ソフトバンク(☆5対1★)巨人 =交流戦1回戦(2023.06.09)・福岡PayPayドーム=
このエントリーをはてなブックマークに追加

 123456789
巨人
0001000001501
ソフトバンク
03000011X5802
勝利投手:和田 毅(5勝1敗0S)
敗戦投手:横川 凱(3勝4敗0S)

本塁打
【巨人】岡本 和真(14号・4回表ソロ)
【ソフトバンク】甲斐 拓也(4号・2回裏3ラン),近藤 健介(7号・7回裏ソロ)

  DAZN
チケットぴあ ソフトバンク戦チケット予約 巨人戦チケット予約
◆ソフトバンクは2回裏、甲斐の3ランで先制する。その後は7回に近藤のソロ、8回に甲斐の適時打が飛び出し、リードを広げた。投げては、先発・和田が6回途中1失点と試合をつくり今季5勝目。敗れた巨人は打線が好機を生かせず、ソロによる1得点のみに終わった。

◆ソフトバンク和田毅は4月26日楽天戦から3連勝中。41歳の昨年は8月21日日本ハム戦~9月30日楽天戦で4連勝したが、42歳の今季も4連勝できるか。セ・リーグでは10年山本昌(中日)が45歳1カ月で5連勝、07年工藤(横浜)が44歳3カ月で4連勝を記録しているものの、パ・リーグで42歳以上の投手が4連勝した例はない。和田が交流戦最多タイの通算27勝と、パ・リーグ初となる42歳以上の4連勝に挑戦する。

◆巨人松原聖弥外野手(28)が、"年下の師匠"と再会した。試合前練習で自主トレ仲間のソフトバンク周東と言葉を交わした様子が「GIANTS TV」と「ホークスTV」の交流戦特別コラボでライブ配信された。松原は1学年後輩ながら師匠と仰ぐ周東について「WBCでの活躍も見ていたので、すごいなと」とリスペクト。周東も「すごい選手と思っていたけど自主トレを一緒にやって、思った以上にポテンシャルあるなと」と年上の弟子をリスペクトした。互いの好きな部分に関して、周東は「コンビニとかでも何でも買ってくれる」と感謝。松原は「弟子だけど年下で、かわいい後輩なので出してあげました」と仲良さそうなやりとりを見せた。

◆巨人大勢投手(23)が同じ兵庫県出身の先輩であるソフトバンク甲斐野と笑顔で再会した。じっくり話すのは初めてという2人の様子が「GIANTS TV」と「ホークスTV」の交流戦特別コラボでライブ配信された。多可町出身の大勢にとって、隣町の西脇市出身の甲斐野は小学生時代から存在を知っていた存在だった。甲斐野から「WBCおめでとうございます」とあいさつすると、大勢も「プレミア12、おめでとうございます」とあいさつした。さらに甲斐野は大勢の印象について「WBCでみんながペッパーミルしてるのに、1人だけ塩ポーズしてたり。違うことをするのが抑え向きだな」と明かした。大勢はWBCで共闘した周東とも対面し、再会を喜んだ。

◆ソフトバンク甲斐拓也捕手(30)が、先制の4号3ランを放った。0-0で迎えた2回2死一、二塁。カウント1-0からの2球目だった。巨人横川の真ん中低めフォークを仕留め、左中間テラス席へ運んだ。「何とか先制点をという気持ちだけでした。しっかり自分のスイングができた」と振り返った。女房役の一打に先発和田も、ベンチ前では両手を突き上げて喜びを表現した。甲斐が打点を挙げた試合は今季13戦13勝。さらに、昨年から29連勝中と"不敗神話"となっている。

◆巨人岡本和真内野手(26)が、反撃の1発を放った。3点を追う4回、カウント2-1からソフトバンク和田のチェンジアップをとらえ、左翼席へ運んだ。打球速度161キロで、飛距離は115メートル。3回まで2安打無得点と攻めあぐねた和田の、ど真ん中への甘い球を見逃さなかった。4試合ぶりとなる14号ソロは、両リーグ単独トップをひた走る。

◆巨人今村信貴投手が中2日で"ブルペンデー"の先陣を切る。10日ソフトバンク戦(ペイペイドーム)で2年ぶりの先発マウンドに上がる。3月のオープン戦では鷹打線を相手に2試合で3回無失点と封じたが、20年の日本シリーズでは第2戦に先発も、2回途中4失点で降板。「借りを返せるように。全力でいくだけなのでイニング関係なく、チームが勝てるような投球が出来るように」と力を込めた。

