阪神(★2対3☆)オリックス =交流戦3回戦(2023.06.15)・阪神甲子園球場=
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ORIX
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阪神
0002000002900
勝利投手:ワゲスパック(3勝3敗2S)
(セーブ:平野 佳寿(0勝1敗9S))
敗戦投手:湯浅 京己(0勝2敗8S)

本塁打
【オリックス】頓宮 裕真(5号・9回表ソロ),杉本 裕太郎(10号・9回表ソロ)

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◆オリックスが逆転勝利。オリックスは4回表、2死二塁の好機で頓宮に適時打が飛び出し、1点を先制する。直後に逆転を許すも、9回に頓宮と杉本がソロを放ち、再びリードを奪った。投げては、5番手・ワゲスパックが今季3勝目。敗れた阪神は、3番手・湯浅が誤算だった。

◆阪神石井大智投手(25)が15日、約1カ月ぶりに出場選手登録された。試合前練習からチームに合流した。練習を終えると「万全で、しっかり試合に入っていける、パフォーマンスを出せる段階。与えられたところでしっかり仕事ができるように頑張りたい」とコメントした。今季は開幕から勝ちパターンの一角を担っていたが、「腰痛」のため5月12日に出場選手登録を抹消。リハビリを経て7日のウエスタン・リーグ広島戦(鳴尾浜)で実戦復帰し、10日の四国IL香川との練習試合(鳴尾浜)と2試合連続無失点に封じ、再昇格へのめどが立っていた。リハビリ期間は、今季から新たに取り組むフォークの質を見直したという。「フォークは、キャンプの時が良かったっていうのが自分の中であった。それが、球速を出したいと思って、ちょっとずつズレていって。自分の思っている変化のボールじゃなかった」。トラックマンで理想の回転などを確認。「見直すことができたので、すごくいい時間だった」と、進化して帰ってきた。離脱前は1軍戦で13試合に登板し、1勝0敗、5ホールド、防御率0・60と安定感抜群の右腕が、1軍の舞台に帰還する。

◆阪神伊藤将司投手(27)が、球団史上3人目となる甲子園12連勝を目指す。達成すれば、70年から71年シーズンにかけて12連勝した村山実以来。村山実は66年にも甲子園12連勝を達成している。球団最長は御園生崇男が36年から38年にかけて達成した14連勝。球団のレジェンドたちに並ぶことができるか。また、前川右京外野手(20)が「6番右翼」でスタメン。甲子園初安打を放てるか。

◆/首位打者は名実ともに\4回二死からの連打で均衡破れる頓宮裕真の先制タイムリー??#プロ野球(2023/6/15)??阪神×オリックス??Live on DAZN#DAZNプロ野球#Bs2023 pic.twitter.com/KJAvxaOMl4

◆/ここから始まる覚醒物語\前川右京が甲子園初安打?守備のミスの間に大山悠輔が生還し同点に?#プロ野球(2023/6/15)??阪神×オリックス??Live on DAZN#DAZNプロ野球#hanshin pic.twitter.com/HugbBqBVwl

◆オリックス山岡泰輔投手(27)が降板直後、三塁側ベンチでグラブをたたきつけた。1-2の5回1死からノイジー、大山に連打され、1死一、二塁のピンチで山田と交代。三塁側ベンチ前では野手陣が出迎えてねぎらったが、山岡はベンチの奥に入るなり、感情をあらわにした。立ち上がりは快調。2回は3つのアウトを三振で奪い、3回1死一塁からも連続奪三振。だが1点リードの4回に失策がらみで追いつかれ、投手の伊藤将に勝ち越し打を許した。5回も1死から連打され、前半を投げきることができなかった。2番手の山田は佐藤輝を歩かせ、1死満塁にピンチを広げたが、前川を遊ゴロ併殺打に打ち取って無失点で切り抜けた。山岡はベンチ前で山田を出迎え、好救援をねぎらった。

◆7回に登板した小木田敦也投手(24)がいきなりの美技で甲子園をわかせた。1-2の7回、4番手でマウンドへ。先頭近本の打球が痛烈なライナーとなり、マウンド上の小木田を襲ったが、左手のグラブでしっかり捕球。勢い余ってその場にあおむけに倒れ込んだ。捕手の森が歩み寄ったが、小木田はすぐに起き上がり、笑顔で「大丈夫」と意思表示。体を張った好守に三塁側ベンチの先発山岡らが拍手を送り、球場の大半を埋めた阪神ファンからも拍手と大歓声があがった。

◆/華麗に宙を舞う?\二死1.2塁のピンチの場面大山悠輔が背走での好守で魅せる?#プロ野球(2023/6/15)??阪神×オリックス??Live on DAZN#DAZNプロ野球#hanshin pic.twitter.com/cKowSCSNSH

◆/背水の陣での王者の強さ?\杉本裕太郎の10号HR63打席ぶりの一発でこの回一気に勝ち越し?#プロ野球(2023/6/15)??阪神×オリックス??Live on DAZN#DAZNプロ野球#Bs2023 pic.twitter.com/hgIUhLr6eA

◆また悪夢...。9回に3番手で登板した阪神湯浅京己投手(23)が、痛恨の2被弾で逆転を許した。1点リードの9回1死、オリックス4番の頓宮にソロアーチを浴びた。さらに2死から6番杉本にもソロを浴び、勝ち越しを許し、ここで降板した。湯浅の1試合2被弾はプロ初だ。湯浅は、8日の楽天戦(楽天モバイルパーク)で9回にサヨナラ3ランを浴びていた。11日の日本ハム戦(エスコンフィールド)は1回無失点でセーブを挙げていたが、2試合ぶりに痛いアーチを浴びた。昨季59試合で被本塁打わずか1の守護神が、今季早くも3本目の被弾となった。これで先発伊藤将司投手(27)の甲子園12連勝は消滅した。

◆また悪夢...。9回に3番手で登板した阪神湯浅京己投手(23)が、痛恨の2被弾で逆転を許した。1点リードの9回1死、オリックス4番の頓宮にソロアーチを浴びた。さらに2死から6番杉本にもソロを浴び、勝ち越しを許し、ここで降板した。湯浅の1試合2被弾はプロ初だ。チームはそのまま敗戦。湯浅は今季2敗目となった。湯浅は、8日の楽天戦(楽天モバイルパーク)で9回にサヨナラ3ランを浴びていた。11日の日本ハム戦(エスコンフィールド)は1回無失点でセーブを挙げていたが、2試合ぶりに痛いアーチを浴びた。昨季59試合で被本塁打わずか1の守護神が、今季早くも3本目の被弾となった。これで先発伊藤将司投手(27)の甲子園12連勝は消滅した。

