巨人(☆6対5★)楽天 =交流戦1回戦(2023.06.16)・東京ドーム=
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 123456789
楽天
0000012205902
巨人
200100003X61303
勝利投手:大江 竜聖(4勝0敗0S)
敗戦投手:酒居 知史(0勝1敗1S)

本塁打
【楽天】伊藤 裕季也(3号・6回表ソロ),小郷 裕哉(2号・8回表2ラン)
【巨人】岡本 和真(17号・1回裏2ラン),中田 翔(9号・4回裏ソロ),坂本 勇人(10号・9回裏3ラン)

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◆巨人が劇的な逆転サヨナラ勝利で6連勝。巨人は初回、岡本和の2ランが飛び出し、先制に成功する。2点ビハインドで迎えた9回裏には、無死二三塁から坂本が3ランを放ち、試合を決めた。投げては、先発・横川が7回途中3失点の好投。敗れた楽天は、5番手・酒居が痛恨の一発を浴びた。

◆シンガー・ソングライター足立佳奈(23)が試合前に美声を響かせた。巨人のユニホームを着て、「GoodDay」を熱唱。東京ドームを盛り上げた。昨夏に実施された「夏のGIANTS大花火大会」でも登場し、場内を熱気に包んでいた。ツイッター、インスタグラム、ティックトックなどSNSのなどのSNSのフォロワーは計130万を超える。子どもの頃から巨人ファンだった足立は「小学生時代に野球をしていた私にとって、巨人は、偉大でとてもかっこよくて憧れでした。シンガー・ソングライターとして、試合前の闘魂あふれるあの瞬間にライブをさせて頂けることが本当にうれしいです。会場にいるすべての皆さまにエールを、そして私の巨人愛を爆発させたいと思います!」とコメントしていた。

◆/ちょっとどころじゃなく飛び過ぎ?\セ界のキング独走岡本和真が17号先制2ラン?プロ野球(2023/6/16)??巨人×楽天??Live on DAZN#DAZNプロ野球#giants pic.twitter.com/SnKqVU3J65

◆巨人岡本和真内野手(26)が「打撃の神様」を超えた。1回2死一塁。楽天辛島から先制の17号2ランを放った。これが先発4番では163本目のアーチ。球団歴代4位で並んでいた川上哲治氏の162本を上回った。高め137キロ直球を完璧につかまえた。打った瞬間の確信弾。飛距離134メートルで、打球は看板に直撃した。これが交流戦16試合目で8本目のアーチ。神がかっている主砲が、試合を動かした。「打ったのはストレートです。2アウトから先制できて良かったです」。2死から坂本が左前打で出塁した後、一振りで生み出した2点を喜んだ。■巨人先発4番打者の本塁打(1)王貞治 392本(2)長嶋茂雄 314本(3)原辰徳 255本(4)岡本和真 163本(5)川上哲治 162本

◆巨人オコエ瑠偉外野手(25)が古巣相手に左前打でチャンスを演出した。「1番中堅」でスタメン出場。3回先頭で楽天辛島の135キロ直球を捉えた。三遊間を鋭く破って、出塁した。昨年12月に初開催された現役ドラフトで楽天から巨人に移籍した。4月30日以来となる1番起用で、結果を出した。

◆/It's翔time\大阪桐蔭高後輩の横川凱へ贈る一発中田翔が第9号ホームラン?プロ野球(2023/6/16)??巨人×楽天??Live on DAZN#DAZNプロ野球#giants pic.twitter.com/2Ny9MpatZm

◆巨人中田翔内野手(34)が9号ソロを放った。2点リードの4回先頭。1ストライクから楽天辛島の真ん中に吸い込まれてきた116キロスライダーをかち上げた。打球は角度41度で舞い上がり、左翼スタンドに届いた。3点差に広げた。5月31日ロッテ戦以来の1発で、6月は初アーチだった。14日西武戦ではプロ野球134人目となる通算1500安打を達成した中田翔。これが通算297本塁打で、また節目の数字が近づいた。

