DeNA(★2対5☆)ロッテ =交流戦1回戦(2023.06.16)・横浜スタジアム=
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ロッテ
3000000205400
DeNA
0000002002700
勝利投手:メルセデス(3勝3敗1S)
(セーブ:益田 直也(1勝0敗18S))
敗戦投手:濵口 遥大(0勝4敗0S)
  DAZN
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◆ロッテは初回、1死満塁の好機から角中が適時二塁打を放ち、3点を先制する。3-2で迎えた8回表には、田村の2点適時打でリードを広げた。投げては、先発・メルセデスが7回2失点の粘投で今季3勝目。敗れたDeNAは、打線が相手を上回る7安打を放つも、2得点とつながりを欠いた。

◆ロッテベンチで"ほっこり交流戦"が繰り広げられた。試合開始30分前に、DeNAの「I☆YOKOHAMAシンボルキャラクター」のバートとチャピーがベンチ内にズンズンと侵入。バートがスケッチブックに似顔絵を描くようリクエストしたのは、ベンチに座っていた1番中堅でスタメン出場する岡大海外野手(31)だ。神対応でササッと描いてくれた岡からスケッチブックを受け取ったバートは、チャピーとともにスタンドのファンに岡の絵を見せびらかした。再びロッテベンチへズンズンと戻ったバートは、今度は大塚明外野守備兼走塁コーチ(48)に似顔絵をリクエスト。快く描いてもらうと、今度はダッシュしながらスタンドに大塚コーチの似顔絵をアピールしていた。

◆ロッテの益田直也投手(33)が「日本生命生命セ・パ交流戦」のDeNA戦で今季18セーブ目を挙げ、通算200セーブを達成した。プロ野球史上10人目で、球団としては228セーブの小林雅英以来2人目。672試合目での達成は史上最長となった。益田の関西国際大の後輩の巨人大勢投手(23)が、先輩への思いを語った。【取材・構成=小早川宗一郎】先輩が積み上げた1セーブごとに、勇気づけられてきた。巨人大勢にとって、ロッテ益田は関西国際大で10歳上の大先輩。兵庫・多可町ののどかな町で育った大勢にとって、未知のプロ野球界の中で身近な存在だった。200セーブの大記録に「ヤバいと思います。ただ単にすごい。グラウンドだけではない、大変な努力があるんだろうなと思います」と尊敬のまなざしを向けた。1年目の開幕から2カ月が過ぎた昨年の交流戦。19セーブで乗りに乗っていた時、何げない言葉が残った。益田から「現状に満足してないと思うけど、俺は1年目で70試合近く投げたからお前ももっと投げろよ(笑い)」と冗談交じりに言われた。満足なんてまだまだ早い。「1試合1試合抑えて益田さんのような安心感を」とさらに上を目指すきっかけになった。昨年はグラブも先輩をリスペクトして同じような真っ青のグラブを注文。13日に通算50セーブに到達した大勢は言った。「益田さんがもうすぐ200セーブ。しっかり意識して、200セーブいきたい」。後輩が大きな背中を猛追する。

◆ロッテの益田直也投手(33)が「日本生命生命セ・パ交流戦」のDeNA戦で今季18セーブ目を挙げ、通算200セーブを達成した。プロ野球史上10人目で、球団としては228セーブの小林雅英以来2人目。672試合目での達成は史上最長となった。プロ12年目を迎えてもトップレベルを維持出来る益田の強さの秘訣(ひけつ)とは-。専属トレーナーの深沢将之さん(50)が明かした。【取材・構成=鎌田直秀】「根本的な体の強さはありますが、体のコンディションづくり、メンテナンスに妥協せず、徹底的にやるところが一番の強み。『自分はプロ野球の中で一番下手だと思っている。だからやらなきゃいけないんです』。この言葉を聞いた時はビックリしました」過去にはバスケットボール田臥勇太、バレエダンサーの熊川哲也さん、総合格闘技の選手などを担当した。チームの中でも上位な益田の足の速さも原動力の1つだと言う。「人一倍、下半身の筋肉が強く大きい。打球を飛ばすことが出来たり、速い球を投げられる選手は、だいたい足が速いんです。瞬発的な爆発させる力が強いので、体の使い方が出来ると、野球の競技のほうでも秀でた部分が出てくるんじゃないかなと思います。これまで見てきたアスリートの中でも身体能力という点では本当に一番秀でている」調子が上がらず登板数が減った17年ごろ。背中側とおなか側の筋肉の使い方のバランスが崩れていた時期があった。助言を受けての修正能力にも長けている。「野球は背中側の筋肉を使う選手が多い中で、もう少しうまくおなか側の筋肉を使えると効果があるんじゃないかと取り組んでいただいた。そこから球速が戻って、もう1回上げられるようになったとおっしゃっていた。知らなかったものを自分のものにして向上させていくことが出来る方」今季は150キロ台中盤まで直球の球速も増し、安定感は抜群だ。「お尻からハム(太もも)にかけて大きさがビルドアップしているので筋肉量が増えた。去年は疲労がたまって体の回復が遅れてしまうことが多かったシーズンで、すごく苦しんでいたので、しっかりとオフにリフレッシュした自主トレから順調。ずっと体が良い状態。『怖いくらい状態良いよね。プロ入って一番良いかもしれないね』って話はしていました」

