広島(☆2対0★)西武 =交流戦1回戦(2023.06.16)・MAZDA Zoom-Zoom スタジアム広島=
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西武
0000000000510
広島
00002000X2602
勝利投手:床田 寛樹(6勝1敗0S)
敗戦投手:隅田 知一郎(2勝6敗0S)

本塁打
【広島】末包 昇大(1号・5回裏ソロ),堂林 翔太(3号・5回裏ソロ)

  DAZN
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◆広島は両軍無得点で迎えた5回裏、末包と堂林の2者連続本塁打が飛び出し、2点を先制する。投げては、先発・床田が9回5安打無失点の快投。今季初完封で6勝目を挙げた。敗れた西武は、先発・隅田が6回2失点と試合をつくるも、打線が無得点と振るわなかった。

◆広島は16日に亡くなった球団OBの北別府学さんを悼み、午後6時からマツダスタジアムで行われる西武1回戦で半旗を掲げ、新井監督、コーチ、選手は喪章を着用することを発表された。新井監督は「闘病されてたことはお聞きしてたんですけども、先ほどお聞きしてすごく残念です。どんな時も淡々とどっしりしてる方でした。私がカープに戻ってきた時にごあいさつをしたところ"がんばりんさいよ"と優しく言っていただいたことが思い出されます。天国で北別府さんが見守ってくれていると思いながら、今日から選手たちとプレーしていきたいと思います」とコメントした。

◆西武は広島床田に完封負けを喫し、6連敗となった。無得点敗退は今季10試合目。6回の同点機にはマキノンが遊撃への併殺打に倒れた。15日の巨人戦でも遊ゴロが3つ。松井稼頭央監督は「緩い球を打たされている感が。当てるのがうまい打者なので紙一重なんでしょうけど。本来4番タイプではないですけど、任せているので」と話した。エース高橋が投げる17日になんとか連敗を止めたい。

◆2戦連続先発の広島末包昇大外野手が先制の1号ソロを放った。5回無死、2球で追い込まれたが、隅田の3球目真っすぐを捉え、バックスクリーンにへ。今季6打席目に飛び出した1発に「もうやるしかないと思っていた。まだまだ3日間ぐらい。結果が出て良かったけど、これからだと思う」と冷静に振り返った。

◆右袖に喪章をつけた左腕が、最後までマウンドに立ち続けた。半旗が掲げられる中、広島床田寛樹投手は昨年5月10日阪神戦以来の完封勝利。登板前に聞いたOB北別府学さんの訃報に驚きつつ、勝利を誓って臨んだ。「いい報告ができるようにと思って投げていた。途中からはもう、とりあえず勝ちたいと思って投げた。結果こうやって勝ててよかったです」。通算213勝を挙げた先輩のように、ただ勝利のために腕を振った。4回からの3イニング連続を含む4度、先頭打者に安打を許しながら粘った。チームは前夜、中継ぎ6投手を投入しただけに、「昨日の試合を見ている時から、長いイニングを投げないといけないと思いました」。主戦として、中継ぎ陣のためにもマウンドを降りるわけにはいかなかった。8回まで106球。それでもその裏の打席に立ち、9回も続投した。最後は西武の中軸を3者凡退。切れのある真っすぐと鋭く変化するツーシームを軸に27アウトのうちゴロで17個を奪い、持ち味を発揮した。6勝目を手にし、防御率1・69はリーグトップだ。新井監督は弔い星に「北別府さんが見てくれていると思って、みんなで頑張りました」と振り返った。この日のウイニングボールは北別府氏のもとに届けられる。【前原淳】