◆/確信弾はかっこいい\代打の仕事をきっちりと伊藤裕季也が第3号ソロ?プロ野球(2023/6/16)??巨人×楽天??Live on DAZN#DAZNプロ野球#rakuteneagles pic.twitter.com/FggZHu5iTi

◆/これがスターだ\今シーズン第10号坂本勇人がサヨナラホームラン?プロ野球(2023/6/16)??巨人×楽天??Live on DAZN#DAZNプロ野球#giants pic.twitter.com/UD1i1UcmLi

◆巨人坂本勇人内野手が、4651日ぶりとなるサヨナラアーチを放った。2点を追う9回無死二、三塁。楽天酒居の真ん中へのフォークを見逃さなかった。左中間への大きな10号3ラン。手荒い祝福を受け受け、ウオーターシャワーを浴びた。10年9月21日横浜(現DeNA)戦以来のサヨナラアーチに「最高にうれしいです。ああいう形で楽な場面で回してくれたんで、なんとか勝ちたいと思いながら打席立ちました」。チームにとって、前日15日西武戦に続き今季6度目のサヨナラ勝利で、今季初の6連勝を収めた。9回先頭、梶谷が左中間越え二塁打、続く重信が右前へ放ち、無死一、三塁として迎えた打席だった。2球目、重信が二盗を決めて二、三塁。その直後の3球目をとらえた「最近ノーステップで打ったり、いろいろやっているんですけど、入ってくれてよかったです」。スタンドからは万雷の拍手と歓声を浴びた。15日の試合前練習では、原辰徳監督から直接アドバイスも受けた。「まだまだ若いつもりでやってます。ピッチャーも若い選手多いんですけど、頑張ってくれているので、野手も若い選手が頑張っている。僕、中田、丸、ベテラン勢が、梶谷もそうですけど、いいチームになっていると思います」。チームは17日にも9年ぶり交流戦優勝の可能性が出てきた。「交流戦いい戦いできているんで、残り2試合ですけど、まず明日勝てるように頑張ります」と、ヒーローインタビューを締めくくった。

◆巨人坂本勇人内野手(34)が13年ぶりのサヨナラアーチで「ブラックフライデー」を打ち破った。2点を追う9回無死二、三塁。楽天酒居の3球目、甘く入ったフォークを見逃さず、左中間へ大きな1発を放った。ウオーターシャワーで手荒い祝福を受け「サヨナラホームランは久しぶりでしたし、やっぱり、いいですね」と実感。10年9月21日横浜(現DeNA)戦以来4651日ぶり、6本目のサヨナラ弾で今季初の6連勝をもたらした。前日西武戦に続く2夜連続6度目のサヨナラ勝利。15日の試合前練習では、原監督から身ぶり手ぶり直接助言を受け、その試合にノーステップ打法で9号ソロを打っていた。「なかなか思うようなバッティングができない中、原監督からアドバイスいただいたり、いろいろ工夫しながら、まだまだ若いつもりでやっています」。2年ぶりの2桁本塁打は岡本和に続く2番乗り。先週まで1勝9敗で5連敗中だった金曜日の勝利で、チームは17日にも9年ぶり交流戦優勝の可能性が出てきた。坂本が逆転サヨナラ本塁打。坂本のサヨナラ安打は19年6月1日中日戦以来11本目、サヨナラ本塁打は10年9月21日横浜戦以来6本目。巨人でサヨナラ安打11本は川上に並ぶ5位、サヨナラ本塁打は二岡に並ぶ5位に進出し、安打と本塁打の両方で球団5傑入りとなった。▽巨人原監督(連夜のサヨナラ勝ちで17日にも9年ぶりの交流戦優勝の可能性に)「いや(笑い)。そのへんはメディアの方が好きに。僕らは明日もベストを尽くすということだけです」▽巨人中田翔(4回無死、楽天辛島から9号ソロ)「打ったのはスライダーです。高く上がったのでどうかなと思いましたけど、届いてくれて良かったです」▽巨人横川(先発して6回0/3、3失点で4勝目を逃す)「状態も良く飛ばしていきました。7回もマウンドにあげて頂いたのに投げ切れず悔しいです」交流戦優勝の行方巨人○、DeNA●の結果、巨人は17日にも12、14年に次いで3度目の交流戦優勝が決まる。17日優勝の条件は巨人○の場合はDeNAが△か●、巨人△の場合はDeNAが●。巨人●の時は18日以降に持ち越し。