◆ロッテの益田直也投手(33)が「日本生命生命セ・パ交流戦」のDeNA戦で今季18セーブ目を挙げ、通算200セーブを達成した。プロ野球史上10人目で、球団としては228セーブの小林雅英以来2人目。672試合目での達成は史上最長となった。11年ドラフト4位でプロ入りし、1年目の12年開幕戦で中継ぎとしてプロ初登板。同8月5日のオリックス戦でプロ初セーブを挙げるなど72試合に登板し、新人王を獲得した。13年には33セーブで、21年には38セーブで2度のセーブ王。昨年6月には史上3人目となる通算150セーブ150ホールドを達成するなど、すべてリリーフで活躍してきた。益田は「思い出の1試合なんて絞りきれない。たくさんありすぎる。打たれた記憶のほうが多いかもしれない」と苦笑いする。抑えて当たり前、クローズアップされるのは打たれてリードを守れなかった時という非常に厳しい立ち位置だからこそだ。気分を切り替える方法を問われても「先発投手と違って毎日投げる準備をしなくちゃいけないから、切り替えられないです。シーズン最後までずっと引きずる」と冗談交じりにリリーバーの苦労を表現した。試合前の練習では真夏でも長袖を着用して、汗をたっぷり流す姿も特徴的だ。もちろん体の動きを円滑にする目的もあるが、「何かつらいことをやったんだという自分への自信みたいな...。後ろ盾になるかなあと」。厳しいマウンドに臨む準備段階で自身に負荷をかけることも1つの理由だ。シーズン中、気分を変えることが出来る1つの手段は食事だ。外食のほとんどは好物の焼き肉。後輩たちも連れて行く"益田会"は自身のリラックスだけでなく、若手選手にとっては激励会&決起集会に変わる。「最初はタン塩でしょ。あとの順番なんて決まってない。好きなものを好きなように。基本的には脂身の多い肉は食べないです」。食べるのは赤身肉が中心で、味付はタレではなく塩だ。「ホルモンは食べない。油がたれて炎が上がるじゃないですか。あれが嫌なんです」。マウンドでは火消し役だけに、食事中も火が上がるのは厳禁だ。毎日、朝と夜に計測している体重はルーキー当時から変わらない。「誤差は300グラムくらいですね」。マウンドで消費した体に的確な量と質を栄養補給し、徹底的に自己管理出来る能力も強みだ。グラウンド内外でチームメートの兄貴分となる思いやりの男だ。次は名球会入りする250セーブという記録もあるが、一番大事にしているのは「チームが勝てばいい」。益田のセーブ数はチームに勝ちをもたらした証しだ。【鎌田直秀】

