巨人(☆3対0★)西武 =交流戦1回戦(2023.06.13)・東京ドーム=
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西武
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巨人
00111000X3801
勝利投手:メンデス(1勝1敗0S)
(セーブ:大勢(2勝0敗13S))
敗戦投手:松本 航(3勝5敗0S)

本塁打
【巨人】丸 佳浩(9号・4回裏ソロ)

  DAZN
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◆巨人は3回裏、岡本和が適時二塁打を放ち、先制に成功する。続く4回には丸のソロが飛び出し、リードを広げた。投げては、先発・メンデスが6回無失点6奪三振の好投。その後は3投手が無失点リレーを展開し、メンデスは来日初勝利を挙げた。敗れた西武は、打線が5安打無得点と振るわなかった。

◆今季の巨人はここまで59試合を消化して30勝29敗だが、カード初戦と2、3戦目の結果を出すと、初戦は7勝14敗、2、3戦目は23勝15敗。カード初戦は勝率3割3分3厘と分が悪く、5月23日DeNA戦から6カード連続でカード初戦を落としている。巨人が7カード連続で初戦黒星だと16年6~7月以来の記録となるが、今日は白星を挙げられるか。

◆巨人ナインが西武との交流戦初戦の試合前に交流した。中大出身の2年目捕手・古賀は同大の先輩でもある巨人の阿部ヘッド兼バッテリーコーチと亀井打撃コーチのもとへあいさつ。じっくりと話し込んだ。侍ジャパンでチームメートだった戸郷とサポートメンバーだった松原も西武源田と言葉を交わした。坂本はともに2000安打を放った栗山巧や幼少期からの憧れだった松井監督と談笑した。岡本和は同学年の西武高橋光成や自主トレ仲間の後輩、渡部健人らと再会したウィーラー編成本部長付特別補佐兼打撃コーディネーターも、西武の2年目左腕エンスとベンチで言葉を交わし、楽天時代のチームメートだった松井監督とも交流した。西武の渡辺GMも原監督へあいさつ。栗山も自ら原監督のもとへあいさつへ向かった。元楽天のオコエは楽天時代の監督で現在は西武のヘッドコーチを務める平石ヘッドへあいさつした。また、PL学園OBも集結。西武平石ヘッドと巨人の朝井打撃投手兼広報、吉川大スコアラーが笑顔で言葉を交わした。

◆巨人戸郷翔征投手が14日西武戦(東京ドーム)でハーラートップを独走する8勝目を狙う。7日オリックス戦で7勝目を挙げ、交流戦は2戦2勝。交流戦最後の登板を前に侍ジャパンで共闘した源田とも再会し、言葉を交わした。「明日いい戦いができれば。源田さんなどいいバッターがいるので、しっかりデータを見ながら抑えられるように。勝てるように意識しながらやっていきたい」と力を込めた。

◆/4番の仕事をきっちり\これで4試合連続打点岡本和真が先制タイムリー2ベース?プロ野球(2023/6/13)??巨人×西武??Live on DAZN#DAZNプロ野球#giants pic.twitter.com/a6m3yww37e

◆/ミスタージューン襲名?\これで6月に入って5本目丸佳浩が2試合連続の第9号ホームラン?プロ野球(2023/6/13)??巨人×西武??Live on DAZN#DAZNプロ野球#giants pic.twitter.com/wcqAKFAsWH

◆巨人丸佳浩外野手(34)の勢いが止まらない。1点リードの4回1死、西武松本の146キロ直球を振り抜いた。バックスクリーン左への飛距離132メートルの9号ソロで2試合連続、直近4戦4発とした。「浮いてきた真っすぐを強くたたくことが出来ました。いい追加点になって良かったです」と振り返った。交流戦では5本塁打目で、交流戦のホームランクトップを走る同僚・岡本和の6本塁打に1本差に迫った。この一打で、11年連続の2ケタ本塁打に王手をかけた。