◆巨人が今季最多の6連勝で交流戦Vへ王手をかけた。17日のDeNAの結果次第で9年ぶりの優勝が決まる。幕切れは2夜連続で劇的だった。2点を追う9回無死二、三塁、坂本勇人内野手(34)が楽天酒居から10号サヨナラ3ランで試合を決めた。今季6度目のサヨナラ勝ちで交流戦単独首位をキープした。試合後の原辰徳監督の主な一問一答は以下の通り。-なんというフィナーレでしょうかですね。よくつなぎながらというところでしょうか。しかし、点が入るときというのは見事に入りますね。-9回先頭の梶谷の安打、続く重信の安打と盗塁、坂本が本塁打。あの流れはどう見ていたかもちろん梶谷が初球から勇気を持って打ちにいった。重信がつないで、しかも貴重なスチールを決めたというのは大きいですね。その中で2ボールから見事に勇人が決めたというとこですね。-今季初の6連勝。交流戦Vに1歩前進した。好調の要因は総合力だと思いますね。打線、あるいはピッチャー、打つべきところ、守備力、あるいはバントにおいても、そういう意味では少しかみ合っている。勝つためには、かみ合わないとなかなか勝利できないというところだと思います。-2試合連続粘り強く(笑い)ほかの言葉があるならば、それを使いたいぐらいだね。-坂本は3番で期待通りですね。非常にシンプルになった感じがしますね。打席でね。いい形でボールを待てているんではないかなと思いますね。-キャンプ、序盤と苦しんできた姿はやっぱり彼は、あまり言葉で表現するのではなくね、そのひたむきさという点では、まったくルーキー時代から変わらないものがある。ただ、やっぱりマークされる。あるいは実績を持つと選手はそこをまた守り抜く、あるいは攻めるというものが非常に難しい部分ですけど、この数試合、6月に自分の落ち着いたペースでできるという感じがしますね。-明日の結果次第では交流戦優勝もいや(笑い)、そのへんはメディアの方が好きに。僕ら明日もベストを尽くすということだけです。

◆楽天は、逆転サヨナラ負けで連勝を逃した。2点リードの9回に5番手で酒居知史投手が登板。守護神松井裕が3連投中で、疲労を考慮した。石井監督は「しっかりスケジューリングをしてあげないと。酒居が一番いいチョイスとして上がってもらった」と説明した。酒居はこれまで18試合で防御率0・55と安定感も、先頭から連打を浴びた。無死二、三塁のピンチを招き、坂本にサヨナラ3ランを被弾。手痛い1敗となった。13日からの広島3連戦は、終盤までの接戦が続き、リリーフの負担がかかっていた中での1戦。打線は最大3点ビハインドから一時逆転。2点リードで最終回までこぎつけるなど、粘りを見せたが、及ばなかった。

◆楽天小郷裕哉外野手(26)が、中軸としての仕事を見せた。同点で迎えた8回2死二塁、カウント1-2から、鈴木康の低め146キロフォークを右中間席へ運んだ。追い込まれ、直球と変化球の両方を意識しながら、体が反応。一時勝ち越しとなる2号2ランに、「僕もなんで打てたか分からないですけど、とりあえず必死に、後ろヒデさん(浅村)なので、つながないといけないなと思いました」。つなぎの意識が結果につながり、笑顔だった。6月6日阪神戦から9試合連続で「3番」で先発。5年目の今季は、定位置をつかみつつある。6月は打率4割と絶好調。「僕的にもああいう場面で打てたのは乗っていけるかなと思う。明日も試合あるので、しっかり切り替えてやっていきたい」と意気込んだ。

◆巨人はオコエ瑠偉外野手(25)が1番、坂本勇人内野手(34)が3番に座る新オーダーを組んだ。19試合連続で3番に起用されていた秋広優人内野手(20)は、5月11日以来のベンチスタートとなった。

