オリックス(★0対10☆)巨人 =交流戦2回戦(2023.06.07)・京セラドーム大阪=
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巨人
100101052101602
ORIX
0000000000620
勝利投手:戸郷 翔征(7勝1敗0S)
敗戦投手:曽谷 龍平(0勝1敗0S)

本塁打
【巨人】ウォーカー(5号・6回表ソロ),大城 卓三(8号・8回表3ラン)

  DAZN
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◆巨人は1点リードの4回表、ウォーカーの適時打で追加点を挙げる。その後3-0として迎えた8回には、大城卓の3ランなどで一挙5点を奪い、試合を決めた。投げては、先発・戸郷が7回無失点の力投で今季7勝目。敗れたオリックスは、投打ともに振るわなかった。

◆オリックスの先発はルーキー曽谷龍平。救援で3試合投げている曽谷だが、先発はプロ入り初めてだ。交流戦で巨人相手に白星を挙げたパ・リーグの新人は21年伊藤(日本ハム)まで13人いる。過去の13人は巨人戦勝利の前に白星をマークしており、リリーフで勝った08年久米(ソフトバンク)と17年黒木(オリックス)を除いた11人はすでに先発も経験。プロ初先発で巨人から白星を挙げたパ・リーグの新人はおらず、プロ初勝利を巨人戦で記録したパ・リーグの新人もまだいない。曽谷がプロ初先発を白星で飾れるか。

◆侍ジャパンメンバーが交流戦で交流した。東京五輪で金メダル獲得に貢献した巨人坂本とオリックス山本が試合前練習で再開。笑顔で言葉を交わした。前日に先発した山本から坂本は4回先頭で左前打を放つなど、4打数1安打だった。3月のWBCで共闘した大勢も1学年先輩の山本と笑顔で再会を喜んだ。また、大勢はこの日1軍に合流した侍の"いじられキャラ"の宇田川と再会。ブルペンを支えた2人が仲良さそうに交流した。

◆巨人の桑田真澄ファーム総監督(55)が、全日本大学野球選手権を視察した。水野雄仁スカウト部長(57)らスカウト陣とともに熱視線を送った。6日から2日連続で同大会を視察し「いい選手いますよね。いいプレーもたくさん見させてもらいました。スカウトの方と一緒に選手を発掘して育てていくのが取り組みの1つ。選手を見ながら、いろいろな選手の特徴を聞きながら巨人に合う選手を一緒に探していきたい」と話した。目についた選手の特徴として「足の速い選手、肩の強い選手、投手だとテンポ。(球速)150キロ以上とか、そのあたりは参考にならない。キレやコントロール、マウンドさばきを見ています」と明かした。明大(東京6大学)のドラフト候補右腕、エースの村田賢一投手(4年=春日部共栄)は6回を被安打5の無失点と安定しており「非常にいいですね。いい投手はやっぱり学生野球の間はテンポがよくないと。学生の間にテンポが悪い投手はなかなか難しいですよね。ニワトリが先か卵が先かじゃないですけど、投手はテンポよくするのは心がけていくと、よくなっていくと思う」と話した。今後は高校野球や、社会人野球も視察する予定という。

◆巨人岡本和真内野手(26)と中田翔内野手(34)の"2連続美技"でピンチを脱した。2点リードの4回2死一、二塁、オリックス野口の三遊間への痛烈な打球を三塁・岡本和がダイビング。1度はグラブから落とすも、すぐに素手で拾い直して座ったまま一塁へ送球した。一塁・中田翔はショートバウンドで難しい打球となるも、難なくさばいてアウトにした。岡本和は昨年まで2年連続で三塁手としてゴールデン・グラブ賞に輝いているが、今季は左翼や一塁でのスタメンも増加していた中で本職で好プレーをみせ、先発の戸郷が招いたピンチを切り抜けた。

◆巨人アダム・ウォーカー外野手(31)が敵地で躍動した。2回に右中間への三塁打、4回無死一、三塁で左前適時打を放った。「チャンスだったので、何とか前に飛ばすことを考えていた。当たりは決して良くはなかったが、いいところに落ちてくれた。いい追加点になって良かったよ」と振り返った。6回1死からはバックスクリーンへの特大5号ソロでサイクル安打にリーチをかけた。「打ったのはストレート。追い込まれていたので、ゾーンにくる球にしっかりコンタクトする意識だったよ。芯に当たってくれてホームランになって良かったよ」とコメントした。