◆巨人タイラー・ビーディ投手(30)が昇格即来日後初のリリーフ登板で、1回無失点に抑えた。2点を追う6回に登板。1死からソフトバンク栗原に左翼への二塁打を浴びるも、後続を打ち取った。新外国人のビーディは、今季の開幕投手を務めるも、試合前時点で5試合に先発して0勝4敗、防御率5・47。5月1日に出場選手登録を抹消され、以降はイースタン・リーグで3試合に先発し0勝1敗、防御率6・19だった。この日からリリーフとして1軍に復帰していた。

◆ソフトバンク近藤健介外野手(29)が2試合連発となる7号ソロを放った。2点リードの7回2死。カウント1-1から巨人4番手の高梨の真ん中130キロスライダーを強振。打球はバックスクリーンへ飛び込み、終盤に貴重な追加点を挙げた。「しっかりタイミングを合わせてジャストミートすることができました。終盤に大きい追加点を取ることができて良かったです」と振り返った交流戦前は打率2割3分台と低空飛行が続いたが、6月に入ってからは試合前時点で月間打率3割8分5厘と上昇気流に乗ってきた。

◆「黒い金曜日」のジンクスに、巨人がまたも泣かされた。先発横川凱投手(23)が2回、ソフトバンク甲斐に先制3ランを被弾するなど、5回途中3失点で降板。打線も岡本和真内野手(26)の14号ソロのみの1点にとどまり、連勝が「2」で止まった。これで今季の金曜日成績は4連敗で、通算でも1勝9敗。ビジターでは5戦全黒星となった。巨人が"ブラックフライデー"でまたも、"ブラック"な立ち上がりとなった。先発横川が捉えられた。2回、安打と四球で2死一、二塁となったところでソフトバンク甲斐を迎えた。2球目、135キロフォークをすくい上げられ、左中間テラス席への3ランを被弾。試合前時点で1勝8敗と苦しむ金曜日に先制点を献上した。3回にも2四球でピンチを招き、リズムに乗れない。5回2死から近藤にストレートの四球を与えて降板。4回2/3を4安打3失点4四球で柳田を迎えたところで大江にマウンドを譲った。阿波野投手チーフコーチは3回終了時点で「制球に苦しんでいるね。5月は良かったが、6月は本来の投球が出来ていないので、何とか粘り強く投げていってほしい」と話していたが、この日も白星ならず。4試合負けなしの5月とは打って変わって、6月は2試合で8失点となった。重たいムードを4番岡本和の一振りで活気づけた。4回2死、好投を続けていた和田の甘く入ったチェンジアップを見逃さなかった。打球速度161キロで、左翼席まで運ぶ飛距離は115メートルの14号ソロ。4試合ぶりの1発で、両リーグ単独トップをひた走る。「打ったのはチェンジアップです。うまく打つことができて良かったです」と反撃ののろしを上げた。"終盤の巨人"で2連勝を収めた勢いのまま、福岡に乗り込んできた。7日オリックス戦(京セラドーム大阪)では8回に5点、9回に2点を挙げて10-0と大勝。8日の同戦でも両軍無得点の延長10回、2死走者なしから一挙6得点を挙げた。一打逆転も射程圏内に捉えながら、試合終盤に突入した。【小早川宗一郎】▽巨人横川(5回途中4安打3失点4四球で4勝目ならず)「全体的に細かなコントロールがいまひとつで、修正できなかったことが反省です。中継ぎの方々に申し訳ないです」

◆巨人秋広優人内野手(20)が犠打失敗を猛省した。1回無死一、二塁で打席へ。ソフトバンク和田から先制のチャンスだったが、2球続けて犠打をファウルにして失敗。ヒッティングに切り替えるも、投ゴロ併殺打に打ち取られた。秋広は「打つだけではダメだと思うので、バントもそう。前回(8日オリックス戦の8回)も勇人さん(の犠打)を見て思いました。一流のプレーヤーはバントとかもしっかりできるというのは頭にあるので。試合で成功できるようにしっかり練習してやりたいと思います」と振り返った。

◆ソフトバンク3番近藤健介外野手が2戦連発の7号ソロを放った。2点リードの7回2死から左腕高梨の130キロのスライダーをバックスクリーン左へ運び去った。「しっかりとタイミングを合わせて、ジャストミートすることができました。終盤に大きい追加点を取ることができてよかったです」。2戦連発は移籍後初めて。3試合連続打点で打撃は上向きだ。