◆また悪夢...。9回に3番手で登板した阪神湯浅京己投手(23)が、痛恨の2被弾で逆転を許した。岡田監督は試合後、「もう投げさせられへん」と2軍降格を示唆した。1点リードの9回1死、オリックス4番の頓宮にソロアーチを浴びた。さらに2死から6番杉本にもソロを浴び、勝ち越しを許し、ここで降板した。湯浅の1試合2被弾はプロ初だ。チームはそのまま敗戦。湯浅は今季2敗目となった。試合後には「制球とかの問題じゃない。ボールに力がない」と唇をかんだ。湯浅は、8日の楽天戦(楽天モバイルパーク)で9回にサヨナラ3ランを浴びていた。11日の日本ハム戦(エスコンフィールド)は1回無失点でセーブを挙げていたが、2試合ぶりに痛いアーチを浴びた。昨季59試合で被本塁打わずか1の守護神が、今季早くも3本目の被弾となった。これで先発伊藤将司投手(27)の甲子園12連勝は消滅した。

◆阪神岡田彰布監督(65)が試合後、2被弾した抑えの湯浅京己投手(23)に言及した。「1発くろたらあかん場面やからな。まあ、コントロールというか、どっちかいうたら、キレでな、力で押し込むタイプやからな。結局は。コース、コースでいくピッチャーじゃないからな」と指摘。「1点やったら、絶対ゼロに抑えなアカンっていうそういうポジションやからな」とし、「これはもう投げさせられへんよ、うーん。そら6回、7回にいけとは、そういうポジションでいけいうピッチャーじゃないわけやんか、本人もそう思てる、ね、本人もそういう自覚を持ってやってるわけやから」と、2軍降格を示唆した。湯浅は1点リードの9回1死、オリックス4番の頓宮にソロアーチを浴びた。さらに2死から6番杉本にもソロを浴び、勝ち越しを許し、ここで降板した。湯浅の1試合2被弾はプロ初だ。チームはそのまま逆転負けし、湯浅は今季2敗目となった。試合後には「制球とかの問題じゃない。ボールに力がない」と唇をかんだ。湯浅は、8日の楽天戦(楽天モバイルパーク)で9回にサヨナラ3ランを浴びていた。11日の日本ハム戦(エスコンフィールド)は1回無失点で8セーブ目を挙げたが、2試合ぶりに痛いアーチを浴びた。昨季59試合で被本塁打わずか1の守護神が、今季早くも3本目となった。指揮官は「全部のバッターにイケイケじゃ、そらあ。別にフォアボールでもええわけやんか。そういう状況やわな」と配球面も指摘した。

◆阪神木浪聖也内野手の29歳のバースデーは、ほろ苦いものになった。1回からゴロが何度も飛んで来たが、きっちり処理。1、2回には併殺も完成させた。ただ、打撃では4打数無安打に終わり、最後はまさかの逆転負け。「結果は結果なんで、しょうがない。切り替えてやるしかない」と自らに言い聞かせるように話した。

◆阪神4番の大山悠輔内野手(28)が19打席ぶりのヒットを放った。1点リードの5回1死一塁、山岡の変化球を左前に運んだ。10日日本ハム戦の2打席目で二塁打を放ってから快音が止まっていたが、前日14日には初回満塁の場面で犠飛を放つなど貢献度は変わらず。この日も2つの四球を選び、4回には同点に追いつくホームを踏んでいた。

◆阪神佐藤輝明内野手が10日の日本ハム戦以来の5番に入り、チャンスメークした。1点先制された直後、4回無死一塁からオリックス山岡の外角低めの変化球にバットを合わせ、左前へ落ちるヒット。ここからいったんは逆転に結びつけた。しかし、最後はまさかの幕切れ。試合後はヒットが出たことを前向きにとらえつつ「しっかり切り替えて明日からも頑張りたいです」と言葉少なだった。

◆阪神は勝利目前の9回に、守護神湯浅京己投手(23)が、オリックス頓宮、杉本にまさかの2被弾で逆転負けを喫した。オリックスとの"関西ダービー"で負け越し、これで3カード連続負け越しとなり、交流戦の優勝も消滅した。試合後の岡田彰布監督(65)の一問一答は以下の通り。-最後は1発だけは避けたかった「そりゃそうやんか。ゲーム展開上な」-(湯浅は)真っすぐのコントロールも含めて「うーん、まあ...、そらなあ。1発食ろたらあかん場面やからな。まあ、コントロールというか、どっちかゆうたら、キレでな、力で押し込むタイプやからな。結局は。コース、コースでいくピッチャーじゃないからな」-昨年もほとんど長打を打たれていない「あっそう。打たれるよなあ、3回目やからな、これ。交流戦でなあ」-真っすぐが本来のものとは「違うんやろなあ」-1軍に戻ってきて良くなりかけたときもあった「まあそんな良くなるゆうよりも、まあ、前回も0点に抑えるな、まあ、あのポジションは0点に抑えていって、それの積み重ねやからな。まあ、ね。勝ってるときに投げさせてるわけやから、3点あったら、まあゆうたら2点までな、オッケーみたいなな。1点やったら、絶対ゼロに抑えなアカンっていうそういうポジションやからな」-すぐに良くなるかわからないが、あす以降は「いやいやそらもうな、楽天で伊藤(将)も2回目やからな。2勝ぶんやからな。まあそら巡り合わせかもわからんけど、こういうゲーム展開でな、伊藤が投げたときになって、あのときも1点でな、あれやけど。まあそらあ、ね。任すんやったら、やっぱりそこは抑えなアカンわな」-それができるピッチャーで任せてきてる「まあ、そうやなあ。昨年はどんなあれか俺もそんな分かれへんけど。はっきり言うてもうわからんぐらい、すぐ公式戦入ったわけやんか。極端に言うたら日本のボール投げてるのも5日間ぐらいしか見てない。だから、なあ、まあ、そら昨年あんだけちゃんと抑えたわけやから、そういうのを加味して、そないしてやっぱりな。本人もそう思ってると思うし、こっちもなあ、ある程度任す場所というか、そういう感じでスタートしたけど。まあ、ちょっとしんどいわな」-今年は1度体の調子でファームというのはありましたけど「うん、あれは、あれやんか。だからあんまりな、肘とかのそれがあんまり良くなかったからやからな、打たれてやないやん、あれはな、あの時期はな。やっぱりWBCの疲れとかな、あるいうので、あれはファーム行ったけどな」-もう1度そういう機会をつくる。「いやいや、これはもう投げさせられへんよ、うーん。そら6回、7回に行けとは、そういうポジションで行けいうピッチャーじゃないわけやんか、本人もそう思てる、ね、本人もそういう自覚を持ってやってるわけやから」-伊藤将はよく投げた。「そら投げたよ。まあ、だからなあ、あの時と同じ展開になったやんか、結局あの楽天の時となあ、結局は。あの時もなあ、前で岩崎が抑えるからそうなるよなあ、最後やられるというかなあ」-伊藤将は打撃でも「それはなあ、決勝打打って、それはお前、2回連続やからなあ、そら勝たしてやりたかったけど、まあ今回はなあ、ちゃんと抑えろよって伊藤には言うたんやけどなあ、8回終わってもなあ、まあでもちょっとしんどいわなあ、1発はなあ。だから楽天の時もホームランやったしなあ。あの1発で、2発目があかんよ、やっぱりな。だから、あんまイケイケのピッチャーはあかんよな、もっとビビるピッチャーじゃないとな。だからなあ、あのカウントでもストレート1、2、3になってまうよな、フォーク見送られたら。別にフォアボールでもええわけやんか。そういう状況やわな。次の紅林勝負でもええわけや、同点になった時点でな。そのへんをやっぱり全部のバッターにイケイケじゃ、そらあ。そういう考えも必要なわけやからな、チームのために。そらホームラン打たれて同点になったけど、同点じゃ負けてないんやからさ。次の段階やわな。追い越されんようにやるのにな、3ー2になったから、普通はあそこでイケイケはいけへんけどな。俺はそう思うけど、おーん。それでいってしまうんやもんな」