◆巨人大城卓三捕手(30)が11試合ぶりとなる8号3ランでダメ押しした。4点リードの8回無死一、三塁、オリックス漆原の131キロフォークを右中間席に運ぶ豪快な1発を決めた。ベンチに戻ると豪快なガッツポーズとともに、この日34歳の誕生日を迎えた小林に熱烈ハグ。ともに捕手の座を争う小林へ、祝福の一打を放った。

◆巨人アダム・ウォーカー外野手(31)が敵地で躍動した。2回に右中間への三塁打、4回無死一、三塁で左前適時打を放った。「チャンスだったので、何とか前に飛ばすことを考えていた。当たりは決して良くはなかったが、いいところに落ちてくれた。いい追加点になって良かったよ」と振り返った。6回1死からはバックスクリーンへの特大5号ソロでサイクル安打にリーチをかけた。「打ったのはストレート。追い込まれていたので、ゾーンにくる球にしっかりコンタクトする意識だったよ。芯に当たってくれてホームランになって良かったよ」とコメントした。大注目の8回無死一、三塁の第4打席は高いバウンドで三塁手の頭上を越す左翼への適時打を放った。9回無死一塁の第5打席は右前打で5打数5安打。この日、5安打3打点の大暴れも大記録には届かず、一塁ベース上で首をかしげて苦笑いを浮かべていた。。

◆巨人が連敗を2でストップし、セ・リーグ球団で初の交流戦200勝を達成した。交流戦の通算成績は、200勝186敗12分けとなった。

◆巨人が連敗を2でストップし、今季3度目の完封勝ちを収めた。先発の戸郷翔征は12球団単独トップとなる7勝目(1敗)を挙げ、打線も8回に大量5得点で試合を決めた。初回から運を味方につけて先制に成功した。プロ初先発を狙うドラ1ルーキー曽谷を相手に、1回2死から秋広が左前打。2死一塁から岡本和が中前へ落ちる中前打を放った。これに元チームメートの中堅・広岡が捕球できず。ショートバウンドではじき、ボールが転々とする間に秋広がホームインした。4回にも集中打で追加点をもぎとった。先頭岡本和が三塁強襲の内野安打、中田翔が右翼への技ありヒットで無死一、三塁とすると、ウォーカーが左前へポテンヒット。助っ人スラッガーの猛打は止まらない。6回1死、3番手小木田に追い込まれながらも3球ファウルで粘った後の8球目151キロ直球を捉えた。バックスクリーンへ運ぶ確信の5号ソロをたたき込み「芯に当たってくれてホームランになってよかったよ」と、豪快に"ズッキュンポーズ"を披露した。8回にも適時打を放ち、4安打3打点と大活躍だった。先発の戸郷は2回から毎回走者を許すも、最速152キロの直球で押して粘った。143球を投げた5月9日のDeNA戦(新潟)以来、今季2番目に多い138球を投げて7回6安打無失点と熱投した。チームはセ・リーグ球団で初の交流戦200勝に到達した。

◆オリックスが今季初の2ケタ失点で完封負けを喫し、4連勝はならなかった。プロ初先発となったドラフト1位曽谷龍平投手(22)は、5回途中7安打2失点で初勝利はならなかった。初回に連打を浴び、味方の失策もからんで先制点を献上。4回も連打で1点は失ったが、大崩れせず終始落ち着いた投球を見せた。「とにかく打者1人1人と勝負していこうという気持ちでマウンドに上がっていました。しっかりと打者と勝負できているボールもあったと思いますが、イニングの先頭打者を出す場面が多かったですし、そういった部分は反省しなければいけません」収穫と課題のマウンドになった。ルーキーの力投に応えたかったが、中継ぎが苦しんだ。6回から登板した3番手の小木田がウォーカーにソロ本塁打を被弾。8回にマウンドに上がった5番手の漆原は、大城卓に3ランを浴びるなど打者一巡の攻撃を受けて5点を失った。9回に登板した近藤も流れを止められず、ダメ押しの2点を献上した。連勝は3でストップ。カード勝ち越しをかけて、8日の巨人戦に臨む。

◆巨人アダム・ウォーカー外野手が大暴れした。2回無死、右中間への三塁打で始まり、4回に左前適時打、6回に5号ソロでサイクル安打に王手をかけた。8回無死二、三塁は左前適時打、9回無死一塁では右前打を放つも、大記録には惜しくも届かず。「少し意識はしたけどちょっと足りない距離だったので。だけど5安打でチームに貢献できてうれしい」と5安打3打点の大活躍で勝利に導いた。