◆巨人の新外国人、フォスター・グリフィン投手(27)が5勝目を目指し17日の2回戦で先発する。試合前練習で調整し「(チームは)いい波に乗っている。それを後押しできるような投球がしたい」と意気込んだ。前回3日の日本ハム戦で小飛球に飛びつき、胸を強打した。大事を取って出場選手登録を外れ、状態を整えてきた。「自分としては休みはいらなかった。先週も投げたかった。チームの短期の目標としては交流戦の優勝はいいと思うけど意識していない」と自然体で臨む。

◆巨人・岡本和真内野手(26)が先制の17号2ランを放った。一回2死一塁で内角高めの直球を逃さず、バットを体に巻きつけるようにさばいて左翼照明下の看板に当てた。大型ビジョンに表示された推定飛距離は132メートル。交流戦8本塁打、18打点はともにトップと好調をキープしている。

◆1番で先発した巨人・オコエ瑠偉外野手(25)が2―0の三回先頭、第2打席で辛島から左前打を放ち、昨季まで7年間在籍した古巣相手に初安打をマークした。オコエは関東一高から2016年ドラフト1位で楽天に入団。通算236試合で打率・219、9本塁打、44打点と伸び悩み、昨オフの現役ドラフトで巨人に移籍。新天地では開幕スタメンに抜擢された。古巣との公式戦初対戦となったこの日は、「1番・中堅」で先発起用された。

◆巨人・中田翔内野手(34)が2―0の四回無死で左翼席へ9号ソロをほうり込んだ。楽天の左腕、辛島の甘く入ったスライダーを捉えた。左翼手がフェンスまで追いかけ、呆然とスタンドインを見届けるほどの長い滞空時間で着弾した。5月31日のロッテ戦(ZOZOマリン)以来の一発で、今月初アーチとなった。6月は試合前時点で打率・220、0本塁打と低調だったが、待望の豪快弾が飛び出した。これで通算297本塁打とし、大台到達まであと3本となった。

◆ラグビー日本代表のトニー・ブラウン・コーチ(48)が、五回終了後に観客が参加する恒例イベント「キャップシャッフル」に登場し、東京ドームがざわついた。観客の一人が大型ビジョンに映し出され、動き回る3つの帽子に隠されたボールの最終的な在りかを的中させる名物コーナー。場内アナウンスで「きょうの挑戦者はニュージーランド出身のトニー・ブラウンさんです。どこかで見た気がしますが...」と紹介されたブラウンコーチは、見事に的中。場内を沸かせた。現役時代はニュージーランド代表、三洋電機(現・埼玉パナソニック)でもプレーしたSO。現役引退後、2016年からは日本代表で主に攻撃面を指導・担当している。

◆巨人が2試合連続のサヨナラ勝ちで6連勝。2点を追う九回、梶谷、重信の連打で好機をつくり、坂本の10号3ランで試合を決めた。4番手の大江が九回を無得点に抑えて4勝目。楽天は八回に勝ち越したが、酒居が誤算だった。

◆バットを振り抜いた瞬間、打球に背を向けた。行方を追う必要はない。高々と舞い上がった白球は、左翼照明下の看板に直撃した。大型ビジョンに表示された飛距離は134メートル。巨人の4番として川上哲治を超える通算163本目のアーチを放った岡本和は「2アウトから先制できてよかった」とうなずいた。一回2死一塁から先制の17号2ラン。内角高めの直球に鋭く腰を回し、バットを体に巻きつけるようにしてさばいた。試合前時点で交流戦の7本塁打と16打点はともに12球団トップ。チームがここまで1勝9敗で5連敗中の金曜日に快音を響かせ、破竹の勢いを加速させた。今季の主砲は試合前練習で努力の汗にまみれている。内野と外野の間にある弧のライン上をダッシュしたかと思えば、この日は外野フェンス沿いを黙々と駆けた。先制弾はチェンジアップで揺さぶられた後の直球を捉えた一打だった。豪打の源には、押し引きにも動じない強靱(きょうじん)な下半身がある。交流戦が18試合制となった2015年以降で最多の畠山(15年、ヤクルト)、ゲレーロ(17年、中日)が記録した9本塁打の更新も夢ではない。試合は中盤以降に空気が一変。3―0の六回に伊藤にソロを許して2点差。七回には岡島の中前打と阿部の犠飛で同点に追いつかれた。八回には小郷に勝ち越し2ランを被弾した。しかし、今の巨人には勢いがある。3―5の九回にドラマ。梶谷の左中間二塁打を足場に無死二、三塁とし、坂本が逆転サヨナラとなる10号3ランを放った。2試合連続のサヨナラ勝ちで連勝は「6」に伸びた。岡本和の17号に始まり坂本の劇的アーチで幕。これで交流戦は11勝5敗となり、DeNAとソフトバンクが敗れたことで完全に抜け出した。巨人は17日にも9年ぶりの交流戦Vが決まる。

