オリックス(☆2対1★)巨人 =交流戦1回戦(2023.06.06)・京セラドーム大阪=
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 123456789
巨人
0001000001500
ORIX
00200000X2410
勝利投手:山本 由伸(5勝2敗0S)
(セーブ:山﨑 颯一郎(0勝0敗1S))
敗戦投手:髙橋 優貴(0勝1敗0S)
  DAZN
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◆オリックスが3連勝。オリックスは3回裏、1死満塁の好機で森の適時二塁打が飛び出し、2点を先制する。投げては、先発・山本が8回4安打1失点の好投。最後は2番手・山崎颯が締め、山本は今季5勝目を挙げた。敗れた巨人は、打線が1得点のみと振るわなかった。

◆試合開始7時間前に、早くもオリ姫たちが集結した。この日の巨人3連戦、9日からのDeNA3連戦の6日間、毎年恒例イベント「Bsオリ姫デー2023」が開催。この日からオリ姫デーのイベントグッズも発売となった。京セラドーム大阪のグッズショップ「Bs SHOP」は、午前11時の開店予定を5分ほど早めてオープン。開店時には約500人が列をなし、先頭に並んでいたファンは午前5時30分から待っていたという。今年のオリ姫デーのテーマは「アイドル」。「オリ姫が選ぶバファローズの推しメン(略してオリメン)」で選ばれた11人の選手が、アイドルに変身。グッズのラインアップもアイドルショップさながらに、うちわや選手の全身のアクリルスタンド、フォトブックなどが並んだ。

◆オリックス広岡大志内野手(26)が巨人ナインと再会した。試合前練習で巨人ベンチに歩み寄り、1人1人と笑顔であいさつを交わした。智弁学園(奈良)時代からのチームメートで1学年先輩の岡本和とは熱いハグで再会を喜んだ。広岡は5月17日に鈴木康平投手(29)とのトレードで巨人からオリックスに移籍していた。

◆巨人が強力打線でオリックス山本打ちを目指す。中田翔が一塁に座り、ウォーカーをDHで起用。これまで三塁で先発することが多かったルーキー門脇が2カ月ぶり2度目のセカンドでの先発となった。今季初白星を目指す高橋がマウンドに上がる。

◆巨人小林誠司捕手(33)が、円陣の声出しでナインをもり立てた。6連戦初戦でオリックス山本と相対する。小林は「今日からまた週初めで、みんなで1つになって今週6連勝、全員で絶対勝ちましょう! さあいこう」と声を張り上げた。これに元木作戦兼内野守備コーチは「かっこつけすぎや(笑い)」と笑顔でツッコんだ。

◆"智弁コンビ"の再会にファンが歓喜した。巨人岡本和真内野手(26)とオリックス広岡大志内野手(26)が再会した。試合前に先輩の岡本和から駆け寄り、力強い握手と熱いハグで喜んだ。智弁学園(奈良)時代からのチームメートで1学年違いの先輩後輩。広岡が21年にヤクルトからトレードで加入してチームメートとなったが、5月17日に鈴木康平投手(29)とのトレードで巨人からオリックスに移籍していた。SNSではハグする2人に歓喜するファンが続出。「泣いてしまった」「無理、かわいすぎる」「どっちもうれしそうでかわいい無理泣ける」「これが見たかった」などのツイートが相次いだ。

◆毎年恒例のオリックスのイベント「オリ姫デー」が開催され、球場がライブ会場のように彩られた。今年のオリ姫デーのテーマは「アイドル」。「オリ姫が選ぶバファローズの推しメン(略してオリメン)」で選ばれた11人の選手が、アイドルに変身。グッズショップにも、うちわや選手の全身のアクリルスタンド、フォトブックなどがずらりと並んだ。球場の入り口にはアイドルに変身した選手のビジュアルで飾られ、巨大なポスターも登場。ライブ会場のようなデコレーションが施された。試合のイニング間に流れる映像もオリ姫デー仕様。グラウンドとは違う、柔らかい笑顔やクールにきまった選手の表情がファンを楽しませた。今年のオリ姫デーは6日からの巨人3連戦、9日からのDeNA3連戦の6日間で開催される。