◆阪神伊藤将の「甲子園12連勝」が、目前でスルリと消えた。7回1失点。105球の熱投で、1点リードでマウンドを降りた。ただ、9回に守護神湯浅が2被弾で逆転負け。これで5月18日の中日戦で2勝目を挙げて以来、約1カ月勝ち星がない。「一番悔しいのは湯浅なので。自分はちょっとの声かけしかできないけど、切り替えてやってほしい。結果は仕方ない」と後輩を気遣った。五分で迎えた「関西ダービー」の3戦目。投打に存在感は抜群だった。4回、前川の甲子園初安打と相手の失策で同点に追いつくと、2死二、三塁で山岡の外角146キロを捉え、左前適時打とした。「たまたまです」と照れたが、今季18打席目で生まれた初安打が一時勝ち越しとなるタイムリーとなった。4回に、頓宮に適時打を浴びた以外は危なげない投球だった。「足のあるバッターが多いので、警戒しながら」とけん制も頻繁に入れた。集中力を切らすことなく試合をつくった。村山実に並ぶ「甲子園12連勝」の権利はキープ。安定した投球を続ければ、達成の時はそう遠くないはずだ。【中野椋】

◆オリックス頓宮裕真捕手にとって惜別の同点弾となった。4回に先制打を放ち、9回は湯浅から同点の5号ソロ。「先発の山岡さんの負けをまず消せたんで良かったかなと」と本職は捕手らしい気配りを込めた。亜大時代の恩師、生田勉監督(56)が14日に退任を発表。「人の先頭に立って引っ張っていくヤツじゃないと後輩たちもついてこないと。特に亜細亜は4年生が率先して片付け、準備をする。上の者がそういう姿を見せて下(の学年)がついてくると口酸っぱく教えてもらった」と4年間を振り返った。

◆ラオウことオリックス杉本裕太郎外野手(32)が、甲子園で悲願のアーチをかけた。1-2の9回。頓宮の5号ソロで追い付き、2死から阪神湯浅のフルカウントからの150キロ速球を捉えた。左翼席めがけて飛んだ当たりにノイジーは動けず。堂々の確信歩きと昇天ポーズ、"おかわり"のガッツポーズでオリ党を沸かせ、23年関西ダービー勝ち越しを決めた。派手なアクションには、理由があった。「甲子園でホームランを打ちたいとずっと思っていたんで。いい場面で打てて良かったです」。3年連続2桁弾は、忘れられないアーチになった。杉本にとっても、甲子園は特別な球場だ。「高校(徳島商)の時は1年の時に来ただけで試合に出ていないんで、そんなに思い出はないんですけど、やっぱり好きな球場。日本一、応援がすごい球場だと思っているんで。ちょっとのまれそうになる時もあるんですけど。なかなかできない経験なので」と思い入れは強かった。7回1死一塁の前打席は豪快なライナーを放つも、中堅近本の正面。「気分転換に」と、形状、重さは同じでもバットを変えた。気持ちを仕切り直し、決勝弾で実らせた。打点も本塁打も5月26日西武戦以来16試合ぶり。「本人もずっと悩んでいただろうし、来てから打点がなかったというのは本人も一番悩んでいた。それで吹っ切れて違う方向にいけばいい。良かったと思います」。水本監督代行の声も弾む。劇的な逆転勝利で3カードぶりの勝ち越しを決め、最終カードのヤクルト戦(神宮)に向かう。【堀まどか】

◆オリックス平野佳寿投手が腰痛による戦列離脱から復帰後初登板で1点差の9回を締め、9セーブ目を挙げた。「いい感じで逆転してくれたし、ここ勝つと落とすのでは、だいぶ違うから、いつも以上に難しい部分ですけど、気合入れる半面、冷静に行けたかなと思います」。