◆巨人・坂本勇人内野手(34)が逆転サヨナラ3ランで試合を決めた。2点を追う九回無死二、三塁で甘く入ったフォークボールを捉え、左中間席に運んだ。殊勲者はヒーローインタビューで「大歓声に包まれて最高にうれしい。ここで打たないとカッコ悪いと思って打席に立った」と声を弾ませた。2試合連続でサヨナラ勝ちを飾ったチームは連勝を今季最長の6に伸ばした。ここまで1勝9敗だった〝魔の金曜日〟のジンクスも払しょくした。9年ぶりの交流戦優勝へ前進。坂本は「若い野手もすごい頑張っている。いいチームになってきた」と実感を込めた。

◆楽天は2点リードの九回に酒居が先頭から2連打を許し、坂本に逆転サヨナラ3ランを浴びた。3連投中だった守護神の松井裕を休養のため温存したことが裏目に出たが、石井監督は「ものじゃないので。しっかりとスケジューリングをしてあげないといけない」とさばさばと言った。前半で3点を先行されても、打線が六、七回で計3点。八回には小郷が2ランと粘りも見せた。監督は「結果はしょうがない。小郷があそこでよく打ってくれた」と淡々と振り返った。

◆巨人・坂本勇人内野手(34)が2点を追う九回に逆転サヨナラ3ランを放ち、今季最長の6連勝に導いた。5月24日以来の3番で起用した原辰徳監督(64)は「いい形でボールを待てている。ひたむきさという点では、まったくルーキー時代から変わらないものがある」とたたえた。坂本は指揮官の助言でノーステップ打法を取り入れ、2試合連発で2季ぶりの2桁本塁打となる10号をマーク。「本当にいろいろ試しながら、まだまだ若いつもりでやっている」と汗を拭った。チームは2試合連続のサヨナラ勝ちで9年ぶりの交流戦優勝へ前進した。

◆楽天・小郷裕哉外野手(26)が「3番・右翼」で先発出場し、右中間席に一時勝ち越しとなる2号2ランを放った。「最近チャンスで打てなかった。僕も何で打てたか分からないが、必死に後ろの浅村さんにつなぐ意識でした」と振り返った一打。3―3の八回2死二塁。3番手・鈴木康の5球目を捉えた。土壇場の勝ち越し弾に、敵地・東京ドームはため息に包まれた。しかし、5―3の九回に5番手・酒居が巨人・坂本に逆転サヨナラ3ランを許すまさかの結末。さすがに小郷に笑顔はなかった。

