)
0.253
(↓0.003)
3.140
(↓0.13)
3
(-)
ソフトバンク
970 0.563
(↓0.037)
2
(↓1)
271
(+1)
61
(+4)
15
(-)
6
(-)
0.263
(↓0.006)
3.460
(↓0.06)
3
(2↑)
ORIX
970 0.563
(↑0.03)
2
(-)
252
(+4)
51
(+1)
10
(-)
5
(-)
0.225
(↑0.003)
2.780
(↑0.12)
5
(1↑)
広島
880 0.500
(↑0.033)
3
(-)
251
(+2)
61
(-)
7
(+2)
11
(+2)
0.228
(↓0.001)
3.660
(↑0.25)
6
(1↑)
ロッテ
772 0.500
(↑0.038)
3
(-)
253
(+5)
61
(+2)
12
(-)
12
(+1)
0.221
(↓0.005)
3.620
(↑0.1)
6
(2↓)
楽天
770 0.500
(↓0.038)
3
(↓1)
459
(+5)
69
(+6)
12
(+2)
6
(-)
0.280
(↑0.001)
4.340
(↓0.17)
8
(1↑)
阪神
781 0.467
(↑0.038)
3.5
(-)
254
(+4)
51
(+1)
5
(+1)
10
(-)
0.212
(↓0.001)
2.820
(↑0.12)
8
(1↑)
日本ハム
780 0.467
(↑0.038)
3.5
(-)
345
(+2)
39
(+1)
16
(-)
7
(-)
0.236
(↓0.004)
2.370
(↑0.1)
10
(3↓)
中日
681 0.429
(↓0.033)
4
(↓1)
346
(+1)
46
(+2)
9
(+1)
11
(-)
0.237
(↓0.009)
2.710
(↑0.05)
11
(2↓)
ヤクルト
690 0.400
(↓0.029)
4.5
(↓1)
351
(+1)
51
(+4)
8
(-)
3
(-)
0.239
(↓0.007)
3.370
(↑0.02)
12
(-)
西武
5110 0.313
(↓0.02)
6
(↓1)
233
(-)
52
(+2)
7
(-)
8
(-)
0.203
(↓0.003)
3.040
(↑0.04)

<セ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
阪神
38222 0.633
(↑0.006)
-
(-)
81243
(+4)
182
(+1)
31
(+1)
33
(-)
0.242
(↓0.001)
2.690
(↑0.03)
2
(-)
DeNA
33251 0.569
(↓0.01)
4
(↓1)
84239
(+2)
219
(+5)
47
(-)
11
(-)
0.260
(↓0.001)
3.480
(↓0.03)
3
(-)
巨人
34290 0.540
(↑0.008)
5.5
(-)
80247
(+6)
246
(+5)
76
(+3)
20
(+1)
0.257
(↑0.002)
3.800
(↓0.02)
4
(-)
広島
32300 0.516
(↑0.008)
7
(-)
81216
(+2)
217
(-)
40
(+2)
31
(+2)
0.243
(↓0.001)
3.230
(↑0.05)
5
(-)
ヤクルト
23372 0.383
(↓0.007)
15
(↓1)
81211
(+1)
246
(+4)
51
(-)
30
(-)
0.231
(↓0.002)
3.710
(↑0.02)
5
(-)
中日
23371 0.383
(↓0.007)
15
(↓1)
82169
(+1)
195
(+2)
27
(+1)
21
(-)
0.239
(↓0.002)
2.790
(↑0.02)

<パ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
ロッテ
32224 0.593
(↑0.008)
-
(-)
85206
(+5)
180
(+2)
36
(-)
37
(+1)
0.233
(↓0.001)
2.940
(↑0.02)
2
(1↑)
ORIX
35262 0.574
(↑0.007)
0.5
(-)
80235
(+4)
202
(+1)
48
(-)
23
(-)
0.254
(↑0.001)
2.970
(↑0.03)
3
(1↓)
ソフトバンク
32252 0.561
(↓0.01)
1.5
(↓1)
84218
(+1)
203
(+4)
42
(-)
27
(-)
0.246
(↓0.002)
3.220
(↓0.02)
4
(-)
日本ハム
28350 0.444
(↑0.009)
8.5
(-)
80200
(+2)
200
(+1)
48
(-)
33
(-)
0.224
(↓0.001)
2.810
(↑0.03)
5
(-)
楽天
24331 0.421
(↓0.008)
9.5
(↓1)
85188
(+5)
236
(+6)
49
(+2)
42
(-)
0.227
(↑0.001)
3.530
(↓0.05)
6
(-)
西武
24371 0.393
(↓0.007)
11.5
(↓1)
81164
(-)
210
(+2)
39
(-)
36
(-)
0.226
(↓0.001)
3.100
(↑0.01)