◆阪神は勝利目前の9回に、守護神湯浅京己投手(23)が、オリックス頓宮、杉本にまさかの2被弾で逆転負けを喫した。オリックスとの"関西ダービー"で負け越し、これで3カード連続負け越しとなり、交流戦の優勝も消滅した。阪神は今季の交流戦の優勝が消滅した。首位の巨人が16日から残り3試合に全敗したとき、10勝8敗で勝率5割5分6厘。阪神がこの間3戦全勝でも9勝8敗1分けの5割2分9厘に終わり、巨人を下回るため。オリックスとの交流戦「関西ダービー」で、阪神は通算32勝33敗3分けとなり、黒星が1つ先行した。昨季終了時点では、31勝31敗3分けと全くの五分だった。阪神が最終回に2被本塁打で逆転を許し敗れたのは、昨季の開幕戦22年3月25日ヤクルト戦(京セラドーム大阪)以来。8-7で迎えた9回表に、K・ケラーが山田のソロで追いつかれ、サンタナに2ランを浴びて勝ち越された。阪神はここから開幕9連敗。79年ヤクルトの8連敗を超え、セ・リーグ最長記録を更新した。これで阪神は、8日楽天戦から今季最長の7試合連続本塁打なしとなった。交流戦に限ると、16年の14試合連続(6月3日西武戦~同19日ソフトバンク戦)に次ぎワースト2位だ。

◆オリックス茶野篤政外野手(23)が、下半身のコンディション不良のため阪神3回戦(甲子園)を欠場した。大事を取ったもので、16日からのヤクルト3連戦(神宮)の遠征には参加する。

◆「日本生命セ・パ交流戦」で阪神が悪夢の逆転負けを喫した。1点リードの9回に湯浅京己投手(23)が、プロ初の2被弾で今季2敗目。試合後、岡田彰布監督(65)は「もう投げさせられへん」と精彩を欠く右腕を嘆き、2軍降格が決定的となった。交流戦の「アレ」も消滅。虎の守護神問題が今後の大きな不安材料になった。湯浅はマウンド上でしゃがみ込み、うなだれ、自らを疑った。「うそやろ...」。1点リードの9回1死から頓宮に落ちきらなかったフォークを引っ張られ、左翼スタンドへの同点アーチを被弾。2死からは真ん中付近の150キロ直球を完璧に仕留められ、左翼ポール際へ痛恨の特大の決勝弾を食らって無念のKO。昨季59試合でわずか1被弾の右腕がプロ初の1試合2被弾。今季2敗目を喫した。試合後、湯浅は「制球力の問題じゃないのかなと。やっぱりボールに力がない。まだ自分の思うようなボールは投げられていないので、はじき返されたのだと思う」と下唇をかみしめた。岡田監督は背信の守護神について「これはもう投げさせられへんよ」とバッサリ。続けて「そら6回、7回とか、そういうポジションでいけいうピッチャーじゃないわけやんか。本人もそういう自覚を持ってやってるわけやから」。2軍降格は決定的となった。仙台の悪夢が再来した。8日の楽天戦では先発伊藤将が7回3失点と粘投するも、1点リードの9回に湯浅が小深田にまさかの逆転サヨナラ3ランを被弾。くしくもこの日の先発も伊藤将で、2試合連続で勝ち星を消滅させてしまった。指揮官は「2勝分やからな。まあそら巡り合わせかもわからんけど。任すんやったら、やっぱりそこは抑えなアカンわな」と嘆いた。昨季「8回の男」としてブレークした右腕が、苦境に立たされている。今季は3月に侍ジャパンの一員としてWBCの世界一に貢献。阪神では開幕守護神を託されたが、4月中旬に右腕のコンディション不良で1度ファームで再調整。5月下旬に1軍に復帰し、3日ロッテ戦、8日楽天戦に続いて交流戦で3度目の救援失敗となった。指揮官は「あんま『イケイケ』のピッチャーはあかんよな、もっと『ビビる』ピッチャーじゃないとな。(杉本にフルカウントで)普通はあそこでイケイケはいけへんけどな」とぼやいた。これでパ・リーグ相手に今季最長3カード連続の負け越しとなり、交流戦の「アレ」は消滅。オリックスとの関西ダービーは32勝33敗3分けで負けが1つ先行した。2位DeNAとは3ゲーム差に縮まった。首位阪神が、シーズン中盤で試練を迎えている。【古財稜明】阪神は今季の交流戦の優勝が消滅した。首位の巨人が16日から残り3試合に全敗したとき、10勝8敗で勝率5割5分6厘。阪神がこの間3戦全勝でも9勝8敗1分けの5割2分9厘に終わり、巨人を下回るため。阪神が最終回に2被本塁打で逆転を許し敗れたのは、昨季の開幕戦22年3月25日ヤクルト戦(京セラドーム大阪)以来。8-7で迎えた9回表に、K・ケラーが山田のソロで追いつかれ、サンタナに2ランを浴びて勝ち越された。阪神はここから開幕9連敗。79年ヤクルトの8連敗を超え、セ・リーグ最長記録を更新した。

◆腰を痛めて2軍で調整していた阪神・石井大智投手(25)が1軍に合流した。今季は開幕からブルペンの一員として13試合に登板し、1勝0敗、5ホールド、防御率0・60。5月11日にプロ初勝利を挙げるも、翌12日に登録を抹消されていた。

◆阪神・石井大智投手(25)が15日、出場選手登録された。 「もう万全で、しっかり試合に入っていける、パフォーマンス出せる段階なので、そこで、与えられたところで、しっかり仕事ができるように頑張りたい」。 今季は開幕からブルペンの一員として13試合に登板し、1勝0敗、5ホールド、防御率0・60。5月11日にプロ初勝利を挙げるも、翌12日に腰の張りを訴え、登録を抹消されていた。盤石な中継ぎ陣をさらに強固なものとするため、右腕は「戻ってこない方がよかったって言われないように、しっかり自分の仕事をしたいなと思います」と力を込めた。 代わって登板機会のない西勇輝投手(32)と、この日から先発調整を始めた西純矢投手(21)が登録を抹消された。

◆阪神のジェレミー・ビーズリー投手(27)が16日のソフトバンク戦(甲子園)で来日初先発する。キャッチボールなどで軽めに調整し、登板に備えた。「すごく興奮しているよ。明日は金曜日の夜ということでたくさんのファンの方がいらっしゃると思うので、楽しみ」来日1年目の今季は4月2日に1軍に昇格すると、中継ぎとして11試合に登板して、防御率計算2・25。先発調整のため、5月22日に登録抹消され、以降はウエスタン2試合に登板。6月4日のオリックス戦(高槻萩谷)では5回無安打無失点と好投し、1軍でのチャンスをつかんだ。先発デビュー戦へ「ファームでいろいろやってきたことをやるだけ。日本のピッチャーは(米国と比べて)ちょっと余分に休める期間があるので、そういう意味ではしっかりコンディションを整えられたし、前日のきょうは軽めに調整することができたよ」と力を込めた。