◆オリ悲鳴...。オリックスが今季初の2ケタ失点で完封負けを喫した。連勝が3で止まったが、中嶋監督は「今日は全部悪いものを出し切ったと思って、いきます!」と前を向き、カード勝ち越しを誓った。2点を追う6回、3番手の小木田がウォーカーにソロを被弾。8回は漆原が、3ランなど打者一巡の攻撃を受け5点を失った。9回に登板した近藤も流れを止められず、ダメ押しの2点を献上した。打線も散発6安打とつながらなかった。歓声を受けられなかった「オリ姫デー」2戦目だが、明るい材料はあった。プロ初先発のドラフト1位曽谷は、5回途中7安打2失点ながら落ち着いた投球。「不運な部分もありましたけど、そこは自分の実力だと思う」。そんな左腕を、中嶋監督は降板時に自らマウンドに行き「よう頑張ったな」とねぎらった。「いいものを見せてもらいましたよ。磨かなきゃいけない部分はいろいろあると思いますし、そういうところも含めて」。悪い要素を出し切って、次はいい流れをつかむだけだ。

◆オリックス中嶋聡監督(54)が動いた。5回途中に自らマウンドに行き、投手交代を告げ、野手陣に声をかけた。この日の先発は、ドラフト1位の曽谷龍平投手(22)。初の先発マウンドとなったルーキーは、初回に味方の失策もあり1点を失うも、終始落ち着いた投球を見せていた。0-2となった5回のマウンド。曽谷は先頭の吉川に左翼へ二塁打を浴びるも、続く丸を初球で一直。坂本に四球を与えた後、秋広を146キロ直球で空振り三振に仕留めて2アウトとした。ここで、中嶋監督がマウンドへ。自ら曽谷に交代を告げると、そのまま集まった野手陣に身ぶり手ぶりとともに言葉をかける姿があった。その後、代わった2番手の比嘉が岡本を中飛に打ち取り無失点。指揮官が出向いた効果もあってか、ピンチを切り抜けた。

◆巨人の新エース戸郷翔征投手(23)がセ・パ両リーグトップの7勝目(1敗)を挙げた。7回6安打無失点、138球を涼しい顔で投げ抜いた。打線は5安打3打点のアダム・ウォーカー外野手(31)にけん引されて、16安打10得点でかみあった。連敗を2で止め、セ球団最速で交流戦通算200勝の大台に到達した。戸郷がはき心地抜群の"相棒"の力を借りて踏ん張った。チャンピオン社製のパンツ。ディスカウントストアでも販売しており、聖心ウルスラ学園(宮崎)時代から使いはじめた。「生地がめちゃくちゃいいんです。これじゃなきゃダメ。もう離れられないです」ととりこになった。他ブランドを試したこともあったが、しっくりこなかった。今では、自宅にストックも含めて30枚以上を大量買いして、試合日は必ずはいている。この日、走者を背負うも粘り抜き"チャンピオン"に君臨した。3点リードの7回2死一、二塁で4番森を迎えた。一打同点の場面での138球目は、139キロフォークで右飛に仕留めた。表情を変えず、すぐにベンチへ淡々と戻った。「野手に早く流れを渡すために早くマウンドを降りるというか。良い形で打撃につなげたかった」とテンポの良い投球で大量援護を呼び込んだ。交流戦前は140キロ台前半に落ち込むこともあった直球の球速が、この日は最速152キロを計測。常時140キロ台後半で押した。「だいぶ体が戻ってきて、球速も出ていた。良いトレーニングができている。今日は出力的には100点」とうなずいた。休養日はサウナで疲労回復し、直近5試合はいずれも100球を超える熱投。先発の柱としてチームを支える。新エースの道をひた走る。両リーグ単独の7勝目に「1位になることが一番ですし、野手の方に毎回助けられての7勝なので。いろいろな方に感謝して次に向けて頑張りたい」と戸郷。チャンピオンロードをひょうひょうと歩く。【小早川宗一郎】

◆巨人原監督がセ球団初の交流戦200勝に導いた。先発陣の大黒柱を担う戸郷に7回までを託し「力みがなく、バランスがいい。球数がそこそこいっても、安心感がある」と絶賛した。8号3ランの大城卓には「ポイントゲッターであることは間違いないんでね。そこはまたいい形になってくれるといいですね」と復調に期待を寄せた。4回に好守でもり立てた岡本和には「大きかったね。守備でも貢献したね」。交流戦に入って18打数1安打、打率5分6厘のルイス・ブリンソン外野手を2軍再調整させ、オコエ瑠偉外野手を1軍に昇格させることも決めた。