◆坂本のV弾で交流戦のVに〝王手〟! 交流戦首位の巨人は16日、楽天1回戦(東京ドーム)の九回、坂本勇人内野手(34)が逆転サヨナラの10号3ランを放ち、6-5で勝利。今季初の6連勝を飾った。17日に巨人が勝ち、交流戦2位のDeNAが敗れるか引き分けると、巨人が2014年以来9年ぶり3度目の優勝を飾る。地鳴りのような大歓声に包まれ、坂本が颯爽(さっそう)と右腕を突き上げた。逆転サヨナラ勝利を告げる10号3ランが左中間席へ飛び込んだ。何度も勝負を決めてお立ち台に立った男は、この日ばかりは珍しく声を上ずらせた。「もうね、久しぶりにサヨナラホームランを打てて、こういう大歓声に包まれて、最高にうれしい。ここで打たないとカッコ悪いなと思って打席に立ちました」2点を追う九回、梶谷と重信の連打で一、三塁とし、さらに重信が決死の二盗を決めて二、三塁。そして坂本が酒居のフォークボールを捉えた。15日はエンゼルス・大谷翔平ばりのノーステップに近いフォームで本塁打を放ち、この日はすり足打法での一発。13年ぶり自身6本目のサヨナラ弾は2年ぶり14度目の2桁本塁打に乗せる一発となり、チームを6連勝に導いた。「なかなか思うような打撃ができない中で原監督からもアドバイスをいただいたり。いろいろ試しながら、まだまだ若いつもりでやっています」34歳の主力打者が今週から時折、見せるノーステップ打法は原監督の提案によるもの。不振にあえいだ3月のオープン戦の遠征中にも、甲子園のブルペンで、付きっ切りで指導してくれた。指揮官の言葉は常にヒントを与えてくれる。左足のつま先を地面に着けたままのノーステップを試して得た感覚が、すり足打法にも生きた。この日は3番の打順を託し、本塁付近で坂本と抱擁した原監督は「ひたむきさはルーキー時代から全く変わらない。6月に入って自分の落ち着いたペースでできている」と、向上心を失わない姿に目を細めた。17日の楽天戦に勝ち、DeNAがロッテ戦で敗れるか引き分けなら、2014年以来9年ぶり3度目の交流戦優勝が決まる。大黒柱が高めた熱いムードのまま、タイトルをつかむ。(谷川直之)

◆終盤に逆転されて意気消沈するかと心配したが、そんなことはなかった。開幕後は巨人軍OBとして「情けない」と嘆く試合が多かったが、今は大丈夫だね。満員のお客さんの前で素晴らしい試合を見せて、そして勝つことが巨人の伝統。そういった意味でも2試合連続サヨナラ勝ちは最高の結果となった。それにしても坂本は見事だった。最近は1、2番が多かったが、この日は久々の3番。ただ本人の表情を見るかぎりは「打順は関係ない。俺が頑張ればチームは勝つから」といった気持ちが伝わってくる。七回を投げ切れなかった先発の横川、勝ち越し弾を浴びた鈴木康といった若手も救った。これがベテランの姿だよ。この日の勝利はチーム全体としても自信になったはずだ。この勢いで私の現役時代にはなかった交流戦で優勝して、レギュラーシーズンにつなげてほしい。(サンケイスポーツ専属評論家)

◆「1番・遊撃」で先発した巨人・坂本勇人内野手(34)が一回、稲葉篤紀を抜き、歴代単独5位となる通算430二塁打をマークした。楽天・岸が投じたチェンジアップを捉え、左翼フェンス直撃のスタンディングダブル(滑り込むことなく二塁に到達する二塁打)でチャンスメーク。2死から岡本和の中越え適時二塁打で生還し、先制点をもたらした。通算二塁打数で歴代単独5位に浮上した坂本。次は4位・金本知憲の440本を目指す。歴代最多は立浪和義の487本。

