西武(☆2対1★)中日 =交流戦2回戦(2023.06.07)・ベルーナドーム=
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中日
0000000011810
西武
000000101X2611
勝利投手:増田 達至(2勝1敗8S)
敗戦投手:祖父江 大輔(2勝3敗0S)

本塁打
【西武】長谷川 信哉(2号・9回裏ソロ)

  DAZN
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◆西武は両軍無得点で迎えた7回裏、源田の適時打で試合の均衡を破る。その後は同点を許すも、9回に長谷川のソロが飛び出し、サヨナラ勝利を収めた。投げては、6番手・増田が今季2勝目。敗れた中日は9回に追いつく粘りを見せるも、2番手・祖父江が痛恨の一発を浴びた。

◆中日涌井秀章の通算成績は156勝149敗で、交流戦は26勝23敗。今日の西武戦に勝てば石川(ヤクルト)に並び交流戦最多の27勝となるが、黒星を喫するとプロ野球29人目、現役では石川の183敗に次いで2人目の通算150敗を記録する。

◆中日が今季4度目のサヨナラ負けを喫した。村松の犠飛で追いついた直後の9回裏、2番手祖父江が西武長谷川にサヨナラ被弾。36歳右腕の涌井秀章が移籍後最長の8回1失点、同最多117球の熱投を見せたが報いることはできなかった。立浪和義監督は「涌井は素晴らしい粘りの投球をしてくれた。両チームとも点が取れないが、ウチの方がチャンスは多かった」とがっくり。今季最多4盗塁で西武より2本多い8安打を放ったが、あと1本が出なかった。▽中日涌井(8回5安打1失点も勝敗つかず)「もう少し、しっかり投げられた。スライダーが良くなかった。8回投げられたことは合格かな」

◆中日涌井秀章投手(36)の力投を打線がフォローできなかった。古巣相手に敵地連勝にマウンドに上がったベテランは、移籍後最長8回1失点。打線は1点を追う右腕降板直後の9回、村松の犠飛で同点に追いつくのが精いっぱいだった。9回裏に2番手祖父江が西武長谷川に痛恨のサヨナラ2号ソロを被弾。今季4度目のサヨナラ負けを喫した。「立ち上がりは良かった。だんだんと走者を出すことが増え、四球も。結果的に1失点にまとまったが、もう少し、しっかり投げられたかな。スライダーをしっかり操り切れてなかった。8回を投げられたことは合格かな」。ヤクルト石川に並ぶ、交流戦最多タイの27勝を逃した涌井は、いつものようにポーカーフェースで試合を振り返った。今季最多4盗塁で得点圏に走者を進めたが、1得点で敗戦した。立浪監督はまず「素晴らしい粘りの投球をしてくれた」と背番号20を称賛。「両チームとも点が取れないが、ウチの方がチャンスは多かった。よく追いついたが、あそこ(9回)で越せなかった」と、繰り返される決定打不足に肩を落とした。

◆途中出場の西武長谷川信哉内野手(21)が、プロ初のサヨナラ本塁打を放ち、交流戦勝率を5割に戻した。1-1に追いつかれた9回1死、中日祖父江に対しカウント1-1からの3球目、外角低め149キロ直球をライナーで左翼席に突き刺した。本拠地の大声援の中でダイヤモンドを周回し、歓喜のウオーターシャワーを浴びた。「シンプルに気持ち良かったです。しっかり振り抜いてくれた結果スタンドまで届いてくれた」と喜んだ。ベンチスタートから仕事を果たした。7回無死、川越の代走として出場すると、その後2死二塁から、源田の右前打に快足を飛ばして先制のホームイン。「ライトが深かったので。どこからでもかえるつもりでした」と振り返った。チームとしても今季初のサヨナラ勝利。指揮官として初のサヨナラを味わった松井監督も、長谷川について「持ってるんですね。ああいうところ1発で結果を出せるって。ナイスバッティングです」とたたえた。 5月16日の日本ハム戦でも9回2死から劇的な1号ソロを放ち、チームの勝利に結びつけた"持ってる男"は、「逆境というか、追い込まれるほど発揮出来るんじゃないかなというのは感じます」。勝負強い若獅子が、さらなる活躍を目指していく。【鈴木正章】○...侍ジャパンの西武源田壮亮内野手が、両チーム無得点で迎えた7回に先制打を放った。2死二塁から右前に運び「ピッチャーがみんな頑張ってくれていたので、先に点を取ることができて良かったです」と話した。WBCでは右手小指を骨折した状態で世界一に貢献。開幕直後は離脱したものの、5月26日から1軍に合流。勝負強い打撃で、勝利に貢献した。▽西武本田(開幕時は中継ぎも今季2度目先発で4回無失点)「常にランナーを背負う展開で、しんどいピッチングでした。最低でも5回以上は投げなければと思っていました」