◆両軍のスターティングメンバーが発表され、阪神は前川右京外野手(20)が「6番・右翼」で2試合ぶりにスタメン復帰した。ここまで7安打を放っているが、甲子園でのヒットはない。本拠地で快音を響かせ、ファンを沸かせる。14日の同戦で6番に座った佐藤輝明内野手(24)は「5番・三塁」で2試合連続のスタメン。久々に快音を響かせた大砲が復調を確かなものにする。

◆「5番・三塁」で出場した阪神・佐藤輝明内野手(24)は二回先頭の第1打席で見逃し三振。これで5月19日の広島戦(甲子園)の第2打席に8号ソロを放ってから、89打席連続本塁打なし。昨季の最長も89打席連続で、自己ワーストはルーキーイヤーの2021年の91打席連続ノーアーチ。

◆阪神が四回、先制点を献上。先発の伊藤将司投手(27)が2死からオリックスのクリーンアップに連打を食らった。3番・森はファウルで粘られ、フルカウントから8球目。左中間を破られる二塁打を許すと、4番・頓宮に142キロ直球を捉えられて右前適時打。2死から得点を許し、マウンドで悔しそうに表情をゆがめた。

◆阪神は前川右京外野手(20)が中前打を放って同点に追いついた。先制点を奪われた直後の四回。先頭の大山が四球で出塁すると、佐藤輝がしぶとく左前打を放って無死一、二塁。前川が打席に向かった。カウント1ー1から3球目、山岡の146キロ直球を捉えると、打球は中前へ。中堅・中川圭が打球をファンブルし、二走の大山が生還した(記録は失策で打点はつかず)。打線はなおも無死一、三塁で梅野がセーフティースクイズを仕掛けるも、山岡の好フィールディングに阻まれて、勝ち越しとはならず。それでも木浪の一ゴロで2死二、三塁とすると、先発の伊藤将が146キロ直球にバットを合わせ、野手顔負けの技ありヒット。左腕が自らを援護する左前適時打で逆転に成功した。

◆オリックス・山崎福也投手(30)が16日のヤクルト戦(神宮)に先発。チームに帯同しており、甲子園で体を動かし、登板に備えた。「あまり去年のことは気にせず、今年は今年でしっかり投げれるように頑張ります」。昨年の日本シリーズでも2試合に先発し、通算で9回無失点、第2戦では先制打を放つなど躍動した舞台。前回10日のDeNA戦(京セラ)では六回途中3失点で4勝目(2敗)を手にし、目下3連勝中と勢いに乗る。交流戦も最後の3連戦となり、3年連続の安打へはラストチャンス。予告先発は、新外国人のピーターズだが、「初見のピッチャーは苦手なので、どうかなという感じですかね。しっかりヒットは狙ってはいきます」と意気込んだ。

◆阪神・佐藤輝明内野手(24)が五回1死一、二塁で迎えた第3打席で四球。5月19日の広島戦(甲子園)の第2打席で8号ソロを放ってから本塁打はなく、これでルーキーイヤーの2021年に記録した自己ワーストと並んで91打席連続ノーアーチとなった。

◆阪神の先発・伊藤将司投手(27)は7回4安打1失点。105球の力投で今季3勝目の権利を手にして、降板した。一回は1死からゴンザレスに左前打を浴びるも、森を遊ゴロ併殺で無失点。二回は先頭の頓宮に四球を与えたが、中川圭を遊ゴロ併殺に仕留めた。四回に2死から連打で先制点を献上したが、直後に自らのバットで勝ち越し打を放つと、五回以降も安定した投球。七回に2死一、二塁のピンチを背負うも、安達を一邪飛に抑えて無失点で切り抜けた。伊藤将は甲子園で11連勝中。本拠地で負けない左腕が、3カードぶりの勝ち越しへ、先発の役目を果たした。

◆オリックス・山岡泰輔投手(27)が4回1/3を投げ、8安打6三振1四球2失点(自責1)で降板。1ー2の五回、1死満塁の窮地を招き、2番手として山田修義投手(31)の名が告げられた。ベンチに戻ると、グラブを叩きつけるなど、怒りの降板となった。「四回は先制した直後のイニングでしたし、勝負どころでなんとしても抑えなければいけませんでした」と広報を通じてコメント。1点の援護を受けた四回、先頭・大山への四球を機に同点に追いつかれ、先発の伊藤将に勝ち越し打を浴びるなど、悔しい78球の投球内容となった。今季は9試合に登板し、1勝0敗。防御率1・71と好投するも、また勝ち星に恵まれない試合展開となった。2021年6月1日(甲子園)以来、2年ぶりの阪神戦勝利とはならなかった。

◆阪神・湯浅京己投手(23)が、2-1の九回に登板。1死から頓宮にソロを浴び、同点に追いつかれると、杉本にもソロを浴び、勝ち越しを許した。湯浅は8日の楽天戦(楽天モバイル)でも逆転サヨナラ3ランを被弾してセーブ失敗。最近4試合のセーブシチュエーションで3度失敗と精彩を欠く投球が続いている。阪神は九回の攻撃を残し、追い込まれた。

◆阪神・湯浅京己投手(23)が、2-1の九回に登板。1死から頓宮にソロを浴び、同点に追いつかれると、杉本にもソロを浴び、勝ち越しを許した。湯浅は8日の楽天戦(楽天モバイル)でも逆転サヨナラ3ランを被弾してセーブ失敗。7回1失点の伊藤将司投手(28)の甲子園12連勝は次回に持ち越しとなった。