◆ロッテの益田直也投手(33)が「日本生命生命セ・パ交流戦」のDeNA戦で今季18セーブ目を挙げ、通算200セーブを達成した。プロ野球史上10人目で、球団としては228セーブの小林雅英以来2人目。672試合目での達成は史上最遅となった。野球の転機は大学時代だった。関西国際大の恩師、鈴木英之監督(56)は通算200セーブの偉業達成に「まさか、まさか、まさか。大学に入ってきた時のことを考えたら驚きですよね。プロ野球の大投手になるとは思いもしない。これだけ長く活躍し続けるのはたいしたもんですよ」。教え子の姿に感無量だ。益田も「あの4年間は本当に楽しかった。いまでも会いたい監督と行きたい場所」と感謝の思いを口にする。市和歌山商(現市和歌山)時代までは投手や遊撃などの控え選手だった。知人だった同校監督に頼まれ、鈴木氏は益田を受け入れたが「その学年で12、13人くらい投手がいたんですけれど、もちろん一番下ですよね」と懐かしむ。さらに高校時代には心臓の病も見つかり、片方の目の視力が落ちたこともあり「内野を守って顔にでも当たったら危ないので投手をしておいたらというレベル。当時は試合で投げられる投手になるなんて思ってもいなかったので。ケガなく4年間過ごしてくれたらと」。1度だけ、京都で行った立命館大とのオープン戦後、不整脈で救急搬送されたこともあったと言う。「初めて投げているところを見たのは1年の秋くらいでした」と懐かしむ。コーチから「思っているより良い球投げますよ」と言われて「ほんまか? おうおうおう、ちょっとくらい使い物になるかもしれんな」と。2年春の大学選手権準決勝の法大戦に初抜てき。「連戦で投手が底をついたので、ほんなら益田いってこいと。神宮のスピードガンで147キロくらい投げて、みんな詰まっていた。そこからです。ビックリしました、あれは」。3年秋に背中を痛め、結果が出なかったことで、ドラフトイヤーに向けての意識が激変した。「目つき、顔つき、態度が変わった。『神宮で投げたのはまぐれやぞ、これがお前や。勘違いするな』と伝えたのも覚えています」。その冬がプロでの礎の1つだ。その年はプロ希望が3人いたんですよ。「『すぐにクビになって路頭に迷うだけやから、社会人に行け~』って言ったんですけれど、大企業からオファーがあったのに益田だけは言うこと聞かなかったんです」。1年目から新人王を獲得する活躍には「『ごめんなさい。オレの目よりもスカウトさんたちの目が正しかった』と言ったのは覚えています」と笑う。「走ることだけは超人的でしたね。長短両方めちゃくちゃ速かった。プロで長くやり続けられるかどうかは、走れるかどうか」。大金を稼いでも、成績を挙げても練習を怠らない姿勢もたたえる。19年にFA権を行使せず残留したチーム愛も誇らしく思っている。「まだまだ行くと思う。あと5年以上は投げられると思う。(同じく教え子の)大勢なんかはいまだに投げている時に見ていてドキドキしますけれど、益田はしません。仮に打たれたとしても年に何回は打たれるよねえって感じで」。さらなる夢もある。「出来ることならロッテの監督をするくらいまで頑張ってほしい。ミスターロッテで」。最後にあらためて満面の笑みを浮かべた。「ちゃんとした立派な大人になった。人は成長するんや」。【鎌田直秀】

◆DeNAの連勝が3で止まった。2軍調整を経て、5月6日以来の1軍登板となった浜口遥大投手(28)が5回途中まで2安打6四球3失点で4敗目。初回に2四球が絡んで3失点すると、5回も2死から2連続四球を与えて降板した。今季5度目の先発も、初勝利はならず。「イニングの途中でマウンドを降りることになり、申し訳ないです。カバーしてくれた入江に感謝したいです」。再起をかけたマウンドで5回もたず、ベンチに下がるとうつむいて、しばらく頭を上げられなかった。6回には、同じく不振から約1カ月半ぶりに1軍に帰ってきたエドウィン・エスコバー投手(31)が3番手で登板。こちらは最速156キロで3者凡退に抑えた。三浦大輔監督は「エスコバーがブルペンにいるだけで厚みが増しますし、これからフル回転でやってもらいます」と話した。残り3試合。交流戦順位は依然2位だが、首位の巨人が楽天に逆転サヨナラ勝ちして、差は1・5ゲームに開いた。