◆巨人のアダム・ウォーカー外野手(31)がバックスクリーンへの5号ソロをたたき込んだ。2-0の六回1死で迎えた第3打席。カウント2-2からオリックス3番手の小木田が投じた151キロの直球を完璧にとらえた。二回に右中間への三塁打、四回には左前打をマーク。2試合連続でスタメンに名を連ねた助っ人が、5月21日の中日戦(東京ドーム)以来の一発でサイクル安打に王手をかけた。

◆オリックス・山岡泰輔投手(27)が8日の巨人戦(京セラ)に先発する。キャッチボールなどで調整し、登板に備えた。「いつも通り投げていけたらと思います」。前回、2日の中日戦(バンテリンドーム)から中5日の登板となるが、「別に問題ないです」ときっぱり。普段は対戦しない巨人に対し、「出ている打者もそんなに変わってないので。そんなに変わったイメージはないです」と自然体で臨む。

◆JRAの池添謙一騎手(43)がオリックス-巨人の試合前の始球式を務めた。この日は、「JRA 阪神競馬場 宝塚記念 DAY」として開催。ファンファーレに合わせて、背番号「1」を背負いマウンドへ。大きく振りかぶって投げたが、手前でワンバウンドし、捕手の森も捕球できず、マウンド上で苦笑いを浮かべた。登板後には、「ちょっとワンバンになっちゃったんで、ちょっと残念でした。100キロ出す予定だったんですけど、91キロみたいだったんで、それも残念でした」と悔しがった。25日に宝塚記念が阪神競馬場で開催される。宝塚記念で通算3勝、有馬記念の通算4勝と合わせて、グランプリレース史上最多タイの通算7勝を誇るジョッキーは、「春の締めくくりのGⅠで、盛り上がるレースだし、今年も騎乗させていただく予定なので、4勝目を目指して頑張りたいと思います」と力強く誓った。

◆巨人・大城卓三捕手(30)が8号3ランを放った。八回にリードを4点に広げてなお無死一、三塁。高めに浮いたフォークボールを逃さず、右翼席へ鮮やかな放物線を描いた。5月25日のDeNA戦(東京ドーム)以来となる本塁打で試合を決定的にした。

◆走者を背負っても、簡単には点を与えない。巨人・戸郷はチーム勝ち頭たる投球で序盤から流れを呼び込んだ。「一発が多いチームだと思うのでそれを警戒しながらやっていきたい」オリックス打線の長打力を危険視していた右腕は、140キロ台後半の直球とフォークボールを中心に投げ込んだ。二~四回はいずれも得点圏に走者を背負うも無失点。1点リードの三回2死二塁では、最警戒する4番・森に5球すべてフォークボールという攻めで左邪飛に打ち取った。試合前時点でリーグトップタイの6勝(1敗)。昨季は自身初の2桁12勝。今季は投手主将に指名され、3月はWBC日本代表としても戦い、原監督は「エース」と呼ぶようになった。投手陣を率いる23歳は、自身よりもチームのために腕を振る覚悟を胸にマウンドに上がっている。「野手がいい働きをしてくれたのに(自分の投球が)かみ合わなかったときも勝ちをつけてもらった。完投、完封するような勢いでやりたい」そんな頼もしい右腕に応えるように、打線は一回に先制し、四回にもウォーカーの左前適時打。六回にもウォーカーが5号ソロで援護。戸郷と打線の歯車がガッチリとかみ合ってチームは快勝した。(谷川直之)

◆オリックスの練習をベンチから眺める巨人・吉川がつぶやいた。 「高校の後輩が頑張っているんですよ」視線の先では同じ岐阜・中京学院大中京高出身のルーキー外野手、茶野がノックを受けていた。5学年下の後輩は名古屋商大、四国IL・徳島を経て育成ドラフト4位で入団し、1年目からスタメンに定着。「高校時代は控えだったらしいです。すごいですよね」。ハングリーな後輩の活躍を刺激にする。

◆巨人が快勝し連敗を2で止め、交流戦でセ・リーグ球団初の通算200勝を飾った。投げては先発の戸郷が7回138球を投げて6安打無失点と好投し、リーグ単独トップに立つ7勝目を挙げた。原監督は「非常に粘り強く放った。なんとなく力みがないもんね。(フォームの)バランスがいいんでしょう。球数がそこそこいっても、ベンチとしては安心感がある」とたたえた。打ってはウォーカーが5号ソロを含む5打数5安打3打点。二塁打が出ればサイクル安打の大暴れだった。指揮官は「これがウォーカーでしょう。自分のバッティングをして、ああいう結果になった」と目を細めた。