◆巨人が今季初のスクイズを決めて、リードを3点に広げた。5回1死一、三塁の場面、大城卓が西武松本の前に転がし、三走・梶谷がヘッドスライディングで生還。貴重な1点をもたらした。スクイズは今季初めてで、昨季の8月25日中日戦で戸郷が決めて以来となった。3回に岡本和が先制適時打、4回に丸が9号ソロを放ち、着実に得点を積み重ね、約2カ月ぶりに先発した左腕メンデスを援護した。

◆巨人が完封勝ちで今季4度目の3連勝を収めた。交流戦首位をキープし、貯金2とした。広島が楽天に敗れたため、5月26日以来18日ぶりのAクラスに返り咲いた。右太もも裏を肉離れから約2カ月ぶりの1軍復帰マウンドとなったメンデスが粘投した。1回から毎回走者を背負う展開も無失点で切り抜けた。散発4安打で6回無失点6奪三振。来日初白星を手にした。打線はチームが誇る交流戦絶好調コンビが活気づけた。4番岡本和が3回2死一塁、ライナーで左中間を破る先制の適時二塁打を放ち「(先発)メンデスに先制点をプレゼントできて良かった。アキ(秋広)も一塁からよく走ってくれました。根性100%!」と振り返った。2戦連発中の丸も続いた。1点リードの4回1死、バックスクリーン左への飛距離132メートルの9号ソロ。4戦4発とし「浮いてきた真っすぐを強くたたくことが出来ました。いい追加点になって良かった」とうなずいた。6回には大城卓が今季チーム初のスクイズを決め、リードを3点差に広げた。7回を高梨、8回をビーディが締め、9回を守護神大勢が通算50セーブ目で締めくくった。交流戦で7勝5敗と首位タイに付けて迎えた一戦だったが、カード頭での連敗を6でストップした。▽巨人原監督(7番起用の丸が4回に9号ソロ。直近7戦で5発8打点)「あの打順で、ああいうバッターがいるっていうのは、相手チームからしたらいい気持ちはしないと思いますね」

◆西武が巨人に敗れ、リーグ単独最下位となった。この日で59試合を終え、24勝34敗1分け。リーグ最下位も2桁借金も、21年10月30日以来となる。この日は4回まで毎回安打を放つも、いずれも得点に結びつかず。先発の松本航投手(26)が3回に3連打で先制され、4回には丸にソロ本塁打を浴びた。5回にはスクイズで加点された。就任1年目の松井稼頭央監督(47)が率いる今季は、高橋光成投手(26)平良海馬投手(23)ら先発投手陣を軸とする守りの野球が期待された。先発陣は59試合で35度のクオリティースタート(6回以上、自責3以内)を達成し、これはリーグトップの数字になる。しかしチームは24勝にとどまっている。「3番捕手」を務めることも多かった森友哉捕手(27)が昨オフ、FA宣言しオリックスへ移籍した。それもあって野手陣は春季キャンプイン時点で一塁の山川穂高内野手(31)、遊撃の源田壮亮内野手(30)、二塁の外崎修汰内野手(30)の3人以外はレギュラーが白紙でのスタート。若手や新戦力の台頭が求められていた。そんな中、源田はWBCでの骨折のため1軍合流が5月下旬に。一方で同じくWBCメンバーの山川は自身の不祥事のため、5月12日に登録抹消されて以降は2、3軍でも試合出場がない。長谷川信哉内野手(21)ら若手の奮闘はあるものの、1点を取りに行く上での経験はまだ不足。8本塁打の中村剛也内野手(39)は右脇腹の張りで登録抹消中で、主軸を務めるデビット・マキノン内野手(28)にも波がある。ひと振りで試合を決められる山川の戦線離脱が、シーズンの構想を大きく狂わせているのが実情だ。【金子真仁】