◆ロッテ益田直也投手(33)が「日本生命セ・パ交流戦」DeNA戦で、史上10人目の通算200セーブを達成した。いつも変わらないロッテファンの大声援に背中を押されマウンドへ。「今日は緊張した」。いつもと違うプレッシャーもある中で、守護神を全うした。益田 何したらあかんかだけ、頭に入れて。先頭だったら、四球は出さないように投げていました。先頭の代打京田にフルカウントまで粘られたが、最後は内角直球で見逃し三振。厳禁の四球だけは与えず、3者凡退で締めた。記念パネルは吉井監督から受け取った。「監督からは『400セーブいけ』と、あの時に言われました」と笑顔で振り返った益田のすごさはどこなのか。吉井監督 わりとマウンドではマイナス思考で、絶対にやっちゃいけないところから作戦をひねり出して、遂行する勇気がある。一流のクローザー・マインドを持つ益田が、やりがいを感じるのは「ファンの方に拍手をもらえる瞬間に頑張ってきてよかったなと」。まだまだ通過点だ。「200がすごいと自分では思っていない。失敗した試合もたくさんある。取り返せるように、まだまだ投げていきたい」。これからも大歓声を背に投げていく。【木下大輔】益田直也(ますだ・なおや)1989年(平元)10月25日、和歌山県生まれ。市和歌山商、関西国際大を経て、11年ドラフト4位でロッテ入り。1年目にプロ野球新人記録を更新する72試合に登板。41ホールドをマークして新人王。13、21年最多セーブ。178センチ、80キロ。右投げ右打ち。今季推定年俸2億円。通算200セーブ=益田(ロッテ) 16日のDeNA1回戦(横浜)で今季18セーブ目を挙げて達成。プロ野球10人目。ロッテでは小林雅227Sに次いで2人目。初セーブは12年8月5日のオリックス14回戦(京セラドーム大阪)。672試合目での達成は、22年平野佳(オリックス)の618試合目を抜いて最も遅い到達。▽ロッテ・メルセデス(7回2失点の好投で3勝目)「今日は自分らしいストライク先行の強気のピッチングができた。満足いくピッチングだったよ」▽ロッテ角中(1回に決勝打となる先制3点適時二塁打)「昨日(15日中日戦の9回に)満塁のチャンスで打てなかったので打てて良かったです」

◆ロッテ益田直也投手(33)が史上10人目の通算200セーブを達成した。3点リードの9回に登板し、3者凡退で節目に到達した。試合後の益田の一問一答は以下の通り。-200セーブ達成今日は緊張した。-周囲の期待もあったそれしかないです。-あまり「緊張した」と言わない印象フワフワしましたね。でも、タム(田村)があそこ(8回)で2点タイムリー打ってくれたので。だいぶ楽になりましたし、3点あるので、いらん四球とか、そういうのだけ出さないように。何とかできてよかったなと思います。-マウンド上で考えることもあったそんな考えては投げていないですけど、その時、何したらあかんかだけ、頭に入れて。先頭だったら四球だとか、そういうやったあかんことだけを、しないように投げていました。-ほとんどの登板試合を覚えていると言っていたが全然覚えていますし、特にそういったところでは変わった部分がなかったので、うまく3人で終われてよかったなと思います。-思い出が追加された特に200が、すごいという風には自分では思っていないですし、失敗した試合もたくさんあるので。何とかそれを取り返せるように、まだまだ投げていきたいなという思いしかないですね。-吉井監督から記念ボードを受け取っていた監督からは「400セーブいけ」という風に、あの時に言われましたけど。監督も胴上げできるように頑張っているので、まずはそこをできるように。個人よりチームが何とか上に居続けられるように、いいところで投げさせてもらっているので頑張りたいなと思います。-守護神のやりがいは節目、節目で、ああいう風にベイスターズファンの方からも拍手をもらえたり、いつもマリーンズファンの方にも拍手をもらえたり。いつも抑えて当たり前ですけど、こういう瞬間にうれしくなりますし、頑張ってきてよかったなと思います。-この12年間は長かったか、短かったかうまくいかない長い1年間もありましたし、うまくいく1年間もあって、本当に浮き沈みの激しい12年間だったんじゃないかなと個人的には思いますけど。その中で、こういう風に数字に残ったことができたというのは1つの自信になるし、いいことかなと思います。-今季、いい結果が続いている要因はオフからやってきたことがシーズン中にうまくできているというのもありますし、チームの雰囲気も今は上位にいるのでいいですし、みんなが勝ちたいという思いが僕の1人の力じゃないので。打順の組み合わせだったり、いろんなことがあって今日、9回ということになっていると思うので。みんなの頑張りがあってだと思うので、だからこの成績がついてきているのかなと思います。-今季は勝負どころで真っすぐが増えている。益田にとって今季のストレートはどうかこれがなかったら、なかなか戦えないんじゃないかなと思いますし。今日も変化球はクソみたいなワンバン投げてしまっていたので。ああいうのをなるべく、もうちょっとベース板に落とせるように修正して頑張りたいなと思いますけど。-9回先頭の京田を見逃し三振に奪ったのはあれは真っすぐです。真っすぐをちゃんとライン、コースに乗せて投げただけです。思いきりというよりはコントロールを意識して、変化球タイミングだったので。インコース真っすぐは通るかなと思って、コントロールだけ意識して投げました。