◆巨人ナインが旧友と再会した。試合前練習で5月17日にオリックスへトレード移籍した広岡大志内野手と交流。智弁学園(奈良)時代からのチームメートだった岡本和真内野手(26)は、ベンチから一直線に駆け寄り笑顔の熱烈ハグで後輩との再会を喜んだ。主砲以外にも、中田翔や大城卓らナインが旧交を温めた。WBCで共闘した侍ジャパンメンバーも再会を果たした。7日に先発する戸郷は宮城と言葉を交わし、おなかをタッチ。「良い御利益があるように(笑い)。宮城は前回完封してますし、いい刺激になります」とすっかり距離が縮まった後輩の活躍に発奮する。ただ、試合が始まれば敵になる。岡本和は2回先頭、三ゴロを放って三塁・広岡の失策で出塁。同じ侍ジャパンメンバーで、試合前時点で通算5打数4安打、打率8割と好相性の山本から初の走者を出した。1年9カ月ぶりの先発白星を狙った高橋だったが、3回1死満塁から森に中越えの先制2点適時二塁打を浴びて降板。2回1/3を4安打2失点3四死球だった。しかし、3回に反撃開始する。先頭の坂本が東京五輪で共闘した山本から左前打でチーム初安打を放つと、3試合ぶりにスタメン復帰の中田翔が内角への150キロシュートに腕をたたむ技ありの左前適時打。「チャンスだったので積極的に行こうと思っていました。詰まったけど、飛んでくれたところが良かったです」と振り返った。球界屈指の右腕・山本と対峙(たいじ)した。【小早川宗一郎】

◆オリ姫にささげる1、2位リレーだ。オリックスが自慢の投手力で巨人との接戦を制した。この日から6日間、毎年恒例のイベント「オリ姫デー」を開催。テーマは「アイドル」で「オリ姫が選ぶバファローズの推しメン(略してオリメン)」で選ばれた11人の選手がアイドルに変身。球場内はライブ会場さながらの装いだった。投票で2位に選ばれたエース山本由伸投手(24)は8回を投げ、4安打1失点とクールな投球を披露。「初回からいい入りができた。試合に勝てたのでよかった」。オリ姫の声援については「もちろん、すごく力になりました」とニッコリ。9回からマウンドに上がったのは、堂々の1位に選出された山崎颯一郎投手(24)。最後は159キロ直球で三振にしとめ、無失点でゲームをしめた。山崎颯は今季初セーブ。イケメン選手の華麗なリレーで、3連勝。首位の座をがっちりと守った。

◆巨人鈴木康平投手(29)が古巣・オリックスを相手に凱旋(がいせん)登板した。1点を追う8回からマウンドへ上がった。先頭の相手打者はトレード相手となった広岡。2球目の123キロカーブで中飛に打ち取った。さらに元同僚の茶野と中川を空振り三振に斬り、3者凡退と好リリーフを見せた。鈴木は5月17日に広岡とのトレードでオリックスから巨人に加入。オリックス時代に着用した背番号30を広岡に譲り、広岡が巨人で着用した背番号32を引き継いだ。加入当初はユニホーム到着が間に合わず、大きめサイズの広岡のユニホームをそのまま着用して登板していた。

◆巨人のリリーフ陣が3回途中から5回2/3を無安打無失点リレーでつないだ。先発高橋が2回1/3を4安打2失点3四死球で降板。1死満塁から菊地が後を受けると、オリックス頓宮、ゴンザレスを打ち取り無失点で切り抜けた。菊地はそこから3イニングを無安打無失点5奪三振とパーフェクトリリーフ。試合をつなぎ「絶対粘ろうと。投手みんなでつないでいく気持ちでした。カットボールとフォークが良いところにいってくれた」と振り返った。原監督も菊地の好リリーフに「成長してくれていますね」と目を細めた。7回から登板した3番手の三上も先頭に死球を与えたが、後続を打ち取り無安打無失点。8回から登板した4番手鈴木は古巣・オリックスを相手に凱旋(がいせん)登板した。先頭はトレード相手となった広岡との"トレード対決"で中飛に打ち取った。3者凡退で締め、3回の2失点から無安打リレーをつないだ。