◆/3連勝で交流戦の首位をキープ\メンデスが来日初勝利大勢は通算50セーブ到達?プロ野球(2023/6/13)??巨人×西武??Live on DAZN#DAZNプロ野球#giants pic.twitter.com/ldwz6tEiq9

◆西武古市尊捕手(20)はプロ3度目のスタメンマスクに抜てきされるも、勝利に導けなかった。「初めて出していただいた時よりは、けっこううまくいろいろできたのかなと思うんですけど、1発っすね。丸さんの1発っていうのは、スーッと外真っすぐいっちゃった、みたいな。インコースまっすぐか、もっと突っ込むべきだったのかなという後悔はありますね」4回、2失点目となった巨人丸のバックスクリーン左へのソロを悔いた。1-2と追い込んでからの4球目だった。人生初の東京ドームだった。育成ドラフトで入団し、今季開幕後に支配下登録された。「心臓バクバクでした」という初回、いきなり巨人坂本に痛烈なセンター前を打たれた。何とか立て直していったが、ソロ被弾を悔いた。盗塁は2度刺した。ソフトバンク戦でも周東を刺している。下半身を使って、勢いを付けての二塁送球。「2個目のワンバウンド(投球)で刺せたのは良かったというか、自信にはなります」。野田バッテリーコーチからの特訓を、しっかりと実戦で生かす。しかし、チームは負けが込む。借金10。3度目のスタメンマスクも、リードで勝利に導けなかった。「まだ1勝もしてないので。勝ちたいですね、やっぱり。勝ちたいですし、そうっすね、勝ちたいですね。そこだけっす。何点取られようが勝ちたいっす」4度繰り返した。捕手として切実に、必死に求めている。【金子真仁】

◆巨人は交流戦絶好調の「マルオカ」のバットが止まらない。4番岡本和が3回2死一塁から先制&決勝の適時二塁打を放った。「何とか打ちたい一心」と交流戦トップの6本塁打を含め打率3割9分1厘、13打点で打撃3冠も射程にとらえる。7番起用の丸は4回1死から9号ソロを放ち、直近7戦5発となり「カウントを取る球をしっかり振れているのはいい傾向。しっかり捉えていけるようにしたい」と手応え十分だった。

◆巨人大勢投手(23)が代名詞を封印して2年目での通算50セーブを達成した。3点リードの9回、場内が真っ暗になる特別演出で本拠地マウンドへ。2死から西武川越を154キロ直球で空振り三振に仕留めた。「セーブも3回失敗して悔しい思いもした。ファンの皆さまの温かい応援と、野手のみなさんが守ってくれたおかげ」と今季6度目の完封リレーを締めくくった。変化を恐れず決断した。新人王を獲得した1年目から貫いた、右足のかかとを上げる「ヒールアップ」を10日ソフトバンク戦から封印。「より正確にシンプルにわかりやすく。ヒールアップしていることで注目された部分もあったので、勇気のいることだったけど、チームの力になることの方が大切」。変更後3試合で1安打無失点6奪三振と安定感がアップした。「大学の先輩ですし、しっかり意識して200セーブはいきたい」と関西国際大の先輩でもあるロッテ益田直也があと2に迫る大台を見据えた。日々のトレーニングで培った体が自らを支える。リリーフとして日々ブルペン待機しながらもトレーニングは欠かさない。チームメートが帰って1人きりでトレーニングすることも。ウエート中の"大勢ルール"は器具を汚さないよう、トレーニング前後にシャワーを浴びて体を清めること。「愛情持たな」と、感謝と礼儀は忘れない。守護神が締め、チームは鬼門のカード頭を7カードぶりに突破。交流戦首位タイをキープした。「いい波に乗っている。喜びを分かち合えるように頑張りたい」と大勢。巨人が大きな勢いに乗ってきた。【小早川宗一郎】

◆巨人左腕メンデスが、6回4安打無失点で来日初勝利を挙げた。毎回走者を背負いながら、2回は一塁けん制で刺すなど三塁を踏ませぬ投球を披露。4回には左前打で初安打もマークした。右太もも裏肉離れを負った4月12日阪神戦から約2カ月ぶりの1軍復帰登板で記念の1勝を挙げ「日本に来て1つの目標を達成することができた」とかみしめた。

