西武(★2対8☆)中日 =交流戦3回戦(2023.06.08)・ベルーナドーム=
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中日
32010010181302
西武
0000100102401
勝利投手:柳 裕也(2勝4敗0S)
敗戦投手:宮川 哲(1勝1敗0S)

本塁打
【中日】鵜飼 航丞(2号・2回表2ラン),細川 成也(6号・7回表ソロ)
【西武】渡部 健人(1号・5回裏ソロ)

  DAZN
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◆投打のかみ合った中日が快勝。中日は初回、細川の適時二塁打などで幸先良く3点を先制する。続く2回表には鵜飼の2ランが飛び出し、試合を優位に進めた。投げては、先発・柳が9回4安打2失点7奪三振の完投で今季2勝目。敗れた西武は、投打ともに精彩を欠いた。

◆中日柳裕也が西武戦で投げるのは17年6月18日以来、6年ぶり2度目。前回はナゴヤドームで、ベルーナドームでは初登板になる。柳の交流戦は通算7勝6敗だが、ホームでは現在6連勝中で通算6勝1敗に対し、ビジターは1勝5敗。パ・リーグの球場で勝ったのは19年6月14日、ZOZOマリンのロッテ戦しかない。柳がパ・リーグの球場で4年ぶりの勝利を挙げられるか。

◆中日細川成也外野手(24)が「4番右翼」で先発し、DeNAから移籍後初、球団の第112代の4番を務めた。注目の第1打席でさっそく2点先制の適時二塁打をマークした。1回1死二、三塁。カウント2-2から西武先発宮川の変化球を強振し、打球は左中間フェンスを直撃した。「初回にチャンスだったので、なんとかランナーをかえしたい気持ちでいました。まずは先制できて良かったです」。DeNA時代を含めて4番に入るのは4試合目で、打点を挙げたのは初めてだった。前日7日まで4番だった石川昂が下半身のコンデション不良もあって、ベンチスタートになっていた。細川は、試合前に5月度の「大樹生命月間MVP」の受賞が発表されたばかり。昨オフ、初めて実施された現役ドラフトでDeNAから加入し、5月は25試合に出場して打率3割6分、5本塁打、17打点を残し、初めて月間MVPに選ばれた。「大変、光栄なこと。自分自身、こんな賞を取れると思っていなかった。今後も結果を出して、(首脳陣の)信頼を勝ち取れるように頑張っていきたい」と意気込んで臨んだ一戦だった。DeNA時代は3試合で4番を務め、今回は20年11月14日巨人戦以来となる。4番では通算12打数2安打0打点だった。

◆体重115キロの「ベッケン」こと西武渡部健人内野手(24)が、2年ぶりの本塁打となる1号ソロを放った。0-6の5回1死走者なし、中日柳の初球、外角低め134キロ変化球を完璧に捉え左翼席中段へ運んだ。さっそうとダイヤモンドを周回し、ナインと笑顔でハイタッチ。「チームの流れも悪かったので何とか塁に出ようと。しっかりポイントを前にして振ろうと思っていたので、出来ましたね」と振り返った。20年ドラフト1位入団の渡部は、1年目の21年4月4日ソフトバンク戦で和田からプロ1号を放ったが、2年目の昨季は1軍出場なしに終わった。この日の1発が通算2号となった。渡部は今季開幕2軍スタートだったが、5月27日に右外腹斜筋損傷で登録抹消となった中村剛也内野手(39)に代わり、1軍初昇格。翌28日オリックス戦では同点適時打を放ってお立ち台に上がるなど、大きな体で存在感を示している。

◆中日柳裕也投手(29)がベルーナドーム初登板で今季チーム初完投、2勝目をつかんだ。味方の援護を受け、4回まで完全ペース。9回を4安打、無四球で2失点で交流戦2カード目の勝ち越しを運んだ。「リリーフがたくさん投げている。先発として長いイニングを投げないと」。ブルペン陣に休息をプレゼントでき、選手会長は表情を緩めた。柳は交流戦通算8勝6敗で、ビジターでは19年6月14日ロッテ戦以来4年ぶり2勝目となった。

◆現役ドラフトのシンデレラボーイが輝いた。中日細川成也外野手(24)はDeNAから移籍後初めて4番に入り、3安打3打点で勝利を呼んだ。4番お披露目となった1回1死二、三塁では、カウント2-1から西武宮川のカーブを強振し、左中間フェンス直撃の2点先制の適時二塁打。7回は3番手ボーからバックスクリーンへ自ら「完璧」と言い切るダメ押し6号ソロ、9回は中前打と暴れた。「(4番は)ここぞというときに1発を打てたり、頼れる打者のイメージ。僕自身、そこに近づけるようにがんばりたい」。DeNA時代を含めて4試合目の4番として打点、本塁打を初めて刻んだ。春季キャンプから計測する打球速度は5月中旬まででアルモンテと並ぶチームトップの数値を計測。助っ人級のパワーを保ち、5月は打率3割6分、5本塁打、17打点で初の月間MVPに輝いた。前日7日まで4番の石川昂が自打球の影響で先発を外れ、細川の4番起用は自然な流れだった。立浪監督は「細川の初回の適時打が大きかった。(本塁打は)久しぶりに捉えた当たり。何かをつかんでくれれば」と称賛した。チームは最下位を脱出。「5月だけでなく、6月からもチームに貢献したい」。球団第112代「4番」はそう誓った。【伊東大介】