◆ロッテ吉井理人監督(58)が史上10人目の通算200セーブを達成した益田直也投手(33)について「よかったです。すばらしいと思います」と祝福した。昨季と比べて直球の質も上がっているという問いには「去年あんまり試合見てないので分かんないんですけども、"自分の知ってる益田"ですね」と吉井節で表現した。記念ボードを手渡した際には「400セーブいけ」と声をかけたという。益田の今後にも、独特な言い回しで期待した。吉井監督は「今だと、まあクローザーは決めてないんですけども、どうしてもゲーム展開を見ると益田が一番安心して出せるので。早く益田を超える若い選手が出てきてほしいと思ってます」と話した。吉井監督も通算62セーブと、現役時代はクローザーを務めた経験がある。200セーブという数字については「これ、すごいと思います。自分たちの時代は、1イニング限定のクローザーってことじゃなくて3イニング、4イニング投げてたんですけど、それにしてもやっぱり200セーブというのは、ほんとすごいと思います。なかなかできるもんではないと思います」と脱帽した。益田のすごさについては「すごい抑えピッチャーみんなに言えることなんですけども、わりとマウンドではマイナス思考で、絶対にやっちゃいけないところから作戦をひねり出して。で、自分の作戦を決めると、それを遂行する勇気がある。それも典型的な益田の特長だと思います」と説明。さらに「ただ単に、野蛮な勇気で投げているクローザーは絶対失敗するんで」と付け加え、益田のすごさを解説した。

◆女優の筧美和子(29)が16日、DeNA-ロッテ1回戦(横浜)で始球式を行った。背番号「305」のDeNAのユニホームを着用。大きく振りかぶって、ワンバウンド投球でスタンドから拍手を浴びた。球団公式ツイッターを通じ「目標のノーバンはちょっと達成ならずだったんですが、今までで一番いいボールが投げられたと思っています、自分的には。今後も横浜DeNAベイスターズが、より盛り上がっていきますように私も応援していますので、頑張ってください」と笑顔でコメントした。この日の一戦は、「平塚競輪ナイター」として開催。筧は平塚競輪場イメージキャラクターを務める。

◆DeNAは連勝が3で止まった。5月6日以来の先発だった浜口が6四球と乱れ、5回途中3失点で4敗目。三浦監督は「ストライクとボールがいつも以上にはっきりして、悪かったですね」と苦言を呈した。1カ月半ぶりの登板だったエスコバーが、3番手で6回を3者凡退に抑えたのが収穫。交流戦首位の巨人と1・5差に開く中、残りは3試合で、19日の日本ハム戦は平良拳太郎投手の先発が浮上した。

◆DeNAのオフィシャルパフォーマンスチーム「diana(ディアーナ)」が16日、ロッテの球団公式チアパフォーマー「M☆Splash!!(エムスプラッシュ)」とのリレー対決を制した。DeNAの主催試合が行われる横浜スタジアムでは、ディアーナがファンとリレー対決する「ハマスタバトル」を開催。この日はスペシャル企画として、ディアーナとエムスプラッシュが対戦し、真剣勝負でスタンドを沸かせた。

◆試合前にレジェンドOB1打席対決として、内川聖一内野手(現九州アジアリーグ・大分B―リングス)と清水直行氏が対戦。三塁を強襲する安打で、現役選手の内川が勝利した。内川は横浜時代の背番号「2」のDeNAのユニホーム姿で打席に立ち、ハマスタの右翼席からは横浜時代の応援歌が流れた。内川は「つくってくださった応援歌の歌詞の意味も感じながらプレーをさせてもらった。実際そのような選手になれたかは分かりませんが、あの応援歌を聞くと自分がベイスターズ時代に打席に立ったのを思い出しましたし、感動しました」と振り返った。NPB引退後初めて、かつての本拠地でのイベント参加に「このような場に呼んでいただけるなんて、数多くのレジェンドの方がいる中で選んでいただいたことをすごく光栄に思います。こういう機会をいただけなければあの打席にも立てなかったので、一生の思い出になります」と笑みを浮かべた。最後は横浜のファンへ「私が在籍していた間は、なかなかファンの方に喜んでいただける機会が少なかったですから、これだけ勝ち数を重ねてファンを喜ばせてくれているベイスターズの方々には感謝しています。僕も日本シリーズで対戦させていただきましたが、ぜひ今年は日本一を目指して頑張っていただきたい」とコメントした。