◆持ってる若獅子!! 途中出場の西武長谷川信哉内野手(21)が、プロ初のサヨナラ本塁打を放った。1-1に追いつかれた9回1死、中日祖父江の外角低め直球を左翼席へ。本拠地の大声援の中、右人さし指を突き上げダイヤモンドを周回し、歓喜のウオーターシャワー。「シンプルに気持ち良かったです。しっかり振り抜いた結果スタンドまで届いてくれた」と喜んだ。またも土壇場で真価を発揮した。5月16日の日本ハム戦では9回2死から同点となるプロ1号を放ち、延長勝利に結びつけた。その後スタメンに定着しかけたが、5月30日に特例2023で登録抹消。今月2日に再登録されると「川越さんにスタメンをとられ、すごく悔しく思いました。でもそれを引きずっててはいけない。切り替えてベンチの仕事をしていこう」。この日は7回無死から、その川越の代走として出場。その後2死二塁から源田の右前打で先制のホームイン。9回の大仕事につなげた。チームとして今季初のサヨナラ勝利で、交流戦勝率5割復帰。松井監督も「持ってるんですね。ああいうところ1発で結果を出せるって」とヒーローをたたえた。育成入団から3年目の"持ってる男"は「逆境というか、追い込まれるほど(力を)発揮出来るんじゃないかなというのは感じます」。これからも持ち味の勝負強さを示していく決意だ。【鈴木正章】

◆西武の本田が前回登板に続いて4回無失点で交代した。二回以外は走者を背負ったが、辛抱強く本塁を踏ませない。三回2死満塁は石川昂をチェンジアップで三ゴロに仕留め、四回1死一、三塁では龍空を二ゴロ併殺でしのいだ。救援が本職の30歳。今季も開幕からブルペンを支えてきたが、今井や隅田が2軍再調整になり先発の駒不足で白羽の矢が立った。「先制点を与えずに0点で抑え、少しでも長い回を投げたい」と臨んだ先発2戦目も役目を果たした。

◆西武が今季初のサヨナラ勝ち。1―1の九回に途中出場の長谷川が左越えにソロ本塁打を放ち、試合を決めた。6番手の増田が2勝目。中日の涌井は8回を1失点と好投。九回に代打村松の犠飛で追い付いたが、祖父江が痛打された。

◆育成ドラフト出身の西武・長谷川信哉内野手(21)が九回にサヨナラ本塁打。育成ドラフト出身選手のサヨナラ弾は2022年のソフトバンク・周東佑京(6月18日の楽天戦、8月13日のオリックス戦)に次いで2人目で、西武では初。

◆1-1の九回。迷いなく振り抜いた打球が左翼席に飛び込んだ。西武・松井監督の秘蔵っ子、長谷川信哉内野手(21)が自身初のサヨナラ本塁打を放った。「シンプルに気持ち良かった。逆境というか、追い込まれれば追い込まれるほど(力を)発揮できるタイプ」5月16日の日本ハム戦(エスコン)でも1点を追う九回2死からプロ初本塁打を放っており、その言葉も説得力を増す。福井・敦賀気比高から2021年、育成ドラフト2位で入団して3年目。昨年7月に支配下登録された。京都市出身で中学時代の所属チーム「京都嵐山ボーイズ」の旧名が「京都ライオンズ」。縁を感じていた西武に指名された。母は元舞妓(まいこ)で、長谷川自身もなかなかのイケメンだ。内野手登録ながらも遠投105メートルの強肩と50メートル5秒8の俊足を生かし、5月に入って外野のレギュラーポジションをつかみかけていたが、同30日に倦怠(けんたい)感と腹痛を訴えて「特例2023」で出場選手登録を外れた。その後は再びベンチを温める日々が多くなったが、この日は七回に代走で途中出場し、最初の打席で劇弾を放った。2軍監督時代から将来はトリプルスリーを狙える逸材と評してきた松井監督は「土壇場での勝負強さ、何か〝持ってる〟ね」と目を細めた。(東山貴実)