◆巨人大勢投手(23)が代名詞を封印して2年目での通算50セーブを達成した。3点リードの9回、場内が真っ暗になる特別演出で本拠地マウンドへ。2死から西武川越を154キロ直球で空振り三振に仕留めた。「セーブも3回失敗して悔しい思いもした。ファンの皆さまの温かい応援と、野手のみなさんが守ってくれたおかげ」と今季6度目の完封リレーを締めくくった。変化を恐れず決断した。新人王を獲得した1年目から貫いた、右足のかかとを上げる「ヒールアップ」を10日ソフトバンク戦から封印。「より正確にシンプルにわかりやすく。ヒールアップしていることで注目された部分もあったので、勇気のいることだったけど、チームの力になることの方が大切」。変更後3試合で1安打無失点6奪三振と安定感がアップした。「大学の先輩ですし、しっかり意識して200セーブはいきたい」と、関西国際大の先輩でもあるロッテ益田があと2に迫る大台を見据えた。日々のトレーニングで培った体が自らを支える。リリーフとして日々ブルペン待機しながらもトレーニングは欠かさない。チームメートが帰って1人きりでトレーニングすることも。ウエート中の"大勢ルール"は器具を汚さないよう、トレーニング前後にシャワーを浴びて体を清めること。「愛情持たな」と、感謝と礼儀は忘れない。守護神が締め、チームは鬼門のカード頭を7カードぶりに突破。セ・リーグ3位に浮上し、交流戦首位タイをキープした。「いい波に乗っている。喜びを分かち合えるように頑張りたい」と大勢。巨人が大きな勢いに乗ってきた。【小早川宗一郎】

◆西武のエンス投手(32)が14日の巨人戦に2勝目をかけて先発する。米国時間5月20日に第1子となる女の子が誕生した。一時帰国し、出産に立ち会った来日2年目左腕は、前回5月17日の日本ハム戦以来となる登板に向け「家族が増えたし、しっかり子供と奥さんを生活させていくために頑張らないといけない」と意気込みを述べた。

◆巨人・戸郷翔征投手が両リーグトップの8勝目をかけて13日の西武戦に先発する。前回7日のオリックス戦(京セラ)では7回無失点と好投し、7勝目をマーク。5試合連続で100球超えの熱投を披露するなど、自身5連勝中だ。交流戦最後の登板に向け23歳の勝ち頭は「だいぶ仕上がってきた。体の状態はいいので、いいものを見せられる」と自信をのぞかせた。

◆巨人・丸佳浩外野手(34)が2試合連発の9号ソロを放った。1-0の四回1死で外角高めに浮いた直球を捉え、バックスクリーン左にたたき込んだ。大型ビジョンに表示された推定飛距離は132メートル。「浮いてきた真っすぐを強くたたくことができた。いい追加点になってよかった」と振り返った。

◆巨人・大城卓三捕手(30)がスクイズを決めた。2点リードの五回1死一、三塁で投前に転がし、三塁走者の梶谷が頭から滑り込んで生還。貴重な追加点を奪い、原監督はベンチで笑みを浮かべた。

◆西武・松本は立ち上がりから制球が定まらず苦しい投球内容となった。「(巨人は)1番から9番まで切れ目のない打線なので連打、長打を防いでしっかり粘ってピッチングしていきたい」そう意気込んで臨んだ中7日での登板。東京ドームの印象を「投げやすい」と語っていたが、三回につかまった。2死から秋広に左前打で出塁を許すと、続く岡本和に真っすぐを左中間に運ばれ、適時二塁打を浴びた。さらに四回に丸にソロ本塁打を浴びると、五回にも大城卓にスクイズを決められ、3点目を失った。昨季は21試合に先発し7勝6敗、防御率3・19。今季も開幕からローテの一角を守り、試合前まで8試合で3勝4敗、防御率3・40をマーク。右腕は「カーブを投げることでフォームがよくなっていくと実感している」。ここ最近は持ち前の真っすぐ、カットボールを軸にカーブを織り交ぜ「前よりも安定してカウントも取れている」と手応えを口にしていた。チームは交流戦ここまで5勝7敗で単独最下位。松井監督は残り6試合での巻き返しを誓ったが、松本はその流れをつくれなかった。(石井孝尚)