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<交流戦順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
巨人
1150 0.688
(↑0.021)
-
(-)
270
(+6)
51
(+5)
24
(+3)
9
(+1)
0.279
(↑0.007
3.190
(↓0.12)
2
(-)
DeNA
960 0.600
(↓0.043)
1.5
(↓1)
361
(+2)
53
(+5)
6
(-)
3
(-)
0.253
(↓0.003)
3.140
(↓0.13)
3
(-)
ソフトバンク
970 0.563
(↓0.037)
2
(↓1)
271
(+1)
61
(+4)
15
(-)
6
(-)
0.263
(↓0.006)
3.460
(↓0.06)
3
(2↑)
ORIX
970 0.563
(↑0.03)
2
(-)
252
(+4)
51
(+1)
10
(-)
5
(-)
0.225
(↑0.003)
2.780
(↑0.12)
5
(1↑)
広島
880 0.500
(↑0.033)
3
(-)
251
(+2)
61
(-)
7
(+2)
11
(+2)
0.228
(↓0.001)
3.660
(↑0.25)
6
(1↑)
ロッテ
772 0.500
(↑0.038)
3
(-)
253
(+5)
61
(+2)
12
(-)
12
(+1)
0.221
(↓0.005)
3.620
(↑0.1)
6
(2↓)
楽天
770 0.500
(↓0.038)
3
(↓1)
459
(+5)
69
(+6)
12
(+2)
6
(-)
0.280
(↑0.001
4.340
(↓0.17)
8
(1↑)
阪神
781 0.467
(↑0.038)
3.5
(-)
254
(+4)
51
(+1)
5
(+1)
10
(-)
0.212
(↓0.001)
2.820
(↑0.12)
8
(1↑)
日本ハム
780 0.467
(↑0.038)
3.5
(-)
345
(+2)
39
(+1)
16
(-)
7
(-)
0.236
(↓0.004)
2.370
(↑0.1)
10
(3↓)
中日
681 0.429
(↓0.033)
4
(↓1)
346
(+1)
46
(+2)
9
(+1)
11
(-)
0.237
(↓0.009)
2.710
(↑0.05)
11
(2↓)
ヤクルト
690 0.400
(↓0.029)
4.5
(↓1)
351
(+1)
51
(+4)
8
(-)
3
(-)
0.239
(↓0.007)
3.370
(↑0.02)
12
(-)
西武
5110 0.313
(↓0.02)
6
(↓1)
233
(-)
52
(+2)
7
(-)
8
(-)
0.203
(↓0.003)
3.040
(↑0.04)

<セ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
阪神
38222 0.633
(↑0.006)
-
(-)
81243
(+4)
182
(+1)
31
(+1)
33
(-)
0.242
(↓0.001)
2.690
(↑0.03)
2
(-)
DeNA
33251 0.569
(↓0.01)
4
(↓1)
84239
(+2)
219
(+5)
47
(-)
11
(-)
0.260
(↓0.001)
3.480
(↓0.03)
3
(-)
巨人
34290 0.540
(↑0.008)
5.5
(-)
80247
(+6)
246
(+5)
76
(+3)
20
(+1)
0.257
(↑0.002
3.800
(↓0.02)
4
(-)
広島
32300 0.516
(↑0.008)
7
(-)
81216
(+2)
217
(-)
40
(+2)
31
(+2)
0.243
(↓0.001)
3.230
(↑0.05)
5
(-)
ヤクルト
23372 0.383
(↓0.007)
15
(↓1)
81211
(+1)
246
(+4)
51
(-)
30
(-)
0.231
(↓0.002)
3.710
(↑0.02)
5
(-)
中日
23371 0.383
(↓0.007)
15
(↓1)
82169
(+1)
195
(+2)
27
(+1)
21
(-)
0.239
(↓0.002)
2.790
(↑0.02)

<パ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
ロッテ
32224 0.593
(↑0.008)
-
(-)
85206
(+5)
180
(+2)
36
(-)
37
(+1)
0.233
(↓0.001)
2.940
(↑0.02)
2
(1↑)
ORIX
35262 0.574
(↑0.007)
0.5
(-)
80235
(+4)
202
(+1)
48
(-)
23
(-)
0.254
(↑0.001)
2.970
(↑0.03)
3
(1↓)
ソフトバンク
32252 0.561
(↓0.01)
1.5
(↓1)
84218
(+1)
203
(+4)
42
(-)
27
(-)
0.246
(↓0.002)
3.220
(↓0.02)
4
(-)
日本ハム
28350 0.444
(↑0.009)
8.5
(-)
80200
(+2)
200
(+1)
48
(-)
33
(-)
0.224
(↓0.001)
2.810
(↑0.03)
5
(-)
楽天
24331 0.421
(↓0.008)
9.5
(↓1)
85188
(+5)
236
(+6)
49
(+2)
42
(-)
0.227
(↑0.001
3.530
(↓0.05)
6
(-)
西武
24371 0.393
(↓0.007)
11.5
(↓1)
81164
(-)
210
(+2)
39
(-)
36
(-)
0.226
(↓0.001)
3.100
(↑0.01)