◆満を持して虎退治のマウンドに上がったが、持ち味を最後まで出し切れなかった。オリックス・山岡は五回途中2失点(自責1)で降板。今季初の屋外マウンドは、悔しさだけが残った。「いつも通りテンポを良くしていけたらと思います」関西のライバル同士。登板前には気負うことなく闘志を燃やした右腕。阪神とは2021年6月1日(甲子園)で、7回2失点で勝利して以来、2年ぶりの対戦だった。コロナ禍による入場制限があった当時と比べ超満員の中での登板となるが「楽しいです」と大観衆を楽しみにしていた。相手先発・伊藤将との投げ合いで、序盤は互いにゼロを並べた。均衡が破れたのは四回。2死から3番・森が二塁打を放つと、4番・頓宮の右前への適時打で先制。試合前時点で打率・341と首位打者をひた走るバットマンの一打で援護を受けたが、ピリッとしなかった。その裏、先頭の大山に四球、佐藤輝に左前打で無死一、二塁。続く前川の中前打で、中堅手・中川圭が打球処理にもたつく間に、二走が生還して同点に追い付かれた。さらに2死後、投手の伊藤将に左前への適時打で勝ち越しを許した。今季はなかなか勝ち星につながらない。五回に1死からノイジー、大山に連打を浴びたところでベンチが動いた。山田に後を託してマウンドを降りると、ベンチではグラブをたたきつけ、珍しく感情をあらわにした。それでも、救援陣が追加点を許さず、1点を追う九回には猛牛打線が虎の守護神・湯浅を捕らえた。1死から頓宮が左越え5号ソロで同点。さらに2死から杉本が左翼席中段へ10号ソロをたたき込んだ。(北池良輔)

◆1点リードの九回、オリックスの頓宮裕真捕手(26)、杉本裕太郎外野手(31)に2本の本塁打を許した湯浅京己投手(23)は「制球力の問題じゃないかなとは。やっぱりボールに力がないと思いますし、まだ自分の思うようなボールは投げられていないので、はじき返されたのだと思う。言うことないです」と話した。

◆阪神が逆転負けで、交流戦初優勝の可能性が消えた。オリックスとの関西ダービーも1勝2敗となり、3カード連続の負け越し。1点リードの九回、湯浅京己投手(23)が頓宮裕真捕手(26)、杉本裕太郎外野手(31)に2本の本塁打を許した。7回1失点の伊藤将司投手(28)の甲子園12連勝は次回に持ち越し。「6番・右翼」の前川右京外野手(20)が四回、甲子園初安打を中前に運んだ。3打数1安打2三振1四球の佐藤輝明内野手(24)は自己ワーストの92打席連続ノーアーチとなった。チームは西武、楽天、日本ハムに続く4カード目の負け越しで交流戦は6勝8敗1分。岡田彰布監督(65)の主な一問一答は以下の通り(成績=37勝22敗2分、観衆=4万2618人)。ーー一発だけは避けたかった「そりゃそうやんか。ゲーム展開上な」ーー湯浅の真っすぐのコントロールは「一発食ろたらアカン場面やからな。コントロールというか、キレで力で押し込むタイプやからな。結局は。コースで行くピッチャーじゃないからな」ーー昨年は、ほとんど長打を打たれていない「あっそう。打たれるよなあ、3回目やからな、これ。交流戦で」ーー真っすぐが本来のモノとは「違うんやろなあ」ーー1軍に戻って、よくなりかけた時もあった「よくなるゆうよりも、あのポジションは0点に抑えていって、積み重ねやからな。勝ってる時に投げさせてるわけやから、3点あった2点まオッケーみたいな。1点やったら、絶対ゼロに抑えなアカンというポジションやからな」ーー16日以降は「(サヨナラ3ランを浴びた8日の)楽天で伊藤も(勝ちが消滅するのも)2回目やからな。2勝分やからな。巡り合わせかもわからんけど、あのときも1点でアレやけど。任すんやったら、抑えなアカンわな」ーーそれができるピッチャーで任せている「昨年はどんなアレか俺も分かれへんけど。はっきり言うて、もうわからんぐらい、(WBCから)すぐ公式戦入ったわけやんか。極端に言うたら日本のボール投げてるのも5日間ぐらいしか見てない。昨年、抑えたわけやから、加味して、本人もそう思ってると思うし、こっちも、ある程度任す場所というか、そういう感じでスタートしたけど。まあ、ちょっとしんどいわな」ーー今年は一度、体の調子でファームがあったが「アレやんか。肘とかあんまり良くなかったから。打たれてやないやん、あの時期はな。WBCの疲れとかでファーム行ったけどな」ーーもう一度、そういう機会を作る「これはもう投げさせられへんよ、六回、七回に行けとは、そういうポジションのピッチャーじゃないわけやんか、本人もそう思てる。本人もそういう自覚を持ってやってるわけやから」ーー伊藤将は打撃でも(四回に勝ち越し適時打)「決勝打を打って、それはお前、2回連続やからなあ、そら勝たしてやりたかったけど」(さらに続けて)「イケイケのピッチャーはアカンよな、もっとビビるピッチャーじゃないと。別にフォアボールでもエエわけやんか。そういう状況やわな。(杉本の場面は)次の紅林勝負でもエエわけや、同点になった時点でな。全部のバッターにイケイケじゃ...。そういう考えも必要なわけやからな、チームのために。同点になったけど、同点じゃ負けてないんやからさ。次の段階やわな。追い越されんようにやるのにな。3ー2になったから、普通はイケイケは行けへんけどな。俺はそう思うけど、それで行ってしまうんやもんな」

◆現役時代は阪神、南海で活躍し、引退後は阪神で投手コーチやフロントでも尽力したサンケイスポーツ専属評論家の上田二朗氏(75)は九回に2本の本塁打を浴びた阪神・湯浅京己投手(23)の2軍降格を提案した。打たれた湯浅のマウンドの姿をみると、ダメージはとてつもなく大きいのだろう。一度、抑えを離れたほうがいい。2軍で再調整して出直すべきだ。2本塁打を、分かりやすく解説するなら、力勝負をする投手が、力勝負の打者に力負けした。つまり球に力がなかったということになる。元々、湯浅は器用さを持ち合わせていない。岩崎のように相手をかわすタイプではない。そういう投手が力負けした事実は、重く受け止める必要がある。原因が調子なのか、キレなのかは別にして、開幕以降、湯浅は昨年のような抜群の状態で迎えた試合はほとんどなかったはず。WBCから戻って、調子を落とし、スッキリした投球は一度もできていない。手応えを持てず、疑心暗鬼でここまで来た。それでも岡田監督が守護神を任せてきたのは「この投手が守護神として立ち直らなければ、優勝は厳しい」と感じているから。状態が良くないことは分かっていて、あえて起用してきたのだと思う。ただ、あのダメージを受けた姿を見れば厳しい。守護神は過酷な仕事だ。湯浅がこの重責を真正面から受け止められるようになった時に、戻すのが一番いいと思う。