DAZN

<交流戦順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(2↑)
ソフトバンク
530 0.625
(↑0.054)
-
(↓1)
1035
(+4)
26
(-)
4
(+1)
2
(-)
0.259
(↑0.004)
3.040
(↑0.44)
1
(-)
ORIX
530 0.625
(↓0.089)
0
(-)
1027
(-)
19
(+10)
2
(-)
3
(-)
0.231
(↓0.007)
1.950
(↓0.84)
3
(1↓)
ヤクルト
430 0.571
(↓0.096)
0.5
(-)
1132
(-)
23
(+6)
5
(-)
1
(-)
0.266
(↓0.025)
3.450
(↓0.51)
3
(4↑)
阪神
431 0.571
(↑0.071)
0.5
(↓1)
1032
(+11)
28
(+3)
4
(+1)
4
(-)
0.226
(↑0.022)
3.040
(↑0.14)
5
(3↑)
西武
440 0.500
(↑0.071)
1
(↑1)
1024
(+2)
23
(+1)
5
(+1)
7
(-)
0.215
(↓0.002)
2.440
(↑0.22)
5
(2↓)
DeNA
440 0.500
(↓0.071)
1
(-)
1031
(-)
26
(+4)
3
(-)
1
(-)
0.265
(↓0.013)
2.710
(↑0.06)
5
(2↓)
日本ハム
440 0.500
(↓0.071)
1
(-)
1029
(-)
20
(+1)
11
(-)
3
(-)
0.264
(↓0.015)
2.380
(↑0.19)
5
(3↑)
巨人
440 0.500
(↑0.071)
1
(↑1)
1030
(+10)
30
(-)
10
(+2)
3
(-)
0.272
(↑0.018)
3.800
(↑0.55)
5
(2↓)
中日
440 0.500
(↓0.071)
1
(-)
1024
(+1)
33
(+2)
4
(-)
6
(+4)
0.243
(↑0.001
3.610
(↑0.19)
5
(3↑)
広島
440 0.500
(↑0.071)
1
(↑1)
1016
(+1)
26
(-)
3
(+1)
4
(-)
0.198
(↓0.014)
3.210
(↑0.48)
11
(1↑)
ロッテ
251 0.286
(↑0.119)
2.5
(↑1)
1029
(+6)
36
(-)
9
(+1)
4
(-)
0.224
(↑0.012)
4.180
(↑0.57)
11
(-)
楽天
250 0.286
(↓0.047)
2.5
(-)
1122
(+3)
41
(+11)
5
(+2)
4
(+1)
0.252
(↑0.011)
5.460
(↓0.79)

<セ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
阪神
35172 0.673
(↑0.006)
-
(-)
89221
(+11)
159
(+3)
30
(+1)
27
(-)
0.249
(↑0.003)
2.700
(↑0.02)
2
(-)
DeNA
28231 0.549
(↓0.011)
6.5
(↓1)
91209
(-)
192
(+4)
44
(-)
9
(-)
0.263
(↓0.002)
3.460
(↑0.02)
3
(-)
広島
28260 0.519
(↑0.01)
8
(-)
89181
(+1)
182
(-)
36
(+1)
24
(-)
0.241
(↓0.003)
3.100
(↑0.06)
4
(-)
巨人
27280 0.491
(↑0.01)
9.5
(-)
88207
(+10)
225
(-)
62
(+2)
14
(-)
0.253
(↑0.003)
3.980
(↑0.07)
5
(-)
ヤクルト
21312 0.404
(↓0.008)
14
(↓1)
89192
(-)
218
(+6)
48
(-)
28
(-)
0.234
(↓0.002)
3.780
(↓0.05)
6
(-)
中日
21330 0.389
(↓0.007)
15
(↓1)
89147
(+1)
182
(+2)
22
(-)
16
(+4)
0.240
(-)
2.940
(↑0.02)

<パ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
ORIX
31222 0.585
(↓0.011)
-
(-)
88210
(-)
170
(+10)
40
(-)
21
(-)
0.258
(↓0.002)
2.880
(↓0.1)
2
(-)
ロッテ
27203 0.574
(↑0.009)
1
(↑1)
93182
(+6)
155
(-)
33
(+1)
29
(-)
0.235
(↑0.002)
2.930
(↑0.05)
3
(-)
ソフトバンク
28212 0.571
(↑0.008)
1
(↑1)
92182
(+4)
168
(-)
31
(+1)
23
(-)
0.243
(↑0.001)
3.120
(↑0.06)
4
(-)
日本ハム
25310 0.446
(↓0.009)
7.5
(-)
87184
(-)
181
(+1)
43
(-)
29
(-)
0.227
(↓0.001)
2.870
(↑0.03)
5
(-)
西武
23301 0.434
(↑0.011)
8
(↑1)
89155
(+2)
181
(+1)
37
(+1)
35
(-)
0.231
(-)
3.020
(↑0.04)
6
(-)
楽天
19311 0.380
(↓0.008)
10.5
(-)
92151
(+3)
208
(+11)
42
(+2)
40
(+1)
0.215
(↑0.002)
3.570
(↓0.12)