日本ハム(★2対3☆)広島 =交流戦1回戦(2023.06.06)・エスコンフィールド北海道=

 123456789
広島
0001000203900
日本ハム
0020000002801
勝利投手:栗林 良吏(1勝5敗7S)
(セーブ:矢崎 拓也(3勝0敗6S))
敗戦投手:宮西 尚生(0勝1敗1S)

本塁打
【日本ハム】松本 剛(2号・3回裏2ラン)

  DAZN
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◆広島が逆転勝利。広島は2点を追う4回表、堂林の適時二塁打で1点差に迫る。そのまま迎えた8回には、西川と代打・松山の連続適時打で2点を奪い、試合をひっくり返した。投げては、2番手・栗林がプロ初勝利。敗れた日本ハムは救援陣が踏ん張りきれず、打線も中盤以降は無得点に終わった。

◆日本ハムのアリエル・マルティネス捕手(27)が4回の守備から途中交代した。2回の打席で左手へ死球を受けていた。「5番捕手」で先発出場。第1打席に左手に死球を受け、険しい表情を浮かべながらうずくまる姿も見られた。ベンチに下がって治療を受け、出場を続けたが、4回に伏見と交代した。

◆"帝京魂"がさく裂した。帝京出身の日本ハム松本剛外野手が、3回に先制の2号ソロ。この日、今季初昇格した帝京の後輩、郡を三塁に置いて、左翼ポール際へ貴重な1発をたたき込んだ。前カードの巨人3連戦でチームは5発。松本剛は「東京ドームでみんながホームランを打っていて、僕も打ちたいなと思っていました」と、自身にとって4月23日楽天戦以来となる1発を喜んだ。

◆北広島市で、逆転の広島がきた。1点を追う8回2死一、二塁からフルカウントとなったところで、一塁走者をマクブルームから曽根に代えた。西川の左前打で一気に三塁を陥れると、代打松山の決勝打で生還した。采配がハマった逆転劇に、新井監督は「本当にいい攻撃だったと思います。(代走は)自動的にスタートを切るので、長打になったら一気にかえってきてもらいたいと。事前に決めていた」とタクトに応えた選手をたたえた。

◆日本ハムのアリエル・マルティネス捕手(27)が2回の第1打席で左手に死球を受け、途中交代した。ボールが当たった瞬間は険しい表情でうすくまり一度ベンチに下がったが、戻って3回まで出場。4回の守備から伏見と交代した。その後、試合中に札幌市内の病院で検査を受け、左手甲の打撲と診断された。新庄監督は「検査を受けて大丈夫だったのでほっとしています」と話した。

◆日本ハムは終盤、勝ちパターンを攻略されて逆転負けした。2-1の8回に鉄腕左腕の宮西を投入も、2死一、二塁から広島西川に真ん中の直球をはじき返され同点。後を受けた玉井も火消しに失敗し、勝ち越し適時打を浴びた。宮西は19試合ぶりの失点。新庄剛志監督は「いい戦いはしましたけどね。飛んだコースが良かった。こういう時もありますよ」と切り替えた。

◆広島が日本ハム3連戦の初戦に逆転勝ちした。先発大瀬良は3回に先制2ランを浴びたが、その後は降板する6回まで追加点を許さなかった。7回裏を栗林が無失点に抑えると、直後の8回に2死から代走、代打などのベンチの策に選手が応えて逆転に成功した。試合後の新井貴浩監督(46)の談話は以下の通り。-8回は2死無走者からの逆転劇となった新井監督 本当にいい攻撃だったと思います。アキ(秋山)にしてもよく出塁してくれたし、ライアン(マクブルーム)もよく見極めてくれた。あと龍馬(西川)の気迫というか、本当にナイスバッティングだったと思います。まっちゃん(松山)も難しい球だったでしょ? 本当頼りになります。まっちゃんのはすごく技術が詰まったスイングだったと思います。-8回2死一、三塁。西川選手の打席でフルカウントで一塁走者に代走曽根選手を送った新井監督 あれは2死だし、自動的にスタートを切るので、長打になったら一気にかえってきてもらいたいと。フルカウントになれば、代えるとういのは事前に決めていたので。-直前の7回を抑えた栗林投手が勝利投手となった新井監督 栗林も1軍に戻ってきて、登板を重ねるごとに彼本来の球というか、状態が上がってきている。この前の試合は不運が重なってしまったけど、こちらから見て状態は上がってきている。結果に一喜一憂せず、どんどん上げていってもらいたい。-先発の大瀬良投手は走者を背負いながら粘った新井監督 よく粘りましたね。松本君のホームランは、打った方を褒めるしかないぐらいすごいホームランだった。インサイドの難しい球をね。でも、その後よく粘った。彼らしい粘りだったと思いますし、アツ(会沢)も粘りのいいリードだったと思います。大地は今日もナイスピッチングです。-交流戦3カード目にして初戦白星となった新井監督 そうだね。また、終盤に逆転勝ちというところで、本当にいい勝ち方だった。いいカード頭だったんじゃないかなと思います。内容的にもすごく良かった。みんなが頑張ってくれました。-北広島市にできた新球場で記念すべき1勝目新井監督 引退してから、エスコンができる前に、「鶴瓶さんの家族に乾杯(NHK)」という番組で、北広島に来させてもらった。あのとき、まだここに草しかなかった。それ以来、来させてもらって、しかもユニホームを着て。エスコンができる前の状態を知っている、見ているので、すごい立派な球場だなと。何もないところを知っているので、すごく感動しました。