◆この男が波に乗ってきた。巨人・丸が2試合連発となる9号ソロをマーク。9日ぶりに戻ってきた本拠地・東京ドームに快音を響かせた。「浮いてきた真っすぐを強くたたくことができた。いい追加点になってよかった」1-0の四回1死。カウント2-1から松本が投じた146キロの直球を一閃。丸らしい弾丸ライナーの打球を、バックスクリーン左に突き刺した。2試合連続の一発で、来日初勝利を目指すメンデスに貴重な援護点をプレゼントした。初夏を感じる6月に当たりが戻ってきた。今季は、開幕から調子が上がらず3、4月は打率・180。昨季、チーム唯一の全試合に出場を果たした左打者だったが、スタメンを外れる日も増えた。だが、交流戦に突入した6月は試合前まで9試合に出場し、打率・289、4本塁打、7打点。「自分の与えられたところで、日々良い結果が出るようにやるしかない」。出場した直近7試合では、8日のオリックス戦(京セラ)で放った代打での満塁本塁打を含む5本塁打と状態を上げてきた。この日は、交流戦で一時は3冠王に立つなど好調の4番・岡本和の適時二塁打で先制。「メンデスに先制点をプレゼントできてよかった。根性100%」と普段から仲のいい丸をまねた談話で振り返った。〝オカマルコンビ〟が、交流戦首位タイに立つ原巨人の勢いを加速させる。(樋口航)

◆先発した西武・松本航投手(26)は6回7安打3失点で降板。三回に岡本に先制適時二塁打を浴びると、四回には丸にソロ弾を浴びるなど失点を重ねた。右腕は「全体的に緩急を使えたところはよかったと思いますが、失投がいくつかあったり、ホームランなど長打を打たれた球は甘く入ってしまいました」と振り返った。

◆巨人が3連勝。三回に岡本和の適時二塁打で先制し、四回に丸の2試合連続本塁打のソロ、五回は大城卓のスクイズで1点ずつを加えた。6回4安打無得点に抑えたメンデスが来日初白星を挙げた。西武は3連敗でリーグ最下位転落。

◆巨人が6カード連続で落としていた3連戦の初戦を制し、3連勝を飾った。2点リードの五回1死一、三塁で大城卓三捕手(30)がプロ6年目で初のスクイズを決め、貴重な3点目を挙げた。小技を決めた5番打者は「追加点が欲しい場面だった。状況は頭に入っていたので冷静に実行できた」とうなずいた。勝負手を打った原監督はベンチでニヤリ。「やっぱり3点目、4点目は非常に勝負を左右する。2点より3点。3点より4点。4点というのが攻撃する上において大事な点数」と振り返った。

◆西武は5安打の零敗で3連敗を喫し、パ・リーグ最下位に転落した。7試合連続で2得点以下と交流戦は打線の不振が深刻で、松井監督は「初めての投手だからこそ、もっと積極的に行っていいという感じは受けている」と嘆いた。「信頼して送り出している」と言う4番のマキノンが、八回1死満塁で併殺打に倒れるなど4打数無安打。打線の中心が機能しない苦境で監督は「みんな何とか後ろにつないでいくということを含め、またあすからやっていく」と気持ちを切り替えた。

