中日(★1対2☆)日本ハム =交流戦1回戦(2023.06.16)・バンテリンドーム=
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日本ハム
0011000002510
中日
0100000001301
勝利投手:上沢 直之(6勝4敗0S)
(セーブ:田中 正義(1勝1敗10S))
敗戦投手:小笠原 慎之介(4勝4敗0S)

本塁打
【中日】細川 成也(8号・2回裏ソロ)

  DAZN
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◆日本ハムは1点ビハインドの3回表、1死一三塁から加藤豪が犠飛を放ち、同点とする。続く4回には、一塁走者が盗塁を試みる間に三塁走者・万波が生還し、勝ち越しに成功した。投げては、先発・上沢が8回3安打1失点の快投で今季6勝目。敗れた中日は、打線が1得点と振るわなかった。

◆中日小笠原慎之介が日本ハム戦に初登板。小笠原の交流戦は通算4勝6敗だが、白星は17、18、21、22年の楽天戦で記録。楽天戦は5試合で4勝1敗に対し、他カードは11試合に登板して0勝5敗。1失点以下で勝てないのが5試合もあり、楽天戦以外ではツキもない。小笠原が楽天以外から白星を挙げられるか。

◆侍ジャパンとしてWBCに出場した日本ハム伊藤大海投手(25)が練習前、あいさつに訪れた中日高橋宏斗投手(20)と"WBC戦士トーク"を楽しんだ。待ち構えていたかのように、グラウンドに現れた伊藤に駆け寄った高橋宏。それぞれのチームでは先発ローテの柱として活躍中だが、WBCでは、ともにブルペンを支えた仲間だ。会話の内容について伊藤は「『楽天強いですか~?』って。久しぶりの会話が、それでしたよ」。侍最年少の"ゆる~い"再会の言葉に苦笑いだ。「『(シーズンの)最初はお互い、しんどかったよね』っていう話しをしていて。徐々に向こうも(状態が)上がってきたみたいなんで『こっから頑張ろう』って」と、健闘を誓い合った。

◆日本ハムが先発上沢直之投手(29)の5年ぶり安打からチャンスを広げ、同点に追い付いた。1点を奪われた直後の3回1死二塁、1ボールから中日先発小笠原の高めナックルカーブを、左前に運んで出塁した。1死一、三塁にすると、続く加藤豪の中犠飛で三塁走者の上川畑が生還した。上沢の安打は、1試合2安打を放った18年6月6日広島戦(マツダスタジアム)以来1836日ぶり。この試合で上沢は8回5安打2失点と好投したが、降板後の9回に逆転され、サヨナラ負けを喫している。

◆日本ハムが、新庄剛志監督(51)の意表を突く采配で、勝ち越しに成功した。1-1の4回2死一、三塁、8番江越の打席の際、1ボールとなった後、一塁走者の上川畑が飛び出して中日左腕、小笠原のけん制を誘うと、一、二塁間に挟まれる間に、三塁走者の万波が一気に本塁へ生還した。新庄監督がキャンプ中にも練習させていたプレーで、記録上は一塁走者の盗塁死の間の得点となった。

◆/しっかり飛び込んだ\加藤豪将がファインプレー中日がリクエストも判定覆らず?プロ野球(2023/6/16)??中日×日本ハム??Live on DAZN#DAZNプロ野球#lovefighters pic.twitter.com/0NR1M9lsjz

◆日本ハムは"新庄スペシャル"で4試合ぶりの勝利も、巨人が勝ったため交流戦優勝の可能性はなくなった。同点の4回2死一、三塁で、一走の上川畑がマウンドにいる中日小笠原の一塁けん制球を誘い出す作戦。上川畑が一、二塁間で挟まれている間に、三走の万波が勝ち越しのホームを踏んだ。新庄監督は「去年からやってきたことを1発で(決められた)。成長に感謝」と、ご機嫌だった。▽日本ハム上川畑(一走の4回2死一、三塁で、一塁けん制球を誘い出す"演技"に成功)「いかにも走ったように見せるのが大事。僕は"飛び出るサイン"だった。(一塁けん制球を)投げて来た瞬間、うまくいったなという感覚はありました」▽日本ハム万波(4回に重盗を仕かけて勝ち越しのホームを踏む)「あるかな~という場面だったので、タイミングをはかりながら準備していた。最高の形になったなと思います」