◆巨人岡本和真内野手(26)が両リーグ単独トップを独走する14号ソロを放った。3点を追う4回、ソフトバンク和田の甘く入ったチェンジアップを見逃さずに捉えた。飛距離115メートルで左翼席へ運ぶ確信アーチ。「(和田は)めちゃくちゃ球速いですし、誰もが知ってる通りすごい投手。明日は勝てるように頑張りたい」と先を見据えた。

◆自慢の「キャノン砲」は肩だけではない。ソフトバンク甲斐拓也捕手(30)が豪快なアーチで和田の勝利をアシストした。0-0の2回だ。牧原大の安打と栗原の四球で2死一、二塁のチャンス。巨人の先発左腕、横川に対したカウント1-0からの2球目。135キロのフォークを迷わずしばいた。打球は低い弾道で左中間フェンスを越え、テラス席に飛び込んだ。打球速度170キロの高速ライナーが先制4号3ラン。今季3度目のV打点となった。「何とか次につなげようと打席に立った。(打球が)抜けてくれと思って走りました。まさかホームランになるとは。最高の結果になりました」。二塁までがむしゃらに走り、笑顔でホームを踏んだ。4回には三遊間を破るヒットを放ち、8回2死二塁からバットを折りながら遊撃後方へのダメ押しタイムリー。「何とか食らいついていこうと思って」と、今季2度目の猛打賞で計4打点の活躍だ。先発和田ら投手陣への巧みなリードもさることながら、後輩への気配りも忘れない。前日8日、打撃下降気味だった栗原に「読んでみろよ」とさりげなく1冊の本を差し出した。本のタイトルには「生きよう今日も喜んで」とあった。元ヘッドコーチを務めた達川光男氏から数年前にプレゼントされたもの。うつむきがちだった後輩に読書での気分転換を勧めた。甲斐が打点を挙げればチームは負けない。昨年からの連勝は「30」に伸び、強固な不敗神話が続く。「まあ、それはずっと続くことではない。あまり考えないで、とにかく勝ちに貢献できるように頑張りたい」。交流戦は3本塁打を含め31打数11安打、8打点、打率3割5分5厘と絶好調。頼れる女房役が攻守に「恐妻」ぶりを発揮して、さらにチームを勢いづける。【佐竹英治】

◆ソフトバンク守護神オスナが帰ってきた。登板機会はなかったが、体調不良による特例抹消を経てこの日再登録され、ブルペンで肩もつくった。3点差以内での9回なら登板するプランもあったが、4点差に開いたため甲斐野が最終回を締めた。藤本監督は「3点差であればオスナが投げてます。用意してました」と明かした。

◆百戦錬磨のベテラン左腕がダブル快挙だ! ソフトバンク和田毅投手(42)が、「日本生命セ・パ交流戦」の巨人戦に先発。42歳以上ではパ・リーグ初のシーズン4連勝を飾るとともに、交流戦最多タイの27勝目を手にした。5回2/3を4安打1失点、6奪三振の快投。チームの連敗を阻止し、7カード連続で初戦を取った。貯金「7」は今季最多タイ。チームを2位に再浮上させ、首位ロッテにゲーム差なしに迫った。「松坂世代」最後の現役戦士、和田はダブルの偉業にも自然体だった。巨人相手に6回途中86球で、4安打1失点、6奪三振。パ・リーグ史上初の42歳以上でのシーズン4連勝をマークし、ヤクルト石川の交流戦最多27勝に並んだ。「特には...。若い選手がこれからやっていけば抜かれていく数字」。ベテランらしく節目到達にも冷静だった。初回が分岐点だった。無死から2連打を浴び、一、二塁に走者を置いた。3番秋広を迎えたが、顔色ひとつ変えない。2球で追い込むと、カウント2-2から最後は真ん中低めへの直球で投ゴロ併殺に。続く岡本和は外角攻めで3球三振。「最高の結果。運が良かったです」。ピンチを脱し、グラブをポンとたたいた。2回以降も内外角へ丁寧に出し入れしながら、スッと伸び上がる140キロ台中盤の真っすぐで押した。2回はわずか4球で3者凡退。3回は2者連続三振など打者3人で仕留めた。4回に岡本和に許したソロの1失点のみで踏ん張った。前回2日の広島戦では、左手のひらに打球が直撃。2回途中で降板し、打撲の診断を受けた。中6日で臨んだ雪辱のマウンドで、先発の責務をきっちり果たした。年々、すごみが増す熟練の投球術。日々の積み重ねを忘れず、進化を続けてきた。4回2死、岡本和に1発を打たれた場面。「やっぱ(岡本和は)ちげーなと。(甲斐)拓也のリード通りに投げていれば(結果は)違ったのかな」。カウント2-1から和田が首を横に振ってから投じたチェンジアップを完璧にとらえられた。「違う配球で自分は投げてみたかった。教訓じゃないですけど勉強なので」。飽くなき向上心があるからこそ、42歳にして最前線で戦い続けられている。ベテラン左腕の快投劇で7カード連続で頭を取り、連敗を阻止した。藤本監督は「先に点をやらない投球をしてくれた」とほめたたえた。交流戦ではDeNAと広島の3チームが並ぶ首位タイをキープ。リーグでも2位に再浮上し、首位ロッテにもゲーム差なしに迫った。【佐藤究】42歳3カ月の和田が4連勝となる5勝目。42歳以上でシーズン4連勝したのは、07年工藤(横浜)が44歳で4連勝、山本昌(中日)が43歳の08年に7連勝、45歳の10年に5連勝して以来、3人、4度目。パ・リーグの投手では初めてだ。交流戦では通算27勝目。交流戦の通算勝利数で最多の石川(ヤクルト)に並んだ。交流戦で巨人から白星を挙げた40代投手は05、06年に各1勝の吉井(オリックス)に次いで17年ぶり2人目。吉井は06年6月14日に41歳1カ月で勝ったが、和田はそれを上回る42歳3カ月での勝利となった。