◆見事な〝一殺〟だった。DeNAの3年目右腕、入江大生投手(24)が五回2死一、二塁のピンチに2番手で登板。4番・山口を空振り三振に仕留め、無失点で切り抜けると雄たけびを上げた。1カ月ぶりの1軍登板となった先発の浜口が、一回からいきなり3失点。以降も走者を許しながら何とか粘ったが、五回2死から藤岡、中村奨に連続四球を与えたところで、三浦監督が投手交代を告げた。97球、無念の五回途中ノックアウトに左腕はベンチで肩を落とした。試合が決まりかねない場面で、マウンドを託された入江。相手の主砲・山口に対し、1球目から思い切り腕を振り、ストライクゾーン近辺のフォークボールで空振りを奪う。2球目もフォークボールでファウルで追い込むと、3球目は内角に154キロのボール球を挟み、最後は低めのボールゾーンへと落とす決め球のフォークボールで三振に仕留めた。入江が尊敬するのは守護神の山崎。そのすごさについて「落ちるツーシーム(スプリット)がどんな場面でも絶対に浮かない。間違わない。それも、カウントを取る球、決め球とコースを投げ分けられる」と語る。この日の入江の投球は、まさにその先輩のすごさを生かしたような、見事なフォークボールによる奪三振だった。(浜浦日向)

◆〝幕張の交流戦男〟が敵地でチームを勢いづけた。ロッテ・角中勝也外野手(36)が一回、3点を先制する適時二塁打をマークした。「5番・左翼」で先発出場し、1死満塁で左打席に入ると、左腕の浜口が投じた初球を捉えた。ライナー性の当たりは遊撃手の頭上を越え、左中間を真っ二つに破って走者一掃の3点二塁打となった。二塁ベース上で右手を胸に当てて左手を斜め上に掲げるパフォーマンスを披露したベテランは「状況を考え、頭を整理してから打席に入りました」と胸を張った。延長十二回の末に1-1で引き分けた前日15日の中日戦(バンテリンドーム)では、九回2死満塁の好機で打順が回ってきたが、二ゴロに倒れており「昨日の試合、満塁のチャンスで打てなかったので打てて良かったです」。リベンジを果たす一打となった。プロ17年目。2012、16年と2度も首位打者に輝いた経験のある安打製造機は、15日現在で交流戦通算610打数205安打、打率・336を誇る〝交流戦男〟だ。出場6試合連続安打をマークしている頼れるベテランの一振りが輝いた。(武田千怜)

◆DeNAのタイラー・オースティン外野手(31)が七回に代打で登場。適時打&好走塁連発でチームに2得点をもたらした。まずは0―3の七回2死一、三塁の場面に代打で出場。好投を続けていたメルセデスに対して追い込まれながらも粘り、最後は内角直球に力負けせず振り抜き、鋭く三遊間を破る適時打で、待望のこの日初得点をもたらした。打つだけではない。ここからは好走塁を連発。伏線はあった。2死一、二塁から一塁走者のオースティンは打者・関根のインパクトに合わせて好スタートを切っていた。一塁手がベースについていないとはいえ、後方へのファウルでも打球が上がったときには二塁近くまで達していた。この準備が生きる。関根が放った打球は二遊間へ。捕球した遊撃手・藤岡は二塁へのトスも選択肢にあったが、オースティンが好スタートを切っていたため間に合わず一塁へ送球。一塁もセーフで内野安打となり、満塁にチャンスが広がった。さらに、二塁走者となってもその姿勢は変わらず。続く大田の三塁へのゴロで、オースティンが速度を一切緩めず三塁へスライディング。三塁手・安田よりわずかに早くベースに達した。リプレー検証も判定は覆らず、野選でさらに1点を加えた。ハマの頼れる助っ人砲は、打席だけではなく走塁でも手を抜かない必死のプレーでチームに貢献した。

◆ロッテは一回に角中が3点二塁打。1点差に迫られた八回は田村の2点打でリードを広げた。メルセデスは7回2失点で3勝目。九回を締めた益田が通算200セーブを達成した。DeNAは投打がかみ合わず、連勝が3で止まった。

◆通算200セーブを達成したロッテの益田を吉井監督が祝福した。試合後、記念撮影に納まり「なかなかできることではない。素晴らしい。早く益田を超える若い選手が出てきてほしい」と力強く話した。元チームメートの中日・涌井は「今でも登板する時は見ているし、打たれた時も心配する数少ない選手の一人。200セーブという数字はすごいが、最多登板という記録も塗り替えてほしい」と今後の活躍を願っていた。