◆体重115キロの「ベッケン」こと西武渡部健人内野手(24)が、2年ぶりの本塁打となる1号ソロを放った。試合には敗れ「空砲」となったが、期待の大砲候補が、本拠地で待望の初アーチをかけた。0-6の5回1死走者なし、それまでパーフェクトに抑え込まれていた中日柳の初球、外角低め134キロ変化球を完璧に捉え左翼席中段へ運んだ。さっそうとダイヤモンドを周回し、ナインと笑顔でハイタッチ。「チームの流れも悪かったので何とか塁に出ようと思って入りました。しっかりポイントを前にして振ろうと思っていたので、出来ましたね」と振り返った。20年ドラフト1位で入団。1年目の21年4月4日ソフトバンク戦で和田からプロ1号を放ったが、2年目の昨季は1軍出場なしに終わった。今季は開幕2軍スタートも、5月27日に右外腹斜筋損傷で登録抹消となった中村剛也内野手(39)に代わり、1軍初昇格。翌28日オリックス戦では同点適時打を放ってお立ち台に上がるなど存在感を発揮してきた。本拠地での1発でファンから大声援を浴び「気持ちよかったですね」とニッコリ。中村の流れをくむ"ぽっちゃり系"として「中村さんのように放物線を打てるように、これからもやっていきたい」とうなずいた。主軸として起用し続けた松井監督も「ホームランバッターって1発出だけで大きく変わると思います。そういう意味では、いい1発だったと思います」と納得の表情だった。

◆前夜(7日)に自身初のサヨナラ本塁打を放った西武・長谷川は試合前「昨夜は興奮して午前2時ぐらいまで寝付けませんでした」と話していたが、劇勝の余韻は試合開始早々に消え去ってしまった。今月1日の阪神戦でプロ4年目、通算124試合目の登板にして初めて先発マウンドに立ち、5回1失点で勝利投手となった宮川哲投手(27)が打ち込まれた。「(登板)翌日は、むっちゃ体がだるかった。でも、負けて疲れるより、勝って疲れた方がいいので、その意味ではまだ楽な疲れだったんですかね。先発初勝利の反響?(守護神の)増田さんからは『次(に向けて)始まってんやから、いつまでもニヤニヤすんなよ』と」前回登板で球種の実に47%を占めた生命線ともいえる130キロ超のパワーカーブを狙われた。一回1死から鵜飼に初球のカーブを右前に運ばれると、二、三塁とピンチを広げて、4番・細川にカウント2-1から投じた130キロのカーブを左中間フェンスまで痛打されるなど、いきなり3点を失った。二回以降も立ち直りの兆しは見えず、結局、5回を9安打6失点で降板した。大量リードを奪われた中、「ベッケン」こと渡部が一矢を報いた。五回1死。それまでパーフェクトに抑えられていた中日・柳から初球のカーブを左翼席上段まで運んだ。適時打を放ち、本盗も決めた5日のDeNA戦後には「常にホームランを狙っているんですけど、打てないですね」と話していたが、待望の今季1号は「打った瞬間にホームランを確信しました」という特大弾となった。(東山貴実)

◆中日が長打攻勢で快勝した。二回までに細川の2点二塁打、鵜飼の2ランなどで5点を先行。細川は七回にソロ本塁打を放つなど3安打3打点の活躍だった。柳は2失点で今季初完投をマークし2勝目。西武は宮川が6失点と崩れた。

◆中日・柳裕也投手は無四球2失点で約1年ぶりに完投した。小気味よく両サイドに投げ分け、五回1死まで走者を一人も出さない快投。七回2死一、二塁では、前夜にサヨナラ本塁打を放った長谷川を低めの変化球で三ゴロに打ち取り「どの球種もうまく制球できた」と納得顔だった。123球を要したが、ストライク先行でチーム初完投。「リリーフがたくさん投げているのを見ている。長い回をどんどんいければ」と殊勝に話した。