◆巨人が「ブラックフライデー」を断ち切れず借金生活へ逆戻りした。敵地・ペイペイドームでのソフトバンク戦で、4番岡本和のソロ弾1発による1得点にとどまり、連勝は2でストップした。今季金曜日は5連敗で1勝9敗と、負の連鎖を止められなかった。原監督は「チャンスらしいチャンスが、なかなかなかったですね」と6カード連続で初戦を落とし唇をかんだ。先制のチャンスが、最大のチャンスだった。初回、先頭坂本、梶谷の連打で無死一、二塁とした場面で、3番秋広が2球続けてバントをファウルして失敗。ヒッティングに切り替えるも、投ゴロによる痛恨の併殺打に打ち取られ、無得点に終わった。ここまで打率3割をキープし、クリーンアップを託されるが、原監督は「秋広はホームランもヒットもバントも、今はまだやらなきゃいけませんね。また明日、切り替えて戦うということ」と課題の1つに挙げ、土曜日へ目を向けた。

◆巨人は6年目の岸田行倫捕手(26)が「9番」で今季初先発起用された。8日のオリックス戦(京セラ)の延長十回に決勝の代打満塁弾を放った丸はベンチスタート。

◆巨人・岡本和真内野手(26)が3点を追う四回、左翼席へ14号ソロを放った。ソフトバンク・和田のチェンジアップを振り抜き、打球を見ながら本塁打を確信してゆっくりと走り出した。4試合ぶりの一発で両リーグ単独トップの本塁打数を誇示。打率も・325に上昇させた。

◆巨人は、ブルペンデーとなる10日のソフトバンク戦に左腕の今村信貴投手(29)が先発する。今季は中継ぎで4試合に登板したが、18年に6勝するなど先発経験が豊富。2021年6月8日のオリックス戦(京セラ)以来の先発へ、「全力でいくだけ。イニング関係なくチームが勝てるような投球がしたい」と意気込んだ。

◆ソフトバンクの甲斐が4号3ランを含む3安打4打点と活躍した。0―0の二回は2死一、二塁から横川の低めのフォークボールをうまく拾うと、打球は左中間フェンスを越え「たまたま入ってくれた。最高の結果になった」と喜んだ。四回にも安打をマークし、4―1の八回には2死二塁から左前適時打を放ち、5月30日の中日戦以来の3安打。低迷していた打率も交流戦に入って少しずつ回復し2割2分7厘となった。今季は甲斐が打点を挙げた全14試合で勝っている。攻守両面でチームを盛り上げている正捕手は「少しでも勝ちに貢献できる一人になりたい」と、謙虚な姿勢で一層の活躍を期した。

◆巨人・岡本和真内野手(26)がU-18日本代表でチームメートだったソフトバンク・栗原陵矢外野手(26)と再会した。試合前には球団公式動画配信サービス「GIANTS TV」と「ホークスTV」のコラボ企画として、リモートで実施した1996年度生まれの同級生対談が公開。岡本和に顎ひげを指摘された栗原は「ジャイアンツ戦までにそっていく」と宣言しており、この日はひげをそった姿で笑顔を見せていた。