◆ロッテ・益田直也投手(33)が16日、DeNA1回戦(横浜)の九回から登板し、無安打無得点に抑えた。今季18セーブ目を挙げ、史上10人目の通算200セーブを達成した。672試合目での大台到達はオリックス・平野佳寿投手の618試合を超えて最も遅い。初セーブは2012年8月5日のオリックス戦。ロッテでの達成は06年の小林雅英以来2人目。九回2死、戸柱を中飛に打ち取ると捕手の田村と抱き合い、喜びを分かち合った。益田が九回を三者凡退に抑え、プロ野球史上10人目となる通算200セーブを達成した。「(ブルペンで)ベンチの映像を見たら、皆の勝ちたい思いが伝わってきた。何とかその思いに応えられるようにしっかり投げました」プロ12年目。右横手気味から投げ込む鋭いシンカーを武器に、毎年のように50試合以上に登板した。常に重圧と隣り合わせで、マウンドでは「ずっと不安」と話す。通算62セーブの吉井監督は「マウンドではマイナス思考で、絶対にやっちゃいけないことから作戦をひねり出し、それを遂行できる勇気があるのが益田の特徴」と、その細心さこそが抑えの適性と認めている。抑えは「誰かの何かを背負って投げないといけないポジション」と語る33歳。投手だけでなく、野手の後輩にも積極的に声をかける。開幕から2戦目まで6三振と苦しみ涙を流した22歳の若き主砲の山口を食事に誘った。

◆ロッテ・益田直也投手がプロ野球史上10人目の通算200セーブを達成。長年バッテリーを組んできた田村龍弘捕手(29)がサンケイスポーツに祝福メッセージを寄せた。益田さん、200セーブ達成、おめでとうございます。100セーブくらいは一緒に組んでいるのかな?自分の中で思い出のセーブは2021年の仙台での楽天戦(8月29日)です。九回表に打って1-0になって、益田さんがセーブをしてくれた試合。あの頃は全然試合に出ていなくて、たまたま途中から出てチャンスで回ってきて打って。その後、益田さんが抑えてくれた。あれが一番うれしかったなぁ。(13年に)入団したときから益田さんを見ていますが、益田さんのすごさは強さだと思います。もちろん体の強さもそうですし、試合でのメンタルの強さもそう。お酒を飲むのもそうだね(笑)。とにかく何をするにも弱いところを見せない。隙を見せないというか、常にトップに君臨している感じがします。昔は決まった人としか一緒にいないイメージがあって若い子からしたら絡みに行きづらい感じがしていたけど、年齢を重ねて今は、誰にでも話かけるし、誰とでもご飯を食べに行く。チーム全体を見て、やりやすい雰囲気をつくってくれます。去年、自分はファームにずっといたけど、益田さんが常に気にかけてくれました。「体は大丈夫なん?」「絶対必要とされる時期がくるから準備しとけよ」と連絡をくれて。プライベートでも家族ぐるみで仲良くさせてもらっていて、すごく感謝しています。これからも益田さんはすごい記録をいっぱいつくっていくと思う。それをサポートするって言ったら言い方が失礼かもしれないけど、一緒に頑張っていけたらいいかな。まだまだ一緒にバッテリーを組んでいきたい。もう益田さんも〝おっちゃん〟なので、支えられるところはしっかり支えられたらいいなと思います。(千葉ロッテマリーンズ捕手)

◆DeNAは完敗し、連勝が3で止まった。被安打4ながら、9与四球で5失点を喫した投手陣に三浦大輔監督(49)は「四球絡みで、チームの全体的なリズムをつくれなかった」と苦言を呈した。5月6日以来の1軍登板となった先発の浜口は一回の先頭打者にストレートの四球を与え、1死満塁とピンチを広げ、角中に走者一掃の適時二塁打を浴びた。五回途中3失点で開幕から4連敗。打線が1点差に追い上げた直後の八回は、5番手・ウェンデルケンが先頭打者への四球から満塁とされ、田村に痛恨の2点打を許した。リーグ首位の阪神とのゲーム差は再び4に。交流戦も首位の巨人とのゲーム差が1・5に広がったが、指揮官は「きょうの反省を生かして、切り替えていく」と懸命に前を向いた。(浜浦日向)