◆広島が先発床田の今季初完封勝利で2連勝とした。先頭打者を4度安打で出しながらもテンポよく打たせて取り、凡打の山を築いた。今季6勝目で防御率1・69はリーグトップとなった。打線は5回に末包、堂林の連続本塁打で援護した。試合後の新井貴浩監督(46)の談話は以下の通り。-見事な完封勝利新井監督 もう床田につきますよね。ナイスピッチングだったと思います。アツ(会沢)もいいリードをしてくれました。-8回の打席も床田投手に立たせて最後まで新井監督 完封がかかってたというのがありましたし、昨日ブルペン陣がたくさん投げていましたので。なんとかこちらもブルペンの方も助けてほしいと。8回が終わった時点で、9回も行ってもらうと決めていました。-ゴロアウトが多かった新井監督 彼らしい、ツーシームを低めに集めてゴロアウトで重ねていくという本当に素晴らしい投球だったと思います。-円陣を組んだ5回に、2者連続本塁打で援護新井監督 円陣の中身はちょっと言えませんが、しっかりと狙い球を絞って打ちに行こうと。2人とも追い込まれていたんですけど、素晴らしいホームランでした。追い込まれた中で末包がバックスクリーン、ドウ(堂林)が右中間。内容が素晴らしかった。-ターリー投手の出場登録が抹消された新井監督 予定通りといいますか、少し登板が多くなっているので。結構前から(藤井)ヘッドからこういうアイデアもあるよという提案をしてもらっていた。ちょっとニックの登板数が多く、疲労がたまっているように見えていたので、交流戦明けの4日間もフルに活用して、疲れを取ってリフレッシュしてもらおうと抹消しました。-伝えたターリー投手の反応は新井監督 ちょっとビックリしていた。そういうことを言われたのは初めてだから、と。本当にいいの? みたいな(笑い)。多分そんなトーンだった。でも、いたら使ってしまうから、と。まずは疲れを取って、また(再登録が可能となる27日からの)DeNA戦から待っているよ、と伝えました。-試合前の北別府さんの訃報を受け、喪章を付けて臨んだ新井監督 そうですね。すごく残念ですし、試合前ショックでしたけど、自分たちにできることは、グラウンドで精いっぱいプレーすることしかないので。今日は北別府さんが見てくれていると思って、みんな頑張ってくれたと思います。

◆広島・森下暢仁投手(25)がマツダスタジアムの試合前練習に参加し、先発する17日の2回戦に向けてキャッチボールなどで汗を流した。「キャッチャーとコミュニケーションを取ってやりたい。足が速い選手がいるので気を付けたい。源田さんは(大分商高の)先輩なので意識している」。前回登板10日のロッテ戦(ZOZOマリン)は7回6安打3失点で勝敗付かず。昨秋の右肘の手術から5月に復帰した今季は6試合に登板し2勝1敗、防御率1・73と安定したピッチングを続けている。

◆粘りの投球で試合を作った。2年目左腕の西武・隅田知一郎投手(23)は6回6安打2失点と好投したが、3勝目はならなかった。「(失点)ゼロを目標に一人一人抑えて流れをしっかりつくれるようにしたい」。そう意気込んで臨んだ中6日のマウンド。一回は先頭から2者連続空振り三振に仕留めると、秋山を投手ゴロに打ち取って難なく三者凡退に切り抜けた。その後もテンポのいい投球で四回まで無失点。しかし五回に捕まった。先頭・末包に甘く入った真っすぐを捉えられバックスクリーンに運ばれる先制ソロを許すと、続く堂林にも2者連続弾となるソロ本塁打を浴びた。6回を投げ切って103球で2番手・ティノコにマウンドを譲った。 2年連続で開幕ローテ入りした今季は、4月19日のソフトバンク戦(ベルーナ)で昨年3月26日のプロ初登板勝利以来となる白星をマーク。昨季から続いた球団ワーストの自身の連敗を「12」で止め、お立ち台では目に涙を潤ませながらファンに感謝した。以来勝ち星に恵まれなかったが、前回9日のヤクルト戦で5回1失点で2勝目を挙げた。チームは前日15日に巨人に敗れ今季初の5連敗。借金は最大の12となり、単独最下位に沈んでいる。左腕は先発の役割こそ果たしたが、打線の援護を得られなかった。(石井孝尚)

◆広島は床田が今季初完投を5安打完封で飾り、6勝目を挙げた。テンポ良く打たせて取り、4度先頭打者の出塁を許しても崩れなかった。打線は五回に末包、堂林の2者連続アーチで2点を先行した。西武は6連敗。

◆西武・隅田知一郎(ちひろ)投手(23)は6回6安打2失点で6敗目を喫した。立ち上がりから緩急を使った投球で試合を作ったが、五回先頭から末包、堂林に2者連続ソロ本塁打を浴びた。2年目左腕は「(本塁打を)1本打たれたところで、すぐ次の打者を迎える時に、もっとうまく気持ちを切り替えなければいけませんでした」と反省した。