◆スラッガーらしい大きな放物線を描いた。3点を追う四回2死。巨人・岡本和真内野手(26)が両リーグトップの14号ソロをたたき込んだ。「うまく打つことができてよかった」失投を見逃さなかった。カウント2-1からソフトバンク先発・和田が投じたチェンジアップを完璧に捉え、左翼席中段まで運んだ。4日の日本ハム戦(東京ドーム)以来、4試合ぶりの一発。6試合連続安打と好調を維持する主砲が、反撃ののろしを上げた。パ・リーグ球団に襲い掛かっている。交流戦では、試合前までトップの打率・441(34打数15安打)を記録。10試合で5本塁打をマークするなど、セ界の主砲が量産態勢に入ってきた。主砲の援護を受けた先発の横川だったが、この日は制球に苦しんだ。二回。1死から安打と四球で2死一、二塁のピンチを招くと、甲斐に真ん中に入ったフォークボールを捉えられ、先制の3ランを被弾した。五回2死から、この日4つ目となる四球を近藤に与えたところで降板。五回途中4安打3失点。5月18日のヤクルト戦(神宮)以来の白星を狙ったが、4勝目はならなかった。(樋口航)

◆ソフトバンクの和田は直球がさえ、六回途中4安打1失点で5勝目を挙げた。チームは2位浮上。甲斐が二回の先制4号3ランを含む、3安打4打点と打線をけん引した。巨人は連勝が2で止まり、横川が4敗目を喫した。

◆巨人・阿波野秀幸投手チーフコーチ(58)が10日の2回戦に先発する今村信貴投手(29)に期待した。今村が先発する10日は、ブルペンデーとなる見込み。今季は中継ぎで4試合に登板したが、18年に6勝するなど先発経験が豊富。2021年6月8日のオリックス戦(京セラ)以来の先発に「今村も過去に先発の経験もあれば、今年も3イニングくらい投げている。底力に期待している」と話した。

◆巨人の新外国人のタイラー・ビーディ投手(30)が六回に3番手として登板。来日初のリリーフ登板で1回を無失点に抑え、「中継ぎとしてイースタンで3試合ぐらい投げたので、問題なく投げられてよかった」と安堵した。今季は球団初の新外国人投手での開幕投手を務めたが、ここまで5試合に先発し、0勝4敗、防御率5・47。5月1日に出場選手登録を抹消され、2軍再調整となっていたが、チームの苦しい台所事情などもあり中継ぎに配置転換された。助っ人右腕は「どんな形でも貢献したいので、喜んでその役割を果たしたい」と話した。

◆打線が5安打1得点に終わり、カード初戦は6連敗となった。巨人・原辰徳監督(64)は14試合連続で3番に起用する秋広優人内野手(20)のミスをあえて指摘した。「チャンスらしいチャンスがなかなかなかった。秋広は本塁打も安打もバントも、今はまだやらなきゃいけませんね」一回に坂本、梶谷の連打で一、二塁の先制機をつくったが、秋広が2球続けて送りバントをファウル。強攻して投ゴロ併殺打に倒れ、この回無得点で和田を勢いに乗せた。3打数無安打に終わった秋広は「(坂本)勇人さんとか1軍にいる選手はみんな(バントを)決めている。練習します」とチームプレーの大切さを胸に刻んだ。今季の金曜日は1勝9敗となり、5月26日以来の貯金はならず。それでも指揮官は「また明日、切り替えて戦う」と前を向いた。(谷川直之)

◆巨人・大城卓三捕手(30)が逆転の9号3ランを放った。1-3の四回2死一、二塁。カウント2-0からソフトバンク・石川が投じたフォークボールを完璧にとらえ、右翼席中段まで運んだ。7日のオリックス戦(京セラ)以来、3試合ぶりの一発で3年連続の2桁本塁打に王手をかけた。