◆日本ハム新庄剛志監督(51)が試合後、この日、65歳で亡くなった元広島の北別府学さんについて言及。現役時代の思い出を語った。阪神でプレーしていた時に、何度も対戦した。「すごいコントロールが良くて、もう、くるっくる打ち取られて。こんなにコントロールのいいピッチャーは他にいないなっていう印象しかないですね。球はね、そこまで速くはなかったんですけど。打ちに行ったところから、ちょっとした変化で芯をずらされる。素晴らしい投手でした」と、懐かしんだ。

◆中日大島洋平外野手(37)が日本ハム1回戦(バンテリンドーム)のベンチメンバーから外れた。右ふくらはぎに違和感があるため。15日ロッテ戦途中からベンチに下がっていた。

◆中日の交流戦優勝が消滅した。試合直前にはOB故杉下さんへの黙とうが送られ、球場にも半旗が掲示。1-1の4回2死一、三塁から一走上川畑の二盗を仕掛けるトリックプレーの間に、三走万波に生還され決勝点を奪われた。1点を追う7回1死満塁からの代打攻勢も不発で連敗。立浪和義監督は「日本ハムの得意の一、三塁に引っかかっていては。指示不足もある。我々も選手もしっかり反省してやっていきたい」と、肩を落とした。▽中日小笠原(7回2失点も4敗目)「点の取られ方が悪すぎます。チームに迷惑をかけました」

◆日本ハム上沢直之投手がパ・リーグトップタイの6勝目をマークした。8回112球を投げて、3安打5奪三振、1失点。終盤にかけて多投した変化球が、中日打線の捉えどころをつぶした。「真っすぐを打ちにきている感覚があった。がらっとピッチングの内容を変えたのが良かったかな」。打者としても同点に追い付いた3回にチャンスを広げる左前打を放ったが、「無欲です。全く良くなかったです」と、謙虚に語った。

◆苦難を乗り越えた北の守護神が10セーブに達した。日本ハム田中正義投手(28)が「日本生命セ・パ交流戦」中日戦で、1点リードの9回に登板し、3者凡退に抑えてチームの連敗を止めた。プロ7年目で初セーブ、初勝利と結果を出し、今度は2ケタセーブ。16年ドラフト1位でソフトバンク加入も6年間、ケガで結果を出せなかったが、五輪金メダリスト室伏広治氏(48)の著書から学んだ言葉を糧に、成果を出し続けている。1点差のしびれるマウンドでも、動じることはなかった。田中正は、先頭の細川を153キロの内角直球で一邪飛に打ち取ると、溝脇は151キロの内角直球で右飛。村松への6球目は157キロの低め直球を見せた後、フォークで中飛に打ち取り、締めた。「要所で甘いところにいって、結構芯に当たる打球が多かったので、しっかり明日は空振りをとれるようにしたい」。おごることは一切ない。勝って、かぶとの緒を締めた。これで10セーブに到達。6月10日の前回登板から中5日と間隔が空いたが、気迫のこもった投球は、変わらない。「ちょっと間も空いていたので。明日明後日はもう少しいい球を投げられるんじゃないかなと」と、まだまだ余力があることをアピールした。この日も笑顔を貫きマウンドに上がった。「楽しむ」。これは6年間、ケガに苦しんだ田中正がはい上がるための1つのキーワードだった。糧にしてきたのはアテネ五輪ハンマー投げ金メダリスト室伏広治氏の著書「ゾーンの入り方」。「世界記録を目指してやってた方が、記録を目指すのも大事ですが、しっかり大地を踏んで空に天高く投げるっていうことを、楽しみなさいっていうの言われていて」。世界を制したアスリートの教えにならい、重圧をはねのけ渾身(こんしん)のボールを投げ込んだ。幼少期に何度も通った"故郷"横浜スタジアムでは登板の機会がなかったが、15日の試合が降雨ノーゲームとなり19日に、もう1度、登板する可能性もある。「(交流戦は)あと3試合ですかね。名古屋、名古屋、横浜で試合が。そしたら3日空くので、あと3試合全力で頑張って11セーブ目を目指したい」。ハマ生まれのハムの大魔神が、名古屋でも横浜でも、仁王立ちする。【永野高輔】