◆試合前に届いた訃報に、マツダスタジアムは悲しみに包まれた。広島のエースとして通算213勝を挙げた北別府学氏が65歳で死去。テレビカメラの前に立った新井監督が心境を明かした。「闘病されていたことはお聞きしていた。すごく残念です。偉大な先輩。先輩をしのびながらプレーしたいと思います」球団は球場の正面ビジョンの上の旗を半旗にして追悼の意を示し、試合前には両軍と観客が1分間の黙?(もくとう)をささげた。新井監督、広島のコーチと選手はユニホームの袖に喪章をつけて臨んだ。広島出身でカープファンの新井監督にとって、黄金期のエースだった北別府氏は特別な存在だった。「投げ方をまねしていました。柔らかいフォームからの精密機械のようなコントロール、すごく覚えている」。指揮官が現役時代の2015年に阪神から古巣広島に復帰が決まった際には当時、野球解説者の北別府氏から「頑張りんさいよ」と優しく声掛けしてもらったことには今でも感謝している。天国で見守る北別府氏に勝利を届けたい広島は、投手戦が続く五回に待望の先制点を奪った。6番の末包が先頭で隅田の直球を振り抜き、バックスクリーンへ1号ソロ。続く堂林も右中間に3号ソロをたたき込み、リードを広げた。先発・床田は9回5安打で今季初完封で6勝目をマーク。「(エースは)先発したら完投する」という〝北別府魂〟を体現し、チーム一丸で弔い星をささげた。(柏村翔)

◆115球目、最後の打者を一ゴロに打ち取ると女房役の会沢と握手を交わした。広島・床田がマツダスタジアムで魂の完封劇。天国の北別府さんに弔い星をささげた。「最終回、声援がすごく熱かった。いい報告ができるようにと思って一生懸命投げた。勝てて良かった」チームトップの6勝目を2021年から3年連続3度目の完封勝利で飾った。西武打線を散発5安打に封じ、無四球で本塁を踏ませなかった。この日、規定投球回に達し、防御率1・69でリーグトップに躍り出た。試合前、チームに動揺が走った。広島一筋で通算213勝を挙げた北別府学さんが65歳で死去。球団は球場を旗を半旗にして追悼の意を示し、試合前に黙?(もくとう)を行った。ユニホームの袖に喪章をつけたナインが勝利を収め、新井監督は「偉大な先輩。北別府さんが見てくれていると思ってみんな頑張ってくれたと思います」と胸をなでおろした。広島出身の新井監督にとって黄金期のエースの北別府さんは特別な存在だった。「投げ方をまねしていた。柔らかいフォームからの精密機械のようなコントロール。すごく覚えている」。現役時代の2015年に阪神から古巣広島への復帰が決まった際に「頑張りんさいよ」と優しく声掛けしてもらったことに、今でも感謝している。「(勝利球は北別府さんのもとへ)持っていきたいと思います」と新井監督。チームは交流戦で初優勝の可能性が消滅したが、連敗を阻止して貯金2。北別府さんにいい報告ができるように、強いカープを作り上げていく。(柏村翔)

◆末包と堂林が豪快なホームランで北別府さんに勝利を届けた。五回先頭でバックスクリーンへ1号先制ソロを叩き込んだ末包は「もうやるしかないと思った。結果が出てよかった」と振り返った。続けて右中間席に3号ソロを放り込んだ堂林は「球場でたくさん声をかけていただいた。打つことができて喜んでくれていると思います」と胸を張った。