◆2年目の大勢投手(23)が九回を三者凡退で締めて通算50セーブに到達した。今季は抜け球などが多かったことから、右のかかとを浮かすヒールアップを行わないフォームで試投。「より正確にシンプルに」と腕を振り、150キロ超の直球で打者をねじ伏せた。守護神は「野手のみなさんのおかげ。もっと上を目指したい」と決意を新たにし、「打線も勢いがあって投手陣もワンチームで粘りを見せている。このまま交流戦を終えて優勝し、ファンの皆さんと喜びを分かち合えるように頑張っていきたい」と言葉に力を込めた。原監督は「この調子で20年ぐらいやってほしいね」とさらなる飛躍を願った。

◆右大腿二頭筋筋損傷で離脱していた巨人の新外国人、ヨアンデル・メンデス投手(28)が復帰登板に臨み、6回4安打無失点で来日初勝利を挙げた。約2カ月ぶりに先発した左腕は「日本で勝つという一つの目標をかなえられた。記念球は誇りになる」と声を弾ませた。走者がいない場面でもクイックを取り入れ、打者を翻弄。最速151キロの直球にカーブやチェンジアップを織り交ぜ、三塁を踏ませない好投を見せた。故障をバネに体力や柔軟性を鍛え「いい状態になって1軍に戻ってこられた」とうなずく。原監督は「非常にメリハリが利いていて腕の振りがいい。春先よりも強さを感じた。けがの功名とは言いたくないけど、正しく時間を使ったという感じがした」と評価した。

◆巨人・岡本和真内野手(26)が三回、交流戦13打点目となる先制の適時二塁打をマークした。3打数1安打1打点で、チームの3連勝とセ・リーグ3位浮上に貢献。交流戦4位の打率・391、同1位の6本塁打、同2位の13打点で、交流戦三冠王が視界に入ってきた。「何とか勝ちたい一心。これからもたくさん打てるように頑張ります」0-0の三回2死一塁、西武・松本の145キロの直球を強振。スライディングキャッチを試みた左翼手のグラブの横を破る痛烈な打球をはじき返した。交流戦13試合中8試合で打点を記録。2020、21年と2年連続で本塁打と打点の2冠に輝いた勝負強さが際立っている。体重は公称100キロながら、引き締まった体格を作り上げているのが、朝の日課である約30分間のウオーキング。今季からは、体重の増減に応じて揚げ物などを減らすなど、食事面にも気を配る。慣れないパ・リーグの本拠地での試合が増える交流戦でも好成績を残す要因は、徹底した自己管理にある。パの投手陣を圧倒する主砲の活躍で、7カードぶりに3連戦の初戦で白星を飾り、DeNAと並んで交流戦の首位をキープ。2014年以来の交流戦優勝も視界に捉える。「すごくいい雰囲気で来ているので、残り全部勝てるように」。自らのバットで、交流戦三冠王と優勝を引き寄せる。(樋口航)