DAZN

<交流戦順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
巨人
1150 0.688
(↑0.021)
-
(-)
270
(+6)
51
(+5)
24
(+3)
9
(+1)
0.279
(↑0.007)
3.190
(↓0.12)
2
(-)
DeNA
960 0.600
(↓0.043)
1.5
(↓1)
361
(+2)
53
(+5)
6
(-)
3
(-)
0.253
(↓0.003)
3.140
(↓0.13)
3
(-)
ソフトバンク
970 0.563
(↓0.037)
2
(↓1)
271
(+1)
61
(+4)
15
(-)
6
(-)
0.263
(↓0.006)
3.460
(↓0.06)
3
(2↑)
ORIX
970 0.563
(↑0.03)
2
(-)
252
(+4)
51
(+1)
10
(-)
5
(-)
0.225
(↑0.003)
2.780
(↑0.12)
5
(1↑)
広島
880 0.500
(↑0.033)
3
(-)
251
(+2)
61
(-)
7
(+2)
11
(+2)
0.228
(↓0.001)
3.660
(↑0.25)
6
(1↑)
ロッテ
772 0.500
(↑0.038)
3
(-)
253
(+5)
61
(+2)
12
(-)
12
(+1)
0.221
(↓0.005)
3.620
(↑0.1)
6
(2↓)
楽天
770 0.500
(↓0.038)
3
(↓1)
459
(+5)
69
(+6)
12
(+2)
6
(-)
0.280
(↑0.001)
4.340
(↓0.17)
8
(1↑)
阪神
781 0.467
(↑0.038)
3.5
(-)
254
(+4)
51
(+1)
5
(+1)
10
(-)
0.212
(↓0.001)
2.820
(↑0.12)
8
(1↑)
日本ハム
780 0.467
(↑0.038)
3.5
(-)
345
(+2)
39
(+1)
16
(-)
7
(-)
0.236
(↓0.004)
2.370
(↑0.1)
10
(3↓)
中日
681 0.429
(↓0.033)
4
(↓1)
346
(+1)
46
(+2)
9
(+1)
11
(-)
0.237
(↓0.009)
2.710
(↑0.05)
11
(2↓)
ヤクルト
690 0.400
(↓0.029)
4.5
(↓1)
351
(+1)
51
(+4)
8
(-)
3
(-)
0.239
(↓0.007)
3.370
(↑0.02)
12
(-)
西武
5110 0.313
(↓0.02)
6
(↓1)
233
(-)
52
(+2)
7
(-)
8
(-)
0.203
(↓0.003)
3.040
(↑0.04)

<セ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
阪神
38222 0.633
(↑0.006)
-
(-)
81243
(+4)
182
(+1)
31
(+1)
33
(-)
0.242
(↓0.001)
2.690
(↑0.03)
2
(-)
DeNA
33251 0.569
(↓0.01)
4
(↓1)
84239
(+2)
219
(+5)
47
(-)
11
(-)
0.260
(↓0.001)
3.480
(↓0.03)
3
(-)
巨人
34290 0.540
(↑0.008)
5.5
(-)
80247
(+6)
246
(+5)
76
(+3)
20
(+1)
0.257
(↑0.002)
3.800
(↓0.02)
4
(-)
広島
32300 0.516
(↑0.008)
7
(-)
81216
(+2)
217
(-)
40
(+2)
31
(+2)
0.243
(↓0.001)
3.230
(↑0.05)
5
(-)
ヤクルト
23372 0.383
(↓0.007)
15
(↓1)
81211
(+1)
246
(+4)
51
(-)
30
(-)
0.231
(↓0.002)
3.710
(↑0.02)
5
(-)
中日
23371 0.383
(↓0.007)
15
(↓1)
82169
(+1)
195
(+2)
27
(+1)
21
(-)
0.239
(↓0.002)
2.790
(↑0.02)

<パ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
ロッテ
32224 0.593
(↑0.008)
-
(-)
85206
(+5)
180
(+2)
36
(-)
37
(+1)
0.233
(↓0.001)
2.940
(↑0.02)
2
(1↑)
ORIX
35262 0.574
(↑0.007)
0.5
(-)
80235
(+4)
202
(+1)
48
(-)
23
(-)
0.254
(↑0.001)
2.970
(↑0.03)
3
(1↓)
ソフトバンク
32252 0.561
(↓0.01)
1.5
(↓1)
84218
(+1)
203
(+4)
42
(-)
27
(-)
0.246
(↓0.002)
3.220
(↓0.02)
4
(-)
日本ハム
28350 0.444
(↑0.009)
8.5
(-)
80200
(+2)
200
(+1)
48
(-)
33
(-)
0.224
(↓0.001)
2.810
(↑0.03)
5
(-)
楽天
24331 0.421
(↓0.008)
9.5
(↓1)
85188
(+5)
236
(+6)
49
(+2)
42
(-)
0.227
(↑0.001)
3.530
(↓0.05)
6
(-)
西武
24371 0.393
(↓0.007)
11.5
(↓1)
81164
(-)
210
(+2)
39
(-)
36
(-)
0.226
(↓0.001)
3.100
(↑0.01)