DAZN

<交流戦順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
ソフトバンク
640 0.600
(↑0.044)
-
(-)
845
(+5)
33
(+1)
8
(+2)
5
(+1)
0.260
(-)
3.130
(↑0.25)
1
(-)
DeNA
640 0.600
(↑0.044)
0
(-)
841
(+4)
33
(+2)
3
(-)
2
(+1)
0.257
(↓0.007)
2.770
(↑0.2)
1
(-)
広島
640 0.600
(↑0.044)
0
(-)
826
(+3)
30
(+2)
4
(-)
6
(+1)
0.204
(↑0.008)
2.970
(↑0.11)
4
(5↑)
西武
550 0.500
(↑0.056)
1
(-)
828
(+2)
32
(+1)
7
(+1)
7
(-)
0.212
(↑0.006)
2.860
(↑0.22)
4
(3↓)
ORIX
550 0.500
(↓0.056)
1
(↓1)
829
(+2)
29
(+4)
3
(+1)
5
(+2)
0.221
(↓0.001)
2.330
(↑0.04)
4
(5↑)
日本ハム
550 0.500
(↑0.056)
1
(-)
835
(+4)
27
(-)
12
(+1)
3
(-)
0.251
(↑0.002)
2.300
(↑0.26)
4
(3↓)
巨人
550 0.500
(↓0.056)
1
(↓1)
837
(+1)
35
(+5)
13
(+1)
3
(-)
0.263
(↓0.01)
3.540
(↓0.21)
4
(3↓)
中日
550 0.500
(↓0.056)
1
(↓1)
836
(+4)
40
(+5)
6
(-)
9
(+1)
0.258
(↑0.002)
3.530
(↓0.1)
9
(2↓)
ヤクルト
450 0.444
(↓0.056)
1.5
(↓1)
935
(+1)
28
(+2)
6
(-)
2
(+1)
0.251
(↓0.007)
3.200
(↑0.11)
9
(2↓)
阪神
451 0.444
(↓0.056)
1.5
(↓1)
836
(-)
38
(+4)
4
(-)
6
(+2)
0.214
(↓0.001)
3.380
(-)
9
(2↑)
楽天
450 0.444
(↑0.069)
1.5
(-)
933
(+5)
49
(+4)
6
(-)
5
(-)
0.264
(↑0.008)
4.670
(↑0.09)
12
(1↓)
ロッテ
361 0.333
(↓0.042)
2.5
(↓1)
834
(+2)
41
(+3)
10
(-)
5
(-)
0.221
(↓0.006)
3.860
(↑0.09)

<セ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
阪神
35192 0.648
(↓0.012)
-
(-)
87225
(-)
169
(+4)
30
(-)
29
(+2)
0.246
(↓0.001)
2.780
(↓0.01)
2
(-)
DeNA
30231 0.566
(↑0.008)
4.5
(↑1)
89219
(+4)
199
(+2)
44
(-)
10
(+1)
0.262
(↓0.001)
3.440
(↑0.05)
3
(-)
広島
30260 0.536
(↑0.009)
6
(↑1)
87191
(+3)
186
(+2)
37
(-)
26
(+1)
0.241
(↑0.001)
3.060
(↑0.02)
4
(-)
巨人
28290 0.491
(↓0.009)
8.5
(-)
86214
(+1)
230
(+5)
65
(+1)
14
(-)
0.252
(↓0.001)
3.930
(↓0.03)
5
(-)
中日
22340 0.393
(↓0.007)
14
(-)
87159
(+4)
189
(+5)
24
(-)
19
(+1)
0.243
(↑0.001)
2.950
(↓0.03)
6
(-)
ヤクルト
21332 0.389
(↓0.007)
14
(-)
87195
(+1)
223
(+2)
49
(-)
29
(+1)
0.232
(↓0.001)
3.730
(↑0.02)

<パ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
ロッテ
28213 0.571
(↓0.012)
-
(-)
91187
(+2)
160
(+3)
34
(-)
30
(-)
0.234
(↓0.001)
2.910
(-)
2
(1↑)
ソフトバンク
29222 0.569
(↑0.009)
0
(↓1)
90192
(+5)
175
(+1)
35
(+2)
26
(+1)
0.244
(↑0.001
3.130
(↑0.04)
3
(1↓)
ORIX
31242 0.564
(↓0.01)
0
(-)
86212
(+2)
180
(+4)
41
(+1)
23
(+2)
0.256
(↓0.001)
2.910
(↑0.02)
4
(-)
日本ハム
26320 0.448
(↑0.009)
6.5
(↑1)
85190
(+4)
188
(-)
44
(+1)
29
(-)
0.226
(↑0.001)
2.840
(↑0.05)
5
(-)
西武
24311 0.436
(↑0.01)
7
(↑1)
87159
(+2)
190
(+1)
39
(+1)
35
(-)
0.230
(↑0.001)
3.070
(↑0.04)
6
(-)
楽天
21311 0.404
(↑0.012)
8.5
(↑1)
90162
(+5)
216
(+4)
43
(-)
41
(-)
0.219
(↑0.003)
3.520
(↓0.01)