◆逆輸入ルーキーの日本ハム加藤豪将内野手(28)が内野安打を放ち、デビューからの連続安打を9試合とした。5回、一塁へヘッドスライディングで内野安打をもぎ取ると、7回には栗林から右前へクリーンヒットした。験担ぎで、初安打の試合から同じ打撃用手袋を使っている。「もうボロボロ。(バットを)構えると集中出来ないくらい、におって臭いので、早く(記録が)終わって欲しい」とユーモアたっぷりに答えた。

◆2年連続30セーブ以上の3年目栗林良吏投手が、通算116試合目でプロ初勝利を手にした。1点ビハインドの7回に2番手で登板。2死から加藤豪に右前打を許したものの、4番万波を遊ゴロに打ち取った。直後に味方が逆転して白星が転がり込んだ。「めちゃくちゃうれしかったです。今年いいことが全然なかったので。WBCの離脱もそうですけど、そういうことも含めて今年一番うれしいです」。記念星を素直に喜んだ。3年目の栗林がプロ初勝利。前日までの栗林は通算115試合に登板して0勝8敗75セーブで、この日が通算116試合目。初勝利まで要した試合数は00年7月18日柴田(近鉄)168試合、17年4月20日祖父江(中日)142試合、20年10月7日平田(DeNA)130試合、68年8月19日緒方(サンケイ)128試合に次いで5番目に多かった。

◆1軍に今季初昇格した日本ハム郡拓也捕手が「8番DH」で即スタメン出場し、3回に中前打を放った。ただ、4回2死一、二塁、6回1死一、二塁の好機では凡退し、「結構緊張してたけど、1本出てくれたのは良かった。でも得点圏で打ちたかった。1本出て乗っていけると思ったが、うまく打てなかった。切り替えたい」と次を見据えた。

◆日本ハム先発上原健太投手(29)が6回6安打1失点と好投したが、降板後の8回に逆転され2勝目を逃した。「ヒットは打たれましたが、最少失点で抑えることができました。もっと3者凡退のイニングを増やして、良いリズムを作りたかった」。新庄監督には「四球3つでファーム行き」と言われていたが1四球と踏ん張り「プレッシャーでしたが、粘れて良かった」と振り返った。▽日本ハム建山投手コーチ(上原に)「カード頭の重要性を分かっている。すばらしい投球でした。積極的にゾーンで勝負していた」