◆巨人高橋優貴投手(26)が1年9カ月ぶりの先発白星を狙ったが、3回途中で早々に降板した。課題の立ち上がりはオリックス中川に2死から右翼線へ二塁打を浴びるも、森を二ゴロに仕留めて無失点に抑えた。2回も2四死球で走者を許したが、無失点で切り抜けた。しかし3回に2安打と四球で1死満塁とすると、森に中越えの2点適時二塁打を浴びて先制を許して降板。2回1/3を4安打2失点3四死球だった。高橋は「ボールも操れてませんし、打たれて当然。まず投球になってない部分が多いかなと思うので一から作り直しかなと思います」と猛省した。5月30日のロッテ戦では、苦手な立ち上がりを考慮して平内がプロ初先発。高橋が3回から登板し、4回1/3を4安打1失点と粘投した。中6日で今季初白星を狙ったが、またも届かなかった。

◆巨人がオリックスの"侍継投"に5安打1得点で完敗した。相手先発の山本にはベース板のコーナーに緩急も交えて投げ分けられた。2点を追う4回2死二塁から中田翔の適時打で1点差に迫るも、次の得点はとてつもなく遠かった。原辰徳監督は「狙い球が漠然としすぎていた感じはある。ストライクを打つか、打たないかというのは、まあ重要なことでしょうね」と指摘した。7回無死一塁で代打重信が犠打を試みるも痛恨の捕邪飛。9回は山崎颯に岡本和が左前打で一矢報いるも無得点に封じられた。好投手を相手に先発高橋は4安打2失点で3回を持たずに降板。3四死球と継続して課題を残し「ボールも操れていないし、打たれて当然。一から作り直しかなと思います」と自らを戒めた。2連敗で借金2。交流戦通算199勝186敗12分けとして、セ球団初の大台は次戦以降に持ち越しとなった。

◆オリックス森友哉捕手が勝負強さを発揮し、決勝打を放った。3回1死満塁で、巨人高橋の直球を捉え、中堅フェンス直撃の2点適時二塁打。山本を援護し、「うちのエースが投げてるので、2点あれば十分かなと思いました」とお立ち台で笑った。今季は満塁で4打数3安打8打点、打率は7割5分だ。4月下旬から主に4番を任されているが、「4番やと思ってないですよ。4番目です。次に回す、しっかり。いい形で回すというのを思ってます」とつなぎの意識で打席に立っている。

◆オリ姫にささげるイケメンリレーだ。オリックス山本由伸投手(24)が8回4安打1失点で今季5勝目を手にした。バトンを受けて9回に登板した山崎颯一郎投手(24)は今季初セーブ。恒例「オリ姫デー」の初日に、ファンが選ぶ"推しメン"で1位と2位に輝いた右腕がつなぎ、チームは3連勝、貯金を今季最多の10に伸ばした。パの首位をがっちりキープし、交流戦でも単独首位に躍り出た。応援してくれたオリ姫たちへ。山本はステージの上から、真っすぐに感謝の気持ちを伝えた。「もちろん、はい。すごく力になりました」。りりしいマウンド姿と、さわやかな笑顔。ファンの心をがっちりとつかんだ。「いい打者がたくさんいたので、しっかり自分の投球を心がけました」。3回まで無安打に抑える上々の滑り出し。2点の援護を受けた直後の4回に2死二塁で中田翔の適時打で1点をかえされるも、ここで止めるのがエースの頼もしさ。続くウォーカーを143キロフォークで空振り三振に仕留めた。「とにかくいいボールを投げることに集中して、しっかりいい球を投げられたと思います」。ギアを上げたように、8回まで連打を浴びず、注目を一身に浴び続けた。人気も実力もトップクラス。毎年恒例のイベント「オリ姫デー」初日。6連戦で開催される今年のテーマは「アイドル」で、オリ姫が選ぶ推しメン、通称「オリメン」の11人が華麗なアイドル姿になりきった。堂々の2位にランクインした山本は、シルバーの指輪やイヤリングをつけてクールなアイドルに変身した。1位に輝いた山崎颯も「由伸とか韓国アイドルみたいな感じだったので、すげえなって」と、感嘆の声を上げるほどのかっこよさ。アイドル姿の山本のうちわを手に、声援を送るファンもいた。球場周りもライブ会場のような装飾が施され熱気は最高潮。その中心で冷静な投球を続けた右腕を、中嶋監督もねぎらった。「強い打線ですので、最少失点で切り抜けたというのは非常にいいと思う。あんまり力まずにですね、いいと思いますよ。あのぐらいの感じで」。これで規定投球回に乗り、防御率1・82は両リーグトップ。このままいけば、次戦は甲子園でセ・リーグ首位の阪神と対戦する。写真の中だけではない。マウンドに立つ本来のかっこよさと強さで、山本が魅了した。【磯綾乃】【「オリ姫デー」特集号6日から発売! 詳しくはこちら】