◆10日の日本ハム戦(エスコン)以来の5番に座った阪神・佐藤輝明内野手(24)は四回無死一塁で左前打を放って好機を演出した。「それ(ヒット)はよかったです」。ただ、5月19日の広島戦(甲子園)で放った8号ソロを最後に、自己ワーストを更新する92打席連続ノーアーチ。チームは悪夢の逆転負けを喫し「しっかり切り替えて、また明日からも頑張ります」と前を向いた。

◆「6番・右翼」の阪神・前川右京外野手(20)が四回無死一、二塁の好機で山岡の146キロ直球をはじき返し、中前打を放った。記念すべき甲子園初ヒットに「あの打席はよかった。(大声援は)とても力になります」とうなずいた。それでも五回1死満塁では、痛恨の遊ゴロ併殺打。結果的に逆転負けとなり「あそこで打てるようにならないと、1軍で戦力にならない。ああいうところで打てるように頑張ります」と反省が口をついた。

◆阪神・梅野隆太郎捕手(31)は湯浅京己投手(23)の2被弾に「バッテリーは共同作業なので、一番本人はしんどいと思うし、自分も悔しいし、しんどい」と胸の内を語った。逆転サヨナラ被弾を浴びた8日の楽天戦(楽天モバイルパーク)後は「自信を取り戻す積み重ね」と位置づけ、11日の日本ハム戦(エスコン)では無失点セーブも挙げたが...。「乗り越えて、もっと大きなものをつかむためにやっていかないといけない。2人の作業の中でやり返せたら」と誓った。

◆29歳の誕生日を迎えた阪神・木浪聖也内野手は三回1死まで、5つの遊ゴロを処理。うち併殺が2度あり、7つのアウトすべてにかかわった。「準備は常にできている。『自分にこい』と思っていたので、大丈夫でした」。第1打席ではファンからバースデーソングで祝われたが、4打席凡退。「結果は結果なので、切り替えてまた頑張ります」と前を向いた。

◆バットを持った左手を高く突き上げ、ゆっくりと歩き始めた。不振をかき消す悔いのないスイングで、猛牛ファンが待ち受ける左翼席中段に突き刺した。オリックス・杉本裕太郎外野手(32)が、関西ダービーの勝ち越しを決める10号決勝ソロ。三塁側での昇天ポーズの後にガッツポーズで感情を爆発させた。「甲子園でホームランを打ちたいとずっと思っていたんで。いい場面で打ててよかったです」1-2の九回、マウンド上には湯浅。1死から頓宮の同点ソロで追いつき、2死後の打席だった。フルカウントからの7球目、甘く入った150キロを速球を強振すると、左翼手が一歩も動かない完璧なあたり。湯浅も膝をつき、打球方向を見つめるしかなかった。球児が憧れる聖地には、徳島商高1年時に夏の大会で控え投手としてベンチ入りを果たしたが、「来ただけで試合に出ていないんで、そんなに思い出はないんですけど」と語る。JR西日本時代も観戦に訪れたが、これが甲子園初アーチ。「やっぱり好きな球場なんで良かったです」と球児に帰ったように喜んだ。

◆甲子園が悲鳴-。阪神は1点リードの九回に抑えの湯浅京己投手(23)が頓宮&杉本に一発を許し、逆転負け。3カード連続の負け越しで交流戦優勝が消滅し、2位DeNAとは3ゲーム差となった。岡田彰布監督(65)は状態が上がらない湯浅の2軍落ちを決断。交流戦を6勝8敗1分けと苦しむ中、構想の練り直しを迫られることになった。あと2人を抑えてくれ...。せめて、同点のまま九回の攻撃を迎えられたら...。甲子園を埋めた虎党の願いは無情にも乾いた2つの音で消された。1点リードの九回にまたしても湯浅がつかまった。自身初の2被弾。関西ダービーで虎は無残な姿で散った。岡田野球の要ともいえる守護神が職場を失うことになった。「制球力の問題じゃない。やっぱりボールに力がないと思いますし、まだ自分の思うようなボールは投げられていないので、はじき返されたのだと思います。言うことないです」湯浅はクラブハウスまでの通路で、厳しい表情を崩さなかった。

◆偉業達成を目の前にして白星が幻となり、ベンチで静かに戦況を見守ることしかできなかった。阪神・伊藤将司投手(27)はベンチに戻ってくる湯浅の背中を優しく触り、思いやった。「一番悔しいのは湯浅なんで。切り替えてやってほしいなとは思う」一、二回は走者を背負いながらも、いずれも併殺を奪って無失点スタート。四回に2死二塁で4番・頓宮に高めの直球を右前へはじき返されて先制点を献上したが、すぐにやり返した。「良いピッチングができたんじゃないかなと思う」その裏の攻撃で前川の中前打と敵失が絡んで追いつくと、なおも2死二、三塁で山岡の直球に反応し、左前に運ぶ一時勝ち越し打。今季初適時打で流れを引き寄せた。五回以降もゼロを並べて7回4安打1失点で勝利投手の権利を保持して降板。セットアッパーの岩崎も無失点でつないだが、九回に悲劇が待っていた。抑えの湯浅が2被弾を許して逆転負け。まさかの幕切れにも「(敗戦という)結果は仕方ないんでね。次もまたあるんで」と前を向いた。

◆「アホか!! 九回に2本のホームランを打たれて逆転負けするクローザーがどこにおるんや!!」怒れる虎党の気持ちは分かる!! だけど、その罵声はやられた湯浅じゃなくて岡田監督、そして俺に(同じ思いなので)浴びせてくれー!!現在の湯浅は相手打者を威圧する伸びのあるストレートも、消えるようなフォークもなく、冷静に見たら並の投手、いや球種が少ないだけにそれ以下の投手かもしれない...。分かってるんだよー、そんなコト!! それでも守護神湯浅の復活がなければアレが見えてこんのやー!! そんな祈りを込めて送り込んだ罪をズタボロに責めてくれ~!!は~あ...。これで湯浅は下での再調整か...。いや、その前に試してほしいことがあるんです。湯浅が1軍復帰後、三者凡退でセーブを挙げたのは5月30日の西武戦だけ。その時の捕手は坂本でそれ以外のヒヤヒヤマウンドは梅野なのだ。梅野がどーのこーのではなく、最終回湯浅にリリーフ捕手の坂本を! もう一度だけ、それに賭けてほしいのだ!!