◆日本ハム松本剛外野手(29)が6日、広島戦(エスコンフィールド)で同球場では初の2号2ラン本塁打を放った。本塁打は44日ぶり。カード初戦となった試合は終盤に逆転を許して1点差で敗れた。交流戦に入ってからの3カード連続勝ち越しを果たすべく、広島との残り2戦でチームを救う一打で勝利に導くつもりだ。松本剛が完璧な本塁打を本拠地エスコンフィールドに詰め掛けたファンに披露した。3回2死三塁、広島大瀬良が投じた内角への直球を捉え、左翼スタンドまで運んだ。2球連続の外角球からの3球目。「頭には入っていました。いい反応ができた」と手応えを語った。4月23日楽天戦(楽天モバイルパーク)以来、44日ぶりとなった本塁打は本拠地では自身初。「打てたらいいなくらいでしたけど、出て良かったです」と満足感をのぞかせた。試合は終盤で逆転を許し、惜しくも敗れた。今季交流戦でカード初戦を落とすのは初。ヤクルトと巨人との両カードとも勝ち越しており、今カードで勝ち越せば19年以来、4年ぶりに交流戦での3カード連続勝ち越しとなる。「チーム的にいい試合が続いている。僕がもう1つ乗っていければ勝っていけそうな感じはあるので、みんなに引っ張られながら乗っていけたらなと思います」。チームの上り調子を自身のプレーにつなげる相乗効果に期待した。「マイナビオールスターゲーム2023」の外野手部門のファン投票では、首位を快走中だ。6日時点の中間発表で2位のソフトバンク近藤に4530票差の24万7632票を集める。シーズン中の「1つの目標」と捉える球宴への出場に意欲を燃やしている。「ファン投票で選んでもらえることはうれしい。去年は選んでもらって欠場してしまったので、今年はなんとか...」と切実な思いを口にした。「今の数字ではもうちょっと頑張らないといけないと思っているので、高みを目指していきたい」。交流戦でさらに安打を量産し、文句なしの成績で球宴の舞台に立つつもりだ。【石井翔太】

◆4試合ぶりに2番で先発出場した日本ハム・松本剛外野手(29)が0-0の三回、先制の2号2ランを放った。チームは前カードの巨人3連戦(東京ドーム)で計5本塁打をマーク。松本剛は4月23日の楽天戦(楽天モバイルパーク)以来、自身23試合ぶりのアーチとなった。「東京ドームでみんながホームランを打っていて、僕も打ちたいなと思っていました」。打線は二回まで先発、大瀬良の前に無安打に抑えられていたが、三回に試合が動いた。1軍昇格即スタメンの8番・郡が中前打。犠打と内野ゴロで2死三塁となり、第1打席で空振り三振に倒れた松本剛が右打席に立った。カウント1-1から内角148キロの直球をコンパクトに振り抜き、左翼ポール際に運んだ。昨季の首位打者(打率・347)は本塁打後に「次の打席は渋いヒットを打ちます」と話したが、第3打席は空振り三振に終わった。29歳と若いが、現在の1軍メンバーの日本人野手では谷内、伏見、江越に次ぐ年長者。今季から選手会長も務めており、チームが苦しむ時期には「投手におんぶにだっこという形が正直(なところ)。僕も含めて、もう少し打線となってつながっていければ」と強い責任感を口にしてきた。新球場のある北広島市は1884年に103人の広島県人が開拓のために移住したのが地名の由来。〝広島カープ〟を迎えての一戦で北のヒットメーカーが打撃センスでファンを魅了した。(加藤次郎)

◆広島が逆転勝ち。0―2の四回に堂林が適時二塁打を放ち、八回は西川と代打松山の連続適時打で2得点。2番手で1回無失点の栗林がプロ初勝利を挙げた。日本ハムは上原が6回1失点と力投したが、3番手の宮西が2死から崩れた。

◆日本ハムは1点リードの八回に、18試合連続無失点だった宮西がつかまった。2死から安打、四球、安打で降板。後続の投手も打たれて2失点となり、阪神などで活躍した江夏を抜いて単独6位となった通算830試合登板目を好投で飾れなかった。打線は三回の2点先制以降、追加点を奪えなかった。四回は福田光がセーフティースクイズを失敗し、新庄監督は「ああいうところをきっちり決めていかないと、ずっと試合には出られない」と苦言を呈した。