◆オリ姫にささげるイケメンリレーだ。オリックス山本由伸投手(24)が8回4安打1失点で今季5勝目を手にした。バトンを受けて9回に登板した山崎颯一郎投手(24)は今季初セーブ。恒例「オリ姫デー」の初日に、ファンが選ぶ"推しメン"で1位と2位に輝いた右腕がつなぎ、チームは3連勝、貯金を今季最多の10に伸ばした。パの首位をがっちりキープし、交流戦でも単独首位に躍り出た。日刊スポーツの「オリ姫デー特集号」(タブロイド判オールカラー16ページ、税込み490円)が発売初日から人気を博した。オリメン投票1位の山崎颯らを"アイドル"写真風にまとめた保存版で、6日の「オリ姫デー」初日に合わせて球場内の「Bs SHOP」などに並び、たくさんの人が手に取る姿があった。同店にはイベントグッズも登場。午前11時のオープン時には約500人が列をつくり、先頭のファンは午前5時30分から待っていたという。「オリ姫デー」のイベントは11日のDeNA戦まで6日間開催される。

◆大阪オリ姫にささげるイケメンリレーだ。オリックス山本由伸投手(24)が8回4安打1失点で今季5勝目を手にした。バトンを受けて9回に登板した山崎颯一郎投手(24)は今季初セーブ。恒例「オリ姫デー」の初日に、ファンが選ぶ"推しメン"で1位と2位に輝いた右腕がつなぎ、チームは3連勝、貯金を今季最多の10に伸ばした。パの首位をがっちりキープし、交流戦でも単独首位に躍り出た。オリックス山崎颯がオリ姫たちを喜ばせた。「恥ずかしいピッチングはできないなと思っていた。マウンドに行く時にすごく声援が聞こえるので、それもすごい力になりました」。1点リードの最終回に登板し、先頭の秋広を134キロフォークで空振り三振。岡本和に左前打を浴びるも、吉川、重信から連続三振を奪い、今季初セーブを挙げた。オリ姫が選ぶ「オリメン」ランキングで、そうそうたるチームメートを抑えて堂々の1位。仲の良い山本をも上回り「結構狙っていたので。このタイミングしかないなとは思っていたので、とれてうれしいです」といたずらっぽく笑った。山本からのリレーで接戦を制し、「由伸とは同期で同級生で、やっぱりうれしいです」と相好を崩した。これで5月7日西武戦(京セラドーム大阪)から12試合連続無失点。守護神の平野佳がケガで離脱する中、奮闘を続けている。「平野さんがいないのは痛い。ブルペン陣でカバーし合って」。幼い頃は「仮面ライダークウガ」に憧れた右腕。柔和な笑顔と豪快な投球で、今はたくさんの人を魅了している。【磯綾乃】

◆巨人・高橋優貴投手(26)は3回もたず降板となった。二回まで無失点も、三回は先頭の9番・若月の左前打からピンチを作り、1死満塁で4番・森には147キロの直球を中越えへ運ばれる2点二塁打。ここで早くも2番手・菊地への交代を告げられた。2回1/3、56球で4安打、3四死球で2失点。オリックス・山本との投げ合いで試合を作れなかった。21年に11勝を挙げた左腕は今季、育成から支配下復帰を勝ち取ったものの、3度の先発全てで3イニング以内の降板となっており、悔しい試合が続いている。