DAZN

<交流戦順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
ソフトバンク
540 0.556
(↓0.069)
-
(-)
940
(+5)
32
(+6)
6
(+2)
4
(+2)
0.260
(↑0.001)
3.380
(↓0.34)
1
(4↑)
DeNA
540 0.556
(↑0.056)
0
(↓1)
937
(+6)
31
(+5)
3
(-)
1
(-)
0.264
(↓0.001)
2.970
(↓0.26)
1
(-)
ORIX
540 0.556
(↓0.069)
0
(-)
927
(-)
25
(+6)
2
(-)
3
(-)
0.222
(↓0.009)
2.370
(↓0.42)
1
(4↑)
巨人
540 0.556
(↑0.056)
0
(↓1)
936
(+6)
30
(-)
12
(+2)
3
(-)
0.273
(↑0.001)
3.330
(↑0.47)
1
(4↑)
中日
540 0.556
(↑0.056)
0
(↓1)
932
(+8)
35
(+2)
6
(+2)
8
(+2)
0.256
(↑0.013
3.430
(↑0.18)
1
(4↑)
広島
540 0.556
(↑0.056)
0
(↓1)
923
(+7)
28
(+2)
4
(+1)
5
(+1)
0.196
(↓0.002)
3.080
(↑0.13)
7
(4↓)
ヤクルト
440 0.500
(↓0.071)
0.5
(-)
1034
(+2)
26
(+3)
6
(+1)
1
(-)
0.258
(↓0.008)
3.310
(↑0.14)
7
(4↓)
阪神
441 0.500
(↓0.071)
0.5
(-)
936
(+4)
34
(+6)
4
(-)
4
(-)
0.215
(↓0.011)
3.380
(↓0.34)
9
(4↓)
西武
450 0.444
(↓0.056)
1
(-)
926
(+2)
31
(+8)
6
(+1)
7
(-)
0.206
(↓0.009)
3.080
(↓0.64)
9
(4↓)
日本ハム
450 0.444
(↓0.056)
1
(-)
931
(+2)
27
(+7)
11
(-)
3
(-)
0.249
(↓0.015)
2.560
(↓0.18)
11
(-)
ロッテ
351 0.375
(↑0.089)
1.5
(↑1)
932
(+3)
38
(+2)
10
(+1)
5
(+1)
0.227
(↑0.003)
3.950
(↑0.23)
11
(-)
楽天
350 0.375
(↑0.089)
1.5
(↑1)
1028
(+6)
45
(+4)
6
(+1)
5
(+1)
0.256
(↑0.004)
4.760
(↑0.7)

<セ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
阪神
35182 0.660
(↓0.013)
-
(-)
88225
(+4)
165
(+6)
30
(-)
27
(-)
0.247
(↓0.002)
2.770
(↓0.07)
2
(-)
DeNA
29231 0.558
(↑0.009)
5.5
(↑1)
90215
(+6)
197
(+5)
44
(-)
9
(-)
0.263
(-)
3.490
(↓0.03)
3
(-)
広島
29260 0.527
(↑0.008)
7
(↑1)
88188
(+7)
184
(+2)
37
(+1)
25
(+1)
0.240
(↓0.001)
3.080
(↑0.02)
4
(-)
巨人
28280 0.500
(↑0.009)
8.5
(↑1)
87213
(+6)
225
(-)
64
(+2)
14
(-)
0.253
(-)
3.900
(↑0.08)
5
(1↑)
中日
22330 0.400
(↑0.011)
14
(↑1)
88155
(+8)
184
(+2)
24
(+2)
18
(+2)
0.242
(↑0.002
2.920
(↑0.02)
6
(1↓)
ヤクルト
21322 0.396
(↓0.008)
14
(-)
88194
(+2)
221
(+3)
49
(+1)
28
(-)
0.233
(↓0.001)
3.750
(↑0.03)

<パ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(1↑)
ロッテ
28203 0.583
(↑0.009)
-
(↓1)
92185
(+3)
157
(+2)
34
(+1)
30
(+1)
0.235
(-)
2.910
(↑0.02)
2
(1↓)
ORIX
31232 0.574
(↓0.011)
0
(-)
87210
(-)
176
(+6)
40
(-)
21
(-)
0.257
(↓0.001)
2.930
(↓0.05)
3
(-)
ソフトバンク
28222 0.560
(↓0.011)
1
(-)
91187
(+5)
174
(+6)
33
(+2)
25
(+2)
0.243
(-)
3.170
(↓0.05)
4
(-)
日本ハム
25320 0.439
(↓0.007)
7.5
(-)
86186
(+2)
188
(+7)
43
(-)
29
(-)
0.225
(↓0.002)
2.890
(↓0.02)
5
(-)
西武
23311 0.426
(↓0.008)
8
(-)
88157
(+2)
189
(+8)
38
(+1)
35
(-)
0.229
(↓0.002)
3.110
(↓0.09)
6
(-)
楽天
20311 0.392
(↑0.012)
9.5
(↑1)
91157
(+6)
212
(+4)
43
(+1)
41
(+1)
0.216
(↑0.001)
3.510
(↑0.06)