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<交流戦順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
ORIX
520 0.714
(↑0.047)
-
(-)
1127
(+2)
9
(+1)
2
(-)
3
(-)
0.238
(↓0.011)
1.110
(↑0.02)
2
(2↑)
ヤクルト
420 0.667
(↑0.067)
0.5
(-)
1232
(+10)
17
(+3)
5
(+1)
1
(-)
0.291
(↓0.002)
2.940
(↓0.01)
3
(3↑)
ソフトバンク
430 0.571
(↑0.071)
1
(-)
1131
(+2)
26
(+1)
3
(+1)
2
(-)
0.255
(↓0.021)
3.480
(↑0.6)
3
(2↓)
DeNA
430 0.571
(↓0.096)
1
(↓1)
1131
(+1)
22
(+2)
3
(-)
1
(-)
0.278
(↓0.012)
2.770
(↑0.12)
3
(2↓)
日本ハム
430 0.571
(↓0.096)
1
(↓1)
1129
(+2)
19
(+3)
11
(+1)
3
(-)
0.279
(↓0.003)
2.570
(↓0.07)
3
(3↑)
中日
430 0.571
(↑0.071)
1
(-)
1123
(+2)
31
(+1)
4
(-)
2
(-)
0.242
(-)
3.800
(↑0.45)
7
(3↓)
阪神
331 0.500
(↓0.1)
1.5
(↓1)
1121
(+1)
25
(+4)
3
(-)
4
(-)
0.204
(↓0.004)
3.180
(↓0.18)
8
(2↓)
西武
340 0.429
(↓0.071)
2
(↓1)
1122
(+1)
22
(+2)
4
(-)
7
(-)
0.217
(↓0.006)
2.660
(↑0.11)
8
(2↓)
巨人
340 0.429
(↓0.071)
2
(↓1)
1120
(+1)
30
(+2)
8
(-)
3
(-)
0.254
(↓0.016)
4.350
(↑0.32)
8
(2↑)
広島
340 0.429
(↑0.096)
2
(-)
1115
(+3)
26
(+2)
2
(-)
4
(-)
0.212
(↑0.009
3.690
(↑0.29)
11
(-)
楽天
240 0.333
(↑0.133)
2.5
(-)
1219
(+4)
30
(+1)
3
(+1)
3
(-)
0.241
(↓0.001)
4.670
(↑0.77)
12
(1↓)
ロッテ
151 0.167
(↓0.033)
3.5
(↓1)
1123
(+3)
36
(+10)
8
(+1)
4
(-)
0.212
(↓0.002)
4.750
(↓0.83)

<セ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
阪神
34172 0.667
(↓0.013)
-
(-)
90210
(+1)
156
(+4)
29
(-)
27
(-)
0.246
(↓0.002)
2.720
(↓0.03)
2
(-)
DeNA
28221 0.560
(↓0.011)
5.5
(-)
92209
(+1)
188
(+2)
44
(-)
9
(-)
0.265
(↓0.001)
3.480
(↑0.03)
3
(-)
広島
27260 0.509
(↑0.009)
8
(↑1)
90180
(+3)
182
(+2)
35
(-)
24
(-)
0.244
(-)
3.160
(↑0.03)
4
(-)
巨人
26280 0.481
(↓0.01)
9.5
(-)
89197
(+1)
225
(+2)
60
(-)
14
(-)
0.250
(↓0.002)
4.050
(↑0.04)
5
(-)
ヤクルト
21302 0.412
(↑0.012)
13
(↑1)
90192
(+10)
212
(+3)
48
(+1)
28
(-)
0.236
(↑0.001)
3.730
(↑0.01)
6
(-)
中日
21320 0.396
(↑0.011)
14
(↑1)
90146
(+2)
180
(+1)
22
(-)
12
(-)
0.240
(-)
2.960
(↑0.03)

<パ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
ORIX
31212 0.596
(↑0.008)
-
(-)
89210
(+2)
160
(+1)
40
(-)
21
(-)
0.260
(↓0.001)
2.780
(↑0.04)
2
(-)
ロッテ
26203 0.565
(↓0.013)
2
(↓1)
94176
(+3)
155
(+10)
32
(+1)
29
(-)
0.233
(↓0.001)
2.980
(↓0.14)
3
(-)
ソフトバンク
27212 0.563
(↑0.01)
2
(-)
93178
(+2)
168
(+1)
30
(+1)
23
(-)
0.242
(↓0.003)
3.180
(↑0.06)
4
(-)
日本ハム
25300 0.455
(↓0.008)
7.5
(↓1)
88184
(+2)
180
(+3)
43
(+1)
29
(-)
0.228
(-)
2.900
(-)
5
(-)
西武
22301 0.423
(↓0.008)
9
(↓1)
90153
(+1)
180
(+2)
36
(-)
35
(-)
0.231
(↓0.001)
3.060
(↑0.02)
6
(-)
楽天
19301 0.388
(↑0.013)
10.5
(-)
93148
(+4)
197
(+1)
40
(+1)
39
(-)
0.213
(-)
3.450
(↑0.05)