◆オリックスの森が先制打を放った。三回にやや甘く入った速球をフルスイング。中堅の頭上を越えて、チームに2点をもたらした。「犠飛でも1点の場面だったので、思い切って振りにいった」と胸を張った。この日は若月が先発マスクをかぶり、指名打者での出場。守備に就くときよりもリズムに乗りづらいというが「ベンチではほとんど座らず、守備に就いている感覚で試合を見ている」と工夫をこらす。対戦経験が少なく「難しい方が多い」と語る交流戦でも、さすがの勝負強さを発揮している。

◆オリックスが3連勝。山本は球威のある直球に変化球を効果的に交え、8回4安打1失点で5勝目。山崎颯が今季初セーブ。打線は三回に森の2点二塁打で先制した。巨人は接戦に持ち込んだが、あと1点が遠かった。

◆課題の制球が定まらず、リズムに乗れなかった。先発した巨人・高橋優貴投手(26)が三回途中まで4安打2失点。悔しさをにじませ、マウンドを降りた。毎回走者を背負いながらも、無失点投球を続けていたが三回につかまった。先頭の若月に左前打で出塁を許すと、その後に四球と安打で好機を広げられ、1死満塁で4番・森に中越え2点二塁打を許した。三回途中までで3四死球と不安定な制球が目立ち、ここで原監督は交代を決断。序盤で2番手・菊地にマウンドを譲った。救援投手から短い回で継投する戦術「オープナー」を採用した前回5月30日のロッテ戦(ZOZOマリン)では2番手として登板し、4回1/3を3安打1失点。今季3度目の先発登板で初勝利を目指す左腕は「与えられた場所でしっかり結果を残すことが大事。自分の持っている力を出して、立ち向かっていけるように」と意気込んでいたが、またしても白星をもぎとれなかった。2021年に11勝を挙げた左腕だが、今季は先発した3試合で3回を投げ切ったのが最長。立ち上がりにつかまり、試合をつくる前に降板する苦しい試合が続いている。反撃したい打線は、相手先発・山本の前に八回までわずか4安打。四回に中田翔の左前適時打で1点こそ返したが、150キロ後半の直球と大きく立てに割れる120キロ台のカーブに苦戦。救援陣の無失点リレーも実らず1―2と1点差負けした。

◆巨人・菊地大稀投手(24)が2点を先行された三回1死二、三塁から2番手で登板し、3回2/3を無安打無失点に抑えた。縦に割れるスライダーを駆使して5奪三振。原辰徳監督(64)は好投した2年目右腕を「成長してくれている。ワンサイドになる可能性があったが、うまく投げた」とたたえた。先発した高橋は三回途中4安打2失点で降板。3四死球と制球もいまひとつで「ボールが操れていないし、打たれて当然だった。一からつくり直しかな」と肩を落とした。指揮官は「まだできると思う」と巻き返しを期待した。

◆巨人・高橋優貴投手(26)は3回持たずKOされ今季初黒星を喫した。二回まで無失点も、三回は先頭の9番・若月の左前打からピンチを作り、1死満塁で4番・森には147キロの直球を中越えへ運ばれる2点二塁打。ここで早くも2番手・菊地への交代を告げられた。2回1/3を56球で4安打3四死球で2失点。「ボールも操れてませんし、打たれて当然だったなと。ピッチングになっていない部分が多いと思うので、一からつくり直しかな」と肩を落とした。21年に11勝を挙げた左腕は今季、育成から支配下復帰を勝ち取ったものの、3度の先発全てで3イニング以内の降板となっており、悔しい試合が続く。球界屈指の好投手のオリックス・山本との投げ合いで今季初白星を挙げることができなかった。

◆セ・リーグ4位の巨人は2連敗で借金2。原辰徳監督(64)は球界屈指の好投手、山本の前に8回4安打1得点の打線に注文をつけた。「狙い球が漠然とし過ぎていた感じはある。いい投手とはいえボール球にあれだけ(手が出てしまった)。打つか、打たないか(の狙い)は重要でしょうね」山本の得意球、低めへ大きく落ちるカーブに手が出る場面が目立った。1点を追う七回無死一塁では代打・重信が初球をバント失敗。少ないチャンスもミスで潰れた。投げては先発の高橋を2回?で2失点したところで早々に降板させ、反攻に転じた。3回?を無安打に封じた菊地から三上、鈴木康と救援陣がパーフェクトリレーでつないだが、投打の歯車はかみ合わなかった。5カード連続で初戦黒星。上昇気流が生まれない。(谷川直之)