◆巨人が快勝し連敗を2で止め、交流戦でセ・リーグ球団初の通算200勝を飾った。データBOXは以下の通り。?巨人が交流戦通算200勝(186敗12分け)を達成。交流戦で200勝以上を挙げたのはソフトバンク(233勝)、日本ハム(205勝)、ロッテ(204勝)に次いで4球団目。セ・リーグでは初めて。?この日交流戦が6試合行われ、4試合が無失点勝利で決着した。交流戦で1日に無失点勝利が4試合も出たのは最多タイで、2006年6月8日(横7-0楽、中16-0ロ、広1-0オ、ソ4-0巨)、22年5月31日(ヤ1-0ロ、中2-0楽、西2-0神、広1-0日)に次いで3度目。

◆巨人のアダム・ウォーカー外野手(31)が5打数5安打3打点と大暴れした。第4、5打席は二塁打が出ればサイクル安打達成だったが、単打2本で惜しくも逃した。「最後の2打席は二塁打を狙いましたが、ちょっと距離が足りませんでした」と悔しそう。サイクル安打は米国での大学時代に経験があるという。報道陣から「達成すれば外国人選手では球団初だった」と知らされると、「アァ~~」と落胆する様子を見せて笑いを誘った。それでも、「5打数5安打で勝利に貢献できてうれしい」と満面の笑みだった。

◆これぞエースだ。巨人は7日、オリックス2回戦(京セラ)に10-0で快勝し、連敗を2で止めた。戸郷翔征投手(23)が7回6安打無失点と粘り、自身5連勝で両リーグ単独トップとなる7勝目を挙げた。今季から投手主将を務める右腕の快投でチームは史上4球団目、セ・リーグ球団では初となる交流戦通算200勝を達成した。鉄腕らしく、戸郷は最後まで表情を崩さなかった。3-0の七回2死一、二塁。一発が出れば同点のピンチで4番・森を「最善の選択」と決め球のフォークボールで右飛に。138球の力投も涼しい顔で投げ抜いた。「だいぶ体(の状態)が戻ってきて、球速も出ていた。2イニング目に球数がかさんだ(32球)けど、7回を投げられてよかった」三者凡退は一回の1度だけ。走者を背負っても要所で粘った。球数が100球を超えた六回は、無死二塁から杉本、ゴンザレスを150キロ前後の直球で連続三振。フォークボール、スライダーに加え、今季最速152キロを計測した直球がさえた。最近5試合の平均投球数は126に上るが、疲れを感じさせない。

◆便秘が解消されてスッキリ。そう表現するのが最も合うので、あしからず。巨人が、しばらく見たこともない得点差で快勝。快便、快食、快眠の夜を迎えられたのでは?相手先発はドラフト1位の曽谷。試合前、デーブ(大久保打撃チーフコーチ)が「ルーキーなので早めに仕掛けます」と宣言した通り、一回から主導権を握り、五回途中で降板させた。新人を早い回で崩すのは、プロの鉄則であり、貫禄と意地の見せどころでもある。これもひとつの勝因だ。守りでも四回、2死一、二塁から、野口の痛烈な打球を、三塁・岡本和が横っ飛びで止めた。相手の勢いをも止める、大きなプレーだった。もちろん、好守にわたるいい動きを招き寄せたのは、戸郷だ。7回で走者10人を出しながら、粘りに粘って無失点。腕の振りが速く、打者は早めに見切らざるをえなくなる、独特のフォークボールが、随所でさえた。やはり野球は、投手が流れをつくり、打線と守備陣がそれに乗り、応えていくのが本筋。このリズムを忘れないことだよ。(サンケイスポーツ専属評論家)