DAZN

<交流戦順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
DeNA
850 0.615
(↑0.032)
-
(-)
557
(+5)
47
(+3)
6
(-)
3
(+1)
0.257
(↑0.006)
3.170
(↑0.01)
1
(-)
巨人
850 0.615
(↑0.032)
0
(-)
554
(+3)
43
(-)
19
(+1)
6
(-)
0.266
(-)
3.340
(↑0.28)
3
(5↑)
楽天
650 0.545
(↑0.045)
1
(-)
740
(+6)
52
(+3)
7
(+1)
6
(-)
0.271
(↑0.004)
4.080
(↑0.11)
4
(-)
ソフトバンク
760 0.538
(↑0.038)
1
(-)
558
(+5)
48
(+1)
13
(+3)
6
(-)
0.262
(↑0.003)
3.490
(↑0.21)
4
(-)
ORIX
760 0.538
(↑0.038)
1
(-)
542
(+2)
40
(-)
8
(+1)
5
(-)
0.223
(↓0.009)
2.630
(↑0.22)
6
(3↓)
ヤクルト
660 0.500
(↓0.045)
1.5
(↓1)
641
(+1)
35
(+5)
7
(+1)
2
(-)
0.243
(↓0.004)
2.970
(↓0.19)
6
(3↑)
中日
660 0.500
(↑0.045)
1.5
(-)
643
(+7)
41
(-)
8
(+2)
10
(+1)
0.256
(↑0.006)
3.050
(↑0.28)
8
(4↓)
日本ハム
670 0.462
(↓0.038)
2
(↓1)
542
(+3)
36
(+5)
15
(+1)
4
(-)
0.249
(↑0.005)
2.480
(↓0.23)
8
(4↓)
広島
670 0.462
(↓0.038)
2
(↓1)
538
(+3)
47
(+6)
5
(-)
8
(-)
0.218
(↑0.003)
3.650
(↓0.2)
10
(1↓)
阪神
571 0.417
(↓0.038)
2.5
(↓1)
540
(-)
44
(+2)
4
(-)
10
(-)
0.202
(↓0.01)
3.010
(↑0.17)
10
(1↓)
ロッテ
571 0.417
(↓0.038)
2.5
(↓1)
545
(-)
57
(+7)
12
(-)
8
(-)
0.227
(↓0.005)
4.220
(↓0.26)
12
(-)
西武
580 0.385
(↓0.032)
3
(↓1)
530
(-)
40
(+3)
7
(-)
7
(-)
0.206
(↓0.003)
2.760
(↓0.04)

<セ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
阪神
36212 0.632
(↓0.011)
-
(-)
84229
(-)
175
(+2)
30
(-)
33
(-)
0.242
(↓0.002)
2.720
(↑0.03)
2
(-)
DeNA
32241 0.571
(↑0.007)
3.5
(↑1)
86235
(+5)
213
(+3)
47
(-)
11
(+1)
0.261
(↑0.001)
3.500
(-)
3
(1↑)
巨人
31290 0.517
(↑0.009)
6.5
(↑1)
83231
(+3)
238
(-)
71
(+1)
17
(-)
0.253
(-)
3.860
(↑0.07)
4
(1↓)
広島
30290 0.508
(↓0.009)
7
(-)
84203
(+3)
203
(+6)
38
(-)
28
(-)
0.242
(-)
3.210
(↓0.05)
5
(-)
ヤクルト
23342 0.404
(↓0.007)
13
(-)
84201
(+1)
230
(+5)
50
(+1)
29
(-)
0.232
(-)
3.660
(↓0.03)
6
(-)
中日
23350 0.397
(↑0.011)
13.5
(↑1)
85166
(+7)
190
(-)
26
(+2)
20
(+1)
0.243
(↑0.002)
2.870
(↑0.05)

<パ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
ロッテ
30223 0.577
(↓0.011)
-
(-)
88198
(-)
176
(+7)
36
(-)
33
(-)
0.235
(↓0.001)
3.050
(↓0.08)
2
(-)
ORIX
33252 0.569
(↑0.008)
0
(↓1)
83225
(+2)
191
(-)
46
(+1)
23
(-)
0.255
(↓0.002)
2.950
(↑0.05)
3
(-)
ソフトバンク
30242 0.556
(↑0.009)
1
(↑1)
87205
(+5)
190
(+1)
40
(+3)
27
(-)
0.245
(↑0.001)
3.210
(↑0.04)
4
(-)
日本ハム
27340 0.443
(↓0.007)
7.5
(-)
82197
(+3)
197
(+5)
47
(+1)
30
(-)
0.227
(↑0.002)
2.850
(↓0.04)
5
(1↑)
楽天
23311 0.426
(↑0.011)
8
(↑1)
88169
(+6)
219
(+3)
44
(+1)
42
(-)
0.222
(↑0.002)
3.440
(↑0.01)
6
(1↓)
西武
24341 0.414
(↓0.007)
9
(-)
84161
(-)
198
(+3)
39
(-)
35
(-)
0.228
(↓0.001)
3.040
(-)