◆EXILEもSexyZoneもビックリ仰天するはず!? 京セラドームがアイドルグループのコンサート会場と化した。これぞドーム初日! オリックスが山本&山崎颯のイケメンリレーで今季4度目の3連勝だ。「(オリ姫は)もちろん、すごく力になりました」8回1失点で自身4連勝での5勝目を挙げた山本がお立ち台で、えくぼを見せた。「とにかくいいボールを投げることに集中して投げられた」。先頭に安打を許した七回は速球のギアを上げた。続く代打重信を高めの154キロでバントフライに打ち取り、反撃ムードの高まりを許さない。大城卓と代打梶谷をともに速球で左飛に仕留めた。11日のDeNA戦まで2カード6試合の「オリ姫デー2023」が始まった。年々バージョンアップしている女性ファンを対象としたイベント。今回はオリ姫たちによるオリメン投票で選ばれた11選手がアイドルとなり「キュート」「クール」の2グループを結成。アスリートとは思えないほど〝美〟にこだわった。オリメン投票で2位に輝いた山本が先発し、8回1失点で自身5勝目を挙げると、九回を任されたのが同1位の山崎颯。「9頭身でイケメン」「お肌ツヤツヤ」と評された190センチ右腕は1安打を許したものの3奪三振で今季初セーブ! 腰痛で平野佳を欠く中、ベンチには今季2Sのワゲスパックもいたが、名将・中嶋監督は、オリ姫のためのタクトを見せた!?「う~~~~~ん」チーム状態を問われた指揮官は、これでもかとうなっていた。「う~ん。まだまだですね」。5月上旬に右足部骨挫傷で離脱していた森も戻り、この日は三回に決勝の2点打。貯金を10に乗せても脇を締めている。「必死でこれからもやっていきたい」と山本。交流戦は単独首位。オリ姫もオリ達も大喜びの夏がこれからやってくる!

◆軽~く代えられた。巨人はどう感じたのかな。1点差の九回。打順はクリーンアップというところで、オリックスベンチはエースの山本から山崎颯に交代。山本は8回を4安打で、100球にも達していない。軽く見られているとしか、表現のしようがないよ。実際、抵抗らしい抵抗もないまま、スーッと負けている。山本はもはや論じる必要もないくらい、いい投手だし、左脚をあまり上げない投球フォームもあって余計、軽くあしらわれた印象が強い。エモトが1日のロッテ-巨人の解説でZOZOマリンに行ったとき、原監督は阪神戦(5月26-28日、甲子園)の3連敗について「力負けしました」と振り返っていた。思わずその言葉が頭をよぎった。いいチームが相手になると、やはり「力負け」とはね。そんな中で唯一の収穫は、三回途中から2番手で打者11人をピシャリと抑えた菊地。ストレートも落ちるボールも決まり、コントロールもある。今後、どう使っていくのかな。(サンケイスポーツ専属評論家)