DAZN

<交流戦順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(2↑)
ソフトバンク
530 0.625
(↑0.054)
-
(↓1)
1035
(+4)
26
(-)
4
(+1)
2
(-)
0.259
(↑0.004)
3.040
(↑0.44)
1
(-)
ORIX
530 0.625
(↓0.089)
0
(-)
1027
(-)
19
(+10)
2
(-)
3
(-)
0.231
(↓0.007)
1.950
(↓0.84)
3
(1↓)
ヤクルト
430 0.571
(↓0.096)
0.5
(-)
1132
(-)
23
(+6)
5
(-)
1
(-)
0.266
(↓0.025)
3.450
(↓0.51)
3
(4↑)
阪神
431 0.571
(↑0.071)
0.5
(↓1)
1032
(+11)
28
(+3)
4
(+1)
4
(-)
0.226
(↑0.022)
3.040
(↑0.14)
5
(3↑)
西武
440 0.500
(↑0.071)
1
(↑1)
1024
(+2)
23
(+1)
5
(+1)
7
(-)
0.215
(↓0.002)
2.440
(↑0.22)
5
(2↓)
DeNA
440 0.500
(↓0.071)
1
(-)
1031
(-)
26
(+4)
3
(-)
1
(-)
0.265
(↓0.013)
2.710
(↑0.06)
5
(2↓)
日本ハム
440 0.500
(↓0.071)
1
(-)
1029
(-)
20
(+1)
11
(-)
3
(-)
0.264
(↓0.015)
2.380
(↑0.19)
5
(3↑)
巨人
440 0.500
(↑0.071)
1
(↑1)
1030
(+10)
30
(-)
10
(+2)
3
(-)
0.272
(↑0.018
3.800
(↑0.55)
5
(2↓)
中日
440 0.500
(↓0.071)
1
(-)
1024
(+1)
33
(+2)
4
(-)
6
(+4)
0.243
(↑0.001)
3.610
(↑0.19)
5
(3↑)
広島
440 0.500
(↑0.071)
1
(↑1)
1016
(+1)
26
(-)
3
(+1)
4
(-)
0.198
(↓0.014)
3.210
(↑0.48)
11
(1↑)
ロッテ
251 0.286
(↑0.119)
2.5
(↑1)
1029
(+6)
36
(-)
9
(+1)
4
(-)
0.224
(↑0.012)
4.180
(↑0.57)
11
(-)
楽天
250 0.286
(↓0.047)
2.5
(-)
1122
(+3)
41
(+11)
5
(+2)
4
(+1)
0.252
(↑0.011)
5.460
(↓0.79)

<セ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
阪神
35172 0.673
(↑0.006)
-
(-)
89221
(+11)
159
(+3)
30
(+1)
27
(-)
0.249
(↑0.003)
2.700
(↑0.02)
2
(-)
DeNA
28231 0.549
(↓0.011)
6.5
(↓1)
91209
(-)
192
(+4)
44
(-)
9
(-)
0.263
(↓0.002)
3.460
(↑0.02)
3
(-)
広島
28260 0.519
(↑0.01)
8
(-)
89181
(+1)
182
(-)
36
(+1)
24
(-)
0.241
(↓0.003)
3.100
(↑0.06)
4
(-)
巨人
27280 0.491
(↑0.01)
9.5
(-)
88207
(+10)
225
(-)
62
(+2)
14
(-)
0.253
(↑0.003
3.980
(↑0.07)
5
(-)
ヤクルト
21312 0.404
(↓0.008)
14
(↓1)
89192
(-)
218
(+6)
48
(-)
28
(-)
0.234
(↓0.002)
3.780
(↓0.05)
6
(-)
中日
21330 0.389
(↓0.007)
15
(↓1)
89147
(+1)
182
(+2)
22
(-)
16
(+4)
0.240
(-)
2.940
(↑0.02)

<パ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
ORIX
31222 0.585
(↓0.011)
-
(-)
88210
(-)
170
(+10)
40
(-)
21
(-)
0.258
(↓0.002)
2.880
(↓0.1)
2
(-)
ロッテ
27203 0.574
(↑0.009)
1
(↑1)
93182
(+6)
155
(-)
33
(+1)
29
(-)
0.235
(↑0.002)
2.930
(↑0.05)
3
(-)
ソフトバンク
28212 0.571
(↑0.008)
1
(↑1)
92182
(+4)
168
(-)
31
(+1)
23
(-)
0.243
(↑0.001)
3.120
(↑0.06)
4
(-)
日本ハム
25310 0.446
(↓0.009)
7.5
(-)
87184
(-)
181
(+1)
43
(-)
29
(-)
0.227
(↓0.001)
2.870
(↑0.03)
5
(-)
西武
23301 0.434
(↑0.011)
8
(↑1)
89155
(+2)
181
(+1)
37
(+1)
35
(-)
0.231
(-)
3.020
(↑0.04)
6
(-)
楽天
19311 0.380
(↓0.008)
10.5
(-)
92151
(+3)
208
(+11)
42
(+2)
40
(+1)
0.215
(↑0.002)
3.570
(↓0.12)