◆サンスポ東京版でコラム「虎の通信簿」を毎試合連載しているダンカンさん。熱狂的虎党としてその名を全国にとどろかせている方からメールが届いた。14日午前のこと。「今夜の『水曜日のダウンタウン』見てね。出演してるから!」そう言われても甲子園で阪神戦がある。お仕事だ。自宅を出る前に録画をセットして、しっかり取材をして、原稿執筆。帰宅して再生ボタンをポチっと押した。これがもうメチャクチャな内容。サブタイトルが...。「久々に見たダンカンがそんなワケないぐらい虎ファンでもまぁそんなもんかと思っちゃう説」ダンカンさんが芸人さんや五輪金メダリスト相手に箱根ツアーをガイドする、というニセのロケ。その収録中に、なぜか息子の虎太郎クンが阪神戦の途中経過を記した手製のボードを持って逐一、登場。すると、試合内容にダンカンさんが激怒しまくるのだ。ちなみに、試合は架空のTG戦で、序盤から巨人が一方的にリードする展開。虎党は憤るしかない設定だった。虎太郎クンが「大城に左中間を破られました」と伝えると「ノイジーは? ノイジーはなんで捕れなかったの?」(近本と聞かないところが渋い)と超マニアックに詰問する光景が。さらには「もうテレビ中継を見るから」と収録を途中でほうり出してしまったり。

DAZN

<交流戦順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
巨人
1050 0.667
(↑0.024)
-
(-)
364
(+3)
46
(+2)
21
(+1)
8
(+1)
0.272
(↓0.006)
3.070
(↑0.1)
2
(1↓)
DeNA
950 0.643
(-)
0.5
(↑0.5)
459
(-)
48
(-)
6
(-)
3
(-)
0.256
(-)
3.010
(-)
3
(-)
ソフトバンク
960 0.600
(↑0.029)
1
(-)
370
(+9)
57
(+7)
15
(-)
6
(-)
0.269
(↑0.006)
3.400
(↓0.02)
4
(2↑)
楽天
760 0.538
(↑0.038)
2
(-)
554
(+11)
63
(+7)
10
(+1)
6
(-)
0.279
(↑0.015)
4.170
(↓0.07)
5
(1↓)
ORIX
870 0.533
(↑0.033)
2
(-)
348
(+3)
50
(+2)
10
(+2)
5
(-)
0.222
(↓0.002)
2.900
(↑0.13)
6
(2↓)
広島
780 0.467
(↓0.033)
3
(↓1)
349
(+7)
61
(+11)
5
(-)
9
(-)
0.229
(-)
3.910
(↓0.38)
7
(-)
ロッテ
672 0.462
(-)
3
(↓0.5)
348
(+1)
59
(+1)
12
(-)
11
(+2)
0.226
(↓0.005)
3.720
(↑0.28)
7
(-)
中日
671 0.462
(-)
3
(↓0.5)
445
(+1)
44
(+1)
8
(-)
11
(+1)
0.246
(↓0.008)
2.760
(↑0.21)
9
(2↓)
ヤクルト
680 0.429
(↓0.033)
3.5
(↓1)
450
(+7)
47
(+9)
8
(+1)
3
(+1)
0.246
(↓0.002)
3.390
(↓0.42)
9
(2↓)
阪神
681 0.429
(↓0.033)
3.5
(↓1)
350
(+2)
50
(+3)
4
(-)
10
(-)
0.213
(↑0.004
2.940
(-)
9
(2↑)
日本ハム
680 0.429
(-)
3.5
(↓0.5)
443
(-)
38
(-)
16
(-)
7
(-)
0.240
(-)
2.470
(-)
12
(-)
西武
5100 0.333
(↓0.024)
5
(↓1)
333
(+2)
50
(+3)
7
(-)
8
(-)
0.206
(-)
3.080
(↑0.02)

<セ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
阪神
37222 0.627
(↓0.011)
-
(-)
82239
(+2)
181
(+3)
30
(-)
33
(-)
0.243
(-)
2.720
(↓0.01)
2
(-)
DeNA
33241 0.579
(-)
3
(↑0.5)
85237
(-)
214
(-)
47
(-)
11
(-)
0.261
(-)
3.450
(-)
3
(-)
巨人
33290 0.532
(↑0.007)
5.5
(↑1)
81241
(+3)
241
(+2)
73
(+1)
19
(+1)
0.255
(↓0.001)
3.780
(↑0.03)
4
(-)
広島
31300 0.508
(↓0.009)
7
(-)
82214
(+7)
217
(+11)
38
(-)
29
(-)
0.244
(-)
3.280
(↓0.09)
5
(-)
ヤクルト
23362 0.390
(↓0.007)
14
(-)
82210
(+7)
242
(+9)
51
(+1)
30
(+1)
0.233
(-)
3.730
(↓0.09)
5
(1↑)
中日
23361 0.390
(-)
14
(↑0.5)
83168
(+1)
193
(+1)
26
(-)
21
(+1)
0.241
(↓0.002)
2.810
(↑0.04)

<パ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
ロッテ
31224 0.585
(-)
-
(-)
86201
(+1)
178
(+1)
36
(-)
36
(+2)
0.234
(↓0.002)
2.960
(↑0.05)
2
(-)
ソフトバンク
32242 0.571
(↑0.007)
0.5
(↓0.5)
85217
(+9)
199
(+7)
42
(-)
27
(-)
0.248
(↑0.002)
3.200
(↓0.01)
3
(-)
ORIX
34262 0.567
(↑0.008)
0.5
(↓0.5)
81231
(+3)
201
(+2)
48
(+2)
23
(-)
0.253
(↓0.001)
3.000
(↑0.03)
4
(-)
日本ハム
27350 0.435
(-)
8.5
(-)
81198
(-)
199
(-)
48
(-)
33
(-)
0.225
(-)
2.840
(-)
5
(-)
楽天
24321 0.429
(↑0.011)
8.5
(↑0.5)
86183
(+11)
230
(+7)
47
(+1)
42
(-)
0.226
(↑0.005)
3.480
(↓0.02)
6
(-)
西武
24361 0.400
(↓0.007)
10.5
(↓0.5)
82164
(+2)
208
(+3)
39
(-)
36
(-)
0.227
(-)
3.110
(-)