DAZN

<交流戦順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
ORIX
520 0.714
(↑0.047)
-
(-)
1127
(+2)
9
(+1)
2
(-)
3
(-)
0.238
(↓0.011)
1.110
(↑0.02)
2
(2↑)
ヤクルト
420 0.667
(↑0.067)
0.5
(-)
1232
(+10)
17
(+3)
5
(+1)
1
(-)
0.291
(↓0.002)
2.940
(↓0.01)
3
(3↑)
ソフトバンク
430 0.571
(↑0.071)
1
(-)
1131
(+2)
26
(+1)
3
(+1)
2
(-)
0.255
(↓0.021)
3.480
(↑0.6)
3
(2↓)
DeNA
430 0.571
(↓0.096)
1
(↓1)
1131
(+1)
22
(+2)
3
(-)
1
(-)
0.278
(↓0.012)
2.770
(↑0.12)
3
(2↓)
日本ハム
430 0.571
(↓0.096)
1
(↓1)
1129
(+2)
19
(+3)
11
(+1)
3
(-)
0.279
(↓0.003)
2.570
(↓0.07)
3
(3↑)
中日
430 0.571
(↑0.071)
1
(-)
1123
(+2)
31
(+1)
4
(-)
2
(-)
0.242
(-)
3.800
(↑0.45)
7
(3↓)
阪神
331 0.500
(↓0.1)
1.5
(↓1)
1121
(+1)
25
(+4)
3
(-)
4
(-)
0.204
(↓0.004)
3.180
(↓0.18)
8
(2↓)
西武
340 0.429
(↓0.071)
2
(↓1)
1122
(+1)
22
(+2)
4
(-)
7
(-)
0.217
(↓0.006)
2.660
(↑0.11)
8
(2↓)
巨人
340 0.429
(↓0.071)
2
(↓1)
1120
(+1)
30
(+2)
8
(-)
3
(-)
0.254
(↓0.016)
4.350
(↑0.32)
8
(2↑)
広島
340 0.429
(↑0.096)
2
(-)
1115
(+3)
26
(+2)
2
(-)
4
(-)
0.212
(↑0.009)
3.690
(↑0.29)
11
(-)
楽天
240 0.333
(↑0.133)
2.5
(-)
1219
(+4)
30
(+1)
3
(+1)
3
(-)
0.241
(↓0.001)
4.670
(↑0.77)
12
(1↓)
ロッテ
151 0.167
(↓0.033)
3.5
(↓1)
1123
(+3)
36
(+10)
8
(+1)
4
(-)
0.212
(↓0.002)
4.750
(↓0.83)

<セ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
阪神
34172 0.667
(↓0.013)
-
(-)
90210
(+1)
156
(+4)
29
(-)
27
(-)
0.246
(↓0.002)
2.720
(↓0.03)
2
(-)
DeNA
28221 0.560
(↓0.011)
5.5
(-)
92209
(+1)
188
(+2)
44
(-)
9
(-)
0.265
(↓0.001)
3.480
(↑0.03)
3
(-)
広島
27260 0.509
(↑0.009)
8
(↑1)
90180
(+3)
182
(+2)
35
(-)
24
(-)
0.244
(-)
3.160
(↑0.03)
4
(-)
巨人
26280 0.481
(↓0.01)
9.5
(-)
89197
(+1)
225
(+2)
60
(-)
14
(-)
0.250
(↓0.002)
4.050
(↑0.04)
5
(-)
ヤクルト
21302 0.412
(↑0.012)
13
(↑1)
90192
(+10)
212
(+3)
48
(+1)
28
(-)
0.236
(↑0.001)
3.730
(↑0.01)
6
(-)
中日
21320 0.396
(↑0.011)
14
(↑1)
90146
(+2)
180
(+1)
22
(-)
12
(-)
0.240
(-)
2.960
(↑0.03)

<パ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
ORIX
31212 0.596
(↑0.008)
-
(-)
89210
(+2)
160
(+1)
40
(-)
21
(-)
0.260
(↓0.001)
2.780
(↑0.04)
2
(-)
ロッテ
26203 0.565
(↓0.013)
2
(↓1)
94176
(+3)
155
(+10)
32
(+1)
29
(-)
0.233
(↓0.001)
2.980
(↓0.14)
3
(-)
ソフトバンク
27212 0.563
(↑0.01)
2
(-)
93178
(+2)
168
(+1)
30
(+1)
23
(-)
0.242
(↓0.003)
3.180
(↑0.06)
4
(-)
日本ハム
25300 0.455
(↓0.008)
7.5
(↓1)
88184
(+2)
180
(+3)
43
(+1)
29
(-)
0.228
(-)
2.900
(-)
5
(-)
西武
22301 0.423
(↓0.008)
9
(↓1)
90153
(+1)
180
(+2)
36
(-)
35
(-)
0.231
(↓0.001)
3.060
(↑0.02)
6
(-)
楽天
19301 0.388
(↑0.013)
10.5
(-)
93148
(+4)
197
(+1)
40
(+1)
39
(-)
0.213
(-)
3.450
(↑0.05)