DAZN

<交流戦順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
巨人
1150 0.688
(↑0.021)
-
(-)
270
(+6)
51
(+5)
24
(+3)
9
(+1)
0.279
(↑0.007)
3.190
(↓0.12)
2
(-)
DeNA
960 0.600
(↓0.043)
1.5
(↓1)
361
(+2)
53
(+5)
6
(-)
3
(-)
0.253
(↓0.003)
3.140
(↓0.13)
3
(-)
ソフトバンク
970 0.563
(↓0.037)
2
(↓1)
271
(+1)
61
(+4)
15
(-)
6
(-)
0.263
(↓0.006)
3.460
(↓0.06)
3
(2↑)
ORIX
970 0.563
(↑0.03)
2
(-)
252
(+4)
51
(+1)
10
(-)
5
(-)
0.225
(↑0.003)
2.780
(↑0.12)
5
(1↑)
広島
880 0.500
(↑0.033)
3
(-)
251
(+2)
61
(-)
7
(+2)
11
(+2)
0.228
(↓0.001)
3.660
(↑0.25)
6
(1↑)
ロッテ
772 0.500
(↑0.038)
3
(-)
253
(+5)
61
(+2)
12
(-)
12
(+1)
0.221
(↓0.005)
3.620
(↑0.1)
6
(2↓)
楽天
770 0.500
(↓0.038)
3
(↓1)
459
(+5)
69
(+6)
12
(+2)
6
(-)
0.280
(↑0.001)
4.340
(↓0.17)
8
(1↑)
阪神
781 0.467
(↑0.038)
3.5
(-)
254
(+4)
51
(+1)
5
(+1)
10
(-)
0.212
(↓0.001)
2.820
(↑0.12)
8
(1↑)
日本ハム
780 0.467
(↑0.038)
3.5
(-)
345
(+2)
39
(+1)
16
(-)
7
(-)
0.236
(↓0.004)
2.370
(↑0.1)
10
(3↓)
中日
681 0.429
(↓0.033)
4
(↓1)
346
(+1)
46
(+2)
9
(+1)
11
(-)
0.237
(↓0.009)
2.710
(↑0.05)
11
(2↓)
ヤクルト
690 0.400
(↓0.029)
4.5
(↓1)
351
(+1)
51
(+4)
8
(-)
3
(-)
0.239
(↓0.007)
3.370
(↑0.02)
12
(-)
西武
5110 0.313
(↓0.02)
6
(↓1)
233
(-)
52
(+2)
7
(-)
8
(-)
0.203
(↓0.003)
3.040
(↑0.04)

<セ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
阪神
38222 0.633
(↑0.006)
-
(-)
81243
(+4)
182
(+1)
31
(+1)
33
(-)
0.242
(↓0.001)
2.690
(↑0.03)
2
(-)
DeNA
33251 0.569
(↓0.01)
4
(↓1)
84239
(+2)
219
(+5)
47
(-)
11
(-)
0.260
(↓0.001)
3.480
(↓0.03)
3
(-)
巨人
34290 0.540
(↑0.008)
5.5
(-)
80247
(+6)
246
(+5)
76
(+3)
20
(+1)
0.257
(↑0.002)
3.800
(↓0.02)
4
(-)
広島
32300 0.516
(↑0.008)
7
(-)
81216
(+2)
217
(-)
40
(+2)
31
(+2)
0.243
(↓0.001)
3.230
(↑0.05)
5
(-)
ヤクルト
23372 0.383
(↓0.007)
15
(↓1)
81211
(+1)
246
(+4)
51
(-)
30
(-)
0.231
(↓0.002)
3.710
(↑0.02)
5
(-)
中日
23371 0.383
(↓0.007)
15
(↓1)
82169
(+1)
195
(+2)
27
(+1)
21
(-)
0.239
(↓0.002)
2.790
(↑0.02)

<パ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
ロッテ
32224 0.593
(↑0.008)
-
(-)
85206
(+5)
180
(+2)
36
(-)
37
(+1)
0.233
(↓0.001)
2.940
(↑0.02)
2
(1↑)
ORIX
35262 0.574
(↑0.007)
0.5
(-)
80235
(+4)
202
(+1)
48
(-)
23
(-)
0.254
(↑0.001)
2.970
(↑0.03)
3
(1↓)
ソフトバンク
32252 0.561
(↓0.01)
1.5
(↓1)
84218
(+1)
203
(+4)
42
(-)
27
(-)
0.246
(↓0.002)
3.220
(↓0.02)
4
(-)
日本ハム
28350 0.444
(↑0.009)
8.5
(-)
80200
(+2)
200
(+1)
48
(-)
33
(-)
0.224
(↓0.001)
2.810
(↑0.03)
5
(-)
楽天
24331 0.421
(↓0.008)
9.5
(↓1)
85188
(+5)
236
(+6)
49
(+2)
42
(-)
0.227
(↑0.001)
3.530
(↓0.05)
6
(-)
西武
24371 0.393
(↓0.007)
11.5
(↓1)
81164
(-)
210
(+2)
39
(-)
36
(-)
0.226
(↓0.001)
3.100
(↑0.01)