◆日本ハムは連敗ストップに〝年イチ〟の「新庄スペシャル」が発動された。1-1で迎えた四回2死一、三塁。打席には試合前まで打率・184の江越、カウント1ボール。ここで一走・上川畑が大きく離塁する。中日先発・小笠原はけん制球を〝誘発〟される形で一塁に投げ、その瞬間に三走・万波が猛然と本塁にスタート。一、二塁間の挟殺プレーとなる間に万波は悠々と生還した。一走の動きが丸見えの左投手なら、条件反射で一塁に投げると読んでの作戦だった。昨年7月3日のオリックス戦(札幌ドーム)の再現だった。同戦では1-3で迎えた三回2死一、三塁。杉谷の打席でリードを取る一走・石井がよろめいて両手が地面に着く。このときも左腕・山崎福が一塁へ投げ、一、二塁間の挟殺プレーとなる間に松本剛が生還した。実は、石井の動きは全て演技。同年6月14日と7月1日の非公開練習の中で繰り返していた秘策で、新庄監督も「選手に〝俳優〟になってもらわないといけない新たな作戦。『演技がうまそうだな』と思った走者だったら、サインを出す。成功したら面白いけど、失敗したらアホかってね。まあ、見ててください」と〝匂わせ〟発言をしていた。(東山貴実)

◆日本ハムが連敗を3で止めた。三回に加藤豪の犠飛で同点とし、四回は2死一、三塁から一塁走者が盗塁死となる前に三塁走者が生還した。上沢がリーグトップに並ぶ6勝目で、田中正が10セーブ目。中日は三回以降、打線が沈黙した。

◆中日の大島がふくらはぎの違和感でベンチメンバーを外れた。15日のロッテ戦で下半身の違和感を訴えて途中交代した。立浪監督は右ふくらはぎを指さしながら「大事を取って休ませた」と説明した。

◆日本ハムは連敗を「3」で止めた。新庄剛志監督(51)は開口一番「去年からやってきたことを一発で決めてくれるところが(選手の)成長。感謝しかない」と会心の笑みを浮かべた。連敗ストップに向け〝年イチ〟の「新庄スペシャル」を発動した。1-1で迎えた四回2死一、三塁。打席には打率・184の江越、カウント1ボール。ここで一走・上川畑が大きく離塁し、中日先発・小笠原のけん制球を〝誘発〟すると、その瞬間に三走・万波が猛然と本塁にスタート。一、二塁間の挟殺プレーとなる間に、万波は悠々とホームに滑り込んだ(記録は盗塁死の間の生還)。一塁走者の動きが丸見えの左投手なら、条件反射で一塁に投げると読んでの作戦だった。昨年7月3日のオリックス戦(札幌ドーム)でも同様の作戦を成功させており、新庄監督は「小笠原君がいい投手だし、点を取るのは難しいってところで。ない頭を振り絞ってね。点を取らせるのが僕の役目なんで。もうあとは選手に俳優になってもらってね」と話した。〝演技賞〟の上川畑は「スタートするそぶりで(スタートに)失敗したという感じで。いかにも走るように見せるのが大事。試合前から『今日はあるぞ』と言われていたし、初球に(打者に)〝待て〟のサインが出たので、〝次(2球目)あるな〟と思った」とニンマリ。万波も「(小笠原の投球モーションの)タイミングを計りながら、いい準備ができて、最高の形となった。もう失敗しても、〝ベンチのせいだ〟と思って行きました(笑)。試合に出続けるためには作戦ができないと、というのがあるので」と、こちらも〝してやったり〟の表情だった。(東山貴実)

◆試合前、日本ハム・伊藤のもとへWBC日本代表で同僚だった中日・高橋宏が訪れた。次戦は21日の楽天戦(楽天モバイルパーク)の先発が濃厚な高橋宏。伊藤は「久しぶり(の再会)で最初の会話が『楽天、強いですか?』でした」と苦笑。それでも「(シーズン)最初はお互い、しんどかったよねって。(13日のロッテ戦でプロ初完封勝利を挙げるなど)徐々に向こうも調子が上がってきたみたいなんで、お互い頑張ろうって話をしました」と明かしていた。

DAZN

<交流戦順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
巨人
1150 0.688
(↑0.021)
-
(-)
270
(+6)
51
(+5)
24
(+3)
9
(+1)
0.279
(↑0.007)
3.190
(↓0.12)
2
(-)
DeNA
960 0.600
(↓0.043)
1.5
(↓1)
361
(+2)
53
(+5)
6
(-)
3
(-)
0.253
(↓0.003)
3.140
(↓0.13)
3
(-)
ソフトバンク
970 0.563
(↓0.037)
2
(↓1)
271
(+1)
61
(+4)
15
(-)
6
(-)
0.263
(↓0.006)
3.460
(↓0.06)
3
(2↑)
ORIX
970 0.563
(↑0.03)
2
(-)
252
(+4)
51
(+1)
10
(-)
5
(-)
0.225
(↑0.003)
2.780
(↑0.12)
5
(1↑)
広島
880 0.500
(↑0.033)
3
(-)
251
(+2)
61
(-)
7
(+2)
11
(+2)
0.228
(↓0.001)
3.660
(↑0.25)
6
(1↑)
ロッテ
772 0.500
(↑0.038)
3
(-)
253
(+5)
61
(+2)
12
(-)
12
(+1)
0.221
(↓0.005)
3.620
(↑0.1)
6
(2↓)
楽天
770 0.500
(↓0.038)
3
(↓1)
459
(+5)
69
(+6)
12
(+2)
6
(-)
0.280
(↑0.001)
4.340
(↓0.17)
8
(1↑)
阪神
781 0.467
(↑0.038)
3.5
(-)
254
(+4)
51
(+1)
5
(+1)
10
(-)
0.212
(↓0.001)
2.820
(↑0.12)
8
(1↑)
日本ハム
780 0.467
(↑0.038)
3.5
(-)
345
(+2)
39
(+1)
16
(-)
7
(-)
0.236
(↓0.004)
2.370
(↑0.1)
10
(3↓)
中日
681 0.429
(↓0.033)
4
(↓1)
346
(+1)
46
(+2)
9
(+1)
11
(-)
0.237
(↓0.009)
2.710
(↑0.05)
11
(2↓)
ヤクルト
690 0.400
(↓0.029)
4.5
(↓1)
351
(+1)
51
(+4)
8
(-)
3
(-)
0.239
(↓0.007)
3.370
(↑0.02)
12
(-)
西武
5110 0.313
(↓0.02)
6
(↓1)
233
(-)
52
(+2)
7
(-)
8
(-)
0.203
(↓0.003)
3.040
(↑0.04)

<セ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
阪神
38222 0.633
(↑0.006)
-
(-)
81243
(+4)
182
(+1)
31
(+1)
33
(-)
0.242
(↓0.001)
2.690
(↑0.03)
2
(-)
DeNA
33251 0.569
(↓0.01)
4
(↓1)
84239
(+2)
219
(+5)
47
(-)
11
(-)
0.260
(↓0.001)
3.480
(↓0.03)
3
(-)
巨人
34290 0.540
(↑0.008)
5.5
(-)
80247
(+6)
246
(+5)
76
(+3)
20
(+1)
0.257
(↑0.002)
3.800
(↓0.02)
4
(-)
広島
32300 0.516
(↑0.008)
7
(-)
81216
(+2)
217
(-)
40
(+2)
31
(+2)
0.243
(↓0.001)
3.230
(↑0.05)
5
(-)
ヤクルト
23372 0.383
(↓0.007)
15
(↓1)
81211
(+1)
246
(+4)
51
(-)
30
(-)
0.231
(↓0.002)
3.710
(↑0.02)
5
(-)
中日
23371 0.383
(↓0.007)
15
(↓1)
82169
(+1)
195
(+2)
27
(+1)
21
(-)
0.239
(↓0.002)
2.790
(↑0.02)

<パ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
ロッテ
32224 0.593
(↑0.008)
-
(-)
85206
(+5)
180
(+2)
36
(-)
37
(+1)
0.233
(↓0.001)
2.940
(↑0.02)
2
(1↑)
ORIX
35262 0.574
(↑0.007)
0.5
(-)
80235
(+4)
202
(+1)
48
(-)
23
(-)
0.254
(↑0.001)
2.970
(↑0.03)
3
(1↓)
ソフトバンク
32252 0.561
(↓0.01)
1.5
(↓1)
84218
(+1)
203
(+4)
42
(-)
27
(-)
0.246
(↓0.002)
3.220
(↓0.02)
4
(-)
日本ハム
28350 0.444
(↑0.009)
8.5
(-)
80200
(+2)
200
(+1)
48
(-)
33
(-)
0.224
(↓0.001)
2.810
(↑0.03)
5
(-)
楽天
24331 0.421
(↓0.008)
9.5
(↓1)
85188
(+5)
236
(+6)
49
(+2)
42
(-)
0.227
(↑0.001)
3.530
(↓0.05)
6
(-)
西武
24371 0.393
(↓0.007)
11.5
(↓1)
81164
(-)
210
(+2)
39
(-)
36
(-)
0.226
(↓0.001)
3.100
(↑0.01)